JP2598326B2 - 内燃機関用ピストン - Google Patents

内燃機関用ピストン

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JP2598326B2 JP1250527A JP25052789A JP2598326B2 JP 2598326 B2 JP2598326 B2 JP 2598326B2 JP 1250527 A JP1250527 A JP 1250527A JP 25052789 A JP25052789 A JP 25052789A JP 2598326 B2 JP2598326 B2 JP 2598326B2
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孝之 荒井
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、内燃機関用ピストンに関し、特に、スカー
ト部のフリクション低減技術に関する。
〈従来の技術〉 従来の内燃機関用ピストンとして、ピストンリング装
着溝よりも下方のスカート部の横断面形状を、ピストン
ピンの軸線方向即ち、センタライン方向を短径とする楕
円形としたものが知られている(実開昭61−3947号公報
及び特開昭61−81558号公報等参照)。
かかるピストンの一例を第6図〜第8図に示す。
これらの図において、ピストン1のスカート部2は、
その楕円形X1,Y1の長径をピストン軸方向に沿って変化
させることにより所謂樽形に形成されている。
この場合、スカート部2外周面のピストンピン3の軸
線方向と直交する方向に相対向する両側部位の面にはテ
ーパ面4が形成される。
ピストンリング装着溝5の直下のスカート肩部6のピ
ストン軸線から前記テーパ面4までの長さは、ピストン
1の基準直径φDの1/2即ち、半径よりもa1だけ小さ
く、スカート部2の最下部のピストン軸線から前記テー
パ面4までの長さは、油膜形成のため前記半径よりも
a1′(<a1)だけ小さくなっている。
前記楕円形X1,Y1は、上述したように、長径をピスト
ン軸方向に沿って変化させているため、断面位置によっ
て第7図及び第8図に示すように変化する。
又、ピストンピン穴7の軸線方向の長さは、該穴7の
軸線方向と直交する方向の長さよりも2×b1短くなって
いる。
尚、第6図〜第8図に示した各部の寸法差は、便宜上
実際よりも誇張して大きくしてあるが、実際にはかなり
小さいものである。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上述のような従来のピストン1のスカ
ート部2の構造にあっては、次のような問題点があっ
た。
即ち、第7図及び第8図に示したスカート部2の楕円
形X1,Y1の楕円度がスカート部2のどの部分をとっても
一定であるため、スカート部2のシリンダボアとの接触
面積は第9図に示すC部分のようになり、略一定の大き
なものとなる。
この結果、スカート部2のフリクションが大きくなる
という問題点が生じる。
かかる問題点を解消するため、上記接触面積を減じる
ようにすると、今度はピストン1の作動時の姿勢が不安
定なものとなり、ピストンスラップによる打音の発生を
みることになる。
そこで、本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、
スカート部の楕円形の楕円度を、上部分と下部分とで異
ならせた構成により、接触面積を減じつつ、ピストン作
動時の姿勢の安定化を図るようにした内燃機関用ピスト
ンを提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 このため、本発明の内燃機関用ピストンは、ピストン
リング装着溝よりも下方のスカート部の横断面形状を、
ピストンピンの軸線方向を短径とする楕円形としてなる
内燃機関用ピストンにおいて、前記スカート部の楕円形
を、少なくとも2種の楕円度を有するものであって、上
部分を、所定かつ一定の小さい楕円度とし、下部分を、
上部分の楕円度よりも大きい所定かつ一定の楕円度とし
て、スカート部のシリンダボアとの接触面形状を略T字
形状にし、かつ楕円度小なる部分と大なる部分とが滑ら
かに連接する構成とした。
〈作用〉 かかる構成において、ピストンが燃焼力によりシリン
ダボアに側圧で押し付けられる時、スカート部とシリン
ダボアは接触する。
この場合、上部分は、所定かつ一定の小さい楕円度と
なっているため、幾分広い範囲でシリンダボアと接触す
る。又、下部分は、上部分の楕円度よりも大きい所定か
つ一定の楕円度となっているため、狭い範囲でしかシリ
ンダボアと接触しない。
従って、スカート部のシリンダボアとの接触面形状
は、略T字形状となって、従来の場合よりも減少して小
さなものとなる。
この場合、ピストン姿勢は、スカート部の上部側がシ
リンダボアと比較的大きな面積で接触するため、この接
触部で支えられる。
以上の結果、スカート部のフリクションの低減を図れ
ると同時に、ピストン作動時の姿勢も安定し、ピストン
スラップによる打音の発生を抑えることができ、両者の
作用を両立することができる。
〈実施例〉 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
尚、以下の図において、第6図〜第9図と同一要素の
ものには同一符号を付して説明を簡単にする。
第1図〜第3図において、ピストン1のスカート部2
は、その楕円形X2,Y2の長径をピストン軸方向に沿って
変化させることにより所謂樽形に形成され、スカート部
2外周面のピストンピン3の軸線方向と直交する方向に
相対向する両側部位の面にはテーパ面4が形成される構
成は従来と同様である。尚、第1図において、a2>a2
である。
前記楕円形X2,Y2は、上述したように、長径をピスト
ン軸方向に沿って変化させているため、断面位置によっ
て第2図及び第3図に示すように変化する。
この場合、前記楕円形X2,Y2は、少なくとも2種の楕
円度を有するものであって、上部分を、所定かつ一定の
小さい楕円度とし、下部分を、上部分の楕円度よりも大
きい所定かつ一定の楕円度として、スカート部2のシリ
ンダボア8との接触面形状を略T字形状にし、かつ楕円
度小なる部分と大なる部分とが滑らかに連接する構成と
している。
例えば、ピストピン3の軸線より上方にh1の長さの部
位のスカート部2断面形状は、第3図に示すように形成
される。又、ピストンピン3の軸線より下方にh2の長さ
の部位のスカート部2断面形状は、第2図に示すように
形成される。
これらの図において明らかなように、第2図の楕円形
X2の方が、第3図の楕円形Y2の方よりも、長径と短径の
差が大きくなっており、楕円度が大になっている(b2
c2)。
又、ピストンピン3の軸線より上方にh1の長さの部位
から上方は、第3図の楕円形状となるように形成され、
この部位から下方は、第2図の楕円形状となるように形
成され、両部は滑らかに連接するように形成される。
上記ピストンピン3の軸線より下方にh2の長さの部位
は、ピストン基準径φDの部位である。
尚、第1図〜第3図に示した各部の寸法差にあって
も、従来例と同様に便宜上実際よりも誇張して大きくし
てある。
次に、かかる構成の作用について説明する。
第5図に示すように、ピストン1が燃焼力Fgによりシ
リンダボア8に側圧FTで押し付けられる時、スカート部
2とシリンダボア8は接触する。
この時、ピストンピン3の軸線よりh1の長さの部位の
スカート部2は、その断面形状である楕円形Y2の楕円度
が小さいため、幾分広い範囲でシリンダボア8と接触す
る。又、ピストンピン3の軸線よりh2の長さの部位のス
カート部2は、その断面形状である楕円形X2の楕円度が
大きいため、狭い範囲でしかシリンダボア8と接触しな
い。
従って、スカート部2のシリンダボア8との接触面形
状は、第4図のD部分のように、略T字形状となり、接
触面積は、第9図に示した従来例の場合よりも減少して
小さなものとなる。
この場合、ピストン1の姿勢は、スカート部2の上部
側がシリンダボア8と比較的大きな面積で接触するた
め、この接触部で支えられる。
以上の結果、スカート部2のフリクションの低減を図
れると同時に、ピストン1の作動時の姿勢も安定し、ピ
ストンスラップによる打音の発生を抑えることができ、
両者の作用を両立することができる。
ここで、上記の構成においては、ピストンピン3の軸
線より上方の部位のスカート部2の楕円形Y2を、下方の
部位のスカート部2の楕円形X2よりも、楕円度を小さく
してあるが、これには次のような理由がある。
即ち、スカート部2のピストンピン軸線から上部と下
部の荷重分担を考えると、上部:下部=6:4(ピストン
摩耗状態より予測)であるため、等面圧で当てるには上
部の面積の方を大きくする必要がある。従って、第4図
に示したような略T字形状の接触面とした方が低フリク
ションのためには、ベストである。
この場合、前述したように、スカート部2の楕円形
X2,Y2を、少なくとも2種の楕円度を有するものであっ
て、上部分を、所定かつ一定の小さい楕円度とし、下部
分を、上部分の楕円度よりも大きい所定かつ一定の楕円
度とすれば良い。
尚、スカート部2の楕円形X2,Y2の部分のシリンダボ
アへの接触箇所の設定は、第1図におけるa2,a2′の設
定の仕方で変えれば良い。
又、第1図におけるa2,a2′及び第2図,第3図にお
けるb2,c2は、熱膨張を考慮して設定し、第1図におけ
るh1,h2はピストン1の各部の寸法により適切な位置に
決定するようにする。
〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明に係る内燃機関用ピスト
ンによると、スカート部の横断面形状を、ピストンピン
の軸線方向を短径とする楕円形とし、スカート部の楕円
形を、上部分を、所定かつ一定の小さい楕円度とし、下
部分を、上部分の楕円度よりも大きい所定かつ一定の楕
円度として、スカート部のシリンダボアとの接触面形状
を略T字形状にする構成としたから、スカート部のシリ
ンダボアとの接触面積をピストン姿勢を安定させたまま
低減でき、低フリクションとピストンスラップによる打
音の発生防止を両立できる有用性大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る内燃機関用ピストンの一実施例の
構成を示す図、第2図は第1図中A2−A2矢視断面図、第
3図は第1図中B2−B2矢視断面図、第4図は同上実施例
におけるピストンスカート部のシリンダボアとの接触部
を示す側面図、第5図はピストンの作動を説明する断面
図、第6図は従来の内燃機関用ピストンの一例の構成を
示す図、第7図は第1図中A1−A1矢視断面図、第8図は
第1図中B1−B1矢視断面図、第9図は同上実施例におけ
るピストンスカート部のシリンダボアとの接触部を示す
側面図である。 1……ピストン、2……スカート部、3……ピストンピ
ン、X2,Y2……楕円形

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンリング装着溝よりも下方のスカー
    ト部の横断面形状を、ピストンピンの軸線方向を短径と
    する楕円形としてなる内燃機関用ピストンにおいて、前
    記スカート部の楕円形を、少なくとも2種の楕円度を有
    するものであって、上部分を、所定かつ一定の小さい楕
    円度とし、下部分を、上部分の楕円度よりも大きい所定
    かつ一定の楕円度として、スカート部のシリンダボアと
    の接触面形状を略T字形状にし、かつ楕円度小なる部分
    と大なる部分とが滑らかに連接する構成としたことを特
    徴とする内燃機関用ピストン。
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EP90310546A EP0420618B2 (en) 1989-09-28 1990-09-26 Piston for internal combustion engine
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