JP2598228Y2 - パレット取扱装置 - Google Patents

パレット取扱装置

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JP2598228Y2 JP1992013276U JP1327692U JP2598228Y2 JP 2598228 Y2 JP2598228 Y2 JP 2598228Y2 JP 1992013276 U JP1992013276 U JP 1992013276U JP 1327692 U JP1327692 U JP 1327692U JP 2598228 Y2 JP2598228 Y2 JP 2598228Y2
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武志 堀之内
直幸 古賀
義貴 中野
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、保管棚に収納されてい
るパレット上にセットされた未加工のワークを工作機械
に供給し、加工済のワークを工作機械から取り出すパレ
ット取扱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パレット取扱装置に関する従来の技術と
しては、特開昭61−159356号公報、特開昭62
−136334号公報に記載のもの等が知られている。
【0003】上記公報に記載されている従来の技術につ
いて説明すると、特開昭61−159356号公報、特
開昭62−136334号公報には、複数のパレットを
立体的に載置するパレット置台を有する保管棚と、保管
棚の中央で旋回する受渡し装置とを備えたパレットスト
ア或いはパレット搬入搬出装置が記載されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の技術は以下のような課題を有していた。
【0005】即ち、特開昭61−159356号公報に
記載されているパレットストアは受渡し装置の昇降台が
1個のモータによって駆動されているため大型のモータ
が必要となり、昇降台駆動装置が大きくなり、昇降台の
最下降位置が高くなるので、工作機械を床面より高く設
置しなければならない。
【0006】また、特開昭62−136334号公報に
記載されているパレット搬入搬出装置は受渡し装置の昇
降台に1個のワークしか搭載できないため、加工済みの
ワークの取り出しと未加工のワークの供給とを連続的に
処理することができず、取扱能力を高めるためには受渡
し装置と工作機械との間にパレット交換装置を設置しな
ければならない。
【0007】従って、本考案の目的は、工作機械を床面
と同一高さに設置することができ、且つパレット交換装
置を設置することなく加工済みのワークの取り出しと未
加工のワークの供給とを連続的に行うことのできるパレ
ット取扱装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、パレット上に
セットされたワークを収納する円弧状に配設された保管
棚と、該保管棚に沿って旋回し上記ワークを受渡しする
受渡し装置と、該受渡し装置に対峙して配設された工作
機械とを備えるパレット取扱装置において、上記受渡し
装置が、上記保管棚に沿って旋回する旋回台、該旋回台
上に立設されたポスト、複数個のワークを搭載し得る昇
降台、上記ポストに沿って上記昇降台を昇降するための
昇降台駆動装置を備え、該昇降台駆動装置が上記昇降台
を昇降するための同一特性の2個または複数個の電動機
と、同期装置とを備えると共に、上記昇降台に備えられ
たパレット受け台の内側を走行し、上記パレットの前端
部に設けられた金具に係合するパレット作動棒を備える
ことを特徴とするパレット取扱装置を提供することによ
って上記の目的を達成したものである。
【0009】
【0010】、同期装置が、それぞれの電動機の出力
軸に取り付けられた歯車を噛合してなることが好まし
い。
【0011】
【作用】本考案のパレット取扱装置は、工作機械を床面
と同一高さに設置することができ、且つ加工済みのワー
クの取り出しと未加工のワークの供給とを連続的に行う
ことができる。
【0012】
【実施例】以下、本考案のパレット取扱装置の実施例に
ついて説明する。
【0013】図1は本考案のパレット取扱装置の一実施
例を示す平面図、図2は図1に示すパレット取扱装置の
立面図、図3は図1に示すパレット取扱装置の昇降台駆
動装置を示す平面図である。
【0014】これらの図面において、(1)はパレット
上にセットされたワーク(W)を収納する円弧状(多面
体状)に配設された保管棚、(2)は保管棚(1)に沿
って旋回しワーク(W)を受渡しする受渡し装置、
(3)は受渡し装置(2)に対峙して配設された工作機
械であり、受渡し装置(2)には2個のワーク(W)を
搭載し得る昇降台(21)が備えられていると共に、昇
降台(21)を昇降するための、同一特性の2個の電動
機(41)とそれぞれの電動機(41)の出力軸に取り
付けられた同期用歯車(421)を噛合してなる同期装
置(42)とを具備する昇降台駆動装置(4)が備えら
れている。而して、受渡し装置(2)によって保管棚
(1)に収納されている未加工のワーク(W)を工作機
械(3)に供給し、加工済のワーク(W)を工作機械
(3)から取り出すようになしてある。
【0015】上記実施例における各部について説明する
と、保管棚(1)は、幅630mm×長さ630mm×
高さ120mmのパレット上にセットされたパレットを
含めて最大寸法が直径800mm×高さ710mmのワ
ーク(W)を収納する収納間口(11)を円弧状に5
個、上下方向に3段(全部で15個)備えており、それ
ぞれの収納間口(11)にはローラ(図示省略)を有す
る一対の棒状部材(111)からなるパレット受け台を
備えている。
【0016】また、受渡し装置(2)は、保管棚(1)
に沿って昇降台(21)を旋回するための旋回台(2
2)、旋回台(22)上に立設された2対(4本)の
(昇降用)ポスト(23)、ポスト(23)に沿って昇
降台(21)を昇降するための昇降台駆動装置(4)等
を備えている。旋回台(22)は、床面に固定された本
体ベースの上面中央に突設された軸(図示省略)を中心
にして総重量を受け止める下部ローラ(図示省略)で支
持され旋回する旋回テーブル(221)、旋回テーブル
(221)の浮き上がりを防止する上部ローラ(図示省
略)、旋回テーブル(221)の外周部に巻き付けられ
た旋回駆動チェン(図示省略)等で構成されている。ま
た、ポスト(23)には昇降台(21)の昇降を規制す
るためのレール(図示省略)が取り付けられており、そ
れぞれのポスト(23)は上部で連結され、保持部材
(231)を介して受渡し装置(2)が旋回自在に保管
棚(1)に固定されるようになしてある。また、4本の
ポスト(23)の内部空間には昇降台(21)を昇降す
るための駆動チェン(232)が貫通しており、その一
端はポスト(23)の上部に取り付けられた歯輪(23
3)を経て昇降台(21)の上部に連結され、その他端
は昇降台駆動装置(4)の昇降駆動用歯輪(234)を
経て昇降台(21)の下部に固定されている。また、昇
降台(21)には2個のワーク(W)を搭載し得るよう
に一対のパレット受け台が備えられており、それぞれの
パレット受け台は先端ほど密なピッチに取り付けられた
ローラ(図示省略)を有する一対の棒状部材(211)
からなっている。また、パレット受け台の内側に設けら
れた一対のガイドレール(図示省略)に沿ってパレット
作動棒(212)が走行するようになしてあり、パレッ
ト作動棒(212)の先端にはパレットの前端部に設け
られた金具に係合するパレット作動具が取り付けられて
いる。
【0017】また、工作機械(3)はマシニングセンタ
であり、円弧状に配設された保管棚(1)のそれぞれの
収納間口(11)と同一の円弧上でワーク(W)を受渡
しできるように受渡し装置(2)に対峙して配設されて
いる。
【0018】また、昇降台駆動装置(4)は、同一特性
の2個の(減速機付)電動機(41)、それぞれの電動
機(41)の出力軸に取り付けられた同一歯数の同期用
歯車(421)を噛合してなる同期装置(42)等で構
成されて旋回テーブル(221)上に載置されており、
同期運転された総合出力は2組の伝動用歯車(43)、
(44)からそれぞれの駆動軸(45)に伝わり、駆動
軸(45)の両端部に設けられたそれぞれの昇降駆動用
歯輪(234)を回転させて、昇降台(21)を昇降す
るようになしてある。
【0019】また、(5)は手動ターンテーブル方式の
段取りステーションであり、ローラ(図示省略)を有す
る一対の棒状部材(51)からなるパレット受け台が9
0°割り出しのターンテーブル上に載置されている。
【0020】次に、上述のパレット取扱装置を用いたワ
ーク(W)の受渡し動作について説明する。
【0021】段取りステーション(5)のパレット受け
台においてパレット上にセットされた未加工のワーク
(W)は、受渡し装置(2)のパレット作動棒(21
2)によって、受渡し装置(2)のパレット受け台に引
き込まれる。尚、このとき、受渡し装置(2)のパレッ
ト受け台は段取りステーション(5)のパレット受け台
よりも僅かに低い位置で停止されている。受渡し装置
(2)のパレット受け台に引き込まれた未加工のワーク
(W)は、昇降台(21)の昇降と旋回台(22)の旋
回とによって、保管棚(1)のワーク(W)が収納され
てない収納間口(11)に対峙する位置に移動され、パ
レット作動棒(212)によって収納間口(11)のパ
レット受け台に収納される。尚、このとき、受渡し装置
(2)のパレット受け台は収納間口(11)のパレット
受け台よりも僅かに高い位置で停止されている。更に別
のワーク(W)を段取り作業する場合には、空パレット
が収納されている収納間口(11)から段取りステーシ
ョン(5)のパレット受け台にパレットを取り出して未
加工のワーク(W)をセットし、パレット上にセットさ
れた未加工のワーク(W)は、同様にして収納間口(1
1)のパレット受け台に収納される。
【0022】而して、手作業による段取りが完了し、無
人運転される場合には、先ず、受渡し装置(2)のパレ
ット受け台が、昇降台(21)の昇降と旋回台(22)
の旋回とによって、未加工のワーク(W)が収納されて
いる保管棚(1)の収納間口(11)に対峙する位置に
移動され、収納間口(11)に収納されている未加工の
ワーク(W)が受渡し装置(2)のパレット作動棒(2
12)によって受渡し装置(2)のパレット受け台に引
き込まれる。受渡し装置(2)のパレット受け台に引き
込まれた未加工のワーク(W)は、昇降台(21)の昇
降と旋回台(22)の旋回とによって工作機械(3)に
対峙する位置に移動され、パレット作動棒(212)に
よって工作機械(3)に供給される。尚、パレット作動
棒(212)のパレット作動具とパレットの前端部に設
けられた金具とを着脱するために、パレット作動棒(2
12)を前進させた後、昇降台は僅かに下降或いは上昇
される。
【0023】最初の未加工のワーク(W)が受渡し装置
(2)のパレット受け台から工作機械(3)に供給され
ると、工作機械(3)がワーク(W)の加工を開始する
と共に、受渡し装置(2)のパレット受け台が、昇降台
(21)の昇降と旋回台(22)の旋回とによって、次
に工作機械(3)に供給されるべき未加工のワーク
(W)が収納されている保管棚(1)の収納間口(1
1)に対峙する位置に移動され、収納間口(11)に収
納されている未加工のワーク(W)が受渡し装置(2)
のパレット作動棒(212)によって受渡し装置(2)
の一方のパレット受け台に引き込まれる。未加工のワー
ク(W)が受渡し装置(2)の一方のパレット受け台に
引き込まれると、未加工のワーク(W)が引き込まれて
ない受渡し装置(2)の他方のパレット受け台が、昇降
台(21)の昇降と旋回台(22)の旋回とによって工
作機械(3)に対峙する位置に移動され、最初に工作機
械(3)に供給されたワーク(W)の加工が完了するの
を待機する。最初のワーク(W)の加工が完了すると、
加工済のワーク(W)は、パレット作動棒(212)に
よって、受渡し装置(2)の他方のパレット受け台に引
き込まれる。加工済のワーク(W)が受渡し装置(2)
の他方のパレット受け台に引き込まれると、旋回台(2
2)が180°旋回して、受渡し装置(2)の一方のパ
レット受け台に搭載されている未加工のワーク(W)が
工作機械(3)に対峙する位置に移動されて工作機械
(3)に供給される。
【0024】受渡し装置(2)の他方のパレット受け台
に引き込まれた加工済のワーク(W)は、昇降台(2
1)の昇降と旋回台(22)の旋回とによって、ワーク
(W)が収納されてない保管棚(1)の収納間口(1
1)に対峙する位置に移動され、パレット作動棒(21
2)によって収納間口(11)のパレット受け台に収納
される。更に工作機械(3)によって加工されるべき未
加工のワーク(W)があるときには、受渡し装置(2)
のパレット受け台が工作機械(3)に供給されるべき未
加工のワーク(W)が収納されている保管棚(1)の収
納間口(11)に対峙する位置に移動され、収納間口
(11)に収納されている未加工のワーク(W)が受渡
し装置(2)のパレット作動棒(212)によって受渡
し装置(2)の一方のパレット受け台に引き込まれ、同
様にして、ワーク(W)の受渡しが繰り返される。
【0025】また、保管棚(1)の収納間口(11)の
パレット受け台に収納された加工済のワーク(W)は、
受渡し装置(2)のパレット作動棒(212)によっ
て、受渡し装置(2)のパレット受け台に引き込まれ、
昇降台(21)の昇降と旋回台(22)の旋回とによっ
て段取りステーション(5)のパレット受け台に対峙す
る位置に移動され、パレット作動棒(212)によって
段取りステーション(5)のパレット受け台に取り出さ
れる。取り出された加工済のワーク(W)は手作業によ
ってパレットから取り外される。
【0026】以上、本考案のパレット取扱装置の一実施
例について説明したが、これらに制限されるものではな
い。例えば、同期用歯車(421)に代えて同期用歯輪
をチェンで連結した同期装置を用いてもよい。
【0027】また、マシニングセンタに代えて、ワーク
(W)を横方向から出入りさせることのできるNCフラ
イス盤等の工作機械に対してワーク(W)を供給するよ
うにしてもよい。
【0028】また、段取りステーション(5)を設け
ず、パレット上にセットされた未加工のワーク(W)が
コンベヤ等で保管棚(1)或いは受渡し装置(2)に搬
入されるようになしてもよい。
【0029】また、段取りステーション(5)の上に保
管棚(1)を設けてもよい。
【0030】
【考案の効果】本考案のパレット取扱装置は、上述の如
く、工作機械を床面と同一高さに設置することができ、
且つ加工済みのワークの取り出しと未加工のワークの供
給とを連続的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のパレット取扱装置の一実施例を示す平
面図である。
【図2】図1に示すパレット取扱装置の立面図である。
【図3】図1に示すパレット取扱装置の昇降台駆動装置
を示す平面図である。
【符号の説明】
1 保管棚 2 受渡し装置 3 工作機械 4 昇降台駆動装置 21 昇降台 41 電動機 42 同期装置 421 (同期用)歯車 W ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−234436(JP,A) 実開 昭59−183339(JP,U) 実開 昭61−205742(JP,U) 実開 昭62−35737(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23Q 7/00

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレット上にセットされたワークを収納
    する円弧状に配設された保管棚と、該保管棚に沿って旋
    回し上記ワークを受渡しする受渡し装置と、該受渡し装
    置に対峙して配設された工作機械とを備えるパレット取
    扱装置において、上記受渡し装置が、上記保管棚に沿っ
    て旋回する旋回台、該旋回台上に立設されたポスト、複
    数個のワークを搭載し得る昇降台、上記ポストに沿って
    上記昇降台を昇降するための昇降台駆動装置を備え、該
    昇降台駆動装置が上記昇降台を昇降するための同一特性
    の2個または複数個の電動機と、同期装置とを備えると
    共に、上記昇降台に備えられたパレット受け台の内側を
    走行し、上記パレットの前端部に設けられた金具に係合
    するパレット作動棒を備えることを特徴とするパレット
    取扱装置。
  2. 【請求項2】 同期装置が、それぞれの電動機の出力軸
    に取り付けられた歯車を噛合してなる請求項1記載のパ
    レット取扱装置。
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WO2001094070A1 (fr) * 2000-06-09 2001-12-13 Makino Milling Machine Co., Ltd. Dispositif de machine-outil et procede de remplacement de la palette dudit dispositif

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