JP2598094B2 - 電解コンデンサの駆動用電解液 - Google Patents
電解コンデンサの駆動用電解液Info
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- JP2598094B2 JP2598094B2 JP17978488A JP17978488A JP2598094B2 JP 2598094 B2 JP2598094 B2 JP 2598094B2 JP 17978488 A JP17978488 A JP 17978488A JP 17978488 A JP17978488 A JP 17978488A JP 2598094 B2 JP2598094 B2 JP 2598094B2
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- Japan
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- dimethoxynitrobenzene
- nitroacetophenone
- electrolyte
- electrolytic solution
- capacitor
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電解コンデンサをハロゲン化炭化水素で洗
浄した場合にコンデンサ内部にハロゲン化炭化水素が透
過して生ずるコンデンサ素子の腐食を防止し、寿命特性
を向上せしめる中高圧用電解コンデンサの駆動用電解液
（以下電解液という）に関するものである。
浄した場合にコンデンサ内部にハロゲン化炭化水素が透
過して生ずるコンデンサ素子の腐食を防止し、寿命特性
を向上せしめる中高圧用電解コンデンサの駆動用電解液
（以下電解液という）に関するものである。
従来の技術 従来よりアルミニウム電解コンデンサの電解液とし
て、エチレングリコールを主溶媒とし、ほう酸および有
機酸あるいはその塩を溶解してなる電解液が使用されて
いる。またハロゲン化炭化水素による腐食防止を目的と
してニトロフェノールあるいはニトロ安息香酸を添加し
たものが用いられていた。
て、エチレングリコールを主溶媒とし、ほう酸および有
機酸あるいはその塩を溶解してなる電解液が使用されて
いる。またハロゲン化炭化水素による腐食防止を目的と
してニトロフェノールあるいはニトロ安息香酸を添加し
たものが用いられていた。
発明が解決しようとする問題点 アルミニウム電解コンデンサに対しては、洗浄工程
や、印刷基板へ採り付けする時に用いるハンダフラック
スの除去工程で、洗浄剤として使用されるハロゲン化炭
化水素への浸漬あるいは蒸気浴などによって、このハロ
ゲン化炭化水素がゴム栓を透過してコンデンサ内に侵入
し、分解して塩素イオンを生成し、この塩素イオンによ
ってコンデンサ素子を腐食させることがあった。そこ
で、ハロゲン化炭化水素による腐食防止を目的としてニ
トロフェノールあるいはニトロ安息香酸を添加した電解
液が用いられていたが、それらの添加は火花発生電圧の
低下をもたらすため低圧（100WV以下）に限定されてい
た。
や、印刷基板へ採り付けする時に用いるハンダフラック
スの除去工程で、洗浄剤として使用されるハロゲン化炭
化水素への浸漬あるいは蒸気浴などによって、このハロ
ゲン化炭化水素がゴム栓を透過してコンデンサ内に侵入
し、分解して塩素イオンを生成し、この塩素イオンによ
ってコンデンサ素子を腐食させることがあった。そこ
で、ハロゲン化炭化水素による腐食防止を目的としてニ
トロフェノールあるいはニトロ安息香酸を添加した電解
液が用いられていたが、それらの添加は火花発生電圧の
低下をもたらすため低圧（100WV以下）に限定されてい
た。
問題点を解決するための手段 本発明は、上述の問題点を解決するもので、従来の電
解液から得られる優れた特性を損なうことなく、電解コ
ンデンサにも洗浄工程を取り入れることが可能な中高圧
用電解液を提供するものである。
解液から得られる優れた特性を損なうことなく、電解コ
ンデンサにも洗浄工程を取り入れることが可能な中高圧
用電解液を提供するものである。
すなわち、エチレングリコールを主溶媒とし、ほう酸
および有機酸あるいはその塩を溶解してなる電解液にジ
メトキシニトロベンゼン、ニトロアセトフェノン、Ｎ−
フェニルニトロアニリンの内１種以上添加して溶解した
ことを特徴とする電解液である。
および有機酸あるいはその塩を溶解してなる電解液にジ
メトキシニトロベンゼン、ニトロアセトフェノン、Ｎ−
フェニルニトロアニリンの内１種以上添加して溶解した
ことを特徴とする電解液である。
なお、上記ジメトキシニトロベンゼンは、２、３−ジ
メトキシニトロベンゼン、２、４−ジメトキシニトロベ
ンゼン、２、５−ジメトキシニトロベンゼン、２、６−
ジメトキシニトロベンゼン、３、４−ジメトキシニトロ
ベンゼン、３、５−ジメトキシニトロベンゼンであり、
上記ニトロアセトフェノンは、ｏ−ニトロアセトフェノ
ン、ｍ−ニトロアセトフェノン、ｐ−ニトロアセトフェ
ノンであり、上記Ｎ−フェニルニトロアリニンは、Ｎ−
フェニル−２−ニトロアニリン、Ｎ−フェニル−３−ニ
トロアニリン、Ｎ−フェニル−４−ニトロアニリンであ
ることを特徴とする電解液である。
メトキシニトロベンゼン、２、４−ジメトキシニトロベ
ンゼン、２、５−ジメトキシニトロベンゼン、２、６−
ジメトキシニトロベンゼン、３、４−ジメトキシニトロ
ベンゼン、３、５−ジメトキシニトロベンゼンであり、
上記ニトロアセトフェノンは、ｏ−ニトロアセトフェノ
ン、ｍ−ニトロアセトフェノン、ｐ−ニトロアセトフェ
ノンであり、上記Ｎ−フェニルニトロアリニンは、Ｎ−
フェニル−２−ニトロアニリン、Ｎ−フェニル−３−ニ
トロアニリン、Ｎ−フェニル−４−ニトロアニリンであ
ることを特徴とする電解液である。
作用 本発明の電解液は、中高圧用アルミニウム電解コンデ
ンサにおいて、洗浄剤として使用されるハロゲン化炭化
水素がコンデンサケース内に侵入しても添加したニトロ
化合物の分解抑制作用により塩素イオンの遊離を防止す
るため、電解液の塩素イオン濃度の増加を防止し、アル
ミニウム電極の腐食を防止する。
ンサにおいて、洗浄剤として使用されるハロゲン化炭化
水素がコンデンサケース内に侵入しても添加したニトロ
化合物の分解抑制作用により塩素イオンの遊離を防止す
るため、電解液の塩素イオン濃度の増加を防止し、アル
ミニウム電極の腐食を防止する。
実施例 以下、本発明の実施例について説明する。
第１表は、本発明と従来の電解コンデンサに用いた電
解液の組成、比抵抗についての比較例を示す。第１表中
電活液試料記号Ａ、Ｂ、Ｃは従来例、Ｄ、Ｅ、Ｆ、Ｇ、
Ｈ、Ｉ、Ｊ、Ｋ、Ｌ、Ｍ、Ｎ、Ｏ、Ｐ、Ｑ、Ｒ、Ｓ、Ｔ
は本発明例である。
解液の組成、比抵抗についての比較例を示す。第１表中
電活液試料記号Ａ、Ｂ、Ｃは従来例、Ｄ、Ｅ、Ｆ、Ｇ、
Ｈ、Ｉ、Ｊ、Ｋ、Ｌ、Ｍ、Ｎ、Ｏ、Ｐ、Ｑ、Ｒ、Ｓ、Ｔ
は本発明例である。
第２表は、第１表の電解液を用いて定格250WV、220μ
Ｆのアルミニウム電解コンデンサを試作し、１、１、１
−トリクロロエタンに浸漬した後、105℃2000時間の高
温負荷試験を行った結果を示す。
Ｆのアルミニウム電解コンデンサを試作し、１、１、１
−トリクロロエタンに浸漬した後、105℃2000時間の高
温負荷試験を行った結果を示す。
各々の特性データは試料数10個の平均値である。
本発明に係る電解液試料記号Ｄ、Ｅ、Ｆ、Ｇ、Ｈ、
Ｉ、Ｊ、Ｋ、Ｌ、Ｍ、Ｎ、Ｏ、Ｐ、Ｑ、Ｒ、Ｓ、Ｔの電
解液を用いたものは、上述の洗浄液がコンデンサ素子内
に侵入しても、高温負荷試験において腐食発生がなく、
全ての特性に問題なく改良効果が得られている。
Ｉ、Ｊ、Ｋ、Ｌ、Ｍ、Ｎ、Ｏ、Ｐ、Ｑ、Ｒ、Ｓ、Ｔの電
解液を用いたものは、上述の洗浄液がコンデンサ素子内
に侵入しても、高温負荷試験において腐食発生がなく、
全ての特性に問題なく改良効果が得られている。
また、ジメトキシニトロベンゼンもしくはニトロアセ
トフェノンもしくはＮ−フェニルニトロアニリンの添加
量が飽和濃度を超えることは好ましくない。
トフェノンもしくはＮ−フェニルニトロアニリンの添加
量が飽和濃度を超えることは好ましくない。
なお、上述の実施例の他各種ジメトキシニトロベンゼ
ン、ニトロアセトフェノン、Ｎ−フェニルニトロアニリ
ンの内、２種以上を組合せて添加したものについても同
様な効果がある。
ン、ニトロアセトフェノン、Ｎ−フェニルニトロアニリ
ンの内、２種以上を組合せて添加したものについても同
様な効果がある。
発明の効果 以上のように、本発明のエチンレングリコールを主溶
媒とし、ほう酸および有機酸あるいはその塩を溶解して
なる電解液にジメトキシニトロベンゼン、ニトロアセト
フェノン、Ｎ−フェニルニトロアニリンの内１種以上添
加して溶解したことを特徴とする電解液を使用すること
により、洗浄剤に耐え、信頼性の高く、コスト面でも有
利なアルミニウム電解コンデンサが得られ、工業的なら
びに実用的価値の大なるものである。
媒とし、ほう酸および有機酸あるいはその塩を溶解して
なる電解液にジメトキシニトロベンゼン、ニトロアセト
フェノン、Ｎ−フェニルニトロアニリンの内１種以上添
加して溶解したことを特徴とする電解液を使用すること
により、洗浄剤に耐え、信頼性の高く、コスト面でも有
利なアルミニウム電解コンデンサが得られ、工業的なら
びに実用的価値の大なるものである。
Claims (2)
- 【請求項１】エチレングリコールを主溶媒とし、ほう酸
および有機酸あるいはその塩を溶解してなる電解液に、
ジメトキシニトロベンゼン、ニトロアセトフェノン、Ｎ
−フェニルニトロアニリンの内１種以上添加して溶解し
たことを特徴とする電解コンデンサの駆動用電解液。 - 【請求項２】上記ジメトキシニトロベンゼンは、２、３
−ジメトキシニトロベンゼン、２、４−ジメトキシニト
ロベンゼン、２、５−ジメトキシニトロベンゼン、２、
６−ジメトキシニトロベンゼン、３、４−ジメトキシニ
トロベンゼン、３、５−ジメトキシニトロベンゼンであ
り、上記ニトロアセトフェノンは、ｏ−ニトロアセトフ
ェノン、ｍ−ニトロアセトフェノン、ｐ−ニトロアセト
フェノンであり、上記Ｎ−フェニルニトロアリニンは、
Ｎ−フェニル−２−ニトロアニリン、Ｎ−フェニル−３
−ニトロアニリン、Ｎ−フェニル−４−ニトロアニリン
であり、その内の少なくとも１種を添加したことを特徴
とする請求項１の駆動用電解液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17978488A JP2598094B2 (ja) | 1988-07-19 | 1988-07-19 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17978488A JP2598094B2 (ja) | 1988-07-19 | 1988-07-19 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0228916A JPH0228916A (ja) | 1990-01-31 |
| JP2598094B2 true JP2598094B2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=16071832
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17978488A Expired - Lifetime JP2598094B2 (ja) | 1988-07-19 | 1988-07-19 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2598094B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH088203B2 (ja) * | 1989-07-25 | 1996-01-29 | 日立エーアイシー株式会社 | 電解コンデンサ用電解液 |
| JP3612672B2 (ja) * | 1995-03-28 | 2005-01-19 | マルコン電子株式会社 | 電解コンデンサ駆動用電解液 |
| US8056756B2 (en) | 2006-10-17 | 2011-11-15 | Jms Co., Ltd. | Communication member and medical container using the same |
-
1988
- 1988-07-19 JP JP17978488A patent/JP2598094B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0228916A (ja) | 1990-01-31 |
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