JP2948239B2 - 電解コンデンサの駆動用電解液 - Google Patents
電解コンデンサの駆動用電解液Info
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- JP2948239B2 JP2948239B2 JP23233689A JP23233689A JP2948239B2 JP 2948239 B2 JP2948239 B2 JP 2948239B2 JP 23233689 A JP23233689 A JP 23233689A JP 23233689 A JP23233689 A JP 23233689A JP 2948239 B2 JP2948239 B2 JP 2948239B2
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- electrolytic solution
- capacitor
- electrolytic capacitors
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電解コンデンサをハロゲン化炭化水素を含
む洗浄剤で洗浄した場合にコンデンサ内部にハロゲン化
炭化水素が透過して生ずるコンデンサ素子の腐食を防止
し、寿命特性を向上せしめる中高圧用電解コンデンサの
駆動用電解液(以下電解液という)に関するものであ
る。
む洗浄剤で洗浄した場合にコンデンサ内部にハロゲン化
炭化水素が透過して生ずるコンデンサ素子の腐食を防止
し、寿命特性を向上せしめる中高圧用電解コンデンサの
駆動用電解液(以下電解液という)に関するものであ
る。
従来の技術 従来よりアルミニウム電解コンデンサの電解液として
エチレングリコールを主溶媒とし、ほう酸および有機酸
あるいはその塩を溶解してなる電解液が使用されてい
る。またハロゲン化炭化水素による腐食防止を目的とし
てニトロフェノールあるいはニトロ安息香酸を添加した
電解液が用いられていた。
エチレングリコールを主溶媒とし、ほう酸および有機酸
あるいはその塩を溶解してなる電解液が使用されてい
る。またハロゲン化炭化水素による腐食防止を目的とし
てニトロフェノールあるいはニトロ安息香酸を添加した
電解液が用いられていた。
発明が解決しようとする問題点 アルミニウム電解コンデンサにおいて、洗浄工程や、
印刷基板へ取り付ける時に用いるハンダフラックスの除
去工程で、洗浄剤として使用されるハロゲン化炭化水素
への浸漬あるいは蒸気浴などによって、このハロゲン化
炭化水素がゴム栓を透過してコンデンサ内に侵入し、分
解して塩素イオンを生成し、この塩素イオンによってコ
ンデンサ素子を腐食させることがあった。
印刷基板へ取り付ける時に用いるハンダフラックスの除
去工程で、洗浄剤として使用されるハロゲン化炭化水素
への浸漬あるいは蒸気浴などによって、このハロゲン化
炭化水素がゴム栓を透過してコンデンサ内に侵入し、分
解して塩素イオンを生成し、この塩素イオンによってコ
ンデンサ素子を腐食させることがあった。
そこで、ハロゲン化炭化水素による腐食防止を目的と
して、ニトロフェノールあるいはニトロ安息香酸を添加
した電解液が用いられていたが、それらの添加は火花発
生電圧の低下をもたらすため、低圧(主として100WV以
下)に限定されていた。
して、ニトロフェノールあるいはニトロ安息香酸を添加
した電解液が用いられていたが、それらの添加は火花発
生電圧の低下をもたらすため、低圧(主として100WV以
下)に限定されていた。
問題点を解決するための手段 本発明は、上述の問題点を解決するもので、従来の電
解液から得られる優れた特性を損なうことなく、電解コ
ンデンサにも洗浄工程を取り入れることが可能な中高圧
用電解液を提供するものである。
解液から得られる優れた特性を損なうことなく、電解コ
ンデンサにも洗浄工程を取り入れることが可能な中高圧
用電解液を提供するものである。
すなわち、エチレングリコールを主溶媒とし、有機酸
あるいはその塩を溶解してなる電解液に0.5重量%以上
のニトロフェネトール(エトキシニトロベンゼン)を添
加して溶解したことを特徴とするアルミニウム電解コン
デンサの駆動用電解液である。
あるいはその塩を溶解してなる電解液に0.5重量%以上
のニトロフェネトール(エトキシニトロベンゼン)を添
加して溶解したことを特徴とするアルミニウム電解コン
デンサの駆動用電解液である。
なお、上記ニトロフェネトールは、o−ニトロフェネ
トール、m−ニトロフェネトール、p−ニトロフェネト
ールであることを特徴とする。
トール、m−ニトロフェネトール、p−ニトロフェネト
ールであることを特徴とする。
作用 本発明の電解液は、中高圧用アルミニウム電解コンデ
ンサにおいて、洗浄剤として使用されるハロゲン化炭化
水素がコンデンサケース内に侵入しても添加したニトロ
化合物の分解抑制作用により塩素イオンの遊離を防止
し、電解液の塩素イオン濃度の増加を防止し、アルミニ
ウム電極の腐食を防止する。
ンサにおいて、洗浄剤として使用されるハロゲン化炭化
水素がコンデンサケース内に侵入しても添加したニトロ
化合物の分解抑制作用により塩素イオンの遊離を防止
し、電解液の塩素イオン濃度の増加を防止し、アルミニ
ウム電極の腐食を防止する。
実施例 以下、本発明の実施例について説明する。
第1表は、本発明と従来の電解コンデンサに用いた電
解液の組成、比抵抗についての比較例を示す。第1表中
電解液試料記号A、B、Cは従来例、試料記号D、E、
F、G、Hは本発明例である。
解液の組成、比抵抗についての比較例を示す。第1表中
電解液試料記号A、B、Cは従来例、試料記号D、E、
F、G、Hは本発明例である。
第2表は、第1表の電解液を用いて定格250WV、220μ
Fのアルミニウム電解コンデンサを試作し、1,1,1−ト
リクロロエタンに浸漬した後、105℃2000時間の高温負
荷試験を行った結果を示す。
Fのアルミニウム電解コンデンサを試作し、1,1,1−ト
リクロロエタンに浸漬した後、105℃2000時間の高温負
荷試験を行った結果を示す。
本発明に係る電解液試料記号D、E、F、G、Hの電
解液を用いたものは、上述の洗浄液がコンデンサ素子内
に侵入しても、高温負荷試験において腐食発生が無く、
全ての特性に問題なく、改良効果が得られている。
解液を用いたものは、上述の洗浄液がコンデンサ素子内
に侵入しても、高温負荷試験において腐食発生が無く、
全ての特性に問題なく、改良効果が得られている。
また、ニトロフェネトールの添加量は0.5重量%以上
が好ましく、添加量が飽和濃度を超えることは好ましく
ない。なお、0.5重量%未満では腐食防止効果が不十分
である。
が好ましく、添加量が飽和濃度を超えることは好ましく
ない。なお、0.5重量%未満では腐食防止効果が不十分
である。
発明の効果 以上のように、本発明の電解液を使用したアルミニウ
ム電解コンデンサは、洗浄剤に耐え、信頼性の高く、コ
スト面でも有利なアルミニウム電解コンデンサが得ら
れ、工業的ならびに実用的価値の大なるものである。
ム電解コンデンサは、洗浄剤に耐え、信頼性の高く、コ
スト面でも有利なアルミニウム電解コンデンサが得ら
れ、工業的ならびに実用的価値の大なるものである。
Claims (1)
- 【請求項1】エチレングリコールを主溶媒とし、有機酸
あるいはその塩を溶解してなる電解液に0.5重量%以上
のニトロフェネトール(エトキシニトロベンゼン)を添
加して溶解したことを特徴とするアルミニウム電解コン
デンサ駆動用電解液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23233689A JP2948239B2 (ja) | 1989-09-06 | 1989-09-06 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23233689A JP2948239B2 (ja) | 1989-09-06 | 1989-09-06 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0394413A JPH0394413A (ja) | 1991-04-19 |
JP2948239B2 true JP2948239B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=16937605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23233689A Expired - Fee Related JP2948239B2 (ja) | 1989-09-06 | 1989-09-06 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2948239B2 (ja) |
-
1989
- 1989-09-06 JP JP23233689A patent/JP2948239B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0394413A (ja) | 1991-04-19 |
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Legal Events
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