JP2597787B2 - エンジンのブリーザシステム - Google Patents

エンジンのブリーザシステム

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JP2597787B2
JP2597787B2 JP4106788A JP10678892A JP2597787B2 JP 2597787 B2 JP2597787 B2 JP 2597787B2 JP 4106788 A JP4106788 A JP 4106788A JP 10678892 A JP10678892 A JP 10678892A JP 2597787 B2 JP2597787 B2 JP 2597787B2
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breather
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延彦 藤本
泰久 岡部
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、クランク室内からの
ブローバイガスを強制的に旋回撹拌してガス中に含まれ
るエンジンオイル分を分離するエンジンのブリーザシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】4ストロークエンジンにあっては、燃焼
室内のガス(特に生ガス)がピストンの摺動面を通して
クランク室へ吹き抜ける現象、すなわち、ブローバイガ
スを生じることがあり、このブローバイガスが生じる
と、クランク室内の圧力が上昇するので、クランク室か
らブローバイガスを排出するブリーザシステムが設けら
れる。
【0003】クランク室に排出されたブローバイガス中
には、オイルパンから掻き上げられたエンジンオイル
や、摺動部に強制的に吹き付けられて各摺動部を潤滑し
たあとのエンジンオイルがミスト状(油滴に近い)にな
って混在するので、上記するブリーザシステムとして
は、蛇行通路構成とされるブリーザ室をエンジンケーシ
ング上部に設け、該ブリーザ室にブローバイガスを導入
してガス中に含まれるオイル分を分離し、この分離され
たオイル分、すなわちブリーザドレンをオイルパンに戻
し、ブリーザ室からはガス分だけを導出するようにした
もので、このブリーザ室内におけるブローバイガスの流
動は、ガス導入口とガス導出口間におけるガスの圧力差
によってなされる。
【0004】また、自動二輪車用エンジンのように、エ
ンジンケーシングが、クランクケースに一体にミッショ
ンケースを結合し、クランク室をミッションケース内に
連通させてなる構成のエンジンでは、例えば、実公昭6
3−37463号公報に見られるように、通常、ブリー
ザ室はミッションケース上部に設けられる。
【0005】図3はこの従来のブリーザシステムを示す
要部の断面図である。
【0006】このブリーザシステムは、ミッションケー
ス1上部に設けたブリーザ室2と、ブリーザ室2側壁に
横向きに開口させたガス導入口3と、ブリーザ室2中央
部に上端を開放して立設した規制筒4と、規制筒4中央
部に位置して下向きに開口させたガス導出口5と、ブリ
ーザ室2底部に設けたブリーザドレン排出口6を主要構
成とし、ガス導入口3を介しブリーザ室2内に導入され
たブローバイガスは、規制筒4回りに旋回流動してブリ
ーザ室2内壁面や規制筒4面にオイル分が捕集されると
ともに、規制筒4の上端を乗り越えてガス分だけがガス
導出口5から導出され、ブリーザ室2で分離されたオイ
ル分はブリーザドレン排出口6からオイルパン7に戻さ
れるものである。
【0007】なお、図中8はミッションケース1内に配
装したインプットギア、9はアウトプットギアを示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記するように、エン
ジンケーシングとされるミッションケース上部にブリー
ザ室を設けた従来のブリーザシステムの場合、ブリーザ
室のガス導入口は、もともとガス中にミスト状で混在す
るオイル分の多いミッションケース内に設定され、ま
た、ブリーザ室内におけるブローバイガスの流動が、ブ
リーザ室に出入りするガスの圧力差に頼る構成からして
ブリーザ室を独立して設けるとなると、より効果的なオ
イル分の分離作用を行わしめるには、ブリーザシステム
が大型なものとなる。
【0009】この発明は上述の点に鑑みなされたもので
あって、構成を簡素化したエンジンのブリーザシステム
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めのこの発明の要旨とするところは、エンジンケーシン
グ上部にブリーザ室を設け、該ブリーザ室をクランク室
に連通させたブリーザシステムにおいて、エンジンに連
動して回転する駆動軸に結合され、駆動軸より大径をな
す回転体を囲んでエンジンケーシング上部にブリーザ室
を設けるとともに、回転体上方に仕切板を設け、該仕切
板に対向してブリーザ室上部にガス導出口を設け、回転
体下方のブリーザ室下部にクランク室に連通させてガス
導入口を設けたことを特徴とするエンジンのブリーザシ
ステムにある。
【0011】
【作用】エンジンに連動してブリーザ室内で回転体が回
転し、ブリーザ室に導入されたブローバイガスを強制的
に旋回撹拌するので、オイル分は回転体への接触による
弾飛作用および遠心力によってブリーザ室壁面及び仕切
板に衝接して捕集される。ガス分は回転体上方の仕切板
とブリーザ室上壁部との隙間に上向きに回り込んで最高
位置のガス導出口から導出される。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0013】図1はこの発明のブリーザシステムを適用
したエンジンの概要側面断面図、図2は要部の部分断面
図である。
【0014】図1及び図2において、図3と対等もしく
は同一部分については同一の符号を付けて説明する。
【0015】この発明のブリーザシステムのブリーザ室
10は、エンジンに連動して回転する駆動軸14に結合
され、駆動軸14より大径をなす回転体12を囲んでエ
ンジンケーシング11上部に設けたもので、回転体12
とエンジンケーシング11間のデットスペースを利用し
ている。
【0016】実施例では、回転体12として、エンジン
ケーシング11上部に配装したゼネレータ13の軸13
aとエンジン側の駆動軸14を連結するカップリングを
使用している。ブリーザ室10はこの回転体12(カッ
プリング)との間に適宜の隙間(空間)を形成してお
り、このブリーザ室10内において回転体12上方に仕
切板15を設け、この仕切板15に対向してブリーザ室
10上部にガス導出口5を設け、ブリーザ室10からの
ガス分は必ず仕切板15とブリーザ室上壁部との隙間に
上向きに回り込んで最高位置のガス導出口5から導出す
るようにしている。また、ブリーザ室10の下部には、
クランク室に連通してブリーザ室10にブローバイガス
を導入するガス導入口3を設け、ブリーザ室10底部に
ブリーザ室10内に溜まるオイル分をオイルパン7に戻
すブリーザドレン排出口6を設けている。
【0017】なお、上記する実施例ではエンジンに連動
回転する回転体12としてゼネレータ13の軸13aと
エンジン側の駆動軸14を連結するカップリングを使用
しているが、エンジンに連動回転する回転体12として
は、比較的高い位置を採ってエンジンケーシング上部に
配装され、駆動軸14に結合されて駆動軸14より大径
をなす他のエンジン構成要素であってもよい。
【0018】また、上記の仕切板15によりブリーザ室
10上部にガス導出空間を仕切り、この空間にガス導出
口5を開口させた構成にしてもよい。
【0019】上記構成において、クランク室からのブロ
ーバイガスがガス導入口3からブリーザ室10に導入さ
れると、このブローバイガスはブリーザ室10内で高速
回転する回転体12によって強制的に旋回撹拌され、オ
イル分は回転体12表面への接触による弾飛作用あるい
は遠心力によってブリーザ室10の壁面や仕切板15な
どに衝接して捕集される。
【0020】エンジンの回転数が高くなるとガス中のオ
イル分は多くなるが、ブリーザ室10内で高速回転する
回転体12の回転は、エンジンの回転数に比例してオイ
ル分の分離作用を高めるので、エンジンの回転数には関
係なくガス中のオイル分は確実に分離される。
【0021】こうして、オイル分が分離されたガス分
は、回転体12上方の仕切板15とブリーザ室上壁部と
の隙間に上向きに回り込むんで最高位置のガス導出口5
から出ていき、例えば、エアクリーナ(図示せず)など
へ導かれる。また、ブリーザ室10内で分離されたオイ
ル分はブリーザ室10内に滞ることなくオイルドレン排
出口6からオイルパン7へ戻される。
【0022】
【発明の効果】上記のように構成したこの発明によれ
ば、次のような効果を奏する。
【0023】(1) ブリーザ室内のブローバイガス
は、高速回転する回転体によって強制的に旋回撹拌して
ブリーザ室壁面および仕切板に衝接させてオイル分を捕
集するから、ブローバイガス中に混在するオイル分はそ
の粒子の大小やエンジン回転数などに関係なく確実に分
離でき、従来のようにガスの圧力差に頼ってブリーザ室
内にブローバイガスを蛇行流動させるブリーザシステム
に比べてオイル分の分離作用を向上する。
【0024】(2) ブリーザ室において、位置的にガ
ス導入口の上方に駆動軸に結合され 、駆動軸より大径を
なす回転体があり、回転体の上方に仕切板があり、ま
た、この仕切板の上方にガス導出口があるから、ブリー
ザ室内に導入されたブローバイガスが直接には最高位置
のガス導出口より排出し難い。また、ガス導入口とガス
導出口との中間部に回転体があるので、それによっても
気液分離効果が高い。
【0025】(3) エンジンに連動して回転する回転
体としては、エンジンケーシング上部に配装され、比較
的高い位置を採るエンジンの機能部品、例えば、ゼネレ
ータの軸とエンジン側の駆動軸を連結するカップリング
使用するから、特別の部材を必要とせず、また、従来
のような蛇行通路構成のようなブリーザ室を設ける必要
がなく、さらに、ブリーザ室は回転体とエンジンケーシ
ング間のデットスペースを利用するから、無駄な空間が
なくブリーザシステムのコンパクト化と簡素化が図られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のブリーザシステムの概要側面断面
図である。
【図2】 要部の部分断面図である。
【図3】 従来のブリーザシステムを示す要部の断面図
である。
【符号の説明】
3…ガス導入口 5…ガス導出口 6…ブリーザドレン排出口 7…オイルパン 10…ブリーザ室 11…エンジンケーシング 12…回転体 14…駆動軸 15…仕切板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンケーシング上部にブリーザ室を
    設け、該ブリーザ室をクランク室に連通させたブリーザ
    システムにおいて、エンジンに連動して回転する駆動軸
    に結合され、駆動軸より大径をなす回転体を囲んでエン
    ジンケーシング上部にブリーザ室を設けるとともに、回
    転体上方に仕切板を設け、該仕切板に対向してブリーザ
    室上部にガス導出口を設け、回転体下方のブリーザ室下
    部にクランク室に連通させてガス導入口を設けたことを
    特徴とするエンジンのブリーザシステム。
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JPS6264806U (ja) * 1985-10-14 1987-04-22
JPS62188509U (ja) * 1986-05-23 1987-12-01
JPS63965U (ja) * 1986-06-23 1988-01-06
JPS6316812U (ja) * 1986-07-18 1988-02-04
JPH0222451U (ja) * 1988-07-29 1990-02-14

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