JP2597652Y2 - 空調機用ドレン排水ポンプ - Google Patents
空調機用ドレン排水ポンプInfo
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- JP2597652Y2 JP2597652Y2 JP1993013688U JP1368893U JP2597652Y2 JP 2597652 Y2 JP2597652 Y2 JP 2597652Y2 JP 1993013688 U JP1993013688 U JP 1993013688U JP 1368893 U JP1368893 U JP 1368893U JP 2597652 Y2 JP2597652 Y2 JP 2597652Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、空調機のドレン水等を
排出するためのポンプをモータで駆動する、モータ式排
水ポンプに関する。
排出するためのポンプをモータで駆動する、モータ式排
水ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】空調機における室内側ユニットにおいて
は、冷房時に熱交換器に空気中の水分が凝縮して付着し
ドレンを生ずる。このドレンは、周囲のごみとともに熱
交換器の表面を伝わって滴下するので、これを収集し排
出する必要があり、そのため、熱交換器の下部にドレン
パンを配置し、このドレンパンにドレン及びドレンに溜
ったごみを収集するとともに、ポンプの吸込口をドレン
パン内に設け、モータによりポンプを駆動して、室外に
ドレンを排出することが行われている。
は、冷房時に熱交換器に空気中の水分が凝縮して付着し
ドレンを生ずる。このドレンは、周囲のごみとともに熱
交換器の表面を伝わって滴下するので、これを収集し排
出する必要があり、そのため、熱交換器の下部にドレン
パンを配置し、このドレンパンにドレン及びドレンに溜
ったごみを収集するとともに、ポンプの吸込口をドレン
パン内に設け、モータによりポンプを駆動して、室外に
ドレンを排出することが行われている。
【0003】このような排水ポンプとしては、各種のも
のが提案され用いられているが、その多くのものは、例
えば実公平3−38476号公報に示されているよう
に、下端に吸込口を有し、側方に水平方向に向いた吐出
口を有するポンプ本体に対し、蓋を上方から被せ、蓋に
固定したモータで回転する軸を、上方からポンプ本体内
に貫通させ、ポンプ本体内に設けた回転羽根を、この軸
端に固定するようにしている。それにより、モータを駆
動して、軸を介して回転羽根を回転させる時、ドレンパ
ン内に配置したポンプ本体下端の吸込口までドレンが溜
っていると、そのドレンは、回転羽根の回転による吸引
力により吸込まれ、回転羽根の遠心力によってポンプ本
体内壁に沿って上昇する。この時、ポンプ本体の中央部
に大気圧が導入されていると、ポンプ本体内壁に沿って
上昇するドレンは、回転放物面状の自由表面を形成しな
がら上昇し、ポンプ最上端に達したドレンは、吐出口か
ら水平に吐出される。水平方向に吐出されたドレンは、
吐出口から垂直方向に向きを変えるエルボを介して上方
に導かれ、室外に排出される。
のが提案され用いられているが、その多くのものは、例
えば実公平3−38476号公報に示されているよう
に、下端に吸込口を有し、側方に水平方向に向いた吐出
口を有するポンプ本体に対し、蓋を上方から被せ、蓋に
固定したモータで回転する軸を、上方からポンプ本体内
に貫通させ、ポンプ本体内に設けた回転羽根を、この軸
端に固定するようにしている。それにより、モータを駆
動して、軸を介して回転羽根を回転させる時、ドレンパ
ン内に配置したポンプ本体下端の吸込口までドレンが溜
っていると、そのドレンは、回転羽根の回転による吸引
力により吸込まれ、回転羽根の遠心力によってポンプ本
体内壁に沿って上昇する。この時、ポンプ本体の中央部
に大気圧が導入されていると、ポンプ本体内壁に沿って
上昇するドレンは、回転放物面状の自由表面を形成しな
がら上昇し、ポンプ最上端に達したドレンは、吐出口か
ら水平に吐出される。水平方向に吐出されたドレンは、
吐出口から垂直方向に向きを変えるエルボを介して上方
に導かれ、室外に排出される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の排水ポンプ
においては、ポンプ本体の上に蓋を取付け、その蓋にモ
ータを固定し、ブラケットを介して空調機の蒸発器に取
付けると、ポンプ本体の設計の自由度がなくなり、種々
の形式の空調機に適合する排水ポンプを設計、製作しな
ければならなくなるため、全体として高価なものとなら
ざるをえなかった。また、ポンプ本体に、吸込部、吐出
部、回転羽根収納室を形成しなければならないので、構
造が複雑化し、金型の設計等が困難となり、製作性が悪
くなるほか、この面からも設計の自由度がなくなる欠点
があった。
においては、ポンプ本体の上に蓋を取付け、その蓋にモ
ータを固定し、ブラケットを介して空調機の蒸発器に取
付けると、ポンプ本体の設計の自由度がなくなり、種々
の形式の空調機に適合する排水ポンプを設計、製作しな
ければならなくなるため、全体として高価なものとなら
ざるをえなかった。また、ポンプ本体に、吸込部、吐出
部、回転羽根収納室を形成しなければならないので、構
造が複雑化し、金型の設計等が困難となり、製作性が悪
くなるほか、この面からも設計の自由度がなくなる欠点
があった。
【0005】一方、近年、空調機は薄型になり、排水ポ
ンプ本体には、吐出口が側方に水平方向に向けて設けて
いたので、吐出口と吸入口の高さの差に限度があり、排
水管を上方に延ばして排水を行う都合上、水平方向に向
けられた吐出口に、L型のエルボを取付けて上方に吐出
口を向け、これに排水管を固定しなければならず、余分
の配管を必要とするほか、組付け工数が増加することと
なる。また、エルボを取付けずに直接可撓性排水管を取
付け、この配水管を曲げて上方に導くことが行われてい
るが、その際には、狭い空間内で排水管を曲げなければ
ならず、無理な変形によって管の潰れ等の変形を生じ破
損の原因ともなっている。更に、このような曲がり部を
設けると、排出の流動抵抗が増大し、排水効率が低下す
るほか、排水ヘッドも低くなり、充分な排水が行われな
くなる。また、これらのエルボあるいは曲がり部の存在
のため、横方向の全長が長くなり、小型化に制約を受け
る欠点もあった。
ンプ本体には、吐出口が側方に水平方向に向けて設けて
いたので、吐出口と吸入口の高さの差に限度があり、排
水管を上方に延ばして排水を行う都合上、水平方向に向
けられた吐出口に、L型のエルボを取付けて上方に吐出
口を向け、これに排水管を固定しなければならず、余分
の配管を必要とするほか、組付け工数が増加することと
なる。また、エルボを取付けずに直接可撓性排水管を取
付け、この配水管を曲げて上方に導くことが行われてい
るが、その際には、狭い空間内で排水管を曲げなければ
ならず、無理な変形によって管の潰れ等の変形を生じ破
損の原因ともなっている。更に、このような曲がり部を
設けると、排出の流動抵抗が増大し、排水効率が低下す
るほか、排水ヘッドも低くなり、充分な排水が行われな
くなる。また、これらのエルボあるいは曲がり部の存在
のため、横方向の全長が長くなり、小型化に制約を受け
る欠点もあった。
【0006】 また、従来の排水ポンプにおいては、ポ
ンプ本体の下端から吸い込んだ水を回転羽根の遠心力で
ポンプ本体の内壁に沿って上昇させた後、回転羽根によ
る動圧で直接側方の排水口から排水するよう構成してい
るので、排水管内で静圧に変えて排水することとなり、
円滑な圧力変換が行われず、排水効率を上げることが困
難であり、また、ドレンパン内のドレンとともにたまる
ごみを吸い上げて排水する時、回転羽根でドレンととも
に吸い上げたごみを、直接側方の排水口から吐出させる
こととなるため、排水口にごみの詰まりを生じることが
あり、排水機能の低下及び機能停止を生じることがあっ
た。
ンプ本体の下端から吸い込んだ水を回転羽根の遠心力で
ポンプ本体の内壁に沿って上昇させた後、回転羽根によ
る動圧で直接側方の排水口から排水するよう構成してい
るので、排水管内で静圧に変えて排水することとなり、
円滑な圧力変換が行われず、排水効率を上げることが困
難であり、また、ドレンパン内のドレンとともにたまる
ごみを吸い上げて排水する時、回転羽根でドレンととも
に吸い上げたごみを、直接側方の排水口から吐出させる
こととなるため、排水口にごみの詰まりを生じることが
あり、排水機能の低下及び機能停止を生じることがあっ
た。
【0007】
【0008】 したがって、本考案は、蓋部材の形状を
選択するだけでランナの構造を自由に変更でき、設計の
自由度が大きくなり、製造を容易にするとともに、排水
口部にエルボを不要とし、無理な配管を行うことなく小
型化し、排水効率を向上し、排水口のごみの詰まりをな
くすことを目的とする。
選択するだけでランナの構造を自由に変更でき、設計の
自由度が大きくなり、製造を容易にするとともに、排水
口部にエルボを不要とし、無理な配管を行うことなく小
型化し、排水効率を向上し、排水口のごみの詰まりをな
くすことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するため、モータ回転軸を通し外気を流通させる通孔
と側部に排水口と一体に上方に向けて形成した排水筒と
上部にモータ取付部とを備えたポンプ本体、下方に縦長
の羽根又はねじり羽根から形成される小径羽根を収容す
る吸込口を備えた吸込筒とその上部において中央に横長
の羽根から形成される大径羽根を収容するポンプ室とポ
ンプ室の側部にポンプ本体の排水口に連通する水貯溜室
とを備えた下側蓋部材、及びポンプ本体上部に取付けら
れ回転羽根を駆動する駆動軸を備えたモータとからなる
ことを特徴とする空調機用ドレン排水ポンプを構成した
ものである。それにより、本考案の空調機用ドレン排水
ポンプは、蓋部材の形状を選択するだけでランナの構造
を自由に変更でき、設計の自由度が大きくなり、製造を
容易にするとともに、排水口部にエルボを不要とし、無
理な配管を行うことなく小型化し、排水効率を向上し、
また、排水口のごみの詰まりをなくすことができるよう
にしたものである。
決するため、モータ回転軸を通し外気を流通させる通孔
と側部に排水口と一体に上方に向けて形成した排水筒と
上部にモータ取付部とを備えたポンプ本体、下方に縦長
の羽根又はねじり羽根から形成される小径羽根を収容す
る吸込口を備えた吸込筒とその上部において中央に横長
の羽根から形成される大径羽根を収容するポンプ室とポ
ンプ室の側部にポンプ本体の排水口に連通する水貯溜室
とを備えた下側蓋部材、及びポンプ本体上部に取付けら
れ回転羽根を駆動する駆動軸を備えたモータとからなる
ことを特徴とする空調機用ドレン排水ポンプを構成した
ものである。それにより、本考案の空調機用ドレン排水
ポンプは、蓋部材の形状を選択するだけでランナの構造
を自由に変更でき、設計の自由度が大きくなり、製造を
容易にするとともに、排水口部にエルボを不要とし、無
理な配管を行うことなく小型化し、排水効率を向上し、
また、排水口のごみの詰まりをなくすことができるよう
にしたものである。
【0010】
【作用】本考案は、上記のように構成したので、モータ
を駆動して回転軸に固定した回転羽根を回転させると、
ドレンは下側蓋部材の吸込口からポンプ室に吸い込ま
れ、回転羽根の遠心力で側部の排水口に送られる。この
とき、回転羽根でポンプ室の内壁面に押しつけられなが
ら上昇するドレンの内周には、ポンプ本体の通孔から空
気が導入され、ドレンと混合してごみとともに排水口に
送られたドレンは、ポンプ本体の排出口から外部に排出
される。
を駆動して回転軸に固定した回転羽根を回転させると、
ドレンは下側蓋部材の吸込口からポンプ室に吸い込ま
れ、回転羽根の遠心力で側部の排水口に送られる。この
とき、回転羽根でポンプ室の内壁面に押しつけられなが
ら上昇するドレンの内周には、ポンプ本体の通孔から空
気が導入され、ドレンと混合してごみとともに排水口に
送られたドレンは、ポンプ本体の排出口から外部に排出
される。
【0011】 また、このモータ式排水ポンプのポンプ
本体の排出口を、ポンプ本体と一体に上方に向けて形成
すると、下側蓋部材から吐出されるドレンは、ポンプ本
体の排出口に向けて直接上方に向けられて排水される。
本体の排出口を、ポンプ本体と一体に上方に向けて形成
すると、下側蓋部材から吐出されるドレンは、ポンプ本
体の排出口に向けて直接上方に向けられて排水される。
【0012】 また、下側蓋部材に水貯溜室を設けたの
で、回転羽根の回転により、高速で流れる動圧をもった
ドレンは、水貯溜室で静圧に変換され、排出口から押し
上げられ排出されるとともに、ドレンとともに吸い込ま
れたごみは、排出口に直接押し込まれることなく、適宜
貯溜され循環し、回転羽根で粉砕されて排出される。
で、回転羽根の回転により、高速で流れる動圧をもった
ドレンは、水貯溜室で静圧に変換され、排出口から押し
上げられ排出されるとともに、ドレンとともに吸い込ま
れたごみは、排出口に直接押し込まれることなく、適宜
貯溜され循環し、回転羽根で粉砕されて排出される。
【0013】
【0014】
【0015】
【実施例】本考案の実施例を図面に沿って説明する。図
1、図2に示すように、ポンプ本体1の底面2は略平面
をなし、その中央部に上方に延びる水切り円筒部3を備
え、円筒部3の上面には通孔5を設けている。ポンプ本
体1の側部には、排水口6を有する排水筒7を上面に立
設しており、この排水筒7にドレンを外部に排出する排
水ホース19を適宜連結する。ポンプ本体1の上面側部
にはモータ取付部8,8,9,9を4本立設し、その上
端面にはねじ孔10を備えており、この上端面に、モー
タ11のブラケット12をねじ13で固定することによ
り、ポンプ本体1はモータ11と一体化し、空調機の蒸
発器に取り付けられる。
1、図2に示すように、ポンプ本体1の底面2は略平面
をなし、その中央部に上方に延びる水切り円筒部3を備
え、円筒部3の上面には通孔5を設けている。ポンプ本
体1の側部には、排水口6を有する排水筒7を上面に立
設しており、この排水筒7にドレンを外部に排出する排
水ホース19を適宜連結する。ポンプ本体1の上面側部
にはモータ取付部8,8,9,9を4本立設し、その上
端面にはねじ孔10を備えており、この上端面に、モー
タ11のブラケット12をねじ13で固定することによ
り、ポンプ本体1はモータ11と一体化し、空調機の蒸
発器に取り付けられる。
【0016】ポンプ本体1の上面には、下面からねじ孔
14を形成したねじ形成面15を、図2に示すように、
3個備えており、後述する下側蓋部材16のフランジ1
7に形成した孔18にねじ20を貫通させ、上記ねじ孔
14にねじ込むことによって、下側蓋部材16をポンプ
本体1に固定している。ポンプ本体1の上面には、中央
の水切り円筒部3を囲むようにモータ取付部8,9,
9,8間に環状の隔壁21を形成しており、その内部に
溜った水は開口部22から適宜排出される。
14を形成したねじ形成面15を、図2に示すように、
3個備えており、後述する下側蓋部材16のフランジ1
7に形成した孔18にねじ20を貫通させ、上記ねじ孔
14にねじ込むことによって、下側蓋部材16をポンプ
本体1に固定している。ポンプ本体1の上面には、中央
の水切り円筒部3を囲むようにモータ取付部8,9,
9,8間に環状の隔壁21を形成しており、その内部に
溜った水は開口部22から適宜排出される。
【0017】ポンプ本体1の下面に固定されている下側
蓋部材16は、中央部に回転羽根30を収容するポンプ
室23を備え、その中央下部には、吸込口24を下端に
備える吸込筒25を備える。下側蓋部材16の側方に
は、ポンプ室23と連通する水貯溜室26を形成してお
り、下側蓋部材16をポンプ本体1に取り付けるとき、
この水貯溜室26にポンプ本体1の排水口6が位置す
る。
蓋部材16は、中央部に回転羽根30を収容するポンプ
室23を備え、その中央下部には、吸込口24を下端に
備える吸込筒25を備える。下側蓋部材16の側方に
は、ポンプ室23と連通する水貯溜室26を形成してお
り、下側蓋部材16をポンプ本体1に取り付けるとき、
この水貯溜室26にポンプ本体1の排水口6が位置す
る。
【0018】ポンプ本体1の下面には、下側蓋部材16
のフランジ17が嵌合する段部27を形成し、下側蓋部
材16の取付け時の位置決めを行うとともに、段部27
における下側蓋部材16のフランジ17と対向する面に
はパッキン28を収納するパッキン溝29を形成してい
る。また、ポンプ本体1の中央の水切り円筒部3の内周
は、回転羽根30のボス31の外周及びモータ11で駆
動される回転軸32の外周と充分空隙を有し、それによ
り、水切り室33を形成している。
のフランジ17が嵌合する段部27を形成し、下側蓋部
材16の取付け時の位置決めを行うとともに、段部27
における下側蓋部材16のフランジ17と対向する面に
はパッキン28を収納するパッキン溝29を形成してい
る。また、ポンプ本体1の中央の水切り円筒部3の内周
は、回転羽根30のボス31の外周及びモータ11で駆
動される回転軸32の外周と充分空隙を有し、それによ
り、水切り室33を形成している。
【0019】水切り円筒部3の通孔5は、回転軸32の
外周より適宜大きく形成され、ポンプ室23内に外気の
導入を可能にしている。水切り円筒部3の上面4の水切
り室33側には、通孔5の下端外周に沿って下方に突出
する水切り部34を備え、この水切り部34の外周と水
切り円筒部3の内周上端部との間に、断面半円形をなす
環状の切り返し部35を形成している。
外周より適宜大きく形成され、ポンプ室23内に外気の
導入を可能にしている。水切り円筒部3の上面4の水切
り室33側には、通孔5の下端外周に沿って下方に突出
する水切り部34を備え、この水切り部34の外周と水
切り円筒部3の内周上端部との間に、断面半円形をなす
環状の切り返し部35を形成している。
【0020】 回転羽根30は、下部に吸込筒25内に
収容されて回転する2枚又は4枚の縦長の羽根又はねじ
り羽根から形成される小径羽根36と、その上部におい
て、ポンプ室23内で回転する2枚又は4枚の横長の羽
根から形成される大径羽根37、及び上方に延び、上端
の差し込み孔38に回転軸32を挿入して固定するボス
31から構成される。
収容されて回転する2枚又は4枚の縦長の羽根又はねじ
り羽根から形成される小径羽根36と、その上部におい
て、ポンプ室23内で回転する2枚又は4枚の横長の羽
根から形成される大径羽根37、及び上方に延び、上端
の差し込み孔38に回転軸32を挿入して固定するボス
31から構成される。
【0021】回転軸32は、モータ11により回転駆動
され、通孔5から上方に突出する部分には、水平に水切
り板40を固定している。モータ11は、ブラケット1
2により、空調機内部の適宜の部材に固定され、それに
より、モータ11、ポンプ本体1、下側蓋部材16を一
体的に支持している。このとき、下側蓋部材16の吸込
筒25の下端は、空調機の室内側熱交換器で生ずるドレ
ンを収集するドレンパンの底面に近接するように取り付
ける。なお、吸込筒25にドレンパンの底面部に通じる
配管を取り付ける際には、任意の位置に取付け可能であ
る。
され、通孔5から上方に突出する部分には、水平に水切
り板40を固定している。モータ11は、ブラケット1
2により、空調機内部の適宜の部材に固定され、それに
より、モータ11、ポンプ本体1、下側蓋部材16を一
体的に支持している。このとき、下側蓋部材16の吸込
筒25の下端は、空調機の室内側熱交換器で生ずるドレ
ンを収集するドレンパンの底面に近接するように取り付
ける。なお、吸込筒25にドレンパンの底面部に通じる
配管を取り付ける際には、任意の位置に取付け可能であ
る。
【0022】上記のように構成された排水ポンプの作動
に際しては、空調機の作動によって熱交換器から流下す
るドレンは、ドレンパンに収集され、吸込筒25の吸込
口24まで水位が達すると、モータ11の駆動により、
回転軸32で回転される回転羽根30の小径羽根36の
回転によってポンプ室23内に呼び込まれ、大径羽根3
7の中心部に入り、大径羽根37の回転による遠心力
で、ポンプ室23の内周壁にドレンを押しつけながら吸
い上げる。
に際しては、空調機の作動によって熱交換器から流下す
るドレンは、ドレンパンに収集され、吸込筒25の吸込
口24まで水位が達すると、モータ11の駆動により、
回転軸32で回転される回転羽根30の小径羽根36の
回転によってポンプ室23内に呼び込まれ、大径羽根3
7の中心部に入り、大径羽根37の回転による遠心力
で、ポンプ室23の内周壁にドレンを押しつけながら吸
い上げる。
【0023】このとき、遠心力で回転するドレンの中心
部は、通孔5の回転軸32との間隙を通して外気が導入
される。この通孔5の大きさを適宜変化させることによ
り、ポンプの揚程を任意に調節することができる。ポン
プ室23内で、遠心力によりポンプ室内壁に押しつけら
れるドレンは、側部に設けた水貯溜室26に集められ、
回転羽根30により撹拌されるドレンの動圧は静圧とな
り、このドレンは、排水口6から垂直上方に上昇し、排
水筒7から適宜の配管により外部に排水される。
部は、通孔5の回転軸32との間隙を通して外気が導入
される。この通孔5の大きさを適宜変化させることによ
り、ポンプの揚程を任意に調節することができる。ポン
プ室23内で、遠心力によりポンプ室内壁に押しつけら
れるドレンは、側部に設けた水貯溜室26に集められ、
回転羽根30により撹拌されるドレンの動圧は静圧とな
り、このドレンは、排水口6から垂直上方に上昇し、排
水筒7から適宜の配管により外部に排水される。
【0024】一方、ポンプ室23内壁面に押しつけられ
たドレンが、ポンプ本体1の底面に沿って内方に向い、
大部分は再び落下するここになるが、水量等の状況によ
っては、円筒部3の内周壁面を伝って上昇することがあ
る。しかし、殆どのドレン水は、水切り室33で、その
上昇を止めることができる。このドレンが、更に上昇し
て円筒部3の頂部まで達すると、この部分に切り返し部
35が形成されているので、上昇する水流は、強制的に
下方に向けられ落下する。そのため、このようにして上
昇したドレンが、通孔5から外部に飛び出すことを確実
に防止することができる。また、回転軸32の外周面を
遠心力で上昇するドレンは、水切り板40によって、そ
れ以上上昇することは防止され、遠心力で外方に飛ばさ
れ落下し、そのドレンはポンプ1の上面に環状に設けた
隔壁21の開口部22から適宜排出される。
たドレンが、ポンプ本体1の底面に沿って内方に向い、
大部分は再び落下するここになるが、水量等の状況によ
っては、円筒部3の内周壁面を伝って上昇することがあ
る。しかし、殆どのドレン水は、水切り室33で、その
上昇を止めることができる。このドレンが、更に上昇し
て円筒部3の頂部まで達すると、この部分に切り返し部
35が形成されているので、上昇する水流は、強制的に
下方に向けられ落下する。そのため、このようにして上
昇したドレンが、通孔5から外部に飛び出すことを確実
に防止することができる。また、回転軸32の外周面を
遠心力で上昇するドレンは、水切り板40によって、そ
れ以上上昇することは防止され、遠心力で外方に飛ばさ
れ落下し、そのドレンはポンプ1の上面に環状に設けた
隔壁21の開口部22から適宜排出される。
【0025】ドレンを収集するドレンパン中にごみ等が
溜り、ときにはそれが固形化し、このようなごみが、ド
レン水とともにポンプに吸い込まれることがある。その
際、このごみは、通常、回転羽根により粉砕され、ドレ
ン水とともに排出されるが、粉砕しきれないごみも、排
水口6に向けて吐出されることがある。しかしながら、
このごみは、直接排水口6に至ることなく、水貯溜室2
6に一旦貯溜されるので、このごみは、排水口を詰まら
せることはない。また、水貯溜室26のごみは、水流の
循環によって再び回転羽根により粉砕され、細かくなっ
たごみは、ドレンとともに排水される。
溜り、ときにはそれが固形化し、このようなごみが、ド
レン水とともにポンプに吸い込まれることがある。その
際、このごみは、通常、回転羽根により粉砕され、ドレ
ン水とともに排出されるが、粉砕しきれないごみも、排
水口6に向けて吐出されることがある。しかしながら、
このごみは、直接排水口6に至ることなく、水貯溜室2
6に一旦貯溜されるので、このごみは、排水口を詰まら
せることはない。また、水貯溜室26のごみは、水流の
循環によって再び回転羽根により粉砕され、細かくなっ
たごみは、ドレンとともに排水される。
【0026】
【考案の効果】本考案は、上記のように構成し作用する
ので、ポンプ本体の設計の自由度が大きくなり、また1
種類の排水ポンプで各種の機器に適応可能となるほか、
ポンプ本体の構造が簡素化するので、製作性がよくな
り、安価なポンプとすることができる。
ので、ポンプ本体の設計の自由度が大きくなり、また1
種類の排水ポンプで各種の機器に適応可能となるほか、
ポンプ本体の構造が簡素化するので、製作性がよくな
り、安価なポンプとすることができる。
【0027】また、このモータ式排水ポンプのポンプ本
体の排水口をポンプ本体と一体に上方に向けて形成する
ことにより、水平方向から垂直方向に排水を導くエルボ
が不要となり、あるいは排水管を屈曲させる必要がなく
なるので、全体を小型化できるとともに、排水管の破損
を防止でき、安価なものにすることができるほか、配管
中で直角に曲げる部分がなくなるので、排水抵抗が減少
し排水効率が向上し、排水ヘッドを大きくすることがで
きる。
体の排水口をポンプ本体と一体に上方に向けて形成する
ことにより、水平方向から垂直方向に排水を導くエルボ
が不要となり、あるいは排水管を屈曲させる必要がなく
なるので、全体を小型化できるとともに、排水管の破損
を防止でき、安価なものにすることができるほか、配管
中で直角に曲げる部分がなくなるので、排水抵抗が減少
し排水効率が向上し、排水ヘッドを大きくすることがで
きる。
【0028】また、下側蓋部材の吐出口に水貯溜室を設
けることにより、回転羽根により動圧をもったドレンは
この部分で静圧に変換され、圧力変換が円滑に行われ、
排水効率を向上することができるほか、ドレンパン内の
ドレンとともに溜るごみを吸い上げて排水するとき、こ
のごみは直接排水口に押し込まれることなく、一旦水貯
溜室に貯溜されるので、排水口のごみの詰まりをなくす
ることができ、水貯溜室内のごみは水流によって再び回
転羽根により撹拌されるとき、粉砕され、ドレンととも
に円滑に排出することができる。
けることにより、回転羽根により動圧をもったドレンは
この部分で静圧に変換され、圧力変換が円滑に行われ、
排水効率を向上することができるほか、ドレンパン内の
ドレンとともに溜るごみを吸い上げて排水するとき、こ
のごみは直接排水口に押し込まれることなく、一旦水貯
溜室に貯溜されるので、排水口のごみの詰まりをなくす
ることができ、水貯溜室内のごみは水流によって再び回
転羽根により撹拌されるとき、粉砕され、ドレンととも
に円滑に排出することができる。
【0029】
【0030】
【図1】本考案の実施例の断面図である。
【図2】本考案の実施例の分解斜視図である。
【図3】本考案の実施例の平面図である。
【図4】本考案の実施例の底面図である。
1 ポンプ本体 2 底面 3 円筒部 5 通孔 6 排水口 7 排水筒 8 モータ取付部 9 モータ取付部 11 モータ 12 ブラケット 16 下側蓋部材 17 フランジ 21 隔壁 22 水溜り部 23 ポンプ室 24 吸込口 25 吸込筒 26 水貯溜室 30 回転羽根 32 回転軸 33 水切り室 34 水切り部 37 切り返し部 36 小径羽根 37 大径羽根 40 水切り板
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04D 11/00 F04D 7/04 F04D 29/44 F24F 1/00 361 F04D 1/14
Claims (1)
- 【請求項1】 モータ回転軸を通し外気を流通させる通
孔と側部に排水口と一体に上方に向けて形成した排水筒
と上部にモータ取付部とを備えたポンプ本体、下方に縦
長の羽根又はねじり羽根から形成される小径羽根を収容
する吸込口を備えた吸込筒とその上部において中央に横
長の羽根から形成される大径羽根を収容するポンプ室と
ポンプ室の側部にポンプ本体の排水口に連通する水貯溜
室とを備えた下側蓋部材、及びポンプ本体上部に取付け
られ回転羽根を駆動する駆動軸を備えたモータとからな
ることを特徴とする空調機用ドレン排水ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993013688U JP2597652Y2 (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 空調機用ドレン排水ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993013688U JP2597652Y2 (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 空調機用ドレン排水ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0667887U JPH0667887U (ja) | 1994-09-22 |
JP2597652Y2 true JP2597652Y2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=11840135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993013688U Expired - Fee Related JP2597652Y2 (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 空調機用ドレン排水ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2597652Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0713978B1 (en) | 1994-11-25 | 1999-08-04 | Fujikoki Mfg. Co., Ltd. | Drainage pump |
KR102231079B1 (ko) * | 2014-07-08 | 2021-03-24 | 엘지전자 주식회사 | 배수 펌프 어셈블리 및 이를 구비하는 의류 건조기 |
JP7018817B2 (ja) * | 2018-04-27 | 2022-02-14 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | ドレンパン清掃装置およびドレンパン清掃方法 |
CN113048071A (zh) * | 2021-05-08 | 2021-06-29 | 昆山美宝环保设备有限公司 | 一种一体式槽内立式泵 |
-
1993
- 1993-03-02 JP JP1993013688U patent/JP2597652Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0667887U (ja) | 1994-09-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990330 |
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