JP2002048096A - 空気調和機用排水ポンプ - Google Patents

空気調和機用排水ポンプ

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JP2002048096A
JP2002048096A JP2000234964A JP2000234964A JP2002048096A JP 2002048096 A JP2002048096 A JP 2002048096A JP 2000234964 A JP2000234964 A JP 2000234964A JP 2000234964 A JP2000234964 A JP 2000234964A JP 2002048096 A JP2002048096 A JP 2002048096A
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昭則 古郡
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道夫 小俣
Masahiko Yoshida
雅彦 吉田
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気調和機用ドレン排水ポンプにおいて、水
切り板の省略化を可能にする。 【解決手段】 モータ部30と、その下側に取り付けら
れ内部にインペラ40を収納したポンプ部20とにより
構成された空気調和機用ドレン排水ポンプ1において、
ポンプ部20を構成するポンプ本体21のモータ側開口
部を閉鎖する蓋部材27をモータ側開口部周縁に装着
し、蓋部材27に円筒状の突起部60を形成し、この突
起部60にモータの出力軸35の貫通穴27aを設ける
とともに、突起部の側面63に水切り穴64を形成する
構成により、モータの出力軸に固定していた水切り板を
省略でき、その分部品点数、加工手数の軽減化と軽量化
とを可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機におけ
るドレン排水ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般家庭用及び業務用の空気調和機にお
いては、室内ユニットにおける熱交換部分にドレンが凝
縮し、滞留するので、これを室外に排水する必要があ
り、したがって、ドレン排水ポンプを用いられている。
このドレン排水ポンプとして各種のものが提案されてい
るが、その一つとして図6に示すものが知られている。
【0003】この空気調和機用ドレン排水ポンプ1は、
モータ部30とその下側に取り付けられるポンプ部20
とにより構成されている。
【0004】モータ部30は、モータを収容可能な偏平
形状のモータ本体31で形成されている。そして、モー
タ本体31の上下面を2枚の薄板製のカバー33a,3
3bで覆われている。各カバー33a,33bの出力軸
35が突出されている面及びその反対面(背面)には、
出力軸35を中心とした同心円状の凸部32がそれぞれ
形成されており、これら各凸部32にそれぞれ密に嵌合
してモータ本体31とカバ−33a,33bとの位置合
わせを行うための凹部がカバー33a,33bに形成さ
れている。
【0005】前記の位置合わせの後、上下のカバ−33
a,33b同志をボルト37で締め付けることで、モー
タ本体31がカバ−33a,33bで被覆されるように
なっている。符号36はモータ軸受け部、34は端子
部、50はホルダ−部をそれぞれ示している。
【0006】ポンプ部20を構成するポンプ本体21に
は、モータ本体31の出力軸35の突出されている方向
の端部に吸引口22が設けられ、この吸引口22よりも
モータ本体31側の側面に吐出口24が設けられてい
る。ポンプ本体21の内部に、インペラ40が回転可能
に配設されて空気調和機用ドレン排水ポンプ1が構成さ
れている。
【0007】インペラ40は、モータの出力軸35に連
結されるシャフト部43と、該シャフト部43の軸心方
向に向かって延びる複数の羽根部材44と、シャフト部
43の下方でシャフト部43の軸方向に沿って取り付け
られた板状の補助羽根45とにより形成されている。
【0008】ポンプ本体21のモータ側開口部を閉鎖す
る蓋部材27が該モータ側開口部周縁に装着されてお
り、モータ側開口部周縁と蓋部材27との間に、Oリン
グ29が介設されている。
【0009】蓋部材27をポンプ本体21に取り付ける
ため、ポンプ本体21の周壁に上向きの蓋係合受け26
が、180°間隔で対向配置されている。一方、蓋部材
27には蓋係合受け26にクリップ係合可能な蓋係合受
け28が、90°間隔で形成されていて、蓋部材27を
ポンプ本体21に対して、90°毎の、4相の相対的に
異なった取り付け位置に簡単に選択固定することができ
るようになっている。この構成により、当該空気調和機
用排水ポンプの取り付け工事時、取り付け先の排水配管
に、吐出口22の向きを簡単に位置合せすることが可能
になっている。
【0010】蓋部材27のの上面に、一対のモータガイ
ド39が立設されている、各モータガイド39は、カバ
−33bに突出形成された凸部32の直径と同寸法の円
弧断面を有しており、このモータガイド39にカバー3
3bに突出形成された凸部32を嵌入するとき、モータ
ガイド39の誘導によりモータ本体部31はガイドさ
れ、モータの出力軸35がポンプ部20のセンタ−に自
動的に配置されるようになっている。モータの出力軸3
5に水切り板10が取り付けられている。
【0011】更に、蓋部材27の中央部に、出力軸35
の貫通穴27aが設けられており、この貫通穴27aの
周りに前記モータガイド39が立設されている。
【0012】上カバー33aは、その上面のほぼ全面を
板状のホルダー部50で覆われており、このホルダー部
50には、上カバー33aに形成された凸部32に対応
して円形のモータガイド穴が形成されている。更に、ホ
ルダ−部50の左右両側縁部に、一対の本体係合爪が下
向きに突設されている。ホルダー部50は円形のモータ
ガイド穴でカバー33aに対する位置合わせを行ないな
がらモータ本体31に被覆される。
【0013】モータ部30への通電により、出力軸35
が回転すると、インペラ40が高速回転する。この時、
ポンプ本体31の下端の吸引口22が位置するトレンパ
ン内に、吸引口22よりも上方にドレンが溜っている
と、補助羽根45の回転によりそのドレン水は吸引口2
2からポンプ室21内にその内周面に沿って吸い上げら
れ、羽根部材44によって大きな遠心力を付与され、ド
レンは速度エネルギから圧力エネルギに変換されて吐出
口24から排出され、室外に排出される。
【0014】この時、ポンプ室21内で旋回するドレン
水流には、その中心部に上方の穴27aから大気圧であ
る外気が導入されるので、中心部に自由表面の形成され
た断面略放物線状のドレン水流となり、吐出口24に流
出していく。
【0015】ポンプの運転を停止すると、吐出口24か
ら吸引口22へドレン水が逆流する。逆流したポンプ室
21内のドレン水の一部は、ポンプ室内壁面を伝って更
に上方へ移動しようとするが、穴27aの開口端下縁に
形成した水切り部27bによって下方へ導かれる。しか
し回収しきれなかったドレン水は吐出圧力により逆流
し、出力軸35の外周を上昇しようとするが、その一部
は、出力軸35に設けた水切り板10によって、それ以
上上昇してモータ本体31内に入り込むことが防止され
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のような、空気調
和機用排水ポンプでは、ポンプ室内にドレン水流の自由
表面を形成するため、中心部に大気圧を導入する必要が
あり、そのため空気導入口を蓋部材の上部中央に設けな
ければならない。ところが、この空気導入口(上記実施
形態のものでは、この大気圧導入口は出力軸35の貫通
穴27aが兼用している)は、ポンプ停止時に、ドレン
水がポンプ本体に逆流する通路となるという不都合があ
る。
【0017】前記の従来例では、この不都合を解決する
ために、出力軸35に水切り板39取り付けている。
【0018】ところで、水切り板を出力軸に取り付ける
ためには、出力軸に水切り板を固定するための溝の加工
が必要となり、そのために加工コストがかかる。そのほ
か、ポンプ部とモータ部との間に水切り板の設置用スペ
ースを必要とするため、排水ポンプの高さがその分高く
なり、さらに、水切り板なる部材を必要とするため、コ
スト高、高重量となるなどの課題がある。
【0019】本発明は、このような課題を解決しようと
するもので、蓋部材に水切り形状部を形成することで、
水切り板の出力軸への取り付けを省略しながら、ポンプ
停止時に、ポンプ部からモータ部に、出力軸の貫通穴を
通過して吹き出してくる戻りドレン水が、モータ部、特
にその軸受け部にかからないようにした空気調和機用排
水ポンプを提供するものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、モータ部と、
その下側に取り付けられ内部にインペラを収納したポン
プ部とにより構成された空気調和機用ドレン排水ポンプ
において、前記ポンプ部を構成するポンプ本体に、前記
モータ部の出力軸の突出されている方向の端部に吸引口
が設けられ、吸引口よりも前記モータ部側の側面に吐出
口が設けられ、前記インペラは、前記モータ部の出力軸
に連結されるシャフト部と、該シャフト部に取り付けら
れた羽根部材とを有し、前記ポンプ本体のモータ側開口
部を閉鎖する蓋部材が該モータ側開口部周縁に装着さ
れ、前記蓋部材に、前記モータ部側に向かって突出する
円筒状の突起部が形成され、該突起部に前記出力軸の貫
通穴が設けられるとともに、該突起部の側面に、水切り
穴64が形成されてなることにより課題解決の手段とし
ている。
【0021】前記本発明では、従来例の空気調和機用排
水ポンプにおける「水切り板」を用いることなく、ポン
プの運転停止時に、戻りドレン水が出力軸の貫通穴から
吹き出してくるにを防止することができる。したがっ
て、本発明では、水切り板を設置するスペースが不必要
となり、その分空気調和機用排水ポンプの全高を低く形
成することが可能となり、また軽量化が可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面に沿って
説明する。図1はその第一実施形態としての空気調和機
用排水ポンプの一部断面側面図、図2は図1の一部拡大
図、図3はその第二実施形態としての空気調和機用排水
ポンプの一部断面側面図、図4は図3の一部拡大図、図
5は図3、図4の空気調和機用排水ポンプの作動説明用
一部断面側面図である。なお、図1ないし図5において
図6と同じ部材には同一符号を付し詳細な説明を省略す
ることがある。
【0023】図1、図2に示す第一実施形態について説
明する。この実施形態の空気調和機用ドレン排水ポンプ
1も、モータ部30とその下側に取り付けら内部にイン
ペラ40を収納したポンプ部20とにより構成される。
ポンプ部20を構成するポンプ本体21に、モータ部3
0の出力軸35の突出されている方向の端部に吸引口2
2が設けられ、この吸引口22よりもモータ部30側の
側面に、吐出口24が設けられている。
【0024】インペラ40は、モータの出力軸35に連
結されるシャフト部43と、このシャフト部43の軸心
方向に向かって延びる複数の羽根部材44と、シャフト
部43の下方でシャフト部43の軸方向に沿って取り付
けられた板状の補助羽根45とによって形成されてい
る。
【0025】ポンプ本体21のモータ側開口部を閉鎖す
る蓋部材27が、該モータ側開口部周縁に装着され、こ
の蓋部材27に、モータ部30側に対向する頂面を有す
る円筒状の突起部60が形成されている。
【0026】この突起部60は、その頂面中央部に形成
され底面部61を有する窪み部と、この底面部61を底
面とした円錐台状の傾斜面62と、該傾斜面62の外周
縁に接続された垂直状の側面63とにより構成されてい
る。
【0027】突起部60の底面部61は、突起部60の
頂面と平行に形成されており、ここに、前記出力軸35
の貫通穴27aが設けられている。更に、突起部60の
側面63に、水切り穴64が形成されている。
【0028】出力軸35の貫通穴27aの直径は、出力
軸35の直径よりもやや大きく、かつインペラ40のシ
ャフト43の直径よりもやや小さい寸法に設定されてい
て、貫通穴27aと出力軸35との間の隙間から、ポン
プ室21内へ外気が吸入されるようになっている。さら
に、水切り穴64の断面積が、貫通穴27aの有効断面
積(「貫通穴27aの面積」−「出力軸35の断面
積」)よりも著しく大きく設定されている。
【0029】この実施形態にものでは、蓋部材27の構
成が、前記の点で前記の従来例の空気調和機用ドレン排
水ポンプ1と異なるだけで、そのほかの構成で異なると
ころはない。例えば、この実施形態のものでも、ポンプ
本体21のモータ側開口部を閉鎖する蓋部材27は、ポ
ンプ本体21のモータ側開口部周縁に、Oリング29を
介して装着されており、また、蓋部材27をポンプ本体
21に取り付けるため、ポンプ本体21の周壁に上向き
の蓋係合受け26が、180°間隔で対向配置される一
方、蓋部材27には蓋係合受け26にクリップ係合可能
な蓋係合受け28が、90°間隔で形成されていて、蓋
部材27をポンプ本体21に対して、90°毎の、4相
の相対的に異なった取り付け位置に簡単に選択固定する
ことができるようになっている。
【0030】また、モータ部30への通電により、出力
軸35が回転すると、インペラ40が高速回転し、この
時、ポンプ本体31の下端の吸引口22が位置するドレ
ンパン内に吸引口22よりも上方にドレンが溜っている
と、補助羽根45の回転によりそのドレン水は吸引口2
2からポンプ室21内にその内周面に沿って吸い上げら
れ、羽根部材44によって大きな遠心力を付与され、ド
レン水は速度エネルギから圧力エネルギに変換されて吐
出口24から排出され、室外に排出される点も同様であ
る。
【0031】前記の構成において、この実施形態の空気
調和機用ドレン排水ポンプ1では、ポンプの運転停止
時、吐出口24からポンプ室21内へ逆流したドレン水
(矢印Aで示す)の一部は、ポンプ室21内を上方へ移
動しようとする。この時、蓋部材27の突起部60の内
面に沿って上昇してきたドレン水は、突起部60の側面
63に形成されている水抜き穴64から外方に排出さ
れ、戻りドレン水がモータ部20、特にその軸受け部に
かかることがない。
【0032】この場合、水切り穴64の断面積が、貫通
穴27aの有効断面積(「貫通穴27aの面積」−「出
力軸35の断面積」)よりも著しく大きく設定されてい
るので、戻りドレン水が貫通穴27aから排出されるこ
とはなく、戻りドレン水はその全量が水抜き穴64から
外方へ勢い良く排出されることになる。この排水時、ド
レン水の排出に伴うエゼクタ現象によって、貫通穴27
aからポンプ室21側に外気(または水)の流れが発生
し、これによって、貫通穴27aからモータ部20側へ
戻りドレン水が吹き上がるのを抑えることができる。
【0033】更に、円錘面状の傾斜面62の下面(ポン
プ室側面)62aが戻りドレン水を水抜き穴64にガイ
ドする作用を行うため、戻りドレン水の水抜き穴64か
らの外方への排出は、スム−ズに行われることとなる。
【0034】つぎに、図3ないし図5により、第二実施
形態について説明する。この第二実施形態のものは、前
記の第一実施形態のものにいおて、突起部60に形成さ
れた傾斜板62の形状が相違するだけで、そのほかの点
で構成上の差異はない。
【0035】即ち、この第二実施形態のものでも、蓋部
材27に、モータ部30側に対向する頂面を有する円筒
状の突起部60が形成されている。
【0036】この突起部60は、その頂面中央部に形成
され底面部61を有する窪み部と、この底面部61を底
面とした円錐台状の傾斜面62と、該傾斜面62の外周
縁に接続された垂直状の側面63とによって構成されて
いる。
【0037】突起部60の底面部61は、突起部60の
頂面と平行に形成されており、ここに、前記出力軸35
の貫通穴27aが設けられている。更に、突起部60の
側面63に、水切り穴64が形成されている。
【0038】出力軸35の貫通穴27aの直径は、出力
軸35の直径よりもやや大きく、かつインペラ40のシ
ャフト43の直径よりもやや小さい寸法に設定されてい
て、貫通穴27aと出力軸35との間の隙間から、ポン
プ室21内へ外気が吸入されるようになっている。さら
に、水切り穴64の断面積が、貫通穴27aの有効断面
積(「貫通穴27aの面積」−「出力軸35の断面
積」)よりも著しく大きく設定されている。
【0039】傾斜面62の下面(ポンプ室側面)62b
は、その断面形状を、図5に詳細に示すように、戻りド
レン水を水抜き穴64に向かってスムーズにガイド可能
な緩やかな曲線形状(例えば流線形)に形成されてい
る。さらに、傾斜面62の上面(モータ部側面)62c
も、その断面形状を、出力軸35との間の隙間からポン
プ室21内へ外気をスムーズに吸入可能な緩やかな曲線
形状(例えば流線形)に形成されている。
【0040】したがって、この第二実施形態にもので
は、ポンプの運転停止時、戻りドレン水は、緩やかな曲
線断面形状の傾斜面62の下面(ポンプ室側面)62b
にガイドされて水切り穴64からスムーズに排出され
る。図中の矢印Aはドレン水の流れを示している。ま
た、この排水時、ドレン水の排出に伴うエゼクタ現象に
よって、貫通穴27aからポンプ室21側に流入する外
気(または水)の流れBは、緩やかな曲線の断面形状を
有する傾斜面62の上面(モータ部側面)62cにガイ
ドされるため、スムーズにポンプ室21側に流入でき、
水切り穴64の内部に発生した渦Cを水切り穴64から
排出するように作用する。
【0041】前記の両実施形態のものでは、前記の通
り、従来例の空気調和機用排水ポンプにおける「水切り
板」を用いることなく、ポンプの運転停止時に、戻りド
レン水が出力軸35の貫通穴から吹き出してくるのを防
止することができる。したがって、これら両実施形態の
ものでは、水切り板を設置するスペースが不必要とな
り、その分空気調和機用排水ポンプの全高Hoを低く形
成することが可能となる。一例をあげれば、全高Hoを
従来のもののHの約90%に抑えることができた。
【0042】このように、前記の両実施形態のもので
は、全高を、従来のものの約90%に抑えることができ
るほか、水切り板なる部材そのものが不必要となり、更
に、水切り板をモータの出力軸に固着する手数をなくす
ことができるため、製作コストの低減化、軽量化を図る
ことが可能となる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
次のような効果が得られる。 (1)従来の空気調和機用排水ポンプにおける「水切り
板」を用いることなく、ポンプの運転停止時に、戻りド
レン水が出力軸の貫通穴から吹き出してくるのを防止す
ることができる。したがって、水切り板を設置するスペ
ースが不必要となり、その分空気調和機用排水ポンプの
全高を低く形成することが可能となるほか、部品点数の
低減化、水切り板を固定するための手数の省略化などに
より、低コスト化、軽量化が可能となる。 (2)水切り穴の断面積が、貫通穴の有効断面積よりも
著しく大きく設定されているので、戻りドレン水が貫通
穴から排出されることはなく、戻りドレン水はその全量
が水抜き穴から外方へ勢い良く排出されることになる。 (3)前記の排水時、ドレンの排出に伴うエゼクタ現象
によって、貫通穴27aからポンプ室21側に外気(ま
たは水)の流れが発生し、これによって、貫通穴27a
からモータ部20側へ戻りドレン水が吹き上がるのを抑
えることができる。 (4)円錘面状の傾斜面の下面が戻りドレン水を水抜き
穴にガイドする作用を行うため、戻りドレン水の水抜き
穴からの外方への排出を、スムーズに行なうことができ
る。 (5)貫通穴からポンプ室側に流入する外気(または
水)の流れは、緩やかな曲線の断面形状を有する傾斜面
の上面(モータ部側面)にガイドされるため、スム−ズ
にポンプ室側に流入でき、これによって戻りドレン水を
モータ軸受部へ吹き上がらないようにし、水切り穴から
排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態としての空気調和機用排
水ポンプの一部断面側面図である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】本発明の第二実施形態としての空気調和機用排
水ポンプの一部断面側面図である。
【図4】図3の一部拡大図である。
【図5】図3、図4の空気調和機用排水ポンプの作動説
明用一部断面側面図である。
【図6】従来の空気調和機用排水ポンプの側断面図であ
る。
【符号の説明】
1 空気調和機用ドレン排水ポンプ 20 ポンプ部 21 ポンプ本体 22 吸引口 24 吐出口 27 蓋部材 27a 貫通穴 30 モータ部 31 モータ本体 35 出力軸 36 軸受け部 40 インペラ 43 シャフト部 44 羽根部材 45 補助羽根 50 ホルダ−部 60 突起 61 底面部 62 傾斜面 63 側面 64 水切り穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 雅彦 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 Fターム(参考) 3H034 AA01 AA03 AA18 BB01 BB06 BB16 CC06 DD01 DD14 EE00 EE04 EE05 EE12 EE13 3L050 BD05 BF02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ部と、その下側に取り付けられ内
    部にインペラを収納したポンプ部とにより構成された空
    気調和機用ドレン排水ポンプにおいて、 前記ポンプ部を構成するポンプ本体に、前記モータ部の
    出力軸の突出されている方向の端部に吸引口が設けら
    れ、該吸引口よりも前記モータ部側の側面に吐出口が設
    けられ、前記インペラは、前記モータ部の出力軸に連結
    されるシャフト部と、該シャフト部に取り付けられた羽
    根部材とを有し、前記ポンプ本体のモータ側開口部を閉
    鎖する蓋部材が該モータ側開口部周縁に装着され、 前記蓋部材に、前記モータ部側に向かって突出する円筒
    状の突起部が形成され、該突起部に前記出力軸の貫通穴
    が設けられるとともに、該突起部の側面に、水切り穴が
    形成されていることを特徴とするドレン排水ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記突起部が、その頂面中央部に形成さ
    れ底面部を有する窪み部と、該底面部を底面とした円錐
    台状の傾斜面と、該傾斜面の外周縁に接続された垂直状
    の側面とにより構成されてなる請求項1記載のドレン排
    水ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記出力軸の貫通穴の直径が、前記出力
    軸の直径よりもやや大きく、かつ前記インペラのシャフ
    トの直径よりもやや小さい寸法に設定され、さらに、前
    記水切り穴の断面積が、前記貫通穴の有効断面積よりも
    著しく大きく設定されてなる請求項1または請求項2に
    記載のドレン排水ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記円錘面状の傾斜面の下面が、ドレン
    水を前記水抜き穴にガイドする形状に構成されてなる請
    求項1ないし請求項3のいづれかに記載のドレン排水ポ
    ンプ。
  5. 【請求項5】 前記傾斜面の下面が、その断面形状を、
    ドレン水を水抜き穴に向かってスムーズにガイド可能な
    緩やかな曲線形状に形成され、前記傾斜面の上面が、そ
    の断面形状を、前記出力軸との間の隙間から前記ポンプ
    室内へ外気をスムーズに吸入可能な緩やかな曲線形状に
    形成されることによって、前記出力軸との間の隙間から
    モータ軸受部へ戻りドレン水が吹き上がらないようにし
    てなる請求項1ないし請求項3のいづれかに記載のドレ
    ン排水ポンプ。
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