JP2597568Y2 - ガスケット - Google Patents

ガスケット

Info

Publication number
JP2597568Y2
JP2597568Y2 JP1993044940U JP4494093U JP2597568Y2 JP 2597568 Y2 JP2597568 Y2 JP 2597568Y2 JP 1993044940 U JP1993044940 U JP 1993044940U JP 4494093 U JP4494093 U JP 4494093U JP 2597568 Y2 JP2597568 Y2 JP 2597568Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
gasket
double
bead
compression layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993044940U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0714265U (ja
Inventor
安田昌美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP1993044940U priority Critical patent/JP2597568Y2/ja
Publication of JPH0714265U publication Critical patent/JPH0714265U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2597568Y2 publication Critical patent/JP2597568Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はガスケットに関し、特
に、自動車等のエンジンのシリンダヘッドとシリンダブ
ロックとの間をシールするのに有効なガスケットに関す
るものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】一般に、自動車等のエン
ジンのシリンダは、燃焼室やウォータージャケット等が
設けられているシリンダヘッドと、ピストンを往復動さ
せるための気筒やウォータージャケット等が設けられて
いるシリンダブロックとに分かれていて、これらは接合
面にガスケットを介装した状態でボルト等により一体に
結合されるようになっている。
【0003】このような箇所に用いられるガスケットと
しては、接液による腐蝕等を防止するため、SUS材等
からなる基板を適宜の形状に加工したものや、SUS材
等からなる基板の片面または両面全体にゴム材等からな
る圧縮層を設けた上で適宜の形状に加工したもの等が一
般的であり、例えば、図4に示すように構成したガスケ
ット21や、特開平5−39867号公報に開示された
ガスケット等が既に知られている。
【0004】すなわち、前者は、SUS材等からなる基
板22の両面全体に適宜の厚みでゴム材等からなる押圧
時に圧縮変形し得る圧縮層23を設けるとともに、打抜
き加工等により一方の部材であるシリンダヘッド26ま
たは他方の部材であるシリンダブロック27の形状に形
成した上、ウォータージャケット等の周縁部にビード2
4を設けて装着時における面圧を高めるようにしたもの
であり、また、後者は、SUS材等からなる基板を打抜
き加工等により一方の部材であるシリンダヘッドまたは
他方の部材であるシリンダブロックの形状に形成したも
のを二枚重ね合わせるとともに、ウォータージャケット
等の周縁部に二重のビードまたは単一のビードを設け
て、装着時における面圧を高めるようにしたものであ
る。
【0005】しかしながら、上記のようなガスケット2
1にあっては、切落としたままの状態の端面にウォータ
ージャケット等の内部を流れる冷却水等が直接作用する
ようになっているため、基板22に腐蝕が生じたり、圧
縮層23が基板22から剥離したりする等の不具合が生
じ、シール性、耐久性が時間とともに低下してしまう。
【0006】また、SUS材等は、耐腐食性には優れる
ものの、加工性が悪く、コストが高いため、製造コスト
が高くなってしまう。
【0007】一方、上記のような問題点を解決したガス
ケットとして、特開平4−165166号公報に開示さ
れたガスケットが知られており、このガスケットは、ウ
ォータージャケット等に面する基板の端面を折返して二
重に形成するとともに、折返した部分を溶接で折返して
いない部分に固定してずれの発生を防止し、さらに、そ
の上で基板の全表面に適宜の厚みでゴム層を設けたもの
である。
【0008】このようなガスケットにあっては、基板の
全表面をゴム層で被覆しているため、ウォータージャケ
ット等の内部を流れる冷却水等が直接基板に作用するこ
とはなく、基板の腐蝕、ゴム層の剥離等の不具合は生じ
ない。
【0009】しかしながら、基板の端面を折返して溶接
した上、ゴム層を適宜の厚みで設けるようになっている
ため、製造に非常に手間がかかり、製造コストが高くな
ってしまうという問題点があった。
【0010】この考案は、前記のような従来のもののも
つ問題点を解決したものであって、冷却水等が端面に直
接作用しても基板の腐蝕、圧縮層の剥離等を完全に阻止
することができ、高いシール性を長期的に維持すること
ができるとともに、製造が容易で安価なガスケットを提
供することを目的とするものである。
【0011】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためこの考案は、基板と、該基板の片面または両面の
全体に加硫接着等により一体に設けられるゴム材等から
なる圧縮層とを具え、該圧縮層が外側に位置するように
端部を折り返して二重に形成するとともに、二重に形成
した部分の一部に厚み方向に湾曲するビードを形成した
手段を採用したものである。
【0012】
【作用】この考案は前記のような手段を採用したことに
より、基板の端面は圧縮層で被覆されることになる。し
たがって、基板の端面に冷却水や潤滑油等が直接作用し
ても、その部分に腐蝕や剥離が生じたりすることがなく
なる。
【0013】
【実施例】以下、図面に示すこの考案の実施例について
説明する。図1および図2には、この考案によるガスケ
ットの一実施例が示されていて、図1は概略断面図、図
2は二部材間に位置させた状態(押圧前の状態)を示す
概略断面図である。
【0014】すなわち、このガスケット1は、自動車等
のエンジンのシリンダのシリンダヘッドとシリンダブロ
ックとの間のシール部材として有効に用いられるもので
あって、SPCC材等からなる基板2の片面または両面
全体に(この実施例では片面のみ)押圧時に圧縮変形し
得るゴム材等からなる圧縮層3を適宜の厚みで加硫接着
等により一体に設けたものを、打抜き加工等により一方
の部材であるシリンダヘッド6または他方の部材である
シリンダブロック7の接合面の形状に形成し、その上で
ウォータージャケット等に面する端部を圧縮層3が外側
に位置するように折返して二重に形成するとともに、二
重に形成した端部の折返した部分と折返していない部分
の両方を湾曲させて、その部分に二重にビード4を形成
したものである。
【0015】そして、このように構成したガスケット1
をシリンダヘッド6とシリンダブロック7との間に装着
して両者6、7間をボルト等で締め付けると、二重に形
成したビード4が押し潰されるように変形するととも
に、基板2の表面側の圧縮層3も圧縮変形を受け、これ
らの反発力(面圧)によって両者6、7間がシールされ
ることになる。
【0016】この場合、ガスケット1のウォータージャ
ケット等に面する端部は、圧縮層3が外側に位置するよ
うに折返されて二重に形成されているため、切落とした
ままの状態となっている端面にウォータージャケット等
の内部を流れる冷却水等が直接作用することがなくな
り、端面において露出状態となっている基板2が接液に
よって腐蝕したり、圧縮層3に剥離が生じたりするよう
なことが全くなくなる。
【0017】また、基板2の表面を圧縮層3で完全に被
覆するとともに、ビード4を二重に形成して面圧を高め
るようにしたので、基板2の素材として安価で加工性に
優れるSPCC材等を使用することができることにな
り、これにより、製造コストを大幅に低減させることが
できる。
【0018】さらに、製造する上では、基板2の片面ま
たは両面に圧縮層3を設けたものを、打抜き加工等によ
り適宜の形状に形成してその端部を折返して二重に形成
するとともに、その上で折返した部分に二重にビード4
を形成するだけで足りるので、従来ものに比べて製造が
著しく簡単となる。
【0019】図3には、この考案によるガスケットの他
の実施例が示されていて、この実施例に示すガスケット
11は、折返して二重に形成した端部を、装着方向に対
して先端側と後端側の高さが異なるように屈曲させて、
その部分をビード14としたものであって、その他の構
成は前記実施例と同様の構成を有している。
【0020】そして、この実施例によるガスケット11
にあっても、前記実施例に示すものと同様に、ウォータ
ージャケット等に面する端部は、圧縮層13が外側に位
置するように折返されて二重に形成されているため、切
落としたままの状態となっている端面にウォータージャ
ケット等の内部を流れる冷却水等が直接作用することが
なくなり、端面において露出状態となっている基板12
が接液によって腐蝕したり、圧縮層13に剥離が生じた
りするようなことが全くなくなる。
【0021】また、基板12の表面を圧縮層13で完全
に被覆するとともに、折返した部分の先端側と後端側の
高さを違えて装着時における面圧を高めるビード14と
したので、基板12の素材として安価で加工性に優れる
SPCC材等を使用することができることになり、これ
により、製造コストを大幅に低減させることができるこ
とになる。
【0022】さらに、製造する上では、基板12の両面
に圧縮層13を設けたものを打抜き加工等により適宜の
形状に形成してその端部を折返して二重に形成し、その
上で折返した部分の先端側と後端側との高さを違えてビ
ード14とするだけで足りるので、従来のものに比べて
製造が著しく簡単となる。
【0023】
【考案の効果】この考案は前記のように構成して、基板
の片面または両面の全体に加硫接着等によりゴム剤等か
らなる圧縮層を一体に設けるとともに、圧縮層が外側に
位置するように端部を折返して二重に形成し、二重に形
成した部分の一部に厚み方向に湾曲するビードを形成し
たことにより、エンジンのシリンダブロックとシリンダ
ヘッドとの間をシールするような場合に、折返し部を一
次シールとして機能させ、ビードを二次シールとして機
能させることができることになる。この場合、一次シー
ルと二次シールは連続して一体に形成されているので、
高いシール性が得られることになる。また、折返し部の
存在によって冷却水等が基板に直接に接触することがな
くなるので、基板に腐食が生じたり、基板に腐食が生じ
ることによって圧縮層に剥離が生じたりするようなこと
がなくなる。さらに、基板が冷却水等に直接に接触する
ことがなくなるので、基板の素材として安価で加工性に
優れるSPCC材等を使用することができることにな
り、製造単価を大幅に低減させることができることにな
る。さらに、折返して二重に形成した部分にビードを形
成したことにより、剛性の高いSUS材等を使用しなく
ても面圧を十分に確保することができることになり、安
価な素材で高いシール性が得られることになる等の優れ
た効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案によるガスケットの一実施例を示した
概略断面図である。
【図2】図1に示すものの装着状態(押圧前の状態)を
示す概略断面図である。
【図3】この考案によるガスケットの他の実施例を示し
た概略断面図である。
【図4】従来のガスケットの一例の装着状態(押圧前の
状態)を示した概略断面図である。
【符号の説明】
1、11、21……ガスケット 2、12、22……基板 3、13、23……圧縮層 4、14、24……ビード 6、26……一方の部材 7、27……他方の部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(2)と、該基板(2)の片面また
    は両面の全体に加硫接着等により一体に設けられるゴム
    材等からなる圧縮層(3)とを具え、該圧縮層(3)が
    外側に位置するように端部を折り返して二重に形成する
    とともに、二重に形成した部分の一部に厚み方向に湾曲
    するビード(4)を形成したことを特徴とするガスケッ
    ト。
JP1993044940U 1993-08-18 1993-08-18 ガスケット Expired - Lifetime JP2597568Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993044940U JP2597568Y2 (ja) 1993-08-18 1993-08-18 ガスケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993044940U JP2597568Y2 (ja) 1993-08-18 1993-08-18 ガスケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0714265U JPH0714265U (ja) 1995-03-10
JP2597568Y2 true JP2597568Y2 (ja) 1999-07-05

Family

ID=12705491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993044940U Expired - Lifetime JP2597568Y2 (ja) 1993-08-18 1993-08-18 ガスケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2597568Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0714265U (ja) 1995-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8186690B2 (en) Metal gasket
JP2622639B2 (ja) スチールラミネートガスケット
JP2551947Y2 (ja) 継目構造部のメタルガスケット配設構造
JPH04134958U (ja) 金属積層形ガスケツト
JP2587785Y2 (ja) エンボス部を有する金属積層形ガスケット
JP2597568Y2 (ja) ガスケット
JP3369648B2 (ja) ガスケット
JP4110256B2 (ja) 金属製ガスケット
JP3127730B2 (ja) 三面合わせ部のガスケット
JP4541399B2 (ja) 金属製ガスケット
JP4041684B2 (ja) 金属ガスケット
JPH0710620U (ja) 金属積層形シリンダヘッドガスケット
JPH0138285Y2 (ja)
JPH085419Y2 (ja) 伸縮部を有する金属ガスケット
JP2990291B2 (ja) シリンダヘッドガスケット
JP2580808Y2 (ja) 金属積層形ガスケット
JP2577721Y2 (ja) マニホールド用金属ガスケット
JPH0420996Y2 (ja)
JP3197556B2 (ja) 金属ガスケット
JPH0536137Y2 (ja)
JP3310313B2 (ja) シリンダヘッドガスケット
JP2538221Y2 (ja) 金属積層形ガスケット
JP2002323135A (ja) 単層金属ガスケット
JPH01153872A (ja) 金属ガスケット
JPH073085Y2 (ja) 積層金属ガスケット

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090507

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090507

Year of fee payment: 10