JP3127730B2 - 三面合わせ部のガスケット - Google Patents

三面合わせ部のガスケット

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JP3127730B2 JP06237463A JP23746394A JP3127730B2 JP 3127730 B2 JP3127730 B2 JP 3127730B2 JP 06237463 A JP06237463 A JP 06237463A JP 23746394 A JP23746394 A JP 23746394A JP 3127730 B2 JP3127730 B2 JP 3127730B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、三個の組付け部材が
互いに突き合わされる三面合わせ部において用いられる
ガスケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、例えば実開
昭61−148962号公報に開示されたガスケットが
挙げられる。このガスケットは三面合わせ部のシール性
を向上させることを目的として構成され、エンジンの三
面合わせ部について具体化されている。
【0003】即ち、図9に示すように、エンジン本体の
シリンダブロック21、フロントケース22及びオイル
パン23等の組付け部材が互い突き合わされる三面合わ
せ部において、シリンダブロック21及びフロントケー
ス22とオイルパン23との間には、液状シール剤24
が介装されている。又、シリンダブロック21とフロン
トケース22との間には、一本のビード25aを有する
ガスケット25が挟持されている。ビード25aはガス
ケット25の形状に沿って長手方向に延びるものであ
り、ガスケット25それ自体の断面形状を湾曲させるこ
とにより形成されている。又、シリンダブロック21、
フロントケース22及び液状シール剤24の間には、別
の液状シール剤26が充填されている。更に、ビード2
5aの端部には、液状シール剤26とは異なる流動性の
ない半液状のシール部材27が充填されている。
【0004】従って、このガスケット25では、そのビ
ード25aの端部に位置するシール部材27により、ガ
スケット25と液状シール剤26との間に生じる隙間と
ビード25aに沿って生じる隙間との連通が遮断され
る。このため、液状シール剤26の側からビード25a
の側への液状シール剤26の流入が防止される。又、液
状シール剤26がビード25aの部分に流入しないこと
から、ガスケット25の端部とオイルパン23との間の
隙間が液状シール剤26により確実に封止され、三面合
わせ部におけるシール性が向上する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術では、三面合わせ部におけるシール性を向上させる目
的で液状シール剤26及びシール部材27等が用いられ
ているものの、上記のようなエンジン本体の組付け部材
21〜23の振動に起因したシール性の低下については
特に考慮されていなかった。即ち、通常、シリンダブロ
ック21とフロントケース22とはボルトで締め付けら
れるが、そのボルトの締め付け位置よりも下側のフロン
トケース22の端部は片持ち状態となる。しかも、フロ
ントケース22は他の部材21,23よりも肉厚が小さ
く小質量である。そのため、エンジンの運転時にその振
動に起因してフロントケース22が振動した場合には、
同ケース22の端部と他の部位との間で振動に位相差が
生じる。そして、その振動位相差に起因して上記の液状
シール剤26及びシール部材27の部分に隙間が生じ、
三面合わせ部のシール性を低下させるおそれがあった。
【0006】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、三面合わせ部において、特
に組付け部材の振動に起因したシール性の低下を防止す
ることを可能にした三面合わせ部のガスケットを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の第1の発明においては、三個の
組付け部材が互いに突き合わされる三面合わせ部に用い
られ、シール用の主ビードを有するガスケットであっ
て、三個の組付け部材のうちの二個の組付け部材がボル
トで締め付けられることにより、その締め付け位置より
離れて片持ち状態となる組付け部材の端部に対応して配
置されるガスケットの部位に対して、主ビードとは別に
その主ビードに沿って締め付け位置より延びる副ビード
を形成し、主ビードをハーフビードとし、副ビードをハ
ーフビードよりも幅の大きいフルビードとしたことを趣
旨とする。
【0008】上記の目的を達成するために、請求項2に
記載の第2の発明においては、三個の組付け部材が互い
に突き合わされる三面合わせ部に用いられ、シール用の
主ビードを有するガスケットであって、三個の組付け部
材のうちの二個の組付け部材がボルトで締め付けられる
ことにより、その締め付け位置より離れて片持ち状態と
なる組付け部材の端部に対応して配置されるガスケット
の部位に対して、主ビードとは別にその主ビードに沿っ
て締め付け位置より延びる副ビードを形成し、三個の組
付け部材のうちボルトにより締め付けられる二個の組付
け部材をシリンダブロック及びフロントケースとし、そ
のフロントケースが片持ち状態となる端部を有し、残り
の組付け部材をオイルパンとし、更に、主ビードを各組
付け部材の内側寄りに位置するハーフビードとし、副ビ
ードを各組付け部材の外側寄りに位置してハーフビード
よりも幅の大きいフルビードとしたことを趣旨とする。
【0009】
【作用】上記第1の発明の構成によれば、ボルトの締め
付け位置より離れて片持ち状態となる組付け部材の端部
に対応して、ガスケットには、主ビードに沿って延びる
副ビードが形成されている。このため、組付け部材の片
持ち状態となる端部と他の組付け部材との間には、ガス
ケットの主ビードに加え、副ビードが圧接して介在され
る。従って、組付け部材が振動したときに、その片持ち
状態の端部における独自の振動が抑えられ、その端部と
他の部位との間の振動位相差が低減される。これに対
し、主ビードは各組付け部材の間で本来のシール性を発
揮する。
【0010】上記第2の発明の構成によれば、各組付け
部材の外側寄りに位置する副ビードが主ビードよりも幅
の大きいフルビードであることから、フロントケースの
片持ち状態となる端部とシリンダブロックとの間には、
主ビードに加え、副ビードがより大きな力で圧接して介
在される。従って、フロントケースの端部における独自
の振動がより大きな力で抑えられ、その端部と他の部位
との間の振動位相差が低減される。これに対し、主ビー
ドは各組付け部材の間で本来のシール性を発揮する。特
に、主ビードはハーフビードであることから、フルビー
ドに比べてシリンダブロック及びフロントケースに対す
る接触面積が大きく、それに応じたシール性が得られ
る。
【0011】ここで、フロントケース端部の振動を抑え
るために、ガスケットの内側寄りの主ビードをフルビー
ドに、外側寄りの副ビードをハーフビードにすることが
考えられる。しかし、この構成では、ガスケットの内側
でシール性が良くなく、ボルト孔等を設けた場合にはそ
の孔で特にシール性が低下するおそれがある。これに対
し、第2の発明の構成によれば、ガスケットの内側寄り
の主ビードをシール性の大きいハーフビードに、外側寄
りの副ビードを振動低減のために有効なフルビードとし
ているので、シール性確保と振動低減とが両立する。
【0012】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明における三面合わせ部の
ガスケットをエンジンに具体化した第1実施例を図1〜
図4に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1はエンジン本体の一部を示すものであ
る。ここでは、三個の組付け部材としてのシリンダブロ
ック1、オイルポンプ等を含むフロントケース2及びオ
イルパン3が互い突き合わされて三面合わせ部が形成さ
れている。シリンダブロック1及びオイルパン3のそれ
ぞれは、比較的大きな肉厚で大質量に形成されている。
それに対して、フロントケース2は他の組付け部材1,
3よりも肉厚が小さく小質量に形成されている。シリン
ダブロック1及びフロントケース2とオイルパン3との
間には、シール剤4が介装されている。シリンダブロッ
ク1とフロントケース2との間には、ビードを有するガ
スケット5が挟持されている。そして、シリンダブロッ
ク1とオイルパン3とは図示しない複数のボルトにより
締め付けられている。又、シリンダブロック1とフロン
トケース2とは複数のボルトにより締め付けられ、その
最下のボルト6による締め付け位置より下側のフロント
ケース2の端部(ケース端部)2aは自由端をなし、ボ
ルト6により片持ち状態に支持されている。
【0014】図2は上記のケース端部2aに対応して配
置されるガスケット5の端部(ガスケット端部)5aを
示す。このガスケット5において、各組付け部材1〜3
の内側寄りに位置するシール用の主ビード7はガスケッ
ト5の形状に沿って長手方向に延びる。又、ガスケット
端部5aには、主ビード7に隣接して、上記した最下に
位置するボルト6を挿通するためのボルト孔8が形成さ
れている。そして、ガスケット端部5aには、主ビード
7とは別に、ボルト孔8を起点として、即ちボルト6に
よる締め付け位置を起点として、主ビード7に沿ってガ
スケット5の自由端まで延びると共に各組付け部材1〜
3の外側寄りに位置する副ビード9が形成されている。
図3は図2のA−A線断面図を示す。図3からも分かる
ように、主ビード7及び副ビード9はガスケット5それ
自体を板厚方向へ屈曲させることにより形成され、それ
ぞれハーフビードとなっている。図4は副ビード9の寸
法的諸元を示すものである。副ビード9の形状より得ら
れる機能は、その高さh及び幅wの大きさにより決定さ
れる。この実施例では、副ビード9の高さhが「0.3
〜0.8mm」の範囲で、幅wが「1.0〜1.5m
m」の範囲で、主ビード7に加わる面圧、並びにケース
端部2aと他の部位との間の振動位相差に鑑みてそれぞ
れ決定される。
【0015】この実施例のガスケット5によれば、特
に、ボルト6の締め付け位置より離れて片持ち状態とな
るケース端部2aに対応して、ガスケット端部5aにお
いて主ビード7に沿って延びる副ビード9が形成されて
いる。このため、ケース端部2aには、ガスケット端部
5aの主ビード7に加え、副ビード9が圧接して介在さ
れることになり、他の部位よりも強い面圧をもってガス
ケット端部5aとケース端部2aとが接する。
【0016】従って、エンジン本体の振動によりフロン
トケース2が振動した場合に、その片持ち状態のケース
端部2aにおける独自の振動が抑えられ、そのケース端
部2aとフロントケース2の他の部位との間の振動位相
差が低減される。その結果、エンジン本体の振動に基づ
き各組付け部材1〜3が振動しても、それらの三面合わ
せ部に隙間が生じ難くなり、その三面合わせ部がガスケ
ット5により確実に封止されてシール性の低下を防止す
ることができる。
【0017】又、ケース端部2aを除くフロントケース
2の他の部位では、ガスケット5の主ビード7が作用し
て、シリンダブロック1とフロントケース2との間で本
来の良好なシール性を確保することができる。
【0018】更に、この実施例のガスケット5によれ
ば、各組付け部材1〜3の組付け時に、シリンダブロッ
ク1又はフロントケース2のシール面で、シール用の主
ビード7の外側に対応して付着している潤滑油等が副ビ
ード9によりシールされることになる。従って、三面合
わせ部において組付け時に油のにじみを防止することが
可能となる。
【0019】(第2実施例)次に、この発明における三
面合わせ部のガスケットをエンジンに具体化した第2実
施例を図5〜図7に従って説明する。尚、この実施例の
構成において、前記第1実施例のそれと同じ部材につい
ては同じ符号を付して説明を省略する。
【0020】この実施例のガスケット5は、各組付け部
材1〜3の外側寄りに位置する副ビード11の構成の点
で前記第1実施例のそれと異なる。図5はガスケット端
部5aを示す。この実施例でも前記第1実施例と同様、
副ビード11がボルト孔8を起点として主ビード7に沿
って延びる。図6は図5のB−B線断面図を示す。図6
からも分かるように、主ビード7及び副ビード11は第
1実施例と同様にガスケット5それ自体を板厚方向へ屈
曲させることにより形成されている。この実施例で、主
ビード7が第1実施例と同様にハーフビードであるのに
対し、主ビード11はそれよりも幅の広いフルビードと
なっている。図7は主ビード7及び副ビード11の寸法
的諸元を示す。ここで、副ビード11はフルビードであ
ることから、その幅w2は主ビード7の幅w1のほぼ2
倍の大きさを有し、主ビード7よりも大きな剛性を有す
る。ここでも、副ビード11の形状より得られる機能
は、その高さh及び幅w2の大きさにより決定される。
この実施例では、副ビード9の高さhが「0.3〜0.
8mm」範囲で、幅w2が「1.5〜3.5mm」の範
囲で、主ビード7に加わる面圧、並びにケース端部2a
と他の部位との間の振動位相差に鑑みてそれぞれ決定さ
れる。
【0021】この実施例のガスケット5によれば、副ビ
ード11が主ビード7よりも剛性の大きいフルビードで
あることから、ケース端部2aとシリンダブロック1と
の間には、主ビード7に加え、副ビード11が大きな力
で圧接して介在する。このため、ガスケット端部5aと
ケース端部2aとは、他の部位よりも強い面圧で、且つ
第1実施例におけるよりも強い面圧をもって一層強く接
することになる。
【0022】従って、フロントケース2が振動しても、
ケース端部2aにおける独自の振動が抑えられ、そのケ
ース端部2aと他の部位との間の振動位相差が、第1実
施例の副ビード9によるよりも一層低減される。その結
果、各組付け部材1〜3が振動しても、それらの三面合
わせ部に隙間がより一層生じ難くなり、その三面合わせ
部がガスケット5により一層確実に封止されてシール性
の低下をより確実に防止することができる。
【0023】これに対し、主ビード7は各組付け部材1
〜3の間で本来のシール性を発揮する。特に、主ビード
7はハーフビードであることから、フルビードに比べて
シリンダブロック1及びフロントケース2に対する接触
面積が大きく、それに応じたシール性が得られる。その
結果、各組付け部材1〜3の三面合わせ部において、常
に必要なシール性を確保することができる。
【0024】ここで、ケース端部2aの振動を抑えるた
めに、ガスケット5の内側寄りの主ビード7をフルビー
ドに、外側寄りの副ビード11をハーフビードにするこ
とが考えられる。しかし、この構成では、ガスケット5
の内側でシール性が良くなくなり、特にボルト孔8でシ
ール性が低下するおそれがある。これに対し、本実施例
の構成によれば、ガスケット5の内側寄りの主ビード7
をシール性の大きいハーフビードに、外側寄りの副ビー
ド11を振動低減のために有効なフルビードとしたの
で、シール性確保と振動低減とが両立する。
【0025】ところで、一般にこの種のガスケットの材
質として、振動及び熱膨張の大きいステンレス鋼(SU
S)を用いる。これに対し、本実施例のように剛性の大
きい副ビード11を有するガスケット5には、材質とし
て安価な冷間圧延鋼板(SPC)を用いることが可能と
なる。
【0026】この実施例に係るその他の作用及び効果
は、前記第1実施例のそれと基本的に同じである。尚、
この発明は次のような別の実施例に具体化することもで
きる。以下の別の実施例においても、前記各実施例と同
等の作用及び効果を得ることができる。
【0027】(1)前記各実施例では、単にシリンダブ
ロック1、フロントケース2及びオイルパン3の三面合
わせ部に主ビード7及び副ビード9,11を有するガス
ケット5とシール剤4を介在させる場合に具体化した。
これに対し、図8に示すように、上記の構成に加えて、
各組付け部材1〜3の三面が互いに交差する位置におい
て、ガスケット5の端とシール剤4との間に別のシール
剤10を介在させるようにしてもよい。この場合には、
その別のシール剤10により、三面合わせ部のシール性
を更に向上させることができる。
【0028】(2)前記各実施例では、エンジン本体の
三面合わせ部に介在されるガスケット5に具体化した
が、三個の組付け部材が互いに突き合わされる三面合わ
せ部であれば、エンジン本体以外に適用されるガスケッ
トにも具体化することもできる。
【0029】更に、上記各実施例には、特許請求の範囲
に記載した技術的思想に係る次のような各種の実施態様
が含まれることを、以下にその効果と共に記載する。 (イ)請求項1に記載の第1の発明において、前記各組
付け部材の三面が互いに交差する位置にガスケットの端
にシール剤を介在させた三面合わせ部のガスケット。
【0030】この構成によれば三面合わせ部のシール性
を更に向上させることができる。尚、この明細書におい
て、発明の構成に係る手段及び部材等は、以下のように
定義されるものとする。
【0031】(a)ビードとは、一般に板金にひも状に
成形された突起を意味し、断面山形をなすものをフルビ
ードといい、その半分の形状をなすものをハーフビード
という。
【0032】
【発明の効果】請求項1に記載の第1の発明によれば、
三個の組付け部材の三面合わせ部において、ボルトによ
る締め付け位置より離れて片持ち状態となる組付け部材
の端部に対応して配置されるガスケットの部位に対し
て、締め付け位置より主ビードに沿って延びる副ビード
を形成している。従って、片持ち状態となる組付け部材
の端部での独自の振動が抑えられ、その端部と他の部位
との間の振動位相差が低減される。その結果、三面合わ
せ部において、特に組付け部材の振動に起因してシール
性が低下することを未然に防止することができるという
効果を発揮する。
【0033】請求項2に記載の第2の発明によれば、シ
リンダブロック、フロントケース及びオイルパンが互い
に組付けられる三面合わせ部において、ボルトによる締
め付け位置より離れて片持ち状態となるフロントケース
の端部に対応して配置されるガスケットの部位に対し
て、締め付け位置より主ビードに沿って延びる副ビード
を形成し、その主ビードをハーフビードとし、副ビード
を幅の広いフルビードとしている。従って、片持ち状態
となるフロントケースの端部での独自の振動がより大き
な力で抑えられ、その端部と他の部位との間の振動位相
差が低減される。その結果、三面合わせ部において、特
に組付け部材の振動に起因してシール性が低下すること
を更に有効に防止することができる。更には、ガスケッ
トの内側寄りの主ビードをシール性の大きいハーフビー
ドに、外側寄りの副ビードを振動低減のために有効なフ
ルビードとしているので、シール性確保と振動低減とを
両立させることができるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係り、エンジン本体の一部を示す
側面図。
【図2】第1実施例に係り、ガスケット端部を示す正面
図。
【図3】第1実施例に係り、図2のA−A線断面図。
【図4】第1実施例に係り、ガスケット端面の部分拡大
図。
【図5】第2実施例に係り、ガスケット端部を示す正面
図。
【図6】第2実施例に係り、図5のB−B線断面図。
【図7】第2実施例に係り、図6の拡大図。
【図8】別の実施例に係り、エンジン本体の一部を示す
側面図。
【図9】従来技術に係り、エンジン本体の一部を示す断
面図。
【符号の説明】
1…シリンダブロック、2…フロントケース、2a…ケ
ース端部、3…オイルパン、5…ガスケット、5a…ガ
スケット端部、6…ボルト、7…主ビード、8…ボルト
孔、9,11…副ビード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−148962(JP,U) 実開 平5−30630(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16J 15/00 - 15/14 F02F 7/00 F02F 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三個の組付け部材が互いに突き合わされ
    る三面合わせ部に用いられ、シール用の主ビードを有す
    るガスケットであって、前記三個の組付け部材のうちの
    二個の組付け部材がボルトで締め付けられることによ
    り、その締め付け位置より離れて片持ち状態となる前記
    組付け部材の端部に対応して配置されるガスケットの部
    位に対して、前記主ビードとは別にその主ビードに沿っ
    て前記締め付け位置より延びる副ビードを形成し、前記
    主ビードをハーフビードとし、前記副ビードを前記ハー
    フビードよりも幅の大きいフルビードとしたことを特徴
    とする三面合わせ部のガスケット。
  2. 【請求項2】 三個の組付け部材が互いに突き合わされ
    る三面合わせ部に用いられ、シール用の主ビードを有す
    るガスケットであって、前記三個の組付け部材のうちの
    二個の組付け部材がボルトで締め付けられることによ
    り、その締め付け位置より離れて片持ち状態となる前記
    組付け部材の端部に対応して配置されるガスケットの部
    位に対して、前記主ビードとは別にその主ビードに沿っ
    て前記締め付け位置より延びる副ビードを形成し、前記
    三個の組付け部材のうち前記ボルトにより締め付けられ
    る二個の組付け部材をシリンダブロック及びフロントケ
    ースとし、そのフロントケースが片持ち状態となる端部
    を有し、残りの組付け部材をオイルパンとし、更に、前
    記主ビードを前記各組付け部材の内側寄りに位置するハ
    ーフビードとし、前記副ビードを前記各組付け部材の外
    側寄りに位置して前記ハーフビードよりも幅の大きいフ
    ルビードとしたことを特徴とする三面合わせ部のガスケ
    ット。
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