JP2597445Y2 - コンシールド型の車両用ワイパ装置 - Google Patents

コンシールド型の車両用ワイパ装置

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JP2597445Y2
JP2597445Y2 JP1993027965U JP2796593U JP2597445Y2 JP 2597445 Y2 JP2597445 Y2 JP 2597445Y2 JP 1993027965 U JP1993027965 U JP 1993027965U JP 2796593 U JP2796593 U JP 2796593U JP 2597445 Y2 JP2597445 Y2 JP 2597445Y2
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wiper
arm
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wiper arm
window glass
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通溶 鈴木
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Araco Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、起立機構が設けられて
いるコンシールド型の車両用ワイパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な車両用ワイパ装置は、ウィンド
ガラスの下側に位置しているワイパ駆動軸にワイパアー
ムの基端が取り付けられていて、そのワイパアームの先
端にウィンドガラスを払拭するためのワイパブレードが
取り付けられて構成されている。また、ワイパアームの
内部にはバネが取り付けられていてワイパアームをウィ
ンドガラスの方向に常時付勢させて、ワイパブレードが
ウィンドガラスを払拭できるようにワイパアームをウィ
ンドガラスに圧接させている。さらに、ワイパアームに
は、その基端部からワイパアームをウィンドガラスから
離す方向に屈曲させて起立状態にさせることができる起
立機構が設けられている。これによって、冬期にウィン
ドガラスとワイパブレードとが氷結して固着しないよう
にするために、ワイパブレードをウィンドガラスから離
して上方に持ち上げて保持させることができる。
【0003】なお、ワイパ装置を使用しない時のワイパ
アームの停止位置である待機位置は、ワイパアーム等が
運転手の前方視界を遮らないようにするため、または見
栄えをよくするためにウィンドガラスの下側で車体の内
部に隠れるような位置にあるいわゆるコンシールド型の
ものが知られている。
【0004】ワイパ装置は、運転席に設けられているス
イッチをオン操作した時に、ワイパアームが待機位置か
ら離れてウィンドガラスの表面に沿って往復回動し、ワ
イパアームの先端に取り付けられているワイパブレード
によってウィンドガラスの表面を払拭する。また、スイ
ッチをオフ状態にした時には、ワイパアームは待機位置
に戻り停止する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、コンシール
ド型の車両用ワイパ装置では、ワイパアームは待機位置
では車体の内部に隠れているためワイパアームをその基
端部から屈曲させることができず、ワイパブレードをウ
ィンドガラスから離して上方に持ち上げて保持させるこ
とができない。
【0006】本考案は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ワイパアームが待機位置にあってもそ
れを起立状態にできるコンシールド型の車両用ワイパ装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案のコンシールド型
の車両用ワイパ装置は、常時はワイパアームが車体の一
部に覆われる待機位置にあり、ワイパ駆動軸の駆動時に
はワイパアームが待機位置から離れて往復回動すること
によりワイパブレードによるウィンドガラスの払拭動作
が行われると共に、ワイパアームにはこれをワイパブレ
ードがウィンドガラスから離れる方向に屈曲させるよう
な起立機構が設けられたものにおいて、ワイパ駆動軸は
ワイパアームの基端部を回転自在に貫通して設けられて
おり、そのワイパ駆動軸の外周面には係合凹部が形成さ
れると共に、ワイパアームには係合凹部に係合可能なフ
ック部を有したクラッチアームが回動可能に設けられ、
このクラッチアームがスプリングによりフック部をワイ
パ駆動軸の外周面に押しつける方向に付勢されていると
ころに特徴を有する。
【0008】
【0009】
【作用】本考案のコンシールド型の車両用ワイパ装置に
よれば、常にワイパ駆動軸の外周面に形成されている係
合凹部とクラッチアームに設けられているフック部と
は、バネの付勢によって係合されている。従って、ワイ
パ装置を駆動させた場合には、ワイパ駆動軸の回動はク
ラッチアームを伝わってワイパアームに伝達される。そ
して、ワイパアームが往復回動する事によってワイパブ
レードでウィンドガラスの表面が払拭される。
【0010】
【0011】また、ワイパアームが待機位置にある時
に、ワイパブレードをウィンドガラスから離し上方に持
ち上げて保持したい場合には、クラッチアームをバネに
よって付勢されている方向とは逆の方向に回動してフッ
ク部とワイパ駆動軸の外周面に形成されている係合凹部
との係合を解除させる。これによって、ワイパ駆動軸と
ワイパアームとの動力伝達経路が断たれ、ワイパアーム
はワイパ駆動軸を中心に自由に変位することができるニ
ュウトラル状態となる。そして、待機位置にあるワイパ
アームを手で引っ張り上げてワイパアームをその基端部
から屈曲させることができる位置まで移動させる。
【0012】
【考案の効果】上述したように、本考案のコンシールド
型の車両用ワイパ装置によれば、クラッチアームによっ
てフック部と係合凹部との係合を解除してワイパ駆動軸
に対してワイパアームをニュウトラル状態にすることが
できるので、ワイパアームを待機位置から屈曲させるこ
とができる位置に変位させて、ワイパブレードをウィン
ドガラスから離して上方に持ち上げて保持させることが
できる効果を奏する。
【0013】
【0014】
【実施例】以下、本考案のコンシールド型の車両用ワイ
パ装置の一実施例について図1乃至図6を参照しながら
説明する。
【0015】本実施例の概略的構成は、図5に示すよう
にウィンドガラス11の下側に位置しているワイパ駆動
軸12にワイパアーム13の一端が支持されると共に、
そのワイパアームの先端にワイパブレード14が支持さ
れる構造となっている。
【0016】さて、ワイパ駆動軸12は車体内部の図示
しないワイパモータにより駆動され、その先端部には、
図3に示すようにセレーション部15とネジ部16とが
順に形成されていて、そのセレーション部15には円筒
形状で内壁面にセレーションの形成されているブッシュ
17が嵌合されて一体化されている。また、ネジ部16
には上部に鍔部18aを有するスペーサーワッシャ18
が嵌められていて、その上側からナット19が螺合され
てブッシュ17をワイパ駆動軸12に締め付け固定して
いる。
【0017】一方、ワイパアーム13は、ワイパ駆動軸
12に取り付けられているアームヘッド13aにリテー
ナ13bが車体に対して前後方向に回動可能に取り付け
られていて、そのリテーナ13bの先端にアームピース
13cが取り付けられて構成されている。さらに、スペ
ーサーワッシャ18の鍔部18aとブッシュ17の間に
はアームヘッド13aが挟み込まれていて、ワイパアー
ム13がワイパ駆動軸12を中心に摺動可能となってい
る。また、ワイパアーム13のアームヘッド13aとリ
テーナ13bとの間には図示しないコイルスプリングが
設けられていて先端側のリテーナ13bとアームピース
13cを常時ウィンドガラス11方向に付勢させてワイ
パブレード14がウィンドガラス11に圧接されるよう
にしている。さらに、そのコイルスプリングのアームヘ
ッド13a側の支持点はリテーナ13bの回動に応じて
変位可能となっており、もってトグル作用を発揮してリ
テーナ13bとアームピース13cとをウィンドガラス
11から離す方向に屈曲させてウィンドガラス11に対
して起立させることができる周知の起立機構が構成され
ている。
【0018】また、図1及び図2に示すようにワイパア
ーム13のアームヘッド13aには、その外側面に支持
台20が設けられていて、その支持台20にクラッチア
ーム21が支持軸20aを中心に回動可能に支持されて
いる。また、クラッチアーム21の先端にはフック部2
1aが形成されていて、アームヘッド13aに形成され
ている開口部13dを通してブッシュ17の外周面に形
成されている係合凹部17aに係合することができるよ
うになっている。なお、支持軸20aにはスプリング2
2が取り付けられていて、フック部21aが係合凹部1
7aに係合される方向に常に付勢されている。従って、
これらの構成によってワイパ駆動軸12からワイパアー
ム13への動力伝達経路中に位置するクラッチ機構23
が構成される。
【0019】なお、上記構成の車両用ワイパ装置の停止
時にはワイパアーム13は図5に示す待機位置にあり、
ワイパアーム13が運転手の前方視界を遮らないよう
に、また見栄えをよくするためにウィンドガラス11の
下側で車体の内部24に隠れるいわゆるコンシールド型
のものとなっている。
【0020】次に本実施例の作用について説明する。雨
天時にウィンドガラス11の雨滴を払拭したい場合に
は、運転席に設けられているワイパスイッチをオン操作
する。これによって、ワイパ駆動軸12が駆動されて、
ワイパ駆動軸12とブッシュ17は一体に回動する。そ
して、クラッチアーム21の先端に形成されているフッ
ク部21aとブッシュ17の外周面に形成されている係
合凹部17aとが常時係合されているため、ワイパ駆動
軸12の回動はクラッチアーム21を伝わってワイパア
ーム13に伝達され、ワイパアーム13は待機位置から
離れてワイパ駆動軸12を中心にウィンドガラス11の
表面に沿って回動してワイパブレード14によって雨滴
が払拭される。
【0021】また、例えば冬期に車を駐車しておく時
に、ウィンドガラス11とワイパブレード14が氷結に
よって固着されないようにするためワイパブレード14
をウィンドガラス11から離れた状態に保持しておきた
い場合がある。そのような場合には、クラッチアーム2
1の後端を下方に回動して先端に形成されているフック
部21aを上方に持ち上げて係合凹部17aとの係合を
解除する。これによって、ワイパ駆動軸12とワイパア
ーム13との動力伝達経路が断たれてワイパアーム13
はワイパ駆動軸12を中心に自由に変位することができ
るニュウトラル状態となるので、待機位置にあるワイパ
アーム13を手によって車体の内部から上方に引き上げ
て図6に示すワイパアームを基端部から屈曲させても車
体に当たらない位置まで移動させる。そして、ワイパア
ーム13をその基端部からウィンドガラス11とは逆方
向に屈曲させて起立機構によってウィンドガラス11に
対して起立させる。
【0022】なお、図4に示すようにワイパアーム13
がニュウトラル状態にある時に、ワイパスイッチをオン
操作するとクラッチアーム21のフック部21aがスプ
リング22によって常にブッシュ17の外周面に押しつ
ける方向に付勢されているためワイパ駆動軸12が回動
することによってフック部21aと係合凹部17aとが
自然に係合状態となる。従って、クラッチ機構23を連
結状態に戻すための特別な操作をしなくとも、初期状態
に戻すことができる。
【0023】このように、本実施例の車両用ワイパ装置
によれば、通常時はワイパ装置本来の機能を果たすこと
ができると共に、クラッチ操作によってワイパ駆動軸1
2に対してワイパアーム13をニュウトラル状態にする
ことができるのでコンシールド型のワイパ装置でもワイ
パブレード14をウィンドガラス11から離して上方に
持ち上げて保持させることができる。その結果、ワイパ
ブレード14の交換及びウィンドガラス11の窓拭き等
が容易であるという効果を奏する。また、冬期にウィン
ドガラス11とワイパブレード14との氷結を防止する
こともできる。さらに、ワイパアーム13がニュウトラ
ル状態にある時に、ワイパ装置本来の機能をさせたい場
合に、特別な操作をしなくともワイパブレード14によ
ってウィンドガラス11の表面を払拭させることができ
る。
【0024】なお、本考案は上記した実施例に限定され
るものではなく次のような変更が可能である。
【0025】(1)上記実施例では、ワイパ駆動軸12
の先端のセレーション部15に嵌合して一体化されてい
るブッシュ17の外周面に係合凹部17aが形成されて
いるが、ブッシュを嵌合することなくワイパ駆動軸に係
合凹部を形成してクラッチアームの先端に形成されてい
るフック部と係合するようにしてもよい。
【0026】(2)上記実施例では、ワイパ駆動軸12
の先端にセレーション部15を形成してそのセレーショ
ン部15にブッシュ17を嵌合して一体化する構成であ
るが、ワイパ駆動軸の先端がスプライン軸やキー溝に形
成されていてブッシュと一体化される構成であってもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図
【図2】クラッチ機構を示す断面図
【図3】ワイパ駆動軸の縦断面図
【図4】ニュウトラル状態を示す断面図
【図5】待機位置での全体を示す斜視図
【図6】起立状態を示す斜視図
【符号の説明】
11…ウィンドガラス 12…ワイパ駆動軸 13…ワイパアーム 14…ワイパブレード 17a…係合凹部 21…クラッチアーム 21a…フック部 22…スプリング 23…クラッチ機構

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常時はワイパアームが車体の一部に覆わ
    れる待機位置にあり、ワイパ駆動軸の駆動時には前記ワ
    イパアームが前記待機位置から離れて往復回動すること
    によりワイパーブレードによるウィンドガラスの払拭動
    作が行われると共に、前記ワイパアームにはこれを前記
    ワイパブレードが前記ウィンドガラスから離れる方向に
    屈曲させるような起立機構が設けられたものにおいて、前記ワイパ駆動軸は前記ワイパアームの基端部を回転自
    在に貫通して設けられており、そのワイパ駆動軸の外周
    面には係合凹部が形成されると共に、前記ワイパアーム
    には前記係合凹部に係合可能なフック部を有したクラッ
    チアームが回動可能に設けられ、このクラッチアームが
    スプリングにより前記フック部を前記ワイパ駆動軸の外
    周面に押しつける方向に付勢されている ことを特徴とす
    るコンシールド型の車両用ワイパ装置
JP1993027965U 1993-04-28 1993-04-28 コンシールド型の車両用ワイパ装置 Expired - Lifetime JP2597445Y2 (ja)

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JPH0679671U JPH0679671U (ja) 1994-11-08
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