JP2596829Y2 - タフトカーペット上に重ね敷きされるフロアマット - Google Patents

タフトカーペット上に重ね敷きされるフロアマット

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JP2596829Y2 JP1991019888U JP1988891U JP2596829Y2 JP 2596829 Y2 JP2596829 Y2 JP 2596829Y2 JP 1991019888 U JP1991019888 U JP 1991019888U JP 1988891 U JP1988891 U JP 1988891U JP 2596829 Y2 JP2596829 Y2 JP 2596829Y2
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茂 小川
洋平 川口
忠徳 国川
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ダイニック 株式会社
株式会社 クラレ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はフロアマット移動防止用
面ファスナー、さらに詳しくは、特に毛房を有するタフ
ト織物のカーペットの上にさらにピース物のフロアマッ
トの重ね敷きする際の固定ないしは防滑効果の優れたフ
ロアマット移動防止用面ファスナーに関する。
【0002】
【従来の技術】毛房を有するタフト織物のカーペットの
上にさらにピース物のフロアマットを重ね敷きする場
合、フロアマットはカーペット上で固定されておらず、
その上を歩行したりすると、移動するなどの不都合があ
る。これを防止するため、裏面に合成ゴム等で吸盤状、
線状、フック状等の防滑処理がなされたフロアマットが
提案されているが、これらのフロアマットでは、タフト
カーペット上に重ね敷きした場合、係止力が小さくて滑
りやすい。また、いわゆる樹脂綿とか発泡ウレタンフォ
ームを利用してフロアマットに固定・防滑能を付与しよ
うとする試みもあるが、その効果も低いものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、重ね
敷きするピース物フロアマットの従来不十分であった固
定・防滑特性を向上させるための手段を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案者らは、前記事情
に鑑み、タフトカーペット上に重ね敷きしたフロアマッ
トにその面に平行な分力を有する力が作用した場合に当
該マットが移動するのは、タフト毛房が繊毛運動を起こ
すことによるものと考えられることに着目し、かかる繊
毛運動を阻止できる構造体を案出すべく鋭意研究を重ね
た。かかる研究の結果、タフトカーペットの毛房ーの侵
入が容易であり、かつ摩擦ないしは引っ掛かり効果によ
って毛房の繊毛運動を阻止できる特定タイプの構造を有
する雄面ファスナーが、意外にも前記繊毛運動阻止効果
を十分発揮できることを見い出し、本考案を完成するに
至った。即ち、本考案は、熱可塑性樹脂モノフィラメン
トを基材に直立状にて植設してなり、該モノフィラメン
トの先端部がマシュルーム形状であって、該先端部の最
大径が軸部の径の1.5倍以下であるタフトカーペット
上に重ね敷きしたフロアマット移動防止用面ファスナー
を提供するものである。
【0005】以下、図面を参照して本考案を説明する。
図1は本考案の好ましい態様のフロアマット移動防止用
面ファスナーを模式的に示す斜視図である。図2は本考
案の好ましい態様のフロアマット移動防止用面ファスナ
ーで使用するマシュルーム形状を先端部に付したモノフ
ィラメントの断面図である。図3は、モノフィラメント
の断面が異形の場合の図であり、図3(a)は正面図、
図3(b)は図3(a)の軸部をA−A線で切断し、下
から見た底面図である。図4は「えら張った」マシュル
ーム形状(図4(a))とそうでないマシュルーム形状
(図4(b))を示す断面図である。
【0006】まず、図1を参照し、本考案のフロアマッ
ト移動防止用面ファスナー(4)は熱可塑性樹脂モノフ
ィラメント(1)と基材(5)よりなる。熱可塑性樹脂
モノフィラメント(1)は雌面となるタフト毛房に侵入
する部分であり、単に切断しただけのモノフィラメント
自体、あるいは図2に示すごとく、その先端部(2)に
マシュルーム形状を付与したものを使用する。単なる切
断モノフィラメントであっても、毛房との摩擦により毛
房の繊毛運動をある程度阻止できるが、毛房との物理的
引っ掛かりによる固定効果がプラスされて繊毛運動阻止
効果が大きくなるという観点より、先端部(2)にマシ
ュルーム形状を付与したモノフィラメントを使用する方
が好ましい。
【0007】図1に示すごとく、本考案のフロアマット
移動防止用面ファスナー(4)は、前記モノフィラメン
トを基材(5)に植設してなる。基材の種類は特に限定
されるものではなく、例えばポリエステル、ナイロンや
ポリプロピレン織物を用いた接結二重織物等を使用する
ことができる。モノフィラメントの植設密度は通常40
〜400本/inch2の範囲とする。この範囲を逸脱する
と所望の固定・防滑効果を得ることができない。さら
に、本考案のフロアマット移動防止用面ファスナーで
は、個々のモノフィラメントがほぼ直立状に植設されて
いるところに特徴がある。ここに、本明細書中で用いる
「直立状」なる語は基材に対して各モノフィラメントが
相互に交叉しない程度の直立状をいい、例えば、物理的
に垂直ないしは垂直方向から15〜20°程度以内の傾
きを持ち、各モノフィラメントが相互に交叉しない程度
までを包含する。このような植設形態を採用することに
よって、雌面たるタフトカーペット毛房への侵入がスム
ーズに行われ、食い込みが阻害されない。もし、侵入用
フィラメントが垂直方向から相当傾いている場合とか、
あるいは余り傾いていなくても相互に交叉する場合は雌
面タフト毛房への侵入が円滑に行われず、所望の係合効
果が得られない。また、好ましい態様においては、基材
の非モノフィラメント面側に高周波(ウェルダ)加工が
可能な合成樹脂を塗布し、あるいはその他の一般的接
着、粘着加工を施してフロアマットへの接合を容易とす
ることもできる。
【0008】図2に示すようなマシュルーム形状のもの
を用いる場合、マシュルーム形状先端部(2)の最大径
(図中b)は軸部(3)の径(図中a)の1.5倍以
下、好ましくは1.1〜1.3倍とする。マシュルーム型
雄面ファスナーは従来より知られているが、公知のもの
ではこの軸径に対する最大径が本考案と比してかなり大
きく、重ね敷きのフロアマットの裏面に接合すべくその
まま応用しても、大きなマシュルーム部が却って邪魔に
なって雌面たるタフトカーペットの毛房への侵入が容易
でなく、その結果食い込み不足で十分な固定効果が得ら
れない。ところが、今回、かかる小さな比を採用するこ
とにより食い込みは十分となり、固定効果が十分発揮さ
れ、重ね敷きフロアマットの有効な移動防止が可能とな
ることが判明した。また、本考案においては、断面が円
であるのみならず、例えば図3に一例を示すように断面
が異形であるモノフィラメントを使用することもでき
る。尚、本考案においては、特に、図4(a)に示すご
とく、いわゆる「えら張った」マシュルーム形状が好ま
しい。図4(b)に示すごとく、いわゆるR部(6)が
存在すると、防滑効果が弱まる。
【0009】マシュルーム形状はモノフィラメントの先
端部を熱により溶融させて付与するので、毛房への侵入
部分には熱可塑性樹脂モノフィラメントを用いる。熱可
塑性樹脂の種類は特に限定されるものではないが、形状
付与容易性等の観点よりポリプロピレンが好ましい。ま
た、用いるモノフィラメントの太さは通常200〜20
00デニールの範囲とする。毛房の繊毛運動を阻止して
固定効果を発揮させるという観点からは、800〜13
00デニールと太めの方が好ましい。モノフィラメント
自体が容易に屈曲変形して毛房の繊毛運動を阻止できな
ければ固定効果が減少するからである。また、モノフィ
ラメント長(マシュルーム先端部を有する場合は先端部
も含む)(図中c)は1.0〜10mm、好ましくは4
〜8mmとする。1.0mm未満では固定・防滑効果が
十分でなく、一方10mmを超えて長いのは毛房からは
み出てしまうおそれがあり適当でないからである。本考
案ではこのように比較的短いモノフィラメントを使用す
るので、モノフィラメント部はほぼ全長が毛房に侵入
し、わずかに基材の厚み分がカーペットに加わるだけで
あり、使用時の違和感が少ないという利点がある。
【0010】本考案のフロアマット移動防止用面ファス
ナーは、例えば、いわゆる接結二重織法により2枚の基
材にモノフィラメントを織り込み、基材間でモノフィラ
メントを切断し、次いでモノフィラメントの先端を加熱
溶融することにより製造することができる。先端部の径
や形状は加熱温度・時間等を選択することによって適宜
調節することができる。得られるファスナーは、そのま
ま、あるいは種々のサイズに切断し、フロアマットの裏
面に、例えば粘接着加工、高周波ウェルダー、超音波ウ
ェルダー、熱接着、縫製等により接合して使用できる。
本考案のフロアマット移動防止用面ファスナーは、住宅
・事務室の床、自動車等の乗物の床等に敷いたタフト織
物のカーペット類に対するフロアマットの移動を防止す
るのに好適に使用することができる。使用に際しては、
雌面であるタフトカーペットのいずれの方向に対して敷
いても十分に固定・防滑効果が発揮される。係合部がフ
ック型であれば織物の方向により係合の良否があるが、
本考案ではマシュルーム型であるのでかかる不都合は生
じないのである。一方、フロアマット自体を別の場所へ
移して使用しようとするに際しては、毛房との引張り剪
断強さは2kg/(5×5cm)程度であるので雌面か
ら取り外すのが容易であり、また、剥離によるカーペッ
トの損傷度も低い。
【0011】
【実施例】以下に実施例を挙げて本考案をさらに詳しく
説明するが、本考案はそれらに限定されるものではな
い。実施例1 熱可塑性樹脂モノフィラメントとしてポリプロピレン1
000デニールのモノフィラメント(断面が円となる通
常のもの)、基材用繊維として3ナイロン420デニー
ルを用い、接結二重織法により、1inch2当たり120
本の密度で植立させた織物構造体を作製し、モノフィラ
メントの先端部を600℃で溶融させてマシュルーム形
状を付与した。先端部の最大径は軸部の径の1.2倍で
あり、R部はほとんど認められなかった。次いで、高周
波ウェルダ−を用いてのフロアマットとの接着を可能と
するために下記配合の合成樹脂をコーティングして本考
案のフロアマット移動防止用面ファスナーを得た。 成 分 重量部 クリスホン5516S(大日本インキ(株)製) 50 ゼオンM25% 50 架橋剤 10 着色顔料 10
【0012】
【考案の効果】本考案により、優れた固定・防滑効果を
有し、しかも新たな場所へ移すに際しては容易に係合を
解くことができるフロアマット移動防止用面ファスナー
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本考案の好ましい態様のフロアマット
移動防止用面ファスナーを模式的に示す斜視図である。
【図2】 図2は本考案の好ましい態様のフロアマット
移動防止用面ファスナーで使用するマシュルーム形状を
先端部に付したモノフィラメントの断面図である。
【図3】 図3は、モノフィラメントの断面が異形の場
合の一例を示す図であり、図3(a)は正面図、図3
(b)は図3(a)の軸部をA−A線で切断し、下から
見た底面図である。
【図4】 図4は本考案におけるモノフィラメント先端
部のマシュルームの形状例を示す断面図であり、図4
(a)はえら張ったマシュルーム形状例を示す断面図で
あり、図4(b)はえら張らないマシュルーム形状例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1:モノフィラメント、2:先端部、3:軸部、4:フ
ロアマット移動防止用面ファスナー、5:基材、6:R
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 川口 洋平 滋賀県犬上郡多賀町大字多賀270 ダイ ニック株式会社滋賀工場内 (72)考案者 国川 忠徳 大阪府大阪市北区梅田1−12−39 株式 会社クラレ内 (56)参考文献 特開 昭56−152603(JP,A) 実開 平2−6516(JP,U) 実開 昭53−20603(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂モノフィラメントを基材に
    直立状にて植設してなり、該モノフィラメントの先端部
    がマシュルーム形状であって、該先端部の最大径が軸部
    の径の1.5倍以下である面ファスナーを裏面に接合し
    てなる、タフトカーペット上に重ね敷きされるフロアマ
    ット。
JP1991019888U 1991-03-29 1991-03-29 タフトカーペット上に重ね敷きされるフロアマット Expired - Lifetime JP2596829Y2 (ja)

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JP3135909U (ja) * 2007-07-20 2007-10-04 クラレファスニング株式会社 座席表皮材の固定用テープ状係止部材
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