JP2596805Y2 - 耐熱性容器 - Google Patents

耐熱性容器

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JP2596805Y2
JP2596805Y2 JP1992087912U JP8791292U JP2596805Y2 JP 2596805 Y2 JP2596805 Y2 JP 2596805Y2 JP 1992087912 U JP1992087912 U JP 1992087912U JP 8791292 U JP8791292 U JP 8791292U JP 2596805 Y2 JP2596805 Y2 JP 2596805Y2
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木 芳 次 茂
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば、栄養食や輸
液を封入するために用いられる耐熱性容器に関する。
【0002】
【従来の技術】耐熱性および酸素や水蒸気の透過の少な
いハイバリヤー性の容器としては、レトルト食品用の容
器が知られているが、レトルト食品用容器では、気密性
や遮光性が要求されるために、レトルト食品用容器プラ
スチックラミネートフイルムとしては、アルミニウムや
その他の金属の箔を有するラミネートフイルムが用いら
れている。
【0003】また、レトルト食品容器の特殊の例として
アルミニウム蒸着や酸化ケイ素蒸着のポリエステルフイ
ルムをラミネートしたフイルムを用いたものもある。ま
たこの種のラミネートフイルムを作るために用いられる
接着剤は、主としてウレタン系接着剤である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】患者に栄養を補給する
栄養食や日本薬局方で定められた輸液を封入する耐熱性
容器としては、透明性材料を使用して容器内に封入され
た内容物に混入する異物を検出し易くすることおよびハ
イバリヤー性を有することが要求されている。また、容
器に栄養食を封入した場合には、容器を開封することな
く栄養食を温めるために、電子レンジのような加熱手段
が用いられるか、アルミニウムやその他の金属の箔を有
するラミネートフイルムで作った容器では、マイクロ波
がアルミニウムやその他の金属箔で反射し、封入された
栄養食をそのままで温めることができない。
【0005】また、日本薬局方で定められた輸液を封入
する耐熱性容器では、接着剤の使用を原則として禁止し
ており、ラミネートフイルムの接着剤としてウレタン系
接着剤を用いると、日本薬局方で定めた輸液用プラスチ
ック容器試験法の紫外線吸収スペクトルによる抽出試験
により規格に合格するものが得られない。そこで、一面
に酸化アルミニウムの蒸着皮膜を設けたポリエステルフ
イルムとキヤストポリプロピレン層との間に両面に酸化
アルミニウムの蒸着皮膜を設けたポリエステルフイルム
を変性ポリプロピレン層を介して接合した蒸着ラミネー
トフイルムをキヤストポリプロピレン層を内側にして成
形加工した耐熱性容器が提案された。
【0006】上記形式の耐熱性容器は、透明かつハイバ
リヤー性の材料を用いて封入された内容物に混入する異
物を検出し易くしかつ日本薬局方で定めた輸液用プラス
チック容器試験法の紫外線吸収スペクトルによる抽出試
験の規格に合格するものであるが、表面側に位置するポ
リエステルフイルムが加水分解性を有しているために、
熱水処理を行なった場合にはポリエステルフィルムが加
水分解し性質が変化し、日本薬局方で定めた輸液用プラ
スチック容器試験法の紫外線吸収スペクトルによる抽出
試験の規格に合格しなくなってしまう場合があり、しか
も、キヤストポリプロピレン層は剛性を有するため、製
品の腰が強くなり、点滴用容器として使用する場合に
は、内容物の減少に応じてその形状が変化せず、滴下速
度を一定に保つことが難しい。
【0007】本考案は上記した点に鑑みてなされたもの
で、容器を柔軟性とし内容物の減少に応じてその形状が
変化するようにして滴下速度を一定に保つようにした耐
熱性容器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の耐熱性容器は、
耐熱性があり加水分解性のないオレフィン系フイルムの
間に、少なくとも1枚の両面に酸化アルミニウムの蒸着
皮膜を設けたポリエステルフイルムを変性ポリプロピレ
ン層を介して接合した蒸着ラミネートフイルムで形成し
た耐熱性容器において、オレフィン系フイルムを、ポリ
プロピレンとエチレンのコポリマーに水添加したゴムエ
ラストマーを混入した組成物としたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本考案の耐熱性容器においては、表面側に耐熱
性があり加水分解性のないオレフィン系フイルムを配置
したことで、ポリエステルフイルムが時間の経過によっ
て加水分解せず、また、製品全体の柔軟性を保つことで
内容物の滴下速度を一定に保ち、ポリエステルフイルム
に設けた酸化アルミニウムの蒸着皮膜の間に変性ポリプ
ロピレン層を配置することで、透明でかつガスバリヤー
性にすぐれ、日本薬局方で定めた輸液用プラスチック容
器試験法の紫外線吸収スペクトルによる抽出試験の規格
に合格した製品となる。
【0010】
【実施例】以下本考案の一実施例を図面につき説明す
る。図1は本考案の耐熱容器を輸液封入袋に適用した例
を示すもので、この輸液封入袋1は、ラミネートフイル
ム2、2を重ね合わせ、両側部3、3および下端部4を
通常のヒートシール手段によりヒートシールするととも
に、下端部4に取出し口5を形成するようにして構成さ
れている。上記輸液封入袋1の上方開口部6は内容物を
入れた後にヒートシールされる。
【0011】上記ラミネートフイルム2は、図2に示す
ように、耐熱性があり加水分解性のないオレフィン系フ
イルム7、7の間に、両面に酸化アルミニウムの蒸着皮
膜8、8を設けたポリエステルフイルム9を変性ポリプ
ロピレン層10、10を介して接合して形成されてい
る。上記オレフィン系フイルム7は、ポリプロピレンと
エチレンのコポリマーに水添加したゴムエラストマーを
混入した組成物から構成されている。ここで、水添加と
は、白金などの固体触媒を用いた不飽和化合物への水素
添加をいう(マグローヒル科学技術用語辞典参照)。上
記ゴムエラストマーは、オレフィン系フイルム7のヤン
グ率が30kg/mm以下となり、引張り強度が10
0kg/cm以上となるような量に決められている。
【0012】上記ポリエステルフイルム9は、厚さがた
とえば12ミクロンであり、ポリエステルフイルム9の
両面に設けた蒸着皮膜8は、通常蒸着手段で接合される
200オングストロームの非晶性の酸化アルミニウムで
ある。通常の結晶性酸化アルミニウムは、透明性および
ガスバリヤー性にすぐれているが、ベースフイルムへの
密着性や柔軟性に欠けるために、製品とした場合にガス
バリヤー性を保つことができないので、非晶性酸化アル
ミニウムが選定される。酸化アルミニウムとしては98
%以上の非晶性酸化アルミニウムを含み、この非晶性酸
化アルミニウム層の中に10重量%以下程度のアルミニ
ウム、銅、鉄、亜鉛、モリブデン、クロム、タングステ
ンなどの金属や酸化マグネシウム、窒化ほう素、酸化ケ
イ素、酸化亜鉛などの成分を含んだものであってもよ
い。また、変性ポリプロピレン層10は、無水マレイン
酸変成物であり、厚さを5ミクロン程度とした。オレフ
ィン系フイルム7の厚さは必要に応じて変動するもので
あるが、上記ラミネートフイルム2を用いて輸液封入袋
1を作るには、オレフィン系フイルム7の厚さは、70
ミクロン程度が好ましい。
【0013】つぎに、ラミネートフイルム2により輸液
封入袋1を作る方法を説明する。まず、オレフィン系フ
イルム7、7と両面に酸化アルミニウムの蒸着皮膜8、
8を設けたポリエステルフイルム9を用意し、オレフィ
ン系フイルム7、7の間にポリエステルフイルム9が介
在するように位置させ、変性ポリプロピレンの押し出し
ラミネート加工により、オレフィン系フイルム7とポリ
エステルフイルム9とオレフィン系フイルム7を変性ポ
リプロピレン層10、10を介して接合し、形成される
ラミネートフイルム2を、加熱温度200℃、加工速度
40メートル/分の処理条件で加圧ロールの間を通して
レトルト処理においてバリヤ性の劣化を防止するために
加工処理し、その直後冷却ロールを通して冷却する。
【0014】このようにして作られた2枚のプラスチッ
クラミネートフイルムを輸液封入袋1の形状に応じて周
縁部をヒートシール加工することにより透明かつ耐熱性
包装袋が作られる。
【0015】上記耐熱性包装袋は、表面側に位置するオ
レフィン系フイルム7によりポリエステルフイルムの加
水分解による変性を防ぎ、熱水処理を行なった場合でも
紫外線吸収スペクトルによる抽出試験による規格に不合
格となることがなく、また、表面側に位置するオレフィ
ン系フイルム7の柔軟性と中心部に位置するポリエステ
ルフイルム9の剛性により全体としての硬さを保つとと
もに、柔軟性を具備し、輸液封入袋として使用した場合
に、内容物の滴下量に応じて、外径が変化し凹んだ状態
となり、滴下速度を一定に維持できる。
【0016】また、上記耐熱性包装袋は、130℃で3
0分のレトルト殺菌処理においても破損することがな
く、内容物充填による落下試験においても、優れた落下
強度特性を示した。なお、上記実施例では、オレフィン
系フイルム7、7の間に介在する両面に酸化アルミニウ
ムの蒸着皮膜8、8を設けたポリエステルフイルム9は
1枚であるが、これを2枚以上としてもよく、この場合
には、ポリエステルフイルム9、9を変性ポリプロピレ
ンで接合する。また、封入される内容物が酸性の強いも
のである場合には、バリヤー性の低下を防ぐために、ポ
リエステルフイルムにシリカ蒸着処理を施した上に酸化
アルミニウムの蒸着皮膜を設ける。
【0017】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、容器
は柔軟性となり、内容物の減少に応じてその形状が変化
するので内容物の滴下速度を一定に保つことができると
ともに、内容物充填による落下試験においても破袋する
ことがないという優れた落下特性を示すという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による耐熱性容器を輸液封入袋に適用し
た例を示す図。
【図2】耐熱性容器に用いるプラスチックラミネートフ
イルムの一部断面図。
【符号の説明】
1 輸液封入袋 2 ラミネートフイルム 7 オレフィン系フイルム 8 蒸着皮膜 10 変性ポリプロピレン層
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 1/00 - 1/48 B65D 30/00 - 30/28 B65D 33/00 - 33/38 B65D 35/44 - 35/54 B65D 39/00 - 55/16 B65D 65/00 - 65/46 B65D 67/00 - 79/02 B65D 81/18 - 81/30 B65D 81/38 B65D 81/32 - 81/36 B65D 85/00 - 85/84 B32B 1/00 - 35/00

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱性があり加水分解性のないオレフィン
    系フイルムの間に、少なくとも1枚の両面に酸化アルミ
    ニウムの蒸着皮膜を設けたポリエステルフイルムを変性
    ポリプロピレン層を介して接合した蒸着ラミネートフイ
    ルムで形成した耐熱性容器において、上記オレフィン系
    フイルムは、ポリプロピレンとエチレンのコポリマーに
    水添加したゴムエラストマーを混入した組成物であるこ
    とを特徴とする耐熱性容器。
  2. 【請求項2】オレフィン系フイルムは、ヤング率30k
    g/mm以下で引張り強度100kg/cm以上で
    あることを特徴とする請求項1に記載の耐熱性容器。
JP1992087912U 1992-12-22 1992-12-22 耐熱性容器 Expired - Lifetime JP2596805Y2 (ja)

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US08/170,737 US5756171A (en) 1992-12-22 1993-12-21 Laminate film and method of producing the same
EP19930310421 EP0606002B1 (en) 1992-12-22 1993-12-22 Laminate film and method of producing the same
DE1993626748 DE69326748T2 (de) 1992-12-22 1993-12-22 Mehrschichtfilm und Verfahren zu seiner Herstellung
ES93310421T ES2139636T3 (es) 1992-12-22 1993-12-22 Pelicula de capas multiples y metodo para producirla.

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JPH0651160U JPH0651160U (ja) 1994-07-12
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JPH0234330A (ja) * 1988-07-26 1990-02-05 Mitsubishi Monsanto Chem Co 包装用フィルムおよびそれを用いた包装材
JP2820461B2 (ja) * 1989-10-31 1998-11-05 東洋メタライジング株式会社 耐熱性容器およびその製造方法
JPH0643115B2 (ja) * 1990-02-22 1994-06-08 東洋メタライジング株式会社 耐熱性容器

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