JP2596762Y2 - プロセス量表示装置 - Google Patents

プロセス量表示装置

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JP2596762Y2
JP2596762Y2 JP1993053224U JP5322493U JP2596762Y2 JP 2596762 Y2 JP2596762 Y2 JP 2596762Y2 JP 1993053224 U JP1993053224 U JP 1993053224U JP 5322493 U JP5322493 U JP 5322493U JP 2596762 Y2 JP2596762 Y2 JP 2596762Y2
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昭男 山岸
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Shimadzu Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プロセス制御の分野で
CRTなどの表示装置にプロセス量を表示するプロセス
量表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CRTを表示手段とするオペレーション
コンソールでは、通常の運転時において変動すると考え
られるプロセス量の変動範囲に対応してあらかじめ設定
された所定のレンジの範囲、たとえば0〜100%のレ
ンジ範囲を有するメータ計をCRT上に画像表示し、こ
のメータ計のバーグラフや指針などを変動させることで
その指し示す位置からプロセス量が認識できるようにし
ている。
【0003】図4は従来からあるCRTに画像表示され
たメータ計の表示例である。オペレーションコンソール
のデータ収集装置が定周期ごとにプロセス量を収集し、
その時のプロセス量を、画像表示されたメータ計の指針
の位置によって表示している。このような表示は運転者
にプロセス量を直感的に認識させることができるので、
たとえば多くのプロセス量を集中監視するようなプロセ
ス制御装置には便利な表示である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】メータ計に表示される
レンジは通常の運転の際に計測されるプロセス量に適し
たレンジを設定してある。このとき、もしも計測してい
るプロセス量がレンジ範囲を逸脱するときは、メータ計
の指針がレンジから振り切れた状態で表示されることに
なる。すなわち、図5に示すようにたとえば0〜100
%のレンジが設定されているメータ計では、0%を下回
るプロセス量の場合には針は0%で停止し、また、10
0%を上回るプロセス量の場合は針は100%で停止す
る。この場合、0%のプロセス量であっても、−10%
でも、−20%でも指針の位置は常に0%で停止してお
り、運転者はプロセス量がレンジを逸脱しているのかあ
るいはちょうど0%なのかを判断できない。
【0005】このような問題を解決するために従来から
なされている方法として、以下のようなものがあった。
【0006】まず、ひとつは図6に示すようにプロセス
量のメータ計による表示を行うとともにプロセス量を数
値表示し、運転者が数値表示を確認することでレンジを
逸脱しているかいなかを認識できるようにするものであ
る。この方法では、運転者に正確なプロセス量を知らせ
ることはできるが、数値を読み取ることが必要となり、
直感的に知らせるという点に欠ける。メータ計が多数並
んでいる制御装置ではひとつひとつの数値表示をいちい
ち読むことは煩わしく、またトラブル発生時に瞬時に状
況を把握しなければならない場合に問題となる。
【0007】また、別の方法としてレンジを越えた場合
に、警報を発してその旨を知らせる方法がある。この場
合は、他の原因によるプロセスアラームと同じように扱
うため、運転者に無用を混乱を生じさせるおそれがあ
る。
【0008】本考案は以上のような課題に着目してなさ
れたものであって、プロセス量がレンジを越えた場合
に、その旨を直感的に運転者に知らしめるメータ計を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案はかかる目的を達
成するために次のような構成を採用したものである。す
なわち、本考案に係るプロセス量表示装置は、プロセス
量を表示器に描いたメータ計の指針の位置で画像表示す
るプロセス表示装置において、予定されるプロセス量の
変動範囲に対応して設定される標準レンジとこの標準レ
ンジの上限側と下限側の少なくとも一方側に追加される
マージンレンジとを加えた拡張レンジを表示する拡張レ
ンジ表示手段と、プロセス量に対応してメータ計の指針
を画像表示する指針表示手段と、プロセス量が拡張レン
ジ内の値であるか否かを判別する判別手段と、プロセス
量が拡張レンジを逸脱するときに指針の止めピンを画像
表示する止めピン表示手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0010】以下、この構造のプロセス量表示装置がど
のように作用するかを説明する。
【0011】
【作用】本考案のプロセス量表示装置の作用を図1の基
本概念図を用いて説明する。レンジ設定器30において
予め標準レンジとマージンレンジを設定すると、設定さ
れた標準レンジのレンジデータとマージンレンジのレン
ジデータとは、拡張レンジ表示手段13に送られ、拡張
レンジ表示手段13によって演算されて表示器10の画
面にメータ計のレンジ部分のグラフィック表示が描かれ
る。
【0012】一方、データ収集装置40により取り込ま
れたプロセス量のデータとレンジデータとが判別手段1
5に送られ、ここで両者が比較される。
【0013】そして、プロセス量のデータがレンジデー
タを逸脱していないときは、指針表示手段14にプロセ
ス量のデータが送られ、指針表示手段14にて表示位置
が演算された後に表示器10の画面にメータ計の指針部
分のグラフィック表示が描かれる。プロセス量のデータ
がレンジデータを逸脱するときは、指針表示手段14に
プロセス量のデータが送られて、指針表示手段14にて
表示位置が演算された後に(この場合は振り切れ状態を
示すグラフィックを描く演算)表示器10の画面に振り
切れた状態の指針のグラフィック表示が描かれるるとと
もに、止めピン表示手段16に信号が送られ、止めピン
表示手段16によって表示器10の画面に止めピンのグ
ラフィック表示が描かれる。
【0014】以上の動作により表示器の画面では以下の
画像が表示される。すなわち、通常の運転の際には、予
定されるプロセス量の変動幅に対して指針が振り切れな
いような標準レンジが設定されているので、通常はこの
標準レンジ内で指針が移動してその指針の位置から運転
者がプロセス量を直感的に知ることができるようになっ
ている。
【0015】プロセス量が予定された変動幅を越えたと
き、そのプロセス量の逸脱が小さいときは指針が標準レ
ンジの上限または下限に続いて表示されるマージンレン
ジ内の位置を示すようになり、運転者はプロセス量が標
準レンジを越えていることを直感的に知るとともに、メ
ータ計を直視することでそのときの逸脱したプロセス量
を読みとることができる。
【0016】さらに、プロセス量が予定した変動量を大
きく逸脱してマージンレンジをも越えたときは、指針が
拡張レンジの端に振り切れた表示がされ、指針がマージ
ンレンジを逸脱していることを示す止めピンが表示され
るので、運転者は止めピンの表示を見ることでマージン
レンジを逸脱したプロセス量であることを直感的に知る
ことができる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。図2は本考案の一実施例を示すプロセス量表示装
置の構成を示すブロック図である。本装置は表示器10
と、表示器10の制御を実行する制御装置20とから主
に構成される。
【0018】制御装置20には入力装置であるレンジ設
定器30、計測器からのプロセス量を定周期毎にサンプ
リング入力するデータ収集装置40が接続されている。
レンジ設定器30としては一般的な汎用のキーボードが
用いられるが、必要最小限のキーだけを有する専用キー
ボードでもよい。
【0019】制御装置20は、CPU、ROM、RAM
を備えており、出力装置である表示器10およびレンジ
設定器30、データ収集器40などの外部装置とはI/
Oを介して接続される。
【0020】次に、図2とともに制御装置20のROM
に書き込まれたプログラムを示すフローチャートを用い
てこのプロセス量表示装置の動作を説明する。図3は本
実施例のプロセス量表示装置20のフローチャートを示
す図である。
【0021】レンジ設定器30において予め標準レンジ
とマージンレンジを設定すると設定された標準レンジの
レンジデータとマージンレンジのレンジデータとが制御
装置20に送られ、標準レンジのグラフィック表示11
aとマージンレンジのグラフィック表示12aとが合成
された拡張レンジのグラフィック表示13aが表示器1
0に描かれる(ST1)。
【0022】次に、データ収集装置40からプロセス量
のデータが送られると、そのデータ値が拡張レンジ内の
値であるか否かが判別される(ST2)。
【0023】プロセス量のデータ値が拡張レンジ内の値
であれば、指針のグラフィック表示14aが拡張レンジ
内の所定の位置に表示される(ST3)。運転者はその
指針のグラフィク表示14aが指し示す位置を見ること
でプロセス量を知ることができる。図7はプロセス量が
拡張レンジ表示13aの内のマージンレンジ表示12a
内の値であるときの表示状態を示すものであり、このよ
うな表示によって運転者はプロセス量が標準レンジ11
aを逸脱しているが、振り切れてまではいないことを直
感的に知ることができる。
【0024】一方、プロセス量のデータ値が拡張レンジ
を逸脱するような値であるときは指針のグラフィック表
示14aが拡張レンジの端に位置するように表示される
とともに、止めピン16aが表示される(ST4)。こ
の止めピン表示を見ることにより運転者はプロセス量が
マージンレンジを逸脱していることを直感的に知ること
ができる。図8はプロセス量が負側のマージンレンジを
越えたときの状態を示すものであり、運転者は止めピン
表示によりプロセス量がマージンレンジを逸脱してしま
っていることを直感的に知ることができる。
【0025】本実施例ではレンジの設定をキーボードか
らの入力により行ったが、レンジ設定を変更する必要が
なく常に同じレンジ表示をするときはROMにレンジデ
ータを書き込んで記憶させておいて、運転時に読みだす
ようにしてもよい。
【0026】また、本実施例では、標準レンジを0〜1
00%としたがこれに限らず、0〜50%など必要に応
じた値にしてもよい。
【0027】また、本実施例では制御装置20のROM
に書き込まれたプログラムによる動作を説明したが、こ
れに限らずハ−ドディスクのような二次記憶媒体に書き
込まれたプログラムをCPUの主記憶(RAM)に読み
込んで実行するようにしても同等の動作を行うことがで
きる。
【0028】
【考案の効果】本考案のプロセス量表示装置によれば、
計測しているプロセス量が標準レンジ範囲を逸脱したと
してもその逸脱量が少量であるときは、指針が振り切れ
状態とはならずにマージンレンジ内の値を示すので、プ
ロセス量がちょうど標準レンジの上下限の値なのか逸脱
してしまっているのかを区別することができる。
【0029】さらに、逸脱量が大きくなってマージンレ
ンジを越えた場合はメータ計の指針が振り切れた状態で
表示されることになるが、止めピン表示がされるのでプ
ロセス量がちょうどマージンレンジの上下限の値なのか
逸脱しているのかが直感的に認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のプロセス量表示装置を説明する基本概
念図。
【図2】本考案の一実施例であるプロセス量表示装置の
構成を示すブロック図。
【図3】本考案の一実施例であるプロセス量表示装置の
制御装置に書き込まれたプログラムを示すフローチャー
ト。
【図4】従来の画像表示されたメータ計の表示例を示す
図。
【図5】従来の画像表示されたメータ計でプロセス量が
振り切れた状態を示す図。
【図6】従来のメータ計とともに数値表示をするように
した表示例を示す図。
【図7】本考案の一実施例であるプロセス量表示装置の
表示例を示す図。
【図8】本考案の一実施例であるプロセス量表示装置の
プロセス量が逸脱したときの表示例を示す図。
【符号の説明】 10:表示器 11a:標準レンジ表示 12a:マージンレンジ表示 13:拡張レンジ表示手段 13a:拡張レンジ表示 14:指針表示手段 14a:指針表示 15:判別手段 16:止めピン表示手段 16a:止めピン表示 20:制御装置 30:レンジ設定器 40:データ収集装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロセス量を表示器に描いたメータ計の指
    針の位置で画像表示するプロセス表示装置において、 予定されるプロセス量の変動範囲に対応して設定される
    標準レンジとこの標準レンジの上限側と下限側の少なく
    とも一方側に追加されるマージンレンジとを加えた拡張
    レンジを表示する拡張レンジ表示手段と、 プロセス量に対応してメータ計の指針を画像表示する指
    針表示手段と、 プロセス量が拡張レンジ内の値であるか否かを判別する
    判別手段と、 プロセス量が拡張レンジを逸脱するときに指針の止めピ
    ンを画像表示する止めピン表示手段とを備えたことを特
    徴とするプロセス量表示装置。
JP1993053224U 1993-09-30 1993-09-30 プロセス量表示装置 Expired - Lifetime JP2596762Y2 (ja)

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JPH0725401U JPH0725401U (ja) 1995-05-12
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JP6686601B2 (ja) * 2016-03-24 2020-04-22 カシオ計算機株式会社 方位表示装置、方位表示方法及びプログラム
JP6844264B2 (ja) * 2017-01-06 2021-03-17 セイコーエプソン株式会社 電子時計

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