JP2596316Y2 - 多回路開閉器のインターロック装置 - Google Patents

多回路開閉器のインターロック装置

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JP2596316Y2
JP2596316Y2 JP1993013807U JP1380793U JP2596316Y2 JP 2596316 Y2 JP2596316 Y2 JP 2596316Y2 JP 1993013807 U JP1993013807 U JP 1993013807U JP 1380793 U JP1380793 U JP 1380793U JP 2596316 Y2 JP2596316 Y2 JP 2596316Y2
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lock plate
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丈裕 西島
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Nippon Kouatsu Electric Co
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は多回路開閉器のインター
ロック装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地中高圧配電線路において使用される多
回路開閉器には、作業者等が工事作業中に誤って操作ハ
ンドルを開閉操作できないようにインターロック装置が
備えられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
インターロック装置は一般的に複雑な構造になっている
ため、故障の原因になったり、コストアップの原因にな
っていた。
【0004】そこで本考案は簡易な構造で低コストなイ
ンターロック装置を提案することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記の問題を解
決するために、第1の考案は、開閉器(1)の前面の下
部側に設けたケーブル用端子(16,17,18)と、
その上部に設けた操作ハンドルの操作部(10,11,
12)と、これらの中間部に回動ヒンジ(24)により
備えて上記操作部(10,11,12)の前面を開閉す
るようにしたロック板(21,22,23)とからな
り、上記操作部(10,11,12)は開閉器の前面か
ら若干突出して上下に回動可能に備え、上記ロック板
(21,22,23)は、これを操作部(10,11,
12)側へ閉状態にしてその閉状態を開閉器側に備えた
止着具(26)でロックできるようにし、更に、該ロッ
ク板(21,22,23)には、上記操作部(10,1
1,12)が入り状態に位置している場合はその操作部
(10,11,12)に当ってロック板(21,22,
23)を閉塞できず、操作部(10,11,12)が切
り状態に位置している場合はその操作部(10,11,
12)が当接せずにロック板(21,22,23)を閉
塞できる係止部(21c,22c,23c)を形成した
ことを特徴とする多回路開閉器のインターロック装置を
提案するものである。
【0006】また第2の考案は、上記請求項1のロック
板(21,22,23)を、操作ハンドルの操作部(1
0,11,12)側とケーブル用端子(16,17,1
8)側とに回動可能に備え、上記操作部(10,11,
12)の入り状態での突出量を、これにロック板(2
1,22,23)の係合部(21c,22c,23c)
が当接した状態ではロック板(21,22,23)がケ
ーブル用端子(16,17,18)側へ回動落下しやす
い状態になるように設定した多回路開閉器のインターロ
ック装置を提案するものである。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例につき図1及び図2に
基づき説明する。図1はケ−ス前面側の開閉扉を取り除
いた状態の多回路開閉器を示すもので、1は多回路開閉
器である。そのケース2内には手動開閉器3、自動開閉
器4、過電流ロック付き開閉器5が収納されている。
【0008】開閉器の前面側の前面パネル6にはそれぞ
れ電路開閉用の操作ハンドルの操作口7、8、9が設け
られており、さらに各操作口には操作ハンドルの操作部
10、11、12が同口より前面側に若干飛び出した状
態で設けられている。
【0009】図において手動開閉器3は操作部10が下
部側に位置しており開閉器の電路状態は指針13が示す
ように「入り」になっており、自動開閉器4は自動側、
つまり上部側に位置していて、電路状態は指針14が示
すように「切り」になっており、さらに過電流ロック付
き開閉器5は操作部12が下部側に位置していて、指針
15が示すように電路状態は「入り」になっている。
【0010】16、17、18はケ−スの前面側に設け
た主回路用のケーブル用端子であり、各開閉器にはそれ
ぞれ3相分、つまり、3個ずつ並設されている。また、
20はシャッター方式のインターロック装置であり、そ
のロック板21,22,23が上記操作部7、8、9と
ケーブル用端子16、17、18の中間に位置して水平
のヒンジ軸24に備えられ、該軸24を中心にしてケー
ブル用端子側と反ケーブル用端子(操作部)側へ上下に
回動する構成になっている。
【0011】手動開閉器3における操作部10とロック
板21との関係を詳述する。ロック板21は、長尺な手
掛部21aと、この側部において切欠部21bを形成し
て短尺にした係合部21cとからなり、操作部10が図
2の10aの位置(切)にある場合にロック板21を上
方へ起立させた場合は、操作部10が切欠部21bに位
置し、操作部10が図の10bの位置(入)にある場合
にロック板21を上方へ起立させた場合は、操作部10
が短尺な係合部21cの外面に当るようになっている。
【0012】したがって、操作部10が上部側に位置し
ている場合、つまり開閉器が開放(切)されている場合
は、ロック板21を図2の鎖線の如く起立して、その手
掛け部21bに形成した溝21dを止着具26に嵌めて
固着できる。
【0013】また、操作部10が下部側に位置している
場合、つまり図1のように開閉器が投入(入)されてい
る場合は、ロック板21を操作部10側へ起立させた場
合、そのロック板21における係合部21cの外面が操
作部10の突出端に衝突する。そのため、ロック板21
は止着具26で固定できない上にそのロック板21は下
方へ図示のように回動落下し、ケーブル端子16の着脱
口16aを防ぎロックする。
【0014】そのため、操作部10が切の場合、すなわ
ち開閉器が開放されている場合に限りロック板21を操
作部側に上げてその状態を固定してケーブルの着脱操作
が可能で、かつそのケーブルの着脱操作中は操作部10
の投入操作ができない。
【0015】また、自動開閉器4におけるロック板22
も上記ロック板21と同様に形成され、操作部11が上
部側に位置している場合、つまり開閉器が開放(切)さ
れている場合は、ロック板22を図1のように起立して
その手掛部22aに形成した溝22dを止着具26に嵌
めて固着できる。すなわち、開閉器が開放されている場
合はロック板22をケーブル用端子17から除外してケ
ーブルの着脱作業が可能になる。
【0016】また、操作部11が下部側に位置している
場合、つまり開閉器が投入(入)されている場合は、上
記ロック板21と同様にロック板22の起立が不可能に
なり、ロック板22がケーブル用端子17の前面に落下
位置してケーブル用端子17の着脱口を塞ぎロックす
る。そのため、送電中はケーブルの着脱操作ができな
い。
【0017】更に過電流ロック付き開閉器(SOG)5
におけるロック板23も上記と同様な、手掛部23a,
切欠部23b,係合部23cを形成しており、操作部1
2が図示のように下部側に位置している場合、つまり開
閉器が投入(入)されている場合には、そのロック板2
3が上記各ロック板21,22と同様に起立保持でき
ず、ケーブル用端子18の着脱口を塞ぎロックする。そ
のため送電中はケーブルの着脱操作ができない。
【0018】なお、上記において、ロック板22は操作
ハンドル側の操作部11をロックする場合には上部側に
移動した操作部11がのみが目視できる程度に縦長の操
作口8の大半を塞ぐように形成してあり、また同板によ
って切りの文字30や指針14が隠れないように形成し
てある。
【0019】さらに各ロック板21,22,23はケー
ブル用端子に対しては3相分の前面側を一括して塞ぐよ
うに形成されている。31は上記操作部10、11、1
2に対し装着自在な構成からなる操作ハンドルであり、
常時は開閉扉の内面側に備え付けられていて開閉操作の
際にここから外して使用し、作業が終了すれば元に戻し
ておくようになっている。
【0020】
【考案の効果】本考案は以上の構成からなり、第1の考
案にあっては、回動自在なロック板を主体とする簡単な
構成のインターロック装置にも拘わらず、操作ハンドル
の操作部が入りの場合はロックできず切りの場合にのみ
操作ハンドルの操作部の前面側を塞いで確実に操作部の
ロックができるので安全である。また第2の考案は、上
記操作ハンドルの操作部のロックができると共に操作部
を解除した場合にはケーブル用端子の着脱口の前面側を
塞いでケーブルの着脱操作をロックするため、特に開閉
器の送電中における誤った着脱操作が防止でき安全性を
一段と高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多回路開閉器の前面側の開閉扉を取り除いた状
態の正面図。
【図2】図1の要部の側面図。
【符号の説明】
1 多回路開閉器 10、11、12 操作部 16、17、18 ケーブル用端子 20 インターロック装置 21、22、23 ロック板 26 止着具

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉器(1)の前面の下部側に設けたケ
    ーブル用端子(16,17,18)と、その上部に設け
    た操作ハンドルの操作部(10,11,12)と、これ
    らの中間部に回動ヒンジ(24)により備えて上記操作
    部(10,11,12)の前面を開閉するようにしたロ
    ック板(21,22,23)とからなり、上記操作部
    (10,11,12)は開閉器の前面から若干突出して
    上下に回動可能に備え、上記ロック板(21,22,2
    3)は、これを操作部(10,11,12)側へ閉状態
    にしてその閉状態を開閉器側に備えた止着具(26)で
    ロックできるようにし、更に、該ロック板(21,2
    2,23)には、上記操作部(10,11,12)が入
    り状態に位置している場合はその操作部(10,11,
    12)に当ってロック板(21,22,23)を閉塞で
    きず、操作部(10,11,12)が切り状態に位置し
    ている場合はその操作部(10,11,12)が当接せ
    ずにロック板(21,22,23)を閉塞できる係止部
    (21c,22c,23c)を形成したことを特徴とす
    る多回路開閉器のインターロック装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のロック板(21,22,2
    3)を、操作ハンドルの操作部(10,11,12)側
    とケーブル用端子(16,17,18)側とに回動可能
    に備え、上記操作部(10,11,12)の入り状態で
    の突出量を、これにロック板(21,22,23)の係
    合部(21c,22c,23c)が当接した状態ではロ
    ック板(21,22,23)がケーブル用端子(16,
    17,18)側へ回動落下しやすい状態になるように設
    定した多回路開閉器のインターロック装置。
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