JP2595435Y2 - 立体切り文字用積層板 - Google Patents

立体切り文字用積層板

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JP2595435Y2
JP2595435Y2 JP1993044358U JP4435893U JP2595435Y2 JP 2595435 Y2 JP2595435 Y2 JP 2595435Y2 JP 1993044358 U JP1993044358 U JP 1993044358U JP 4435893 U JP4435893 U JP 4435893U JP 2595435 Y2 JP2595435 Y2 JP 2595435Y2
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JP1993044358U
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山 聡 一 舟
光 道 夫 夜
部 孫 義 阿
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Koyo Sangyo Co Ltd
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Koyo Sangyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、看板用立体文字等の
ディスプレイ素材として好適に使用される積層板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、屋内外で使用される看板用立体切
り文字素材として、合成樹脂発泡体の片面に硬質の合成
樹脂からなる化粧用の表層板を積層したものが多く使用
されてきた。しかしながら、この種の従来の立体切り文
字素材からなる切り文字は、特に屋外で使用した場合に
は、反りや変形の問題が生じ、長期間の使用に耐え得る
ことはできなかった。すなわち、積層、接着された芯材
と表層板との熱膨張係数がそれぞれ異なるために、熱応
力によって発生する歪によって、積層板全体が、反った
り変形したりすることがあった。
【0003】そこで、この問題を解決するために、芯材
である発泡樹脂体の他方の面にも、取り付け用固定板を
兼ねた硬質合成樹脂板を積層したものも使用されてい
る。このようにすることによって、熱応力による反りの
問題は、ある程度解決できた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして構成された積層板には、なお以下のような問題
があった。
【0005】すなわち、接着剤や、粘着剤を用いて文字
板を取り付けようとする場合には、硬質合成樹脂板が接
着面となるために、固定する面が平滑であることが必須
条件となる。固定する面が曲面であったり、凹凸を有す
る場合には、接着面積が減少するので、十分な接着強度
を得ることができない。しかも、取り付け用固定板を積
層しない文字板と比較して、文字板全体の重量も増すた
めに、なおさら十分な接着強度で固定する必要があっ
た。また、表面の硬質合成樹脂は、耐候性、耐水性、耐
薬品性等に限界があり、これを改善するために、硬質合
成樹脂の代わりに金属板を積層したものも知られている
が、重量が重く、加工性が悪い等の問題があった。
【0006】この考案は、これらの問題点をすべて解決
するものであって、接着剤または粘着剤によって、平滑
でない取り付け面にも取り付けが可能で、かつ軽量で、
耐候性、耐水性、耐薬品性、加工性に優れた切り文字用
積層板を提供するものである。さらに、従来の積層板で
は、まったく不可能であった、曲面を有する立体文字板
に加工することが出来、これによって、曲面を有する取
り付け面にも、容易に接着することを可能とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は、合成樹脂板
の両面に金属板を積層したサンドイッチ構造からなる塑
性変形が可能な表層板と、発泡倍率が10〜40倍であ
る軟質合成樹脂発泡体からなる芯材を積層、一体化して
構成される。また、ビス止めを可能にするために、必要
に応じて、硬質合成樹脂よりなる固定板を、この裏面に
積層することもできる。
【0008】
【作用】合成樹脂板の両面に金属板を積層したサンドイ
ッチ構造からなる表面板は、それ自体塑性変形が可能で
ある。また、芯材の合成樹脂発泡体は、発泡倍率が10
〜40倍のために、小さな応力によって弾性変形が可能
である。このために、表層板の変形が芯材によって妨げ
られないので、積層体全体として塑性変形が可能であ
る。さらに、芯材が取付面の凹凸に応じて変形し、常に
最大の接着面積を確保することできる。
【0009】また、表層材自体は、サンドイッチ構造の
ため、熱応力によって変形しにくく、また、その弾性率
は、芯材の熱応力に対して十分に大きいので、温度変化
によって、積層板が反ったり変形したりすることを防止
する。また、芯材の合成樹脂発泡体は、表層材の金属板
によって覆われているので、紫外線や水分等から保護さ
れる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照してこの考案の実施例を説
明する。
【0011】図1は、この考案の一実施例を示す断面図
で、表層板10は、合成樹脂発泡体2の両面に金属板1
を積層したサンドイッチ構造になっており、合成樹脂発
泡体からなる芯材3の片面に接着剤(図示せず)で貼り
合わせて積層一体化した構造をしている。
【0012】芯材3は、合成樹脂発泡体からなる板で、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩
化ビニル、EVA、ポリウレタンなどの発泡体が使用で
きる。その発泡倍率は、10〜40倍、好ましくは、1
5〜40倍に調整される。発泡倍率が10倍以下では、
熱応力による芯材の歪によって、積層板を変形させる可
能性がある。また、40倍以上では、十分な強度を有し
ない。また、必要に応じて、発泡体に充填剤や改質剤が
添加される。板厚は、10〜50mm程度が好ましい。
【0013】表層材10に使用する金属板1は、例えば
アルミ、鉄、スレンレス等が使用できる。特にアルミ
は、軽量で加工性にすぐれているので好ましい。必要に
応じて、表面塗装やメッキ処理を施すこともできる。厚
みは、0.1〜0.3mm程度が好ましい。0.1mm
以下では、必要な強度が得られず、0.3mm以上で
は、重量が増し、切断や曲げ等の加工性が低下する。
【0014】表層材10に使用する合成樹脂板2は、ポ
リエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、EVA、
ポリウレタン等の樹脂または樹脂発泡体が使用できる。
厚みは、1〜4mmが好ましい。
【0015】図3に示すように、必要に応じて、芯材3
の裏面に取り付け用の固定板7を積層することもでき
る。固定板7は、例えば硬質の合成樹脂板からなるが、
ネジが固定できる程度の強度があれば、特にこれに制限
されるものではない。この他にも、必要に応じて、例え
ば合板、MDF、アルミ板等を使用することもできる。
表層材10と芯材3、または、芯材3と固定板7とを貼
り合わせる接着剤は、通常の接着剤、または粘着剤が使
用できる。エポキシ系樹脂接着剤は、強い接着強度を有
するので好適である。
【0016】以上の構成から成る積層板は、任意の立体
文字(4,5)の形状に切り抜いて使用する。通常は、
カッターや鋸等を使用して切り抜かれるが、適当な表層
材を選択することにより、抜き型による打ち抜き加工も
可能である。なお、この考案において、「文字」とは、
各種の形状であって、通常の文字の他、文字以外の図形
や記号等をも含むものを言う。
【0017】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、この考
案の積層板は、熱応力による変形がないために、温度変
化の著しい屋外においても、問題なく使用することがで
きる。また、この考案の積層板は、取り付け用固定板を
設けない場合には、塑性変形が可能であるので、加熱す
ることなく容易に曲げ加工を施すことが可能であり、ま
た、取り付け面が曲面の場合にも、接着による取り付け
が可能である。
【0018】表層材が薄い金属板により被覆され、この
表層材が、芯材を紫外線や水分等から遮断しているため
に、この考案の積層板は、優れた耐候性、耐水性、耐薬
品性を有する。また、この考案で使用される金属板は、
例えば、0.1〜0.3mmの厚みであって、極めて薄
いために、この考案の積層板は、軽量で取り扱い性が良
く、切断等の加工性を低下させることもない。
【0019】したがって、この考案の積層板は、屋内用
のみならず屋外用の装飾材料、看板材料、その他のディ
スプレイ材料として好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の立体切り文字用積層板の一実施例を
示す断面図である。
【図2】同実施例の立体切り文字用積層板を所望の文字
及び図形に打ち抜きしたところを示す斜視図である。
【図3】この考案の立体切り文字用積層板の他の実施例
を示す断面図である。
【図4】この考案の立体切り文字用積層板を曲面の取り
付け面に接着したところの一例をしめす斜視図である。
【符号の説明】
1.金属板 2.合成樹脂板 3.合成樹脂発泡体(叉は芯材) 4.立体切り文字 5.立体切り文字 6.文字を切り取った後の積層板 7.取り付け用固定板 8.曲げ加工を施した立体切り文字 9.曲面状の取り付け面 10.表層板
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−12128(JP,U) 実開 平6−60872(JP,U) 実公 昭60−20138(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 G09F 7/00

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】独立気泡の合成樹脂の発泡体からなる芯材
    の片面に、表層板を積層、一体化した積層板であって、
    芯材の発泡倍率が、10〜40倍、表層板が、合成樹脂
    板の両面に金属板を積層したサンドイッチ構造であるこ
    とを特徴とする立体切り文字用積層板。
  2. 【請求項2】独立気泡の合成樹脂の発泡体からなる芯材
    の片面に、表層板を、他方の面に固定板を積層、一体化
    した積層板であって、芯材の発泡倍率が、10〜40
    倍、表層板が、合成樹脂板の両面に金属板を積層したサ
    ンドイッチ構造、固定板が、硬質合成樹脂板よりなるこ
    とを特徴とする立体切り文字用積層板。
JP1993044358U 1993-07-22 1993-07-22 立体切り文字用積層板 Expired - Lifetime JP2595435Y2 (ja)

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JPH0711329U JPH0711329U (ja) 1995-02-21
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