JPH079179Y2 - 看板用素材 - Google Patents

看板用素材

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JPH079179Y2
JPH079179Y2 JP1989024942U JP2494289U JPH079179Y2 JP H079179 Y2 JPH079179 Y2 JP H079179Y2 JP 1989024942 U JP1989024942 U JP 1989024942U JP 2494289 U JP2494289 U JP 2494289U JP H079179 Y2 JPH079179 Y2 JP H079179Y2
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synthetic resin
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JP1989024942U
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JPH02119291U (ja
Inventor
喬 土井
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筒中プラスチック工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、主として屋外の野立て看板、軒先看板等の
貼付用切抜き立体文字の形成用材料として使用される所
謂切文字用の看板用素材に関する。
従来の技術 従来、この種の素材の最も基本的な構成を有するものゝ
1つとして、第5図(イ)に示すように、独立気泡の発
泡合成樹脂からなる厚さの十分に厚い基体層(21)の上
面に、着色合成樹脂板等からなる表面化粧板(22)を貼
着したものが知られている。ところがこの基本構成によ
るものでは、切文字等に作成して看板用の面板や壁面等
に取付ける場合、発泡体からなる基体層面を取付面とし
て使用しなければならないため、被着体に接着剤で貼付
けても、あるいはまた釘やねじで止着しても、更にはそ
れを併用しても、十分に満足すべき固着力を得ることが
困難であり、取付強度に劣るという問題があった。のみ
ならず、該看板用素材では、その製作後において表面化
粧板(22)側を凸面とする反りを生じ易い傾向をもつた
め、愈々その取付けに支障を来たし易いというような問
題点もあった。
一方、このような問題点を解決するものとして、従来本
出願人の提案に係る実公昭60−20138号公報により、第
5図(ロ)に示されるように、発泡基体層(21)の裏面
側に薄い硬質の合成樹脂裏打板(23)を貼着した改良型
の看板用素材が提案されている。この素材は、裏打板
(23)をもって裏表の伸縮度合をバランスさせて反りの
発生を防ぐと共に、接着強度、釘やねじ等による固着強
度を向上して、強固な取付けを実現し得るものであり、
現在これが主流を占めて一般に多く採用されている。
考案が解決しようとする課題 ところが、上記の改良型の看板用素材にあっても、新た
に次のような問題点が派生することが認識された。即
ち、上記素材から製作した立体文字等を、特に建築物の
壁面等に取付ける場合、往々にして当該壁面にゆるやか
な凹凸状の不陸を有することが多いことから、立体文字
の裏面がその不陸に馴染まず、壁面から一部が浮き上り
状態になって隙間部分を生じ、取付状態での外観を損ね
るのみならず、更には接着剤の偏在を生じて全体に十分
な接着強度を得ることができないという問題点である。
この考案は、更に上記のような問題点を解決することを
目的とする。
課題を解決するための手段 この考案は、独立気泡の発泡合成樹脂からなる所定厚さ
の発泡基体層の上面に着色合成樹脂板等からなる表面化
粧板が貼着される一方、同基体層の下面に硬質合成樹脂
シートからなる中板が貼着され、更に該中板の下面に、
独立気泡の発泡合成樹脂からなる弾褥性裏打層が貼着一
体化された構成を有することを特徴とする看板用素材を
要旨とする。
中板は、釘打ちとかねじ止めが可能で、しかもその際容
易に割れないような材料を選んで使用すべきであるが、
ねじ止め等による取付強度を十分なものとするために0.
3mm以上の厚さを有するものを用いるのが好適である。
しかしながら1.0mmをこえる厚いものを用いると、釘止
め等による取付作業に困難性が増大すると共に、コスト
アップ、重量増大の不利益が増すため、1.0mm以下の厚
さのものを用いるのが好ましい。
一方、発泡基体層と裏打層とを合わせた発泡体層の全体
厚みに対する中板の介在位置は、上記全体厚みの中央よ
り下方で、しかも下面から少なくとも3.0mm以上離れた
位置に設定すべきである。何故なら、中板が上記中央位
置より上面側に偏在するときは、表裏のバランスが崩
れ、素材に反りを生じ易い傾向を示す一方、下面側に偏
りすぎて、裏打材の厚みが3mm未満の薄いものになる
と、取付対象面の不陸に対する馴染み性が悪いものとな
る。従って、換言すれば、裏打層は発泡基体層よりも相
対的に薄く、しかも厚さ3mm以上のものとすることが望
ましい。
作用 発泡基体層の表面側の化粧板に対し、下面側寄りの位置
に中板が介在されていることにより、素材の反りの発生
が抑止されると共に、上記中板がねじ止め、釘止め等に
よる取付強度の向上要素として機能する。また、下面側
に発泡合成樹脂からなる弾褥性の裏打層が存在すること
で、壁面等の取付対象面に不陸があっても、上記裏打層
の圧縮変形をもって該取付面に良く馴染み、安定した良
好な密接状態が得られる。
実施例 この考案の実施例を第1図ないし第4図に基いて説明す
る。
第1図は、この考案に係る看板用素材を示し、(1)は
独立気泡の発泡合成樹脂からなる所定厚さの発泡基体
層、(2)はその上面に貼着された表面化粧板、(3)
は同基体層(1)の下面に貼着された硬質合成樹脂シー
トからなる中板、(4)は更にこの中板(3)の裏面に
貼着された独立気泡の発泡合成樹脂からなる弾褥性裏打
層である。
発泡基体層(1)は、例えばポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル、エチレン・酢酸ビニル共重合体
(EVA)等による独立気泡の発泡体が用いられるが、な
かでも特に、腰の強さ、屋外使用時の耐候性、接着剤に
含まれる有機溶剤に対する耐溶剤性、また着色を要する
場合の染色性、またはそれ自体のもつ白度、更にまた衝
撃などの外力によって生じた変形を速やかに回復する弾
力性などの点で相対的に優れるEVA発泡体が好適に使用
される。独立気泡の発泡体を用いるのは、吸水性を回避
するためである。また、発泡基体層(1)の厚みは5〜
50mm、とくに10〜30mm程度のものが一般に好適に用いら
れる。
表面化粧板(2)は、例えば硬質ポリ塩化ビニル板、ポ
リメチルメタクリレート板、あるいはこれらと金属板と
の積層板等が用いられ、特に立体文字の表示効果を高め
るために多くの場合発泡基体層(1)の色とは異った色
に着色されたものが好適に用いられる。その厚さは、通
常1.5〜2.5mm、とくに2.0mm前後のものを用いるのが普
通である。
中板(3)は、比較的薄い硬質合成樹脂シートであっ
て、釘とかねじによる打込み、ねじ込みが可能であり、
しかもその際容易に割れないような材質のものを使用す
べきであり、好適にはポリ塩化ビニル樹脂シートが用い
られる。その厚さは、0.3〜1.0mmの範囲のものを用いる
べきである。即ち、0.3mm未満の薄いものでは、立体文
字のねじ止め、釘止めによる取付強度を十分に確保する
ことが困難である一方、1.0mmをこえる厚いものでは、
釘やねじの打ち込み作業、ねじ込み作業の困難性が増大
するとゝもに、重量の増大、コストアップ等の不利益の
方が優先する。
弾褥性裏打層(4)は、これも吸水性を有しない独立気
泡の発泡合成樹脂からなるものが用いられる。発泡基体
層(1)と同材質のものを用いるのが普通であるが、そ
れとは異った、一層弾褥性に優れたもの用いても良い。
また、この弾褥性裏打層(4)の厚さは、3.0mm以上、
好適には5.0mm以上でしかも発泡基体層(1)の厚さと
同等ないしそれより薄いものを用いるべきである。何故
なら、厚さ3.0mm未満の薄すぎるものでは、壁面等の取
付面の不陸に対する馴染み性が悪いものとなり、この考
案の所基目的を満足程度に達成し得ない。一方、発泡基
体層(1)より相対的に厚いものを用いるときは、該基
体層(1)と裏打層(4)との合計の発泡体層の全体厚
みに対し、中板(3)の位置が表面側に偏奇することに
なり、その結果看板用素材の表裏の強度バランス、伸縮
バランスがくずれ、反りの防止効果を十分に達成するこ
とが困難なものとなる。裏打層(4)の最も好適な厚み
は、5〜10mm程度である。
発泡基体層(1)、表面化粧板(2)、中板(3)およ
び裏打層(4)の相互の接合は、それらの各接合面に一
般市販のネオプレン系、ニトリルゴム系等の接着剤を塗
布したのち積層し、平坦状態で0.5〜1.0kg/cm2程度の圧
力を加えることによって行われる。
そして、このようにして得られる本考案の看板用素材
は、糸鋸等を用いて全体を所定の文字形状等に一挙に切
り抜くことにより、例えば第2図に示すような切文字
(A)に製作して使用される。
そして、この切文字(A)は、次の如くして取付対象面
に取付けて使用される。例えばその取付対象面がコンク
リート壁等の壁面(10)からなるのであるような場合、
先ず第3図(イ)に示すように該壁面(10)にコンクリ
ート釘(11)を、その上半部が突出残存する状態に打ち
込み、次いで同図(ロ)に示すようにその頭部(11a)
をその直下部位で斜めに切断して除去したのち、壁面
(10)と切文字(A)の裏面側に接着剤(12)を塗布
し、続いて第3図(ハ)に示すように切文字(A)を壁
面(10)側に強く押圧して、釘(11)の突出部を切文字
(A)内にその中板(3)を貫通するように打込むと共
に、接着剤(12)をもって裏打層(4)面を壁面(10)
に接着して取付ける。
この際、壁面(10)に凹凸状の不陸を有する場合にあっ
ても、切文字(A)はその弾褥性裏打層(4)が不陸面
の凸部に対応して圧縮変形し、第3図(ハ)に示すよう
に裏面全体が壁面(10)に密接して隙間なく取付けられ
る。
また、取付対象面がカラー鋼板、金属板等の板状体(1
3)からなるものである場合、第4図に示すように、該
板状体(13)の背面側からそれを貫通する取付ねじ(1
4)をもって切文字(A)にねじ込むことにより取付け
られる。この場合、取付ねじ(14)が中板(3)を貫通
してねじ締められることにより、切文字(A)の強固な
取付けが実現されると共に、取付対象面の不陸は切文字
(A)側の弾褥性裏打層(4)をもって吸収され、切文
字(A)の裏面全体が取付対象面にぴったりと密接され
る。なお、この第4図の取付手段による場合も、接着剤
を併用しても良い。
上記の取付手段は、一例を示すものにすぎず、その他ボ
ルト止め、あるいはそれと接着剤の併用等、任意の他の
取付手段の適用が許容されることはいうまでもない。
考案の効果 この考案に係る看板用素材は上述のように、発泡合成樹
脂からなる発泡基体層の上面に表面化粧板が貼着される
一方、その裏面側にも硬質合成樹脂板からなる中板が貼
着されているから、表裏の伸縮度合が平衡し、平板状の
素材の状態においてはもちろん切文字に形成した場合に
おいてもそれに有害な反りを生じることがない。しかも
上記中板の存在によって、ねじ止め、釘止め等によって
取付ける場合において、その取付強度を向上し、脱落の
おそれのない強固な取付け状態を実現できる。これらの
効果は従来品と略同等であるが、本考案においては更に
上記中板の下面に発泡合成樹脂からなる弾褥性裏打材が
貼着されているから、上記諸効果を損うことなく、取付
対象面に不陸がある場合にあっても、該面に対する切文
字の背面の馴染み性が良く、上記不陸面に対して密接状
態に取付けることができるとゝもに、また切文字の全体
に下地の不陸に基づく撓曲変形を生じることもない。従
って、取付対象面との間で隙間を発生したり、表面に波
打ち変形を生じて外観体裁が劣化するのを防止しうる。
また取付状態時において、取付対象面と中板との間に弾
褥性裏打層が圧縮状態に介在されることで、切文字の取
付状態がしっかりしたものとなり、経時的に繰返し加わ
ることのある外力によっても取付状態が不安定になるの
を防止でき、看板の耐久性の向上にも貢献しうる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図はこの考案の実施例を示すもので、
第1図は斜視図、第2図は切文字にい形成した状態の一
例を示す斜視図、第3図(イ)(ロ)(ハ)は切文字の
取付手段の一例を工程順に示す断面図、第4図は他の取
付手段の一例を示す断面図である。第5図(イ)(ロ)
はそれぞれ従来品の断面図である。 (1)……発泡基体層、(2)……表面化粧板、(3)
……中板、(4)……弾褥性裏打層、(A)……切文
字。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】独立気泡の発泡合成樹脂からなる所定厚さ
    の発泡基体層の上面に着色合成樹脂板等からなる表面化
    粧板が貼着される一方、同基体層の下面に硬質合成樹脂
    シートからなる中板が貼着され、更に該中板の下面に、
    独立気泡の発泡合成樹脂からなる弾褥性裏打層が貼着一
    体化された構成を有することを特徴とする看板用素材。
  2. 【請求項2】中板は厚さ0.3〜1.0mmであり、裏打層は発
    泡基体層と同等ないしそれよりも相対的に薄くしかもも
    3.0mm以上の厚さを有する請求項(1)記載の看板用素
    材。
JP1989024942U 1989-03-03 1989-03-03 看板用素材 Expired - Lifetime JPH079179Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0132057Y2 (ja) * 1980-11-04 1989-10-02
JPH0428121Y2 (ja) * 1986-12-24 1992-07-07

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