JP2571769Y2 - 発泡樹脂板 - Google Patents

発泡樹脂板

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JP2571769Y2
JP2571769Y2 JP5785392U JP5785392U JP2571769Y2 JP 2571769 Y2 JP2571769 Y2 JP 2571769Y2 JP 5785392 U JP5785392 U JP 5785392U JP 5785392 U JP5785392 U JP 5785392U JP 2571769 Y2 JP2571769 Y2 JP 2571769Y2
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JP
Japan
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plate
foamed
polyvinyl chloride
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resin plate
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弘 竪川
隆博 小川
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Koyo Sangyo Co Ltd
Takiron Co Ltd
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Koyo Sangyo Co Ltd
Takiron Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、屋内外用ディスプレイ
素材及び看板材料等として好適に使用される発泡樹脂板
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、切り文字その他のディスプレ
イ素材として、発泡倍率が大きい発泡樹脂板の両面に非
発泡の樹脂表層板を接着した積層板が使用されている。
【0003】かかる積層板は軽量で取り扱い易く、鋸や
カッターで所望の文字等を切り抜くことができるといっ
た利点を有するが、まだ次のような解決すべき問題点が
あった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】即ち、上記のように樹
脂表層板が非発泡であると、その表面が平滑すぎるため
ソフトな風合いを得ることができないという問題があ
り、しかも、非発泡の樹脂表層板は断熱性がなく、接着
面や発泡樹脂板を温度変化から保護する機能がないた
め、このような非発泡の樹脂表層板を接着した従来の積
層板は耐候性に劣り、使用場所の範囲が限定されるとい
う問題があった。
【0005】また、従来の積層板のように中間の発泡樹
脂板が高発泡倍率のものであると、積層板全体の強度や
剛性が不足し、上記のように鋸等で切断しても切断面の
気泡孔が粗いため外観が悪いという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の発泡樹脂板は、
上記問題を解決するため、発泡倍率が5〜20倍の発泡
ポリエチレン、発泡スチロール、発泡ポリ塩化ビニル、
発泡EVA、発泡ポリウレタンなどの合成樹脂発泡体よ
りなる芯板の両面に、発泡倍率が1.5〜3倍の低発泡
ポリ塩化ビニルよりなる表層板を積層一体化したことを
要旨とするものである。
【0007】
【作用】本考案の発泡樹脂板のように表層板が1.5〜
3倍の発泡倍率を有する低発泡ポリ塩化ビニルの板であ
ると、その表面が適度に平滑で艶を有するため、手触り
の良いソフトな風合いが得られると共に、印刷インクや
塗料の「ノリ」が非発泡ポリ塩化ビニル板と同じ程度
で、カラフルで美麗な印刷や塗装を行うことができる。
しかも、このような低発泡ポリ塩化ビニルの表層板を両
面に積層すると、その気泡中に含まれる空気の断熱作用
によって表層板と芯板との接着面や芯板が熱劣化し難く
なるため、比較的短期間のうちに表層板が剥離したり芯
板が硬化やせ(収縮)を生じたりすることがなくなり、
耐候性が大幅に向上する。表層板の発泡倍率が1.5倍
より小さくなると、実質的に非発泡のものと変わらない
ためソフトな風合いが得られず、また断熱性も劣るため
耐候性が低下するといった不都合を生じ、逆に3倍より
大きくなると、ソフトな風合いは得られるが、表面の平
滑性や艶が低下するため印刷や塗装を奇麗に行えないと
いう不都合を生じ、いずれの場合も本考案の目的を達成
することが困難となる。
【0008】また、ポリ塩化ビニルは耐水性や耐候性が
良好な樹脂であり、マーキングシート(粘着剤の付いた
ポリ塩化ビニルシート)等との接着性にも優れたもので
あるから、本考案のように低発泡ポリ塩化ビニルの表層
板を芯板の両面に積層すると、表面の耐水性や耐候性が
向上し、マーキングシート等の貼付けも強固に行うこと
ができる。
【0009】更に、本考案のように芯板が5〜20倍の
発泡倍率を有する発泡ポリエチレン、発泡スチロール、
発泡ポリ塩化ビニル、発泡EVA、発泡ポリウレタンな
どの合成樹脂発泡体よりなる板であると、高発泡の従来
品より強度や剛性が向上し、打ち抜き加工に最適の硬度
と弾性になる。従って、表層板が低発泡ポリ塩化ビニル
の板であることと相まって、打ち抜き加工性が大幅に向
上し、「バリ」を生じることなく所望の文字や図形状に
奇麗に打ち抜くことが可能となる。芯板の発泡倍率が5
倍より小さくなると重くて硬くなるため、取扱い性や、
打ち抜き、切断等の加工性が低下するという不都合を生
じ、逆に20倍より大きくなると、強度や剛性が低下す
るという不都合を生じ、いずれの場合も本考案の目的を
達成することが困難となる。
【0010】また、芯板の発泡倍率が5〜20倍である
と、打ち抜き面や切断面の気泡孔が比較的細かいため、
ザラザラした粗雑な感じがなくなって体裁の良い外観を
呈するようになる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
【0012】図1は本考案の一実施例を示す断面図で、
この発泡樹脂板Pは芯板1の両面に表層板2,2を接着
剤(不図示)で貼合せて積層一体化した構造をしてい
る。
【0013】芯板1は発泡ポリエチレン、発泡スチロー
ル、発泡ポリ塩化ビニル、発泡EVA、発泡ポリウレタ
ンなどの合成樹脂発泡体よりなる板で、その発泡倍率が
5〜15倍、好ましくは7〜10倍、更に好ましくは8
〜9倍に調節されたものであり、その板厚は6〜10m
m、好ましくは8mm程度である。また、両面の表層板
2は低発泡ポリ塩化ビニルよりなる板で、その発泡倍率
が1.5〜3倍、好ましくは2倍程度に調節されたもの
であり、その板厚は0.5〜2mm、好ましくは1mm
程度である。この表層板2を貼合せる接着剤は、芯板1
及び表層板2の双方に対して強い接着力を有するエポキ
シ系樹脂接着剤等が好適である。
【0014】このような三層積層構造の発泡樹脂板P
は、表層板2,2が1.5〜3倍の発泡倍率を有する低
発泡ポリ塩化ビニルの板であるため、その表面が適度に
平滑で艶があり、しかも印刷インクや塗料の「ノリ」が
非発泡ポリ塩化ビニル板と同程度であるのでカラフルな
美しい印刷や塗装を施すことができ、風合いもソフトで
ある。そして、該表層板2,2は、気泡中に含まれる空
気の断熱作用によって表層板2と芯板1との接着面や芯
板1が熱劣化するのを防止するため、この発泡樹脂板P
は比較的短期間のうちに表層板2が剥離したり芯板1が
硬化やせ(収縮)を生じたりすることがなく、耐候性に
優れており、また、低発泡ポリ塩化ビニルの表層板2は
耐水性、マーキングシートとの接着性にも優れたもので
あるから、この発泡樹脂板Pは屋内用のみならず屋外用
の装飾材料、看板材料その他のディスプレイ材料として
好適に使用することができ、必要に応じてマーキングシ
ート等を強固に貼合わせることもできる。
【0015】更に、この発泡樹脂板Pは、芯板1が5〜
20倍の発泡倍率を有する厚さ6〜10mm程度の発泡
ポリエチレン、発泡スチロール、発泡ポリ塩化ビニル、
発泡EVA、発泡ポリウレタンなどの合成樹脂発泡体よ
りなる板であるため、かなりの荷重や衝撃に耐え得る強
度と剛性を備えており、従って,陳列台や棚板材料とし
て、或は仮設パーテーション材料として好適に使用する
ことができる。特に、芯板1が発泡スチロール以外の上
記合成樹脂発泡体よりなる板である場合は、図3に例示
のように発泡樹脂板Pを所望の立体形状に熱曲げ加工で
きるので、立体ディスプレイ材料として好適に使用する
こともできる。
【0016】また、芯板1が上記のごとき発泡倍率と板
厚を有する合成樹脂発泡体の板であると、打ち抜き加工
に適した硬さと弾性を有するため、表層板2が厚さ0.
5〜2mmの打ち抜き容易な低発泡ポリ塩化ビニル板で
あることと相まって、図2に示すように「バリ」を生じ
ることなく所望の文字3や図形4の形状に奇麗に打ち抜
くことが可能となり、しかも、打ち抜き面の気泡孔が比
較的細かいため、ザラザラした粗雑な感じがなくなって
体裁の良い外観を呈するようになる。従って、この発泡
樹脂板Pは切り文字その他の打ち抜き用ディスプレイ材
料として好適に使用することができ、また、従来と同様
に鋸やカッターで切断できるので、切り抜き用ディスプ
レイ材料として使用することも勿論可能である。
【0017】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
の発泡樹脂板は、発泡倍率が5〜20倍の発泡ポリエチ
レン、発泡スチロール、発泡ポリ塩化ビニル、発泡EV
A、発泡ポリウレタンなどの合成樹脂発泡体よりなる芯
板の両面に、発泡倍率が1.5〜3倍の低発泡ポリ塩化
ビニルよりなる表層板を積層一体化したため、表面が適
度に平滑で艶があり、風合いがソフトで、カラフルな美
しい印刷や塗装を施すことができ、屋外で使用しても表
層板の剥離や芯板の硬化やせを生じることがなく、耐候
性、耐水性、マーキングシートとの接着性等が優れてお
り、また、超軽量であるにもかかわらず強度や剛性が高
く、「バリ」を生じないで奇麗に打ち抜き加工すること
ができるなど、多くの顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の発泡樹脂板の一実施例を示す断面図で
ある。
【図2】同実施例の発泡樹脂板を所望の文字及び図形に
抜き打ちしたところを示す斜視図である。
【図3】同実施例の発泡樹脂板を所望の立体形状に熱曲
げ加工したところを示す斜視図である。
【符号の説明】
P 発泡樹脂板 1 芯板 2 表層板 3 文字 4 図形

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡倍率が5〜20倍の発泡ポリエチレ
    ン、発泡スチロール、発泡ポリ塩化ビニル、発泡EV
    A、発泡ポリウレタンなどの合成樹脂発泡体よりなる芯
    板の両面に、発泡倍率が1.5〜3倍の低発泡ポリ塩化
    ビニルよりなる表層板を積層一体化した発泡樹脂板。
JP5785392U 1991-07-26 1992-07-24 発泡樹脂板 Expired - Lifetime JP2571769Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5785392U JP2571769Y2 (ja) 1991-07-26 1992-07-24 発泡樹脂板

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6628291 1991-07-26
JP3-66282 1991-07-26
JP5785392U JP2571769Y2 (ja) 1991-07-26 1992-07-24 発泡樹脂板

Publications (2)

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JPH0528628U JPH0528628U (ja) 1993-04-16
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CN115284703B (zh) * 2022-09-01 2023-10-24 山东博拓新材料科技股份有限公司 宽幅低温抗冲击耐弯折pvc发泡共挤板材及其制备方法

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