JP2595398Y2 - 軸受吊り上げ治具 - Google Patents

軸受吊り上げ治具

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JP2595398Y2
JP2595398Y2 JP1992033185U JP3318592U JP2595398Y2 JP 2595398 Y2 JP2595398 Y2 JP 2595398Y2 JP 1992033185 U JP1992033185 U JP 1992033185U JP 3318592 U JP3318592 U JP 3318592U JP 2595398 Y2 JP2595398 Y2 JP 2595398Y2
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陽一 沼田
宣哉 鈴木
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、圧延機の軸受
のような大型の軸受を軸受箱内に搬入する際に使用する
軸受吊り上げ治具に関する。
【0002】
【従来の技術】圧延機の軸受を換装する場合、軸挿入口
が上向きになるよう軸受箱を立てておいて、この軸受箱
に対して、軸受を吊り上げ、この軸受を上方から軸受箱
内部に装入する。
【0003】その場合、従来は、軸受を多数個の部分に
分割して搬入するのが普通であった。例えば、ピン形保
持器を有する四列円筒ころ軸受の場合、一側の鍔輪と、
二列分の円筒ころ列および外輪と、残り二列分の円筒こ
ろ列および外輪と、他側の鍔輪とに分けて搬入する。こ
のうち、各鍔輪についてはそれぞれひとつずつ単独で搬
入するので図示を省略する。そして、二列分の円筒ころ
列および外輪については、図7に示すように、まず、ピ
ン形保持器Bhの端部に設けてあるねじ孔にアイボルト
51を螺合して、この保持器Bhと、この保持器Bhに
保持された一列分の円筒ころBrと、円筒ころ列に軸方
向に係合する複列の外輪Boとを一まとめにして吊り上
げ、これらを軸受箱内に搬入し、次いで、残りの一列分
の円筒ころBrを保持器Bhとともにアイボルト52で
吊り上げて搬入する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このように、従来は、
軸受の部品にアイボルト51,52をねじ込んで吊り上
げるようにしているので、一度に多くの部品を吊り上げ
搬送することができず、軸受を多数個の部分に分割して
搬入する必要があり、そのため、軸受箱への搬入に手間
と時間とがかかり過ぎる。
【0005】本考案は、大型の軸受の全部もしくは大部
分を一括して軸受箱内に搬入しうるようにして、軸受の
換装作業を容易化することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案は、大型の軸受の全部もしくは大部分を一
括して吊り上げる治具を考えた。
【0007】本考案の軸受吊り上げ治具は、吊持される
支柱と、支柱の下端に取り付けられた円盤状の支持板
と、支持板の外周部に径方向出没自在に複数個設けら
れ、各先端で軸受の組立部分の下端に内径側から係合し
て受け止めるスライダと、支柱の周りで回転操作される
出没用ハンドルと、このハンドルの回転をスライダの径
方向移動に変換する変換機構と、支柱の上部に着脱自在
に取り付けられ、前記スライダにより支持された軸受の
組立部分の上端を押さえる上部固定板とを備え、前記軸
受の組立部分が、前記スライダと前記上部固定板との間
に挟持されている、ことに特徴を有する。
【0008】
【作用】使用に当たっては、ころ列や外輪等を縦軸方向
に組み立てておいて、この軸受の組立部分の内部に治具
を降ろし、支持板が組立部分の下側に達したところで、
ハンドルの回転操作により、スライダを径方向外方へ突
出させて、その先端を軸受の組立部分の下端に係合さ
せ、一方、その上部では、上部固定板で軸受の組立部分
の上端を押さえる。これで、軸受の組立部分の全体がス
ライダと上部固定板との間に挟持される。この状態で、
治具を軸受の組立部分とともに吊り上げ、軸受箱の上部
に運び、その軸挿入口の内部に降ろす。軸受の組立部分
が軸受箱内の所定位置に達したところで、スライダを後
退させて軸受の組立部分との係合を外し、治具を引き上
げればよい。
【0009】
【実施例】以下、本考案の詳細を図1ないし図4に示す
実施例に基づいて説明する。このうち、図1ないし図3
は、本考案の一実施例に係り、図1は治具全体の縦断面
図、図2は図1の(2)−(2)線における横断平面
図、図3はその使用状態説明図である。
【0010】この実施例の軸受吊り上げ治具は、図1お
よび図2に示すように、支柱1と、支持板2と、スライ
ダ3と、出没用ハンドル4と、トグルリンク5と、上部
固定板6とを備えている。
【0011】支柱1は、クレーンやワイヤ(いずれも図
示省略)により吊持されるもので、同軸にねじ結合され
た2本のロッドからなり、上端にはアイナット7が螺着
されている。支持板2は、円盤状の板体で、その中心部
が支柱1の下端部に固着されている。
【0012】スライダ3は、先端に軸受の組立部分Bの
下端に係合して受け止める受け止め段部を有するもの
で、この実施例では、円筒ころBrの角部と、ピン形保
持器Bhの端部とをそれぞれ受け止め支持するよう、2
つの受け止め段部3a,3bを有する。このスライダ3
は、支持板2の外周部に周方向等間隔に四個配置され
て、それぞれホルダ8により、径方向にのみスライドし
うる状態で支持板2上に設けられている。
【0013】出没用ハンドル4は、スライダ3の出没の
ために回転操作されるもので、支柱1の中間高さ位置に
回転自在に設けられている。このハンドル4の基部に
は、回転筒9が同軸に取り付けられ、ハンドル4は、こ
の回転筒9を介して、支持板2上で支柱1の周りに回転
自在に設けられた回転盤10に一体回転するよう結合さ
れている。11は、出没用ハンドル4のストップピン
で、支柱1に固着された円板12の孔からハンドル4基
部の孔に挿入される。
【0014】トグルリンク5は、ハンドル4の回転をス
ライダ3の径方向直動に変換するもので、その両端部が
それぞれ回転盤10とスライダ3とに枢着されている。
【0015】上部固定板6は、支柱1の上部にあって軸
受の組立部分Bの上端を固定するもので、下面に位置規
制用の突起13を有し、支柱1の上部に締め付けリング
14により締め付け固定されている。リング14には、
締め付け用ハンドル15が設けられている。
【0016】上記構成の軸受吊り上げ治具によれば、四
列円筒ころ軸受のうち、円筒ころBrと、保持器Bh
と、外輪Boと、上端の鍔輪Bcとが一括して保持吊り
上げられるのであって、その使用状態を図3を参照しな
がら説明する。
【0017】使用に当たっては、まず、保持器Bh付き
の円筒ころBrと、外輪Boと、上端の鍔輪Bcとを適
当な台Mの上で縦軸方向に組み立てる。次いで、治具2
0のスライダ3を退入させておいて、この治具20を軸
受の組立部分Bの内部に降ろす。そして、支持板2が組
立部分Bの下側に達したところで、出没用ハンドル4を
突出方向(図2で時計方向)に回転操作する。これによ
り、スライダ3は径方向外方へ突出し、その先端の受け
止め段部3a,3bが内径側から、軸受の組立部分Bの
下端である円筒ころBrの角部と、保持器Bhの端部と
にそれぞれ係合し、組立部分Bの全体を下から支えるよ
うになる。この状態で、万一軸受外周方向等より荷重が
加わった場合、スライダ3の位置がずれ、落下事故の原
因となりうる。この為、出没用ハンドル4をストップピ
ン11にて固定する必要がある。
【0018】一方、支柱1の上部では、上部固定板6を
軸受の組立部分Bの上に降ろし、リング14を締め付け
る。これで、組立部分Bの上端が固定される。このよう
にして、軸受の組立部分Bの全体がスライダ3と上部固
定板6との間に保持されることになり、吊り上げ搬送が
可能になる。
【0019】この状態で、治具20を軸受の組立部分B
とともに吊り上げ、軸受箱Hの上部に運び、その軸挿入
口に内部に降ろす。軸受の組立部分Bが軸受箱H内の所
定位置に達したところで、ハンドル4を退入方向(図2
で反時計方向)に回転操作すると、スライダ3は支持板
2の内側に退入し、その先端の受け止め段部3a,3b
は、軸受の組立部分Bの下端から外れる。これで、治具
20と軸受の組立部分Bとの引っ掛かりがなくなるか
ら、治具20を引き上げる。
【0020】なお、上記実施例では、出没用ハンドル4
の回転をスライダ3の径方向直動に変換する機構として
リンク機構を示したが、変換機構はこれに限定されるも
のではない。図4は、他の実施例に係る治具の横断平面
図で、この実施例では、変換機構としてカム機構を採用
している。すなわち、ハンドル4に回転筒9を介して結
合する回転盤10には、カム溝16が形成され、このカ
ム溝16に係合する従動子17がスライダ3側に設けら
れている。図4中、図1および図2の各部と同一の部分
には同一の符号を付して説明は省略するまた、図示の実
施例では、スライダ3の先端の二つの段部3a,3bに
円筒ころBrと保持器Bhとを受け止め支持させるよう
にしたが、図5に示すように、二つの段部のうち下側段
部3bの形成位置を下げるとともに径方向外向きに延ば
すことにより下端の鍔輪Bcをも受け止め支持させるよ
うにすることができる。この場合、図5(a)に示すよ
うに、四列円筒ころ軸受のうち、下端の鍔輪Bcと、円
筒ころBrと、保持器Bhと、外輪Boと、上端の鍔輪
Bcとを一括して吊り上げられるようになる。この吊り
上げ状態では、鍔輪Bcは、他の組立部分Bから離れて
いる。降ろすときは、図5(b)に示すように、まず軸
受箱Hの径方向内向きの内鍔Hcに鍔輪Bcが受け止め
られて、さらに下降すると鍔輪Bcに円筒ころBrおよ
び他の部品が受け止められるようになり、図5(c)に
示すように、スライダ3から離れる。
【0021】さらに、前述のスライダ3の先端形状を、
例えば図6に示す形状とすれば、四列円錐ころ軸受につ
いても適用できる。図6では、四列円錐ころ軸受Cを構
成する総ての部品、すなわち、複数列の円錐ころ3a
と、保持器3bと、三分割の外輪3cと、二分割の内輪
3dとを一括に支持させるようにしている。この場合、
図6(a)に示すように、四列円錐ころ軸受Cの総ての
部品が一括して吊り上げられるが、下側の外輪3cは、
他の部品から離れている。降ろすときは、図6(b)に
示すように、まず軸受箱Hの径方向内向きの内鍔Hcに
下側の外輪3cが受け止められて、さらに下降すると外
輪3cに円錐ころ3aおよび他の部品が受け止められる
ようになり、図6(c)に示すように、スライダ3から
離れる。
【0022】ところで、本考案は、四列以外の列数の軸
受についても適用できることは言うまでもない。
【0023】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、軸
受の全部もしくは大部分を組立状態で一括して吊り上
げ、軸受箱に搬入することができ、従来のように軸受を
多数個に分割してそれぞれを吊り上げる必要がなく、軸
受の換装作業を短時間に能率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る軸受吊り上げ治具の縦
断面図。
【図2】図1の(2)−(2)線における横断平面図。
【図3】上記実施例の使用状態説明図。
【図4】変換機構の他の例を示す横断平面図。
【図5】本考案の他の実施例で、使用状態の縦断面図。
【図6】本考案のさらに他の実施例で、使用状態の縦断
面図。
【図7】従来例の軸受吊り上げ作業の説明図。
【符号の説明】
1 支柱 2 支持板 3 スライダ 4 出没用ハンドル 5 トグルリンク(変換機構) 6 上部固定板 B 軸受の組立部分
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−60593(JP,A) 実開 昭56−72889(JP,U) 実開 昭59−123071(JP,U) 特公 昭43−3752(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66C 1/00 - 1/68

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受の全部もしくは主要部を縦軸方向に
    組み立てた状態で吊り上げて軸受箱内に搬入するための
    治具であって、 吊持される支柱と、 支柱の下端に取り付けられた円盤状の支持板と、 支持板の外周部に径方向出没自在に複数個設けられ、各
    先端で軸受の組立部分の下端に内径側から係合して受け
    止めるスライダと、 支柱の周りで回転操作される出没用ハンドルと、 このハンドルの回転をスライダの径方向移動に変換する
    変換機構と、 支柱の上部に着脱自在に取り付けられ、前記スライダに
    より支持された軸受の組立部分の上端を押さえる上部固
    定板と、 を備え、前記軸受の組立部分が、前記スライダと前記上
    部固定板との間に挟持されている、ことを特徴とする軸
    受吊り上げ治具。
JP1992033185U 1992-05-20 1992-05-20 軸受吊り上げ治具 Expired - Fee Related JP2595398Y2 (ja)

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