JP2595371B2 - 発光スクリーン用樹脂組成物 - Google Patents
発光スクリーン用樹脂組成物Info
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- JP2595371B2 JP2595371B2 JP2209180A JP20918090A JP2595371B2 JP 2595371 B2 JP2595371 B2 JP 2595371B2 JP 2209180 A JP2209180 A JP 2209180A JP 20918090 A JP20918090 A JP 20918090A JP 2595371 B2 JP2595371 B2 JP 2595371B2
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- Japan
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- resin
- screen
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- light
- resin composition
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- Luminescent Compositions (AREA)
- Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、通常の可視光下で無色であり、紫外線の照
射下では青色に発色する紫外線発光スクリーンに用いる
樹脂組成物を提供するものである。
射下では青色に発色する紫外線発光スクリーンに用いる
樹脂組成物を提供するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕 発光性の無機化合物を用いる発光スクリーンは数多く
提案されている（例えば、特開昭49−89688、特開昭49
−122490、特開昭53−33986、特開昭55−149375、特開
昭56−8485、特開昭57−23676など）。
提案されている（例えば、特開昭49−89688、特開昭49
−122490、特開昭53−33986、特開昭55−149375、特開
昭56−8485、特開昭57−23676など）。
そこで用いられる蛍光体は無機系のイオンまたは酸化
物であり、樹脂中に添加した場合、透明性を付与しな
い。したがって、発光スクリーンには白濁した状態で使
用されているが、このような発光スクリーンでは励起光
に用いる紫外線はスクリーンの前面から照射しなければ
明るい表示ができない。前面からの照射では反射光によ
って目をいためる危険性が高いと言う問題点がある。そ
こで後面から励起光を照射できる透明樹脂スクリーンが
強く要望されている。
物であり、樹脂中に添加した場合、透明性を付与しな
い。したがって、発光スクリーンには白濁した状態で使
用されているが、このような発光スクリーンでは励起光
に用いる紫外線はスクリーンの前面から照射しなければ
明るい表示ができない。前面からの照射では反射光によ
って目をいためる危険性が高いと言う問題点がある。そ
こで後面から励起光を照射できる透明樹脂スクリーンが
強く要望されている。
本発明者らは、上記の状況に鑑み、可視光には全く感
応せず、紫外光によって青色の発光を示し、樹脂への溶
解性が高く、さらに高耐久性を示す蛍光体について鋭意
検討した結果、2,5−ビス（ベンゾオキサゾ−２−イ
ル）チオフェン化合物が満足できる性能を有することを
見出し、本発明を完成するに至った。
応せず、紫外光によって青色の発光を示し、樹脂への溶
解性が高く、さらに高耐久性を示す蛍光体について鋭意
検討した結果、2,5−ビス（ベンゾオキサゾ−２−イ
ル）チオフェン化合物が満足できる性能を有することを
見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は一般式（Ｉ） 〔式中、Ｒは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ア
ルコキシ基またはアリール基を示す〕で表される発光性
化合物を含有する紫外線発光スクリーン用樹脂組成物で
ある。
ルコキシ基またはアリール基を示す〕で表される発光性
化合物を含有する紫外線発光スクリーン用樹脂組成物で
ある。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
本発明の組成物に用いられる発光性化合物は、前記一
般式（Ｉ）で表されるものであり、一般式（Ｉ）におい
て、Ｒの具体例としては、水素原子、塩素原子、フッ素
原子、臭素原子等のハロゲン原子、メチル基、エチル
基、イソプロピル基、ｔ−ブチル基、オクチル基等のア
ルキル基、メトキシ基、エトシキ基、ブトキシ基等のア
ルコキシ基、フェニル基、ｐ−トリル基等のアリール基
を挙げることができる。
般式（Ｉ）で表されるものであり、一般式（Ｉ）におい
て、Ｒの具体例としては、水素原子、塩素原子、フッ素
原子、臭素原子等のハロゲン原子、メチル基、エチル
基、イソプロピル基、ｔ−ブチル基、オクチル基等のア
ルキル基、メトキシ基、エトシキ基、ブトキシ基等のア
ルコキシ基、フェニル基、ｐ−トリル基等のアリール基
を挙げることができる。
この一般式（Ｉ）で表される化合物は、2,5−チオフ
ェンカルボン酸クロライドとｏ−アミノフェノール誘導
体をオルトジクロルベンゼンのような高沸点溶媒中で、
150℃以上の温度で反応させることによって容易に得る
ことができる。
ェンカルボン酸クロライドとｏ−アミノフェノール誘導
体をオルトジクロルベンゼンのような高沸点溶媒中で、
150℃以上の温度で反応させることによって容易に得る
ことができる。
本発明の組成物に用いることができる樹脂類は光学的
に透明であるもので、例えば、ポリビニルアルコール、
ポリビニルブチラール、ジエチレングリコールビスアリ
ルカーボネート樹脂、ポリメタアクリレートおよびその
共重合体、ポリ酢酸ビニル、セルロール類、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリスチレンおよびその共重合
体、エポキシ樹脂、ハロゲン化していてもよいビスフェ
ノールＡのジ（メタ）アクリレート樹脂およびその共重
合体、ナイロン樹脂、ポリウレタン等が挙げられる。
に透明であるもので、例えば、ポリビニルアルコール、
ポリビニルブチラール、ジエチレングリコールビスアリ
ルカーボネート樹脂、ポリメタアクリレートおよびその
共重合体、ポリ酢酸ビニル、セルロール類、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリスチレンおよびその共重合
体、エポキシ樹脂、ハロゲン化していてもよいビスフェ
ノールＡのジ（メタ）アクリレート樹脂およびその共重
合体、ナイロン樹脂、ポリウレタン等が挙げられる。
本発明の組成物において、前記の樹脂中に一般式
（Ｉ）の発光性化合物の含有割合は、樹脂の透明性が失
われない限度内にあれば特に制限ないが、一般的には樹
脂に対して0.001〜10重量％、好ましくは0.01〜５重量
％である。
（Ｉ）の発光性化合物の含有割合は、樹脂の透明性が失
われない限度内にあれば特に制限ないが、一般的には樹
脂に対して0.001〜10重量％、好ましくは0.01〜５重量
％である。
本発明の発光性スクリーン用樹脂組成物は、一般式
（Ｉ）で表される発光性化合物を樹脂に混入する方法、
該発光性化合物を樹脂モノマーに溶解し、その後樹脂を
重合する方法、樹脂に溶解し射出成形する方法、樹脂と
一緒に有機溶剤に溶解し、溶剤を蒸発させる方法等で発
光性スクリーン用として調製される。
（Ｉ）で表される発光性化合物を樹脂に混入する方法、
該発光性化合物を樹脂モノマーに溶解し、その後樹脂を
重合する方法、樹脂に溶解し射出成形する方法、樹脂と
一緒に有機溶剤に溶解し、溶剤を蒸発させる方法等で発
光性スクリーン用として調製される。
本発明の発光性スクリーン用樹脂組成物によれば、従
来の無機系発光性化合物を用いた発光スクリーンでは得
られなかった透明性があり、且つ、強発光性のスクリー
ンを得ることができる。
来の無機系発光性化合物を用いた発光スクリーンでは得
られなかった透明性があり、且つ、強発光性のスクリー
ンを得ることができる。
すなわち、本発明は、実用上極めて価値あるものであ
る。
る。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
なお、例中の「部」は「重量部」を示す。
実施例１ 次式 で表される化合物３部をメチルメタクリレート100部に
溶解し、アゾビスイソブチロニトリルを重合開始剤とし
て用いキャスト重合して樹脂板を作製した。
溶解し、アゾビスイソブチロニトリルを重合開始剤とし
て用いキャスト重合して樹脂板を作製した。
本樹脂スクリーンは通常の蛍光下、屋外では透明無色
であるが、紫外線を照射すると、鮮やかな青色発光色を
呈した。日本分光社製蛍光光度計FP−770を用いて、こ
の樹脂スクリーンの発光スペクトルおよび励起スペクト
ルを測定したところ、発光極大波長は445nm、励起極大
波長389nmであった。また、本スクリーンを屋外にて１
ケ月間放置したが殆ど初期状態と発光強度は同じで、樹
脂の劣化も見られなかった。
であるが、紫外線を照射すると、鮮やかな青色発光色を
呈した。日本分光社製蛍光光度計FP−770を用いて、こ
の樹脂スクリーンの発光スペクトルおよび励起スペクト
ルを測定したところ、発光極大波長は445nm、励起極大
波長389nmであった。また、本スクリーンを屋外にて１
ケ月間放置したが殆ど初期状態と発光強度は同じで、樹
脂の劣化も見られなかった。
実施例２ 次式 で表される化合物0.2部、ポイスチレン100部を混合し、
200℃にて溶解し、射出成形器にて樹脂スクリーンを作
製した。本樹脂スクリーンは紫外線照射下で鮮やかな青
色を呈し、サンシャインウェザーメーターによる300時
間の耐光性テスト後の発光強度低下はわずかに１％であ
り、優れた安定性能を示した。
200℃にて溶解し、射出成形器にて樹脂スクリーンを作
製した。本樹脂スクリーンは紫外線照射下で鮮やかな青
色を呈し、サンシャインウェザーメーターによる300時
間の耐光性テスト後の発光強度低下はわずかに１％であ
り、優れた安定性能を示した。
実施例３ 次式 で表される化合物0.01部、ポリビニルブチラール樹脂１
部をテトラヒドロフラン10部に溶解し、平滑なガラス面
上に塗布後、常圧下溶媒であるテトラヒドロフランを徐
々に蒸発させてキャストスクリーンを得た。本樹脂スク
リーンも実施例１同様、青色高発光性で優れた安定性能
を示した。
部をテトラヒドロフラン10部に溶解し、平滑なガラス面
上に塗布後、常圧下溶媒であるテトラヒドロフランを徐
々に蒸発させてキャストスクリーンを得た。本樹脂スク
リーンも実施例１同様、青色高発光性で優れた安定性能
を示した。
実施例４ 次式 で表される化合物0.03部、ポリビニルブチラール樹脂３
部をトルエン20部、メチルエチルケトン10部の混合溶媒
に溶解し、平滑なガラス面上にて溶媒を常圧下蒸発させ
ながらキャストスクリーンを得た。
部をトルエン20部、メチルエチルケトン10部の混合溶媒
に溶解し、平滑なガラス面上にて溶媒を常圧下蒸発させ
ながらキャストスクリーンを得た。
本樹脂スクリーンは通常の蛍光燈下、屋外では透明無
色であるが、紫外線ランプより照射すると鮮やかな青色
発光色を呈した。日本分光社製蛍光光度計FP−770を用
いて、この樹脂スクリーンの発光スペクトルおよび励起
スペクトルを測定したところ、発光極大波長は451nm、
励起極大波長392nmであった。また、本スクリーンを屋
外にて１ケ月間放置したが殆ど初期状態と発光強度は同
じで、樹脂の劣化も見られなかった。
色であるが、紫外線ランプより照射すると鮮やかな青色
発光色を呈した。日本分光社製蛍光光度計FP−770を用
いて、この樹脂スクリーンの発光スペクトルおよび励起
スペクトルを測定したところ、発光極大波長は451nm、
励起極大波長392nmであった。また、本スクリーンを屋
外にて１ケ月間放置したが殆ど初期状態と発光強度は同
じで、樹脂の劣化も見られなかった。
実施例５ 次式 で表される化合物を用い、他は実施例４と全く同様にし
てキャストスクリーンを得た。
てキャストスクリーンを得た。
本スクリーンもまた、紫外線照射による青色発光体と
して良好な性能を示した。
して良好な性能を示した。
Claims (1)
- 【請求項１】一般式（Ｉ） （式中,Rは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アル
コキシ基またはアリール基を示す）で表される発光性化
合物を少なくとも一種含むことを特徴とする発光スクリ
ーン用樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2209180A JP2595371B2 (ja) | 1990-08-09 | 1990-08-09 | 発光スクリーン用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2209180A JP2595371B2 (ja) | 1990-08-09 | 1990-08-09 | 発光スクリーン用樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0493388A JPH0493388A (ja) | 1992-03-26 |
| JP2595371B2 true JP2595371B2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=16568662
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2209180A Expired - Lifetime JP2595371B2 (ja) | 1990-08-09 | 1990-08-09 | 発光スクリーン用樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2595371B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4067438B2 (ja) | 2003-04-02 | 2008-03-26 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤ用通信システム |
| KR102132843B1 (ko) * | 2018-09-28 | 2020-07-10 | 한국교통대학교 산학협력단 | 벤조옥사졸 유도체 및 이를 포함하는 형광재료 |
-
1990
- 1990-08-09 JP JP2209180A patent/JP2595371B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0493388A (ja) | 1992-03-26 |
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