JP2594886Y2 - 自動車のウインドーウォッシャー液温水化装置 - Google Patents

自動車のウインドーウォッシャー液温水化装置

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JP2594886Y2
JP2594886Y2 JP1992065543U JP6554392U JP2594886Y2 JP 2594886 Y2 JP2594886 Y2 JP 2594886Y2 JP 1992065543 U JP1992065543 U JP 1992065543U JP 6554392 U JP6554392 U JP 6554392U JP 2594886 Y2 JP2594886 Y2 JP 2594886Y2
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のウインドーウ
ォッシャー液を温水化するための装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】冬季または寒冷地において早朝とか夜間
の寒冷時に、自動車を屋外に長時間駐車しておくと、ウ
インドーガラスの外表面に付着した水分が氷結し、その
ため、運転視野が不良となり、運転が不可能な状態にな
ってしまう。そこで、このような状態になると、ウイン
ドーガラスの氷結物を直接何らかの治具を用いてこすり
取ったり、或いは、ウインドーガラスにヤカンの湯や水
道の水等をかけて氷結物を解氷したりして、走行可能な
運転視界を回復させるようにしていた。しかし、ウイン
ドーガラスの氷結物を直接何らかの治具を用いてこすり
取る場合、作業が大変煩わしくてウインドーガラス全面
の氷結物をこすり取るのに時間と手間を要するため、運
転者が寒空の中で長時間に亘り過度な作業を強いられる
とともに、治具によりウインドーガラスにキズをつけて
しまうと云う結果を招く虞があった。また、ウインドー
ガラスに湯や水をかける場合、場所によっては湯や水を
適宜に使用できないことがあり、場所が限定されるとい
う問題があった。
【0003】そこで、近頃では、ウインドーガラスに付
着した汚れを除去するために装備されたウインドーウォ
ッシャー装置を利用して、ウインドーウォッシャー液を
ウインドーガラスに噴射させるとともに、ワイパーを作
動させることにより、ウインドーガラスの氷結物をウイ
ンドーウォッシャー液で氷解させると同時に、これをワ
イパーで払拭して走行可能な運転視界を回復させるよう
にしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、ウインドー
ウォッシャー装置のウインドーウォッシャー液をウイン
ドーガラスに噴射させても、ウインドーウォッシャー液
が大気と略等しい温度状態であるため、ウインドーガラ
スの氷結物を効果的に氷解することが困難であり、ウイ
ンドーガラスにウインドーウォッシャー液を何度も噴射
させないと、走行可能な運転視界を回復することができ
なかった。そのため、大量のウインドーウォッシャー液
を使い減らすこととなり、ランニングコストが高くなる
とともに、ウインドーウォッシャー液タンクに頻繁にウ
インドーウォッシャー液を補給させる必要があって非常
に面倒である。しかも、走行可能な運転視界を回復する
までの間にかなりの時間を要するため、急ぎの用件を要
するときなどにおいては苛立ちとなり、安全運転上好ま
しくない。
【0005】このような不具合に鑑みこれを解決するた
め、実公昭47−24822号公報および実公昭43−
893号公報にて開示されているように、ウインドーウ
ォッシャー液を温水化させてウインドーガラスの氷結物
を速やかに氷解し得るようにしたものがある。即ち、実
公昭47−24822号公報に記載のものは、エンジン
の熱によって加熱されたラジエーターの冷却水によりウ
インドーウォッシャー液を温水化するようになした構造
のものであり、また、実公昭43−893号公報に記載
のものは、排気マフラーの熱を利用してウインドーウォ
ッシャー液を温水化するようになした構造のものであ
る。しかし、これらはエンジンが暖まらないと利用する
ことが困難であり、そのため、ウインドーウォッシャー
液を温水にして噴射するまでの間にかなりの時間を要す
ることになり、ウインドーガラスの氷結物を速やかに氷
解させると云う初期の目的を十分に果たせ得ないと云う
問題があった。更に、実開昭56−166955号公報
にて開示されているように、セラミックを利用したヒー
ターでウインドーウォッシャー液を温水化するようにな
した構造のものもあるが、セラミックを熱する手段等に
大変問題があって、自動車の部分品としてボンネット内
にコンパクトに収納することが不可能であると云う問題
があった。
【0006】また、これらに対して本考案者は、実願平
2−80234号において、ウインドーウォッシャー液
タンクと噴射ノズルとの中間に多孔質金属の加熱体を設
け、これをバッテリー電源により加熱してウインドーウ
ォッシャー液タンクからきたウインドーウォッシャー液
を温水化するようにした装置を先に提案しているが、バ
ッテリー電源の電力消費や加熱体の耐久性等に問題があ
った。即ち、装置内にウインドーウォッシャー液が入ら
ない状態でもスイッチを「入」にすると加熱体が加熱さ
れる構造のため、ウインドーウォッシャー液タンクから
ウインドーウォッシャー液が送られてこなかったり、ス
イッチを切り忘れたりしたときに、バッテリー電源の電
力が無駄に消費されたり、加熱体が無駄に消耗したりす
る。
【0007】本考案は上述のような諸問題を解決すべく
なされたものであって、その目的とするところは、ウイ
ンドーガラスの氷結物を速やかに氷解し、かつ、ボンネ
ット内にコンパクトに収納し得るとともに、バッテリー
電源の無駄な消費や加熱体の無駄な疲労を避ける自動車
のウインドーウォッシャー液温水化装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案は、自動車のウインドーウォッシャー液タン
ク内のウインドーウォッシャー液を通過させてそのウイ
ンドーウォッシャー液をウインドーガラスに向けて噴射
させる噴射ノズルに供給させるパイプの中間部に、熱伝
導性が良好で、しかも、水が分散して充分に通る無数の
小孔を有する多孔質金属または発泡金属等からなる加熱
体を介在し、この加熱体を自動車のバッテリー電源に接
続してそのバッテリー電源により加熱させ、ウインドー
ウォッシャー液タンクから送られてきたウインドーウォ
ッシャー液を加熱体により温水化する自動車のウインド
ーウォッシャー液温水化装置において、上記加熱体と上
記バッテリー電源との間に、運転コックピット内から接
点の開閉操作が可能なヒーティングスイッチと、上記パ
イプ内のウインドーウォッシャー液の圧力により接点を
閉じるプレッシャースイッチと、上記パイプ内のウイン
ドーウォッシャー液の温度を検出して一定温度に達する
と接点を開閉するサーマルスイッチとを直列に接続して
設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本考案に係る自動車のウインドーウォッシャー
液温水化装置は、運転コックピット内からウインドーウ
ォッシャー液を噴出させるウインドーウォッシャー液噴
出スイッチの操作を行うことにより、ウインドーウォッ
シャー液を加熱体を通過させて噴射ノズルからウインド
ーガラスに向けて噴射させる一方、運転コックピット内
からヒーティングスイッチの接点を閉じて加熱体に電流
を供給すると、加熱体が急速に加熱されてウインドーウ
ォッシャー液をその加熱体との熱交換作用により瞬時に
温水化することができる。
【0010】また、ウインドーウォッシャー液タンク内
にウインドーウォッシャー液が充分に貯蔵されていなか
ったり、或いは、ウインドーウォッシャー液が凍結して
いる場合は、運転コックピット内からウインドーウォッ
シャー液噴出スイッチでウインドーウォッシャー液を噴
出させる操作を行っても、ウインドーウォッシャー液が
パイプ内に供給されないから、プレッシャースイッチの
接点が閉じず、加熱体にはバッテリー電源からの電流が
供給されない。
【0011】更に、ウインドーウォッシャー液の温度が
一定温度以上になると、サーマルスイッチの接点が開い
てバッテリー電源から加熱体への電流の供給が遮断され
て当該加熱体の加熱が停止されるとともに、ウインドー
ウォッシャー液の温度が一定温度以下になると、サーマ
ルスイッチの接点が閉じてバッテリー電源から加熱体電
流が再び供給されて当該加熱体が加熱され、ウインドー
ウォッシャー液の温度を一定温度に調整する。
【0012】
【実施例】以下、本考案に係る自動車のウォッシャー液
温水化装置を図1および図2に示す一実施例に基づいて
説明する。
【0013】図1は本考案装置の概略構成図であって、
(1)は自動車のウインドーガラス、(2)はウインド
ーガラス(1)の前方に当該ウインドーガラス(1)に
向けて配設された噴出ノズルで、ボンネット(3)の内
部に配設されたウインドーウォッシャー液タンク(4)
にパイプ(5)を介して連通されている。従って、図示
されていないウインドーウォッシャー液噴出ポンプによ
りウインドーウォッシャー液タンク(4)内に貯蔵され
たウインドーウォッシャー液を送出すると、そのウイン
ドーウォッシャー液はパイプ(5)を経て噴出ノズル
(2)に送給され、ここからウインドーガラス(1)に
向って噴出される。ウインドーウォッシャー液噴出ポン
プは運転コックピット内の適宜個所に配設されたウイン
ドーウォッシャー液噴出スイッチ(図示せず)に電気的
に連動されており、これを運転コックピット内で操作す
ることにより、ウインドーウォッシャー液噴出ポンプを
作動させてウインドーウォッシャー液タンク(4)内に
貯蔵されているウインドーウォッシャー液をパイプ
(5)に送出させ、このウインドーウォッシャー液をパ
イプ(5)に介在させた加熱体(6)を通過させて噴出
ノズル(2)からウインドーガラス(1)に向かって噴
出することができる。
【0014】(6)はパイプ(5)の出来るだけ噴出ノ
ズル(3)に近い部分に介在された加熱体で、例えば住
電セルメット(商品名住友電工株式会社製空腔度90±1
%)等のように、熱伝導性が良好で、しかも、水が分散
して充分に通る無数の小孔を有する多孔質金属からな
り、電流を供給することによって加熱されるとともに、
図2に示すように、両端部にパイプ(5)の中間切断端
部(5a)(5b)を気密状態に貫入して接続し、か
つ、周囲を耐熱絶縁防水シール(7)およびカバー
(8)により被包させることによって、パイプ(5)の
ウインドーウォッシャー液タンク側に位置する中間切断
端部(5a)に送られてきたウインドーウォッシャー液
を通過させて、パイプ(5)の噴出ノズル側に位置する
中間切断端部(5b)に送ることができる。
【0015】(9)は加熱体(6)に接続された制御回
路機構であって、図2に示すように、ヒーティングスイ
ッチ(10)、プレッシャースイッチ(11)、サーマルス
イッチ(12)およびバッテリー電源(13)を加熱体
(6)の電極(6a)(6a)に電気的に接続させてい
る。
【0016】ヒーティングスイッチ(10)は運転コック
ピット内の適宜個所に配設されており、運転コックピッ
ト内から接点の開閉操作が可能である。
【0017】プレッシャースイッチ(11)はパイプ
(5)の加熱体(6)より上流側部分に配設されてお
り、パイプ(5)内のウインドーウォッシャー液の圧力
により作動する。即ち、プレッシャースイッチ(11)は
パイプ(5)内にウインドーウォッシャー液が供給され
ていないときには接点が開いており、パイプ(5)内に
ウインドーウォッシャー液が供給されるとそのウインド
ーウォッシャー液の圧力により接点が閉じる。
【0018】サーマルスイッチ(12)はパイプ(5)の
加熱体(6)より下流側部分に配設されており、パイプ
(5)内のウインドーウォッシャー液の温度が一定温度
(約70℃)に達すると作動する。即ち、サーマルスイッ
チ(12)はパイプ(5)内のウインドーウォッシャー液
の温度が一定温度以下では接点を閉じており、一定温度
以上になると接点を開く。
【0019】バッテリー電源(13)は自動車に既存のも
ので、ボンネット(3)内の適宜個所に配設されてお
り、必要時に電流を加熱体(6)に供給することによっ
て当該加熱体(6)を加熱させる。
【0020】以上が本考案装置の構成で、次に上記構成
による本考案装置の動作要領を説明する。
【0021】図2に示す状態は、ヒーティングスイッチ
(10)およびプレッシャースイッチ(11)の接点が開い
た状態にあり、かつ、サーマルスイッチ(12)の接点が
閉じた状態にあり、噴射ノズル(2)からはウインドー
ウォッシャー液が噴出されていないとともに、加熱体
(6)にはバッテリー電源(13)からの電流が供給され
ていない。
【0022】この状態で、運転コックピット内に配設し
たヒーティングスイッチ(10)の接点を閉じた後、ウイ
ンドーウォッシャー液噴出スイッチを操作してウインド
ーウォッシャー液噴出ポンプを作動すると、ウインドー
ウォッシャー液タンク(4)内に貯蔵されたウインドー
ウォッシャー液がパイプ(5)内に供給され、このウイ
ンドーウォッシャー液がパイプ(5)に介在した加熱体
(6)内を通過して噴出ノズル(2)からウインドーガ
ラス(1)に向けて噴出される。このとき、パイプ
(5)内に供給されてきたウインドーウォッシャー液の
圧力によりプレッシャースイッチ(11)の接点が閉じ、
これによりバッテリー電源(13)から加熱体(6)に電
流が供給されることによって、加熱体(6)が急速に加
熱される。従って、ウインドーウォッシャー液は、加熱
体(6)内を通過する間にその加熱体(6)との熱交換
作用によって瞬時に加熱されて温水化された後に、噴出
ノズル(2)からウインドーガラス(1)に噴射され、
ウインドーガラス(1)の氷結物を氷解させる。このと
き、ワイパー(図示せず)を同時作動させることによ
り、ウインドーガラス(1)の氷結物をウインドーウォ
ッシャー液で氷解させると同時に、これをワイパーで払
拭させて早急に走行可能な運転視界を回復させることが
できる。
【0023】ところで、ウインドーウォッシャー液タン
ク(4)内にウインドーウォッシャー液が充分に貯蔵さ
れていなかったり、或いは、ウインドーウォッシャー液
が凍結している状態で、ウインドーウォッシャー液噴出
スイッチを操作してウインドーウォッシャー液噴出ポン
プを作動させてもウインドーウォッシャー液がパイプ
(5)内に供給されないため、プレッシャースイッチ
(11)の接点が開いたままであり、バッテリー電源(1
3)から加熱体(6)に電流が供給されなくてその加熱
体(6)は加熱されない。これにより、バッテリー電源
(13)の無駄な電力消費をさけるとともに、加熱体
(6)の無駄な疲労も避けることができる。
【0024】本考案装置は、上述したように、ウインド
ーガラス(1)に向けて噴出ノズル(2)から噴出され
るウインドーウォッシャー液を瞬時に温水化することが
できるが、このときのウインドーウォッシャー液の温度
が一定温度以上になると、サーマルスイッチ(12)の接
点が開き、バッテリー電源(13)から加熱体(6)への
電流の供給が遮断されてその加熱体(6)の加熱が停止
されるとともに、ウインドーウォッシャー液の温度が一
定温度以下になると、サーマルスイッチ(12)の接点が
閉じ、バッテリー電源(13)から加熱体(6)に電流が
供給されてその加熱体(6)が再び加熱される。これに
より、ウインドーウォッシャー液の温度を一定温度に調
整することができ、このようにウインドーウォッシャー
液の温度を一定温度に調整することは、少量のウインド
ーウォッシャー液で短時間にウインドーガラス(1)の
氷結物を氷解するという所期の目的を果たし、かつ、ウ
インドーガラス(1)と車体の塗装等の破損を防いだ
り、自動車の付近に居る人の安全を守るために必要であ
る。
【0025】尚、上記実施例では、加熱体(6)にバッ
テリー電源(13)から電流を供給し、加熱体(6)を直
接加熱していたが、本考案装置はこれに限定されるもの
ではなく、例えば図3に示すように、加熱体(6)の周
囲を被包する耐熱絶縁防水シール(7)とカバー(8)
の間にバンドヒーター(14)を介在させ、このバンドヒ
ーター(14)にバッテリー電源(13)から電流を供給し
て加熱することによって、加熱体(6)を加熱するよう
にしてもよい。
【0026】また、上記実施例では、加熱体(6)とし
て住電セルメット等の熱伝導性が良好で、しかも、水が
分散して充分に通る無数の小孔を有する多孔質金属を用
いたが、多孔質金属以外でも熱伝導性が良好で、しか
も、水が分散して充分に通る無数の小孔を有するもの、
例えば発砲金属等であればよい。
【0027】また、上記実施例では、ウインドーガラス
(1)の氷結物を氷解する場合について述べているが、
氷結物の氷解だけでなく、常温水では落ち難い汚れに対
しても有効である。
【0028】更に、ヒーティングスイッチ(10)の接点
を開いた状態で、ウインドーウォッシャー液噴出スイッ
チを操作すれば、常温水として利用できることはいうま
でもない。
【0029】
【考案の効果】本考案に係る自動車のウインドーウォッ
シャー液温水化装置は上述したように構成したから、運
転コックピットからウインドーウォッシャー液を噴出さ
せるウインドーウォッシャー液噴出スイッチを操作する
ことにより、ウインドーウォッシャー液を加熱体を通過
させて噴出ノズルから噴出させる同時に、加熱体に電流
が供給されて急速に加熱されるので、ウインドーウォッ
シャー液を加熱体との熱交換作用により瞬時に温水化す
ることができる。従って、従来のようにエンジンが暖ま
らなくてもウインドーウォッシャー液を温水化できるた
め、急ぎの用件を要するときなどにおいても直ちに走行
可能な運転視界を回復することができ、安全運転上にお
いて良好な効果を有する。特に、冬季または寒冷地にお
いて早朝とか夜間の寒冷時に、自動車を屋外に長時間駐
車した場合には、エンジンが冷え切っているから上述の
効果は大きい。
【0030】また、本考案装置はウインドーウォッシャ
ー液タンクと噴出ノズルとを連通するパイプの途中に加
熱体を介在してバッテリー電源を接続するだけで装備し
得るので、取付けが非常に簡単であり、これにより、あ
らゆる車種の車両と既住車種にも取付け実施することが
可能であるとともに、コスト面においても大量に一括生
産することが可能で比較的安価に提供することができ、
実用的メリットが大きい。
【0031】また、本考案装置はウインドーウォッシャ
ー液を噴出させるとき以外には、加熱体を加熱させない
ようになっているので、ウインドーウォッシャー液タン
クからウインドーウォッシャー液が送られてこなかった
り、ヒーティングスイッチを切り忘れたときに、バッテ
リー電源の無駄な電力消費を避けることができるととも
に、加熱体の無駄な疲労も避けることができ、経済的に
も好都合である。
【0032】更に、サーマルスイッチによってウインド
ーウォッシャー液の温度を一定温度に調整することがで
きるので、ウインドーウォッシャー液が異常な高温とな
ることを防止し、ウインドーガラスと車体の塗装等の破
損を防いだり、自動車の付近に居る人の安全を確保する
ことができると云う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案に係る自動車のウインドーウォッ
シャー液温水化装置の一実施例を示す概略構成図であ
る。
【図2】本考案装置の要部断面図である。
【図3】本考案装置の他の実施例の要部断面図である。
【符号の説明】
1 ウインドーガラス 2 噴出ノズル 3 ボンネット 4 ウインドーウォッシャー液タンク 5 パイプ 6 加熱体 7 耐熱絶縁防水シール 8 カバー 9 制御回路機構 10 ヒーティングスイッチ 11 プレッシャースイッチ 12 サーマルスイッチ 13 バッテリー電源 14 バンドヒーター

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のウインドーウォッシャー液タン
    ク内のウインドーウォッシャー液を通過させてそのウイ
    ンドーウォッシャー液をウインドーガラスに向けて噴射
    させる噴射ノズルに供給させるパイプの中間部に、熱伝
    導性が良好で、しかも、水が分散して充分に通る無数の
    小孔を有する多孔質金属または発泡金属等からなる加熱
    体を介在し、この加熱体を自動車のバッテリー電源に接
    続してそのバッテリー電源により加熱させ、ウインドー
    ウォッシャー液タンクから送られてきたウインドーウォ
    ッシャー液を加熱体により温水化する自動車のウインド
    ーウォッシャー液温水化装置において、 上記加熱体と上記バッテリー電源との間に、運転コック
    ピット内から接点の開閉操作が可能なヒーティングスイ
    ッチと、上記パイプ内のウインドーウォッシャー液の圧
    力により接点を閉じるプレッシャースイッチと、上記パ
    イプ内のウインドーウォッシャー液の温度を検出して一
    定温度に達すると接点を開閉するサーマルスイッチとを
    直列に接続して設けたことを特徴とする自動車のウイン
    ドーウォッシャー液温水化装置。
JP1992065543U 1992-09-21 1992-09-21 自動車のウインドーウォッシャー液温水化装置 Expired - Lifetime JP2594886Y2 (ja)

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