JP2594609Y2 - インフレーションフィルム成形用ダイ - Google Patents

インフレーションフィルム成形用ダイ

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JP2594609Y2
JP2594609Y2 JP1993017303U JP1730393U JP2594609Y2 JP 2594609 Y2 JP2594609 Y2 JP 2594609Y2 JP 1993017303 U JP1993017303 U JP 1993017303U JP 1730393 U JP1730393 U JP 1730393U JP 2594609 Y2 JP2594609 Y2 JP 2594609Y2
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Inventor
孝正 清水
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株式会社プラコー
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、押出機より押し出さ
れた溶融樹脂をインフレーション方式によりフイルムに
成形するときに用いるダイに係るものであり、殊にダイ
中央部に軸線方向に樹脂供給路があり、これよりも下流
側にはスパイラル溝を壁面に設けた円筒樹脂路が設けて
あり、前記樹脂供給路と円筒樹脂路とは放射状に配した
数本の分配路により接続してある押出機用のセンターフ
ィード型のダイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のダイにおいて、良質のフイ
ルムを成形するために、溶融樹脂をダイ中において如何
に均等に分配するか、或いは部分的な滞留をおこさせな
いように、スパイラル溝の傾斜角や、溝の形状その他分
配路の数などを変えることによる整流効果の改善と、高
吐出を得るためのダイが開発され、その一例として特開
昭61−40130号公報などがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記従来の技術におい
ては、放射状の分配路がその成形ダイの中央部から少な
くとも8本乃至12本程度半径方向に放射状に延びてそ
の各先端が独立している各スパイラル溝の下端に連通し
ているため、バブル内冷用のエア通路乃至バブル内への
エア給排管の配置領域が狭く(図3参照)、その配管径
が小径のものしか加工できないし、この放射状の分配路
と前記エア通路乃至エア給排管とがどうしても接近し、
殊に前記バブル内冷用のエア通路に接近した部分ではダ
イの他の部分と温度差が生じる。また前記エア通路乃至
エア給排管の径が充分大きくないため成形されたフイル
ムを充分に冷却できない現象や、バブルの径を所望寸法
に膨張させるのに時間がかかったりする欠陥がある。こ
の考案は、前記分配路に改良を加えることにより、前記
従来の技術の欠点を改善し、ダイ中のスパイラル溝数を
減少させることなく、大径のエア給排管乃至バブル内冷
用エア通路を、ダイの径を大径化することなく確保し、
バブルの冷却を充分に行い、フイルムの物質的諸特性を
従来のものと劣ることなくフイルムを成形可能としたイ
ンフレーションフイルム成形用ダイを市場に提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、特定考案は押出機より供給される溶融樹脂をダイ中
央部の軸線方向の樹脂路内にセンターフィード方式で受
入れた後、ダイ半径方向に放射状の延びる分配路、スパ
イラル溝が内壁面に形成してある円筒樹脂路を経て環状
吐出口から吐出し、インフレーションフィルムを成形す
るダイにおいて、前記分配路は主分配路と、副分配路と
からなり、主分配路が前記ダイ中央部の軸線方向の樹脂
路から放射状に等角間隔に半径方向に複数本延び、各主
分配路の先端部から更に2本の前記副分配路が枝分かれ
して、この前記副分配路の各先端部はそれぞれ独立した
前記スパイラル溝の下端に連通していると共に、隣接す
る主分配路と副分配路を避けた位置に、大径のバブル内
冷用エア通路乃至はバブル内へのエア給排管路が配置し
てあることを特徴とするインフレーションフィルム成形
用ダイとしてある。前記課題を解決するために、この前
記ダイは単層フィルム成形用とすることが好ましい。前
記課題を解決するために、このダイにおける前記バブル
内冷用エア通路は冷風供給路群とエア排出路群とからな
り、この冷風供給路群は前記ダイ上面に配置した内部冷
風リング乃至内冷筒に連通し、前記エア排出路群は前記
ダイ上面中央に配備した吸気円筒体の下端に連通してあ
ることが望ましい。
【0005】
【作用】請求項1乃至請求項3に記載された考案におい
ては、押出機より供給された溶融樹脂は、このダイ中央
部の軸線方向の樹脂路を通った後、前記主分配路でダイ
の半径方向へ分配され、次いで各主分配路先端部から2
本の副分配路に再分配された後、各々独立したスパイラ
ル溝内に供給される。次いで、前記溶融樹脂は各スパイ
ラル溝内を流動しつつ前記円筒樹脂路内で合流し、環状
吐出口からバブルとして吐出され、インフレーションフ
イルムに成形加工される。この際、バブル内には、前記
エア給排管路からエアが給排され、このエア量を調整す
ることにより、バブルの膨張径を制御したりバブル内冷
用エア通路を通してバブルをその内面から冷却し、フロ
ストラインの高さを制御する。請求項2に記載された考
案では、インフレーションフイルムは単層のものとして
成形加工される。請求項3に記載された考案では、その
バブルの内部冷却に際して、前記エア供給路群から供給
される冷風は、前記ダイ上面に設けたバブル内冷リング
の環状吹出口から、前記環状吐出口から吐出された直後
の溶融状態のバブル内面に吹き付けられ、このバブルを
内部から冷却する。必要に応じ、この内冷リングの上方
に連ねた内冷筒の周壁からも冷風はバブルの内面に向け
吹付けられ、このバブル内面を冷却する。次いで、この
バブルを冷却し自身昇温した空気は、前記吸気円筒体の
上端から吸引され、前記エア排気路群を通してダイ外部
へ排気される。
【0006】
【実施例】次に、請求項1乃至請求項3に記載された考
案の代表的な実施例を次に説明する。図1において、A
は、押出機(図示せず)より供給される溶融樹脂をダイ
中央部の軸線方向の樹脂路10内にセンターフィード方
式で受入れた後、ダイ半径方向に放射状に延びる分配路
11、スパイラル溝13が内壁面に形成してある円筒樹
脂路14を経て環状吐出口15から吐出し、単層のイン
フレーションフィルムを成形するダイである。前記分配
路11は主分配路20と、副分配路30とからなり、主
分配路20が前記ダイA中央部の軸線方向の樹脂路10
から放射状に等角間隔に半径方向に複数本延び、各主分
配路20の先端部から更に2本の前記副分配路30が枝
分かれして、この副分配路30の各先端部は各々独立し
た前記スパイラル溝13の下端に連通していると共に、
隣接する主分配路20と副分配路30を避けた位置に、
大径のバブル内冷用エア通路乃至はバブル内へのエア給
排管路、図示の場合にはバブル内冷用エア通路40が配
置してある。これらバブル内冷用エア通路40は、その
まま平行にダイAの上端面に開口させても、途中で例え
ば一本おきに合流させてもよい。より具体的に説明すれ
ば、前記バブル内冷用エア通路40は冷風供給路群41
とエア排出路群42とからなり、この冷風供給路群41
は前記ダイ上面配置した内部冷風リング50乃至内冷筒
(図示せず)に連通し、前記エア排出路群42は前記ダ
イA上面中央に配備した吸気円筒体60の下端に連通し
ている。従って、この実施例の前記バブル内冷用エア通
路40の内径を従来のダイの2倍径とすると、内部に挿
通するエアパイプの内径は凡そ、従来の3.2倍の径の
ものが用いられ、前記バブル内冷用エア通路40の数が
従来の数の半分になるが、総通風面積は凡そ、5.4倍
となっている。このダイAの作用は、対応する前記請求
項に記載された考案の作用と同じため、ここでの説明を
省略する。
【0007】
【考案の効果】この請求項1に記載された考案は、前記
のように各主分配路の先端部から更に2本の副分配路が
枝分かれして、スパイラル溝の下端に連通していると共
に、隣接する主分配路と副分配路を避けた位置に、大径
のバブル内冷用エア通路乃至はバブル内へのエア給排管
路が配置してあるため、分配路数及びスパイラル溝数を
減少させることなく、平面にみてこのダイにおける分配
路の配置関係を簡略化でき、かつ隣接する主分配路と副
分配路で囲まれる領域を広く取ることができ、この領域
に従来のものより遥かに大径の前記バブル内冷用エア通
路乃至はバブル内へのエア給排管路を配置することがで
きる。この結果、バブルの内部冷却を充分に行え、かつ
バブル内への給排量を大きく確保でき、フロストライン
の調節を適切に行える。
【0008】また前記領域の拡大により、前記バブル内
冷用エア通路乃至バブル内へのエア給排管路と分配路が
余り接近せず、各分配路別による温度差が起らない。因
に従来公知のダイと本件考案のダイを比較した場合、ス
パイラル溝数を同一とし、これに連通される分配路数を
同一としたとき、本件考案のものは主分配路数が半分の
数となるため、前記バブル内冷用エア通路乃至はバブル
内へのエア給排管路における孔径を従来のものの2倍に
しても、分配路との間の寸法は、本件考案の方が大き
く、前記孔径が2倍であれば、この孔の面積は従来の孔
の面積の4倍となり、孔数が従来の半分となったとして
も、総面積は2倍となり孔径が大きいだけこの中に挿通
される断熱材で被覆したエアパイプの内径も大きく総通
風面積を格段に大きくすることができ、通風ヘッド損失
率も小さくなることと相まって、それだけ給排気風量を
大きくでき、前記効果が顕著に奏せられる。
【0009】請求項2に記載された考案では、前記請求
項1に記載された効果に加えて、前記ダイは単層フイル
ム成形用としてあるため、前記主分配路、これに連なる
副分配路の配置をより簡略化できる。請求項3に記載さ
れた考案においては、前記請求項1乃至請求項2に記載
された効果に加えて、前記バブル内冷用エア通路は冷風
供給路群とエア排出路群とからなり、この冷風供給路群
は前記ダイ上面配置した内部冷風リング乃至内冷筒に連
通し、前記エア排出路群は前記ダイ上面中央に配備した
吸気円筒体の下端に連通してあることを特徴としてある
ため、大きな風量をもってバブルをその内部から前記内
部冷風リング乃至内冷筒により効果よく冷却でき、冷却
に伴い昇温した空気をダイ外へ迅速に排気できる。な
お、実施例のダイは単層フイルム成形用として説明した
が、多層フイルム成形用のものは請求項1に記載された
考案の範囲に属することは云うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の縦断面図である。
【図2】図1に示したダイの分配路の配列を示す概略横
断平面図である。
【図3】従来のダイの分配路の配列を示す概略横断平面
図である。
【符号の説明】
20 主分配路 30 副分配路 40 バブル内へのエア給排管路乃至バブル内冷用エ
ア通路

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】押出機より供給される溶融樹脂をダイ中央
    部の軸線方向の樹脂路内にセンターフィード方式で受入
    れた後、ダイ半径方向に放射状の延びる分配路、スパイ
    ラル溝が内壁面に形成してある円筒樹脂路を経て環状吐
    出口から吐出し、インフレーションフィルムを成形する
    ダイにおいて、 前記分配路は主分配路と、副分配路とからなり、主分配
    路が前記ダイ中央部の軸線方向の樹脂路から放射状に等
    角間隔に半径方向に複数本延び、各主分配路の先端部か
    ら更に2本の前記副分配路が枝分かれして、この副分配
    路の各先端部はそれぞれ独立した前記スパイラル溝の下
    端に連通していると共に、隣接する主分配路と副分配路
    を避けた位置に、大径のバブル内冷用エア通路乃至はバ
    ブル内へのエア給排管路が配置してあることを特徴とす
    るインフレーションフィルム成形用ダイ。
  2. 【請求項2】前記ダイが単層フィルム成形用としてある
    ことを特徴とする請求項1記載のインフレーションフィ
    ルム成形用ダイ。
  3. 【請求項3】前記バブル内冷用エア通路は冷風供給路群
    とエア排出路群とからなり、この冷風供給路群は前記ダ
    イ上面に配置した内部冷風リング乃至内冷筒に連通し、
    前記エア排出路群は前記ダイ上面中央に配備した吸気円
    筒体の下端に連通してあることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載のインフレーションフィルム成形用ダ
    イ。
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