JP2594487Y2 - エンジン冷却装置 - Google Patents

エンジン冷却装置

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JP2594487Y2
JP2594487Y2 JP1993046873U JP4687393U JP2594487Y2 JP 2594487 Y2 JP2594487 Y2 JP 2594487Y2 JP 1993046873 U JP1993046873 U JP 1993046873U JP 4687393 U JP4687393 U JP 4687393U JP 2594487 Y2 JP2594487 Y2 JP 2594487Y2
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省三 高橋
長二 池田
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東洋運搬機株式会社
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばフォークリフト
等の荷役車両に適用されるエンジン冷却装置の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のエンジン冷却装置として
は、例えば実開平5−1822号や同5−1823号に
記載されたものが知られている。これは、基本的には、
エンジンと、エンジンから離隔されたラジエータと、ラ
ジエータに冷却風を送るファンと、ファンを駆動するモ
ータと、から構成されている。而して、この様なもの
は、モータに依りファンが駆動されると、ラジエータに
冷却風が送られて冷却される。ところが、この様なもの
は、ファンを専用のモータに依り駆動する様にしたの
で、ラジエータを効率的に冷却できるものの、依然とし
てファンに依る騒音が大きく、騒音の低減が期待できな
かった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、叙上の問題
点に鑑み、これを解消する為に創案されたもので、その
目的とする処は、騒音の低減を図る様にしたエンジン冷
却装置を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案のエンジン冷却装
置は、基本的には、エンジンと、エンジンから離隔され
たラジエータと、ラジエータに冷却風を送るファンと、
ファンを駆動するモータと、冷却風の入口と出口を備え
てラジエータとファンとモータのみを収容してエンジン
に対して移動し得るボックスと、から構成した事に特徴
が存する。
【0005】
【作用】モータに依りファンが駆動されると、ボックス
の入口から導入されて出口から排出される冷却風に依り
ラジエータが冷却される。ラジエータとファンとモータ
は、ボックスに収容されてこれに依り冷却風の入口と出
口を除いて実質的に密閉されているので、ファンからの
騒音は、ボックスに依り遮音される。ボックスの内面に
は、吸音材を貼着できるので、これに依り吸音する事も
できる。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を、図面に基づいて説
明する。図1は、本考案の第一実施例に係るエンジン冷
却装置の概要を示す縦断側面図である。エンジン冷却装
置1は、エンジン2、ラジエータ3、ファン4、モータ
5、ボックス6からその主要部が構成され、この例で
は、フォークリフト等の荷役車両50に適用してある。
エンジン2は、エンジン冷却装置1の基本部分を為すも
ので、この例では、荷役車両50の車体51に搭載され
たディーゼルエンジンにしてある。ラジエータ3は、エ
ンジン2から離隔されたもので、この例では、エンジン
2の後方に離隔して配され、図略しているが、冷却水が
循環すべくエンジン2のウォータジャケットに接続され
ている。ファン4は、ラジエータ3に冷却風を送るもの
で、この例では、ラジエータ3の前側に配されている。
モータ5は、ファン4を駆動するもので、この例では、
油圧モータや電動モータにしてあり、ファン4の前側に
配されている。ボックス6は、入口7と出口8を備えて
ラジエータ3とファン4とモータ5を収容するもので、
この例では、前側には入口7が後側には出口8が夫々形
成され、内面には吸音材(図示せず)が貼着され、内部
にはラジエータ3とファン4とモータ5が収容され、こ
れらが入口7と出口8を除いて実質的に密閉されてい
る。次に、この様な構成に基づいて作用を述解する。モ
ータ5に依りファン4が駆動されると、ボックス6の入
口7から導入されて出口8から排出される冷却風に依り
ラジエータ3が冷却される。ラジエータ3が冷却される
と、これとエンジン2との間を循環する冷却水に依りエ
ンジン2が冷却される。ラジエータ3とファン4とモー
タ5は、ボックス6に収容されてこれに依り入口7と出
口8を除いて実質的に密閉されているので、ファン4か
ら発生した騒音が遮音される。ボックス6の内面には、
吸音材が貼着されているので、これに依っても吸音され
る。つまり、ボックス化に依り騒音対策が容易となる。
ラジエータ3、ファン4、モータ5、ボックス6は、コ
ンポーネント化されているので、設計レイアウトに自
由度が増す。メンテナンスのし易い場所に設置でき
る。騒音上、有効な場所に設置できる。ラジエータ
3の給排気の有利な場所を選定できる。ラジエータ
3、ファン4の選定に自由度が増す。大径のファン4
を低速で回転して騒音を低減できる。
【0007】次に、本考案の第二実施例を図2に基づい
て説明する。第二実施例は、基本的には、ラジエータ3
とファン4とモータ5とボックス6をエンジン2の側方
に配置した点、が第一実施例と異なる。この様なもの
は、従来のラジエータ3のあった部分をバランスウエ
イトの一部にできる。ファン4の径を大きくしても視
界上問題ない。従来の位置だとファン4の径を大きくす
ると後方視界が悪くなる。エンジン室9をエンクロー
ズ構造にできる。ラジエータ3の洗浄がし易い位置で
ある。但し、ボックス6の一部を開閉できる様にして置
く。
【0008】次に、本考案の第三実施例を図3に基づい
て説明する。第三実施例は、基本的には、入口10と出
口11を備えたエンジン室体12にエンジン2を収容し
てボックス6の出口8とエンジン室体12の入口10と
を連通した点、が第一実施例と異なる。エンジン室体1
2は、車体51を為す左右の側板(フレーム)13と上
側のボンネット14と下側のアンダカバー15とから成
り、内面には、必要に応じて吸音材が貼着されている。
入口10は、一方の側板13の下側に形成されてエンジ
ン2より下位にされている。出口11は、ボンネット1
4に形成されてエンジン2より上位にされている。ボッ
クス6の出口8は、エンジン室体12の入口10と同位
にされて連通路16に依り連通されている。つまり、エ
ンジン室9がエンジン室体12に依りエンクローズさ
れ、エンジン室9を換気する為にファン4に依る冷却風
をエンジン室9の下側から導入してエンジン室9の冷却
を行なった後、エンジン室9の上側から外に排出する様
にしてある。この様なものは、エンジン2がエンジン
室体12に依り入口10と出口11を除いて実質的に密
閉されているので、エンジン2からの騒音を遮音でき
る。エンジン室9の換気にファン4からの冷却風を利
用するので、極めて合理的である。ファン4からの冷
却風がエンジン室体12の下側の入口10から導入され
て上側の出口11から排出されると共に、エンジン2に
依り加熱された空気自体が比重の関係で上方に行こうと
するので、効率的な換気が行なわれる。エンジン2よ
り下方に入口10があるので、エンジン2からの騒音が
直接入口10から側方に出ない。
【0009】次に、本考案の第四実施例を図4に基づい
て説明する。第四実施例は、基本的には、エンジン室体
12の出口11に冷却風を迂曲させる吸音ダクト17を
設けた点、が第三実施例と異なる。吸音ダクト17の内
面には、図略しているが、吸音材が貼着されている。こ
の様にすれば、エンジン2からの騒音が吸音ダクト17
に依り吸音される。
【0010】次に、本考案の第五実施例を図5に基づい
て説明する。第五実施例は、基本的には、ボックス6の
一部に外部に通ずる通孔18を設けた点、が第三実施例
と異なる。通孔18は、上方と側方の二つにしてある。
ボックス6の出口8とエンジン室体12の入口10とこ
れらを連通する連通路16は、最下位にしてある。連通
路16は、大き過ぎると騒音に悪いと共に、小さ過ぎる
とファン4からの冷却風が絞られて冷却性能が低下する
ので、これらを踏まえた大きさにしてある。この様にす
れば、ファン4からの冷却風の一部がエンジン室9に導
入されると共に、残りが通孔18から直接外部に放出さ
れるので、ラジエータ3の冷却性能を低下させずにエン
ジン室9の換気を良好に行なう事ができる。ファン4の
回転数に依っては、ファン4からの騒音も大きくなる場
合があり、これに対しては、通孔18に吸音ダクトを設
けて吸音効果を持たせる様にする。
【0011】次に、本考案の第六実施例を図6並びに図
7に基づいて説明する。第六実施例は、基本的には、エ
ンジン2より下方のエンジン室体12に入口10からの
冷却風を整流する整流板19を設けた点、が第三実施例
と異なる。整流板19は、アンダカバー15に設けら
れ、その表面には、吸音材(図示せず)が貼着されてい
る。この様にすれば、ファン4からの冷却風が整流板1
9に依り整流されてエンジン2のオイルパン20やエギ
ゾースト部(エギゾーストマニホールド)21に効果的
に流れて冷却される。
【0012】次に、本考案の第七実施例を図8に基づい
て説明する。第七実施例は、基本的には、連通路16
を、ボックス6とエンジン室体12との間に形成されて
ボックス6の出口8からエンジン室体12の入口10に
至る冷却風を迂曲させる吸音空間にした点、が第三実施
例と異なる。吸音空間16は、ボックス6とエンジン室
体12との間に介設した上下のシール板(鋼板等)22
と、千鳥状に設けられた邪魔板23とから成り、これら
の表面には、吸音材を貼着しても良い。この様にすれ
ば、エンジン2からの騒音が吸音空間16に依り吸音
されて直接ラジエータ3側に出ない。ボックス6とエ
ンジン室体12との間の空間を利用するので、極めて合
理的である。
【0013】次に、本考案の第八実施例を図9に基づい
て説明する。第八実施例は、基本的には、連通路16
を、ボックス6とエンジン室体12との間にボックス6
の出口8からエンジン室体12の入口10に至る冷却風
を膨縮させて共鳴させる吸音空間を形成した点、が第三
実施例と異なる。吸音空間16は、ボックス6の出口8
とエンジン室体12の入口10を離隔させると共に、ボ
ックス6とエンジン室体12との間上下にシール板22
を介設して形成してある。この様にすれば、第七実施例
と同様の効果を奏する事ができる。
【0014】次に、本考案の第九実施例を図10に基づ
いて説明する。第九実施例は、基本的には、エンジン室
体12の出口11とボックス6の入口7を接続すると共
に、エンジン室体12の入口10とボックス6の出口8
を外部に開放した点、が第三実施例と異なる。入口10
は、エンジン室体12の下方に形成されて外気を迂曲さ
せる吸音ダクト17が設けられている。吸音ダクト17
の内面には、図略しているが、吸音材等が貼着されてい
る。出口11は、エンジン室体17の上方に形成されて
ボックス6の入口7と連通路16に依り連通されてい
る。つまり、ファン4に依りエンジン室9の熱気をエン
ジン室9の上側から吸い出すと共に、エンジン室9の下
側から外気を導入し、エンクローズされたエンジン室9
を換気する様にしてある。この様にすれば、第三実施例
と略同様の効果を奏する事ができる。
【0015】
【考案の効果】以上、既述した如く、本考案に依れば、
次の様な優れた効果を奏する事ができる。 (1) エンジン、ラジエータ、ファン、モータ、ボッ
クスとで構成し、とりわけ、冷却風の入口と出口を備え
てラジエータとファンとモータのみを収容してエンジン
に対して移動し得るボックスを設けたので、ボックスに
依りラジエータとファンとモータが実質的に密閉されて
ファンからの騒音が効果的に遮音され、騒音の低減を図
る事ができる。 (2) 冷却風の入口と出口を備えてラジエータとファ
ンとモータのみを収容してエンジンに対して移動し得
ボックスを設けたので、これらをエンジンから大きく離
隔しない範囲で任意の位置に配置する事ができる。つま
り、レイアウト上の自由度があり、メンテナンス上も有
利となる。 (3) 冷却風の入口と出口を備えてラジエータとファ
ンとモータのみを収容してエンジンに対して移動し得
ボックスを設けたので、エンジン室をエンクローズ構造
にできてエンジンの騒音を低減できると共に、エンジン
室の換気にファンに依る冷却風を利用する事もできる。(4) 冷却風の入口と出口を備えてラジエータとファ
ンとモータのみを収容してエンジンに対して移動し得る
ボックスを設けたので、ボックスに消音機能を持たせる
事ができる。この時、消音方法の設計上に自由度を持た
せる事ができ、音源の騒音(パワースペクトル)や目標
の騒音に合わせた構造にする事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例に係るエンジン冷却装置の
概要を示す縦断側面図。
【図2】本考案の第二実施例を示す縦断正面図。
【図3】本考案の第三実施例を示す縦断面図。
【図4】本考案の第四実施例を示す縦断面図。
【図5】本考案の第五実施例を示す縦断面図。
【図6】本考案の第六実施例を示す縦断面図。
【図7】要部のみを示す図6の斜視図。
【図8】本考案の第七実施例を示す縦断面図。
【図9】本考案の第八実施例を示す縦断面図。
【図10】本考案の第九実施例を示す縦断面図。
【符号の説明】 1…エンジン冷却装置、2…エンジン、3…ラジエー
タ、4…ファン、5…モータ、6…ボックス、7,10
…入口、8,11…出口、9…エンジン室、12…エン
ジン室体、13…側板、14…ボンネット、15…アン
ダカバー、16…連通路、17…吸音ダクト、18…通
孔、19…整流板、20…オイルパン、21…エギゾー
スト部、22…シール板、23…邪魔板、50…荷役車
両、51…車体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01P 11/10 F01P 5/06 511

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、エンジンから離隔されたラ
    ジエータと、ラジエータに冷却風を送るファンと、ファ
    ンを駆動するモータと、冷却風の入口と出口を備えてラ
    ジエータとファンとモータのみを収容してエンジンに対
    して移動し得るボックスと、から構成した事を特徴とす
    るエンジン冷却装置。
JP1993046873U 1993-08-30 1993-08-30 エンジン冷却装置 Expired - Fee Related JP2594487Y2 (ja)

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