JP2594199Y2 - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JP2594199Y2
JP2594199Y2 JP1992088330U JP8833092U JP2594199Y2 JP 2594199 Y2 JP2594199 Y2 JP 2594199Y2 JP 1992088330 U JP1992088330 U JP 1992088330U JP 8833092 U JP8833092 U JP 8833092U JP 2594199 Y2 JP2594199 Y2 JP 2594199Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、スピンドルモータに
関し、特に、そのロータマグネットの支持構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置の回転駆動用のモータ
として、従来から、ブラシレス多相直流モータが用いら
れている。この種のモータはスピンドルモータとも呼ば
れ、基本的な構成として、励磁状態において電流磁界を
発生するステータコイルを備えたステータと、このステ
ータコイルの電流磁界との電磁相互作用により回転力を
得るロータマグネットを備えたロータとを有している。
【0003】このような構造のスピンドルモータでは、
ロータハブの外周にアルミニウムないしはアルミニウム
合金製の磁気ディスクが装着される関係から、ロータハ
ブもアルミニウムないしはアルミニウム合金で形成さ
れ、材質の熱膨張差による偏心,振動,変形の発生を防
止している。ところが、このようなスピンドルモータの
内部構造においては、通常、ロータマグネットの磁気的
影響が磁気ディスクに及ぼないように、ロータマグネッ
トの背面側に磁性材料、例えば、軟鉄などで形成された
ヨークを介在させ、これらの部材を接着固定している。
【0004】しかし、このようにロータマグネットにヨ
ークを固定すると、マグネットとヨークとの間の熱膨張
率の差により撓みなどが発生して、モータに振動が発生
するなどの不具合が生じる。そこで、例えば、特公平1
−50310号公報には、ロータマグネットとヨークと
をその端部のみでロータハブに支持させる構造を採用し
たスピンドルモータが提案されている。しかしながら、
このような構造のスピンドルモータには、以下に説明す
る技術的課題があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】すなわち、上述したス
ピンドルモータでは、ロータマグネットとヨークとをそ
の端部のみで支持しているので、これらの部材間の熱膨
張率の差が、ロータの回転に及ぼす影響は少なくなるも
のの、このような構成では、ロータマグネットやヨーク
の機械的支持力が不安定なものとなる。
【0006】本考案は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、材質の熱膨
張率の差に基づく不具合を排除しつつ、しかも、十分な
機械的支持力が得られ、さらに磁気回路のために十分な
スペースを確保することができるスピンドルモータを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、励磁状態で電流磁界を発生するステータ
コイルを備えたステータと、このステータコイルの電流
磁界との電磁相互作用により回転力を得るロータマグネ
ットを備えたロータとを有するスピンドルモータにおい
て、前記ロータマグネットは、磁性材料からなるヨーク
に接着固定され、前記ヨークは、その軸方向の中間部分
外周の一部のみが、前記ロータの半径方向の肉厚が厚
いフランジ部の内周に接合固定されるとともに、前記ヨ
ークの一端に前記ロータの端部よりも下方に突出する延
長部を形成し、この延長部を軸受け部材を介して支持し
たことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成のスピンドルモータによれば、ロータ
マグネットは、磁性材料からなるヨークに接着固定さ
れ、ヨークは、その軸方向の中間部分で外周の一部のみ
が、ロータの半径方向の肉厚が厚いフランジ部の内周に
接合固定され、フランジ部は、径方向の肉厚が大きく、
強度的に強い部分なので、熱膨張率が異なるこれらの部
材の撓みなどの変形が、ロータ側に及ぼす影響が少なく
なる。また、ヨークは、その外周の一部と延長部との2
箇所で支持されているので、機械的な支持力が安定す
る。
【0009】また、ヨークは、ロータを越えて突出する
延長部を有し、この延長部が軸受け部材を介して支持さ
れるので、ロータが比較的小さくてもヨークの内側に磁
気回路のための十分な空間を確保することができる。
【0010】
【実施例】以下本考案の好適な実施例について添附図面
を参照して詳細に説明する。図1は、本考案にかかるス
ピンドルモータの一実施例を示している。同図に示すス
ピンドルモータは、3相の直流モータであって、断面が
概略凹形に形成されたブラケット10(静止部材)を有
し、ブラケット10は、最外周に設けられたリング状の
外周壁部11と、その外周壁部11の内方下部に形成さ
れた環状の底部12と、底部12の内周側に設けら、モ
ータの回転軸となる円筒状の内周筒部13と、内周筒部
13の外周に形成された段部14とを有している。
【0011】ブラケット10の内周筒部13の中心に
は、下端と側面の一部が開口した孔部15が形成されて
いる。また、ブラケット10の内周筒部13の外周面に
は、そのほぼ中間位置にあって、一部が孔部15に臨む
ようにして、円板状の磁性材を積層したステータコア1
6が固設され、このステータコア16には、3相のステ
ータコイル17が捲回されている。ステータコイル17
に電流を供給する手段は、この実施例ではフレキシブル
プリント配線板18が用いられており、この配線板18
は、ブラケット10の底部12の下面に接着固定され、
その一端側が外方に延長されているとともに、孔部15
を介してコイル17のリード線が配線板18に電気的に
接続されている。
【0012】図1において、符号19は、略椀形状に形
成されたロータハブ(ロータ)であって、ロータハブ1
9は、中央部に嵌合孔20が貫通する基部21と、基部
21の外周に垂下形成された外壁部22と、外壁部22
の外方に張出形成されたフランジ部23とを有してい
る。この実施例では、外壁部22が比較的長く形成され
ていて、フランジ部23の上方の外壁部22外周に複数
枚の磁気ディスクがスペーサを介在させて外嵌固定され
ることになる。
【0013】また、外壁部22およびフランジ部23の
内周側には、円筒状の磁性材、例えば、軟鉄で形成され
たヨーク24が配置され、このヨーク24は、外壁部2
2の内周面とは、比較的狭い間隙をおいて対向し、例え
ば、焼き嵌めなどの手段によって、フランジ部23の幅
にほぼ相当する内周面とこの部分でのみ接合固着されて
いる。そして、ヨーク24の内周面には、円筒状のロー
タマグネット25が、実質上その全長に亘って接着固定
され、このロータマグネット25は、組立状態におい
て、ステータコア16の外周面と対向する。
【0014】ヨーク24の下端は、ロータマグネット2
5の下端よりも下方に突出され、この部分に延長部26
が一体に形成されている。このヨーク24の下端は、ま
た、ロータハブ19の開口端から下方に突出している。
また、この延長部26の内面側には、アルミないしは鉄
材からなる略凹形断面の繋ぎ材27が配置され、延長部
26は、繋ぎ材27の外周に形成されたL形段部28に
支持された状態で固着されている。
【0015】また、繋ぎ材27の中心には、ブラケット
10の内周筒部13の外径よりも若干大きな孔部29が
形成されている。そして、繋ぎ材27とブラケット10
の内周筒部13下部との間に第1ローラベアリング30
が介装されるとともに、ロータハブ19の嵌合孔20と
ブラケット10の内周筒部13上部との間に第2ローラ
ベアリング32が介装され、第2ローラベアリング31
上に内周筒部13の外周面との間に微小ギャップを形成
したラビリンスキャップ32が装着されている。第1お
よび第2ローラベアリング30,31は、一端が外輪3
0b,31bに固定され、他端が内輪30a,31aの
近傍まで延びる一対のシール30c,31cがローラを
挟んでその両側に設けられている。
【0016】以上のように構成されたモータの組立につ
いて簡単に説明すると、まず、ロータハブ19は、繋ぎ
材27を延長部26に固着する前に、ヨーク24やロー
タマグネット25が装着される。一方、ブラケット10
側では、前もって繋ぎ材27が第1ローラベアリング3
0の外輪30bに装着されており、段部14上側の内周
筒部13の外周にこの第1ローラベアリング30の内輪
30aが嵌合される。
【0017】その後、ステータコイル17が捲回された
ステータコア16が内周筒部13に位置決め固定され、
その上部側の内周筒部13に第2ローラベアリング31
の内輪が嵌着される。次いで、この状態で、ロータハブ
19を逆さまにして、嵌合孔20を第2ローラベアリン
グ31の外輪31bに嵌合し、ラビリンスキャップ32
を嵌合孔20に装着する。そして、延長部26と繋ぎ材
27のL形段部28とを接着固定する。
【0018】なお、本実施例では、第1ローラベアリン
グ30と段部14との間に、先端が内外輪31a,31
b間に位置するワッシャ33を介在させるとともに、繋
ぎ材27の孔部29内周面に環状の切欠部34を形成
し、これらの対向する部分で潤滑剤の漏出を防止するラ
ビリンス構造の第1シール部35が形成されている。ま
た、ブラケット10の外周壁部11の内周面と、繋ぎ材
27の外周面とを近接配置し、これらの対向する部分で
潤滑剤の漏出を防止する第2シール部36が形成されて
いる。
【0019】さて、以上のように構成された本考案のス
ピンドルモータでは、ロータマグネット25は、磁性材
料からなるヨーク24に接着固定され、このヨーク25
は、その軸方向の中間部分で外周の一部のみがロータハ
ブ19の半径方向の肉厚が厚いフランジ部23の内周に
接合固定され、フランジ部23は、径方向の肉厚が大き
く、強度的に強い部分なので、熱膨張率が異なるこれら
の部材の撓みなどの変形が、ロータハブ19側に及ぼす
影響が少なくなる。また、ヨーク24は、その外周の一
部が上記のように支持されている上に、ヨーク24と一
体に形成された延長部26に固着された繋ぎ材27が第
1ローラベアリング30を介してブラケット10側に結
合されているので、この部分でも支持されることにな
り、その結果、ヨーク24は、これらの2箇所で支持さ
れているので、機械的な支持力が安定する。
【0020】特に、本実施例の場合、ヨーク24の上部
外周面を下部外周面より外径を幾分小さくし、これをロ
ータハブ19に圧入することによってその一部を固定し
ているので、比較的容易な加工,組付けでもって固定す
ることができ、また、その固定部が半径方向の肉厚が厚
いフランジ部23となっているので、温度変化によりヨ
ーク24とロータハブ19との間に若干の熱膨張差が生
じてもロータハブ19に与える影響を抑えることが
る。
【0021】さらに、本実施例のスピンドルモータで
は、ヨーク24の一端がロータハブ19の開口端を越え
て外方に突出し、ヨーク24の軸方向略中間部がロータ
ハブ19に固定される構成になっているので、ロータハ
ブ19の軸線方向の長さが比較的短い場合であっても、
ヨーク24とブラケット10の内周筒部13との間に比
較的大きな空間が確保され、多数の磁気ディスクを装着
して大きな駆動トルクが必要な場合に好適なものとな
る。
【0022】なお、上記実施例では、回転軸となる内周
筒部13がブラケットと一体に形成されたものを例示し
たが、内周筒部13をブラケット10と別に形成したも
のであってもよい。また、上記実施例では、軸固定型の
スピンドルモータを例示したが、軸回転型のスビンドル
モータであってもよい。
【0023】
【考案の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本考案にかかるスピンドルモータによれば、材質の熱膨
張率の差に基づく不具合を排除しつつ、しかも、十分な
機械的支持力が得られ、また、ヨークの内側に磁気回路
の十分なスペースを確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるスピンドルモータの一実施例を
示す断面図である。
【符号の説明】
10 ブラケット(ステータ) 17 ステータコイル 19 ロータハブ(ロータ) 25 ロータマグネット 26 延長部 27 繋ぎ材 30 第1ローラベアリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 5/00 - 5/24

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励磁状態で電流磁界を発生するステータ
    コイルを備えたステータと、このステータコイルの電流
    磁界との電磁相互作用により回転力を得るロータマグネ
    ットを備えたロータとを有するスピンドルモータにおい
    て、 前記ロータマグネットは、磁性材料からなるヨークに接
    着固定され、前記ヨークは、その軸方向の中間部分で
    周の一部のみが、前記ロータの半径方向の肉厚が厚いフ
    ランジ部の内周に接合固定されるとともに、前記ヨーク
    の一端に前記ロータの端部よりも下方に突出する延長部
    を形成し、この延長部を軸受け部材を介して支持したこ
    とを特徴とするスピンドルモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0724936Y2 (ja) * 1988-03-17 1995-06-05 日本電産株式会社 スピンドルモータ
JPH01171570U (ja) * 1988-05-17 1989-12-05
JP2999581B2 (ja) * 1991-05-28 2000-01-17 日本電産株式会社 スピンドルモータ

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