JPH10150758A - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JPH10150758A
JPH10150758A JP32071996A JP32071996A JPH10150758A JP H10150758 A JPH10150758 A JP H10150758A JP 32071996 A JP32071996 A JP 32071996A JP 32071996 A JP32071996 A JP 32071996A JP H10150758 A JPH10150758 A JP H10150758A
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rotor
spindle motor
yoke
disk mounting
portions
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Shozo Tagata
昌三 田形
Kozo Okura
浩三 大倉
Asao Yazaki
朝男 矢崎
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Nidec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータヨークをロータハブにカシメ固定する
際に発生するカシメ加工応力と、両者間の熱膨張差によ
る熱変形と、によって発生するデイスク載置部の変形を
防止する。 【解決手段】 ロータヨーク12が、水平部分13と、
この外縁部から垂下している部分であり内側にステータ
10に対置してロータマグネット11を支持しているロ
ータマグネット支持部14と、を有しており、水平部分
13の半径方向内方の内周面がロータハブに設けたデイ
スク載置部5から半径方向内方に離れた位置に垂下して
いる垂下部8に衝接し、水平部分13の内縁上面が、垂
下部8の半径方向外方に設けてある段部9に衝接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁気デイス
ク等からなる記録デイスクを回転駆動するスピンドルモ
ータに関する。より詳細には、記録デイスクを支持して
いる部分が変形していることにより回転時に該記録デイ
スクが上下方向に振動運動し該記録デイスクに情報が正
確に記録されなかったり又は予め記録された情報を正確
に読み出すことが出来なくなることを防止するスピンド
ルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】記録デイスクを回転駆動するためのスピ
ンドルモータとしては種々のものが知られている。図3
に示すスピンドルモータ(特開平8−36831)はそ
の一例である。このスピンドルモータ50は、通常、円
筒部を有する静止部材即ちブラケット51と、該円筒部
の外周部に固定されたステータ52と、該円筒部の内側
に軸受を介して回転自在に支持されたシャフト53と、
該シャフト53の一端部に固定されており記録デイスク
54が載置されるデイスク載置部55を有しているロー
タハブ56と、該ロータハブ56へ前記ステータ52に
対向するようにロータヨーク57を介して取り付けられ
たロータマグネット58と、を備え、該記録デイスク5
4が前記シャフト53にネジ止めされたクランプ及びス
ペーサを介して保持されている。
【0003】このような構成を有しているスピンドルモ
ータ50では、図4に一部を拡大して示しているよう
に、ロータハブ56の下方部分に、記録デイスク54を
載置するデイスク載置部55を一体的に設けており、こ
のデイスク載置部55から更に下方に向かって取付突部
59が一体的に伸びている。また、前記ロータヨーク5
7は、円筒状のヨーク本体57aと、該ヨーク本体57
aの上端部からシャフト53の方向に向かって伸びてい
る内方フランジ57bと、を有している。そしてこのロ
ータヨーク57は、内方フランジ57bの上面の全面が
デイスク載置部55の下面の全面に当接し更に該内方フ
ランジ57bの半径方向内周面が取付突部59の半径方
向外周面に当接するように位置付けられ、取付突部59
の下端部を内方フランジ57bの自由端部に対してカシ
メ加工を施すことによって、該ロータヨーク57をロー
タハブ56へ固着している。
【0004】通常、この種のスピンドルモータ50にお
いては、ロータハブ56はアルミニウム材料により構成
し、一方、ロータヨーク57は鉄材料により構成してい
る。そして、このスピンドルモータ50を装備している
駆動装置を駆動し、当該駆動装置の温度が上昇した場
合、ロータハブ56及びロータヨーク57がそれぞれ熱
膨張を発生し、両者の接触面即ちデイスク載置部55の
下面とロータヨーク57の内方フランジ57bの上面と
の間に熱膨脹による変形が発生する。一般にアルミニウ
ムは鉄に比較して熱膨張係数が大きいため、ロータハブ
56特に熱が集中しがちなデイスク載置部55が、ロー
タヨーク57の内方フランジ57bの上面から上方に遊
離するように熱変形する。この熱変形により、スピンド
ルモータ50を回転した際にデイスク載置部55に載置
された記録デイスク54の記録面がロータハブ56の回
転によって大きく上下方向に振れることがある。このた
め記録デイスク54へ記録された情報が正確に読み出せ
なかったり、又はそこへ情報を正確に記録することが出
来なくなるという欠陥があった。
【0005】このような欠陥を解消するため、同一出願
人は先に図5及び図7に示すような2つのタイプの新た
なスピンドルモータについて発明しこれを出願した(特
願平8−152337)。図5に示すスピンドルモータ
60は、静止部材即ちブラケット61と、該ブラケット
61に対して相対的に回転するハブ62と、該ハブ62
に一体的に装着されるマグネット63と、該マグネット
63に対向してブラケット61へ固定配置されたステー
タ64と、を有し、前記ハブ62がハブ本体65とマグ
ネット63が取り付けてあるヨーク66とを有し、更に
該ハブ本体65が記録デイスクを載置するデイスク載置
部67を有し、該デイスク載置部67がその下方にヨー
ク66をカシメ固着し、更に該ハブ本体65とヨーク6
6との間に所定の間隙68を形成するための該間隙68
のシャフトに近い部分に間隙形成手段69(図示の例で
はデイスク載置部67の下方に突出している)を有し、
この間隙形成手段69が形成するハブ本体65とヨーク
66との間の間隔68により前記熱変形を吸収してい
る。
【0006】一方、図7に示すスピンドルモータ70
は、静止部材即ちブラケット71と、該ブラケット71
に対して相対的に回転するハブ72と、該ハブ72に一
体的に装着されたマグネット73と、該マグネット73
に対向してブラケット71へ固定配置されたステータ7
4と、を有し、前記ハブ72がハブ本体75とマグネッ
ト73が取り付けてあるヨーク76とを有し、該ハブ本
体75が記録デイスク(図示なし)を載置するデイスク
載置部77を有し、該デイスク載置部77がその下方に
ヨーク76をカシメ固着し、該ハブ本体75とヨーク7
6との間のシャフトから半径方向外方に離れた部分に所
定の間隙78を形成する手段79(図示の例ではデイス
ク載置部77の下方に突出している)を有し、この間隙
形成手段79が形成するハブ本体75とヨーク76との
間の間隔78が熱変形を吸収している。加えて図7に示
す実施例においては、例えば鉄材料から構成されている
スリーブ80がハブ72の代わりに、一対の軸受81、
82を支持しており、このスリーブ80がスリーブ80
とハブ72との熱膨張係数の違いによる熱変形を吸収す
るための凹部83、84を有しており、こうしてこれら
の軸受81、82に対する熱変形による損傷をも防止し
ているものである。
【0007】このように、図5及び図7に示すスピンド
ルモータ60、70では、間隙形成手段69、79が形
成するハブ本体とヨークとの間の間隔68、78が、該
ハブ本体とヨークとに発生する熱変形を吸収している。
これにより、図3に示すような構造を有しているスピン
ドルモータの欠点、すなわち当該駆動装置の温度が上昇
した場合記録ディスクに対する正確な読み書きができな
くなるといった問題は解消している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3、
図5及び図7に示すようにロータヨーク57、66、7
6をロータハブ56、62、72へカシメ固定している
スピンドルモータ50、60、70においては、一般に
そのカシメ位置がロータハブ56、62、72から一体
的に鍔状に張り出しているデイスク載置部55、67、
77の直下部分に位置している。
【0009】このため、かかるスピンドルモータ特に図
3に示すスピンドルモータ50においては、上述の熱変
形に関する課題に加え、デイスク載置部の直下部分にあ
るロータヨークを固定するためのロータハブのカシメ加
工による応力が該デイスク載置部に作用し、該デイスク
載置部の変形を助長するという新たな課題が判明した。
更に図5及び図7に示すようなスピンドルモータ60、
70においては、上述の熱変形に関する課題は解消して
いるものの、デイスク載置部の直下部分にあるロータヨ
ークを固定するためのロータハブのカシメ加工による応
力が該デイスク載置部に作用し、該デイスク載置部の変
形を引き起こすという新たな課題が判明した。
【0010】そこで、本件発明は、図5及び図7に示す
実施例を更に改良し、熱によるデイスク載置部の変形に
関する課題と、ロータハブのカシメ加工応力によるデイ
スク載置部の変形に関する課題とを同時に一挙に解消せ
んとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本件発明では上記課題を
解決するため、先に図5及び図7において述べた間隙形
成手段に類似した離隔的機能を提供している段部により
ロータハブとロータヨークとの間の熱変形を吸収すると
共に、ロータヨークをカシメ固定するためのロータハブ
のカシメ部の位置を、デイスク載置部から半径方向内方
へ出来るだけ遠くへ引き離し、かつ該ロータハブとロー
タヨークとを接続するための両者の接触部を実質的にカ
シメ部分のみとすることにより熱変形及び該カシメ部分
のデイスク載置部に対するカシメ加工応力の影響を少な
くしたものである。
【0012】すなわち、本発明は、ブラケットと、該ブ
ラケットに下端部が固定されているシャフトと、該シャ
フトに対し上下一対の軸受を介して回転自在に取り付け
てあるロータハブと、該ロータハブの外側面に設けてあ
るほぼ鍔状のデイスク載置部と、前記ブラケットに固定
されているステータと、該ステータの半径方向外方に該
ステータに対置して配置されているロータマグネット
と、該ロータマグネットを担持しておりかつ前記ロータ
ハブへカシメ固定されているロータヨークと、により構
成されているスピンドルモータであって、該ロータヨー
クが、水平部分と該水平部分の外縁部から垂下している
部分であって内側に前記ステータに対置してロータマグ
ネットを支持しているロータマグネット支持部と、を有
しており、該水平部分の半径方向内方の内周面が前記ロ
ータハブに設けたデイスク載置部から半径方向内方に離
れた位置に垂下している垂下部に衝接し、該水平部分の
内縁上面が、前記垂下部の半径方向外方に設けてある段
部に衝接し、これにより該ロータヨークが前記デイスク
載置部の下面から僅かな間隔をおいて位置付けてあり、
かつ前記垂下部の垂下端を半径方向外方にカシメ加工す
ることにより実質的に該ロータヨークの水平部分の前記
半径方向内方の内周面のみでロータハブへカシメ固定保
持されていることを特徴とするものである。
【0013】この場合、前記ロータヨークの水平部分
と、ロータマグネット支持部とがほぼ同一の長さを有し
ているのがよく、前記ステータが下方軸受の半径方向外
方に配置されていることが望ましい。また、前記ロータ
ハブがロータブッシュを介して軸受に支持されている構
成でもよく、前記ステータが下方軸受の軸線方向下側に
配置されていることがより望ましい。さらに、前記ロー
タハブの外周部には、前記ブラケットに近接するよう延
びる筒状延長部が設けられ、該延長部の基部外周にディ
スク載置部が位置し、前記ロータヨークが前記延長部の
内側に隙間を介して配置されているのもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本件発明の第1の実施例を
示すスピンドルモータ1で、概括的には図5に示すスピ
ンドルモータ60を更に改良したものである。よって以
下においては、特に図1に示す本件発明にかかるスピン
ドルモータ1が先に出願してある図5に示すスピンドル
モータ60と異なっている点についてのみ詳細に述べ
る。
【0015】図1において、ブラケット2へ下端部が固
定されているシャフト3に対して、一対の軸受4a、4
bを介してロータハブ4が回転自在に取り付けてある。
上方の軸受4aは磁性流体シール15及び磁性流体ブッ
シュ16、更にはキャップ17によって封止されてお
り、下方の軸受4bは後述する軸受保持部7と立上部2
aとによるラビリンスシール、及びロータヨーク12と
ブラケット2とによるラビリンスシール等により封止さ
れており、これらの軸受4a、4bからの油分等の流体
が外部へ飛散しないようにしている。一般にアルミニウ
ム等の合金により構成されているロータハブ4は、その
外周部に鍔状に突出しているデイスク載置部5を有して
おり、このデイスク載置部5に記録媒体であるデイスク
6が載置されている。更にこのロータハブ4は前記下方
の軸受を保持するための軸受保持部7を有している。ま
た、前記デイスク載置部5から半径方向内方に出来るだ
け離れこの軸受保持部7から僅かに半径方向外方に離れ
た位置には、半径方向外面部分がほぼ垂直に垂下する垂
直面をなしている概ね三角形状の断面を有する垂下部8
が該ロータハブ4から垂下している。この垂下部8の半
径方向外方には、図面において上方に向かって小さな段
部9が形成されている。この結果、該垂下部8は該段部
9を介してロータハブの半径方向外方に向かってほぼ水
平に広がりデイスク載置部5の下面に至っている。
【0016】ロータハブ4に設けた軸受保持部7の半径
方向外方位置に、僅かの間隔を置いてブラケット2から
立ち上がっている立上部2aの外周部には公知のステー
タ10が公知の手段によって固着されている。このステ
ータ10の僅かに外方には該ステータ10に対向してロ
ータマグネット11が配置されている。更にこれらのス
テータ10及びロータマグネット11を半径方向外方か
ら包囲するよう釣鐘形状を有する(図面においてL字形
断面にて示している)ロータヨーク12が設けてある。
このロータヨーク12は、ロータハブ4のデイスク載置
部5下面に概ね水平に伸びている水平部分13と、該水
平部分13の外縁部から垂下している部分であって前記
ステータ10に対置する最適位置にロータマグネット1
1を支持しているロータマグネット支持部14と、を有
している。ここで、該水平部分13とロータマグネット
支持部14との長さは概ね同じ又はロータマグネット支
持部14の方が僅かに長い程度の寸法を有している。こ
のロータヨーク12はステータ10及びロータマグネッ
ト11を完全に包囲し、そこから発生する磁力線がデイ
スク6へ悪影響を及ぼさないようにも作用している。
【0017】ここで、該ロータヨーク12の水平部分1
3は、図1に示すように、その内周面が前記ロータハブ
4から垂下している垂下部8の概ね円筒垂直面をなして
いる半径方向外周面に衝接し、更にその内縁上面が前記
段部9に衝接して前記デイスク載置部5の下面からは僅
かな間隔をおいて位置付けてあり、この状態で該垂下部
8を半径方向外方に向かってカシメ加工することによ
り、該ロータヨーク12はロータマグネット11を前記
コア10に対置した位置に保持した状態で該ロータハブ
4の所定位置に対して固着保持される。なお、該垂下部
8の末端部を半径方向外方に向かってカシメ加工する際
に、該垂下部8の末端部全体をカシメ加工することも出
来るが、その複数箇所のみをカシメて固定することも出
来る。また、このカシメ加工を適切に行うために、ロー
タヨーク12の水平部分13の内周面に、該カシメられ
た垂下部8の末端部を受け入れるための凹みをその内周
面下縁全体に又はその一部に設けることも出来ることは
当業者の知るところである。
【0018】この発明においては、ロータヨーク12を
固定するためのロータハブ4に設けた垂下部8の位置即
ちカシメ位置が、これまでのスピンドルモータに比較し
て著しくデイスク載置部5から半径方向内方つまりシャ
フト3の方向へ移動している。更に、前記段部9がデイ
スク載置部5とロータヨーク12の水平部分13とを僅
かに離して位置づけるための離隔的機能を提供してい
る。その結果、ロータハブ4に対するロータヨーク12
の固着は実質的に前記カシメ部分でのみ行われている。
【0019】図1に示す実施例においては、段部9がロ
ータハブ4に設けてあるが、これは、ロータハブ4とロ
ータヨーク12の水平部分13とが所定の間隔をおいて
配置するような間隔形成手段であり、必ずしもロータハ
ブ4に設けてある必要がなく、例えば、該ロータヨーク
12の水平部分13の内縁上面付近に突起状の隆起物を
リング状に連結して又は断続して設けることにより代替
することも出来る。
【0020】図1に示す実施例は、ステータ10が下側
軸受の半径方向外方にあるので、スピンドルモータ全体
の直径は幾分大きくなるが、高さ寸法が低くなるという
特徴を有している。
【0021】図2は本件発明の第2の実施例を示すスピ
ンドルモータ20で、概括的には図7に示すスピンドル
モータ70を改良したものである。よって以下において
は、特に図2に示す本件発明にかかるスピンドルモータ
20が図7に示すスピンドルモータ70と異なっている
点についてのみ詳細に述べる。
【0022】図2において、ブラケット21に下端部が
固定されているシャフト22に対して、一対の軸受24
a、24bが配置されており、これらの軸受24a、2
4bはロータブッシュ23の上方部分及び下方部分に設
けた軸受保持部によって所定位置へ保持されている。こ
のロータブッシュ23の中間の外側面にはロータハブ2
4の内面が接触しかつ保持されている。一般にロータブ
ッシュ23は鉄材料により形成され、一方、ロータハブ
24はアルミニウム合金により形成されており、ロータ
ブッシュ23の中間部分外側面とロータハブ24の内側
面とは常温で互いに密嵌状態に係合配置されている。こ
こで上方の軸受24aの上面部分はラビリンスキャップ
32等により封止され、下方の軸受24bの下面部分は
同様にラビリンスキャップ33等により封止されてお
り、これらの軸受24a、24bから発生する油分等の
流体が外部へ飛散しないようにしている。ロータハブ2
4は、その外周部に、下方に向かってブラケット21に
近接するように伸びている筒状延長部25を有してい
る。この延長部25の外面にはそこから鍔状に突出して
いるデイスク載置部26が形成されており、このデイス
ク載置部26に記録媒体であるデイスク(図示なし)が
載置される。
【0023】また、ロータハブ24において、前記デイ
スク載置部26を有している延長部25から出来るだけ
半径方向内方に離れかつロータブッシュ23に接近した
位置には、半径方向外面部分がほぼ垂直面をなしている
概ね三角形状の断面を有する垂下部27が垂下してい
る。この垂下部27の半径方向外方には、図1に符号9
にて示すと同様の段部28が形成されている。この結
果、該垂下部27は該段部28を介して半径方向外方に
向かってほぼ水平に広がり前記延長部25に至ってい
る。
【0024】シャフト22の下端部を立上支持している
ブラケット21の立上部の外周部には公知のステータ2
9が同様に公知の手段によって固着されている。このコ
ア29の僅かに外方には該コア29に対向してロータマ
グネット30が配置されている。更にこのロータマグネ
ット30を半径方向外方から包囲するよう釣鐘形状を有
する(図面においてはL字形断面にて示している)ロー
タヨーク31が設けてある。このロータヨーク31は、
半径方向外方に概ね水平に伸びている水平部分32と、
該水平部分32の外縁部から垂下している部分であって
前記ステータ29に対置する最適位置にロータマグネッ
ト30を支持しているロータマグネット支持部33と、
を有している。
【0025】ここで、該ロータヨーク31の水平部分3
2は、図2に示すように、その内周面が前記ロータハブ
24から垂下している垂下部27の半径方向外周面に衝
接し、更にその内縁上面が前記段部28に衝接して前記
ロータハブ24からは僅かに離れて位置付けてあり、こ
の状態で該垂下部27を半径方向外方に向かってカシメ
加工することにより、該ロータヨーク31がロータマグ
ネット30を前記ステータ29に対置した位置に保持し
た状態で該ロータハブ24の所定位置に固着保持され
る。この結果、この発明においては、ロータヨーク31
を固定するためのロータハブ24に設けた垂下部27の
位置即ちカシメ位置が、これまでのスピンドルモータに
比較して著しくデイスク載置部26からシャフト22の
方向へ移動してある。更に、前記段部28がデイスク載
置部26とロータヨーク31の水平部分32とを僅かに
離して位置づけるための離隔的機能を提供している。そ
の結果、ロータハブ24に対するロータヨーク31の固
着は実質的に前記カシメ部分でのみ行われている。
【0026】図2に示す実施例においては、段部28が
ロータハブ24に設けてあるが、これは、ロータハブ2
4とロータヨーク31の水平部分32とが所定の間隔を
おいて配置するような間隔形成手段であり、必ずしもロ
ータハブ24に設けてある必要がなく、例えば、該ロー
タヨーク31の水平部分32の内縁上面に突起状の隆起
物を設けることにより代替することも出来ることは図1
の実施例の場合と同様である。また、カシメ部分の構
造、段部の代替手段等も図1において述べたと同様の手
法を採用することが出来る。
【0027】図2に示す実施例は、ステータ29が下側
軸受の軸線方向下側にあるので、スピンドルモータ全体
の高さは幾分高くなるが、直径は小さくなるという特徴
を有している。また、ロータハブ24に設けられた筒状
延長部25の径方向内側に間隙を介してロータヨーク3
1が配置されており、ロータヨーク31が直接モータ外
に露出しない構成になっている。
【0028】
【発明の効果】本件発明においては、ロータヨークをカ
シメ固定するためのロータハブに設けた垂下部の位置即
ちカシメ位置を、これまでのスピンドルモータに比較し
て著しくデイスク載置部からシャフトの方向へ向かって
移動してあるので、このカシメ加工による応力歪みがデ
イスク載置部に直接作用する危険を完全に解消してい
る。更に、ロータハブとロータヨークとの接触部が実質
的にカシメ部分のみとすることにより両者の熱膨張率の
差によって発生する熱変形の問題も同時に解消出来る。
【0029】またロータヨークの水平部分とロータマグ
ネット支持部とが、ステータを完全に包囲するようほぼ
同一の長さを有することにより、スピンドルモータ機動
部の磁気の影響をデイスクへ及ぼすことを防止してい
る。
【0030】また、ステータが下方軸受の半径方向外方
に配置されているのでスピンドルモータの全体高さを低
くすることが出来る。
【0031】そのうえ、ロータハブがロータブッシュを
介して軸受を支持しているので、ロータハブとロータブ
ッシュの熱膨張係数の違いによる熱変形をロータブッシ
ュが吸収し、該熱変形が軸受へ伝えられことがなく、こ
れにより軸受自体の寿命を延ばすことが出来る。
【0032】更に、ロータハブの筒状延長部の内側にロ
ータヨークが配置されているので、ロータヨークが直接
モータ外に露出することがなく、モータ単体での外観が
良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の第1の実施例を示しているスピンド
ルモータの断面図である。
【図2】本件発明の第2の実施例を示しているスピンド
ルモータの断面図である。
【図3】公知のスピンドルモータの一例を示す断面図で
ある。
【図4】図3に示す公知のスピンドルモータの部分拡大
図である。
【図5】同一出願人が先に出願した別のスピンドルモー
タの一例を示す断面図である。
【図6】図5に示すスピンドルモータの部分拡大図であ
る。
【図7】同一出願人が先に出願した更に別のスピンドル
モータの一例を示す図5と同様の断面図である。
【符号の説明】
1 スピンドルモータ 2 ブラケット 3 シャフト 4 ロータハブ 5 デイスク載置部 6 デイスク 7 軸受保持部 8 垂下部 9 段部 10 ロータマグネット 12 ロータヨーク 13 水平部分 14 ロータマグネット支持部 20 スピンドルモータ 21 ブラケット 22 シャフト 23 ロータブッシュ 24 ロータハブ 25 延長部 26 デイスク載置部 27 垂下部 28 段部 29 コア 30 ロータマグネット 31 ロータヨーク 32 水平部分 33 ロータマグネット支持部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラケット2、21と、該ブラケット
    2、21に下端部が固定されているシャフト3、22
    と、該シャフト3、22に対し上下一対の軸受を介して
    回転自在に取り付けてあるロータハブ4、24と、該ロ
    ータハブ4、24の外側面に設けてあるほぼ鍔状のデイ
    スク載置部5、26と、前記ブラケット2、21に固定
    されているステータ10、29と、該ステータ10、2
    9の半径方向外方に該ステータ10、29に対置して配
    置されているロータマグネット11、30と、該ロータ
    マグネット11、30を担持しておりかつ前記ロータハ
    ブ4、24へカシメ固定されているロータヨーク12、
    31と、により構成されているスピンドルモータ1、2
    0であって、 該ロータヨーク12、31が、水平部分13、32と、
    該水平部分13、32の外縁部から垂下している部分で
    あって内側に前記ステータ10、29に対置してロータ
    マグネット11、30を支持しているロータマグネット
    支持部14、33と、を有しており、 該水平部分13、32の半径方向内方の内周面が前記ロ
    ータハブ4、24に設けたデイスク載置部5、26から
    半径方向内方に離れた位置に垂下している垂下部8、2
    7に衝接し、該水平部分13、32の内縁上面が、前記
    垂下部8、27の半径方向外方に設けてある段部9、2
    8に衝接し、 これにより該ロータヨーク12、31が前記デイスク載
    置部5、26の下面から僅かな間隔をおいて位置付けて
    あり、かつ前記垂下部8、27の垂下端を半径方向外方
    にカシメ加工することにより実質的に該ロータヨーク1
    2、31の水平部分13、32の前記半径方向内方の内
    周面のみでロータハブ4、24へカシメ固定保持されて
    いることを特徴とするスピンドルモータ。
  2. 【請求項2】 前記ロータヨーク12の、水平部分13
    と、ロータマグネット支持部14とがほぼ同一の長さを
    有していることを特徴とする請求項1に記載のスピンド
    ルモータ。
  3. 【請求項3】 前記ステータ10が下方軸受の半径方向
    外方に配置されていることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のスピンドルモータ。
  4. 【請求項4】 前記ロータハブ24がロータブッシュ2
    3を介して軸受に支持されていることを特徴とする請求
    項1に記載のスピンドルモータ。
  5. 【請求項5】 前記ステータ29が下方軸受の軸線方向
    下側に配置されていることを特徴とする請求項1又は4
    に記載のスピンドルモータ。
  6. 【請求項6】 前記ロータハブ24の外周部には、前記
    ブラケット21に近接するよう延びる筒状延長部25が
    設けられ、該延長部25の基部外周にディスク載置部2
    6が位置しており、前記ロータヨーク31が前記延長部
    25の内側に隙間を介して配置されていることを特徴と
    する請求項1に記載のスピンドルモータ。
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JP2022109924A (ja) * 2016-05-25 2022-07-28 セレロトン・アクチェンゲゼルシャフト 回転子

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