JP3742163B2 - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ Download PDF

Info

Publication number
JP3742163B2
JP3742163B2 JP32071996A JP32071996A JP3742163B2 JP 3742163 B2 JP3742163 B2 JP 3742163B2 JP 32071996 A JP32071996 A JP 32071996A JP 32071996 A JP32071996 A JP 32071996A JP 3742163 B2 JP3742163 B2 JP 3742163B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
disk mounting
rotor hub
hub
yoke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP32071996A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10150758A (ja
Inventor
昌三 田形
浩三 大倉
朝男 矢崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec America Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP32071996A priority Critical patent/JP3742163B2/ja
Priority to SG1997002038A priority patent/SG54513A1/en
Priority to CN97112383A priority patent/CN1055353C/zh
Publication of JPH10150758A publication Critical patent/JPH10150758A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3742163B2 publication Critical patent/JP3742163B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば磁気デイスク等からなる記録デイスクを回転駆動するスピンドルモータに関する。より詳細には、記録デイスクを支持している部分が変形していることにより回転時に該記録デイスクが上下方向に振動運動し該記録デイスクに情報が正確に記録されなかったり又は予め記録された情報を正確に読み出すことが出来なくなることを防止するスピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
記録デイスクを回転駆動するためのスピンドルモータとしては種々のものが知られている。図3に示すスピンドルモータ(特開平8−36831)はその一例である。このスピンドルモータ50は、通常、円筒部を有する静止部材即ちブラケット51と、該円筒部の外周部に固定されたステータ52と、該円筒部の内側に軸受を介して回転自在に支持されたシャフト53と、該シャフト53の一端部に固定されており記録デイスク54が載置されるデイスク載置部55を有しているロータハブ56と、該ロータハブ56へ前記ステータ52に対向するようにロータヨーク57を介して取り付けられたロータマグネット58と、を備え、該記録デイスク54が前記シャフト53にネジ止めされたクランプ及びスペーサを介して保持されている。
【0003】
このような構成を有しているスピンドルモータ50では、図4に一部を拡大して示しているように、ロータハブ56の下方部分に、記録デイスク54を載置するデイスク載置部55を一体的に設けており、このデイスク載置部55から更に下方に向かって取付突部59が一体的に伸びている。また、前記ロータヨーク57は、円筒状のヨーク本体57aと、該ヨーク本体57aの上端部からシャフト53の方向に向かって伸びている内方フランジ57bと、を有している。そしてこのロータヨーク57は、内方フランジ57bの上面の全面がデイスク載置部55の下面の全面に当接し更に該内方フランジ57bの半径方向内周面が取付突部59の半径方向外周面に当接するように位置付けられ、取付突部59の下端部を内方フランジ57bの自由端部に対してカシメ加工を施すことによって、該ロータヨーク57をロータハブ56へ固着している。
【0004】
通常、この種のスピンドルモータ50においては、ロータハブ56はアルミニウム材料により構成し、一方、ロータヨーク57は鉄材料により構成している。そして、このスピンドルモータ50を装備している駆動装置を駆動し、当該駆動装置の温度が上昇した場合、ロータハブ56及びロータヨーク57がそれぞれ熱膨張を発生し、両者の接触面即ちデイスク載置部55の下面とロータヨーク57の内方フランジ57bの上面との間に熱膨脹による変形が発生する。一般にアルミニウムは鉄に比較して熱膨張係数が大きいため、ロータハブ56特に熱が集中しがちなデイスク載置部55が、ロータヨーク57の内方フランジ57bの上面から上方に遊離するように熱変形する。この熱変形により、スピンドルモータ50を回転した際にデイスク載置部55に載置された記録デイスク54の記録面がロータハブ56の回転によって大きく上下方向に振れることがある。このため記録デイスク54へ記録された情報が正確に読み出せなかったり、又はそこへ情報を正確に記録することが出来なくなるという欠陥があった。
【0005】
このような欠陥を解消するため、同一出願人は先に図5及び図7に示すような2つのタイプの新たなスピンドルモータについて発明しこれを出願した(特願平8−152337)。図5に示すスピンドルモータ60は、静止部材即ちブラケット61と、該ブラケット61に対して相対的に回転するハブ62と、該ハブ62に一体的に装着されるマグネット63と、該マグネット63に対向してブラケット61へ固定配置されたステータ64と、を有し、前記ハブ62がハブ本体65とマグネット63が取り付けてあるヨーク66とを有し、更に該ハブ本体65が記録デイスクを載置するデイスク載置部67を有し、該デイスク載置部67がその下方にヨーク66をカシメ固着し、更に該ハブ本体65とヨーク66との間に所定の間隙68を形成するための該間隙68のシャフトに近い部分に間隙形成手段69(図示の例ではデイスク載置部67の下方に突出している)を有し、この間隙形成手段69が形成するハブ本体65とヨーク66との間の間隔68により前記熱変形を吸収している。
【0006】
一方、図7に示すスピンドルモータ70は、静止部材即ちブラケット71と、該ブラケット71に対して相対的に回転するハブ72と、該ハブ72に一体的に装着されたマグネット73と、該マグネット73に対向してブラケット71へ固定配置されたステータ74と、を有し、前記ハブ72がハブ本体75とマグネット73が取り付けてあるヨーク76とを有し、該ハブ本体75が記録デイスク(図示なし)を載置するデイスク載置部77を有し、該デイスク載置部77がその下方にヨーク76をカシメ固着し、該ハブ本体75とヨーク76との間のシャフトから半径方向外方に離れた部分に所定の間隙78を形成する手段79(図示の例ではデイスク載置部77の下方に突出している)を有し、この間隙形成手段79が形成するハブ本体75とヨーク76との間の間隔78が熱変形を吸収している。加えて図7に示す実施例においては、例えば鉄材料から構成されているスリーブ80がハブ72の代わりに、一対の軸受81、82を支持しており、このスリーブ80がスリーブ80とハブ72との熱膨張係数の違いによる熱変形を吸収するための凹部83、84を有しており、こうしてこれらの軸受81、82に対する熱変形による損傷をも防止しているものである。
【0007】
このように、図5及び図7に示すスピンドルモータ60、70では、間隙形成手段69、79が形成するハブ本体とヨークとの間の間隔68、78が、該ハブ本体とヨークとに発生する熱変形を吸収している。これにより、図3に示すような構造を有しているスピンドルモータの欠点、すなわち当該駆動装置の温度が上昇した場合記録ディスクに対する正確な読み書きができなくなるといった問題は解消している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図3、図5及び図7に示すようにロータヨーク57、66、76をロータハブ56、62、72へカシメ固定しているスピンドルモータ50、60、70においては、一般にそのカシメ位置がロータハブ56、62、72から一体的に鍔状に張り出しているデイスク載置部55、67、77の直下部分に位置している。
【0009】
このため、かかるスピンドルモータ特に図3に示すスピンドルモータ50においては、上述の熱変形に関する課題に加え、デイスク載置部の直下部分にあるロータヨークを固定するためのロータハブのカシメ加工による応力が該デイスク載置部に作用し、該デイスク載置部の変形を助長するという新たな課題が判明した。更に図5及び図7に示すようなスピンドルモータ60、70においては、上述の熱変形に関する課題は解消しているものの、デイスク載置部の直下部分にあるロータヨークを固定するためのロータハブのカシメ加工による応力が該デイスク載置部に作用し、該デイスク載置部の変形を引き起こすという新たな課題が判明した。
【0010】
そこで、本件発明は、図5及び図7に示す実施例を更に改良し、熱によるデイスク載置部の変形に関する課題と、ロータハブのカシメ加工応力によるデイスク載置部の変形に関する課題とを同時に一挙に解消せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本件発明では上記課題を解決するため、先に図5及び図7において述べた間隙形成手段に類似した離隔的機能を提供している段部によりロータハブとロータヨークとの間の熱変形を吸収すると共に、ロータヨークをカシメ固定するためのロータハブのカシメ部の位置を、デイスク載置部から半径方向内方へ出来るだけ遠くへ引き離し、かつ該ロータハブとロータヨークとを接続するための両者の接触部を実質的にカシメ部分のみとすることにより熱変形及び該カシメ部分のデイスク載置部に対するカシメ加工応力の影響を少なくしたものである。
【0012】
すなわち、本発明は、ブラケットと、該ブラケットに下端部が固定されているシャフトと、該シャフトに対し上下一対の軸受を介して回転自在に取り付けてある略円筒状ロータハブと、該ロータハブの外側面に設けてあるほぼ鍔状のデイスク載置部と、前記ブラケットに固定されているステータと、該ステータの半径方向外方に該ステータに対置して配置されているロータマグネットと、該ロータマグネットを担持しておりかつ前記ロータハブにおける該ディスク載置部の下側に配置されているロータヨークと、により構成されているスピンドルモータであって、該ロータヨークが、水平部分と該水平部分の外縁部から垂下している部分であって内側に前記ステータに対置してロータマグネットを支持しているロータマグネット支持部と、を有しており、該水平部分の半径方向内方の内周面が前記ロータハブに設けたデイスク載置部から半径方向内方かつ該ディスク載置部から下方にに離れた位置に垂下している垂下部に衝接し、該水平部分の内縁上面が、前記垂下部の半径方向外方における該ロータハブと該ロータヨークの何れかに設けてある段部に衝接し、これにより該ロータヨークの水平部分の内縁上面が、前記デイスク載置部の下面から僅かな間隔をおいて位置付けてあり、かつ前記垂下部の垂下端を半径方向外方にカシメ加工することにより実質的に該ロータヨークの水平部分の前記半径方向内方の内周面のみでロータハブへカシメ固定保持されていることを特徴とするものである。
【0013】
また、別の本発明は、ブラケットと、該ブラケットに下端部が固定されているシャフトと、該シャフトに対し上下一対の軸受を介して回転自在に取り付けてある略円筒状のロータハブと、該ロータハブの外側面に設けてあるほぼ鍔状のデイスク載置部と、前記ブラケットに固定されているステータと、該ステータの半径方向外方に該ステータに対置して配置されているロータマグネットと、該ロータマグネットを担持しておりかつ前記ロータハブにおける該ディスク載置部の内側に配置されているロータヨークと、により構成されているスピンドルモータであって、
該ロータヨークが、水平部分と、該水平部分の外縁部から垂下している部分であって内側に前記ステータに対置してロータマグネットを支持しているロータマグネット支持部と、を有しており、
該水平部分の半径方向内方の内周面が、前記ロータハブに設けたデイスク載置部から半径方向内方かつ該ディスク載置部から上方に離れた位置に垂下している垂下部に衝接し、該水平部分の内縁上面が、前記垂下部の半径方向外方における該ロータハブと該ロータヨークの何れかに設けてある段部に衝接し、
これにより該ロータヨーク31における水平部分32の内縁上面とロータマグネット支持部33の外周面が、該ロータハブ31から僅かな間隔をおいて位置付けてあり、かつ前記垂下部27の垂下端を半径方向外方にカシメ加工することにより実質的に該ロータヨーク31の水平部分32の前記半径方向内方の内周面のみでロータハブ24へカシメ固定保持されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本件発明の第1の実施例を示すスピンドルモータ1で、概括的には図5に示すスピンドルモータ60を更に改良したものである。よって以下においては、特に図1に示す本件発明にかかるスピンドルモータ1が先に出願してある図5に示すスピンドルモータ60と異なっている点についてのみ詳細に述べる。
【0015】
図1において、ブラケット2へ下端部が固定されているシャフト3に対して、一対の軸受4a、4bを介してロータハブ4が回転自在に取り付けてある。上方の軸受4aは磁性流体シール15及び磁性流体ブッシュ16、更にはキャップ17によって封止されており、下方の軸受4bは後述する軸受保持部7と立上部2aとによるラビリンスシール、及びロータヨーク12とブラケット2とによるラビリンスシール等により封止されており、これらの軸受4a、4bからの油分等の流体が外部へ飛散しないようにしている。一般にアルミニウム等の合金により構成されているロータハブ4は、その外周部に鍔状に突出しているデイスク載置部5を有しており、このデイスク載置部5に記録媒体であるデイスク6が載置されている。更にこのロータハブ4は前記下方の軸受を保持するための軸受保持部7を有している。また、前記デイスク載置部5から半径方向内方に出来るだけ離れこの軸受保持部7から僅かに半径方向外方に離れた位置には、半径方向外面部分がほぼ垂直に垂下する垂直面をなしている概ね三角形状の断面を有する垂下部8が該ロータハブ4から垂下している。この垂下部8の半径方向外方には、図面において上方に向かって小さな段部9が形成されている。この結果、該垂下部8は該段部9を介してロータハブの半径方向外方に向かってほぼ水平に広がりデイスク載置部5の下面に至っている。
【0016】
ロータハブ4に設けた軸受保持部7の半径方向外方位置に、僅かの間隔を置いてブラケット2から立ち上がっている立上部2aの外周部には公知のステータ10が公知の手段によって固着されている。このステータ10の僅かに外方には該ステータ10に対向してロータマグネット11が配置されている。更にこれらのステータ10及びロータマグネット11を半径方向外方から包囲するよう釣鐘形状を有する(図面においてL字形断面にて示している)ロータヨーク12が設けてある。このロータヨーク12は、ロータハブ4のデイスク載置部5下面に概ね水平に伸びている水平部分13と、該水平部分13の外縁部から垂下している部分であって前記ステータ10に対置する最適位置にロータマグネット11を支持しているロータマグネット支持部14と、を有している。ここで、該水平部分13とロータマグネット支持部14との長さは概ね同じ又はロータマグネット支持部14の方が僅かに長い程度の寸法を有している。このロータヨーク12はステータ10及びロータマグネット11を完全に包囲し、そこから発生する磁力線がデイスク6へ悪影響を及ぼさないようにも作用している。
【0017】
ここで、該ロータヨーク12の水平部分13は、図1に示すように、その内周面が前記ロータハブ4から垂下している垂下部8の概ね円筒垂直面をなしている半径方向外周面に衝接し、更にその内縁上面が前記段部9に衝接して前記デイスク載置部5の下面からは僅かな間隔をおいて位置付けてあり、この状態で該垂下部8を半径方向外方に向かってカシメ加工することにより、該ロータヨーク12はロータマグネット11を前記コア10に対置した位置に保持した状態で該ロータハブ4の所定位置に対して固着保持される。なお、該垂下部8の末端部を半径方向外方に向かってカシメ加工する際に、該垂下部8の末端部全体をカシメ加工することも出来るが、その複数箇所のみをカシメて固定することも出来る。また、このカシメ加工を適切に行うために、ロータヨーク12の水平部分13の内周面に、該カシメられた垂下部8の末端部を受け入れるための凹みをその内周面下縁全体に又はその一部に設けることも出来ることは当業者の知るところである。
【0018】
この発明においては、ロータヨーク12を固定するためのロータハブ4に設けた垂下部8の位置即ちカシメ位置が、これまでのスピンドルモータに比較して著しくデイスク載置部5から半径方向内方つまりシャフト3の方向へ移動している。更に、前記段部9がデイスク載置部5とロータヨーク12の水平部分13とを僅かに離して位置づけるための離隔的機能を提供している。その結果、ロータハブ4に対するロータヨーク12の固着は実質的に前記カシメ部分でのみ行われている。
【0019】
図1に示す実施例においては、段部9がロータハブ4に設けてあるが、これは、ロータハブ4とロータヨーク12の水平部分13とが所定の間隔をおいて配置するような間隔形成手段であり、必ずしもロータハブ4に設けてある必要がなく、例えば、該ロータヨーク12の水平部分13の内縁上面付近に突起状の隆起物をリング状に連結して又は断続して設けることにより代替することも出来る。
【0020】
図1に示す実施例は、ステータ10が下側軸受の半径方向外方にあるので、スピンドルモータ全体の直径は幾分大きくなるが、高さ寸法が低くなるという特徴を有している。
【0021】
図2は本件発明の第2の実施例を示すスピンドルモータ20で、概括的には図7に示すスピンドルモータ70を改良したものである。よって以下においては、特に図2に示す本件発明にかかるスピンドルモータ20が図7に示すスピンドルモータ70と異なっている点についてのみ詳細に述べる。
【0022】
図2において、ブラケット21に下端部が固定されているシャフト22に対して、一対の軸受24a、24bが配置されており、これらの軸受24a、24bはロータブッシュ23の上方部分及び下方部分に設けた軸受保持部によって所定位置へ保持されている。このロータブッシュ23の中間の外側面にはロータハブ24の内面が接触しかつ保持されている。一般にロータブッシュ23は鉄材料により形成され、一方、ロータハブ24はアルミニウム合金により形成されており、ロータブッシュ23の中間部分外側面とロータハブ24の内側面とは常温で互いに密嵌状態に係合配置されている。ここで上方の軸受24aの上面部分はラビリンスキャップ32等により封止され、下方の軸受24bの下面部分は同様にラビリンスキャップ33等により封止されており、これらの軸受24a、24bから発生する油分等の流体が外部へ飛散しないようにしている。ロータハブ24は、その外周部に、下方に向かってブラケット21に近接するように伸びている筒状延長部25を有している。この延長部25の外面にはそこから鍔状に突出しているデイスク載置部26が形成されており、このデイスク載置部26に記録媒体であるデイスク(図示なし)が載置される。
【0023】
また、ロータハブ24において、前記デイスク載置部26を有している延長部25から出来るだけ半径方向内方に離れかつロータブッシュ23に接近した位置には、半径方向外面部分がほぼ垂直面をなしている概ね三角形状の断面を有する垂下部27が垂下している。この垂下部27の半径方向外方には、図1に符号9にて示すと同様の段部28が形成されている。この結果、該垂下部27は該段部28を介して半径方向外方に向かってほぼ水平に広がり前記延長部25に至っている。
【0024】
シャフト22の下端部を立上支持しているブラケット21の立上部の外周部には公知のステータ29が同様に公知の手段によって固着されている。このコア29の僅かに外方には該コア29に対向してロータマグネット30が配置されている。更にこのロータマグネット30を半径方向外方から包囲するよう釣鐘形状を有する(図面においてはL字形断面にて示している)ロータヨーク31が設けてある。このロータヨーク31は、半径方向外方に概ね水平に伸びている水平部分32と、該水平部分32の外縁部から垂下している部分であって前記ステータ29に対置する最適位置にロータマグネット30を支持しているロータマグネット支持部33と、を有している。
【0025】
ここで、該ロータヨーク31の水平部分32は、図2に示すように、その内周面が前記ロータハブ24から垂下している垂下部27の半径方向外周面に衝接し、更にその内縁上面が前記段部28に衝接して前記ロータハブ24からは僅かに離れて位置付けてあり、この状態で該垂下部27を半径方向外方に向かってカシメ加工することにより、該ロータヨーク31がロータマグネット30を前記ステータ29に対置した位置に保持した状態で該ロータハブ24の所定位置に固着保持される。この結果、この発明においては、ロータヨーク31を固定するためのロータハブ24に設けた垂下部27の位置即ちカシメ位置が、これまでのスピンドルモータに比較して著しくデイスク載置部26からシャフト22の方向へ移動してある。更に、前記段部28がデイスク載置部26の延長部25の内周面とロータヨーク31のロータマグネット支持部33、およびロータハブ31の段部28に隣接する下面とロータヨーク31の水平部分32とを僅かに離して位置づけるための離隔的機能を提供している。その結果、ロータハブ24に対するロータヨーク31の固着は実質的に前記カシメ部分でのみ行われている。
【0026】
図2に示す実施例においては、段部28がロータハブ24に設けてあるが、これは、ロータハブ24とロータヨーク31の水平部分32およびロータマグネット支持部33とが所定の間隔をおいて配置するような間隔形成手段であり、必ずしもロータハブ24に設けてある必要がなく、例えば、該ロータヨーク31の水平部分32の内縁上面に突起状の隆起物を設けることにより代替することも出来ることは図1の実施例の場合と同様である。また、カシメ部分の構造、段部の代替手段等も図1において述べたと同様の手法を採用することが出来る。
【0027】
図2に示す実施例は、ステータ29が下側軸受の軸線方向下側にあるので、スピンドルモータ全体の高さは幾分高くなるが、直径は小さくなるという特徴を有している。また、ロータハブ24に設けられた筒状延長部25の径方向内側に間隙を介してロータヨーク31が配置されており、ロータヨーク31が直接モータ外に露出しない構成になっている。
【0028】
【発明の効果】
本件発明においては、ロータヨークをカシメ固定するためのロータハブに設けた垂下部の位置即ちカシメ位置を、これまでのスピンドルモータに比較して著しくデイスク載置部からシャフトの方向へ向かって移動してあるので、このカシメ加工による応力歪みがデイスク載置部に直接作用する危険を完全に解消している。更に、ロータハブとロータヨークとの接触部が実質的にカシメ部分のみとすることにより両者の熱膨張率の差によって発生する熱変形の問題も同時に解消出来る。
【0029】
またロータヨークの水平部分とロータマグネット支持部とが、ステータを完全に包囲するようほぼ同一の長さを有することにより、スピンドルモータ機動部の磁気の影響をデイスクへ及ぼすことを防止している。
【0030】
また、ステータが下方軸受の半径方向外方に配置されているのでスピンドルモータの全体高さを低くすることが出来る。
【0031】
そのうえ、ロータハブがロータブッシュを介して軸受を支持しているので、ロータハブとロータブッシュの熱膨張係数の違いによる熱変形をロータブッシュが吸収し、該熱変形が軸受へ伝えられことがなく、これにより軸受自体の寿命を延ばすことが出来る。
【0032】
更に、ロータハブの筒状延長部の内側にロータヨークが配置されているので、ロータヨークが直接モータ外に露出することがなく、モータ単体での外観が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の第1の実施例を示しているスピンドルモータの断面図である。
【図2】本件発明の第2の実施例を示しているスピンドルモータの断面図である。
【図3】公知のスピンドルモータの一例を示す断面図である。
【図4】図3に示す公知のスピンドルモータの部分拡大図である。
【図5】同一出願人が先に出願した別のスピンドルモータの一例を示す断面図である。
【図6】図5に示すスピンドルモータの部分拡大図である。
【図7】同一出願人が先に出願した更に別のスピンドルモータの一例を示す図5と同様の断面図である。
【符号の説明】
1 スピンドルモータ
2 ブラケット
3 シャフト
4 ロータハブ
5 デイスク載置部
6 デイスク
7 軸受保持部
8 垂下部
9 段部
10 ロータマグネット
12 ロータヨーク
13 水平部分
14 ロータマグネット支持部
20 スピンドルモータ
21 ブラケット
22 シャフト
23 ロータブッシュ
24 ロータハブ
25 延長部
26 デイスク載置部
27 垂下部
28 段部
29 コア
30 ロータマグネット
31 ロータヨーク
32 水平部分
33 ロータマグネット支持部

Claims (2)

  1. ブラケット2と、該ブラケット2に下端部が固定されているシャフト3と、該シャフト3に対し上下一対の軸受を介して回転自在に取り付けてある略円筒状のロータハブ4と、該ロータハブ4の外側面に設けてあるほぼ鍔状のデイスク載置部5と、前記ブラケット2に固定されているステータ10と、該ステータ10の半径方向外方に該ステータ10に対置して配置されているロータマグネット11と、該ロータマグネット11を担持しておりかつ前記ロータハブ4における該ディスク載置部5の下側に配置されているロータヨーク12と、により構成されているスピンドルモータ1であって、
    該ロータヨーク12が、水平部分13と、該水平部分13の外縁部から垂下している部分であって内側に前記ステータ10に対置してロータマグネット11を支持しているロータマグネット支持部14と、を有しており、
    該水平部分13の半径方向内方の内周面が前記ロータハブ4に設けたデイスク載置部5から半径方向内方かつ該ディスク載置部5から下方に離れた位置に垂下している垂下部8に衝接し、該水平部分13の内縁上面が、前記垂下部8の半径方向外方における該ロータハブ4と該ロータヨーク12の何れかに設けてある段部9に衝接し、
    これにより該ロータヨーク12の水平部分13の内縁上面が、前記デイスク載置部5の下面から僅かな間隔をおいて位置付けてあり、かつ前記垂下部8の垂下端を半径方向外方にカシメ加工することにより実質的に該ロータヨーク12の水平部分13の前記半径方向内方の内周面のみでロータハブ4へカシメ固定保持されていることを特徴とするスピンドルモータ。
  2. ブラケット21と、該ブラケット21に下端部が固定されているシャフト22と、該シャフト22に対し上下一対の軸受を介して回転自在に取り付けてある略円筒状のロータハブ24と、該ロータハブ24の外側面に設けてあるほぼ鍔状のデイスク載置部26と、前記ブラケット21に固定されているステータ29と、該ステータ29の半径方向外方に該ステータ29に対置して配置されているロータマグネット30と、該ロータマグネット30を担持しておりかつ前記ロータハブ24における該ディスク載置部26の内側に配置されているロータヨーク31と、により構成されているスピンドルモータ20であって、
    該ロータヨーク31が、水平部分32と、該水平部分32の外縁部から垂下している部分であって内側に前記ステータ29に対置してロータマグネット30を支持しているロータマグネット支持部33と、を有しており、
    該水平部分32の半径方向内方の内周面が、前記ロータハブ24に設けたデイスク載置部26から半径方向内方かつ該ディスク載置部26から上方に離れた位置に垂下している垂下部27に衝接し、該水平部分32の内縁上面が、前記垂下部27の半径方向外方における該ロータハブ24と該ロータヨーク31の何れかに設けてある段部28に衝接し、
    これにより該ロータヨーク31における水平部分32の内縁上面とロータマグネット支持部33の外周面が、該ロータハブ31から僅かな間隔をおいて位置付けてあり、かつ前記垂下部27の垂下端を半径方向外方にカシメ加工することにより実質的に該ロータヨーク31の水平部分32の前記半径方向内方の内周面のみでロータハブ24へカシメ固定保持されていることを特徴とするスピンドルモータ。
JP32071996A 1996-06-13 1996-11-15 スピンドルモータ Expired - Lifetime JP3742163B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32071996A JP3742163B2 (ja) 1996-11-15 1996-11-15 スピンドルモータ
SG1997002038A SG54513A1 (en) 1996-06-13 1997-06-12 Spindle motor with disk storage device
CN97112383A CN1055353C (zh) 1996-06-13 1997-06-13 与磁盘存储装置相配的主轴电机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32071996A JP3742163B2 (ja) 1996-11-15 1996-11-15 スピンドルモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10150758A JPH10150758A (ja) 1998-06-02
JP3742163B2 true JP3742163B2 (ja) 2006-02-01

Family

ID=18124570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32071996A Expired - Lifetime JP3742163B2 (ja) 1996-06-13 1996-11-15 スピンドルモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3742163B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4839897B2 (ja) 2006-03-10 2011-12-21 日本電産株式会社 ロータハブ、モータおよび記録ディスク駆動装置
EP3249786A1 (en) * 2016-05-25 2017-11-29 Celeroton AG Electrical machine and rotor for an electrical machine

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10150758A (ja) 1998-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014023205A (ja) モータおよびディスク駆動装置
JP3984451B2 (ja) モータ及びディスク装置
KR101388772B1 (ko) 스핀들 모터 및 이를 포함하는 하드 디스크 드라이브
JP3742163B2 (ja) スピンドルモータ
JPH0744814B2 (ja) デイスク駆動モ−タ
JP3155363B2 (ja) スピンドルモータ
KR20130074555A (ko) 스핀들 모터
JP5072311B2 (ja) ハードディスク駆動モータ及びハードディスク駆動モータの製造方法
JPH09182362A (ja) スピンドルモータ
JPH0729293A (ja) スピンドルモータ
JPH104665A (ja) スピンドルモータ
JP2000023414A (ja) スピンドルモータ
KR100998701B1 (ko) 스핀들 모터
JPH083189Y2 (ja) スピンドルモータ
JP2987185B2 (ja) スピンドルモータ
JPS63257956A (ja) デイスク用スピンドルモ−タ
JP2559542Y2 (ja) ブラシレスモータ
JP3940512B2 (ja) スピンドルモータ
JPH114568A (ja) スピンドルモータ
JP6263157B2 (ja) ハードディスク駆動装置及びピボットアッシー軸受装置
JP3481059B2 (ja) スピンドルモータ
JPH0729294A (ja) スピンドルモータ
JP2999581B2 (ja) スピンドルモータ
JP4215523B2 (ja) スピンドルモータ、これを備えたハードディスク駆動装置
JPH0753400Y2 (ja) 麈侵入防止用キャップ部材を備えたモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081118

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091118

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091118

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101118

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131118

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131118

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term