JP2593970B2 - 液晶表示素子の製造方法 - Google Patents
液晶表示素子の製造方法Info
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Description
法に関する。
晶表示素子が開発されている。液晶を用いた表示素子の
一般的な液晶配向法として、液晶表示素子を構成する2
枚の基板の向き合う表面の少なくとも一方を布でこする
方法(ラビング法)が用いられてきた。
電界時において、セル全体にわたって一様な液晶分子の
配向状態を得るためには液晶分子のプレチルト角をある
程度大きく設定することが実用上重要であることは周知
の事実である。
ために直径20μmのナイロンやレーヨン素材の布を用
いてラビングを行うが、ラビング布の繊維の断面形状が
星型であったり、繊維の先端が尖っていたりするので、
液晶を封入した際ラビング筋状の表示ムラが生じやすい
などの問題を有する。これは、配向膜表面がラビングす
ることにより傷付けられるため表面の凹凸が大きくな
り、その結果、配向膜基板上の不純物が洗浄により落ち
にくくなったり、また、液晶分子のプレチルト角のばら
つきが大きくなるため、わずかなラビング強度の差で液
晶分子の傾き角度が変化しやすくなったりすることによ
り起こると考えられている。
の生じにくい液晶表示素子の製造方法を提供することを
目的とする。
製造方法は、液晶の配向方法として液晶表示素子を構成
する2枚の電極基板の向き合う表面の少なくとも一方を
布でこする(ラビング)方法において、ラビング布を構
成する繊維の先端の形状が滑らかな曲面状であることを
特徴とするものであって、そのことにより上記目的を達
成する。
先端の形状が丸型もしくは球状であるものとする又は上
記ラビング布を構成する繊維の形状がループ状であるも
のとすることによって、上記目的を良好に達成すること
ができる。
状が滑らかな曲面であって、例えば丸いかもしくは繊維
の形状がループ状になっているため、配向膜表面の凹凸
が小さくなり、ラビング筋状の表示ムラは生じにくく基
板全面に均一で安定した配向が得られる。
向膜の表面形状を知る方法として原子間力顕微鏡にて配
向膜基板上の表面観察を行った。この観察は、ラビング
布の繊維の先端の形状を種々異ならせた場合について行
った。ラビング布の繊維の先端の形状が平面型,丸型,
球状,ループ状の場合について、結果を次の表1に示
す。
を用いた液晶表示素子について、表示結果を観察したと
ころ、上記先端の形状が平面型の場合に比べて上記先端
の形状が丸型,球状,ループ状の場合には表示ムラが少
ないことが判明した。
きく、安定した配向を得るためには配向膜表面の形状
は、凹凸が小さい方が好ましく、実際には表面の凹凸は
50Å以下が好ましいことが判明した。
端の形状が丸型,球状,ループ状のような滑らかな曲面
をなすものを用いてラビング処理することが、本発明の
特徴とするところである。
について具体例を挙げて以下に説明する。
ガラスやプラスチックからなる基板1、9の表面にIT
O(Indium tin oxide)からなる所定
形状の電極2、8を600Åの厚みに形成し、その上に
SiO2からなる絶縁層3、7を300Åの厚みに形成
し、さらにその上にシランカップリング剤などの配向処
理剤からなる配向層(ポリイミド)4、6を600Åの
厚みに形成した。配向層4、6の表面を基布から先端ま
での毛足の長さが1mmでパイルの直径が20μmのナ
イロン製のラビング布でこする(ラビング)ことによ
り、液晶分子を所定の方向に配向させるための配向制御
方法を用いた。この時のラビング処理条件は、ラビング
装置のローラー回転数が1分間当たり100回転、基板
1、9の送り速度は1分間当たり6000mmで、直径
が150cmのローラーにラビング布を設けて行った。
は、パイル(繊維)の先端部が図2に示すような丸型の
形状をなしている。図2において、(A)及び(B)は
パイルの先端部の側面図及び平面図を示している。この
先端部の形状は半径r1が10μmの丸型の曲面をなし
ている。この布を用いてラビングした後、原子間力顕微
鏡にて配向層基板1,9上の表面観察を行ったところ、
配向層4,6の形状は、凹凸が35Åであった。
4,6の基板1,9の間にZLI−1132(メルク社
製)からなる液晶層5を封入して、図1に示すような基
板構成の液晶表示素子を作製した。
配向欠陥のない均一で安定した配向を得ることができ
た。なお、この例は表1中ラビング布の繊維の先端の形
状が丸型の場合に相当する。
件で、ラビング布の繊維(パイル)の先端の形状が、図
3に示すような布を用いてラビングを行った。図3にお
いて、(A)及び(B)は繊維の先端部の側面図及び平
面図を示しており、この先端部は半径r2が12μm〜
13μmの球状の曲面をなしている。この布を用いてラ
ビングした後、原子間力顕微鏡にて配向膜4,6の表面
観察を行ったところ、配向層4,6表面の形状は、凹凸
が30Åと実施例1に比べて小さかった。
いて実施例1と同様に図1に示すような液晶表示素子を
作成したところ、表示ムラや配向欠陥のない均一で安定
した配向を得ることができた。なお、この例は表1中ラ
ビング布の繊維の先端の形状が球状の場合に相当する。
件で、ラビング布の繊維(パイル)の先端の形状が図4
に示すようなループ状で、毛足の長さが10mmでパイ
ルの直径が20μmの布を用いてラビングを行った。こ
の布においては、基布から出ているループ状の部分は楕
円状に曲がっており、この楕円の曲率とパイルの断面の
曲率とのなす曲面が形成されている。なお、この例にあ
っては楕円はその長径が毛足の長さの半分、即ち5mm
に略等しい形状となるが、ラビング処理の際、ラビング
布を配向層4,6に押圧する圧力の具合、ラビング布の
繊維の弾力性等により上記楕円形状の曲率が変形し、必
ずしも特定し難いため、ここでは具体的数値については
省略している。
顕微鏡を用いて配向層4,6の表面観察を行ったとこ
ろ、配向層4,6表面の形状は凹凸が20Åと小さかっ
た。このような配向層4,6の基板1,9を用いて実施
例1と同様に図1に示すような液晶表示素子を作成した
ところ、表示ムラや配向欠陥のない均一で安定した配向
を得ることができた。なお、この例は表中1中ラビング
布の繊維の先端の形状がループ状の場合に相当する。
の直径が20μmの例について述べたが、ラビング布と
してはこれ以外にもこれより直径の大きいもの,直径1
5μm,10μm,5μm,2μm程度等のものを用い
ることも提案されており、これらのものを用いることも
可能であり、その場合繊維の先端の形状をその直径と同
程度の曲率やそれより大きい曲率とすることができるの
は言う迄もなくそして、パイルの毛足の長さは上記10
mmに限らず短くも長くもすることができる。そして、
ラビング布の材料としては実施例のナイロンに限らずレ
ーヨンや、ラビング布として用いることを提案されてい
る素材を用いることができる。又、配向膜の材料として
は上記オプトマーAL(ポリイミド)に限らず、配向膜
として用いられている素材を適用することができる。
端の形状を滑らかな曲面、例えば丸くするか、ループ状
にして得られる面としたラビング布によりラビング処理
するため、表示ムラや配向欠陥のない液晶表示素子を得
ることができる。
た液晶表示素子の断面図を示す。
ラビング布の繊維の先端部の側面図及び平面図を示す。
ラビング布の繊維の先端部の側面図及び平面図を示す。
先端部の側面図を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 液晶の配向方法として液晶表示素子を構
成する2枚の電極基板の向き合う表面の少なくとも一方
を布でこする(ラビング)方法において、ラビング布を
構成する繊維の先端の形状が滑らかな曲面状であること
を特徴とする液晶表示素子の製造方法。 - 【請求項2】 上記ラビング布を構成する繊維の先端の
形状が丸型もしくは球状であることを特徴とする請求項
1に記載の液晶表示素子の製造方法。 - 【請求項3】 上記ラビング布を構成する繊維の形状が
ループ状であることを特徴とする請求項1に記載の液晶
表示素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5521991A JP2593970B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 液晶表示素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5521991A JP2593970B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 液晶表示素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04291233A JPH04291233A (ja) | 1992-10-15 |
JP2593970B2 true JP2593970B2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=12992505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5521991A Expired - Lifetime JP2593970B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 液晶表示素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593970B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010002535A (ja) * | 2008-06-19 | 2010-01-07 | Fujifilm Corp | ラビング用布材 |
-
1991
- 1991-03-20 JP JP5521991A patent/JP2593970B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04291233A (ja) | 1992-10-15 |
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