JP2593934Y2 - 車高調整式サスペンション - Google Patents
車高調整式サスペンションInfo
- Publication number
- JP2593934Y2 JP2593934Y2 JP1991010478U JP1047891U JP2593934Y2 JP 2593934 Y2 JP2593934 Y2 JP 2593934Y2 JP 1991010478 U JP1991010478 U JP 1991010478U JP 1047891 U JP1047891 U JP 1047891U JP 2593934 Y2 JP2593934 Y2 JP 2593934Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle height
- mounting plate
- hydraulic cylinder
- suspension
- dust boot
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は車高調整式サスペンショ
ンあるいはアクティブサスペンションに関するものであ
る。
ンあるいはアクティブサスペンションに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】近年の自動車のサスペンションにおいて
は車高を調整できるようにしたものが知られている。た
とえば、路面や走行条件に応じて望ましい車高を得る車
高調整式サスペンションや左右輪の車高を調整してロー
ルやピッチング等の姿勢を制御するアクティブサスペン
ションがある。このような車高調整式サスペンション
は、例えばショックアブソーバーの上部に油圧シリンダ
を配置し、この油圧シリンダに作動油を流出入させるこ
とで車高を調整するように構成される。
は車高を調整できるようにしたものが知られている。た
とえば、路面や走行条件に応じて望ましい車高を得る車
高調整式サスペンションや左右輪の車高を調整してロー
ルやピッチング等の姿勢を制御するアクティブサスペン
ションがある。このような車高調整式サスペンション
は、例えばショックアブソーバーの上部に油圧シリンダ
を配置し、この油圧シリンダに作動油を流出入させるこ
とで車高を調整するように構成される。
【０００３】ところでこのような車高調整式サスペンシ
ョンでは、前記油圧シリンダ内に埃、砂等が入り込まな
いようにショックアブソーバーのスプリングを支持する
上部スプリングシートと、前記油圧シリンダを車体側に
取付ける取付プレートとの間にダストブーツを設けるこ
とがある。
ョンでは、前記油圧シリンダ内に埃、砂等が入り込まな
いようにショックアブソーバーのスプリングを支持する
上部スプリングシートと、前記油圧シリンダを車体側に
取付ける取付プレートとの間にダストブーツを設けるこ
とがある。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】ところでこのような構
造では車高調整時にダストブーツにより隔絶される内部
空間の空気を外方へ逃すことが必要となり、そこで従来
においては取付プレートにホースを組付け、このホース
を介して前記空気を外方へ逃すようにしていた。
造では車高調整時にダストブーツにより隔絶される内部
空間の空気を外方へ逃すことが必要となり、そこで従来
においては取付プレートにホースを組付け、このホース
を介して前記空気を外方へ逃すようにしていた。
【０００５】しかしながらこのような構造の車高調整式
サスペンションでは、ホースや、このホースを取付ける
取付部等が必要なので部品点数の増加、構造の複雑化、
組立性の悪化を招くという不具合があった。
サスペンションでは、ホースや、このホースを取付ける
取付部等が必要なので部品点数の増加、構造の複雑化、
組立性の悪化を招くという不具合があった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本考案はショックアブソーバーの上部に油圧シリンダを
配置し、この油圧シリンダに作動油を流出入させること
で車高を調整する車高調整式サスペンションであって、
前記ショックアブソーバーのスプリングを支持する上部
スプリングシートと、前記油圧シリンダを車体側に取付
ける取付プレートとの間にダストブーツを設け、前記取
付プレートに、前記ダストブーツにより隔絶される内部
空間の空気を外方へ逃す通気孔を設けた車高調整式サス
ペンションにおいて、前記通気孔を、前記取付プレート
を車体側に固定するボルトに設けたことを特徴とする。
本考案はショックアブソーバーの上部に油圧シリンダを
配置し、この油圧シリンダに作動油を流出入させること
で車高を調整する車高調整式サスペンションであって、
前記ショックアブソーバーのスプリングを支持する上部
スプリングシートと、前記油圧シリンダを車体側に取付
ける取付プレートとの間にダストブーツを設け、前記取
付プレートに、前記ダストブーツにより隔絶される内部
空間の空気を外方へ逃す通気孔を設けた車高調整式サス
ペンションにおいて、前記通気孔を、前記取付プレート
を車体側に固定するボルトに設けたことを特徴とする。
【０００７】
【作用】ブーツにより隔絶される内部空間の空気を外方
へ逃す通気孔を、取付プレートを車体側に固定するボル
トに設けたので、従来のようなホース等の部材が不要に
なり、部品点数の削減、構造の簡略化、組立性の向上を
図ることができる。また、通気孔をエンジンルーム内に
連通させるため、ダストブーツ近傍よりもダストの少な
い空気を内部空間に吸入することでき、油圧シリンダの
寿命を延ばすことができる。
へ逃す通気孔を、取付プレートを車体側に固定するボル
トに設けたので、従来のようなホース等の部材が不要に
なり、部品点数の削減、構造の簡略化、組立性の向上を
図ることができる。また、通気孔をエンジンルーム内に
連通させるため、ダストブーツ近傍よりもダストの少な
い空気を内部空間に吸入することでき、油圧シリンダの
寿命を延ばすことができる。
【０００８】
【実施例】以下に本考案の好適一実施例を図２で説明す
るが、参考例を図１で説明する。
るが、参考例を図１で説明する。
【０００９】図１は参考例としての車高調整式サスペン
ションの縦断面図を示す。図中、１は下端が車軸側に取
付けられるショックアブソーバー、２はショックアブソ
ーバー１のシリンダを示し、このシリンダ２内にはピス
トン３を摺動自在に配置する。
ションの縦断面図を示す。図中、１は下端が車軸側に取
付けられるショックアブソーバー、２はショックアブソ
ーバー１のシリンダを示し、このシリンダ２内にはピス
トン３を摺動自在に配置する。
【００１０】前記シリンダ２の外周には下部スプリング
シート６を取付け、ピストン３にはピストンロッド７を
固着し、このピストンロッド７は上方へ延出する。
シート６を取付け、ピストン３にはピストンロッド７を
固着し、このピストンロッド７は上方へ延出する。
【００１１】前記ピストンロッド７中間部外周には上部
スプリングシート９を嵌着し、この上部スプリングシー
ト９上端外周部の受部９ａと前記下部スプリングシート
６との間にはクッションスプリング１１を設ける。ま
た、ピストンロッド７の上部スプリングシート９よりも
下方にはストッパラバー１０を嵌合する。
スプリングシート９を嵌着し、この上部スプリングシー
ト９上端外周部の受部９ａと前記下部スプリングシート
６との間にはクッションスプリング１１を設ける。ま
た、ピストンロッド７の上部スプリングシート９よりも
下方にはストッパラバー１０を嵌合する。
【００１２】前記ピストンロッド７の上方にはシリンダ
１２を配置し、ピストンロッド７上端に固設したピスト
ン１３をシリンダ１２内に摺動自在に挿入する。前記ピ
ストン１３よりも上方のシリンダ１２内には油室Ｓ１が
形成され、ピストン１３よりも下方のシリンダ１２内に
は空気室Ｓ２が形成される。前記油室Ｓ１は図示しない
油路を介して外部アキュムレーター（図示せず）の油室
に連通する。
１２を配置し、ピストンロッド７上端に固設したピスト
ン１３をシリンダ１２内に摺動自在に挿入する。前記ピ
ストン１３よりも上方のシリンダ１２内には油室Ｓ１が
形成され、ピストン１３よりも下方のシリンダ１２内に
は空気室Ｓ２が形成される。前記油室Ｓ１は図示しない
油路を介して外部アキュムレーター（図示せず）の油室
に連通する。
【００１３】前記シリンダ１２下端にはロッドガイド１
５を嵌合し、このロッドガイド１５には上下方向に複数
の連通路１５ａ…を形成する。
５を嵌合し、このロッドガイド１５には上下方向に複数
の連通路１５ａ…を形成する。
【００１４】前記シリンダ１２の外周には、上下にリン
グ状の弾性部材１７，１８を嵌合し、この上下の弾性部
材１７，１８で取付プレート２０のフランジ２０ａを狭
持する。本実施例では上下の弾性部材１７，１８を支持
プレート２１，２２で上下から挟み、上側の支持プレー
ト２１を上方からナット２３で締付けるようにした。
グ状の弾性部材１７，１８を嵌合し、この上下の弾性部
材１７，１８で取付プレート２０のフランジ２０ａを狭
持する。本実施例では上下の弾性部材１７，１８を支持
プレート２１，２２で上下から挟み、上側の支持プレー
ト２１を上方からナット２３で締付けるようにした。
【００１５】前記取付プレート２０はボルト２５で車体
側に固定されるものであり、この取付プレート２０には
上下方向に複数の通気孔２６を形成する。又取付プレー
ト２０と上部スプリングシート９の受部９ａとの間には
ダストブーツ２７を設け、このダストブーツ２７の上端
は焼付け等により取付プレート２０に固着し、ダストブ
ーツ２７の下端は同様に焼付け等により上部スプリング
シート９の受部９ａに固着する。このダストブーツ２７
によりシリンダ１２内にごみ等が侵入するのを防止する
ことができる。
側に固定されるものであり、この取付プレート２０には
上下方向に複数の通気孔２６を形成する。又取付プレー
ト２０と上部スプリングシート９の受部９ａとの間には
ダストブーツ２７を設け、このダストブーツ２７の上端
は焼付け等により取付プレート２０に固着し、ダストブ
ーツ２７の下端は同様に焼付け等により上部スプリング
シート９の受部９ａに固着する。このダストブーツ２７
によりシリンダ１２内にごみ等が侵入するのを防止する
ことができる。
【００１６】前記取付プレート２０、上部スプリングシ
ート９及びダストブーツ２７により外部と隔絶された空
間Ｓ３が形成されるが、この空間Ｓ３は前記通気孔２６
により外部、具体的にはエンジンルーム内に連通する。
ート９及びダストブーツ２７により外部と隔絶された空
間Ｓ３が形成されるが、この空間Ｓ３は前記通気孔２６
により外部、具体的にはエンジンルーム内に連通する。
【００１７】従って外部アキュムレーターと油室Ｓ１と
の間でオイルを流出入させ、ピストン１３を上下へ摺動
させて車高を調整する時には前記通気孔２６により空間
Ｓ３のエア抜きが行なわれる。
の間でオイルを流出入させ、ピストン１３を上下へ摺動
させて車高を調整する時には前記通気孔２６により空間
Ｓ３のエア抜きが行なわれる。
【００１８】図２は本実施例を示し、この実施例では通
気孔２６を、取付プレート２０を固定するボルト２５に
形成した。これにより、ボルト２５に形成した通気孔２
６で空間Ｓ３のエア抜きを行うので、従来のようにエア
抜き用のホース等を取付プレートに設ける必要がなくな
り、部品点数の削減、構造の簡略化、組立性の向上を図
ることができる。また、通気孔２６をエンジンルーム内
に連通させるため、ダストブーツ２７近傍よりもダスト
の少ない空気を空間Ｓ３に吸入することでき、シリンダ
１２の寿命を延ばすことができる。
気孔２６を、取付プレート２０を固定するボルト２５に
形成した。これにより、ボルト２５に形成した通気孔２
６で空間Ｓ３のエア抜きを行うので、従来のようにエア
抜き用のホース等を取付プレートに設ける必要がなくな
り、部品点数の削減、構造の簡略化、組立性の向上を図
ることができる。また、通気孔２６をエンジンルーム内
に連通させるため、ダストブーツ２７近傍よりもダスト
の少ない空気を空間Ｓ３に吸入することでき、シリンダ
１２の寿命を延ばすことができる。
【００１９】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、ブー
ツにより隔絶される内部空間の空気を外方へ逃す通気孔
を、取付プレートを車体側に固定するボルトに設けたの
で、従来のようなホース等の部材が不要になり、部品点
数の削減、構造の簡略化、組立性の向上を図ることがで
きる。また、通気孔をエンジンルーム内に連通させるた
め、ダストブーツ近傍よりもダストの少ない空気を内部
空間に吸入することでき、油圧シリンダの寿命を延ばす
ことができる。
ツにより隔絶される内部空間の空気を外方へ逃す通気孔
を、取付プレートを車体側に固定するボルトに設けたの
で、従来のようなホース等の部材が不要になり、部品点
数の削減、構造の簡略化、組立性の向上を図ることがで
きる。また、通気孔をエンジンルーム内に連通させるた
め、ダストブーツ近傍よりもダストの少ない空気を内部
空間に吸入することでき、油圧シリンダの寿命を延ばす
ことができる。
【図１】参考例としての車高調整式サスペンションの縦
断面図
断面図
【図２】本実施例に係る車高調整式サスペンションの縦
断面図
断面図
１…ショックアブソーバー ９…上部スプリングシート １１…スプリング（クッションスプリング） ２０…取付プレート ２５…ボルト ２６…通気孔 ２７…ダストブーツ Ｓ３…内部空間（空間）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 野呂 栄樹 埼玉県和光市中央１丁目４番１号 株式 会社本田技術研究所内 (72)考案者 澁江 秀明 埼玉県和光市中央１丁目４番１号 株式 会社本田技術研究所内 (72)考案者 坪井 義隆 埼玉県行田市藤原町１丁目14番１号 株 式会社昭和製作所 埼玉本社工場内 (56)参考文献 特開 昭60−94879（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−3715（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭55−18614（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭56−93545（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭52−158292（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F16F 9/00 - 9/58 B60G 13/08
Claims (1)
- 【請求項１】 ショックアブソーバー１の上部に油圧シ
リンダ１２を配置し、この油圧シリンダ１２に作動油を
流出入させることで車高を調整する車高調整式サスペン
ションであって、前記ショックアブソーバー１のスプリ
ング１１を支持する上部スプリングシート９と、前記油
圧シリンダ１２を車体側に取付ける取付プレート２０と
の間にダストブーツ２７を設け、前記取付プレート２０
に、前記ダストブーツ２７により隔絶される内部空間Ｓ
３の空気を外方へ逃す通気孔２６を設けた車高調整式サ
スペンションにおいて、 前記通気孔２６を、前記取付プレート２０を車体側に固
定するボルト２５に設けたことを特徴とする車高調整式
サスペンション。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991010478U JP2593934Y2 (ja) | 1991-02-05 | 1991-02-05 | 車高調整式サスペンション |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991010478U JP2593934Y2 (ja) | 1991-02-05 | 1991-02-05 | 車高調整式サスペンション |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04101043U JPH04101043U (ja) | 1992-09-01 |
| JP2593934Y2 true JP2593934Y2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=31743540
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991010478U Expired - Fee Related JP2593934Y2 (ja) | 1991-02-05 | 1991-02-05 | 車高調整式サスペンション |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2593934Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102005001739B4 (de) * | 2005-01-14 | 2006-10-26 | Zf Friedrichshafen Ag | Federträger |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6094879A (ja) * | 1983-10-31 | 1985-05-28 | 株式会社昭和製作所 | フロントフオ−ク用ダストブ−ツの取付部構造 |
| JPS613715U (ja) * | 1984-06-15 | 1986-01-10 | 富士重工業株式会社 | 油圧式車高調整装置のダストカバ− |
-
1991
- 1991-02-05 JP JP1991010478U patent/JP2593934Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04101043U (ja) | 1992-09-01 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990111 |
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