JP2593801Y2 - 荷台傾斜装置 - Google Patents

荷台傾斜装置

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JP2593801Y2
JP2593801Y2 JP1993041340U JP4134093U JP2593801Y2 JP 2593801 Y2 JP2593801 Y2 JP 2593801Y2 JP 1993041340 U JP1993041340 U JP 1993041340U JP 4134093 U JP4134093 U JP 4134093U JP 2593801 Y2 JP2593801 Y2 JP 2593801Y2
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斉次 松岡
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INASAKA GEAR MFG. CO., LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ダンプ車の荷台傾斜装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、連結杆を必要とせ
ず、ダンプ上昇初期時にシリンダ自体の揚力が小さくと
も大きなダンプ能力が得られ、シリンダの架装スペース
が十分得られない場合であっても、装置全体を架装する
ことできるように、サブフレームの上部にボデーフレー
ムの一端を傾動自在に連結し、サブフレームの内側に一
対の支持アームを設け、一対の支持アームの中程をサブ
フレームに対して回動自在に連結し、一対の支持アーム
の一端寄りの間に多段式伸縮アクチュエータの基端を回
動自在に連結し、支持アームの他端寄りの外側にボデー
フレームの下面に当接可能なローラを回動自在にそれぞ
れ設け、支持アームの回動を抑止するストッパーを多段
式伸縮アクチュエータの基端側に設け、多段式伸縮アク
チュエータの先端をボデーフレームの下部に回動自在に
連結したダンプ車の荷台傾斜装置を特願平4−3576
87号として提案した。
【0003】しかし、このものは、荷台を最大ダンプ角
付近まで傾斜させた状態で、残土の払い落とし等を目的
として急発進を行うと、ボデーフレームを更に起こそう
とする方向に回転力が加わり、多段式伸縮アクチュエー
タが上方に引き上げられ、これに伴って多段式伸縮アク
チュエータに支軸を介して連結されている支持アームの
一端が引き上げられ、この結果支持アームは多段式伸縮
アクチュエータと逆回りに回転して先端のローラサブフ
レームに衝突し、また、前記回転力が消滅してボデーフ
レームが元の位置に復帰すると、支持アームの一端が降
下してストッパーに衝突し、上記衝突による衝撃音の発
生や、部材の変形、破損等のトラブルの発生が懸念され
るものである。
【0004】そこで、急発進時のボデーフレームの浮き
上りを防止するために、ボデーフレームの下面をワイヤ
ーロープによってサブフレーム等に連結することが考え
られるが、このような方法では、傾斜角度によってワイ
ヤーロープの長さ調整が必要となり、部品数も多くなる
という欠点ある。
【0005】
【考案解決しようとする課題】本考案の第1の目的は、
連結杆等の複雑な機構を必要とせず、構造が簡単で、ダ
ンプ上昇初期時にシリンダ自体の揚力が小さくとも大き
なダンプ能力が得られ、シリンダの架装スペースが十分
得られない場合であっても、装置全体を架装することで
き、ボデーフレームを傾斜した状態での急発進による前
記ボデーフレームの浮き上りを防止し、これにより、急
発進時の部材の衝突による破損、衝突音等のトラブルの
発生を防ぐことができる荷台傾斜装置を提供することに
ある。また、本考案の第2の目的は、支持アームと多段
式伸縮アクチュエータとを連結する支軸を利用して突起
を形成し、さらに構造及び製造工程を簡単にすることに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の荷台傾斜装置
は、上記第1の目的を達成するために、サブフレームの
上部にボデーフレームの一端を傾動自在に連結し、前記
サブフレームの内側に一対の支持アームを設け、前記一
対の支持アームの中程を回転軸を介して前記サブフレー
ムに対して回動自在に連結し、多段式伸縮アクチュエー
タの先端を前記ボデーフレームの下部に回動自在に連結
し、前記一対の支持アームの一端寄りの間に前記多段式
伸縮アクチュエータの基端を、前記ボデーフレームが前
記サブフレームに当接した状態において前記回転軸より
上方に位置する支軸を介して回動自在に連結し、前記支
持アームの他端寄りに前記ボデーフレームの下面に当接
可能なローラを回動自在にそれぞれ設け、前記サブフレ
ームに前記ボデーフレームの上昇途中において、前記支
軸に係止して前記支持アームの回動を抑止するストッパ
ーを設け、前記サブフレームに浮上り防止ストッパーを
突設し、前記支持アームの少なくとも一方の一端部より
突出した前記支軸に、前記支持アームの傾斜時に前記浮
上り防止ストッパーの下方に移動し、前記支軸の回動に
よって前記浮き上がり防止ストッパーとの係合可能位置
に位置する突起を設ける。
【0007】また、第2の目的を達成するために、支軸
を支持アームの外面に延長すると共に、延長した部分を
断面半円形に切り欠くことにより、防止ストッパーの下
面に係合可能なフラット面を有する突起を形成する。
【0008】
【作用】多段式伸縮アクチュエータを作動させると、多
段式伸縮アクチュエータの先端側はボデーフレームの下
部の他端寄りを突き上げると共に、多段式伸縮アクチュ
エータの基端一対の支持アームの一端寄りに推力を及ぼ
し、支持アームは該推力を受けて支持アームの中程の支
持部を中心に回動し、支持アームの一端寄りが下方へ下
ると共に、支持アームの他端寄りが上方へ上り、支持ア
ームの他端寄りの外側に回動自在にそれぞれ設けたロー
ラがボデーフレームの下面を押し上げ、ダンプを開始す
る。
【0009】ボデーフレームは、支持アームの回動によ
り、サブフレームに対してボデーフレームの一端を中心
に上方に傾動を開始し、ボデーフレームの傾動と支持ア
ームの一端寄りが下方へ下るに連れて、多段式伸縮アク
チュエータの仰角が大になる。支持アームは、多段式伸
縮アクチュエータの基端側に設けられたストッパーに支
持アームの一端寄りが抑止されるまで回動し、支持アー
ムの一端寄りに形成された突起が下方に回動して浮き上
り防止ストッパーの下方の係合可能位置に進入し、その
後、多段式伸縮アクチュエータの先端側の伸張による推
力によりボデーフレームが上方に向かって押し上げら
れ、ボデーフレームがサブフレームに対して傾斜する。
【0010】この状態でボデーフレームを更に起こそう
とする回転力が加わると、多段式伸縮アクチュエータを
介して支軸が引き上げられるが、突起のフラット面が浮
き上り防止ストッパーの下面に当接して浮き上りを抑制
する。荷台を下降させると、ボデーフレームがローラを
押し下げて支持アームが逆方向に回転し、支持アームの
一端が上方に回動して突起が浮き上り防止ストッパーの
下方の係合可能位置から離脱する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明のダンプ車の荷台傾斜装置を示す
正面図であり、サブフレーム1は、図示されていないシ
ャーシフレームの上側に取付けられる。サブフレーム1
の上方には、図示されていない荷台が取付けられるボデ
ーフレーム2が配設され、サブフレーム1の長手方向の
後端部にボデーフレーム2の後端下部がヒンジ10を介
して回動自在に連結されている。サブフレーム1の内側
には、一対の支持アーム3が設けられ、一対の支持アー
ム3は、その中程がサブフレーム1に対して回動自在に
連結され、一対の支持アーム3の後端寄りの間に多段式
伸縮アクチュエータ4の基端が回動自在に連結され、支
持アーム3の前端寄りの外側にボデーフレーム2の下面
に当接させてローラ5が回動自在にそれぞれ設けられ、
多段式伸縮アクチュエータ4の基端側に支持アーム3の
回動を抑止するストッパー6が設けられ、多段式伸縮ア
クチュエータ4の先端がボデーフレーム2の下部の長手
方向の他端寄りに回動自在に連結されている。なお、本
実施例において、多段式伸縮アクチュエータ4は、図1
に示すように第1シリンダ7、第2シリンダ8及び第3
シリンダ9を有する3段式のものを使用し、以下、単に
3段式アクチュエータということとする。
【0012】サブフレーム1は、図2に示すように、長
手方向に沿って互いに平行な縦材11,11の中程に横
材12が横設され、横材12の中程に縦材11,11に
平行して2本のシリンダ支持材13,13が設けられ、
2本のシリンダ支持材13,13は、サブフレーム1の
前端において縦材11,11と交差する図1に示される
横材14と、横材12,14に平行して縦材11,11
の内側に設けられた補強材15,15との各々に固定さ
れて支持されている。
【0013】該シリンダ支持材13,13の内側には後
端寄り幅広の略三角形を成す支持アーム3,3がそれぞ
れ配設され、支持アーム3,3の各々は、その中程の端
縁に回転軸16,16が挿通され、回転軸16,16が
シリンダ支持材13,13の内側に配設された軸支持部
材17,17に軸支されることよって回動自在に配設さ
れ、支持アーム3,3の間の後端寄りには、回転軸1
6,16に平行して支軸18が横架され、該支軸18
は、両端部においてベアリング内装され、支軸18の中
央部両端部に対して回動自在となっている。また、サブ
フレーム1の一方の縦材11の内側面上縁の回転軸16
よりやや後方には、水平板状の浮上り防止ストッパー3
3が内側に張り出すように溶接されている。
【0014】 支持アーム3,3の間には、3段式アク
チュエータ4が配設され、3段式アクチュエータ4は、
その基端支軸18の中央部にピン19により回動自在
に連結される。また、支軸18の一端は、図4に示すよ
うに、支持アーム3の外方に延長されると共に止め輪3
4によって支持アーム3に対して固定される。支軸18
の延長された部分は、支持アーム3最大角度まで傾斜
した時に上方に位置する一半部分が切り欠かれ、一側面
がフラット面35となる断面半円形の突起36形成さ
れている。
【0015】支持アーム3,3の下端縁には3段式アク
チュエータ4のシリンダーチューブ21の外周に合わせ
て形成された半円状の切欠を有する補助プレート20が
横設されている。また、支持アーム3,3の外側には、
前端にそれぞれローラ5,5が回動自在に支持され、図
3に示すように、ローラ5,5の上部ボデーフレーム2
の下面に当接している。
【0016】3段式アクチュエータ4のシリンダチュー
ブ21には、図1に示すように油圧供給手段としてのポ
ンプユニット22が連絡され、3段式アクチュエータ4
のピストンロッド23の先端には、図2に示すように、
貫通孔24が設けられ、ピストンロッド23の貫通孔2
4には支持シャフト25が挿通され、支持シャフト25
の両端は、ボデーフレーム2の前端寄りの中央部下面に
突設されたシャフト支持部26に支持されている。
【0017】 サブフレーム1の横材12には、図2に
示すように、3段式アクチュエータ4の基端側の支軸1
8の両端部近傍位置に向けてストッパー6,6が溶接固
定され、支持アーム3,3が回転軸16,16を中心に
回動した場合に、支持アーム3,3の間に配設された3
段式アクチュエータ4の基端側の支軸18がストッパー
6,6に当接することにより、支持アーム3,3の回動
が抑止されるようになっている。
【0018】また、図1に示すように、サブフレーム1
の縦材11,11の前端寄りの外側面には、ボデーガイ
ド27がそれぞれ配設され、また、サブフレーム1の一
方の縦材11の後端寄りの外側面には、傾斜したボデー
フレーム2の傾斜位置を保持するための安全棒28がそ
の一端を回動自在に支持され、安全棒28が支持された
位置より縦材11の前端寄りの外側面には安全棒支持板
29が設けられ、安全棒28は、使用されない時に、安
全棒支持板29上に水平に支持される。
【0019】サブフレーム1の一方の縦材11に対応す
るボデーフレーム2の縦材32の外側面には、下側に凹
に屈曲されて形成された安全棒受け部30が設けられ、
安全棒28の先端が係止されることにより、ボデーフレ
ーム2の傾斜位置を保持する。また、ボデーフレーム2
の縦材32の後端には、図示しない荷台のリアゲートの
開閉を係止するためのフック31が設けられている。な
お、上記実施例に於ては、浮上り防止ストッパー33及
び突起36を荷台傾斜装置の一側のみに設けたが、両側
に設けることも可能である。
【0020】 次に、この実施例の作用について説明す
る。図3に示すように、荷台を傾斜せず、ボデーフレー
ム2サブフレーム1の上部に当接した状態では、図5
及び図6に示すように、支持アーム3の先端のローラ5
が下方に位置してサブフレーム1の上面に当接し、支持
アーム3の一端は上方に位置して支持アーム3の一端部
外面に形成された突起36はサブフレーム1の縦材11
に設けられた浮上り防止ストッパー33の上方に配置さ
れている。
【0021】サブフレーム1に対してボデーフレーム2
を前上りに傾斜したダンプ状態とする場合、3段式アク
チュエータ4のシリンダーチューブ21の内部にポンプ
ユニット22により圧油を供給すると、3段式アクチュ
エータ4のピストンロッド23がボデーフレーム2の下
部の他端寄りを突き上げるが、この位置では、3段式ア
クチュエータ4が略水平であって、3段式アクチュエー
タ4とボデーフレーム2とのなす角度が小さい。
【0022】この時、3段式アクチュエータ4が略水平
のため、ヒンジ10を中心とした3段式アクチュエータ
4の先端側から伝わるボデー回転モーメントよりも、支
持アーム3のローラ5から伝わるボデー回転モーメント
の方がはるかに大きい。
【0023】このため、3段式アクチュエータ4の推力
が3段式アクチュエータ4の基端側に働いて支軸18を
介して支持アーム3,3の後端寄りに推力を及ぼし、支
持アーム3,3は該推力を受けて支持アーム3,3の中
程端縁の回転軸16,16を中心に図4の矢印bの方向
に回動すると共に、多段式アクチュエーター4が矢印d
に沿って徐々に起立し、支持アーム3,3の後端寄りが
下方へ下ると共に、支持アーム3,3の前端寄りが上方
へ上り、支持アーム3,3の前端寄りの外側に形成され
たボデーフレーム2の下面に当接しているローラ5,5
が回動しならボデーフレーム2の下面を押し上げ、ダン
プを開始する。これと同時に、支持アーム3の後端部外
面に形成された突起36も回転軸16を中心に矢印cに
沿って下方に回動する。
【0024】ボデーフレーム2は、支持アーム3,3の
回動により、サブフレーム1に対してボデーフレーム2
の後端のヒンジ10を中心に上方に向けて傾動を開始
し、ボデーフレーム2の傾動に伴い3段式アクチュエー
タ4の先端が徐々に上方に向き、一方、支持アーム3,
3の後端寄りが下方へ下るに連れて、3段式アクチュエ
ータ4の基端が徐々に下方に下り、3段式アクチュエー
タ4の仰角が次第に大きくなる。このため、ヒンジ10
を中心とした3段式アクチュエータ4先端側から伝わる
ボデー回転モーメントは大きくなっていく一方、支持ア
ーム3,3のローラ5,5から伝わるボデー回転モーメ
ントは徐々に小さくなっていく。
【0025】 支持アーム3,3は、3段式アクチュエ
ータ4の基端側の支軸18がストッパー6,6に当接す
ることにより、支持アーム3の後端寄りの下方への回動
抑止されるまで回動する。
【0026】 この、支軸18は回転軸16を中心に下
方へ回動し、この支軸18の延長上に設けられた突起3
6はそのフラット面35を上にして浮上り防止ストッパ
ー33の下方に進入しており、図7及び図8に示すよう
に、突起36のフラット面35は浮上り防止ストッパー
33の下面から数ミリの間隔を隔てた係合可能位置に配
置されている。また、この時点では、3段式アクチュエ
ータ4の仰角が十分得られており、ヒンジ10を中心と
した3段式アクチュエータ4先端側から伝わるボデー回
転モーメントは大きく、所要ダンプ能力が得られる。
【0027】支持アーム3,3の回動が停止することに
よって、支持アーム3,3のローラ5,5から伝わるボ
デーフレーム2の突き上げ力はなくなるが、3段式アク
チュエータ4の先端側からの推力でダンプを続ける。こ
の時点以降は、通常の直押しダンプの動作となり、第1
シリンダ7に続き、第2シリンダ8、第3シリンダ9が
伸張されてボデーフレーム2上方に向けて押し上げら
れ、図1に示すように、ボデーフレーム2がサブフレー
ム1に対して傾斜する。
【0028】この状態で車両を急発進すると、荷台を引
き起こそうとする時計回りの回転力加わり、多段式アク
チュエーター4を図1の矢印aの方向に引き上げる力が
働き、多段式アクチュエーター4の基端に支軸18を介
して連結されている支持アーム3の一端も同様に引き上
げられるが、支持アーム3の一端部外面に形成された突
起36が浮上り防止ストッパー33の下方の係合可能位
置に進入してきているため、支持アーム3が数ミリ上昇
すると突起36のフラット面35が浮上り防止ストッパ
ー33の下面に当接し、それ以上の上昇が抑制される。
【0029】また、ダンプ作業が終了した後、3段式ア
クチュエータ4のシリンダチューブ21の内部より圧油
を除去すると、3段式アクチュエータ4のピストンロッ
ド23が図示せぬ荷台の自重によりシリンダチューブ2
1の内部に向かって後退し、第3シリンダ9に続き、第
2シリンダ8、第1シリンダ7の縮退に伴って、ボデー
フレーム2がヒンジ10を中心に回動してサブフレーム
1に対して接近を開始し、支持アーム3,3の前端のロ
ーラ5,5にボデーフレーム2の下面が当接すると、支
持アーム3,3の前端のローラ5,5を押し下げること
により、支持アーム3,3は、回転軸16,16を中心
に矢印bと逆方向に回動し、支持アーム3,3の後端寄
りが上方へ上り、3段式アクチュエータ4の基端が徐々
に上方に上り、3段式アクチュエータ4の仰角が次第に
小さくなり、3段式アクチュエータ4が略水平となった
時点で、図3に示すように、ボデーフレーム2がサブフ
レーム1の上部に下降する。
【0030】これに伴って、支持アーム3の後端部外面
に設けられた突起36は回転軸16を中心に矢印cと逆
方向に回動し、再び浮上り防止ストッパー33の下方の
係合可能位置から離脱する。
【0031】
【考案の効果】本考案の荷台傾斜装置は、サブフレーム
の上部にボデーフレームの一端を傾動自在に連結し、サ
ブフレームの内側に一対の支持アームを設け、一対の支
持アームの中程をサブフレームに対して回動自在に連結
し、一対の支持アームの一端寄りの間に多段式伸縮アク
チュエータの基端を回動自在に連結し、支持アームの他
端寄りにボデーフレームの下面に当接可能なローラを回
動自在にそれぞれ設け、支持アームの回動を抑止するス
トッパーをサブフレームに設け、多段式伸縮アクチュエ
ータの先端をボデーフレームの下部に回動自在に連結し
たことにより、ダンプ上昇初期時に、多段式伸縮アクチ
ュエータを作動させると、多段式伸縮アクチュエータの
先端側はボデーフレームの下部の他端寄りを突き上げる
と共に、多段式伸縮アクチュエータの基端一対の支持ア
ームの一端寄りに推力を及ぼし、支持アームは該推力を
受けて支持アームの中程の支持部を中心に回動し、支持
アームの一端寄りが下方へ下ると共に、支持アームの他
端寄りが上方へ上り、支持アームの他端寄りの外側に回
動自在にそれぞれ設けたローラがボデーフレームの下面
を押し上げるので、多段式伸縮アクチュエータの取付角
が水平に近く、シリンダ自体の揚力が小さくともダンプ
を開始することが可能であり、ボデーフレーム、支持ア
ームの回動により、サブフレームに対してボデーフレー
ムの一端を中心に上方に傾動を開始して、ボデーフレー
ムの傾動と支持アームの一端寄りが下方へ下るに連れ
て、多段式伸縮アクチュエータの仰角が大になり、支持
アームは、多段式伸縮アクチュエータの基端側に設けら
れたストッパーに支持アームの一端寄りが抑止されるま
で回動した時点において、多段式伸縮アクチュエータの
仰角が十分得られるので、この時点以降は、多段式伸縮
アクチュエータの先端側の伸張による推力により通常の
直押しダンプを行うことが可能であり、多段式伸縮アク
チュエータを略水平に装備でき、かつ従来のように連結
杆を用いないので、装置全体を小型にすることができ、
このため、装置の架装スペースが小さくとも装置を配備
すること可能となる。
【0032】また、サブフレームの回転軸よりやや一端
寄りの内側面上縁に浮上り防止ストッパーを突設し、支
持アームの一端部外面に、支持アームの傾斜時に浮上り
防止ストッパーの下方の係合可能位置に進入すると共
に、支持アームの倒伏時に係合可能位置から離脱する突
起を設けたので、ボデーフレームが最大ダンプ角度近傍
まで傾斜し、支持アームが傾斜した状態で急発進を行
い、多段式アクチュエーター及びこれに連結された支持
アームを引き上げようとする力が加わっても、突起が浮
上り防止ストッパーの下面に係合して浮き上りを抑制
し、このため、浮き上りによる支持アーム前端のローラ
とサブフレームとの衝突や支持アームとストッパーとの
衝突を避けることができ、衝撃音の発生及び衝突による
変形、破損等のトラブルを防止すること可能で、ワイヤ
ーロープによってボデーフレームを繋留したものに比べ
て部品数が少なくて済み、ワイヤーロープの長さ調整等
の繁雑な作業を省略できる。
【0033】なお、支軸を支持アームの外面に延長する
と共に、延長した部分を断面半円形に切り欠くことによ
り、浮上り防止ストッパーの下面に係合可能なフラット
面を有する突起を形成すれば、支軸を利用して突起が形
成されるため、突起の溶接作業等の手間を省くことが可
能で、フラット面が浮上り防止ストッパーに当接して確
実に浮き上りを防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るダンプ車の荷台傾斜装置
の要部切断正面図
【図2】図1の要部平面図
【図3】ボデーフレームのサブフレームの上部への下降
状態を示す要部切断正面図
【図4】支持アームの回動に伴う突起の運動を示す要部
切断正面図
【図5】支持アーム及び多段式アクチュエーターの倒伏
時の要部斜視図
【図6】図5のA部分の拡大図
【図7】支持アーム及び多段式アクチュエーターの起立
時の要部斜視図
【図8】図7のB部分の拡大図
【符号の説明】
1 サブフレーム 2 ボデーフレーム 3 支持アーム 4 3段式アクチュエータ 5 ローラ 6 ストッパー 7 第1シリンダ 8 第2シリンダ 9 第3シリンダ 10 ヒンジ 11 縦材 12 横材 13 シリンダ支持材 14 横材 15 補強材 16 回転軸 17 軸支持部材 18 支軸 19 ピン 20 補助プレート 21 シリンダチューブ 22 ポンプユニット 23 ピストンロッド 24 貫通孔 25 支持シャフト 26 シャフト支持部 27 ボデーガイド 28 安全棒 29 安全棒支持板 30 安全棒受け部 31 フック 32 縦材 33 浮き上り防止ストッパー 34 止め輪 35 フラット面 36 突起

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サブフレームの上部にボデーフレームの
    一端を傾動自在に連結し、前記サブフレームの内側に一
    対の支持アームを設け、前記一対の支持アームの中程を
    回転軸を介して前記サブフレームに対して回動自在に連
    結し、多段式伸縮アクチュエータの先端を前記ボデーフ
    レームの下部に回動自在に連結し、前記一対の支持アー
    ムの一端寄りの間に前記多段式伸縮アクチュエータの基
    端を、前記ボデーフレームが前記サブフレームに当接し
    た状態において前記回転軸より上方に位置する支軸を介
    して回動自在に連結し、前記支持アームの他端寄りに前
    記ボデーフレームの下面に当接可能なローラを回動自在
    にそれぞれ設け、前記サブフレームに、前記ボデーフレ
    ームの上昇途中において前記支軸に係止して前記支持ア
    ームの回動を抑止するストッパーを設け、前記サブフレ
    ームに浮上り防止ストッパーを突設し、前記支持アーム
    の少なくとも一方の一端部より突出した前記支軸に、前
    記支持アームの傾斜時に前記浮上り防止ストッパーの
    方に移動し、前記支軸の回動によって前記浮き上がり防
    止ストッパーとの係合可能位置に位置する突起を設けた
    ことを特徴とする荷台傾斜装置。
  2. 【請求項2】 支軸を支持アームの外面に延長すると共
    に、延長した部分を断面半円形に切り欠くことにより、
    防止ストッパーの下面に係合可能なフラット面を有する
    突起を形成したことを特徴とする荷台傾斜装置。
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