JP2593292B2 - 6,7−ジヒドロ−5,8−ジメチル−9−フルオロ−1−オキソ−1H,5H−ベンゾ〔i,j〕キノリジン−2−カルボン酸の合成用の中間体及びその製造方法 - Google Patents

6,7−ジヒドロ−5,8−ジメチル−9−フルオロ−1−オキソ−1H,5H−ベンゾ〔i,j〕キノリジン−2−カルボン酸の合成用の中間体及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、8位がメチル基で置換
されているベンゾ〔i,j〕キノリジンの合成、特に
6,7−ジヒドロ−5,8−ジメチル−9−フルオロ−
1−オキソ−1H,5H−ベンゾ〔i,j〕キノリジン
−2−カルボン酸の合成において使用しうる新規合成中
間体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4,472,405 号には、6,7−
ジヒドロ−5,8−ジメチル−9−フルオロ−1−オキ
ソ−1H,5H−ベンゾ〔i,j〕キノリジン−2−カ
ルボン酸の合成が記載されている。この特許に開示され
ている合成法では出発物質として5−アミノ−2−フル
オロ安息香酸を使用して6−フルオロ−5−メチル−
1,2,3,4−テトラヒドロキナルジンを合成する。
6−フルオロ−5−カルボキシキナルジンから6−フル
オロ−5−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキナ
ルジン中間体を得るには2つの還元反応を必要とする。
これらの還元反応のために全収率が低下するので、この
方法に代わる更に有効な方法が望まれていた。本発明の
例1の方法では、6,7−ジヒドロ−5,8−ジメチル
−9−フルオロ−1−オキソ−1H,5H−ベンゾ
〔i,j〕キノリジン−2−カルボン酸の収率は米国特
許第4,472,405 号に記載されている方法より高い。米国
特許第4,301,289 号には、化合物6−フルオロ−2−メ
チルキノリン、6−フルオロ−2−メチル−1,2,
3,4−テトラヒドロキノリン、及びジアルキル2−
〔N−(6−フルオロ−2−メチル−1,2,3,4−
テトラヒドロキノリニル)〕メチレンマロネートが記載
されている。米国特許第 4,472,407号には、化合物5−
ブロモ−6−フルオロ−2−メチルキノリン及びその合
成が記載さている。
【0003】日本のBulletin Chemical Society 第49
巻(1976年)第1958乃至1969頁のコウヘイ
・タマオ(Kohei Tamao)らによる文献には、ある種の芳
香族ハロゲン化物のニッケル触媒グリニャール置換反応
が記載されている。ジクロロ〔1,3−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)プロパン〕ニッケル(II)触媒が特に開
示されている。テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedro
n Letters)第23巻(1982年)第4191乃至41
94頁のバーグズトロム(Bergstrom)らによる文献に
は、グリニャール試薬のニッケル触媒カップリングによ
る2′,3′,5′−トリス−O−(t−ブチルジメチ
ルシリル)−9−β−−リボフラノシル−6−クロロ
プリンを経る、6−アルキル及び6−アリール置換9−
β−−リボフラノシルプリンの合成が開示されてい
る。この文献でもジクロロ〔1,3−ビス(ジフェニル
ホスフィノ)プロパン〕ニッケル(II)触媒が特に開示
されている。本発明は、構造式I
【0004】
【化1】
【0005】の6,7−ジヒドロ−5,8−ジメチル−
9−フルオロ−1−オキソ−1H,5H−ベンゾ〔i,
j〕キノリジン−2−カルボン酸の合成において使用し
うる新規合成中間体及びその製造方法を提供する。前記
合成法は以下の工程: 1) 6−フルオロ−2−メチルキノリン(II)を強い
ルイス酸の存在下で臭素と反応させて5−ブロモ−6−
フルオロ−2−メチルキノリン(III)を得る工程、 2) 構造式III のキノリンをジクロロ〔1,3−ビス
(ジフェニルホスフィノ)プロパン〕ニッケル(II)の
存在下でメチルグリニャール試薬と反応させて2,5−
ジメチル−6−フルオロキノリン(IV)を得る工程。 3) 構造式IVの化合物を触媒の存在下で還元して2,
5−ジメチル−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロキノリン(V)とする工程、 4) 構造式Vのテトラヒドロキノリンを構造式VAの
アルコキシメチレンマロン酸のジエステル(但し、式中
の“alk”が1乃至約4個の炭素原子を含むアルキル
基であり、各R′が独立した1乃至約4個の炭素原子を
含むアルキル基であるか、2つのR′が一緒にイソプロ
ピル基を形成している)と縮合させて(2,5−ジメチ
ル−6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1
−キノリニル)メチレンマロン酸のジエステル(VI)と
する工程、 5) 構造式VIの化合物を環化して6,7−ジヒドロ−
5,8−ジメチル−9−フルオロ−1−オキソ−1H,
5H−ベンゾ〔i,j〕キノリジン−2−カルボン酸の
エステル(VII)とする工程、及び 6) 構造式VII の化合物を加水分解して6,7−ジヒ
ドロ−5,8−ジメチル−9−フルオロ−1−オキソ−
1H,5H−ベンゾ〔i,j〕キノリジン−2−カルボ
ン酸(I)とする工程を含む。
【0006】特に一実施例においては本発明の中間体及
びその製造方法を使用しうる方法は、以下のスキーム
(但し、式中のalk及びR′は前述のとおりである)
で説明される。
【0007】
【化2】
【0008】反応スキームの第一の工程では、公知の化
合物6−フルオロ−2−メチルキノリン(II)を塩化ア
ルミニウムのような強いルイス酸の存在下で50乃至8
0℃のような高温において臭素の反応させる。ルイス酸
は、好ましくはキノリン1モル当り約1.5当量の割合で
使用する。反応は無溶媒でもよいが、1,2−ジクロロ
エタン、クロロホルム又はメチレンクロライドのような
適する不活性溶媒中で実施してもよい。本発明において
はわずかに、たとえば10%過剰の臭素を使用するのが
好ましいが、等モル量でもよい。反応が完了したら、生
成物を亜鉛錯体として単離し、次いで水酸化アンモニウ
ムのような強塩基の添加により錯体を分離してもよい。
工程(1)の生成物は公知の化合物である5−ブロモ−
6−フルオロキナルジン(構造式 III)である。反応ス
キームの工程(2)は、ジクロロ〔1,3−ビス(ジフ
ェニルホスフィノ)プロパン〕ニッケル(II)触媒の存
在下における5−ブロモ−6−フルオロキナルジン(構
造式 III)とメチルグリニャール試薬との反応である。
反応は、好ましくは5乃至20℃の温度においてジエチ
ルエーテル又はトルエンのような溶媒中で実施する。グ
リニャール対イオンは臭素又は塩素であるが、本発明に
おいては塩素が好ましい。また、1.2乃至1.4当量のグ
リニャール試薬を使用しうるが、ニッケル触媒は0.01
乃至0.10当量の範囲で使用され、0.05当量が好まし
い。反応の進行はガスクロマトグラフィーにより追跡す
る。反応が完了したら、生成物である2,5−ジメチル
−6−フルオロキノリン(新規化合物)を希塩酸のよう
な希釈酸で抽出し、次いで水酸化アンモニウムのような
塩基の添加により沈殿させる。
【0009】工程(3)においては、構造式IVのキノリ
ンを還元して構造式(V)のテトラヒドロキノリンとす
る。この反応の触媒は白金をベースとしたものであり、
たとえば木炭上に白金を支持したものであり、キノリン
20g当り約0.3乃至1.0gの触媒を使用する。構造式
IVの化合物を、酢酸のような弱い有機酸中、又はイソプ
ロパノールのような低級アルカノール(すなわち1乃至
5個の炭素原子を含むもの)と弱い有機酸の混合物中に
溶解させる。混合物は、好ましくは約20℃の温度及び
2.1乃至4.2kg/cm2 (30乃至60psi )の圧力にお
いて水素化する。還元反応が完了した後、濾過により触
媒を除去し、溶媒を蒸発せせる。残存する固体は、トル
エン又は1,2−ジクロロエタンのような有機溶媒中に
吸収させる。有機溶液を塩基で洗浄し、乾燥及び蒸発さ
せて構造式Vの生成物を得る。工程(4)においては、
構造式Vの2,5−ジメチル−6−フルオロ−1,2,
3,4−テトラヒドロキノリンをアルコキシメチレンマ
ロン酸のジエステル(VA)と縮合させる。構造式VA
の好ましいジエステルは、最も容易に入手しうるという
理由でエトキシメチレンマロン酸ジエチルである。その
他の適するアルコキシメチレンマロン酸ジエステルに
は、構造式
【0010】
【化3】
【0011】(但し、式中のalkは前述のとおりであ
る)のシクロイソプロピリデニルアルコキシマロネート
が含まれる。縮合反応は、ガスクロマトグラフィーによ
り反応の完了が決定されるまで反応体を加熱する必要が
ある。反応は、100乃至200℃の温度、好ましくは
140乃至160℃の温度において溶媒不在下で実施す
る。アルコール副生成物は、好ましくは蒸留により除去
し、反応を完了させる。この反応の生成物は、構造式VI
の化合物である。それは単離してもよいし、単離するこ
となく工程(5)で直接使用してもよい。
【0012】工程(5)においては、構造式VIの中間体
を環化して構造式VII の中間体エステルを合成する。環
化工程は、好ましくはオキシ塩化燐の存在下で構造式VI
の中間体を加熱することにより実施する。反応は無溶媒
でも、トルエンのような適する溶媒中でも実施しうる。
塩基又はエタノールの添加により過剰のオキシ塩化燐を
分解する。あるいは、ポリ燐酸の存在下で構造式VIの中
間体を加熱することにより環化反応を実施してもよい。
単離した生成物を工程(6)で直接使用してもよいし、
工程(6)で使用する前に再結晶により精製してもよ
い。工程(6)では塩酸中における加水分解のような従
来の手段により構造式VIIのエステルをけん化して、構
造式Iの6,7−ジヒドロ−5,8−ジメチル−9−フ
ルオロ−1−オキソ−1H,5H−ベンゾ〔i,j〕キ
ノリジン−2−カルボン酸を得る。工程(5)をポリ燐
酸を使用して実施する場合には、工程(5)でエステル
がけん化されるので、工程(6)は実施する必要がな
い。以下の例は本発明を説明するために提供するが、本
発明を限定するつもりはない。示される量は全て、特に
指示がない限り重量による。
【0013】
【実施例】
参考例15−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルキノリンの調製 25mlの1,2−ジクロロエタンに20.13g(0.12
5モル)の6−フルオロ−2−メチルキノリンを溶かし
た溶液を、25.3g(0.189モル)の塩化アルミニウ
ム及び25mlの1,2−ジクロロエタンの混合物にゆっ
くり添加した。得られた溶液を70乃至80℃に加熱
し、19.98g(0.125モル)の臭素をそこへ滴下し
た。反応混合物を約16時間80乃至85℃に加熱し、
氷上に注いで100mlの濃塩酸の添加により酸性にし
た。17.04g(0.125モル)の塩化亜鉛を添加し、
得られた懸濁液を蒸気浴上で15分間加熱した。氷浴中
で冷却した後、濾過により錯体を回収し、100mlの冷
たい3N塩酸及び100mlのメチレンクロライドで連続
して洗浄した。錯体を100mlの水中でスラリとし、水
酸化アンモニウムを用いてpHを11に調製した。生成物
を濾過により回収し、水で洗浄して150mlのトルエン
中に溶解させた。トルエン溶液を硫酸マグネシウム及び
脱色木炭で処理し、次いで蒸発させ、公知の化合物であ
る5−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルキノリン22.
5g(0.094モル)を得た。NMRスペクトル分析に
より構造を確認した。 実施例12,5−ジメチル−6−フルオロキノリンの合成 窒素雰囲気下で、28.0g(0.05モル)のジクロロ
〔1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン〕ニ
ッケル(II)触媒(ジー・アール・ヴァン・ヘッケ(G.
R. Van Hecke)及びダブリュー・デュウ・ホロックス
(W. Dew. Horrocks) による Inorganic Chemistry第5
巻(1966年)第1968頁に記載されている方法に
より調製した)を、3.8リットルのトルエンに240g
(1.0モル)の5−ブロモ−6−フルオロ−2−メチル
キノリンを溶かした溶液に添加した。塩化メチルマグネ
シウムの3.17モル濃度テトラヒドロフラン溶液440
ml(1.4モル)を迅速に前記混合物に添加し、その際生
ずる発熱は氷浴で制御した。反応混合物は一昼夜室温に
おいて攪拌した。反応混合物を1リットルの水で処理し
て過剰のグリニャール試薬を分解し、次いで有機層及び
水性層を分離した。有機層を3Nの塩酸1リットルで2
回抽出した。酸による抽出物を合わせ、1リットルのメ
チレンクロライドで2回抽出し、水酸化アンモニウム及
び氷で塩基性(pH>9)とした。生成物を黄褐色の固体
(156.4g、0.894モル)として回収した。この物
質を1リットルのヘキサンから再結晶させ、77.1g
(0.44モル)の2,5−ジメチル−6−フルオロキノ
リンを得た。このものはガスクロマトグラフィー分析に
よれば純度98.7%であった。
【0014】参考例22,5−ジメチル−6−フルオロ−1,2,3,4−テ
トラヒドロキノリンの調製 7.0kgの2,5−メチル−フルオロキノリン、51.5kg
の氷酢酸及び350gの50%水で湿らせた炭素上に5
%の白金を支持した触媒を混合し、3.5kg/cm 2 (50
psi )の圧力において20時間水素化した。ガスクロマ
トグラフィーによれば残存出発物質の存在が判明したの
で、更に35gの触媒を添加し、更に2時間水素化を継
続した。混合物を濾過して触媒を除去し、次いで溶媒を
蒸発させた。残留物を約38リットル(10ガロン)の
冷水に溶解させ、得られた混合物を30℃未満の温度に
保持しながら水酸化アンモニウムを用いて塩基性とし、
pH11とした。得られた混合物を30リットル(8ガロ
ン)の1,2−ジクロロエタンで抽出し、抽出物を共沸
蒸留により乾燥させた。乾燥した抽出物を硫酸マグネシ
ウムで処理して濾過し、濾液を真空下で濃縮し、黒いオ
イルである2,5−ジメチル−6−フルオロ−1,2,
3,4−テトラヒドロキノリンを得た。このものは次の
工程で直接使用した。 参考例3(2,5−ジメチル−6−フルオロ−1,2,3,4−
テトラヒドロ−1−キノリニル)メチレンマロン酸ジエ
チルの調製 3350g(18.7モル)の2,5−ジメチル−6−フ
ルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン及び4
445.7g(20.6モル)のエトキシメチレンマロン酸
ジエチルを混合し、110℃に加熱した。まず常圧蒸留
により、次いで減圧蒸留によりエタノールを除去した。
その時反応温度は150℃に達した。得られた物質
(2,5−ジメチル−6−フルオロ−1,2,3,4−
テトラヒドロ−1−キノリニル)メチレンマロン酸ジエ
チルは次の工程で直接使用した。
【0015】参考例46,7−ジヒドロ−5,8−ジメチル−9−フルオロ−
1−オキソ−1H,5H−ベンゾ〔i,j〕キノリジン
−2−カルボン酸エチルの調製 8.0kgのトルエンに36.6モルの(2,5−ジメチル−
6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−キ
ノリニル)メチレンマロン酸ジエチルを溶かした溶液を
2時間にわたって40kgの還流オキシ塩化燐に添加し
た。添加中及び添加が完了した後1.5時間の間還流を保
持した。反応はガスクロマトグラフィーにより追跡し
た。真空下で溶媒を蒸発させた。残留物を50kgの冷た
い1,2−ジクロロエタンと混合し、35℃未満の温度
に保持しながら45.5kgの水に9.5kgの水酸化ナトリウ
ムを溶かした溶液を添加した。有機及び水性層を分離
し、水性層は1,2−ジクロロエタンで抽出した。2つ
の有機抽出物を混合し、共沸蒸留により乾燥させ、真空
下で濃縮して黒い固体を得た。この固体を38kgの変性
エチルアルコールに溶解させ、濾過して不溶性塩を除去
し、10℃に冷却した。得られた固体を回収し、19リ
ットル(5ガロン)の冷エタノールで再びスラリとし、
回収して乾燥させ、6892gの6,7−ジヒドロ−
5,8−ジメチル−9−フルオロ−1−オキソ−1H,
5H−ベンゾ〔i,j〕キノリジン−2−カルボン酸エ
チルを得た。母液の濃縮及び冷却により更に1596g
の目的物が得られた。 参考例56,7−ジヒドロ−5,8−ジメチル−9−フルオロ−
1−オキソ−1H,5H−ベンゾ〔i,j〕キノリジン
−2−カルボン酸の調製 5.80kg(19.1モル)のEで得られたエチルエステル
を58kgの5%水酸化ナトリウム水溶液に添加した。混
合物を1時間85℃に加熱し、次いで0.5時間85℃に
保持した。溶液を濾過し、次いで30%の塩酸18kg及
び破砕した氷19リットル(5ガロン)の混合物に添加
した。温度を10℃未満に保持した。得られた固体を回
収し、38リットル(10ガロン)の水で洗浄し、45
リットル(12ガロン)の水で再びスラリとし、再び回
収して7.6リットル(2ガロン)の水で洗浄した。真空
下90℃において固体を乾燥し、5010gの6,7−
ジヒドロ−5,8−ジメチル−9−フルオロ−1−オキ
ソ−1H,5H−ベンゾ〔i,j〕キノリジン−2−カ
ルボン酸を得た。
【0016】参考例65−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルキノリンの調製 20.1g(0.125モル)の6−フルオロ−2−メチル
キノリンを60℃の温度において25.3g(0.189モ
ル)の塩化アルミニウムに添加した。19.98g(0.1
25モル)の臭素をガスとして添加した。反応混合物を
一昼夜80℃に加熱した。次いで反応混合物を氷上に注
ぎ、固体の塊が溶解するまで50%の水酸化ナトリウム
水溶液を添加した。次いで混合物をトルエンで抽出し
た。トルエン抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、真
空下で蒸発させて、淡い黄褐色の固体として23gの5
−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルキノリンを得た。
構造はNMRスペクトル分析により確認した。
【0017】参考例75−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルキノリンの調製 33リットルの1,2−ジクロロエタンに12.1kg(7
5モル)の6−フルオロ−2−メチルキノリンを溶かし
た溶液を5℃に冷却し、そこへ15.0kg(113モル)
の塩化アルミニウムを15分間にわたって少しずつ添加
した。混合物を窒素でパージし、次いで75℃に加熱し
た。2リットルの1,2−ジクロロエタンに13.2kg
(82.6モル)の臭素を溶かした溶液を5.5時間かけて
添加した。添加中及び添加が完了した後更に15分反応
混合物を75℃に保持した。反応混合物を70℃におい
て23時間攪拌し、次いで10℃に冷却し、8kgの30
%塩酸、41リットルの水及び31.75kgの氷の混合物
にゆっくり添加した。添加中混合物を50℃に暖めた。
混合物を加熱して還流し、共沸蒸留により1,2−ジク
ロロエタンを除去した。残存する水溶液を60℃に冷却
し、12kgの10%塩酸を添加した。溶液をCelite(登
録商標)(ジョンズ・マンビル・コーポレーション(Jo
hns-Manville Corp.) から入手)で処理し、濾過した。
濾液を25℃に冷却し、18kgの30%塩酸及び10.2
2kgの塩化亜鉛を添加した。得られたスラリを5℃に冷
却し、数日間攪拌した。固体を回収し、次いで38リッ
トル(10ガロン)の水で再びスラリとした。スラリを
5℃に冷却し、22kgの冷却した水酸化アンモニウムを
添加した。得られたスラリ(pH10〜11)を95リッ
トル(25ガロン)の水で希釈し、固体を回収し、水で
洗浄して真空下60℃で乾燥し、5−ブロモ−6−フル
オロ−2−メチルキノリンの粗生成物を得た(ガスクロ
マトグラフィーによる純度84.5%)。この物質をヘキ
サンから再結晶し、純度99.2%の5−ブロモ−6−フ
ルオロ−2−メチルキノリンを得た。
【0018】実施例22,5−ジメチル−6−フルオロキノリンの調製 窒素雰囲気下で、24.0g(0.1モル)の5−ブロモ−
6−フルオロ−2−メチルキノリン、2.8g(0.005
モル)のジクロロ〔1,3−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)プロパン〕ニッケル(II)触媒、及び380mlのジ
エチルエーテルを混合した。塩化メチルマグネシウムの
3.17Mテトラヒドロフラン溶液44mlを迅速に滴下し
た。反応混合物を室温において一昼夜攪拌した。エーテ
ル溶液をデカンテーションし、はげしく攪拌しながら氷
浴中の200mlの3N塩酸に入れた。次いで水性層及び
有機層を分離した。水性層を100mlの酢酸エチルで抽
出し、氷浴中で冷却し、pHを濃厚水酸化アンモニウムで
10に調整した。これを100mlの酢酸エチルで2回抽
出した。抽出物を混合し、30mlのブラインで洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して蒸発させ、14.9
gの2,5−ジメチル−6−フルオロキノリンを得た。
このものはガスクロマトグラフィー分析によれば純度9
4.4%であった。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジクロロ〔1,3−ビス(ジフェニルホ
    スフィノ)プロパン〕ニッケル(II)の存在下で5−ブ
    ロモ−6−フルオロ−2−メチルキノリンとメチルグリ
    ニャール試薬とを反応させることを含む、2,5−ジメ
    チル−6−フルオロキノリンの製造方法。
  2. 【請求項2】 2,5−ジメチル−6−フルオロキノリ
    ン。
JP6303704A 1986-01-22 1994-12-07 6,7−ジヒドロ−5,8−ジメチル−9−フルオロ−1−オキソ−1H,5H−ベンゾ〔i,j〕キノリジン−2−カルボン酸の合成用の中間体及びその製造方法 Expired - Lifetime JP2593292B2 (ja)

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BE793524A (fr) * 1971-12-30 1973-06-29 Riker Laboratories Inc Acides benzoquinolizine-carboxyliques et leurs derives
US4472405A (en) * 1982-11-12 1984-09-18 Riker Laboratories, Inc. Antimicrobial 6,7-dihydro-5,8-dimethyl-9 fluoro-1-oxo-1H, 5H-benzo (ij) quinolizine-2-carboxylic acid and derivatives
US4472407A (en) * 1983-03-17 1984-09-18 Riker Laboratories, Inc. Antimicrobial 8-alkoxy-6,7-dihydro-5-methyl-9-fluoro-1-oxo-1H,5H-benzo[ij]qu

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