JP2593087Y2 - ミシンの布押えの送り装置 - Google Patents

ミシンの布押えの送り装置

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JP2593087Y2
JP2593087Y2 JP1993055898U JP5589893U JP2593087Y2 JP 2593087 Y2 JP2593087 Y2 JP 2593087Y2 JP 1993055898 U JP1993055898 U JP 1993055898U JP 5589893 U JP5589893 U JP 5589893U JP 2593087 Y2 JP2593087 Y2 JP 2593087Y2
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JP
Japan
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rack
sewing machine
pinion
presser foot
motor
Prior art date
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Application number
JP1993055898U
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JPH0724273U (ja
Inventor
陽二郎 高瀬
安志 小野
実 都田
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ジューキ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動ミシンに用いら
れる布押えの送り機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動ミシンにおいて、布押え装置
をXY方向に移動可能にするXY送り機構は公知であ
る。
【0003】この送り機構を備える自動ミシンの従来例
を図5に示す。図において、自動ミシン1はミシンテー
ブル2上に布を保持するための布押え装置3を備える。
この布押え装置3はXY送り機構によってXY方向に移
動可能である。このXY送り機構はX方向送り機構とY
方向送り機構4を備えるが、X方向送り機構は図示を省
略してある。
【0004】Y方向送り機構4は自動ミシン1に固定さ
れたモータブラケット5と、該モータブラケット5に取
り付けられたモータ6と、モータ6により回転されるピ
ニオン7と、ミシン頭部8を貫通し、ピニオン7と噛合
うラック9とを備える。このラック9は、ミシン頭部8
を貫通するラックガイド10により案内される。
【0005】上記モータ6は図示しない制御装置により
駆動制御され、その回転により、ピニオン7、ラック9
を介して布押え装置3をY方向に移動させる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の送り機構に
おいては、ラック9は移動方向を一定にするためのラッ
クガイド10によりY方向にのみ移動するが、このラッ
クガイド10とラック9との微小隙間やラック9の浮き
によるたわみ、ラック9の加工誤差等が多少あるため、
ピニオン7との間には軸芯距離のばらつきが発生し、歯
面圧力が不均一になりバックラッシ量が不安定となった
り送りピッチ量がずれたりし、安定した縫目ピッチを得
られないことがある。加えて、ラック9とピニオン7の
噛合い不良のために騒音が発生することがある。
【0007】従って本考案の目的は、上記問題点を解消
し、安定した縫目ピッチを得ることができるミシンの布
押えの送り装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案によるミシンの布押えの送り装置は、ミシン
頭部に対してXY方向に移動可能な布押え装置を備えた
ミシンの布押えの送り装置において、布押え装置を移動
させる送りラックと、前記ラックと噛合うピニオンと、
前記ピニオンを回転させるモータと、前記ピニオンと前
記ラックの間に歯面圧力を加える予圧手段と備えること
を特徴とする。
【0009】
【作用】ピニオンとラックの間に歯面圧力を加える予圧
手段により、ピニオンとラックの軸芯距離が常にほぼ一
定となるため、ピニオンとラック間の歯面圧力が均一化
され、安定した縫目ピッチが得られる。
【0010】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0011】図1は本考案の一実施例のミシンの布押え
の送り装置を備えた自動ミシンの斜視図、図2は図1の
主要部の断面図である。
【0012】自動ミシン1は従来例と同様にミシンテー
ブル2上で所定のパターンによりミシン頭部8に対し相
対的にXY方向へ移動可能な布押え装置3を備え、XY
送り機構はX方向送り機構とY方向送り機構4を備える
が、X方向送り機構は図示を省略してある。
【0013】Y方向送り機構4は自動ミシン1に固定さ
れたモータブラケット5と、モータ6と、モータ6によ
り回転されるピニオン7と、ミシン頭部8を貫通し、ピ
ニオン7と噛合うラック9とを備え、このラック9は、
横断面が円形のもので、ミシン頭部8を貫通するラック
ガイド10により案内される。以上は従来例のY方向送
り機構4と同様であるが、本実施例のY方向送り機構4
では、モータブラケット5へ、ラック9の長手方向に対
して垂直(図示した実施例では上下方向)に移動可能な
ガイドレール11を設け、このガイドレール11にモー
タ6を固定し、さらにガイドレール11をラックの方向
へ付勢するスプリング12(予圧手段)を設けている。
なお、ラックガイド10はラック9の径よりも大きな径
とされている。
【0014】図2に示すように、モータブラケット5に
は長穴13が形成され、この長穴13内にモータ6の駆
動軸14を貫通させてモータ6及びガイドレール11が
ラック9の長手方向に対して垂直に上下動可能としてい
る。
【0015】本実施例においては、ピニオン7はスプリ
ング12の付勢力によりラック9へほぼ一定の歯面圧力
を加えると共に軸芯距離をほぼ一定とすることができ、
送りピッチ量が一定となるので常に安定した縫目ピッチ
を得ることができる。加えて、ラック9とピニオン7の
噛合い不良に起因する騒音の発生を防止することができ
る。
【0016】図3は本考案の他の実施例のミシンの布押
えの送り装置の断面図である。この実施例が図1及び図
2に示した実施例と異なるのは、スプリング12の代わ
りにモータブラケット5に固定した空気圧式のピストン
(予圧手段)15を用い、このピストン15によりモー
タ6及びガイドレール11をラック9の長手方向に対し
て垂直に上下動可能としている点と、横断面が矩形のラ
ック9を用いている点のみである。他は図1及び図2の
実施例と同様であるので対応する部品には同一の参照番
号を付し、その説明を省略する。
【0017】図1及び図2に示した実施例の場合、ラッ
ク9とピニオン7間の距離が離れるとその距離に反比例
してスプリング12の上方への付勢力が小さくなるが、
本実施例の場合はラック9とピニオン7間の距離にかか
わらずピストン15による付勢力は常に一定であるので
図1及び図2に示した実施例よりも更に安定した縫目ピ
ッチを得ることができる。
【0018】図4は本考案の更に他の実施例のミシンの
布押えの送り装置の断面図である。この実施例の送り機
構は、モータ(図示せず)は従来例と同様にモータブラ
ケット5に固定されているが、ラック9の、移動ベース
16側の先端部へ軸17を取付け、該ラック9をこの軸
17を中心として回動可能としている。なお、軸17の
両端部は移動ベース16に取り付けられる。さらにラッ
ク9と移動ベース16の間にスプリング18(予圧手
段)を設け、このスプリング18によりラック9を常に
ピニオン7の方向へ付勢力を与えている。移動ベース1
6は布押え(図示せず)を支持し、該布押えと共に布押
え装置3を構成するものである。なお、ラック9を軸1
7により移動ベース16に取り付ける代わりに、布押え
に軸17を設け、この軸17にラック9に取り付けるこ
とができる。本実施例のラック9は、図1〜図3に示し
た実施例と異なり、ミシン頭部を貫通するタイプのもの
ではない。
【0019】以上、本考案のミシンの布押えの送り装置
の実施例を説明したが、本考案はこれらの実施例には限
定されず種々変形可能である。例えば、図1及び図2に
示した実施例のスプリング12、図3に示した実施例の
ピストン15はいずれもモータ6及びピニオン7の下方
に設けられているが、これとは逆にモータ6及びピニオ
ン7の上方に設け、モータ6及びピニオン7を上方へ付
勢するするようにしてもよい。この場合、ラック9とピ
ニオン7間の距離に比例してスプリング12の上方への
付勢力が大きくなるので、図3に示した実施例よりも更
に安定した縫目ピッチを得ることができる。
【0020】また、加圧力としては、スプリング12,
18或いはピストン15を用いるほか、これに限らず弾
性力を与えることができるもの例えばゴム等を用いるこ
とができる。
【0021】
【考案の効果】本考案のミシンの布押えの送り装置によ
れば、ピニオンとラックの間に歯面圧力を加える予圧手
段により、ピニオンとラックの軸芯距離が常にほぼ一定
となるため、ピニオンとラック間の歯面圧力が均一化さ
れ、安定した縫目ピッチが得られる。また、同様の理由
により、ラックとピニオンの噛合い不良のための騒音を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のミシンの布押えの送り装置
を備えた自動ミシンの斜視図である。
【図2】図1の主要部の断面図である。
【図3】本考案の他の実施例のミシンの布押えの送り装
置の断面図である。
【図4】本考案の更に他の実施例のミシンの布押えの送
り装置の断面図である。
【図5】従来のミシンの布押えの送り装置の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 自動ミシン 2 ミシンテーブル 3 布押え装置 4 Y方向送り機構 5 モータブラケット 6 モータ 7 ピニオン 8 ミシン頭部 9 ラック 10 ラックガイド 11 ガイドレール 12 スプリング 13 長穴 14 駆動軸 15 ピストン(予圧手段) 16 移動ベース 17 軸 18 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D05B 1/00 - 83/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシン頭部に対してXY方向に移動可能
    な布押え装置を備えたミシンの布押えの送り装置におい
    て、 布押え装置を移動させる送りラックと、 前記ラックと噛合うピニオンと、 前記ピニオンを回転させるモータと、 前記ピニオンと前記ラックの間に歯面圧力を加える予圧
    手段とを備えることを特徴とするミシンの布押えの送り
    装置。
JP1993055898U 1993-10-15 1993-10-15 ミシンの布押えの送り装置 Expired - Lifetime JP2593087Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993055898U JP2593087Y2 (ja) 1993-10-15 1993-10-15 ミシンの布押えの送り装置

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JP1993055898U JP2593087Y2 (ja) 1993-10-15 1993-10-15 ミシンの布押えの送り装置

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Publication Number Publication Date
JPH0724273U JPH0724273U (ja) 1995-05-09
JP2593087Y2 true JP2593087Y2 (ja) 1999-03-31

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ID=13011943

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JPH0724273U (ja) 1995-05-09

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