JP2592110B2 - カルバペネム化合物の製造法 - Google Patents

カルバペネム化合物の製造法

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JP2592110B2
JP2592110B2 JP63239636A JP23963688A JP2592110B2 JP 2592110 B2 JP2592110 B2 JP 2592110B2 JP 63239636 A JP63239636 A JP 63239636A JP 23963688 A JP23963688 A JP 23963688A JP 2592110 B2 JP2592110 B2 JP 2592110B2
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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規なカルバペネム化合物の製造法に関
し、さらに詳しくは、次式 式中、R1はカルボキシル基の保護基を表わし、 R2及びR3は各々独立にアミノ基の保護基を表わす、 で示されるカルバペネム化合物の簡便で且つ収率のよい
製造法に関する。
上記式(I)のカルバペネム化合物は、本発明者らが
先に提案した(特願昭63−31033号参照)優れた抗菌活
性を有し抗菌剤として有用な次式 で示される化合物の合成中間体として有用である。
かくして、本発明によれば、それ自体既知の次式 式中、R1は上記と同一の意味を有する、 で示される化合物を環化せしめ、 得られる次式 式中、R1は上記と同一の意味を有する、 で示される化合物をアシル化して該化合物のオキソ基に
おける反応性誘導体に変えた後、次式 式中、R2及びR3は上記と同一の意味を有する、 で示されるメルトカプトピラゾリジン又はその反応性誘
導体と反応せしめることを特徴とする次式 式中、R1、R2及びR3は上記と同一の意味を有する で示される化合物の製造法が提供される。
本発明の上記方法は、上記反応の全工程を、中間生成
物を単離・精製することなく連続して同一反応容器内で
(すなわちワン・ポツトで)行なうことができ、したが
つて、式(I)の化合物を大量に製造する工業的製造に
おいて特に有利である。
なお、本明細書において、「低級」なる語は、この語
が付された基または化合物の炭素原子数が1〜7個、好
ましくは1〜4個であることを意味する。
また、「カルボキシル基の保護基」はペプチド化学の
分野においてカルボキシル基の保護基としてそれ自体既
知の任意のカルボキシル保護基であることができ、例え
ばカルボン酸のエステル残基を例示することができる。
かかるエステル残基の代表例としては、以下のものが挙
げられる: (a)低級アルキルエステル残基:例えばメチルエステ
ル、エチルエステル、プロピルエステル、イソプロピル
エステル、ブチルエステル、イソブチルエステル、tert
−ブチルエステル、ペンチルエステル、ヘキシルエステ
ルなど。
(b)適当な置換基を少なくとも1個を有していてもよ
い低級アルキルエステル残基:例えばアセトキシメチル
エステル、プロピオニルオキシメチルエステル、ブチリ
ルオキシメチルエステル、バレリルオキシメチルエステ
ル、ピバロイルオキシメチルエステル、ヘキサノイルオ
キシメチルエステル、1−(または2−)アセトキシエ
チルエステル、1−(または2−または3−)アセトキ
シプロピルエステル、1−(または2−または3−また
は4−)アセトキシブチルエステル、1−(または2
−)プロピオニルオキシエチルエステル、1−(または
2−または3−)プロピオニルオキシプロピルエステ
ル、1−(または2−)ブチリルオキシエチルエステ
ル、1−(または2−)イソブチリルオキシエチルエス
テル、1−(または2−)ピバロイルオキシエチルエス
テル、1−(または2−)ヘキサノイルオキシエチルエ
ステル、イソブチリルオキシメチルエステル、2−エチ
ルブチリルオキシメチルエステル、3,3−ジメチルブチ
リルオキシメチルエステル、1−(または2−)ペンタ
ノイルオキシエチルエステル等の低級アルカノイルオキ
シ(低級)アルキルエステル残基;2−メトルエチルエス
テル等の低級アルカンスルホニル(低級)アルキルエス
テル残基;2−ヨードエチルエステル、2,2,2−トリクロ
ロエチルエステル等のモノ(またはジまたはトリ)ハロ
(低級)アルキルエステル残基;メトキシカルボニルオ
キシメチルエステル、エトキシカルボニルオキシメチル
エチレン、プロポキシカルボニルオキシメチルエステ
ル、tert−ブトキシカルボニルオキシメチルエステル、
2−メトキシカルボニルオキシエチルエステル、1−エ
トキシカルボニルオキシエチルエステル、1−イソプロ
ポキシカルボニルオキシエチルエステル等の低級アルコ
キシカルボニルオキシ(低級)アルキルエステル残基;
フタリジリデン(低級)アルキルエステル残基;(5−
メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)
メチルエステル、(5−エチル−2−オキソ−1,3−ジ
オキソール−4−イル)メチルエステル、(5−プロピ
ル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)エチ
ルエステル等の(5−低級アルキル−2−オキソ−1,3
−ジオキソール−4−イル)(低級)アルキルエステル
など。
(c)低級アルケニルエステル残基:例えばビニルエス
テル、アリルエステルなど。
(d)低級アルキニルエステル残基:例えばエチルエス
テル、プロピニルエステルなど。
(e)適当な置換基を少なくとも1個有していてもよい
アラルキルエステル残基:例えばベンジルエステル、4
−メトキシベンジルエステル、4−ニトロベンジルエス
テル、フエネチルエステル、トリチルエステル、ベンズ
ヒドリルエステル、ビス(メトキシフエニル)メチルエ
ステル、3.4−ジメトキシベンジルエステル、4−ヒド
ロキシ−3,5−ジtert−ブチルベンジルエステルなど。
(f)適当な置換基を少なくとも1個有していてもよい
アリールエステル残基:例えばフエニルエステル、4−
クロロフエニルエステル、トリルエステル、tert−ブチ
ルフエニルエステル、キシリルエステル、メシチルエス
テル、クメニルエステルなど。
(g)その他:フタリジルエステルなど。
かかるカルボキシル基の保護基のうち好ましいものと
しては、ニトロ基で置換されていてもよいフエニル−低
級アルキル基、および低級アルケニル基が挙げられ、さ
らに好ましくは4−ニトロベンジル基が挙げられる。
さらに、「アミノ基の保護基」は、ペプチド化学の分
野においてアミノ基の保護基としてそれ自体既知の任意
のアミノ保護基であることができ、例えば以下のものを
挙げることができる: (a)芳香族アシル基:例えば、タロイル基;ベンゾイ
ル、クロロベンゾイル、4−ニトロベンゾイル、4−te
rt−ブチルベンゾイルまたはトルオイル等のハロゲン、
ニトロもしくは低級アルキルで置換されていてもよいベ
ンゾイル基;ナフトイル基、フエニルアセチル基、フエ
ノキシアセチル基;ベンゼンスルホニル、4−tert−ブ
チルベンゼンスルホニル、またはトルエンスルホニル等
の低級アルキルで置換されていてもよいベンゼンスルホ
ニル基など。
(b)脂肪族またはハロゲン化脂肪族カルボン酸アシル
基:例えばホルミル、アセチル、ピバロイル、バレリ
ル、カプリリル、n−デカノイル等のアルカノイル基;
アクリロイルなどのアルケノイル基;メタンスルホニ
ル、カンフアスルホニル等の脂肪族置換スルホニル基;
モノクロロアセチル、モノブロモアセチル、ジクロロア
セチル、トリクロロアセチル等のハロゲノアセチル基な
ど。
(c)エステル化されたカルボキシル基:例えば、エト
キシカルボニル、tert−ブチルオキシカルボニル、トリ
クロロエトキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、
イソボルニルオキシカルボニル等の脂肪族オキシカルボ
ニル基;フエニルオキシカルボニル基;ベンジルオキシ
カルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニル等の
置換もしくは未置換フエニル−低級アルキルオキシカル
ボニル基など。
(d)カルバモイル基またはチオカルバモイル基:例え
ばメチルカルバモイル、フエニルカルバモイル、ナフチ
ルカルバモイル等のカルバモイル基;メチルチオカルバ
モイル、フエニルチオカルバモイル、ナフチルチオカル
バモイル等のチオカルバモイル基など。
かかるアミノ基の保護基の中で、好ましいものとして
は、ホルミル基、ベンジルオキシカルボニル基、4−ニ
トロベンジルオキシカルボニル基、アリルオキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基等が挙げられる。
本発明により提供される式(I)で示される化合物の
製造法を反応式で示せば、以下のとおりである。
式中、R1、R2およびR3は上記と同一の意味を有する。
以下、本発明の製造法をさらに詳細に説明する。
工程(a): 工程(a)は、出発原料である式(II)の化合物に金
属触媒を作用させることによつて環化せしめ、式(II
I)で示されるオキソ化合物を得る工程である。
該環化は、例えば式(II)の化合物を不活性有機溶
媒、たとえばメタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノール等のアルコール
等;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサ
ン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステル類;ジクロ
ロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭
化水素類;アセトン、ジメチルホルムアミド、ピリジン
アセトニトリル等の中から適当に選択された溶媒、好適
にはアセトンまたは酢酸エチル中で、金属触媒、例え
ば、ビス(アセチルアセトナト)Cu(II)、硫酸銅、銅
粉末、酢酸ロジウム(II)、オクタン酸ロジウム(I
I)、または四酢酸鉛等、好適にはオクタン酸ロジウム
(II)の存在下に、室温ないし溶媒の還流温度で1〜5
時間撹拌することによつて実施することができる。
上記金属触媒の使用量は特に臨界的ではなく、適宜変
更することができるが通常式(II)の化合物に対して0.
2〜2.0重量%、より好ましくは0.5〜1.0重量%用いられ
る。これにより式(III)の化合物がほぼ定量的に生成
する。
反応終了後、反応混合物から溶媒を減圧下に留去すれ
ば、残渣として式(III)の化合物を得ることもできる
が、好適には、該反応混合物を何ら処理することなく、
同じ反応容器内でそのまま次の工程に供する。
工程(b): 工程(b)において、式(III)の化合物のアシル化
は、上記工程(a)で得られる式(III)の化合物を含
む反応混合物あるいは濃縮残渣として得られる式(II
I)の化合物に、適当なアシル化剤を作用させることに
より行うことができる。
このアシル化により上記式(III)の化合物のオキソ
基における反応性誘導体である次式 式中、Raはアシル基を表わし、 R1は前記と同一の意味を有する、 で示される化合物が生成する。
しかして、上記アシル化反応に使用しうるアシル化剤
としては次式 RaOH (VI) 式中、Raは上記と同一の意味を有する、 で示される酸もしくはその塩、又はその反応性誘導体、
例えば次式 RaHal (VI−1) 式中、Halはハロゲン原子を表わし、 Raは上記と同一の意味を有する、 で示される酸ハロゲン化物や次式 Ra 2O (V1−2) 式中、R9は上記と同一の意味を有する、 で示される酸無水物等が挙げられる。
ここで、Raによつて示される「アシル基」としては、
脂肪族アシル基、芳香族アシル基、複素環アシル基およ
び芳香族基または複素環基で置換された脂肪族アシル基
のようなカルボン酸、炭酸、スルホン酸、燐酸およびカ
ルバミン酸から誘導されるアシル基が挙げられる。かか
るアシル基の代表例を以下に掲げると、 (a)脂肪族アシル基:例えばホルミル、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソ
バレリル、ピバロイル、ヘキサノイル等の低級アルカノ
イル基のようなアルカノイル基;例えばメシル、エチル
スルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホ
ニル、ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、ペン
チルスルホニル、ヘキシルスルホニル等の低級アルキル
スルホニル基のようなアルキルスルホニル基;例えばメ
チルカルバモイル、エチルカルバモイル等のN−アルキ
ルカルバモイル基;例えばメトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボ
ニル、第三級ブトキシカルボニル等の低級アルコキシカ
ルボニル基のようなアルコキシカルボニル基;例えばビ
ニルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル等の低
級アルケニルオキシカルボニル基のようなアルケニルオ
キシカルボニル基;例えばアクリロイル、メタクリロイ
ル、クロトノイル等の低級アルケノイル基のようなアル
ケノイル基;例えばシクロプロパンカルボニル、シクロ
ペンタンカルボニル、トクロヘキサンカルボニル等のシ
クロ(低級)アルカンカルボニル基のようなシクロアル
カンカルボニル基;燐酸ジエチルのような燐酸ジ(低
級)アルキル基など。
(b)芳香族アシル基:例えばベンゾイル、トルオイ
ル、キシロイル等ののアロイル基;例えばN−フエニル
カルバモイル、N−トリルカルバモイル、N−ナフチル
カルバモイル等のN−アリールカルバモイル基;例えば
ベンゼンスルホニル、トシル等のアレーンスルホニル
基;燐酸ジフエニル等の燐酸ジアリール基など。
(c)複素環アシル基:例えばフロイル、テノイル、ニ
コチノイル、イソニコチノイル、チアゾリルカルボニ
ル、チアジアゾリルカルボニル、テトラジリルカルボニ
ル等の複素環カルボニル基など。
(d)芳香族基で置換された脂肪族アシル基:例えばフ
エニルアセチル、フエニルプロピオニル、フエニルヘキ
サノイル等のフエニル(低級)アルカノイル基のような
アラルカノイル基;例えばベンジルオキシカルボニル、
フエネチルオキシカルボニル等のフエニル(低級)アル
コキシカルボニル基のようなアラルコキシカルボニル
基;例えばフエノキシアセチル、フエノキシプロピオニ
ル等のフエノキシ(低級)アルカノイル基のようなアリ
ールオキシアルカノイル基など。
(e)複素環基で置換された脂肪族アシル基:例えばチ
エニルアセチル、イミダゾリルアセチル、フリルアセチ
ル、テトラゾリルアセチル、チアゾリルアセチル、チア
ジアゾリルアセチル、チエニルプロピオニル、チアジア
ゾリルプロピオニル等の複素環(低級)アルカノイル基
のような複素環アルカノイル基など。
これらのアシル基はさらに、例えばメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル
等の低級アルキル基;例えば塩素、臭素、沃素、フツ素
のようなハロゲン;例えばメトキシ、エトキシ、プロポ
キシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘ
キシルオキシ等の低級アルコキシ基;例えばメチルチ
オ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブ
チルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ等の低級アルキ
ルチオ基;ニトロ基等のような適当な置換基1個以上で
置換されていてもよく、そのような置換基を有する好ま
しいアシル基としては、例えばクロロアセチル、ブロモ
アセチル、ジクロロアセチル、トリフルオロアセチル等
のモノ(またはジまたはトリ)ハロアルカノイル基;例
えばクロロメトキシカルボニル、ジクロロメトキシカル
ボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル等のモ
ノ(またはジまたはトリ)ハロアルコキシカルボニル
基;例えばニトロベンジルオキシカルボニル、クロロベ
ンジルオキシカルボニル、メトキシベンジルオキシカル
ボニル等のニトロ(またはハロまたは低級アルコキシ)
アラルコキシカルボニル基;例えばフルオロメチルスル
ホニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメ
チルスルホニル、トリクロロメチルスルホニル等のモノ
(またはジまたはトリ)ハロ(低級)アルキルスルホニ
ル基等が挙げられる。
アシル化剤としては、上記アシル基を式(III)の化
合物に導入しうるものが用いられるが、一般に、上記し
た式(VI−1)で示される酸ハロゲン化物、または式
(VI−2)で示される酸無水物が好ましく用いられる。
かかる酸ハロゲン化物の代表例としては、例えば塩化ベ
ンゼンスルホニル、塩化p−トルエンスルホニル、塩化
4−ニトロベンゼンスルホニル、塩化4−ブロモベンゼ
ンスルホニル等のアレーンスルホニルハロゲン化物;例
えば塩化メタンスルホニル、塩化エタンスルホニル、塩
化トリフルオロメタンスルホニル等のさらにハロゲンを
有していてもよい低級アルカンスルホニルハロゲン化
物;例えばクロロ燐酸ジエチル等のハロ燐酸ジ(低級)
アルキル;例えばクロロ燐酸ジフエニル等のハロ燐酸ジ
アリールなどが挙げられる。
また、酸無水物の代表例としては、例えば、無水ベン
ゼンスルホン酸、無水p−トルエンスルホン酸、無水4
−ニトロベンゼンスルホン酸等のアレーンスルホン酸無
水物;例えば無水メタンスルホン酸、無水エタンスルホ
ン酸、無水トリフルオロメタンスルホン酸等のハロゲン
を有していてもよい低級アルカンスルホン酸無水物など
が挙げられる。
かかるアシル化剤の中で、より好ましいものとして
は、クロロ燐酸ジエチルおよびクロロ燐酸ジフエニル等
が挙げられる。
式(III)の化合物のアシル化反応において、アシル
化剤として式(IV)で示される遊離の酸またはその塩を
使用する場合には、常用の縮合剤の存在下に反応を行う
のが好ましい。かかる縮合剤の代表例としては以下のも
のが挙げられる: (a)カルボジイミド化合物:例えばN,N′−ジエチル
カルボジイミド、N,N′−ジイソプロピルカルボジイミ
ド、N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−シ
クロヘキシル−N′−モルホリノエチルカルボジイミ
ド、N−シクロヘキシル−N′−(4−ジエチルアミノ
シクロヘキシル)カルボジイミド、N−エチル−N′−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドなど。
(b)カルボニルジイミダゾール化合物:例えばN,N′
−カルボニルジイミダゾール、N,N′−カルボニルビス
(2−メチルイミダゾール)など。
(c)ケテンイミン化合物:例えばペンタメチレンケテ
ン−N−シクロヘキシルイミン、ジフエニルケテン−N
−シクロヘキシルイミンなど。
(d)その他:例えばエトキシアセチレン、1−アルコ
キシ−1−クロロエチレン、ポリ燐酸エチル、ポリ燐酸
イソプロピル、オキシ塩化燐、三塩化燐、塩化チオニ
ル、塩化オキザリル、2−エチル−7−ヒドロキシベン
ズイソキサゾリウム塩、2−エチル−5−(m−スルホ
フエニル)イソオキサゾリウムヒドロキシド分子内塩、
1−(p−クロロベンゼンスルホニルオキシ)−6−ク
ロロ−1H−ベンゾトリアゾール、およびN,N−ジメチル
ホルムアミドと塩化チオニル、ホスゲンあるいはオキシ
塩化燐等との反応によつて調製した所謂ビルスマイヤー
試薬など。
また、式(III)の化合物のアシル化反応は、好適に
は、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカ
リ金属;例えばカルシウム等のアルカリ土類金属;例え
ば水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物;例えば
水素化カルシウム等のアルカリ土類金属水素化物;例え
ば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属
水酸化物;例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のア
ルカリ金属炭酸塩;例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水
素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩;例えばナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム第三
級ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド;例えば酢
酸ナトリウム等のアルカン酸アルカリ金属塩;例えば炭
酸マグネシウム、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属
炭酸塩;例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、
N,N−ジイソプロピル−N−エチルアミン等のトリ(低
級)アルキルアミン;例えばピリジン、ピコリン、ルチ
ジン、N,N−ジメチルピリジンのようなN,N−ジ(低級)
アルキルアミノピリジン等のピリジン化合物;キノリ
ン;例えばN−メチルモルホリン等のN−低級アルキル
モルホリン;例えばN,N−ジメチルベンジルアミン等の
N,N−ジ(低級)アルキルベンジルアミン等のような有
機塩基または無機塩基の存在下に行うことができる。
上記アシル化は通常約−20℃ないし約40℃の比較的低
温で実施することができる。
上記反応におけるアシル化剤および塩基の使用量は特
に臨界的なものではなく、反応条件等に応じて適宜変え
ることができるが、アシル化剤も塩基も通常、出発原料
である式(II)の化合物1モルに対して各々1〜2モ
ル、好ましくは1〜1.5モルの割合で用いることができ
る。これにより式(V)の化合物がほぼ定量的に生成す
る。
このアシル化反応によつて得られる式(V)の化合物
は反応混合物から単離することなく、同一反応容器内で
次式 式中、R2およびR3は前記と同一の意味を有する、 で示されるメルカプトピラゾリジン又はその反応性誘導
体を反応させることにより、目的化合物である式(I)
で示されるカルバペネム化合物を得ることができる。
上記式(V)の化合物と式(IV)のメルカプトピラゾ
リジン又はその反応性誘導体との反応は、一般に、前記
アシル化反応において述べたと同様の有機塩基または無
機塩基の存在下に、約−40℃ないし室温程度の温度で行
なうことができる。
式(IV)のメルカプトピラゾリジン又はその反応性誘
導体および上記塩基の使用量は臨界的なものではない
が、通常、それぞれ、出発原料である式(II)の化合物
1モルに対して1〜2モル、好ましくは1.0〜1.5モルの
割合で用いることができる。
かくして得られる式(I)の化合物は、それ自体既知
の分離、精製法により、例えば反応混合物から溶媒を減
圧下留去し、得られる残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフイーに付すことにより単離することができる。
また、他の方法として、反応混合物を減圧下濃縮し
て、得られる濃縮液にセライトを加えて混和し、この懸
濁液にpH7程度の緩衝液を加えて撹拌した後、固体成分
を分離し、その固体成分をアセトンにより抽出し、得ら
れる抽出液から溶媒を減圧留去することにより、濃縮残
留物として式(I)の化合物を単離することもできる。
上記反応において使用される式(IV)のメルカプトピ
ラゾリンは、従来の文献に未載の新規な化合物であり、
例えば下記反応式2に示す経路により製造することがで
きる。
式中、R4はカルボン酸アシル基を表わし、R2、R3およ
びHalは前記と同一の意味を有する。
まず、ヒドラジン・水和物をホルミル化したのち、遊
離のアミノ基をアセトンと反応させていわゆるシツフ塩
基として保護することにより式(VII)の化合物を得
る。次にこの式(VII)の化合物をハロゲン化アリル等
のアリル化剤と反応させてホルミル基が結合しているN
原子にアリル基を導入した後[(VIII)]、ホルミル基
を脱離させ、さらにシツフ塩基を加水分解して得られる
式(IX)の化合物のアミノ基をアミノ基の保護基で保護
し式(X)の化合物とする。次いで、この式(X)の化
合物をハロゲン化剤で処理してハロゲン原子を付加させ
た後[式(XI)]、塩基等を作用させて閉環せしめるこ
とにより、式(XII)の化合物を得ることができる。
上記工程の反応は、ヒドラジン水和物を上記の反応式
1.で説明した適当な不活性有機溶媒に溶解し、溶液を−
30℃ないし50℃程度の温度で撹拌下、ギ酸エチルを10分
間ないし2時間かけて滴下し、滴下終了後さらに2時間
ないし20時間、0℃ないし80℃程度の温度下で撹拌した
後、反応溶液をアセトンに10分間ないし2時間かけて添
加して、さらに30分間ないし20時間、0℃ないし80℃程
度の温度で撹拌する。
上記反応で得られる式(VII)で示される化合物は反
応溶媒を留去したのち、精製することなく、そのまま上
記適当な不活性有機溶媒に溶解し、これに塩基、たとえ
ばナトリウムメトキサイドのメタノール溶液を加えて10
分間ないし2時間、加熱還流する。次いで、この溶液を
−30℃から20℃程度まで冷却したのちハロゲン化アリル
たとえば、臭化アリル、塩化アリル、ヨウ化アリル等を
加えて、そのままの温度で30分間ないし2時間撹拌した
のち、さらに30分間ないし2時間加熱撹拌して反応を完
結させる。次に、この反応溶液を再び−30℃ないし20℃
程度にまで冷却したのち、塩酸メタノール溶液に投入し
て、室温にて5時間ないし20時間程度撹拌する。反応終
了後、溶媒を留去して得られる反応生成物の塩酸塩式
(IX)を適当な不活性有機溶媒に溶解し、上記塩基、好
ましくは炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミン等の存在下、上記アミノ基の保護
基を導入し得る所望のクロル炭酸化合物、たとえば、ベ
ンジルオキシカルボニルクロライド、tert−ブトキシカ
ルボニルクロライド、アリルオキシカルボニルクロライ
ド、エトキシカルボニルクロライド、4−ニトロベンジ
ルオキシカルボニルクロライド等の化合物を作用させ
て、遊離のアミノ基をこれら保護基で保護することによ
つて、式(X)で示される化合物へ誘導することができ
る。
次に、上記反応で得られた式(X)のアリルヒドラジ
ン誘導体を不活性有機溶媒に溶解させたのち、−30℃か
ら20℃程度まで冷却し、該溶液にハロゲン、たとえば臭
素を10分間ないし2時間にわたつて滴下して、滴下終了
後、さらに5分間ないし30分間撹拌する。この反応液に
還元剤、例えば亜硫酸ナトリウム水溶液を加えて反応を
終了させる。
次に、上記反応で得られた反応生成物(式(XI))を
不活性有機溶媒中に溶解して、これに上記塩基、好まし
くは炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミン等の中から適当に選択された塩基を加
えて、40℃から100℃程度の温度で1時間ないし6時間
撹拌する。本反応の反応生成物をカラムクロマトグラフ
イーに付すことによつて、式(XII)で示される4−ハ
ロ置換ピラゾリジン誘導体を得ることができる。
次に、この式(XII)の化合物に、次式 (R4S)nM (X IV) 式中、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属のカ
チオンを表わし、nはMの価数を表わし、R4は前記の同
一の意味を有する、 で示されるチオ酸塩を反応させて式(X III)で示され
るチオエステル化合物を得ることができる。
本発明で用いられるチオ酸塩としては、例えばチオ酢
酸のナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩もしくは
マグネシウム塩等;またはチオ安息香酸のナトリウム塩
もしくはカリウム塩等を挙げることができる。
反応は通常、上記不活性有機溶媒、好ましくはアセト
ン中で、上記式(X IV)のチオ酸塩を、式(XII)の化
合物に該化合物1モル当り1〜2モルの割合で加え、20
℃〜100℃程度の温度で1時間ないし48時間撹拌するこ
とによつて実施することができる。かくして得られる式
(X III)の反応生成物はカラムクロマトグラフイーあ
るいは結晶化等の通常の手段により単離精製することが
できる。
次に、上記工程により得られる式(X III)のチオエ
ステル化合物は、それ自体後述の式(IV−1)で示され
るメルカプトピラゾリジンの反応性誘導体として、式
(V)の化合物と反応させることもできるが、通常の脱
アシル化反応を行なって、式(IV)で示される4−メル
カプトピラゾリジン誘導体に導くことができる。
アシル基の脱離は、例えば式(X III)の化合物を適
当なアルコール溶媒中でナトリウムメトキサイド、ナト
リウムエキトサイド等の金属アルコキサイド、またはア
ンモニア等の塩基で処理することにより実施することが
できる。
以上の反応により得られる、式(IV)の4−メルカプ
トピラゾリジン誘導体は、さらに他の反応性誘導体に変
換してから、式(V)の化合物と反応させることもでき
る。
該反応性誘導体としては、例えば、上記式(III)の
化合物のアシル化反応で説明した方法によつて、式(I
V)の化合物をアシル化した次式、 式中、R2、R3およびRaは前記と同一の意味を表わす、 で示される誘導体が好ましく用いられる。
また、他の反応性誘導体としては、式(IV)の化合物
に上記した塩基のうち、例えばリチウム、ナトリウム、
カリウム等のアルカリ金属;例えばカルシウム等のアル
カリ土類金属;例えば水素化ナトリウム等のアルカリ金
属水素化物;例えば水素化カルシウム等のアルカリ土類
金属水素化物;例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等のアルカリ金属酸化物;例えば炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;例えば炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素
塩;例えばナトリウムメトキシド、ナトリムエトキシ
ド、カリウム第三級ブトキシド等のアルカリ金属アルコ
キシド;例えば酢酸ナトリウム等のアルカン酸アルカリ
金属塩;例えば炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の
アルカリ土類金属炭酸などを反応させて得られる次式 式中、R2、R3、Mおよびnは前記と同一の意味を表わ
す、 で示される金属塩であることもできる。
本発明の方法により製造される前記式(I)の化合物
は例えば次のようにして抗菌剤として有用な下記式
(A)の化合物に導くことができる。
式中、R1、R2およびR3は前記と同一の意味を有する。
すなわち、式(I)の化合物のカルボキシル基の保護
基(R1)およびアミノ基の保護基(R2、R3)を、通常用
いられる脱保護法、例えば加水分解反応、水素化金属化
合物による還元反応あるいは金属触媒を用いる接続水添
法等によつて脱離させて式(XV)で示される化合物を得
た後、該化合物1モルに対して2モル以上のホルムイミ
ド酸エステル、例えばイミドギ酸エチルを反応させて上
記式(A)で示される優れた抗菌力を有するカルバペネ
ム化物を得ることができる(この反応の詳細については
後記参考例を参照されたい)。
以下、式(IV)の4−メルカプトピラゾリジン誘導体
の製造法を製造例として、本発明の製造法を実施例とし
て、また、式(A)のカルバペネム化合物の製造法およ
びその抗菌活性を参考例として具体的に掲げるが、本発
明はこれらの記載により何ら限定されるものではない。
なお、本明細書の以下の記載においては、次の略号を
使用する。
PNB:4−ニトロベンジル PNZ:4−ニトロベンジルオキシカルボニル 製造例1 アリルヒドラジン・二塩酸塩 ヒドラジン水和物377g(7.54モル)のエタノール760m
l溶液に、氷冷下ギ酸エチル726ml(9.0モル)を1時間
かけて滴下する。氷冷下で30分間撹拌し、さらに室温で
14時間撹拌したのち反応液をアセトン1011ml(15.0モ
ル)に30分間かけて加え、さらに30分間撹拌する。反応
液を濃縮乾固して得られる白色固体を、メタノール1100
mlに溶解し、これに室温でナトリウムメトキシドを28%
濃度で含むメタノール溶液1832g(9.5モル)を一度に加
えて30分間加熱還流する。この反応溶液を氷冷下に臭化
アリル1,254g(10.4モル)を加え、氷冷下1時間撹拌
し、さらに30分間加熱還流する。反応溶液を室温まで冷
却後、氷冷した2N HCl−水性メタノール11に加えて
室温で14時間撹拌する。反応液を濃縮乾固して得た残渣
をエタノール3lに転溶し、不溶解物を濾去する。この濾
液の溶媒を留去して得た残渣を、少量のテトラヒドロフ
ランで洗浄後、真空乾燥して標題化合物907g(収率84
%)を得た。1 H−NMR(CD3OD)δ:3.87(2H,d,J=6.0) 5.43〜5.73(2H,m) 5.82-6.25(1H,m) 製造例2 1−アリル−1,2−ジ(4−ニトロベンジルオキシカル
ボニル)ヒドラジン クロロ4−ニトロベンジルホルメート923g(4.3モ
ル)の1,4−ジオキシサン2,000ml溶液に製造例1で得ら
れたアリルヒドラジン二塩酸塩435g(3.0モル)、炭酸
水素ナトリウム(粉末)1050g(12.5モル)を加えた
後、この溶液に、強撹拌下、水40mlを加える。激しい発
泡が静まったら、さらに水560mlを加えて1時間撹拌す
る。反応液の有機層を分液し、水層からの酢酸エチル抽
出液と合わせて溶媒を留去する。得られた粗生成物を酢
酸エチルから再結晶により精製し、標題化合物831g(収
率90%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:3.96(2H,d,J=6.3) 4.93-5.80(7H,m) 6.62(1H,s) 7.26(4H,d,J=6.5) 7.97(4H,d,J=6.5) 製造例3 1−(2,3−ジブロモプロピル)−1,2−ジ(4−ニトロ
ベンジルオキシカルボニル)ヒドラジン 製造例2で得られた1−アリル−1,2−ジ(4−ニト
ロベンジルオキシカルボニル)ヒドラジン831g(1.93モ
ル)のクロロホルム/エタノール(3:1)の2,800mlの溶
液に−20℃ないし0℃で臭素372g(2.32モル)を滴下す
る。10分後、飽和亜硫酸ナトリウム水溶液550mlを加え
る。反応液を分液し得られた有機層を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で洗浄のち、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥する。溶媒を留去し、真空乾燥して標題化合
物1133g(収率定量的)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:3.55〜4.60(5H,m) 5.30(4H,s) 7.52(4H,d,J=8.0) 8.21(4H,d,J=8.0) 製造例4 4−ブロモ−1,2−ジ(4−ニトロベンジルオキシカル
ボニル)ヒドラジン 製造例3で得られた1−(2,3−ジブロモプロピル)
−1,2−ジ(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)ヒ
ドラジン1133g(1.92モル)のアセトニトリル19.2l溶液
に無水炭酸カリウム(粉末)530g(4.0モル)を加え
て、70℃で4時間撹拌する。室温まで放冷した後生ずる
沈澱を濾去し、濾液を濃縮乾固して標題化合物979g(収
率定量的)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:3.55〜4.60(5H,m) 5.30(4H,s) 7.52(4H,d,J=8.0) 8.21(4H,d,J=8.0) 製造例5 4−アセチルチオ−1,2−ジ(4−ニトロベンジルオキ
シカルボニル)ヒドラジン 実施例4で得られた4−ブロモ−1,2−ジ(4−ニト
ロベンジルオキシカルボニル)ピラゾリジン978g(1.92
モル)のアセトン9.6l溶液にチオ酢酸カリウム328g(2.
88モル)を加え、室温で4時間撹拌する。反応液を濃縮
し、クロロホルム10lに溶解した10%クエン酸水溶液、
次いで飽和食塩水で洗浄する。無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を留去して得た残渣に酢酸エチル1.5lを加
え、一夜放置する。析出した結晶を集め真空乾燥して標
題化合物776g(収率80%)を得た。
m.p.:148〜149℃1 H−NMR(CDCl3)δ:2.32(3H,s) 3.05-4.90(5H,m) 5.30(4H,s) 7.50(4H,d,J=8.5) 8.20(4H,d,J=8.5) 製造例6 4−メルカプト−1,2−ジ(4−ニトロベンジルオキシ
カルボニル)ヒドラジン 製造例5で得られた4−アセチルチオ−1,2−ジ(4
−ニトロベンジルオキシカルボニル)ピラゾリジン774g
(1.53モル)をテトラヒドロフラン6lおよびメタノール
6lの混合溶媒に溶解し、これに氷冷下、ナトリウムメト
キシドを28%濃度で含むメタノール溶液295g(1.53モ
ル)を添加する。5分間撹拌後、1N塩酸1.6lを加えた後
溶媒を留去する。濃縮残渣を酢酸エチルで抽出し、飽和
食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を濃縮乾固して標題化合物707g(収率定量的)を得
た。
本品は酢酸エチル‐テトラヒドロフラン(3:1)混合
溶媒に溶解し、n-ヘキサンで処理することにより融点12
2℃の結晶を与える。1 H−NMR(CDCl3)δ:3.2-4.5(5H,m) 5.28(4H,s) 7.48(4H,d,J=9.0) 8.17(4H,d,J=9.0) 実施例1 4−ニトロベンジル(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−メチル−[1,2−ジ(4−ニ
トロベンジルオキシカルボニル)ピラゾリジン−4−イ
ル]チオ−カルバペネム−3−カルボキシレートの製造 化合物(1)7.80g(20ミリモル)およびオクタン酸
ロジウム(II)29mgをアセトン50mlに溶解し、窒素気流
下2時間還流する。放冷後、氷冷下これに、クロロ燐酸
ジフエニル4.15ml(20ミリモル)およびジイソプロピル
エチルアミン3.50ml(20ミリモル)を加える。3時間撹
拌した後、化合物(3)9.24g(20ミリモル)およびジ
イソプロピルエチルアミン4.20ml(24ミリモル)を加
え、さらに1時間撹拌する。溶媒を減圧留去し、得られ
た残渣をシリカゲルクロマトグラフイー(酢酸エチル:n
−ヘキサン(4:1)、ジクロロメタン:アセトン(85:1
5))に付し、次いでテトラヒドロフラン‐イソプロピ
ルエーテル(1:6)混合溶液と処理し、微結晶性粉末と
して標題化合物(4)を11.2g(収率70%)得た。
IR(CHCl3)cm-1:1780、17201 H−NMR(CDCl3)δ:1.24(3H,d,J=6.0) 1.35(3H,d,J−6.0) 3.2−4.9(9H,m) 5.16(1H,d,J=15.0) 5.26(2H,s) 5.47(1H,d,J=15.0) 7.3−7.7(6H,m) 8.05−8.3(6H,m) 実施例2 4−ニトロベンジル(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−メチル−[1,2−ジ(4−ニ
トロベンジルオキシカルボニル)ピラゾリジン−4−イ
ル]チオ−カルバペネム−3−カルボキシレートの製造 実施例1に記載の方法に従つて、化合物(1)156g
(0.4モル)および化合物(3)185g(0.4モル)を用い
て、標題化合物(4)を246.4g(収率77%)得た。
本品のIRおよびNMRスペクトルは、実施例1で得たも
のと完全に一致した。
実施例3 4−ニトロベンジル(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−メチル−[1,2−ジ(4−ニ
トロベンジルオキシカルボニル)ピラゾリジン−4−イ
ル]チオ−カルバペネム−3−カルボキシレートの製造 実施例1に記載の方法に従つて、化合物(1)780g
(2モル)および化合物(3)924g(2モル)を用い
て、標題化合物(4)を1220g(収率76%)得た。
本品のIRおよびNMRスペクトルは、実施例1で得たも
のと完全に一致した。
実施例4 4−ニトロベンジル(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−メチル−[1,2−ジ(4−ニ
トロベンジルオキシカルボニル)ピラゾリジン−4−イ
ル]チオ−カルバペネム−3−カルボキシレートの製造 化合物(1)7.80g(20ミリモル)およびオクタン酸
ロジウム(II)29mgを酢酸エチル50mlに溶解し、窒素気
流下1時間還流する。放冷後、溶媒を減圧下留去して得
られる残渣をアセトニトリル50mlに溶解する。これに氷
冷下、クロロ燐酸ジフエニル4.15ml(20ミリモル)およ
びジイソプロピルエチルアミン3.50ml(20ミリモル)を
加える。1.5時間撹拌した後、化合物(3)9.24g(20ミ
リモル)およびジイソプロピルエチルアミン4.20ml(24
ミリモル)を加え、さらに1時間撹拌する。溶媒を減圧
下留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフイ
ー(酢酸エチル:n−ヘキサン(4:1)、ジクロロメタ
ン:アセトン(85:15))に付し、標題化合物(4)を1
2.98g(収率81%)得た。
次いでテトラヒドロフラン‐イソプロピルエーテル
(1:6)混合溶液と処理し、微結晶性粉末として 本品のIRおよびNMRスペクトルは、実施例1で得たも
のと完全に一致した。
以上説明した、本発明の製造法によつて得られた式
(I)の化合物はたとえば以下の参考例に示すようにし
て、優れた抗菌活性を示すカルバペネム抗生物質に導く
ことができる。
参考例 I.(1R,5S,6S)−2−[(6,7−ジヒドロ−5H−ピラゾ
ロ[1,2−a][1,2,4]トリアゾリウム−6−イル)]
チオ−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メ
チル−カルバペネム−3−カルボキシレートの製造 上記実施例1で得た化合物(4)667mgをテトラヒド
ロフラン7ml及び水7mlに溶解させ、酸化白金120mgを加
え水素雰囲気下(3気圧)室温で1時間撹拌した。触媒
を濾過して除き、濾液のテトラヒドロフランを留去した
後、凍結乾燥して化合物(5)を192mg(74%)得た。
IR(KBr)cm-1:1750 NMR(D2O−CD3OD)δ:1.23(3H,d,J=6Hz)、1.40(3H,
d,J=7Hz)、3.3−4.4(9H,m)。
上記参考例で得た化合物(5)192mgをリン酸緩衝液
(pH7.0)15mlに溶解させ、IN水酸化ナトリウムを用い
てpHを8.5とし、イミドギ酸エチル塩酸塩570mgを氷冷下
加えpH8.5で1時間撹拌した。1規定塩酸でpHを7とし
溶液を留去(凍結乾燥)後、HP−40のカラムで精製(水
−3%アセトン水で溶出して凍結乾燥)して、化合物
(15)である(1R,5R,6S)−2[(6,7−ジヒドロ−5H
−ピラゾロ[1,2−a][1,2,4]トリアゾリウム−6−
イル)]チオ−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−1−メチル−カルバペネム−3−カルボキシレート76
mg(収率33.8%)を得た。
NMR(D2O)δ:1.32(3H,d,J=6Hz)、1.40(3H,d,6H
Z)、3.3−4.4(9H,m)、9.12(2H,s)。
II.抗菌試験 試験方法: 日本化学療法学会標準法[Chemotherapy, vol29,76〜
79(1981)]に準じた寒天平板希釈法にしたがつた。す
なわち、被検菌のMueller-Hinton(MH)寒天液体培地37
℃、一夜培養液を約106cells/mlになるようにBuffered
saline geiatin(BSG)溶液で希釈し、ミクロプランタ
ーを用い試験化合物含有MH寒天培地に約5μl接種し、
37℃、18時間培養液、被検菌の発育が認められない最少
濃度をもつてMinimum inhibitory connentration(MI
C)とした。
なお、使用菌株は標準菌株を用いた。
結果: 下記第1表に示す。
なお、被験化合物としては前記参考例に記載の化合物
(6)を用いた。また、対照化合物には、臨床的に広く
使用されているセフアロスポリン化合物であるセフアロ
スポリン(CEZ)とカルバペネム化合物である次式 で示されるイミペネム(INN)を用いた。
以上の抗菌活性試験によれば、式(6)のカルバペネ
ム化合物は、優れた抗菌活性を有していることが明らか
である。
III.臨床分離のβ−ラクタマーゼ(セフアロスポリナー
ゼ)産生株に対する抗菌力 試験方法: 日本化学療法学会標準法に準じた寒天平板希釈法によ
り測定した。すなわち、sensitivity test broth(STB,
ニツスイ)で18時間培養したエピゾーム研究所保存のセ
フアロスポリナーゼ産生菌液を新鮮なSTB溶液で約106ce
lls/mlになるように希釈し、その菌浮遊液をミクロプラ
ンターを用いて試験薬剤含有sensitivity disk agar−
N(SDA,ニツスイ)平板上にスポツトし、18〜20時間後
の被検菌の発育の認められない最少濃度をもつてMICと
した。
結果 以下第2表に示す。
なお、被験化合物としては前記参考例に記載の化合物
(6)を用いた。また、対照化合物には、被検菌に対し
抗菌力の優れているとされ、臨床的に使用されるセフア
ロスポリン化合物であるセフタジジム(CAZ)と、カル
バペネム化合物である前記イミペネム(INN)を用い
た。
以上の結果から判断すると、Pseudomonadaceaeに属す
るP.aeruginosa,P.cepaciaに対する式(6)のカルバペ
ネム化合物の抗菌力はイミペネムとほぼ同等であり、抗
プセウドモナス活性を有するCAZより特に強いものであ
つた。
また、proteus属を除く腸内細菌科の菌種に対する抗
菌活性はイミペネムと同様にCAZより優れていた。
IV.臨床分離株に対する感受性試験 1.P.aeruginosa耐性株に対して: (1)被検菌株: 以下薬剤に対しカツコ内の濃度で耐性を示すP.aerugi
nosa 54株(注:薬剤間で重複する菌株が存在する結果5
4株が選択された。)を用いた。
セフタジジム(CAZ) (25〜100μg/ml) 21株 セフスロジン(CFS) (25〜>100μg/ml) 23〃 ピペラシリン(PIPC) ( 〃 ) 15〃 ゲンタマイシン(GM) ( 〃 ) 21〃 アミカシン(AMK) ( 〃 ) 26〃 オフロキサシン(OFLX)( 〃 ) 4〃 (2)試験方法: 日本化学療法学会標準に準じた寒天平板希釈法によ
る。すなわち抗緑膿菌剤耐性P.aeruginosa 54株を用い
試験IIと同様に行ない、MICを求めた。
(3)結果: この試験で化合物(6)は6.25μg/mlでその約98%の
菌株の発育を阻止する抗菌活性を有し、12.5μg/mlです
べての菌の発育を阻止した。
これに対しイミペネム(INN)では6.25μg/mlで約98
%の菌株が、12.5μg/mlすべての菌の発育が阻止され
た。
2.セフエム耐性C.freundiiに対して: (1)被検菌株: 1.と同様下記の薬剤耐性C.freundii 27株を用いた。
CFIXおよびセフタキシム(CTX)(50〜>100μg/ml) (2)試験方法: 前記に準じた。
(3)結果: 前記参考例に記載の化合物(6)は0.78μg/mlでその
約98%の菌株の発育を阻止し、1.56μg/mlですべての菌
の発育を阻止した。
これに対しイミペネム(INN)は0.78μg/mlで約90%
の菌株が、1.56μg/mlですべての菌の発育が阻止され
た。
以上の結果からみると、式(6)の化合物はイミペネ
ム(INN)に比較しその効果は優れたものであることは
明らかである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)式 式中、R1はカルボキシル基の保護基を表わす、 で示される化合物を環化せしめ、 (b)得られる式 式中、R1は上記の意味を有する、 で示される化合物をアシル化して該化合物のオキソ基に
    おける反応性誘導体に変えた後、式 式中、R2及びR3は各々独立にアミノ基の保護基を表わ
    す、 で示されるメルトカプトピラゾリジン又はその反応性誘
    導体と反応せしめることを特徴とする式 式中、R1、R2及びR3は前記の意味を有する で示されるカルバペネム化合物の製造法。
  2. 【請求項2】工程(a)で得られる式(II)の化合物を
    単離することなく工程(a)及び(b)をワン−ポツト
    で連続的に行なう特許請求の範囲第1項記載の方法。
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