JP2591957C - - Google Patents

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JP2591957C
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ink
foam
storage foam
housing
jet
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HP Inc
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Hewlett Packard Co
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱インクジェットペンの構造に係り、さらに詳しくは、インクの貯蔵
・分配性能を改善した単一または多区画のペン本体に関する。 〔従来技術及びその問題点〕 熱インクジェットプリント技術では、インクを熱インクジェットプリントヘッ
ドに供給するためのブラッダ(浮袋)型インク溜を備えたものが知られている。
プリントヘッドは通常、その中に複数のヒータ抵抗を有する薄膜抵抗(TFR)基
板を有し、障壁層・オリフィス部材が通常・薄膜抵抗基板の上にマウントされて
いる。この部材は通常、ヒータ抵抗の上方に配置されたインク溜を有し、さらに
、インクをプリント媒体に排出する対応のドロップ発生器ノズルを形成する。 プリントヘッド全体にインクを供給するブラッダ溜は、たとえば、熱インクジ
ェットプリントヘッドが取り付けられているハウジング内に配置されたゴムシン
ブルの形をとる。この形式のインク溜・プリントヘッド構造は、たとえば、Hewl
ett Packard Journal Volume 36 Number 5.May 1985に開示されている。 これらのブラッダ型インク溜は一般的には、一定型式の熱インクジェット(TI
J)プリンタにとって満足できるものではあるが、それにもかかわらず、他の形
式のプリンタに応用する場合には、比較的大きな空間を占有するため十分な量の
インクを保持できない場合があるという問題点があった。 〔発明が解決しようとする問題点及び解決手段〕 したがって、本発明の一般的な目的は、熱インクジェットプリンタに用いられ
る新規かつ改良されたペン本体を提供することである。この新規なペン本体構造
はブラッダ型インク溜法とは大きく異なっており、新規なプリントヘッド・イン
ク溜構造を有している。この構造においては、従来技術のインク貯蔵インク送り
機構に関連した上記問題は除去ないしはかなり解消されることになった。 この目的を達成するためには、我々は一定のインク貯蔵フォーム(発泡体)(
多孔度が制御されたポリウレタンフォームが望ましい)を含む新規なペン本体構
造を発見・開発した。このフォームは、その材料内の複数の小さな膜壁に孔を設
けて綱状とし、それによってその内部のインクの移動度を増大させたものである
。このフォームはまた圧縮してその内部の孔の大きさを減少させてフォーム厚を 減少させるとともにその密度を増大させる。このようにして、フォームの所望の
毛管現象が制御できる。この方法によって、フォームの毛管力が増大され、それ
によって、このインク貯蔵媒体が薄膜抵抗型の熱インクジェットプリントヘッド
にインクを送るのに特に適したものになる。また、このインク送り装置はフォー
ムを収容するのに最小のスペース(体積)を用いて与えられ、フォーム内での対
応する最大のインク貯蔵能力を特徴としている。また、このポリウレタンフォー
ムは比較的安価に入手することができ、ペン本体ハウジングの隔壁によって互い
に分離され、すなわち隔壁を介して互いに隣接した仕切り室に挿入するのに特に
適している。このハウジングは、本発明の一実施例に対応する使い捨てのペン本
体に藍色、マゼンダ、黄色などの種々酒の色のインクを貯蔵するのに用いること
ができる。 このペン本体構造の種々の利点および新規な特徴は添付図面の次の説明によっ
て容易に明らかになるだろう。 〔実施例〕 第1図には、3つに仕切られたペン本体10が示されている。このペン本体10の
内部には、点線で分割された区域として図示された3個のインク貯蔵仕切り室12
,14および16が設けられている。ペン本体10はさらにアウトプット・プリントヘ
ッドを支持する支持表面18を備え、該支持表面18には、直立した側壁20が隣接し
て、四角い容器形状(以下、矩形支持容器)19が形成されている。この構造はさ
らに、3個のインク貯蔵仕切り室12,14および16とそれぞれ連通する3個のイン
ク出力ポート22,24および26を有している。 矩形支持容器19は、複数個のインク射出オリフィース群30,32,34を有する薄
膜抵抗型プリントヘッド28を受け入れるような形状になっている。これらのイン
ク射出オリフィス30,32および34は、円形状で、矩形支持容器19の表面18に延び
るインク流路22,24および26と連通する。 第1図のアッセンブリでは、3つのインクフィルタ36,38および40がそれぞれ
仕切り室12,14および16内にマウントされている。これらのフィルタは通常、所
望の多孔性を持ったステンレスワイヤメッシュからできており、ペン本体10の3
つの仕切り室12,14および16内に配置されたポリウレタンフォーム(発泡体)の
3 つの部分42,44,46からインクを送る時に空気泡および固体粒子を良好にろ過す
る。 フォーム・ボディ部42,44,46の裏面48には、50で一般的に示されたプラグ50
が取り付けられており、エンドカバー51を有するプラグは、背圧が生じるのを防
ぎ、インクがフォームからフィルタ36,38および40を通ってプリントヘッドへ移
動し易くなるようにする。エアベント(通気孔)52は有孔性のプラスチック膜54
で被覆されており、プラスチック膜54は通気孔52からインクが漏れるのを防ぐ。
これら3つの通気孔52およびそれらの間の仕切壁66,68の構造の詳細は、後述す
る第2図の拡大断面図で示されている。前述したように、フォーム・ボディ部42
,44,46のフォーム材料は、多孔度が制御されたエーテル系ポリウレタンフォー
ムである。ポリウレタンフォーム中の多数の膜壁は穴があき、網状となっている
。これによってフォームの毛管力が増大し、それによってフォームは、薄膜抵抗
熱インクジェットペンプリントヘッドに至るインク供給路に沿ってインクを送る
のに特に適したものになる。プラグ50はさらに、フォーム圧縮タブ56を有する。
このタブ56は図示のようにフォーム部分42,44および46に延入し、フォーム内の
毛管力を増大し、またプリントヘッドへのインク分配を最適化するためにフォー
ムに対して所望の量の圧縮力を与える。 実際に用いられているフォームは、Scott Paper Company of Philadelphia Pe
nnsylvaniaから発売されているエーテル系フォーム材料で、1インチ(2.54cm)
あたり60〜75孔の多孔度を有している。 第2図の断面図は、第1図の線2−2に沿うもので、両面において同じ要素は
同じ参照番号で示されている。ペン本体10は内壁62および64を有し、それらは、
第1図に示されたフォームの直方形部42,44および46を受容する3つの仕切り室
を部分的に画定する。これらの内壁62,64は、前述したエンド(端)プラグ50の
エンドカバー(端部材)51の対応する丁字状の内側延設部66,68を受止める。こ
のプラグ50はさらに、図示のように空所(溝)部76,78および80と連絡する通気
孔70,72および74を有する。プラグ50のエンドカバー51のこれらの溝部(空所)
76,78および80には、フォームの3つの仕切り室内に適当な通気を与える複数の
多孔性膜82,84,59を取り付ける。この膜は、ポリテトラフルオロエチレン(PT
FE )からなり、十分な網密度を有し、インクが3つの通気孔70,72,74を通して逆
流するのを防ぐ。 複数のインク室88,90,92は、ペン本体10の第2図中の下の部分で、3つのイ
ンクパイプ94,96,98に、それぞれ図示のように形成されている。各インクパイ
プ94,96,98はそれぞれ、前述したワイヤメッシュフィルタ40,38,36をそれぞ
れ備えている。これらのフィルタは、インク室88,90,92を通って最終的には薄
膜抵抗プリントヘッド28に至るインクから空気泡や固体粒子をろ過する。このイ
ンク流路はまたペン本体10の図中下向きの表面100と薄膜抵抗プリントヘッド基
板28の半導体サブストレート部材102の対向面との横方向インク路も含んでいる
。 インクパイプ94,96,98は、壁62,64,66と組み合って、フォームの下に図示
される空間を形成している。この形状により、3個のフィルタの上に図示される
部分のフォームの圧縮が増大する。これにより、その部分における毛管現象が増
大し、フォームを図中縦に上から下へと通って、3つのインクパイプ94,96,98
に入るインク路を空気泡が妨害してしまう可能性を減少させる。 サブストレート部材102は、接着障壁106によってノズル板104に接着される。
この障壁106は、E.I.Dupon Company of Wilmington,Delawareから発売されてい
るRISTON又はVACRELという商標名のポリマー材料を選択することができる。イン
クはインクパイプ88,90,92を通って図中縦に上から下に流れ、サブストレート
部材102内の3つの垂直路108,110,112はノズル板104内にあり、第1図に示すよ
うな円形パターンに配置された複数グループのオリフィス30,32,34にインクを
送る。 ノズル板104は、ニッケルで電気鋳造され、金めっきされ、さらに、例えば本
願出願人に係る、特願昭62−112221「インクジェットプリントヘッドの製造方法
」において開示されているヒートステーキング法を用いてポリマー障壁材料106
に貼られる。 ノズル板104は、上述したHewlett Packard Journal,Vol.38,No.5 May 1985に
記載された方法で製造できる。薄膜抵抗構造28は、適当な接着剤114によってペ
ン本体10の図中の最下面100に固定されている。接着剤114は、第2図に示すよう
に、内側にへこんだ壁面116,118とともに、サブストレート102の外周に塗布さ
れる。 本発明は、熱インクジェットへの応用に限定されるものではなく、上記のよう なフォームによるインク貯蔵の性能が要求され且つ適用可能な他の型のインクジ
ェットにおいても用いることができる。 また、本発明によるペン本体は、白黒やカラーのプリンタおよび種々のラスタ
、ベクトルモードで動作するプロッタの製造においても有用である。 なお本明細書中で「ペン」とは、「プリントヘッドとインクを貯蔵する手段と
を一体としたもの」を包含する概念である。したがって、一般的には「プリント
ヘッドカートリッジ」或いは、単に「プリントヘッド」と呼称することもある。 〔効果〕 本発明は、上記のように構成され、作用するものであるから、インク貯蔵のた
め発泡体を用いているので、容積当たりのインク貯蔵量を増大させることができ
るという効果が得られる。また、隔壁を介して互いに隣接させて発泡体を配置さ
せることができるので、複数の色インクを極めて小さい容積を収容することがで
きるという効果が得られる。したがって本発明は、使い捨て型のプリントヘッド
カートリッジ、特にカラープリンタ用カートリッジに使用して効果極めて大であ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の実施例の分解斜視図、第2図は第1図に示す実施例の断面図で
ある。 10:ハウジングの一例たるペン本体、22,24,26:開口部の一例たるインク出力
ポート、18:支持表面、30,32,34:オリフィス、42,44,46:発泡体の一例た
るポリウレタンフォーム、仕切り室:12,14,16。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の(a)〜(d)を備えたインクジェットペン。 (a)インクを通過せしめるための開口部を有する支持表面を備えた支持部材、を
    有するハウジング。 (b)前記ハウジングの外部において、前記支持表面上に配置され、前記開口部に
    連通する複数のインク射出オリフィスを備えたインクジェットプリントヘッド。 (c)前記ハウジングの内部に配置され、前記開口部を介して前記インクジェット
    プリントヘッドにインクを送るため、該インクを受け入れ、制御された毛管現象
    下で該インクの貯蔵を行うインク貯蔵発泡体。 (d)自己の立ち上がり部と前記インク貯蔵発泡体と前記ハウジングの内壁間に空
    間を形成するように、前記支持部材からパイプ状に立上がって前記インク貯蔵発
    泡体にそのパイプ先端面が延入して前記ハウジングの内壁との間で該インク貯蔵
    発泡体を圧縮して自己の近傍で増大する前記制御された毛管現象を生じ、前記開
    口部にインクを導くためのインクパイプ。 2.前記インク貯蔵発泡体がポリウレタンで前記インクジェットプリントヘッドが
    熱インクジェットプリントヘッドであることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載のインクジェットペン。 3.前記インク貯蔵発泡体と前記インクパイプとの間にメッシュフィルタを備えた
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のインクジェットペン。 4.前記メッシュフィルタがワイヤメッシュフィルタであることを特徴とする特許
    請求の範囲第3項記載のインクジェットペン。 5.前記ハウジングがその内壁にタブを有し、該タブと前記インクパイプとにより
    前記インク貯蔵発泡体をさらに圧縮して該タブと前記インクパイプとの間で該イ
    ンク貯蔵発泡体の毛管現象をさらに増大するようにしたことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のインクジェットペン。

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