JP2591901B2 - 三相交流電動機の瞬時各特性値の測定装置 - Google Patents

三相交流電動機の瞬時各特性値の測定装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三相交流電動機の固定
子巻線印加電圧と線電流とを瞬時に検出し、相電圧と相
電流の各最大値と各実効値の瞬時の演算を行わせ、更に
電動機の入力や二次入力(同期電動機の場合は出力)、
トルク及び同期電動機の効率の演算を瞬時に行わせるこ
とを特徴とする同期電動機である三相交流電動機の瞬時
各特性値の測定装置に関するものであり、誘導電動機の
場合には、更に回転数を検出して二次銅損、二次出力を
演算した上、誘導電動機の効率の瞬時演算を行わせるよ
うにした誘導電動機である三相交流電動機の瞬時各特性
値の測定装置に関するものである。更に、瞬時トルクを
迅速簡単に演算する装置も提案している。
【0002】本測定装置では、零相の値が存在しない正
常の動作時の演算を行い、三相交流電動機の固定子側の
二つの線間電圧と二つの線電流を瞬時に検出し、各特性
値の瞬時演算を行う。
【0003】
【従来の技術】これまで三相交流電動機の各特性値を求
める場合には、従来測定計器を使用することが多く、瞬
時の測定は不可能である。またディジタル測定器により
高速の測定が可能になってはいるが、請求項1、請求項
2及び請求項3に記載した各特性値の瞬時測定用には市
販されていない。正弦波電圧と正弦波電流の最大値は半
周期時間の最大値を求め、力率については電圧と電流の
位相差を求めることが多く、この場合瞬時に最大値と力
率を求めることは不可能である。
【0004】電動機のトルクの測定はこれまでにも各種
の方法が開発され利用さているが、最も一般的な方法は
機械的に測定する方法で、軸のねじりひずみ量を測定
し、これよりトルク量を間接的に知る方法である。しか
し、この方法では電動機と負荷との間にトルク測定器を
直結することが必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、三相交流電
動機の固定子側の二つの線間電圧と二つの線電流を瞬時
に検出することにより、三相交流電動機の瞬時特性値を
測定できる測定装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による三相交流電
動機の瞬時各特性値の測定装置は、同期機の場合には三
相交流電動機の固定子巻線印加電圧と線電流とを検出す
る電圧・電流検出装置と、前記電圧・電流検出装置によ
り検出された電圧と電流とから瞬時に相電圧と相電流と
の各最大値を演算する最大値演算器と、前記三相交流電
動機の瞬時入力を演算する入力演算器と、前記最大値演
算器により演算された相電圧と相電流との各最大値と入
力とから瞬時の力率を演算する力率演算器を具え、ま
た、前記交流電動機の二次入力(同期電動機の場合は出
力)の瞬時演算を行う二次入力(出力)演算器と、前記
二次入力(出力)演算器により演算された二次入力(出
力)から電動機の瞬時トルクを演算するトルク演算器
と、電圧・電流検出装置により検出された電流と磁束演
算器により演算された磁束とから瞬時トルクを演算する
トルク演算器と、同期電動機の入力と出力とから同期電
動機の効率を演算する効率演算器を具えたことを特徴と
する。
【0007】三相誘導電動機の場合には、前記の他に回
転数を検出する回転数検出装置を更に備え、該回転数検
出装置から検出された回転数と前記の二次入力(出力)
演算器により演算された二次入力との演算により得られ
る二次銅損と二次出力の演算器と、入力と二次出力とか
ら三相誘導電動機の効率を演算する効率演算器を更に具
えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明による三相交流電動機の瞬時各特性値の
測定装置の作用の詳細を、図1及び図2を用いて詳細に
説明する。図1は三相交流電動機の各線間電圧と各線電
流を示す図であって、本発明の三相交流電動機の瞬時各
特性値の測定装置では、a,b,cの三相系統に接続さ
れた、三相交流電動機の固定子側の三相線間電圧
ab,Vbc,Vca中の二つの線間電圧Vab,V
bcと、線電流I,I,I中の二つの線電流
,Iとの瞬時値を検出する。
【0009】一方、各相電圧v,v,vと各相電
流i,i,iは次の(1)式に従い、互いに直交
する二相軸上の電圧Vα,Vβと二相軸上の電流Iα,
Iβにそれぞれ変換する。
【数1】 また、通常の零相が存在しない場合には、各相電圧
,Vと各相電流i,iとから次の(2)式に
従い各二相軸上の値が求まる。
【数2】 このように、(1)式または(2)式によって得られた
二相軸上の各値を成分とする合成空間電圧ベクトルV
と合成空間電流ベクトルIが求められ、図2に示す。
また、二相軸上の各成分で書き表された各ベクトルV
とIの大きさを(3)式に示す。電動機の各相巻線に
三相交流電圧を印加し、三相交流を流したときには、か
かる合成空間ベクトルは空間的に回転することになる。
従って、このような合成空間ベクトルを、それぞれ「空
間回転電圧ベクトル」および「空間回転電流ベクトル」
と呼ぶことにする。この場合、各相交流電圧の最大値を
で表し、各相の交流電流の最大値をIで表示すれ
ば、電動機に三相交流電圧を印加し、三相交流電流を流
した場合の各最大値EとIで書き表した各ベクトル
とIの大きさについても(3)式に示す。
【数3】 図2に基づき空間ベクトルについて説明する。Vは空
間回転電圧ベクトル、Iは空間回転電流ベクトル、Ψ
は空間回転磁束ベクトルを表すものであり、α,β二
相軸上の各成分Vα,Vβ、Iα,Iβ及びΨα,Ψβ
にそれぞれ分解できる。
【0010】また、(3)式の二相軸上の各電圧成分V
α,Vβと、二相軸上の各電流成分Iα、Iβは零相の
値の存在しない正常の動作時では星形結線についてはつ
ぎの(4)式から、また、三角結線については(5)式
からそれぞれ求まる。
【0011】星形結線の場合
【数4】 但し、係数C=(6)−1/2,C=(2)−1/2=(3/2)1/2,C=(2)1/2
【0012】三角結線の場合
【数5】
【0013】星形結線の場合には(4)式の二相軸上の
各電圧成分と各電流成分を、また、三角結線については
(5)式の各成分をそれぞれ(3)式に代入し、各結線
の相電圧の最大値Eと相電流の最大値Iを求めるこ
とができ、(6)式が得られる。
【数6】 ここで、(6)式の係数K,Kは 星形結線では K=2/3,K=2/(3)1/2
であり、 三角結線では K=2/(3)1/2,K=2/3
となる。
【0014】対称三相電圧を印加した場合に、三相交流
電動機の入力Pは零相の存在しない正常動作時の瞬時
入力Pを示す(7)式と同じ値となるので、三相交流電
動機の入力Pは(7)式に基づいて演算を行い求める
ことができる。
【数7】
【0015】電動機の入力Pと力率cosφとの間に
は次式が成り立つので、
【数8】 電動機の力率cosφは(9)式となる。ここで、φは
図2の電圧ベクトルVsと電流ベクトルIsとの位相差
または相電圧と相電流の位相差を示す。
【0016】従って三相交流電動機の二つの線間電圧と
二つの線電流を瞬時検出し、(6)式、(7)式及び
(3/2)Eの各瞬時演算を行って、その演算結
果を(9)式に代入して求めれば、瞬時の力率cosφ
が得られる。
【数9】
【0017】(3/2)Eの演算から瞬時の皮相
電力が求められ、さらに(7)式からのPとこの皮相
電力より瞬時の無効電力が求まる。
【0018】三相交流電動機である三相誘導電動機の二
次入力Pまたは三相同期電動機の出力Pは(10)
式で表すことができる。
【数10】 ここでP10は無負荷時の鉄損と機械損を示し、
【数11】 で求められ、Ia0及びIboはそれぞれ無負荷時の線
電流I及びIを示してしる。
【0019】Pab0は無負荷運転時の電動機の入力で
あり、無負荷時の二つの線間電圧と二つの線電流I
(すなわちIa0とIbo)を測定し(7)式によ
り求める。Rは電動機が星形結線の一相の固定子巻線
抵抗を示し、この場合の係数Kは2となる。
【0020】また、三角結線の一相の固定子巻線抵抗を
RΔで示し、(10)式と(11)式のRをRΔで書
き表せば係数Kは(2/3)となる。
【0021】三相交流電動機の負荷時のPは、負荷時
の二つの線間電圧と二つの線電流とを瞬時に検出して
(7)式によりPを求め、予め求めておいた無負荷時
のP10とを(10)式に代入して得られる。
【0022】また電動機の瞬時トルクτは電源周波数
f、極対数nと(10)式で求めた二次入力(出力)P
を周知のトルク式である次式に代入して得られる。
【数12】
【0023】同期電動機の効率ηsyは(7)式と(1
0)式で求めたPとPの値を(13)式に代入して
得られる。
【数13】
【0024】さらに請求項2記載のように三相誘導電動
機の場合には、以上説明した装置の電圧・電流検出装置
の他に、回転数を検出する回転数検出装置を備えてお
り、検出された回転数と同期速度とからすべりSを求
め、周知の二次銅損Pc2を(10)式の二次入力とこ
のSとから(14)式により求め、式(15)により二
次出力Pが得られる。
【数14】
【数15】
【0025】従って、三相誘導電動機の効率ηIM
(7)式と(15)式で求めたPとPの値を(1
6)式に代入して得られる。
【数16】
【0026】次に、瞬時トルクを一層迅速簡単に求める
ための演算について説明する。三相誘導電動機又は三相
同期電動機である三相交流電動機の瞬時発生トルクτ
は、空間回転磁束ベクトルΨと空間回転電流ベクトル
とのベクトル積で書き表され、次の(17)式によ
って示される。
【数17】
【0027】また、図2に示す二相軸上の各磁束成分Ψ
α,Ψβと各電流成分Iα,Iβとによって表示するこ
とができ、(18)式となる。
【数18】
【0028】三相交流電動機の固定子巻線の各相電流を
,i,iで表し、各相磁束をΨ,Ψ,Ψ
で表せば、通常の零相が存在しない場合には各磁束成分
と各電流成分は(19)式で書き表すことができるの
で、
【数19】 (19)式の各成分を(18)式に代入し、(20)式
が得られる。
【数20】 (20)式から明らかなように、電動機の瞬時発生トル
クは、「三相−二相変換器」の演算により得られる互い
に直交する二相軸上の各電圧成分Vα,Vβと、二相軸
上の各電流成分Iα,Iβおよび二相軸上の各電圧成分
と各電流成分とから求められる二相軸上の各磁束成分Ψ
α,Ψβの各値を使用することなく、電動機の固定子巻
線のa相とb相の各相の磁束Ψ,Ψと各相の電流i
,iおよび極対数nとから直接演算することができ
る。
【0029】三相交流電動機の固定子巻線の各相電圧V
,V,Vと各相磁東との間に(21)式の電圧方
程式が成り立つ。
【数21】 ここで、Rは固定子巻線の各相巻線抵抗である。
【0030】従って、(20)式に示された固定子巻線
の各相磁束Ψ,Ψは、(21)式から導かれる(2
2)を演算することにより求めることができる。
【数22】
【0031】また、(22)式を三相交流電動機の線間
電圧Vab,Vbcと線電流I,Iで書き表せば、
星形結線については(23)式で、三角結線については
(24)式でそれぞれ表示することができる。
【数23】
【数24】
【0032】
【実施例】以下、具体的な装置について説明する。図3
は本発明による三相交流電動機の瞬時各特性値の測定装
置の一実施例のブロック線図であって、三相交流電動機
の場合のブロック線図に対して、破線内に三相誘導電動
機の場合を付加して示してある。まず、破線内部分を含
まない三相交流電動機の場合について説明する。
【0033】固定子の三相線間電圧Vab,Vbc,V
caの中の二つの線間電圧Vab,Vbcが相電圧の最
大値演算器1に入力され、(6)式を用いて相電圧の最
大値Eが演算される。一方三相線電流I,I,I
の中の二つの線電流I,Iが線電流の和の演算器
2及び線電流の積の演算器3に入力され、それぞれI
+I及びI×Iが演算されて、それら出力が演算
器4へ入力され(I+I−I×Iが演算さ
れ、その演算器4の出力を用いて相電流の最大値演算器
5において(6)式により相電流の最大値Iが演算さ
れる。
【0034】相電圧の最大値演算器1の出力から、相電
圧の実効値の演算器6においてKにより相電圧の
実効値が求まる。また、相電流の最大値演算器5の出力
から相電流の実効値の演算器7においてKにより
相電流の実効値が求まる。ここで、Kは2−1/2
ある。さらに、相電圧の最大値演算器1の出力と相電流
の最大値演算器5の出力とから、皮相電力の演算器8に
おいて皮相電力(3/2)Eが求められる。
【0035】瞬時入力を演算する入力の演算器9では、
線間電圧Vab,Vbcと線電流I及び線電流の和の
演算器2の出力が入力され、(7)式により電動機の入
力Pが演算される。無効電力の演算器10において、
皮相電力の演算器8の出力と入力の演算器9の出力とか
ら瞬時の無効電力が求まる。力率演算器11において
は、同じく皮相電力の演算器8と入力の演算器9の出力
とから、(9)式に従って演算を行い瞬時の力率cos
φを求める。
【0036】次に、無負荷運転時の無負荷入力Pab0
を入力の演算器9により求め、無負荷時の線電流Ia0
及びIboにより線電流の和の自乗と線電流の積との差
の演算器4により(Ia0+Ib0−Ia0×I
b0の演算を行って、その出力と入力の演算器9の出力
ab0とから無負荷時の鉄損と機械損の演算器12に
おいて(11)式の演算を行って無負荷損P10を求め
ておく。二次入力(出力)演算器13に、入力の演算器
9と線電流の和の自乗と線電流の積との差の演算器4と
の出力及び前記無負荷損P10を入力し、(10)式に
より出力(三相誘導電動機では二次入力となる)を演算
する。
【0037】二次入力(出力)演算器13の出力はトル
ク演算器14へ入力され、極数nと周波数fとを用い
(12)式によりトルクτが演算される。また、同期電
動機の効率演算器15において、入力の演算器9と二次
入力(出力)演算器13の出力が入力されて、(13)
式により同期電動機効率ηsyが演算される。
【0038】三相誘導電動機の場合には、回転数を検出
する回転数検出装置を追加されるとともに、図3の破線
内部分である演算器16〜20が追加される。すなわ
ち、回転数を検出する回転数検出装置からの検出信号で
ある回転数Nがすべりの演算器16へ入力され、同期
速度Nを用いてすべりSが演算される。二次銅損の演
算器17においてこのすべりSと二次入力(出力)演算
器13の出力である二次入力Pとから(14)式によ
って二次銅損Pc2が演算される。また、すべりの演算
器16の出力のすべりSは(1−S)の演算器18へも
入力され、(1−S)の演算が行われて、それが二次出
力の演算器19へ送られて(15)式により二次出力P
が演算される。誘導電動機の効率演算器20において
は、入力の演算器9の出力である入力Pと二次出力の
演算器19の出力である二次出力Pが入力され、(1
6)式により誘導電動機効率ηIMが求められる。
【0039】次に図4に基づいて、瞬時発生トルクτの
演算器について詳細に説明する。
【0040】三相交流電動機の二つの線間電圧Vab
bcと二つの線電流I,Iとを瞬時に検出し、星
形結線では演算器21において(1/3)(2Vab
bc)の演算を行い、演算器22においては(1/
3)(Vbc−Vab)の演算を行う。
【0041】演算器21の出力と線電流Iとにより、
又演算器22の出力と線電流Iとにより、磁束演算器
23においてそれぞれ(23)式の演算を行い各相磁束
ΨとΨとを求める。トルク演算器24では各相磁束
と各線電流から(20)式の演算を行い、星形結線の瞬
時発生トルクτが求まる。
【0042】三角結線では演算器25において(1/
3)(I−I)の演算を行い、演算器26において
は(1/3)(I+2I)の演算を行う。
【0043】演算器25の出力と線間電圧Vabとによ
り、また演算器26の出力と線間電圧Vbcとにより磁
束演算器27においてそれぞれ(24)式の演算を行い
各磁束を求める。トルク演算器28では各相磁束Ψ
Ψと各相電流(1/3)(I−I),(1/3)
(I+2I)とから(20)式の演算を行い、三角
結線の瞬時トルクτが求まる。
【0044】以上詳細に説明したように、図3おけるト
ルク演算器14によっても瞬時トルクτを求めることが
できるが、瞬時トルクτのみを求めるためには図4によ
る方法によって、一層迅速簡単に演算することができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による三相
交流電動機の瞬時特性値の測定装置においては、電動機
の二つの線間電圧と二つの線電流との瞬時検出により、
電圧と電流の最大値、入力、力率、同期電動機の出力、
トルク、効率の値について、及び誘導電動機の二次入力
と二次出力、トルク、効率の値についてそれぞれ瞬時の
演算が可能であり、瞬時値が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】三相交流電動機の各線間電圧と各線電流を示す
図である。
【図2】三相交流電動機の相電圧と相電流の空間回転電
圧ベクトルV,電流ベクトルI及び磁束ベクトルΨ
を示すベクトル図である。
【図3】本発明による三相交流電動機の瞬時各特性値の
測定装置の一実施例のブロック線図である。
【図4】本発明による三相交流電動機の瞬時各特性値の
測定装置の瞬時トルクを迅速簡単に演算する一実施例の
ブロック線図である。
【符号の説明】
1 相電圧の最大値演算器 2 線電流の和の演算器 3 線電流の積の演算器 4 線電流の和の自乗と線電流の積との差の演算器 5 相電流の最大値演算器 6 相電圧の実効値の演算器 7 相電流の実効値の演算器 8 皮相電力の演算器 9 入力の演算器 10 無効電力の演算器 11 力率演算器 12 無負荷損の演算器 13 二次入力(出力)演算器 14 トルク演算器14 15 同期電動機効率演算器 16 すべりの演算器16 17 二次銅損の演算器 18 (1−S)の演算器 19 二次出力の演算器 20 誘導電動機の効率演算器 21 (1/3)(2Vab+Vbc)の演算器 22 (1/3)(Vbc−Vab)の演算器 23 磁束演算器 24 トルク演算器 25 (1/3)(I−I)の演算器 26 (1/3)(1+2I)の演算器 27 磁束演算器 28 トルク演算器 a,b,c 三相系統 cosφ 電動機の力率 E 相電圧の最大値 f 電源周波数 I,I,I 線電流 I 三相交流電動機の相電流の空間回転電流ベクトル Iα,Iβ α,β二相軸上の各電流成分 I 相電流の最大値 K 係数 N 回転数 P 誘導電動機の二次出力 P 電動機の入力 P 同期電動機の出力又は誘導電動機の二次入力 P10 無負荷損 Pab0 無負荷運転時の電動機の入力 Pc2 二次銅損 S すべり Vab,Vbc,Vca 三相線間電圧 V 三相交流電動機の相電圧の空間回転電圧ベクトル Vα,Vβ α,β二相軸上の各電圧成分 ηsy 同期電動機の効率 ηIM 三相誘導電動機の効率 τ 電動機の瞬時トルク φ 電圧ベクトルと電流ベクトルとの位相差 Ψ 空間回転磁束ベクトル Ψ,Ψ a,b各相の磁束 Ψα,Ψβ α,β二相軸上の各磁束成分

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三相交流電動機の固定子巻線印加電圧と
    線電流とを検出する電圧・電流検出装置と、 前記電圧・電流検出装置により検出された電圧と電流と
    から直接瞬時に相電圧と相電流との各最大値を演算する
    最大値演算器と、 前記三相交流電動機の瞬時入力を演算する入力演算器
    と、 前記最大値演算器により演算された相電圧と相電流との
    各最大値と入力とから瞬時の力率を演算する力率演算器
    を具え、 また、同期電動機である前記三相交流電動機の出力の瞬
    時演算を行う二次入力(出力)演算器と、前記二次入力
    (出力)演算器により演算された出力から電動機の瞬時
    トルクを演算するトルク演算器と、前記入力演算器の出
    力である同期電動機の入力と前記二次入力(出力)演算
    器の出力である同期電動機の出力とから効率を演算する
    効率演算器を具えたことを特徴とする同期電動機である
    三相交流電動機の瞬時各特性値の測定装置。
  2. 【請求項2】 三相交流電動機の固定子巻線印加電圧と
    線電流とを検出する電圧・電流検出装置と回転数を検出
    する回転数検出装置とを具え、 前記電圧・電流検出装置により検出された電圧と電流と
    から直接瞬時に相電圧と相電流との各最大値を演算する
    最大値演算器と、 前記三相交流電動機の瞬時入力を演算する入力演算器
    と、 前記最大値演算器により演算された相電圧と相電流との
    各最大値と入力とから瞬時の力率を演算する力率演算器
    を具え、 また、誘導電動機である前記三相交流電動機の二次入力
    の瞬時演算を行う二次入力(出力)演算器と、前記二次
    入力(出力)演算器により演算された二次入力から電動
    機の瞬時トルクを演算するトルク演算器と、前記回転数
    検出装置から検出された回転数と前記二次入力(出力)
    演算器により演算された二次入力との演算により得られ
    る二次銅損と二次出力の演算器と、入力と二次出力とか
    ら三相誘導電動機の効率を演算する効率演算器を具えた
    ことを特徴とする誘導電動機である三相交流電動機の瞬
    時各特性値の測定装置。
  3. 【請求項3】 三相交流電動機の3相の線間電圧と3相
    の線電流のうちの2相の線間電圧と2相の線電流とを検
    出する電圧・電流検出装置を具え、 前記の検出された電圧と電流とから直接、 星形結線の場合には線間電圧を相電圧に変換する演算器
    を備え、変換された各二相の電圧から検出された電流に
    よる各固定子巻線の巻線抵抗の電圧降下を除去して各二
    相の固定子巻線の全鎖交磁束を演算する磁束演算装置を
    有し、 また、三角結線の場合には前記電圧・電流検出装置によ
    り検出された線電流を相電流に変換する演算器を備え、
    前記電圧・電流検出装置から検出された相電圧から前記
    演算器により変換された相電流による固定子巻線の巻線
    抵抗の電圧降下除去して各二相の固定子巻線の全鎖交磁
    東を演算する磁東演算装置を有し、 星形結線と三角結線とにおいて演算された各二相の固定
    子巻線の全鎖交磁束と異なった相の各二相の電流とをそ
    れぞれ掛算する掛算器と、それぞれの積を減算する減算
    器とから構成され、検出された電圧と電流とから直接、
    交流電動機の発生する瞬時トルクを演算することを特徴
    とする同期電動機又は誘導電動機である三相交流電動機
    の瞬時各特性値の測定装置。
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