JP2591575Y2 - 歯科用インプラント材 - Google Patents

歯科用インプラント材

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JP2591575Y2
JP2591575Y2 JP1990012055U JP1205590U JP2591575Y2 JP 2591575 Y2 JP2591575 Y2 JP 2591575Y2 JP 1990012055 U JP1990012055 U JP 1990012055U JP 1205590 U JP1205590 U JP 1205590U JP 2591575 Y2 JP2591575 Y2 JP 2591575Y2
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弘 青木
一純 堤
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大同ほくさん株式会社
一純 堤
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、義歯を上下顎に取り付ける際に使用され
る歯科用インプラント材に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、義歯を上下顎に取り付ける場合、歯槽骨に、
セラミツク材料や金属材料からなる棒状または板状のイ
ンプラント材を埋設し、このインプラント材の上部に義
歯を固着することが行われている。このようなインプラ
ント材として、特公昭55−46732号公報に示すようなイ
ンプラントピンがある。このインプラントピンは、外周
面にねじを形成した芯体と、この芯体の上端部に設けた
水平顎と、この水平顎の上面に立設した四角形の角柱体
とからなり、この角柱体の上部に義歯を取り付け、下部
を歯肉に埋設したものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のインプラントピンでは、水平顎
の上面に立設した角柱体の下部を歯肉に埋設している
(すなわち、歯肉に埋設する部分が角柱状に形成されて
いる)ため、上記角柱体の下部の角部が歯肉に当たり、
治療後の歯肉の痛みが大きくなる。また、インプラント
ピンを回転させて歯槽骨に埋設した中空外殻から取り外
す場合に、上記角部で歯肉が損傷しやすく、取り外しが
しにくいとう欠点を有している。このため、治癒が遅く
なる。しかも、水平顎の上面に立設した角柱体の上部に
義歯を取り付け、下部を歯肉に埋設している(すなわ
り、義歯を取り付ける部分と歯肉に埋設する部分が同じ
形状に形成されている)ため、義歯取付部と歯肉埋設部
の境界が見分けにくく、保管時に各部に必要とされる処
理が行いにくくなる。そこで、インプラント材として、
義歯支持体(義歯を支持する部分)を円錐台体または円
柱体で構成し、その外周部上端に軸方向に沿つて(レン
チの係合用突条に嵌合しうる)切欠溝を設けるようにし
たものがあるが、このものでは、上記切欠溝にレンチの
嵌合用突条が適正な状態で嵌合していない場合に、義歯
支持体をレンチで締め込むと、切欠溝の縁部がレンチの
係合用突条によつて削り取られてしまい、義歯支持体の
取り付け、取り外しが困難になる。また、義歯支持体が
円錐台体もしくは円柱体であるため、義歯が固定されに
くいという欠点もある。
この考案は、このような事情に鑑みなされたもので、
取り付けの際の取り扱いが簡単で、義歯を固定しやすい
インプラント材の提供をその目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この考案の歯科用インプ
ラント材は、上部が義歯取付部に形成され、下部が歯肉
埋設部に形成され、この下部の下端部から歯槽骨に埋設
された埋入部のねじ穴にら合するねじ部が延びている義
歯支持体であつて、上記歯肉埋設部が歯肉部の厚みと略
同じ長さの円柱状に形成され、上記義歯取付部が水平断
面形状が多角形状で、下端から上端に向かつて徐々に細
径になつている多角錘台状体で形成されているという構
成をとる。
〔作用〕
すなわち、この歯科用インプラント材では、義歯支持
体の義歯取付部が、水平断面形状が多角形状で、下端か
ら上端に向かつて徐々に細径になつている多角錘台状体
で径されているため、義歯取付部の外周面にレンチ等の
取付手段の内周面を容易に嵌合させることができる。ま
た、前記の従来例のようにレンチの係合用突条が義歯支
持体の切欠溝に部分的に嵌合するのではなく、義歯取付
部の外周面全体がレンチ等の取り付け手段の内周面全体
と嵌合するため、義歯取付部の角部がレンチによつて削
られることを防止することができる。したがつて、義歯
支持体を埋入部から取り外す必要が生じても簡単に取り
外すことができるようになる。さらに、義歯取付部の角
部が義歯を回り止めするようになつているため、義歯を
適正な状態に固定することができる。そのうえ、義歯取
付部が下端側から上端側に向かつて徐々に細径に形成さ
れた多角錘台状体であるため、義歯を取り付ける角度を
個人の歯並びに合わせて自由に調整することができる。
しかも、上記歯肉埋設部が歯肉部のの厚みと略同じ長さ
の円柱状に形成されているため、レンチ等を用い、義歯
支持体を回転させて埋入部に取り付ける際に、歯肉埋設
部が歯肉部に引つ掛からず回転がスムーズになつて取り
付けが行いやすくなる。そして、スムーズに回転させて
取り付けられるため、強固に取り付けることができる。
また、歯肉埋設部が円柱状で角張つていないため、歯肉
部の損傷も少なく、治療後の歯肉部の痛みも少なくな
る。さらに、義歯支持体を埋入部から取り外す場合にも
歯肉部を損傷させ難く、取り外しが行いやすい。
また、この発明の歯科用インプラント材において、上
記歯肉埋設部の外径が多角錘台状体下端の外周からはみ
出さないよう設定されている場合には、義歯支持体を取
り付けても必要以上に歯肉部が切除されない。
つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳しく説明す
る。
〔実施例〕
第1図は、この考案の一実施例の使用態様を示してい
る。すなわち、図において、9は上面にら合用のねじ穴
10が穿設された埋入部11と、上記埋入部11に取り付けら
れる義歯支持体12から構成されたインプラント材、1aは
歯槽骨、1bは歯肉部である。
上記義歯支持体12は、チタン合金製で、第2図に示す
ように、上部が水平断面形状が6角形状で、下端側から
上端側に向かつて徐々に細径になつている6角錘台状体
に形成された義歯取付部13と、その義歯取付部13の下面
に一体的に形成された円柱状の歯肉埋設部14で構成され
ている。上記歯肉埋設部14の下面には、埋入部11の上面
に穿設されたねじ穴10にら合するねじ部15が垂設されて
いる。また、上記義歯取付部13の上面から内部に向かつ
てねじ穴16が穿設されている。このねじ穴16には、義歯
を支持するキヤツプ17を義歯支持体12に固定するねじ18
がら合するようになつている。
この義歯支持体12をより詳しく述べると、第3図
(a)に示すように、義歯支持体12の全長Aが11.25mm,
義歯取付部13の長さBが4.2mm,歯肉埋設部14の長さCが
4.0mmに設定されている。上記歯肉埋設部14の長さCは
歯肉部1b(第1図参照)の厚みによつて設定されるよう
になつている。また、義歯取付部13の外周面は軸方向に
対して角度Xが約6度傾斜した上向きのテーパ面に形成
され、第3図(b)に示すように、義歯取付部13の下端
の直径Dが3.5mm,上端の直径Eが3.1mmに設定されてい
る。ねじ穴16は、深さが5.0mm,大径側の直径が1.8mm
に、ねじ部15は、大径側の直径が2.18mm,長さ3.05mmに
それぞれ設定されている。
このインプラント材9を第1図の状態に取り付ける場
合、まず、歯肉部1bを切開し、歯槽骨1aの義歯取り付け
部にドリル等を用いて、埋入部11と同径の穴を開ける。
ついで、埋入部11の上端面を、歯槽骨1aの上端面に揃え
た状態で、埋入部11を上記歯槽骨1aの穴に埋い込み、埋
入部11のねじ穴10に、閉塞ねじをら合させる。つぎに、
歯肉部1bの切開部分を縫合して閉じた状態にする。そし
て、所定期間(75日程度)放置して埋入部11を固定させ
たのち、上記歯肉部1bを再び切開して埋入部11の上面を
露呈させる。ついで、閉塞ねじを取り外し、上記埋入部
11のねじ穴10に義歯支持体13のねじ部15を位置決めした
状態で、専用のレンチを用いて義歯支持体12を取り付け
る。この義歯支持体12の取り付けにおいて、義歯支持体
12の義歯取付部13の外周面全体にレンチの内周面全体が
嵌合するとともに義歯取付部13の角部がレンチを回り止
めし固定する。この状態でレンチを回転させるため、埋
入部11に義歯支持体12を強固に取り付けることができ
る。そして、上記義歯取付部13に、上記義歯取付部13と
同じ形で義歯を固着しやすくさせるためのキヤツプ17を
被せ、義歯支持体13のねじ穴16に固定用ねじ18をら合さ
せて上記キヤツプ17を固定する。そして、この状態の義
歯取付部13に、義歯(第1図において一点鎖線Fで示し
ている)を固着することが行われる。
上記のような義歯支持体12であると、義歯が義歯取付
部13の外周面の角部によつて回り止めされて固定される
とともに、義歯を患者の歯並びに応じて角度を調節して
取り付けることができるようになる。また、義歯取付部
13にレンチを容易に装着できるとともに、義歯取付部13
の外周面全体にレンチの内周面全体が嵌合した状態でレ
ンチを回転させるため、義歯取付部18の角部をレンチの
内周面が削り取ることなく埋入部11に義歯支持体12を強
固に取り付けることができる。したがつて、上記の状態
からインプラント材9を歯槽骨1aから取り外す必要が生
じても、義歯支持体12を容易に取り外すことができる。
しかも、上記歯肉埋設部14が歯肉部1bの厚みと略同じ長
さの円柱状に形成されているため、レンチ等を用い、義
歯支持体12を回転させて埋入部11に取り付ける際に、歯
肉埋設部14が歯肉部1bに引つ掛からず回転がスムーズに
なつて取り付けが行いやすくなる。また、歯肉埋設部14
が角張つていないため、歯肉部1bの損傷も少なく、治療
後の歯肉部の1bの痛みも少なくなる。さらに、義歯支持
体12を埋入部11から取り外す場合にも歯肉部1bを損傷さ
せ難く、取り外しが行いやすい。また、上記義歯支持体
12は、歯肉埋設部12の外径が多角錘台状体の義歯取付部
13下端の外周からはみ出さないよう設定されているた
め、義歯支持体12を取り付けても必要以上に歯肉部1bが
切除されない。
第4図は、この考案の他の実施例を示している。この
義歯支持体12は、義歯取付部13が水平断面形状が4角形
状で、下端側から上端側に向かつて徐々に細径になつて
いる4角錘台状体に形成されている以外は上記実施例と
同様に構成されている。このように義歯取付部13を4角
錘台状体に形成しても、上記義歯支持体12の作用効果
は、上記実施例と同様である。また、義歯取付部13を3
角錘台状体あるいは5角錘台状体に形成しても上記実施
例と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記実施例では、義歯支持体12を構成する材料
として、チタン合金を使用しているが、合金ではなくチ
タンを使用してもよいし、生体適合性のあるものであれ
ばなんでもよい。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案の歯科用インプラント材は、
義歯支持体の義歯取付部が多角錘台状体に形成されてい
るため、義歯取付部の角部にレンチ等の取付手段の内周
面を容易に嵌合させることができる。また、義歯取付部
の外周面全体がレンチ等の取り付け手段の内周面全体と
嵌合するため、レンチ等によつて義歯取付部の角部が削
り取られることがない。したがつて、義歯支持体を埋入
部から取り外す必要が生じても簡単に取り外すことがで
きるようになる。さらに、義歯取付部の角部が義歯を回
り止めするようになつているため、義歯を適正な状態に
固定することができる。そのうえ、義歯取付部が下端側
から上端側に向かつて徐々に細径に形成された多角錘台
状体であるため、義歯を取り付ける角度を個人の歯並び
に合わせて自由に調整することができるようになる。し
かも、上記歯肉埋設部が歯肉部の厚みと略同じ長さの円
柱状態に形成されているため、レンチ等を用い、義歯支
持体を回転させて埋入部に取り付ける際に、歯肉埋設部
は歯肉部に引つ掛からず回転がスムーズになつて取り付
けが行いやすくなる。そして、スムーズに回転させて取
り付けられるため、強固に取り付けることができる。ま
た、歯肉埋設部が円柱状で角張つていないため、歯肉部
の損傷も少なく、治療後の歯肉部の痛みも少なくなる。
さらに、義歯支持体を埋入部から取り外す場合にも歯肉
部を損傷させ難く、取り外しが行いやすい。
また、この発明の歯科用インプラント材において、上
記歯肉埋設部の外径が多角錘台状体下端の外周からはみ
出さないよう設定されている場合には、義歯支持体を取
り付けても必要以上に歯肉部が切除されない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の使用態様の説明図、第2
図は上記実施例の斜視図、第3図(a)は上記実施例の
正面図、同図(b)は上記実施例の平面図、第4図は他
の実施例の斜視図である。 12…義歯支持体、13…義歯取付部、14…歯肉埋設部、15
…ねじ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−20163(JP,A) 特開 昭59−97658(JP,A) 特公 昭55−46732(JP,B2) 特公 昭56−14296(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61C 8/00

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部が義歯取付部に形成され、下部が歯肉
    埋設部に形成され、この下部の下端部から歯槽骨に埋設
    された埋入部のねじ穴にら合するねじ部が延びている義
    歯支持体であつて、上記歯肉埋設部が歯肉部の厚みと略
    同じ長さの円柱状に形成され、上記義歯取付部が水平断
    面形状が多角形状で、下端から上端に向かつて徐々に細
    径になつている多角錘台状体で形成されていることを特
    徴とする歯科用インプラント材。
  2. 【請求項2】上記歯肉埋設部に外径が多角錘台状体下端
    の外周からはみ出さないよう設定されている請求項1記
    載の歯科用インプラント材。
JP1990012055U 1990-02-09 1990-02-09 歯科用インプラント材 Expired - Fee Related JP2591575Y2 (ja)

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Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5546732A (en) * 1978-09-29 1980-04-02 Ricoh Co Ltd Back cover opening and closing safety device of camera
JPS5614296A (en) * 1979-07-17 1981-02-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd Drive gear for matrix display device
JPS5920163A (ja) * 1982-07-24 1984-02-01 朝倉 由純 歯科用インプラント材
DE3241963C1 (de) * 1982-11-12 1984-04-26 Feldmühle AG, 4000 Düsseldorf Schraubenfoermig ausgebildetes Kieferimplantat

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