JP2591384Y2 - 工作機械のクーラントタンク - Google Patents

工作機械のクーラントタンク

Info

Publication number
JP2591384Y2
JP2591384Y2 JP1991090760U JP9076091U JP2591384Y2 JP 2591384 Y2 JP2591384 Y2 JP 2591384Y2 JP 1991090760 U JP1991090760 U JP 1991090760U JP 9076091 U JP9076091 U JP 9076091U JP 2591384 Y2 JP2591384 Y2 JP 2591384Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coolant
chamber
tank
coolant tank
chips
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991090760U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0539845U (ja
Inventor
畑 竜 哉 田
Original Assignee
日立精機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日立精機株式会社 filed Critical 日立精機株式会社
Priority to JP1991090760U priority Critical patent/JP2591384Y2/ja
Publication of JPH0539845U publication Critical patent/JPH0539845U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2591384Y2 publication Critical patent/JP2591384Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、工作機械におけるク
ーラントの再生供給機能を有するクーラントタンクに関
する。
【0002】
【従来の技術】最近の工作機械においては鋼材や非鉄金
属以外にセラミックなどの材料で形成された被加工物が
加工されるようになった。そのため、従来の工作機械に
おけるクーラントの再生処理、再供給においては問題に
ならなかった微細な粉末状切粉(以下切粉と記載)など
の含有が問題となった。すなわち、従来のクーラントタ
ンクでは、工作機械の加工領域より排出された切粉を含
んだ排液が回収される第1のタンク室と、再生処理がさ
れたクーラントが貯液される第2のタンク室とを仕切板
(隔壁板)で仕切り、第1のタンク室の排液は遠心分離
装置に送出され、この遠心分離装置内で切粉とクーラン
トとに分離し、クーラントのみを第2のタンクに送出す
る構成となっていた。しかし、遠心分離装置ではクーラ
ントとセラミック等の微細な切粉とを完全に分離するこ
とが困難であり、第2のタンク室内のクーラントには少
量の微細な切粉が残留していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記第2のタンク室内
のクーラントは再び所定の圧力まで加圧後、加工領域に
送出され、工具や被加工物に噴出される。しかし、前記
のようにセラミック加工で使用されたクーラントには微
細な切粉が残留しているため、第2のタンク室より加工
領域へクーラントを送出するためのポンプ内部に切粉が
入り込み、ポンプ軸等を磨耗させてシール部より洩れを
生じさせるなど故障を発生させる問題点を生じていた。
また、遠心分離装置の遠心分離作用によってクーラント
内に気泡が発生して、第2のタンク室へ排出されたクー
ラントには気泡が混入し、第2のタンク室内でクーラン
ト上部に浮かんだ気泡がタンク室の外部へ溢れること
や、ポンプが気泡を一緒に吸入し、圧力が上がらなかっ
たり、騒音が発生することの問題点を生じていた。この
考案の目的はクーラントを再生、再供給するにあたり、
セラミック等の微細な切粉による前記問題点を解決する
とともにタンク内のクーラント上部に浮遊する気泡など
による問題点を解決した工作機械のクーラントタンクを
提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案の前記課題は、
以下の構成によって達成できた。この考案の構成は、工
作機械の加工領域から排出される切粉がクーラントに混
入した排液を清浄なクーラントに再生処理して加工領域
に再供給する工作機械のクーラントタンクであって、前
記加工領域から排出される排液を回収するため前記クー
ラントタンクに形成された第1の室と、前記クーラント
タンクに設けられ、第1の室内の排液が供給され、この
排液から遠心力により切粉とクーラントとに分離する切
粉分離手段と、この切粉分離手段より排出されるクーラ
ントが流入するための前記クーラントタンクに形成され
た第2の室と、この第2の室と隣接して前記クーラント
タンクに形成された第3の室と、前記第2の室と前記第
3の室との間に少なくとも2枚以上設けられ、上部また
は下部に形成された開口切欠部より前記第2の室内のク
ーラントを前記第3の室側に流入させるとともに前記第
2の室内のクーラントに発生している気泡を前記第3の
室側に流入させないように堰き止める仕切板と、前記ク
ーラントタンクに設けられ、前記第2の室内または前記
第3の室内のクーラントを所定温度まで冷却するクーラ
ント冷却手段と、前記第3の室と隣接して前記クーラン
トタンクに形成され、仕切板を越えて第3の室内のクー
ラントが流入する第4の室と、この第4の室の底部に傾
斜面を形成して、その最下部に設けられた吸入口部と、
この吸入口部から供給された第4の室のクーラント内の
微細な切粉を濾過して分離し、清浄なクーラントに再生
して第4の室内に戻すために前記クーラントタンクに設
けられた微細切粉分離手段と、前記クーラントタンクに
設けられ、前記第4の室内の清浄なクーラントを前記加
工領域に供給するクーラント供給手段とを有することを
特徴とする工作機械のクーラントタンクである。
【0005】
【作用】この考案のクーラントタンクにおいて、加工領
域から回収された排液が切粉分離手段により切粉とクー
ラントとに遠心分離作用で分離される。この分離作用時
に発生する気泡と温度上昇は仕切板とクーラント冷却手
段とにより取り除かれる。クーラントは微細切粉分離手
段によって微細な切粉が瀘過され、清浄なクーラントに
再生され、再び加工領域に供給される。
【0006】
【実施例】図1はこの考案に係るクーラントタンクの概
略正面図、図2は第1のタンクを示す正面図、図3は第
2のタンクを示す正面図、図4は図3におけるIVーIV断
面図である。この考案のクーラントタンクを図面に示す
一実施例に基づいて説明する。クーラントタンク1は工
作機械Mの加工領域7での加工中に使用されて、切粉が
混入しているクーラントである排液が流入回収される第
1のタンク2と、この排液を再生処理して清浄なクーラ
ントとする第2のタンク3とから構成されている。8は
うず巻ポンプである第1のポンプで、第1のタンク2内
に取付けられ、加工領域から回収された第1の室2a内
の排液を吸入口より吸入し、第2のタンク3の第2の室
3aに配置された切粉分離手段4に送出する。切粉分離
手段4は切粉とクーラントとを分離する公知の遠心分離
装置である。第2のタンク3は第2の室3a、第3の室
3bおよび第4の室3cとから構成され、この第2の室
3aと第3の室3bとの境界部分に数枚の仕切板が配置
されている。切粉分離手段4から排出されたクーラント
は第2の室3aから上方に一部開口切欠部を形成した第
1の仕切板13a、第3の仕切板13cと下方に一部開
口切欠部を形成した第2の仕切板13b、第4の仕切板
13dとを通過して、第2のタンク3に第2の室3aと
隣接して形成された第3の室3bに流入する。これらの
第1の仕切板13aから第4の仕切板13dは切粉分離
手段4で切粉とクーラントを分離するとき発生する気泡
を第3の室3b側に流入させない壁となっている。これ
らの各仕切板13a,13b・・で堰き止められた気泡
は時間経過とともに消失したり、クーラントの流れによ
って生じる圧力により仕切板に押圧、潰されることによ
り消失していく。
【0007】5は第3の室3bの上方に設けられるクー
ラント冷却手段であり、切粉分離手段4の切粉とクーラ
ントとを分離するときに温度上昇したクーラントを所定
の温度に冷却する。この第3の室3b内のクーラントに
は切粉分離手段4で分離できない微細な切粉が少量含ま
れている。13eは第2のタンク3に第3の室3bと隣
接して形成された第4の室3cを仕切る第5の仕切板
で、上方よりクーラントが第4の室3c側に流入する。
この第4の室3cは底部に傾斜面14a(図4参照)を
形成しており、傾斜面14aの下部には吸入口部14b
を打抜鋼板で形成している。11はうず巻ポンプである
第2のポンプ9とインラインフィルタ10とからなる微
細切粉分離手段である。吸入口部14bの近傍には傾斜
面14aの傾斜でクーラントより重い微細な切粉が多く
沈澱し、切粉の含有率の高いクーラントが集まる。この
クーラントを第2のポンプ9により吸入口部14bより
吸入し、インラインフィルタ10に送出され、インライ
ンフィルタ10内の微細なメッシュのフィルタにより、
微細な切粉が瀘過され、清浄なクーラントとして排出口
10aより排出される。
【0008】6は第4の室3cに設けられ、第4の室3
c内の清浄なクーラントを所定の圧力に加圧して、工作
機械Mの加工領域7に供給するクーラント供給手段であ
る。15は第1のタンク2に設けられ、クーラントまた
は排液の過剰、不足を検知するための検出部材であり、
過剰、不足が検出されたら工作機械Mの図示しない制御
装置にアラームを表示させる。16は第1のタンク2と
第2のタンク3の第2の室3aとを連通するドレーン管
で第2のタンク3内のクーラントが所定の容量を越えた
場合、第1のタンク2側に戻すためのものである。
【0009】以上のように構成されているこの考案のク
ーラントタンクの作用を説明する。加工領域7で加工を
行ったことにより切粉がクーラントに混入した排液が第
1のタンク2に回収される。第1のタンク2の第1の室
2aから第1のポンプ8によって切粉分離手段4に排液
が送出され、ほとんどの切粉が遠心分離作用により分離
されて、切粉が除去されたクーラントが第2のタンク3
の第2の室3aに排出される。この分離作用時に発生し
た気泡は第1の仕切板13aから第4の仕切板13dに
よって堰き止められ、時間経過とともに消失したり、ク
ーラントに押し潰されて消失する。第3の室3bに流入
した微細な切粉が少量混入しているクーラントはクーラ
ント冷却手段により、所定温度まで冷却され、第4の室
3cに流入する。第4の室3cでは傾斜によって吸入口
部14b近傍に他の部分より切粉含有率の高いクーラン
トが集まるので第2のポンプ9によりインラインフィル
タ10に送出する。インラインフィルタ10では切粉を
微細なメッシュのフィルタによって瀘過されて、微細な
切粉が取り除かれた清浄なクーラントが第4の室3c内
に排出口10aより戻される。この微細な切粉を除去す
る作動を常時繰返すことにより、清浄なクーラントに再
生処理される。このような微細な切粉まで取り除かれた
清浄なクーラントが、再びクーラント供給手段6によっ
て加工領域7へ供給され、クーラントの再生供給が行わ
れる。
【0010】切粉分離手段4および微細切粉分離手段1
1からは定期的に分離した切粉の回収作業などのメンテ
ナンスが行われる。前記した実施例では第1のタンク2
と第2のタンク3とに分離されたクーラントタンクで説
明を行ったが、これに限定されることなく、両者の間に
仕切板を形成すれば全体が一つのタンクで構成されてい
てもよい。
【0011】このクーラントタンクは切粉が混入した排
液を微細な切粉まで除去された清浄なクーラントに再生
処理することができる。そのため、微細な切粉の混入に
よって生じるクーラント供給手段のポンプなどの故障の
発生を防止することができる。また、遠心分離作用時に
発生する気泡をクーラント供給手段のポンプが吸入する
ことがないので、圧力が上がらなかったり、騒音が発生
したりすることがなく、しかも、第4の室の底部に設け
た傾斜面の最下部に吸入口部を配置したから微細な切粉
までも除去することができ、常時、清浄なクーラント
供給ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るクーラントタンクの概略正面図
である。
【図2】この考案に係るクーラントタンクの第1のタン
クを示す正面図である。
【図3】この考案に係るクーラントタンクの第2のタン
クを示す正面図である。
【図4】図3におけるIVーIV断面図である。
【符号の説明】
1 …クーラントタンク 2 …第1のタンク 3 …第2のタンク 4 …切粉分離手段 5 …クーラント冷却手段 6 …クーラント供給手段 7 …加工領域 8 …第1のポンプ 9 …第2のポンプ 10 …インラインフィルタ 11 …微細切粉分離手段 13 …仕切板(13a,13b,13c,13d,1
3e)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】工作機械の加工領域から排出される切粉が
    クーラントに混入した排液を清浄なクーラントに再生処
    理して加工領域に再供給する工作機械のクーラントタン
    クであって、 前記加工領域から排出される排液を回収するため前記ク
    ーラントタンクに形成された第1の室と、 前記クーラントタンクに設けられ、第1の室内の排液が
    供給され、この排液から遠心力により切粉とクーラント
    とに分離する切粉分離手段と、 この切粉分離手段より排出されるクーラントが流入する
    ための前記クーラントタンクに形成された第2の室と、 この第2の室と隣接して前記クーラントタンクに形成さ
    れた第3の室と、 前記第2の室と前記第3の室との間に少なくとも2枚以
    上設けられ、上部または下部に形成された開口切欠部よ
    り前記第2の室内のクーラントを前記第3の室側に流入
    させるとともに前記第2の室内のクーラントに発生して
    いる気泡を前記第3の室側に流入させないように堰き止
    める仕切板と、 前記クーラントタンクに設けられ、前記第2の室内また
    は前記第3の室内のクーラントを所定温度まで冷却する
    クーラント冷却手段と、 前記第3の室と隣接して前記クーラントタンクに形成さ
    れ、仕切板を越えて第3の室内のクーラントが流入する
    第4の室と、この第4の室の底部に傾斜面を形成して、その最下部に
    設けられた吸入口部と、 この吸入口部から供給された第4の室のクーラント内の
    微細な切粉を濾過して分離し、清浄なクーラントに再生
    して第4の室内に戻すために前記クーラントタンクに設
    けられた微細切粉分離手段と、 前記クーラントタンクに設けられ、前記第4の室内の清
    浄なクーラントを前記加工領域に供給するクーラント供
    給手段とを有することを特徴とする工作機械のクーラン
    トタンク。
JP1991090760U 1991-11-06 1991-11-06 工作機械のクーラントタンク Expired - Lifetime JP2591384Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991090760U JP2591384Y2 (ja) 1991-11-06 1991-11-06 工作機械のクーラントタンク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991090760U JP2591384Y2 (ja) 1991-11-06 1991-11-06 工作機械のクーラントタンク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0539845U JPH0539845U (ja) 1993-05-28
JP2591384Y2 true JP2591384Y2 (ja) 1999-03-03

Family

ID=14007566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991090760U Expired - Lifetime JP2591384Y2 (ja) 1991-11-06 1991-11-06 工作機械のクーラントタンク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2591384Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105848827A (zh) * 2014-01-20 2016-08-10 株式会社可乐丽 冷却剂再生装置以及冷却剂再生方法
JP6586296B2 (ja) * 2015-06-04 2019-10-02 Dmg森精機株式会社 工作機械の切屑排出装置
JP7233145B1 (ja) * 2022-09-15 2023-03-06 株式会社松浦機械製作所 クーラント処理装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5237354U (ja) * 1975-09-09 1977-03-16
JPS62114671A (ja) * 1985-11-14 1987-05-26 Noritake Co Ltd 泡抑制型遠心分離機
JPH0543843Y2 (ja) * 1989-09-13 1993-11-05

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0539845U (ja) 1993-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1923459B (zh) 具有冷却液过滤装置的切屑输送机
KR102019681B1 (ko) 절삭유 복합 쿨런트 장치
US3455062A (en) Abrasive blast system with closed circuit rinse
US20200122282A1 (en) Cutting fluid tank for machine tool
JP3952160B2 (ja) 切削液ろ過装置
KR100897345B1 (ko) 공작기계용 고압 쿨란트 공급장치
JP2591384Y2 (ja) 工作機械のクーラントタンク
JP2001137743A (ja) クーラントの浄化、回収装置
JP2021020273A (ja) 廃液処理装置
JPH09309043A (ja) 工作機械用クーラントの工作屑除去装置
JP2001310236A (ja) クーラントの浄化、回収装置
JP4346447B2 (ja) クーラント濾過装置
JP2004268244A (ja) クーラント清浄装置
KR102483554B1 (ko) 슬러지 클리너가 부착된 공작기계용 복합 쿨런트탱크 시스템
CN111347289A (zh) 一种主轴中心出水高压冷却装置
JP2011240451A (ja) 処理液浄化装置
KR100667400B1 (ko) 절삭 가공용 칩 필터링 시스템
KR0136270Y1 (ko) 절삭유의 순환식 진공클리너
JPH0227860Y2 (ja)
JP7339049B2 (ja) 廃液処理装置
JP3054537U (ja) 工作機械のベース
JPH0628161Y2 (ja) 切削液用消泡装置
TWM645461U (zh) 排屑水箱組
CN206764453U (zh) 一种基础坑中切削液收集回收装置
JPH07124844A (ja) 切削油の自浄型フィルター