JP2591359B2 - 湧昇流発生装置 - Google Patents

湧昇流発生装置

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JP2591359B2
JP2591359B2 JP3084467A JP8446791A JP2591359B2 JP 2591359 B2 JP2591359 B2 JP 2591359B2 JP 3084467 A JP3084467 A JP 3084467A JP 8446791 A JP8446791 A JP 8446791A JP 2591359 B2 JP2591359 B2 JP 2591359B2
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JP
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upwelling
mound
tidal current
flow
sea
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富男 森
成一 細野
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Obayashi Corp
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Obayashi Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、海底付近の深層に含
まれている栄養塩を有光層に湧昇させて植物プランクト
ンの発生を促し、漁場の基礎生産力を高めるための湧昇
流発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】湧昇流発生のための構造物は、一般に海
底における潮流に接して、これを上昇方向の向きに変え
るためのものであり、海底付近の深層に含まれている窒
素,燐などの栄養塩を上昇流とともに有光層に湧昇させ
て植物プランクトンの発生を促し、漁場の基礎生産力を
高める目的のために、比較的水深の深い海底に設置され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな海底の土質条件としては、泥分比率の高い軟弱な地
盤条件が多く、このような地盤に設置した場合には構造
物が傾いたり倒れたり沈下しやすく、効果が半減する。
また、有光層が海面近くなどのように比較的浅い条件の
場合には湧昇流発生構造物自体の高さを高くする必要が
生ずる。したがって、設置海域の条件に合わせて設置方
法や、構造物の高さなどを考慮する必要がある一方で、
この種の構造物は工場生産されるものであり、搬送条件
なども制約を受けるところから、なるべくならば規格を
一定にすることが望ましい。
【0004】この発明は、以上の問題を解決するもので
あって、各構造物を堅牢に設置でき、しかも構造物の高
さが一定であっても設置場所の条件に合わせて湧昇流を
有効に発生できるようにした湧昇流発生装置を提供する
ことを目的とする。またこの発明ではより高く湧昇させ
ることのできる湧昇流発生装置を提供することを他の目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明は、潮流と交差する方向に延長して海底面
上に造成された、基礎地盤のかさ上げ用の横断面が台形
のマウンドと、該マウンドの上端面において該マウンド
の延長方向に列設配置された複数の湧昇流発生構造物と
を有するものである。また、前記マウンドを海底面の潮
流方向に対して開いたハの字形に配置することもでき
る。
【0006】
【作用】以上の構成によれば、海底がどのような土質条
件であっても湧昇流発生構造物は堅牢なマウンド上に設
置される。マウンド自体は台形断面になっているため、
海底の潮流は、これがマウンドの側面に当たると、側面
に沿って昇流し、湧昇流構造物側に供給される。マウン
ドがハの字形に配置されることにより、潮流は、両マウ
ンドの内部に導かれ、集束した状態で湧昇流を発生させ
ることができる。
【0007】
【実施例】図1,2はこの発明の第一実施例による湧昇
流発生装置を示すものである。図において、海底面Eの
地盤上には断面台形をなすマウンド1が潮流と交差する
方向に横長状に延長して造成され、マウンド1の頂部に
は筒形をした複数の湧昇流発生構造物2が横一列に列設
されている。
【0008】前記マウンド1は海底面Eの軟弱地盤対策
と、前記構造物2の基礎地盤のかさ上げの目的で形成さ
れるものであり、現場施工によって、捨て石などの積み
上げにより造成されたものである。この造成方法は、例
えば台船上に積まれた捨て石をトレミー管等により投入
して横断面が台形状になるように積み上げ、次いで得ら
れたマウンド1の天端および法面を船上より重錘を繰り
返しドロップすることにより均すことで、以上の形状に
造成される。
【0009】前記各湧昇流発生構造物2は図3〜図5に
示すように、複数の円筒2a,2bを上下に積み上げた
もので、下部2層の円筒2aの外周には開口部2cが形
成されているとともに、各開口部2c毎に仕切り2dに
より内部が仕切られている。また、上部2層の円筒2b
は単なる中空円筒形となっており、周囲の開口部2cに
向けて流れ込んだ潮流は内部の仕切り2dに当たって上
昇し、上部側の中空円筒状構造物2bにガイドされて上
昇する。
【0010】したがって、図2に矢印に示すごとく海底
面E近くを流れる潮流Tはマウンド1の法面に沿って上
昇し、その一部は構造物2を伝ってさらに上昇し、海面
WL近くまで導かれることになる。
【0011】図6はこの発明の第二実施例を示すもので
ある。図において、海底面Eには潮流Tの流動方向に向
けてハの字形を開いた形に一対のマウンド10が対向設
置され、、それぞれの頂部に複数の湧昇流構造物2を列
設している。
【0012】したがって、海底面E上に流れる潮流Tは
両マウンド10によって徐々にその流れを集束され、流
れが早くなり、その状態で各構造物2に順次当たるた
め、上昇流がより強い形で起こり、さらに海面WL側に
近い位置まで湧昇流を発生させることができるのであ
る。
【0013】
【発明の効果】以上各実施例によって詳細に説明したよ
うに、この発明による湧昇流発生装置にあっては、マウ
ンドを捨て石などを積み上げて造成することにより、海
底がどのような土質条件であっても湧昇流発生構造物は
堅牢なマウンド上に設置されることになるため、湧昇流
発生構造物を確実に設置することができ、また、このマ
ウンドの造成高さを調整することにより、湧昇流発生構
造物自体の高さを変更することなく所定の高さに当該湧
昇流発生構造物を設置することができる。さらに、マウ
ンド自体は横断面が台形状をなしているため、海底の潮
流がマウンドの側面に当たるとこれに沿って昇流し、湧
昇流発生構造物側に供給されるため、より大きな湧昇効
果を得ることができる。さらにまた、マウンドがハの字
形に造成されることにより潮流は両マウンドの内部に導
かれ、集束した状態で湧昇流を発生させることができる
ため、さらに大きな湧昇効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例による湧昇流発生装置の
平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】湧昇流発生構造物の側面図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】図3のC−C線断面図である。
【図6】この発明の第二実施例による湧昇流発生装置の
平面図である。
【符号の説明】
E 海底面 1,10 マウンド 2 湧昇流発生構造物 T 潮流

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潮流と交差する方向に延長して海底面上
    に造成された、基礎地盤のかさ上げ用の横断面が台形の
    マウンドと、該マウンドの上端面において該マウンドの
    延長方向に列設配置された複数の湧昇流発生構造物とを
    有することを特徴とする湧昇流発生装置。
  2. 【請求項2】 前記マウンドは海底面の潮流方向に対し
    て開いたハの字形に配置されていることを特徴とする請
    求項1記載の湧昇流発生装置。
JP3084467A 1991-03-26 1991-03-26 湧昇流発生装置 Expired - Lifetime JP2591359B2 (ja)

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JP3084467A JP2591359B2 (ja) 1991-03-26 1991-03-26 湧昇流発生装置

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JPH04299930A JPH04299930A (ja) 1992-10-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5547317U (ja) * 1978-09-21 1980-03-28
JP2557979B2 (ja) * 1989-05-12 1996-11-27 隆 浅枝 人工上昇流の形成方法

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JPH04299930A (ja) 1992-10-23

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