JP2010112156A - 緑化用擁壁ブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】ブロックの構造的強度の低下、法面下端の道路の有効利用幅員や法面上端の隣接土地の有効利用面積の減殺を招かない緑化用擁壁ブロックを提供する。
【解決手段】正面壁板部と背面壁板部を平行に配置し、前記正面壁板部と背面壁板部を水平梁で一体に連結し、上側の水平梁の上面に接合用突起部を上向きに形成し、前記正面壁板部の下端背面側の後向き水平板部と前記背面壁板部の下端正面側の前向き水平板部との間に前記接合用突起部が係合する接合用溝部を形成し、前記正面壁板部の接合用上面を前上がり傾斜面に形成し、前記正面壁板部の接合用下面を前上がり傾斜面に形成し、前記正面壁板部の下辺部分であって前記後向き水平板部との交差部分に前記接合用下面より上向きに入り込んだ植生用ポケット部を形成し、前記植生用ポケット部を前記正面壁板部と前記背面壁板部間の植生土壌収容部に連通させる。
【選択図】図14

Description

本発明は、道路や宅地、公園などの傾斜地の土留め擁壁の構築に使用される擁壁ブロックであって、法面緑化に利用される緑化用擁壁ブロックに関するものである。
このような緑化用擁壁ブロックとしては、ブロック本体に上下面が開放された植生土壌収容部を形成し、前記植生土壌収容部と法面土壌が接触するように前記植生土壌収容部に裏面壁部に開口部を設け、前記植生土壌収容部の前面壁主体部分に開口面積の広い正面開口部を設け、メッシュ体を張設した前記正面開口部を植生用ポケット部としたものがある(特許文献1参照)。
しかしながら、この形態の緑化用擁壁ブロックでは、ブロック本体の前面壁主体部分に開口面積の広い正面開口部が形成され、これを植生用ポケット部として使用しているため、前記正面開口部にメッシュ体が張設されていても、ブロックの構造的強度は前面壁において低いものとならざるを得ない。
別の形態の緑化用擁壁ブロックとしては、ブロック本体の前面側に植生土壌収容部を附設し、前記植生土壌収容部の前面壁主体部分に複数個の貫通穴を形成し、前記貫通穴を植生用ポケット部としたものがある(特許文献2及び特許文献3参照)。
しかしながら、この形態の緑化用擁壁ブロックでは、前記前面側に植生土壌収容部が附設されている分だけブロック全体の奥行き寸法が増大することになり、法面下端に沿う道路の有効利用幅員をそれだけ減殺することになる。道路の有効利用幅員の減殺を嫌う場合には、ブロックの前端位置を前記植生土壌収容部の奥行き寸法分だけ後退させて敷設する必要があるため、法面が後退し、法面上端に隣接する土地の有効利用面積が減殺されることになる。
また、従来の擁壁ブロックでは、上段側ブロックの接合用溝部に下段側ブロックの接合用突起部を係合させることによって、擁壁ブロックを積上げ施工しているが、当該接合用突起部は上段側ブロックの水平移動の阻止には有効ではあるが、上段側ブロックが前倒れすることに対しては阻止機能を備えていなかった。そのため、積上げ作業中の擁壁ブロックの転倒による労災事故も報告されている。
特開平11−158895号公報 特開平10−280440号公報 特開2000−120091号公報
本発明の課題は、ブロックの構造的強度の低下を招くことなく、また、法面下端に沿う道路の有効利用幅員の減殺、法地上端の隣接土地の有効利用面積の減殺を招くことがない、緑化用擁壁ブロックを提供することである。
さらにまた、本発明の課題は、植生スペースと昆虫などの小動物の生育スペースがより多く提供され、胴込め材料の吸出しが的確に防止される緑化用擁壁ブロックを提供することである。
請求項1の発明の緑化用擁壁ブロックは、正面壁板部と背面壁板部を互いに平行に配置し、前記正面壁板部と前記背面壁板部を水平梁によって一体に連結し、上側の前記水平梁の上面に接合用突起部を上向きに形成し、前記正面壁板部の下端背面側の後向き水平板部と前記背面壁板部の下端正面側の前向き水平板部との間に、前記接合用突起部が係合する接合用溝部を形成し、前記正面壁板部の接合用上面を前上がり傾斜面に形成し、前記正面壁板部の接合用下面を前上がり傾斜面に形成し、前記正面壁板部の下辺部分であって前記後向き水平板部との交差部分に、前記接合用下面より上向きに入り込んだ下辺部ポケットを形成し、前記下辺部ポケットを前記正面壁板部と前記背面壁板部間の植生土壌収容部に連通させてなるものである。
ここで「前上がり傾斜面」とは、当該面の上端縁の位置が下端縁の位置よりも前方に偏位している傾斜面のことをいう。
請求項2の発明の緑化型擁壁ブロックは、正面壁板部と背面壁板部を互いに平行に配置し、前記正面壁板部と前記背面壁板部を水平梁によって一体に連結し、上側の前記水平梁の上面に接合用突起部を上向きに形成し、前記正面壁板部の下端背面側の後向き水平板部と前記背面壁板部の前向き水平板部との間に前記接合用突起部が係合する接合用溝部を形成し、前記接合用突起と前記接合用溝部に前倒れ阻止面部を形成し、前記正面壁板部の接合用上面を前上がり傾斜面に形成し、前記正面壁板部の接合用下面を前上がり傾斜面に形成し、前記正面壁板部の下辺部分であって前記後向き水平板部との交差部分に、前記接合用下面より上向きに入り込んだ下辺部ポケットを形成し、前記下辺部ポケットの内端を前記正面壁板部と前記背面壁板部間の植生土壌収容部に連通させてあり、前面出口部と前記前面出口部の内端に連通した垂直通路部と前記垂直通路部の下端に連通した下向き傾斜通路部とからなる中間部ポケットを前記正面壁板部の左右側面部の中間部分に形成してあり、前記下向き傾斜通路部の内端を前記植生土壌収容部に連通させてなるものである。
請求項1の発明の緑化用擁壁ブロックは、互いに平行に配置した正面壁板部と背面壁板部を水平梁によって一体に連結し、上側の前記水平梁の接合用突起部を上向きに形成し、前記正面壁板部の接合用上面と前記正面壁板部の接合用下面を前上がり傾斜面に形成し、前記正面壁板部の下端背面側の後向き水平板部と前記背面壁板部の下端正面側の前向き水平板部との間に接合用溝部を形成し、下段側ブロックの前記接合用溝に上段側ブロックの前記接合用突起部を係合させ、下段側ブロックの前記正面壁板部の前記接合用上面に上段側ブロックの前記正面壁板部の前記接合用下面を当接させ、下段側ブロックの前記背面壁板部の接合用上面に上段側ブロックの前記背面壁板部の接合用下面を当接させて上下複数段に積上げ、前記植生土壌収容部に植生土壌を充填し、前記背面側壁板部の裏側に裏込め材料を充填することによって擁壁構造を法面に構築するものであるが、前記植生土壌収容部に連通する下辺部ポケットは、前記正面壁板部の下辺部分であって前記後向き水平板部との交差部分に前記接合用下面より上向きに入り込むように形成されたものであり、下辺部ポケットを形成した区域が前記正面壁板部の下辺部分に限定されているため、ブロックの構造的強度の低下はほとんどない。
また、前記植生土壌収容部は前記正面壁板部と前記背面壁板部間の空洞部に形成されており、ブロックの正面壁板部に附設されるものではないから、ブロック全体の奥行き寸法が増大することはない。そのため、法面下端に沿う道路の有効利用幅員を減殺させたり、法面上端に隣接する土地の有効利用面積を減殺させることがない。
請求項2の発明の緑化用擁壁ブロックは、請求項1の発明の前記効果に加えて、接合用突起部7と接合用溝部10がそれぞれ前倒れ阻止面部を有しており、両者の前倒れ阻止面部が相当接することによって、上段ブロックの接合用突起部7と下段ブロックの接合用溝部10が互いにかみ合うため、上段側の擁壁ブロックが正面壁板部1の接合用下面を中心にして前方転回して倒れ込むことがなく、擁壁ブロックの積上げ施工を安全かつ的確に進行させることができる。
また、請求項2の発明の擁壁ブロックでは、前面出口部と前記前面出口部の内端に連通した垂直通路部と前記垂直通路部の下端に連通した下向き傾斜通路部とからなる中間部ポケットが、前記正面壁板部の左右側面部の中間部分に形成されているため、前記下辺部ポケットと合わせて植生用空間や昆虫などの小動物の生育用空間が広く確保されており、正面壁板部の全面に植生が繁茂し、そこに小動物が活動する、自然環境に近似した優れた緑化擁壁が早期に形成される。
さらにまた、中間部ポケットは、前面出口部と前記前面出口部の内端に連通した垂直通路部と前記垂直通路部の下端に連通した下向き傾斜通路部とからなるものであるから、前記正面壁板部と前記背面壁板部間の空洞部で構成される植生土壌収容部からの余剰水の排出は良好になされ、植生用植物の根腐れなどが発生することがないとともに、前記垂直通路部の堰き止め作用によって土壌などの胴込め材料の浸出が防止されるため、植生に適した土壌環境が維持されることになる。
図1は請求項1の発明の一実施例である擁壁ブロックの正面図である。 図2は図1の擁壁ブロックの背面図である。 図3は図1の擁壁ブロックの右側面図である。 図4は図1の擁壁ブロックの左側面図である。 図5は図1の擁壁ブロックの平面図である。 図6は図1の擁壁ブロックの底面図である。 図7は図1のA−A線断面図である。 図8は図1のB−B線断面図である。 図9は図1のC−C線断面図である。 図10は図1の擁壁ブロックの積上げ状態の正面側からの斜視図である。 図11は図1の擁壁ブロックの積上げ状態の真横側からの斜視図である。 図12は図1の擁壁ブロックの積上げ状態における図1のA−A線部の断面図である。 図13は図1の擁壁ブロックの積上げ状態における図1のB−B線部の断面図であり、胴込め材料の図示を省略してある。 図14は図1の擁壁ブロックの積上げ状態における図1のB−B線部の断面図であり、胴込め材料を図示してある。 図15は請求項2の発明の一実施例である擁壁ブロックの正面図である。 図16は図15の擁壁ブロックの背面図である。 図17は図15の擁壁ブロックの右側面図である。 図18は図15の擁壁ブロックの平面図である。 図19は図15のD−D線断面図である。 図20は図15擁壁ブロックの積上げ状態の正面側からの斜視図である。 図21は図15の擁壁ブロックの積上げ状態の正面図である。 図22は図15の擁壁ブロックの積上げ状態の右側面図である。 図23は図21のE−E線断面図であり、胴込め材料の図示を省略してある。 図24は図21のF−F線断面図である。
図1から図14に示した実施例では、鉛直面に対し傾斜して正面壁板部1と背面壁板部2は鉛直面に対して傾斜しており、上側の左右2本の水平梁3,4と下側の左右2本の水平梁5,6によって一体に連結されている。上側の左右2本の水平梁3,4の上面には、側面視台形状の接合用突起部7を上向きに突出形成してある。
正面壁板部1の下端背面側の後向き水平板部8と背面壁板部2の下端正面側の前向き水平板部9は、下側の左右2本の水平梁5,6の下面に連続して形成されており、後向き水平板部8と前向き水平板部9の間に形成された接合用溝部10は、側面視台形状であり左右方向に連続している。
正面壁板部1の接合用上面11は、前端縁が後端縁よりも高い位置にある前上がり傾斜面に形成されており、正面壁板部1の接合用下面12は、前端縁が後端縁よりも高い位置にある前上がり傾斜面に形成されている。鉛直面に対する接合用上面11の傾斜角度は、鉛直面に対する接合用下面12の傾斜角度と同じに設定されている。
擁壁ブロックを上下に積上げたとき、正面壁板部1の下辺部分の3箇所に下辺部ポケット13が所定の間隔を置いて形成される。下辺部ポケット13の下面は下段ブロックの接合用上面11によって構成され、下辺部ポケット13の上面は上段ブロックの接合用下面12に上向きに入り込むように形成した傾斜面14によって構成されている。この傾斜面14は、正面壁板部1の下端背面側の後向き水平板部8にまで到達しており、植生用ポケット部13は、正面壁板部1と背面壁板部2間に形成された植生土壌収容部15に連通している。
背面壁板部2の接合用上面16と接合用下面17は水平面に形成されている。積上げられた上下ブロックの前後方向への移動は、上段ブロックの接合用突起部7が下段ブロックの接合用溝部10に係合していることだけでなく、上段ブロックの正面壁板部1の接合用上面11が下段ブロックの正面壁板部1の接合用下面12に当接していることによっても規制されており、安定かつ強固な積上げが行なえる。
この緑化用擁壁ブロックの敷設に先行して、法地18は所要の深さ及び奥行きにわたって掘削され、突き固められた基礎面に基礎コンクリート19が打設される。基礎コンクリート19に定着設置された基礎ブロック20に本発明の最下段のブロックが左右方向に並べて設置され、それらの上に本発明の次段のブロックが設置される。
このようにして積上げられた上下段のブロックの正面壁板部1と背面壁板部2間に形成された植生土壌収容部15には、適当に調製された植生土壌21が充填される。植生土壌収容部15を構成する空洞部は、上下左右の四方向に開口されているので、植生土壌21は構築された擁壁部全体に密に充填される。背面壁板部2の裏側空間には、土砂等の適当な裏込め材料22が充填され、突き固められる。
最上段のブッロクの上には、天端ブロック23が設置される。植生24は根部を植生土壌21に伸ばし、茎部を植生用ポケット部13から外部空間に伸ばす。
図15から図24に示した実施例では、正面壁板部1と背面壁板部2は鉛直面に対して傾斜しており、上側の左右2本の水平梁3,4と下側の左右2本の水平梁5,6によって一体に連結されている。上側の左右2本の水平梁3,4の上面には、前倒れ阻止面部を有する接合用突起部7を上向きに突出形成してある。
正面壁板部1の下端背面側の後向き水平板部8と背面壁板部2の下端正面側の前向き水平板部9は、下側の左右2本の水平梁5,6の下面に連続して形成されており、後向き水平板部8と前向き水平板部9の間には、前倒れ阻止面部を有する接合用溝部10が形成され、擁壁ブロックの積上げ施工時に接合用突起部7が接合用溝部10に係合する。
擁壁ブロックの前倒れとは、擁壁ブロックが正面壁板部1の接合用下面を中心にして前方に転回して倒れ込む現象のことをいう。接合用突起部7の外周形状と接合用溝部10の内周形状は、この前倒れ阻止に適する形態に形成される。
実施例2では、接合用突起部7の前端に第1の後ろ上がり支持斜面部25を形成し、接合用突起部7の後端に第2の後ろ上がり支持斜面部26を形成し、接合用溝部10の前側内面に第1の後ろ上がり被支持斜面部27を形成し、接合用溝部10の後側内面に第2の後ろ上がり被支持斜面部28を形成してある。
ここで、「後ろ上がり・・・斜面部」とは、当該面部の上端縁の位置が下端縁の位置よりも後方に偏位している傾斜面のことをいう。
正面壁板部1の接合用上面11は、前端縁が後端縁よりも高い位置にある前上がり傾斜面に形成されており、正面壁板部1の接合用下面12は、前端縁が後端縁よりも高い位置にある前上がり傾斜面に形成されている。鉛直面に対する接合用上面11の傾斜角度は、鉛直面に対する接合用下面12の傾斜角度と同じに設定されている。
ブロックを上下に積上げたとき、正面壁板部1の下辺部分の3箇所に下辺部ポケット13が所定の間隔を置いて幅広く形成される。下辺部ポケット13の下面は下段ブロックの接合用上面11によって構成され、下辺部ポケット13の上面は上段ブロックの接合用下面12に上向きに入り込むように形成した傾斜面14によって構成されている。この傾斜面14は、正面壁板部1の下端背面側の後向き水平板部8にまで到達しており、植生用ポケット部13は、正面壁板部1と背面壁板部2間に形成された植生土壌収容部15に連通している。
背面壁板部2の接合用上面16と接合用下面17は水平面に形成されている。積上げられた上下ブロックの前後方向への移動は、上段ブロックの接合用突起部7が下段ブロックの接合用溝部10に係合していることだけでなく、上段ブロックの正面壁板部1の接合用上面11が下段ブロックの正面壁板部1の接合用下面12に当接していることによっても規制されており、また、接合用突起部7の第1の後ろ上がり支持斜面部25が接合用溝部10の第1の後ろ上がり被支持斜面部27に当接し、接合用突起部7の第2の後ろ上がり支持斜面部26が接合用溝部10の第2の後ろ上がり被支持斜面部28に当接するため、擁壁ブロックの前倒れが阻止されており、擁壁ブロックの安定かつ強固な積上げが行なえる。
中間部ポケット29は、正面壁板部1の前方空間にラッパ状に開口している前面出口部30と、前面出口部30の内端に連通している垂直通路部31と、垂直通路部31の下端に連通している下向き傾斜通路部31とからなるものであり、下向き傾斜通路部31の下端が植生土壌収容部15に開口している。排水性能と土壌浸出阻止性能を確保するために、下向き傾斜通路部31の下端開口は、前面出口部30の前端開口よりも開口面積が小さく設定されている。中間部ポケット29の設置位置は正面壁板部1の左右において相違している。このようなオフセット配置によって正面壁板部1の無用な強度低下が防げる。
この緑化用擁壁ブロックの敷設に先行して、法地18は所要の深さ及び奥行きにわたって掘削され、突き固められた基礎面に基礎コンクリート19が打設される。基礎コンクリート19に定着設置された基礎ブロック20に請求項2の発明の最下段の擁壁ブロックが左右方向に並べて設置され、それらの上に次段の擁壁ブロックが設置される。
このようにして積上げられた上下段の擁壁ブロックの正面壁板部1と背面壁板部2間に形成された植生土壌収容部15には、適当に調製された植生土壌21が充填される。植生土壌収容部15を構成する空洞部は、上下左右の四方向に開口されているので、植生土壌21は構築された擁壁部全体に密に充填される。背面壁板部2の裏側空間には、土砂等の適当な裏込め材料22が充填され、突き固められる。
最上段の擁壁ブッロクの上には、天端ブロック23が設置される。植生24は根部を植生土壌21に伸ばし、茎部を植生用ポケット部13から外部空間に伸ばす。
1 正面壁板部
2 背面壁板部
3 上側の水平梁
4 上側の水平梁
5 下側の水平梁
6 下側の水平梁
7 接合用突起部
8 正面壁板部の後向き水平板部
9 背面壁板部の前向き水平板部
10 接合用溝部
11 正面壁板部の接合用上面
12 正面壁板部の接合用下面
13 下辺部ポケット
14 下辺部ポケットの傾斜面
15 植生土壌収容部
16 背面壁板部の接合用上面
17 背面壁板部の接合用下面
18 法地
19 基礎コンクリート
20 基礎ブロック
21 植生土壌
22 裏込め材料
23 天端ブロック
24 植生
25 接合用突起部の第1の後ろ上がり支持斜面部
26 接合用突起部の第2の後ろ上がり支持斜面部
27 接合用溝部の第1の後ろ上がり被支持斜面部
28 接合用溝部の第2の後ろ上がり被支持斜面部
29 中間部ポケット
30 中間部ポケットの前面出口部
31 中間部ポケットの垂直通路部
32 中間部ポケットの下向き傾斜通路部

Claims (2)

  1. 正面壁板部と背面壁板部を互いに平行に配置し、前記正面壁板部と前記背面壁板部を水平梁によって一体に連結し、上側の前記水平梁の上面に接合用突起部を上向きに形成し、前記正面壁板部の下端背面側の後向き水平板部と前記背面壁板部の下端正面側の前向き水平板部との間に、前記接合用突起部が係合する接合用溝部を形成し、前記正面壁板部の接合用上面を前上がり傾斜面に形成し、前記正面壁板部の接合用下面を前上がり傾斜面に形成し、前記正面壁板部の下辺部分であって前記後向き水平板部との交差部分に、前記接合用下面より上向きに入り込んだ植生用ポケット部を形成し、前記植生用ポケット部を前記正面壁板部と前記背面壁板部間の植生土壌収容部に連通させてなる緑化用擁壁ブロック。
  2. 正面壁板部と背面壁板部を互いに平行に配置し、前記正面壁板部と前記背面壁板部を水平梁によって一体に連結し、上側の前記水平梁の上面に接合用突起部を上向きに形成し、前記正面壁板部の下端背面側の後向き水平板部と前記背面壁板部の前向き水平板部との間に前記接合用突起部が係合する接合用溝部を形成し、前記接合用突起と前記接合用溝部に前倒れ阻止面部を形成し、前記正面壁板部の接合用上面を前上がり傾斜面に形成し、前記正面壁板部の接合用下面を前上がり傾斜面に形成し、前記正面壁板部の下辺部分であって前記後向き水平板部との交差部分に、前記接合用下面より上向きに入り込んだ植生用ポケット部を幅広く複数個形成し、前記植生用ポケット部の内端を前記正面壁板部と前記背面壁板部間の植生土壌収容部に連通させてあり、前面出口部と前記前面出口部の内端に連通した垂直通路部と前記垂直通路部の下端に連通した下向き傾斜通路部とからなる断面クランク状ポケット部を前記正面壁板部の左右側面部の中間部分に形成してあり、前記下向き傾斜通路部の内端を前記植生土壌収容部に連通させてある緑化用擁壁ブロック。
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