JP2591160B2 - 波形選択合成装置 - Google Patents

波形選択合成装置

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JP2591160B2 JP1140545A JP14054589A JP2591160B2 JP 2591160 B2 JP2591160 B2 JP 2591160B2 JP 1140545 A JP1140545 A JP 1140545A JP 14054589 A JP14054589 A JP 14054589A JP 2591160 B2 JP2591160 B2 JP 2591160B2
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、複数の波形メモリから読出された波形デ
ータを合成して楽音信号を作成する際に用いて好適な波
形選択合成装置に関する。
「従来の技術」 自然楽器等の波形データを所定周期にわたって波形メ
モリに記憶し、この波形データを読出して楽音を形成す
る電子楽器が開発されている。基本的な構成のものとし
ては、1つの音色に対して1つの波形メモリを設け、鍵
の音高に応じた周期で波形データの読出しを行うものが
ある。しかしながら、自然楽器の多くは、高音域、中音
域、低音域あるいは音量の各々において微妙に波形が異
なっており、同一の波形データで楽音を形成すると不自
然で単調な楽音となってしまう。そこで、音域毎あるは
音量毎に異なる波形を記憶した波形メモリを複数設けた
電子楽器が開発されている。
例えば、第25図に示すように、鍵盤1を所定の領域に
区分し、各区分について異なる波形を記憶している波形
メモリM0,M1,M2,M3,M4を割り当てる。そして、各区分毎
に異なる波形データに基づく楽音形成を行う。また、複
数の音色を設定する場合は、各音色について第25図に示
すような割り振りを行う。この場合、音色によっては波
形メモリの数が異なることもある。
ところで、第25図に示す電子楽器にあっては、区分の
境界部分において急激に波形が異なるため不自然となる
問題があった。そこで、隣接する波形メモリの波形デー
タを適宜合成し、音域の移動に伴って波形が自然に変化
するようにしたものが開発されている。
また、ピアノ等においては、打弦強度によっても波形
が異なるため、タッチ強度に応じた複数の波形メモリを
設けているものも開発されている。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、鍵盤について波形メモリを割り振る場合
に、高域側(あるいは低域側)により多くの波形メモリ
を割り振り、かかる音域において波形をきめ細かに変化
させたい場合がある。そして、このような特性は、演奏
者の好み、演奏態様、あるいは音色等に応じて適宜変更
できると演奏効果上好適である。
しかしながら、従来の電子楽器における波形メモリの
割り振りは、波形メモリの数等に応じて予め固定されて
おり、任意な特性とすることはできなかった。
この発明は、上述した課題を解決するためになされた
もので、鍵盤における波形変化の特性を任意に設定する
ことができる波形選択合成装置を提供することを目的と
している。
「課題を解決するための手段」 上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明に
あっては、楽音を形成するための楽音データを少なくと
も3つ記憶する記憶手段と、パラメータの値を変換曲線
に従って所定の範囲で正規化して、選択データに変換す
る変換手段と、前記変換曲線を作成する変換曲線作成手
段と、この変換曲線作成手段によって作成された変換曲
線を前記変換手段に設定する設定手段と、前記記憶手段
に記憶されている楽音データの数に対応する数値と前記
選択データとを乗算し、この乗算値の整数部に基づいて
前記記憶手段から2つの楽音データを選択する楽音デー
タ選択手段と、この楽音データ選択手段によって選択さ
れた2つの楽音データを前記乗算値の小数部に応じた割
合で合成する合成手段とを設けたことを特徴としてい
る。
また、請求項2記載の発明にあっては、楽音を形成す
るための楽音データを少なくとも3つ各々含む複数の楽
音データメモリグループを記憶する記憶手段と、前記楽
音データメモリグループのいずれかを選択するメモリグ
ループ選択手段と、パラメータの値を変換曲線に従って
所定の範囲で正規化して、選択データに変換する変換手
段と、前記変換曲線を作成する変換曲線作成手段と、こ
の変換曲線作成手段によって先接された変換曲線を前記
変換手段に設定する設定手段と、前記メモリグループ選
択手段によって選択された楽音データメモリグループに
含まれる楽音データの数に対応する数値と前記選択デー
タとを乗算し、この乗算値の整数部に基づいて、前記選
択された楽音データメモリグループに含まれる楽音デー
タから、2つの楽音データを選択する楽音データ選択手
段と、この楽音データ選択手段によって選択された前記
2つの楽音データを前記乗算値を小数部に応じた割合で
合成する合成手段とを設けたことを特徴としている。
「作用」 まず、前記メモリグループ選択手段によっていずれか
のメモリグループが選択される。一方、変換手段によっ
て、パラメータの値が所定の変換曲線に従って所定の範
囲で正規化され、選択データに変換される。設定手段
は、変換曲線作成手段によって作成された変換曲線に設
定する。楽音データ選択手段は、正規化された選択デー
タに応じて記憶手段内のいずれか2つの楽音データを選
択する。そして、これら2つの楽音データが、合成手段
によって選択データの値に応じて合成される。したがっ
て、記憶手段内の楽音データの数にかかわりなく、任意
に設定された変換曲線に従って楽音データの選択と合成
がなされる。
「実施例」 以下、図面を参照してこの発明の実施例について説明
する。
A:第1の実施例 (1)全体構成 第1図は、この発明の第1の実施例の全体構成を示す
ブロック図である。図において、1は複数のキーから成
る鍵盤であり、押鍵検出部2によりいずれのキーが押さ
れたかが検出される。押鍵検出部2はキーが押されたこ
とを示すキーオン信号KONと当該キーの音高を示すキー
コードKCとを出力するようになっている。イニシャルタ
ッチ検出部3は、押下されたキーのイニシャルタッチを
検出し、タッチデータTDとして出力するものである。5
は音色を選択するときに操作される音色選択操作子であ
り、その出力信号が音色番号発生部6に供給されると、
音色番号発生部6から音色指定信号TCが出力されるよう
になっている。
10は楽音信号発生部であり、内部に波形メモリ部Mを
有し、この波形メモリ部Mに記憶されている波形のうち
タッチデータTD、音色指定信号TCおよびキーコードKCに
対応するものを適宜読出す。また、楽音信号発生部10
は、読出した波形データに基づいて楽音信号を作成し、
これをD/A変換器11を介してサウンドシステム12に供給
する。これにより、サウンドシステム12から所定の楽音
が発生されるようになっている。
19は、楽温信号発生部10内の正規化テーブル15に書き
込むための正規化カーブを作成する正規化カーブ制御部
である。なお、正規化カーブ制御部の詳細は後述する。
(2)回路各部の構成および個別的動作 次に、上述した回路各部の各々について説明する。
波形メモリ部M 波形メモリ部Mは、第2図に示すよう各音色TC=0〜
Nに対応した波形を記憶している複数のメモリグループ
MG1〜MGNから構成されている。そして、各メモリグルー
プMGi(i=0〜N)は、所定の音域毎に異なる波形を
記憶している波形メモリブロックMo〜Mnからなってい
る。ここで、音域毎に異なる波形としたのは、一般的に
楽器は同一音色(例えばピアノ等)であっても音域が変
わると微妙に波形が異なるためである。なお、メモリブ
ロックの数は音色毎に適宜選択される。また、各メモリ
ブロックMo〜Mnは、打鍵強度毎に異なる波形を記憶した
複数の波形メモリMijから構成されている。このような
構成としたのは、同一音色、同一音域であっても音の強
度によって波形が異なるからであり、各波形メモリはタ
ッチデータTDによって選択されるようになっている。な
お、jの値は音色毎に適宜設定される。
次に、各波形メモリMij(i=0〜n、j=0〜m)
に記憶されている波形について第3図を参照して説明す
る。図において、破線で区切られている区間は所定の読
出区間であり、第1、第2の区間が波形のアタック部に
対応し、第3の区間がループ部に対応している。アタッ
ク部とは、音の立上り時における波形部分である。この
アタック部に続いてループ部が読出されるようになって
おり、以後はループ部が繰り返し読出される。すなわ
ち、読出区間1,2の読出しが終了した後は、読出区間3
について繰り返し読出し処理が行われる。なお、アタッ
ク部の区間数は、音色、音域、打鍵強度等によって種々
異なる。
正規化テーブル15 正規化テーブル15は、波形メモリにいずれかの音域を
割当るためのテーブルであり、次に割り当て処理を第4
図を参照して説明する。なお、メモリグループMG1を例
にとり、また、nが4(メモリブロック数は5)であっ
たとする。
まず、鍵盤1に対し、低域から順に波形メモリブロッ
クM0〜M4を割り当てる。この場合、鍵域#0には波形メ
モリブロックM0とM1が割り当てられ、鍵域#1には波形
メモリブロックM1とM2とが割り当てられ、以下同様にし
て各鍵域に対し2つのメモリブロックが割り当てられ
る。この場合の各鍵域#0〜#3の範囲の決定は、以下
のようにして行われる。まず、第1図に示す正規化テー
ブル15により、キーコードKCの値を「0」〜「1」の間
のいずれかの値に変換する。この変換値に「メモリブロ
ック数−1」なる値を乗算し、乗算結果の整数部をα、
小数部をβとする。すなわち、正規化テーブル15の変換
値をCDAとすれば、 CDA×(メモリブロック数−1)=X ……(1) なる演算結果Xについての整数部[X]をαとし、小数
部(X−α)をβとする。
そして、αに基づいてメモリブロックMαとM(α+
1)の2つが選択される。したがって、キーコードKCの
値に対しαの値がどのように変化するかによって各鍵域
の範囲が決まる。すなわち、正規化テーブル15における
正規化テーブルによって各鍵域の範囲が定まる。言い換
えれば、正規化カーブによって波形メモリブロックM0〜
M4を低域から高域にかけてどのような密度で割り当てる
かが決定される。例えば、変換曲線が第6図(イ)に示
すようなリニアな直線の場合は、全域において均一な密
度で割り当てが行われる(鍵域#0〜#3の範囲が均
一)。また、正規化カーブ線が第6図(ロ)に示すよう
な場合は、低域側における密度が低く、高域側における
密度が高い。言い換えれば、低域側の鍵域#0の範囲が
広く、高域側の鍵域#2,#3の範囲が狭い。
上記第(1)式の演算は、楽音信号発生部10において
行われるようになっている。ここで、第8図は、楽音信
号発生部10の構成を示すブロック図である。図におい
て、30は音色制御部であり、音色指定信号TCが供給され
ると、これに対応するメモリグループMG0〜MGNを選択す
る信号をメモリ選択部32に供給すると共に、選択したメ
モリグループ内のメモリブロック数から1を引いた値を
枚数レジスタ31に書き込む。35は乗算器であり、正規化
テーブル15の出力データCDAと枚数レジスタ31の出力デ
ータとを乗算する。この乗算が(1)式の演算となり、
演算結果の上位側がα、下位側がβに対応する。
次に、(1)式によって選択された2つの波形メモリ
から読出された波形データの合成は、 (1−β)Wα+βWα+1 ……(2) なる式によってなされる。ここで、Wα,Wα+1は、各
々波形メモリブロックMα,Mα+1内の1つの波形メモ
リ(タッチデータTDに対応するもの)から読出された波
形データである。上記(2)式によれば、例えば、ある
鍵域について音高が低くなると波形データWαの影響が
大きくなり、音高が高くなると波形データWα+1の影
響が大きくなる。そして、当該音域について最も低い音
高のときはβ=0となるから波形データWαのみによっ
て楽音が形成されることになる。また、全鍵域について
の最高音の場合は、正規化テーブル15の出力データCDA
が「1」となるから、前記(1)式の結果は、 1×4=4 となり、αが4でβが0になる。したがって、波形メモ
リブロックM4と波形メモリブロックM5とが選択されるこ
とになるが、βが0であるから前述の(2)式により、
メモリブロックM4内の波形データW4のみによって楽音が
形成される。この場合、波形メモリブロックM5は存在し
ないが、(2)式の合成方法により問題は生じない。こ
こで、波形データWαによって楽音が形成される特定の
鍵を第4図において破線で示す。なお、(2)式の演算
は、後述する補間部36(第8図参照)によって行われ
る。
正規化カーブ制御部19 次に、正規化カーブ制御部19について第1図を参照し
て説明する。第1図に示す20は、正規化カーブ設定操作
子であり、正規化テーブル15内の正規化カーブを設定す
る際に操作される。21は特徴点データメモリであり、第
7図(イ)に示すように正規化カーブを特徴付ける4つ
の特徴点を記憶する。この特徴点は、正規化カーブ設定
操作子22の出力信号に基づいて書込制御部22が書き込み
を行うようになっている。また、特徴点データメモリ21
には、音色指定信号TCが供給されており、指定された音
色毎に特徴点を記憶し得るようになっている。なお、異
なる音色について同一の特徴点を記憶させることも可能
である。
次に、23は正規化カーブ作成部であり、特徴点データ
メモリ21内の特徴点に基づいて補間により正規化カーブ
を作成する。例えば、第7図(ロ)に示すように直線補
間によって正規化カーブを作成する。この作成は所定の
指令信号が供給されたときに行われ、この指令信号は例
えば演奏者の操作により、演奏の開始に出力されるよう
になっている。この場合、直線補間に限らず、2次曲線
もしくは3次曲線等を用いて補間を行ってもよい。この
正規化カーブ作成部23によって作成された正規化カーブ
は、書込制御部24によって正規化テーブル15に書き込ま
れる。
波形メモリ選択部32 波形メモリ選択部32は、タッチデータTD、乗算器35の
上位側出力αおよび音色制御部35から供給されるメモリ
グループを選択する信号に基づき、波形メモリディレク
トリ33を参照して波形メモリMijを選択し、その先頭ア
ドレス等を読出制御部34に供給するものである。
ここで、波形メモリディレクトリ33を参照した波形メ
モリ選択部32のメモリ選択処理を説明する。例えば、音
色制御信号TCが「2」の場合は、第9図(ロ)に示すよ
うに、音色「2」に対応した波形メモリグループMG2が
選択される。次に、乗算器35の上位側出力αをメモリブ
ロック指定信号WSLTとし、この信号に従ってメモリブロ
ックを選択する。今、メモリブロック指定信号WSLTが
「1」であったとすると、メモリブロックM1とM2とが選
択される(第9図(ハ)参照)。これらメモリブロック
M1、M2内には前述したようにタッチデータに応じた複数
の波形メモリがある(第2図参照)。また、各メモリブ
ロックMには、スケールデータSが記憶されている。
ここで、スケールについて説明する。波形メモリMij
には例えば第3図に示すように波形データが記憶されて
いるが、この波形データの読出しはキーコードKCに応じ
たピッチで行われる。すなわち、キーコードKCが示す音
高が高くなるほど、読出しピッチを大きくして読出周期
を短くし、これにより発音周波数を上げるようにしてい
る。したがって、高域側の波形データは低域側のものに
較べて粗くなるため、メモリ容量は少なくて済む。そこ
で、高域になるに従って波形メモリのスケールを順次小
さく設定し、アドレス数を少なくしている。このため、
各波形メモリを読み出し処理にあっては、その容量に対
応したアドレスデータとしなければならない。そこで、
メモリ容量に対応したアドレスデータを作成するために
各メモリブロック毎にスケールデータを設けている。
次に、第9図に示すように、タッチデータTDに基づい
て各メモリブロックM1,M2から1つの波形メモリを選択
する。図においては、タッチデータTDが5の場合を示し
ており、これにより波形メモリのアドレスが選択され
る。同図(ニ)に示すWAD2−1−5は、音色が「2」、
WSLT(=α)が「1」、タッチデータTDが「5」に該等
する波形メモリの先頭アドレスを示している。また、EA
D2−1−5は、同メモリのエンドアドレスである。エン
ドアドレスとは、アタック部の終わりの部分のアドレス
であり、例えば、第3図に示すアドレスEAである。第9
図(ニ)に示すWAD2−2−5、EAD2−2−5も各々先頭
アドレスとエンドアドレスとを示している。
以上のようにして、波形メモリ選択部32において、2
つの波形メモリが選択され、これらに対応した先頭アド
レス、エンドアドレスおよびスケールデータが出力され
る。
読出制御部34 次に、第8図に示す34は、波形メモリMijから波形デ
ータを読出す読出制御部であり、第10図に示す構成にな
っている。図において、40はアドレスカウンタであり、
キーオン信号KON(第1図参照)が供給されるとクロッ
クφi2に同期してFナンバを順次累算していき、そのカ
ウント出力をアドレスデータの下位側として出力する。
ここで、Fナンバとは、キーコードKCが示す車高に対応
した周波数を示すデータである。41、42、43は、各々セ
レクタであり、各々の第1ビット入力端子には、波形メ
モリ選択部32から先頭アドレスデータWAD、エンドアド
レスデータEADおよびスケールデータSが供給されるよ
うになっている。各セレクタ41,42,43は、信号wp1,wp2,
wp3が供給されたときに第1ビット入力端子を選択する
ようになっている。これら信号wp1,wp2,wp3は、波形メ
モリ選択部32が出力する各種データを読出制御部32に書
き込むとき出力される。45は先頭アドレスシフトレジス
タであり、セレクタ41から供給される先頭アドレスWAD
をクロックφi1に同期して順次シフトするようになって
いる。クロックφi1は、クロックφi2の半分の周期を有
するクロックである。エンドアドレスシフトレジスタ46
およびスケールデータシフトレジスタ47も上記と同様に
クロックφi1に同期して、シフト動作を行うようになっ
ている。この場合、エンドアドレスレジスタ46がセレク
タ42から供給されるエンドアドレスデータEADを、スケ
ールデータシフトレジスタ47がセレクタ43から供給され
るスケールデータSをそれぞれシフトする。また、エン
ドアドレスシフトレジスタ46とスケールデータシフトレ
ジスタ47の各出力データは、各々セレクタ42、43の第0
入力端子に供給されるようになっている。
50はシフトレジスタ45の出力データとシフトレジスタ
46の出力データとを比較する比較器であり、両データの
一致が検出されると、“0"信号を出力する。51はアンド
ゲートであり、一方の入力端に比較器50の出力信号が供
給され、他方の入力端にアドレスカウンタ40のキャリー
信号が供給される。このアンドゲート51の出力信号はセ
レクタ52の制御端子に供給される。セレクタ52は、その
第0ビット入力端子に先頭アドレスシフトレジスタ45の
出力信号が供給され、第1ビット入力端子に加算器53の
出力信号が供給される。加算器53は先頭アドレスシフト
レジスタ45の出力データに「1」を加算するものであ
る。また、セレクア52の出力データは、セレクタ41の第
0ビット入力端子に供給されるようになっている。
55は、先頭アドレスシフトレジスタ45の出力データを
上位側アドレスデータ、アドレスカウンタ40の出力デー
タ下位側アドレスデータとして波形メモリMijに出力す
るシフタであり、スケールデータシフトレジスタ47から
供給されるスケールデータSの値に対応するビット数だ
けアドレスデータの下位側にシフトするようになってい
る。
この読出制御部34の動作は以下の通りである。
まず、WSLT(=α)に対応する波形メモリの読出アド
レスデータWAD、エンドアドレスデータEADおよびスケー
ルデータSが、各々セレクタ41,42,43を介して先頭アド
レスシフトレジスタ45、エンドアドレスシフトレジスタ
46およびスケールデータシフトレジスタ47の第1ステー
ズに格納される。次いで、上記各シフトレジスタ45,46,
47が供給されたデータについてシフト動作を行うととも
に、WSLT(=α+1)の波形メモリについてのデータが
上記と同様にして各シフトレジスタ45,46,47の第1ステ
ージに格納される。この結果、シフタ55が出力するアド
レスデータはWSLT(=α)の波形メモリの先頭アドレス
となり、また、シフタ55におけるシフト量が当該波形メ
モリのアドレス数に対応したものとなる。そして、次の
クロックφi1が出力されると、各シフトレジスタ45,46,
47がシフト動作を行うから、シフタ55が出力するアドレ
スデータおよびシフト量は、WSLT(=α+1)の波形メ
モリの先頭アドレスおよびアドレス数に対応したものと
なる。そして、先頭アドレスシフトレジスタ45の出力デ
ータは、セレクタ52、41を順次介して同シフトレジスタ
45の第1ステージに供給され、スケールデータシフトレ
ジスタ47の出力データはセレクタ43を介して同シフトレ
ジスタ47の第1ステージに供給される。したがって、以
後クロックφi1が出力される毎に、シフタ55が出力する
アドレスデータは、交互にWSLT(=α)とWSLT(=α+
1)に対応するものとなる。
また、クロックφi1が2回出力される毎にクロックφ
i2が1回出力され、これにより、アドレスカウンタ40が
Fナンバを累算する。したがって、アドレスカウンタ40
の出力データである下位側アドレスデータは、クロック
φi1が2回出力される毎に1回更新される。
次に、アドレスカウンタ40がオーバーフローすると、
キャリー信号CYが出力され、これにより、アンドゲート
51から“1"信号が出力される。この結果、セレクタ52の
第1ビット入力端が選択され、加算器53の出力データが
セレクタ52、41を順次介して先頭アドレスシフトレジス
タ45の第1ステージに供給される。これにより、アドレ
スデータの上位側が1インクリメントされる。このイン
クリメントは、アドレスカンタ40がオーバーフローして
キャリー信号CYが出力される毎に行われる。これによ
り、アタック部(第3図参照)の各区間の波形が順次読
出されて行く。そして、インクリメントされた上位側ア
ドレスデータとエンドアドレスシフトレジスタ46から出
力されるエンドアドレスEADとが一致すると、比較器50
が“0"信号を出力し、これにより、以後アンドゲート51
が閉状態になる。アンドゲート51が閉状態になると、キ
ャリー信号CYが出力されてもアンドゲート51は“1"信号
を出力せず、この結果、セレクタ52は常に第0ビット入
力端子を選択する。これにより、加算器53による加算処
理がキャンセルされ、上位側アドレスデータのいインク
リメントが停止される。したがって、以後は下位側アド
レスのみが変化し、波形データのループ部(第3図参
照)が繰り返し読出される。また、上述した比較器50に
おける比較動作は、エンドアドレスシフトレジスタ46か
ら交互に供給されるWLST(=α)とWUST(=α+1)に
対応する波形メモリのエンドアドレスEADに対して行わ
れるから、ループ部への移行も各波形メモリ毎に制御さ
れる。以上のように、読出制御部34からは、波形メモリ
選択部32において選択された2つの波形メモリについて
のアドレスデータが交互に出力される。このアドレスデ
ータが波形メモリ部Mに供給されると、該等する波形メ
モリ内の波形データが順次読出される。
補間部36 次に、第8図に示す補間部36は、波形メモリ部Mから
供給される波形データについて補間演算を行う回路であ
り、その構成は第11図に示すようになっている。図にお
いて補数選択部60は乗算部35の下位側出力である値βを
そのまま、あるいはその補数をとって出力する回路であ
り、クロックφが“0"のときに補数を出力するように
なっている。その補数値は(1−β)の値にほぼ等し
い。なお、補数値の最下位ビットに“1"を加えれば完全
に(1−β)に一致する。
61は乗算器であり、波形メモリ部Mから交互に読出さ
れる波形データWαおよびWα+1に補数選択部60の出
力データを乗算する。62は加算器であり、乗算器61の出
力データとゲート63の出力データとを加算する。64は加
算器62の出力データをクロックφに同期して格納するシ
フトレジスタであり、その出力データはゲート63に供給
される。65は加算器62の出力データをラッチするラッチ
であり、アンドゲート66の出力信号が“1"のときにデー
タを取り込むようになっている。このアンドゲート66
は、クロックφとφとの論理積をとるようになってい
る。ここで、クロックφは前述したクロックφi1と同一
周波数のクロックであり、クロックφi1と所定の同期が
取られている(第12図(イ)参照)。また、クロックφ
はクロックφの2倍の周期を有するクロックであり、
クロックφとは第12図(イ)、(ロ)に示す関係になっ
ている。
次に、上記補間部36の動作について説明する。まず、
第12図に示す時刻t1において、波形メモリ部Mから波形
データWαが供給されると、この波形データWαに補数
選択部60の出力データが乗算される。この時点における
補数選択部60の出力データは、クロックφが“0信号
であるから(1−β)である。この結果、乗算器61の出
力データはWα(1−β)となり、このデータが加算器
62を介してシフトレジスタ64およびラッチ65の入力端に
達する。時刻t1ではアンドゲート66およびゲート63の出
力信号は共に“0"であるから(第12図(ハ)および
(ヘ)参照)、加算器62においては加算が行われず、ま
た、ラッチ65はデータ取り込みを行わない。一方、時刻
t1においては、クロックφが立ち上がるから、シフトレ
ジスタ64には上記演算結果Wα(1−β)が取り込まれ
る(第12図(ホ)参照)。次に、時刻t2においてクロッ
クφが立ち上がると、ゲート63が開状態となってシフ
トレジスタ64に格納された値(1−β)Wαが出力さ
れ、また補数選択部60の出力データがβとなる。次に、
時刻t3においてクロックφが立ち上がると、波形メモリ
部Mからクロックφに同期して波形データWα+1が出
力される。この結果、乗算器61においては、β(Wα+
1)なる演算が行われ、さらに、加算器62においては、
(1−β)Wα+β Wα+1なる加算が行われる。ま
た、時刻t3においては、クロックφの立ち上がりととも
に、アンドゲート66の出力信号が立ち上がるから、ラッ
チ65が加算器62の上記演算結果を取り込む。そして、ラ
ッチ65に取り込まれたデータが前述した(2)式の演算
結果となる。以後は同様にしてアンドゲート66の出力信
号が立ち上がる毎に、ラッチ65に(2)式の演算結果に
対応するデータが取り込まれる。また、取り込まれる演
算結果中の波形データWα,Wα+1の読出しアドレス
は、読出制御部34の処理によって順次更新されていく。
以上のようにして、選択された2つの波形データの合
成が行われて行く。この合成後の波形データは、乗算器
37において、エンベローブ波形発生部38の出力データと
乗算され、これにより、楽音波形にエンベロープが付さ
れる。エンベロープ波形発生部38は、音色データTC、キ
ーコードKCおよびキーオン信号KONに基づいてエンベロ
ープ波形データを作成し、これを乗算器37に供給するよ
うになっている。
(3)全体動作 まず、演奏者は音色指定操作子5を操作して音色を指
定するとともに、正規化カーブ設定操作子20を操作し
て、特徴点データを入力する。そして、演奏開始時にお
いては、正規化カーブ作成部23が上述の特徴点データに
基づいて正規化カーブを作成し、この正規化カーブが書
込制御部24によって正規化テーブル15に書き込まれる。
次に、演奏者が鍵盤1を用いて演奏を開始すると、その
押下鍵に対応するキーコードKC、キーオン信号KONおよ
びタッチデータTDが押鍵検出部2およびイニシャルタッ
チ検出部3によって発生される。そして、キーコードKC
が正規化テーブル15によってデータCDAに変換され、こ
のデータCADと枚数レジスタ31内の値が乗算器35によっ
て乗算されて、αとβが算出される。このαおよびタッ
チデータTDによって2つの波形メモリが選択される。次
に、選択された2つの波形メモリについて読出制御部34
が順次アドレスデータを作成し、各波形メモリに対して
交互に読出し処理を行う。そして、各波形メモリから読
出された波形データが補間部36において(2)式にした
がって合成される。この合成後の波形データにエンベロ
ープ波形発生部38によるエンベロープが付され、第1図
に示すD/A変換器11を介してサウンドシフテム12に供給
される。そして、サウンドシフテム12から2つの波形メ
モリの合成波形による楽音が発生される。以後、各押下
鍵に対して同様の処理がなされ、順次楽音が発生され
る。この場合、選択された2つの波形メモリおよび波形
合成の割合が音高によって変化し、この変化の状況は、
前述のように、正規化カーブによって決定される。
(4)変形例 上記実施例においては、正規化カーブを正規化カーブ
制御部19によって作成するようにしたが、予め幾つかの
正規化カーブをプリセットしておき、演奏に先立ってこ
れを選択するように構成してもよい。
B:第2の実施例 次に、この発明の第2の実施例について説明する。第
2の実施例は、第1の実施例と異なり、打鍵の強度(タ
ッチデータ)をパラメータとして2つの波形メモリを選
択する実施例である。
(1)全体構成 第2の実施例の構成は前述した第1の実施例の構成と
ほぼ共通しているが以下の点において異なっている。
楽音信号発生部10に代えて第14図に示す構成の楽音信
号発生部80が設けられている。
イニシャルタッチ検出部3と楽音信号発生部80との間
に第13図に示すタッチ合成回路70が設けられている。
波形メモリに記憶される波形データが、1周期分のル
ープ部(第3図参照)のみからなっている。そして、同
一の音色および同一の打鍵強度(タッチ)の場合は、波
形メモリのサイズ(スケール)は同一となっている。
(2)各部の構成および各部と動作 次に、この実施例の各部の構成と動作を説明する。
タッチ合成回路13 第13図に示す71は、鍵のアフタタッチを検出してタッ
チデータATDとして出力するアフタタッチ検出部であ
る。72,73は各々感度テーブルであり、予め音色に対応
した複数の感度曲線が記憶されている。これらの感度曲
線は、音色指定信号TCに基づくテーブル選択部74の動作
によって選択されるようになっている。感度テーブル7
2,73は、タッチデータTDおよびATDを、選択された感度
曲線にしたがてタッチデータTD′およびATD′に変換す
る。このように、感度テーブル72,73を設けているの
は、楽器の種類(ピアノ、オルガン等)によってタッチ
の感度特性が異なるためである。これらタッチデータT
D′およびATD′は、各々乗算器77,76において、クロス
フェード制御部75の出力信号と乗算される。そして、各
乗算器77,76の出力信号は加算器78によって加算されて
合成タッチデータCTDとして出力される。
上記において、クロスフェード制御部75は、例えば、
第15図に示すように、乗算器77に対しては時間とともに
直線的に減衰する信号を出力し、乗算器76に対しては時
間とともに直線的に増加する信号を出力する。この結
果、合成タッチデータCTDは、当初はイニシャルタッチ
の影響が強く、その後は時間が経つにしたがってアフタ
タッチの影響が強くなる。
楽音信号発生部80 第14図に示す正規化テーブル81は、音色に応じた複数
の正規化カーブが記憶されているテーブルである。波形
選択制御部82は、音色指定信号TCが供給されると、その
音色に対応する波形メモリ(第17図参照)の数から1を
引いた数を波形枚数レジスタ83に書き込み、キーオン信
号KONをアドレスカウンタ84に供給する。また、波形選
択制御部82は、内部メモリ内のアドレス情報にしたがっ
て波形メモリの先頭アドレス、スケール情報Sおよび正
規化カーブ選択データを出力するようになっている。
ここで、上記各種データの出力処理について説明す
る。第16図は、内部メモリ内のアドレス情報を示す概念
図である。今、音色「2」(TC=2)が選択され、か
つ、キーコードKCの値から音域が1であると判定された
とすると、同図に示すように、音色2で音域1のアドレ
ス情報が選択される。このアドレス情報の内容は、同図
に示すように、波形先頭アドレスデータTWAD、正規化カ
ーブ選択データCCAD、波形メモリ数データNWおよびスケ
ール情報Sからなっている。なお、図において、各デー
タについて付した2−1なる符号は、「2」が音色番号
を示し、「1」が音域番号を示している。
第17図は、この実施例における波形メモリ部Mのメモ
リマップである。図示のように、音色番号0からNに対
応する各エリアについて順次アドレスが増加しており、
また、各音色のエリアには音域0〜Mに対応する記憶エ
リアがある。そして、この記憶エリアについても音域番
号が大きくなるに従って順次アドレスが増加するように
なっている。さらに、各音域のエリアは合成タッチデー
タCTDの値に対応する数の波形メモリから構成されてお
り、各波形メモリには前述したように1周期分の波形デ
ータが記憶されている。図において、2−1−0なる符
号は、音色番号が「2」、音域番号が「1」、および合
計タッチデータが「0」の場合の波形データを示してお
り、他の波形メモリについて付した符号も上記に準じて
いる。そして、先頭アドレスデータTWADは、音域番号
「2」のエリアの先頭番号、すなわち、(2−1−0)
の波形データが記憶されている波形メモリの先頭アドレ
スを示している。この先頭アドレスデータTWADは、第14
図に示す加算器89に供給されるようになっている。
次に、正規化カーブ選択データCCADは、正規化テーブ
ル81に供給されるデータであり、正規化テーブル81にお
いては、このデータに対応する正規化カーブが選択され
る。また、スケールデータSは、シフタ88にシフト信号
として供給される。
次に、85は、正規化テーブル81の出力データCDAと波
形枚数レジスタ83内の数値とを乗算する乗算器であり、
その乗算結果は、前述した(1)式に対応する。したが
って、乗算器85の上位側がα、下位側がβとなる。86は
αに「1」を加える加算器であり、87は第0ビット入力
端子にαが第1ビット入力端子に加算器86の出力信号で
ある(α+1)が供給されるセレクタである。このセレ
クタ87は、クロックφi2が“0"のときに第0ビット入力
端を選択し、“1"のときに第1ビット入力端を選択す
る。セレクタ87の出力データはシフタ88の上位側に、ま
た、アドレスカウンタ84のカウント出力はシフタ88の下
位側に入力される。シフタ88の出力データは、加算器89
において先頭アドレスデータTWADと加算され、この加算
結果が波形メモリ部Mにアドレスデータとして供給され
る。アドレスカウンタ84は、前述したアドレスカウンタ
40(第10図参照)と同様の動作を行うカウンタである。
ここで、加算器89が出力するアドレスデータについて説
明する。
一例として、先頭アドレスTWADが、波形データ(2−
1−0)を記憶した波形メモリの先頭アドレスであると
し、また、簡単化のためにシフタ88におけるシフトはな
いものとする。まず、αは、シフタ88の上位側ビットの
データとなるから、アドレスデータの上位側がαの値に
よって決定される。この実施例の場合は、αの値が
「0」,「1」「2」……と増える毎に、波形データ
(2−1−0)、(2−1−1)、(2−1−2)……
を記憶した波形メモリの先頭アドレスが示される(第17
図参照)。そして、アドレスカウンタ84のカウント出力
がアドレスデータの下位側となるから、αの値によって
特定された波形メモリに対し、アドレスカウンタ84のカ
ウント出力の歩進に応じて波形データが読出される。そ
して、セレクタ87の動作により、クロックφi1の半周期
毎に、αと(α+1)が交互にアドレスデータの上位側
となるから、隣接する波形メモリ内の波形データが交互
に読出される。すなわち、第1の実施例と同様に波形デ
ータWαとWα+1とが交互に読出される。上記例にお
いては、波形データ(2−1−1)と(2−1−2)が
記憶されている波形メモリについて読出しが行われ、最
初に(2−1−1)の波形メモリの第0番地、次に、
(2−1−2)の波形メモリの第0番地が読出され、以
後は(2−1−1)の波形メモリの第1番地、次いで
(2−1−2)の波形メモリの第1番地という順で読出
し処理が行われていく。
上述のように、αの値によって一義的に波形メモリが
選択されるため、打鍵強度(イニシャルタッチおよびア
フタータッチ)の変化に対して割り当てられる波形メモ
リの密度は、正規化テーブル81内の正規化カーブによっ
て決まる。したがって、打鍵が弱い領域(ピアノ、ピア
ニシモ等の弱音の演奏)について多様に波形変化をさせ
たい場合は、この領域に割り当てられる波形メモリの密
度が高くなるように、例えば、第18図の実線のような正
規化カーブを設定する。逆に、打鍵が強い領域(フォル
テ、フォルテシモ等の強音の演奏)について多様に音色
変化をさせたい場合は、第18図の点線のような正規化カ
ーブを設定する。
次に、波形メモリ部Mから読出された波形データWα
およびWα+1は、第14図に示す補間部36に供給され
る。補間部36は、前述したように(2)式の演算を行っ
て波形データを合成する。そして、補間部36によって合
成された波形データは、乗算器37においてエンベロープ
信号発生部90から出力されるエンベロープ信号と乗算さ
れた後にD/A変換器11に供給される。エンベロープ信号
発生部90は、第8図に示すエンベロープ信号発生部38と
ほぼ同様のものであるが、合成タッチデータCTD、キオ
ーン信号KONおよび音色指定信号TCに基づいてエンベロ
ープ信号を発生する。
(3)全体動作 演奏者が鍵を押すと、そのイニシャルタッチとアフタ
ータッチが検出され、これらのタッチデータがタッチ合
成回路70によって合成されて合成ターチデータCTDとな
る。合成タッチデータCTDは正規化テーブル81によって
データCDAに変換され、さらに演算部85において波形枚
数レジスタ83内の数値と乗算されて、αとβになる。そ
して、αおよびβに基づいて波形メモリの選択および波
形合成の割合が制御される。この場合、合成タッチデー
タCTDはクロスフェード制御部75(第13図参照)の処理
により、イニシャルタッチ、アフタータッチの各値によ
って定まる特性に従って時間の経過とともに変化する。
これにより、データCDAが変化してαおよびβが変化
し、選択される波形メモリおよび波形データ合成の割合
が時間とともに変化する。すなわち、イニシャルタッチ
およびアフタータッチの強さに対応した波形データが時
間の経過とともに滑らかに選択される。この時、正規化
カーブ自体は変化しないから、予め設定した特性に応じ
て波形データを変化させることができる。
(4)変形例 上記実施例においては、正規化テーブル81内に予め複
数の正規化テーブルを記憶させたが、これに代えて、第
19図に示すように正規化カーブ制御部19を設け、演奏者
が適宜正規化カーブを設定し得るように構成してもよ
い。さらに、同図に示すように、タッチ合成回路70に代
えて計時タイマ95を設け、キーオン信号KONが出力され
てから時間の経過とともに変化する信号を作成し、これ
を合成タッチデータCTDに代えて用いてもよい。計時タ
イマ95の出力特性は、例えば、アタック部において激し
く変化する特性や、サステイン部において大きく変化す
る特性等、任意のものとすることができる。
なお、第19図に示すように、計時タイマ95を用いる
と、イニシャルタッチおよびアフタタッチの検出が不要
となるので、構成が簡略化される利点が得られる。
C:第3の実施例 次に、この発明の第3の実施例について第20図および
第21図を参照して説明する。なお、これらの図におい
て、第14図の各部と対応する部分には同一の符号を付し
その説明を省略する。
(1)全体構成 この実施例の全体構成は、第2の実施例の構成とほぼ
同様であるが、楽音信号発生部80に代えて第20図に示す
楽音信号発生部100が設けられている。また、波形メモ
リに記憶されている波形データは、第3図に示すよう
に、アッタック部とループ部とを有する波形データであ
る。
(2)各部の構成および個別動作 第20図に示す101は、メモリ構成情報発生部であり、
音色指定信号TC、キコードKCに基づいて波形メモリ選択
用の各種信号を作成する。次に、この作成処理を説明す
る。
第21図は、メモリ構成情報発生部101内に記憶されて
いるデータの構成を示す概念図である。今、音色指定信
号TCが「1」であったとすると、図示のように、TC=1
の部分のデータが指定され、さらに、キコードKCに基づ
いて音域が指定される。この指定が図示のように音域
「1」であったとすると、この部分に格納されているア
ドレス情報が読出される。このアドレス情報は、先頭ア
ドレスデータATAD、エンドタイムデータEDT、変化カー
ブ選択データCCAD、波形メモリ数データNおよびスケー
ルデータSからなっている。上記エンドタイムデータED
Tは、アタック部の終了を示すためのデータであり、ア
タック部の周期数を示す。また、他のデータは第2の実
施例の場合と同様のデータである。アドレス情報は、他
の音域、他の音色についても上記と同様に記憶されてお
り、音色制御信号TCおよびキーコードKCに対応するアド
レス情報が適宜読出されるようになっている。
次に、第20図に示す波形選択制御部102は、波形メモ
リ部Mへのアドレスデータを作成するものであり、時分
割テーブル読出部103および波形アドレステーブル104を
有している。波形アドレスデータテーブル104は、テー
ブルアドレスTADを波形メモリ部Mの上位側の物理アド
レスに変換するテーブルである。時分割テーブル読出部
103は、波形データWαおよびWα+1を交互に読出す
ためのテーブルアドルスTADを作成する回路である。108
は、波形メモリ部Mの下位アドレスデータを作成するア
ドレスカウンタであり、そのカウント出力は、シフタ10
9を介して波形メモリ部Mに供給される。シフタ109およ
びアドレスカウンタ108は、各々前述した各実施例にお
けるシフタおよびカウンタと同様の機能を有している。
アドレスカウンタ108はオーバーフローする毎にキャリ
ー信号をアンドゲート107の一方の入力端に供給するよ
うになっており、このアンドゲート107の出力信号は、
時間カウンタ106にクロック信号として供給される。時
間カウンタ106のカウント出力は、時間データTIMEとし
て時分割テーブル読出部103および比較器105に供給され
る。時分割テーブル読出部103は、時間データTIMからア
タック部の終了を知るようになっている。比較器105
は、時間データTIMEとエンドタイムデータETDとが一致
したときは“0"信号を出力してアンドゲート107を閉状
態にし、その他の場合には“1"信号を出力してアンドゲ
ート107を閉状態にする。また、時間カウンタ106とアド
レスカウンタ108は、波形選択制御部102からリセット信
号が供給されるようになっている。
次に、時分割テーブル読出部103におけるテーブルア
ドレスTADの作成処理について説明する。
第22図は、この実施例における波形メモリ部の上位ア
ドレスによるマップである。ただし、図示のマップは、
音色指定信号TCと音域との組合せ(この例では、音色が
「1」で音域が「1」)に対応する波形データが記憶さ
れるエリアのマップである。なお、他の組合せについて
も図示と同様のマップとなっている。
図示のように、この実施例においては、一連の波形デ
ータが記憶されているエリアA0、A1……に順次区分され
ており、各エリアA0、A1……が各々α=0、α=1、…
…に対応するようになっている。また、各エリアA0、A1
……内が時間データTIMEに対応するエリアに区分されて
いる。エリアA0については、時間データTIME0〜TIME3の
区間がアタック部に対応し、各区間にアタック部の波形
が一周期ずつ連続的に記憶されている。時間データTIME
4の区間にはループ部の波形データが記憶されている。
また、エリアA1については、時間データTIME0〜TIME3
の区間がアタック部に対応し、時間データTIME4の区間
がループ部に対応している。このように、各エリアA0、
A1……のアタック部の長さは共通している。ただし、音
色あるいは音域が異なる場合は、アタック部の長さは異
なる場合がある。
次に、時分割テーブル読出部103は、次式に基づいて
テーブルアドレスTADを作成する。
TAD=ATAD+α×(ETD+1)+TIME ……(3) ここで、エンドタイムデータETDはアタック部の周期
数であり、ATADは選択された波形データ全体の先頭アド
レスであるから、ATADにα×(ETD+1)を加えた値
は、エリアAα(α=0,1……)の先頭アドレスとな
る。そして、この先頭アドレスに時間データTIMEを加え
た値、すなわち、(3)式の演算結果は、エリアAα内
の時間データTIMEの値に対応したアドレスとなる。時分
割テーブル読出部には、第20図に示すようにαと(α+
1)とが入力されており、これらについて交互に(3)
式の演算を行うようになっている。例えば、α=0の場
合は、始めに第22図に示すエリアA0のTIME=0のアドレ
スを求め、次に、エリアA1のTIME=0のアドレスを求め
る。次いで、エリアA0のTIME=1、エリアA1のTIME=1
を順次求め、以後は同様にして交互にテーブルアドレス
TADを求めて行くようになっている。この交互に行う演
算の周期は波形データの読出し周期の1/2の周期に設定
されている。
次に、上述したテーブルアドレスTADの作成処理をよ
り詳細に説明する。
まず、第20図に示す時分割テーブル読出部103は、時
間カウンタ106およびアドレスカウンタ108にリセット信
号を供給して、これらをリセットする。そして、先頭ア
ドレスデータATAD、エンドタイムデータETDおよび乗算
器85から供給されるαを用いて(3)式の演算を行う。
この結果、エリアAαの先頭アドレスがテーブルアドレ
スデータTADとして波形アドレステーブル104に供給され
る。これにより、波形アドレステーブル104は、テーブ
ルアドレスデータTADに対応した上位アドレスを作成
し、波形メモリ部Mに供給する。この場合の上位アドレ
スは、該等する波形メモリのスケールに合わせたビット
数およびビット位置になっている。
一方、アドレスカウンタ108は、Fナンバにを順次カ
ウントし、そのカウント出力をシフタ109を介して下位
アドレス波形メモリ部Mに供給する。このとき、シフタ
109はスケールデータSに従ってシフト動作を行う。こ
の結果、上位および下位アドレスデータの双方が波形メ
モリの大きさに対応したビット数となる。これにより、
上位および下位アドレスデータが確定し、エリアAαの
区間TIME=0の先頭番地に記憶されているデータが波形
データWαとして補間部36へ出力される。
次に、時分割データ読出部103が、加算器86から供給
される(α+1)を用いて(3)式の演算を行い、エリ
アAα+1の先頭アドレスをテーブルアドレスデータTA
Dとして波形アドレステーブル104へ出力する。この結
果、波形アドレステーブル105がエリアAα+1に対応
する上位アドレスデータを作成して波形メモリ部Mへ供
給する。このとき、アドレスカウンタ108は、未だ次ぎ
のカウントを行っていないから、下位アドレスデータは
変化していない。したがって、エリアAα+1の区間TI
ME=0の先頭番地に記憶されているデータが波形データ
Wα+1として補間部36へ出力される。
次に、アドレスカウンタ108がFナンバをカウント
し、下位アドレスデータが更新される。そして、この新
たな下位アドレスデータの下に上記と同様の上位アドレ
スデータの作成処理が行われ、波形データWαおよびW
α+1が順次出力される。この場合、(3)式の演算に
よって作成されるテーブルアドレスデータTADの値に変
更はないから、上位アドレスデータの値も上記と同一値
である。
以後は、アドレスカンウンタ108がインクリメントさ
れる毎に下位アドレスデータが順次更新される。そし
て、アドレスカンウンタ108がオーバーフローすると、
キャリー信号がアンドゲート107を介して時間カウンタ1
06に供給され、この時間カウンタ106のカウント値、す
なわち、時間データTIMEの値が「0」から「1」にな
る。このように時間データTIMEの値が1インクリメント
されると、(3)式の演算結果であるテーブルアドレス
データTADの値もエリアAαおよびAα+1の双方につ
いて1増加する。この結果、波形アドレステーブル104
が出力する上位アドレスデータも1歩進される。そし
て、このように歩進された上位アドレスに対してアドレ
スカウンタ108のカウント出力に基づく下位アドレスデ
ータの更新が行われる。これにより、エリアAαおよび
Aα+1の時間データTIME=1の区間の波形データ(ア
タック部の第2区間の波形データ)が交互に読出され、
波形データWαおよびWα+1として補間部36に供給さ
れる。以後、アドレスカウンタ108がオーバーフローす
る毎に、時間データTIMEがインクリメントされ、これに
より、アタック部を構成する各周期の波形データ(第3
図参照)が順次読出されていく。
そして、時間データTIMがエンドタイムデータETDに等
しくなると、第20図に示す比較器105がこれらの一致を
検出して“0"信号を出力する。この結果、アンドゲート
107が閉状態になり、以後アドレスカウンタ108がオーバ
ーフローしても、時間カウンタ106はカウントアップし
なくなる。したがって、テーブルアドレスTADの値は、
以後変化しない。
例えば、第22図に示す例で言えば、エンドタイムデー
タETDは「4」であるから、時間データTIMEがエンドタ
イムデータETDに等しい値、すなわちTIME=4となると
テーブルアドレスデータTADは固定される。そして、こ
の固定されたアドレスはループ部の上位アドレスを示
す。したがって、一旦、ループ部の波形が読出される
と、上位アドレスデータが固定され、以後はアドレスカ
ウンタ108のカウント出力に従ってループ部の波形デー
タが繰り返して読出される。
次に、上述のようにして読出された波形データWαお
よびWα+1は、補間部36によって合成され、さらに、
乗算器37によってエンベロープが付される。この動作に
ついては前述の第2の実施例と同様である。
(3)全体動作 本実施例の全体動作は、前述した第2の実施例の動作
とほぼ同様であり、打鍵の強度に応じた波形メモリが正
規代カーブに従って選択される。ただし、エンドタイム
データETDと時間データTIMEとの一致が検出されること
により、ループ部に入ったことが判定され、以後はルー
プ部の波形データが繰り返し読出される。したがって、
ループ部の長さが異なる波形データが混在する場合で
も、何ら問題なく楽音信号を発生することができる。
(4)変形例 波形メモリのマップは、第22図に示したものに限ら
ず、第23図に示すようにしてもよい。第23図は、波形メ
モリ部の上位アドレスによるマップであり、音色指定信
号TCと音域とのいずれかの組合せに対応する波形データ
が記憶されるエリアのマップである。なお、他の組合せ
についても図示と同様のマップとなっている。また、第
23図に示す例は、波形メモリの数が5枚の場合の例であ
る。
図示のように、この実施例においては、波形データの
第1区間、第2区間……が各々記憶されているエリアA
0、A1……に順次区分されており、各エリアA0、A1……
が各々TIME=0、TIME=1、……に対応するようになっ
ている。また、各エリアA0、A1……内がα=0〜4に対
応するエリアに区分されている。今、エリアの番号が0
からMまであるとすれば、エリアA0〜AM-1がアタック
部、エリアAMがループ部に対応する。
第23図に示すようなマップとした場合は、テーブルア
ドレスTADの算出は次式によって行う。
TAD=ATAD+TIME×NW+α ……(4) ここで、NWは波形枚数データであり、ATADは選択され
た波形データ全体の先頭アドレスであるから、ATADにTI
ME×NWを加えた値は、エリアATIME(TIME=0,1……)の
先頭アドレスとなる。そして、この先頭アドレスにαを
加えた値、すなわち、(4)式の演算結果は、エリアA
TIME内のαの値に対応したアドレスとなる。そして、時
分割テーブル読出部103は、αと(α+1)とについて
交互に(4)式の演算を行うよう。例えば、TIME=0で
α=0の場合は、始めに第23図に示すエリアA0のα=0
のアドレスを求め、次に、同エリアA0のα=1のアドレ
スを求める。次いで、時間データTIMEがインクイリメン
トされた後にエリアA1のα=0、α=1の各アドレスを
順次求め、以後は同様にして時間データが更新される毎
に新たなエリアについてα=0とα=1のアドレスを求
める。この演算の周期は、実施例の場合と同様に波形デ
ータの読出し周期の1/2の周期に設定されている。この
場合においても、TIME=ETDとなると、ループ部の波形
のみが繰り返し読出される。
また、上記実施例においては、正規化テーブル内に予
め複数の正規化テーブルを書き込んで置いたが、正規化
カーブ制御部19を設けて書き換え可能に構成してもよ
い。
D:各実施例について変形例 上述した各実施例おいて用いられた正規化カーブに代
えて第24図(イ)、(ロ)に示すものを用いることもで
きる。
第24図(イ)、(ロ)は、横軸がキーコードKC、タッ
チデータTD,CTD等のパラメータを示し、縦軸が正規化後
のデータCDMを示している。
そして、第24図(イ)に示す正規化カーブは、データ
CDMの値が上限近傍および下限近傍の値をとらない。し
たがって、これらの値に割り当てられる波形メモリは使
用されない。すなわち、正規化カーブの設定の仕方によ
っては、不使用領域を設定することができる。また、同
図に示す正規化カーブの場合は、異なるパラメータ値で
あってもデータCDMの値が同一となる場合がある(直線l
1参照)。これは、所定のパラメータ値については音高
や打鍵強度が異なっても同一の波形データとしたい場合
に有効である。
次に、第24図(ロ)に示す正規化カーブは、パラメー
タ値aの部分において、不連続となっている。この結
果、値aの付近においては、波形の変化が著しくなり、
楽音の音色が大きく変化する。このような特性は、パラ
メータのある部分において楽音を大きく変化させたい場
合に設定する。
また、上述した各実施例においては、波形データを波
形メモリに記憶させたが、この発明は、例えば、FM等の
楽音パラメータや高周波合成フィルムのパラメータをメ
モリに記憶させる場合にも勿論適用することができる。
「発明の効果」 以上説明したように、この発明によれば、パラメータ
の値を変換曲線に従って所定の範囲で正規化して、選択
データに変換する変換手段と、変換曲線を作成する変換
曲線作成手段と、この変換曲線作成手段によって作成さ
れた変換曲線を変換手段に設定する設定手段と、記憶手
段に記憶されている楽音データの数に対応する数値と選
択データとを乗算し、この乗算値の整数部に基づいて記
憶手段から2つの楽音データを選択する楽音データ選択
手段と、この楽音データ選択手段によって選択された2
つの楽音データを乗算値の小数部に応じた割合で合成す
る合成手段を設けたので、楽音データの数によらずに、
波形の変化特性及びパラメータの変化範囲における楽音
データの割り当ての密度を任意に設定することができ
る。
したがって、電子楽器に適用すると、1つのパラメー
タで波形選択と補間処理とが行われるので、簡易な構成
で多彩な音色変化を実現できるとともに、鍵盤における
波形変化の特性等を任意に設定することができる。ま
た、音高やタッチの変化に基づく波形の変化を極めてス
ムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例の構成を示すブロック
図、第2図は同実施例におけるメモリ部Mの構成を示す
概念図、第3図は波形データの一例を示す図、第4図お
よび第5図は各々同実施例における波形メモリブロック
の割り当て処理を示す概念図、第6図は正規化データの
一例を示す特性図、第7図は正規化データの作成処理を
示すグラフ、第8図は同実施例における楽音信号発生部
10の構成を示すブロック図、第9図は波形メモリ選択部
32における選択処理を示す概念図、第10図は同実施例に
おける読出制御部34の構成を示すブロック図、第11図は
同実施例における補完部36の構成を示すブロック図、第
12図は補完部36の動作を説明するためのタイミングチャ
ート、第13図はこの発明の第2の実施例におけるタッチ
合成回路70の構成を示すブロック図、第14図は同実施例
における楽音信号発生部の構成を示すブロック図、第15
図は第13図に示すクロスフェード制御部75の制御特性を
示す図、第16図は同実施例における波形選択制御部82内
の記憶データを示す図、第17図は波形選択制御部82の選
択処理を示す概念図、第18図は同実施例における正規化
データの一例を示す特性図、第19図は同実施例の一変形
例の構成を示すブロック図、第20図はこの発明の第3の
実施例の構成を示すブロック図、第21図は同実施例にお
けるメモリ構成情報発生部101の処理を示す概念図、第2
2図は同実施例における波形メモリ部のマップ、第23図
は同実施例の変形例における波形メモリ部のマップ、第
24図は各実施例の変形例において用いられる正規化デー
タを示す特性図、第25図は従来装置における波形メモリ
の割り当てを示す説明図である。 5……音色選択操作子(メモリグループ選択手段)、6
……音色番号発生部(メモリグループ選択手段)、15,8
1……正規化テーブル(変換手段)、23……正規化カー
ブ作成部(変換曲線作成手段)、24……書込制御部(設
定手段)、31……枚数レジスタ(波形メモリ選択手
段)、32……波形メモリ選択部(波形メモリ選択手
段)、33……波形メモリディレクトリ(波形メモリ選択
手段)、35,85……乗算器(波形メモリ選択手段)、36
……補間部(合成手段)、82……波形選択制御部(波形
メモリ選択手段)、83……波形枚数レジスタ、101……
メモリ構成情報発生部、103……時分割テーブル読出部
(波形メモリ選択手段)、MG0〜MGN……波形メモリグル
ープ、KC……キーコード(パラメータ)、TD……タッチ
データ(パラメータ)、CTD……合成タッチデータ(パ
ラメータ)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽音を形成するための楽音データを少なく
    とも3つ記憶する記憶手段と、 パラメータの値を変換曲線に従って所定の範囲で正規化
    して、選択データに変換する変換手段と、 前記変換曲線を作成する変換曲線作成手段と、 この変換曲線作成手段によって作成された変換曲線を前
    記変換手段に設定する設定手段と、 前記記憶手段に記憶されている楽音データの数に対応す
    る数値と前記選択データとを乗算し、この乗算値の整数
    部に基づいて前記記憶手段から2つの楽音データを選択
    する楽音データ選択手段と、 この楽音データ選択手段によって選択された2つの楽音
    データを前記乗算値の小数部に応じた割合で合成する合
    成手段と を設けたことを特徴とする波形選択合成装置。
  2. 【請求項2】楽音を形成するための楽音データを少なく
    とも3つ各々含む複数の楽音データメモリグループを記
    憶する記憶手段と、 前記楽音データメモリグループのいずれかを選択するメ
    モリグループ選択手段と、 パラメータの値を変換曲線に従って所定の範囲で正規化
    して、選択データに変換する変換手段と、 前記変換曲線を作成する変換曲線作成手段と、 この変換曲線作成手段によって作成された変換曲線を前
    記変換手段に設定する設定手段と、 前記メモリグループ選択手段によって選択された楽音デ
    ータメモリグループに含まれる楽音データの数に対応す
    る数値と前記選択データとを乗算し、この乗算値の整数
    部に基づいて、前記選択された楽音データメモリグルー
    プに含まれる楽音データから、2つの楽音データを選択
    する楽音データ選択手段と、 この楽音データ選択手段によって選択された前記2つの
    楽音データを前記乗算値の小数部に応じた割合で合成す
    る合成手段と を設けたことを特徴とする波形選択合成装置。
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