JP2590911Y2 - 磁気カード - Google Patents
磁気カードInfo
- Publication number
- JP2590911Y2 JP2590911Y2 JP1992046799U JP4679992U JP2590911Y2 JP 2590911 Y2 JP2590911 Y2 JP 2590911Y2 JP 1992046799 U JP1992046799 U JP 1992046799U JP 4679992 U JP4679992 U JP 4679992U JP 2590911 Y2 JP2590911 Y2 JP 2590911Y2
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- JP
- Japan
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- white
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- film
- card
- magnetic
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- Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カード表面に緻密で美
しい色調のカラー印刷を可能にする磁気カードに関する
ものである。
しい色調のカラー印刷を可能にする磁気カードに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カード表面にカラー印刷を施した
磁気カードを作製する際に、印刷の発色効果を高めるた
めに、表面の磁気テープ等の磁気層を含む全面をシルバ
ーインキで隠蔽した下地層が使用されていた。例えば図
3に示すように、厚さ0.27mmの骨白塩化ビニール
シート11を二重に積層してセンターコア12とし、セ
ンターコア12の両側にそれぞれ厚さ0.1mmの透明
塩化ビニルフィルム13を熱圧により積層し、印刷面と
なる表側の透明塩化ビニルフィルム13上に幅6.5m
mの磁気テープ14を埋設し、表面にシルバーインキを
塗布した後、絵柄を印刷したシート15を熱貼着してい
た。
磁気カードを作製する際に、印刷の発色効果を高めるた
めに、表面の磁気テープ等の磁気層を含む全面をシルバ
ーインキで隠蔽した下地層が使用されていた。例えば図
3に示すように、厚さ0.27mmの骨白塩化ビニール
シート11を二重に積層してセンターコア12とし、セ
ンターコア12の両側にそれぞれ厚さ0.1mmの透明
塩化ビニルフィルム13を熱圧により積層し、印刷面と
なる表側の透明塩化ビニルフィルム13上に幅6.5m
mの磁気テープ14を埋設し、表面にシルバーインキを
塗布した後、絵柄を印刷したシート15を熱貼着してい
た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カラー印刷は、磁気層を隠蔽したシルバーインキの影響
により、その上層の印刷層が粗面化されて発色効果が低
下し、磁気層の上部と他の部分の発色に差が生じ、カー
ド全面に緻密で美しい色調のカラー印刷を行うことがで
きなかった。また、磁気層そのもの、あいはシルバーイ
ンキの色調を生かしたデザインでカラー印刷を行ってい
るものもあるが、色彩に制限を受ける等の問題点もあっ
た。本考案は、磁気層の色調の影響を受けず、所望する
美しい色調のカラー印刷が可能なように、磁気層を完全
に隠蔽した下地層を有する磁気カードを提供することを
目的とするものである。
カラー印刷は、磁気層を隠蔽したシルバーインキの影響
により、その上層の印刷層が粗面化されて発色効果が低
下し、磁気層の上部と他の部分の発色に差が生じ、カー
ド全面に緻密で美しい色調のカラー印刷を行うことがで
きなかった。また、磁気層そのもの、あいはシルバーイ
ンキの色調を生かしたデザインでカラー印刷を行ってい
るものもあるが、色彩に制限を受ける等の問題点もあっ
た。本考案は、磁気層の色調の影響を受けず、所望する
美しい色調のカラー印刷が可能なように、磁気層を完全
に隠蔽した下地層を有する磁気カードを提供することを
目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、アンカー層、
蒸着層、アンカー層、及び白色層を順に積層しさらに表
面に熱可塑性透明樹脂フィルムを設けた白色隠蔽フィル
ムを、白色カード基材表面に設けた透明樹脂フィルムに
埋設した磁気層上に接着して該磁気層を隠蔽し、前記白
色隠蔽フィルムの表面の前記熱可塑性透明樹脂フィルム
を熱圧で平滑化して、カード基材の表面全体を白色化し
たことを特徴とする磁気カードである。
蒸着層、アンカー層、及び白色層を順に積層しさらに表
面に熱可塑性透明樹脂フィルムを設けた白色隠蔽フィル
ムを、白色カード基材表面に設けた透明樹脂フィルムに
埋設した磁気層上に接着して該磁気層を隠蔽し、前記白
色隠蔽フィルムの表面の前記熱可塑性透明樹脂フィルム
を熱圧で平滑化して、カード基材の表面全体を白色化し
たことを特徴とする磁気カードである。
【0005】
【作用】本考案においては、白色カード基材表面の透明
樹脂フィルムに埋設した磁気層上に、熱可塑性透明樹脂
フィルムを表面に設けた白色隠蔽フィルムを接着して磁
気層を隠蔽し、白色隠蔽フィルムの熱可塑性透明樹脂フ
ィルムを熱圧で平滑化して、カード基材の表面全体を白
色化する。したがって、磁気層上のみに白色隠蔽フィル
ムが設けられ、下地層の大半の領域が白色カード基材表
面となるので、下地層表面が白色カード基材の自然な白
色となる。また、白色隠蔽フィルム上及び白色カード基
材表面の双方に透明樹脂フィルムが設けられるので、下
地層の表面全体が、質感に違和感のない透明感のある白
色となる。さらにまた、白色隠蔽フィルムの熱可塑性透
明樹脂フィルム、さらには白色カード基材上の透明樹脂
フィルムが熱圧によって溶融し、白色隠蔽フィルムの熱
可塑性透明樹脂フィルムと白色カード基材の透明樹脂フ
ィルムとが一体化して表面が平滑化されるので、白色隠
蔽フィルムと白色カード基材との領域間に段差や境目が
生じずに完全に平滑になる。これにより、カード基材の
表面にカラー印刷を施しても、部分的に発色差が生ずる
ことなく、緻密で美しい色調の磁気カードとなり、色彩
も制限されず、フリーデザインが可能となって商品価値
を高めることができる。また、白色層と蒸着層との間に
アンカー層を介在させ、このアンカー層を用いて白色層
と蒸着層とを密着接合しているので、接着特性の異なる
白色層と蒸着層を強固に密着接合することができる。
樹脂フィルムに埋設した磁気層上に、熱可塑性透明樹脂
フィルムを表面に設けた白色隠蔽フィルムを接着して磁
気層を隠蔽し、白色隠蔽フィルムの熱可塑性透明樹脂フ
ィルムを熱圧で平滑化して、カード基材の表面全体を白
色化する。したがって、磁気層上のみに白色隠蔽フィル
ムが設けられ、下地層の大半の領域が白色カード基材表
面となるので、下地層表面が白色カード基材の自然な白
色となる。また、白色隠蔽フィルム上及び白色カード基
材表面の双方に透明樹脂フィルムが設けられるので、下
地層の表面全体が、質感に違和感のない透明感のある白
色となる。さらにまた、白色隠蔽フィルムの熱可塑性透
明樹脂フィルム、さらには白色カード基材上の透明樹脂
フィルムが熱圧によって溶融し、白色隠蔽フィルムの熱
可塑性透明樹脂フィルムと白色カード基材の透明樹脂フ
ィルムとが一体化して表面が平滑化されるので、白色隠
蔽フィルムと白色カード基材との領域間に段差や境目が
生じずに完全に平滑になる。これにより、カード基材の
表面にカラー印刷を施しても、部分的に発色差が生ずる
ことなく、緻密で美しい色調の磁気カードとなり、色彩
も制限されず、フリーデザインが可能となって商品価値
を高めることができる。また、白色層と蒸着層との間に
アンカー層を介在させ、このアンカー層を用いて白色層
と蒸着層とを密着接合しているので、接着特性の異なる
白色層と蒸着層を強固に密着接合することができる。
【0006】
【実施例】本考案の一実施例を説明すると、図1は、磁
気テープ14を隠蔽する白色隠蔽フィルム1を示し、ア
クリル樹脂などからなるアンカー層2にアルミまたはす
ずからなる蒸着層3を設け、さらにアクリル樹脂などか
らなるアンカー層21 を積層し、アンカー層21 にチタ
ン白含有の塩化ビニル系インキからなる白色層4を積層
して2〜5μmの厚さとし、さらにこの白色層4上にポ
リエチレンテレフタレート(PET)の透明フィルム5
を積層し、アンカー層2にVMCHタイプの接着剤層6
を設け、合計厚さ22〜35μmの白色隠蔽フィルムに
したものである。
気テープ14を隠蔽する白色隠蔽フィルム1を示し、ア
クリル樹脂などからなるアンカー層2にアルミまたはす
ずからなる蒸着層3を設け、さらにアクリル樹脂などか
らなるアンカー層21 を積層し、アンカー層21 にチタ
ン白含有の塩化ビニル系インキからなる白色層4を積層
して2〜5μmの厚さとし、さらにこの白色層4上にポ
リエチレンテレフタレート(PET)の透明フィルム5
を積層し、アンカー層2にVMCHタイプの接着剤層6
を設け、合計厚さ22〜35μmの白色隠蔽フィルムに
したものである。
【0007】そして、この白色隠蔽フィルム1を磁気テ
ープ14の幅以上にスリットし、これを図2に示すよう
に、表面に埋設された磁気テープ14上に接着剤層6で
貼合した後、熱圧をかけることによって表面のPETの
透明フィルム5を平滑にする。このようにして、全表面
が白一色となった表面に、カラー印刷71 した転写フィ
ルム7を熱貼着し、磁気テープ14上にも他部分と発色
差のない、美しい色調の印刷絵柄71 をもった磁気カー
ド8を得る(図2)。
ープ14の幅以上にスリットし、これを図2に示すよう
に、表面に埋設された磁気テープ14上に接着剤層6で
貼合した後、熱圧をかけることによって表面のPETの
透明フィルム5を平滑にする。このようにして、全表面
が白一色となった表面に、カラー印刷71 した転写フィ
ルム7を熱貼着し、磁気テープ14上にも他部分と発色
差のない、美しい色調の印刷絵柄71 をもった磁気カー
ド8を得る(図2)。
【0008】
【考案の効果】本考案によれば、白色カード基材のもつ
自然な白色を生かした下地層を形成することができると
ともに、質感に違和感のない透明感のある白色にするこ
とができる。また、白色隠蔽フィルムと白色カード基材
との領域間に段差や境目を生じさせずに完全に平滑にす
ることができ、隠蔽跡を目視で判別できなくすることが
できる。これにより、カラー印刷を施しても、部分的に
発色差が生ずることなく、緻密で美しい色調の磁気カー
ドとなり、色彩も制限されず、フリーデザインが可能と
なって商品価値を高めることができる。また、接着特性
の異なる白色層と蒸着層を強固に密着接合することがで
き、剥離強度に優れた磁気カードを提供することができ
る。
自然な白色を生かした下地層を形成することができると
ともに、質感に違和感のない透明感のある白色にするこ
とができる。また、白色隠蔽フィルムと白色カード基材
との領域間に段差や境目を生じさせずに完全に平滑にす
ることができ、隠蔽跡を目視で判別できなくすることが
できる。これにより、カラー印刷を施しても、部分的に
発色差が生ずることなく、緻密で美しい色調の磁気カー
ドとなり、色彩も制限されず、フリーデザインが可能と
なって商品価値を高めることができる。また、接着特性
の異なる白色層と蒸着層を強固に密着接合することがで
き、剥離強度に優れた磁気カードを提供することができ
る。
【図1】本考案のカードに使用される白色隠蔽フィルム
の構成説明図である。
の構成説明図である。
【図2】本考案の磁気カードの構成説明図である。
【図3】従来の磁気カードの構成説明図である。
1 白色隠蔽フィルム 2 アンカー層 21 アンカー層 3 蒸着層 4 白色層 5 透明フィルム 6 接着剤層 71 印刷絵柄 8 磁気カード 11 骨白塩化ビニールシート 12 センターコア 13 透明塩化ビニールフィルム 14 磁気テープ 15 シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松村 要 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共 同印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−25318(JP,A) 実開 昭57−98540(JP,U) 実開 平2−34281(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B42D 15/10 501 G11B 5/80
Claims (1)
- 【請求項1】 アンカー層、蒸着層、アンカー層、及び
白色層を順に積層しさらに表面に熱可塑性透明樹脂フィ
ルムを設けた白色隠蔽フィルムを、白色カード基材表面
に設けた透明樹脂フィルムに埋設した磁気層上に接着し
て該磁気層を隠蔽し、前記白色隠蔽フィルムの表面の前
記熱可塑性透明樹脂フィルムを熱圧で平滑化して、カー
ド基材の表面全体を白色化したことを特徴とする磁気カ
ード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992046799U JP2590911Y2 (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 磁気カード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992046799U JP2590911Y2 (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 磁気カード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06783U JPH06783U (ja) | 1994-01-11 |
JP2590911Y2 true JP2590911Y2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=12757384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992046799U Expired - Fee Related JP2590911Y2 (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 磁気カード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2590911Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4517571B2 (ja) * | 2002-10-30 | 2010-08-04 | 凸版印刷株式会社 | オーバープリントカード |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6220899Y2 (ja) * | 1980-12-04 | 1987-05-27 | ||
JPS6425318A (en) * | 1987-07-22 | 1989-01-27 | Dainippon Ink & Chemicals | Production of magnetic card and magnetic card |
JPH0234281U (ja) * | 1988-08-26 | 1990-03-05 |
-
1992
- 1992-06-12 JP JP1992046799U patent/JP2590911Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06783U (ja) | 1994-01-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |