JP2590804Y2 - 室内取付型検出器 - Google Patents

室内取付型検出器

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JP2590804Y2
JP2590804Y2 JP1993016857U JP1685793U JP2590804Y2 JP 2590804 Y2 JP2590804 Y2 JP 2590804Y2 JP 1993016857 U JP1993016857 U JP 1993016857U JP 1685793 U JP1685793 U JP 1685793U JP 2590804 Y2 JP2590804 Y2 JP 2590804Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、事務所、病院などの建
築物の天井、壁面等に埋め込み設置される室内取付型検
出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビルディング等においては、
空調制御を行ったり、盗難、火災等を防止するため、温
湿度検出器、赤外線検出器、火災感知器等の各種検出器
を天井や壁面に埋め込み設置している。この種の検出器
の取付構造としては、センサが取付けられたケースを壁
面等に設けた凹部にはめ込み、ねじ等の締結手段によっ
て固定する方法が最も一般的である(例:実公平4−5
4550号公報)。また、他の方法として、例えば実公
平3−42544号公報に開示されている取付装置も知
られている。この取付装置は、「へ」の字状に屈曲形成
された取付金具を止めねじによってケース本体の背面側
に起伏自在に取り付け、この取付金具とケース本体前面
に設けた鍔部とで天井板等の取付面を挟持することでケ
ース本体を固定するように構成したものである。
【0003】検出器のケースとしては、単一型(実公平
3−42544号公報)と分割型(実公平4−5455
0号公報)の2種類があり、そのうち分割型において
は、ケースを壁面等に固定される第1のケースと、この
第1のケースに固定される第2のケースとで構成し、第
1のケースに外部コードが接続される外部端子を設け、
第2のケースにセンサが接続される内部端子を設け、第
2のケースを第1のケースに組み込む際内部端子を外部
端子に接触させるようにしている。このようにケースを
2分割形成した検出器にあっては取付工事の際、工期の
関係で室内工事が終わる前に検出器の取り付けをせざる
を得ない場合であっても、第1のケースのみを取り付け
ておくだけで室内工事終了後第2のケースを第1のケー
スに組み込むことができるため、センサを傷つけられる
といった心配がなく、またセンサの点検、交換時等にお
いては第2のケースを第1のケースから取り外すだけ
で、第1のケースについては壁面等から取り外す必要が
なく、作業性に優れているという利点を有する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、ケース
を2分割形成した従来装置にあっては、単に内部端子を
外部端子に接触させているだけであるため、ケースの製
造誤差、端子の組付け誤差、位置ズレ等が大きいと、確
実な接触が得られなくなったり、あるいはまた第1,第
2の端子のいずれか一方を弾性片、他方を金属片または
ピンで構成し、弾性片で金属片またはピンを弾性的に挟
持するように構成した端子接続構造にあっては各弾性片
に対して均等な接触圧が得られず、そのため接触の信頼
性が低いという問題があった。また、外部端子の周囲は
防塵構造となっていないため、天井裏の埃等が付着し易
く、一層接触の信頼性を低下させるという問題もあっ
た。
【0005】したがって、本考案は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、外部端子と内部端子を良好に接触させることがで
き、接触の信頼性を向上させると共に、外部端子と内部
端子の接触部を埃等から良好に保護することができるよ
うにした室内取付型検出器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
第1の考案は、壁面、天井等に埋め込み設置される外ケ
ースと、この外ケースに設けた外部端子取付部に固定さ
れた外部端子と、この外部端子の一構成要素であって一
端部が前記外部端子取付部に固定され、他端部が揺動自
在で内部端子を弾性的に保持する保持部を形成する接点
ばねと、同じく前記外部端子の一構成要素であって前記
外部端子取付部に固定され、外部コードおよび前記接点
ばねが接続される端子金具と、センサ、回路基板、内部
端子等を内蔵し前記外ケース内に収納配置される内ケー
スとを備え、前記外部端子は前記接点ばねを覆い、かつ
前記外部端子取付部と共に前記接点ばねの収納空間を形
成することを特徴とする。第2の考案は、上記第1の考
案において、接点ばねの保持部は、一対1組からなる複
数組の弾性片からなり、これら弾性片によって内部端子
を多点保持することを特徴とする。
【0007】
【作用】接点ばねの保持部は内部端子を保持するとき、
揺動することで外ケース、内ケースの製造誤差、外部端
子、内部端子の取付け誤差等を吸収する。端子金具は
部端子取付部と共に接点ばねの収納空間を形成し、埃等
から接点ばねを保護する。保持部は一対1組からなる複
数組の弾性片からなり、内部端子と多点接触する。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本考案に係る室内取付型検出器
の一実施例を示す断面図、図2は同検出器の分解斜視
図、図3は外ケースの背面図、図4は図3のIV−IV
線断面図、図5は外ケースの正面図、図6は内ケースの
背面図、図7は外部端子の取付構造を示す断面図、図8
は接点ばねと内部端子の斜視図である。これらの図にお
いて、本実施例は天井板1に設けられた取付孔2に嵌挿
配置され、人体等から放射される赤外線を検出すること
により在室者の有無を検知し、室内の温湿度制御を行う
天井取付型在室検出器3に適用した場合を示す。このよ
うな在室検出器3は、図1および図2に示すように、外
ケース5と、外ケース5の背面に着脱自在に取付けられ
る端子カバー6と、外ケース5内に嵌挿配置される内ケ
ース7と、外ケース5の前面に着脱自在に取り付けられ
る前面カバー8等を有している。
【0009】前記外ケース5は、樹脂の射出成形によっ
て一体に形成されるもので、前記取付孔2の穴径より小
さい外径を有し前面が開放する円筒状の本体5Aと、本
体5Aの前端部外周面に突設されパッキン9を介して天
井板1の表面、すなわち室内側面1aに密接される鍔部
5Bとを備え、本体5Aの背面には一対の係合孔10,
11(図5)と、ねじ取付孔12(図1〜図5)と、そ
れぞれ6つからなる長孔13(図5)と、外部端子取付
部14(図2〜図4)がそれぞれ形成されている。
【0010】図5において、前記一対の係合孔10,1
1は、前記内ケース7を係止するもので、互いに180
°の位相差をもって形成され、それぞれ平面視鈎形を呈
することにより、外ケース5の中心方向に向かう径方向
穴部10a,11aと、径方向穴部10a,11aの内
端に連接された周方向穴部10b,11bとで構成され
ている。
【0011】前記ねじ取付孔12(図1〜図5)は、外
ケース5の背面中央に形成されており、後述する取付ね
じ27が外ケース5の内側から回転自在に貫通して配設
されている。
【0012】前記長孔13は、前記係合孔10,11間
にそれぞれ3つずつ周方向に所定の間隔をおいて周方向
に長く形成されている。
【0013】前記外部端子取付部14は、主として図2
および図3に示すように周方向に一定の間隔をおいて平
行に対設された一対の取付壁14a,14bで構成され
ており、これら取付壁14a,14bの内側面には外部
端子15の端子金具16を支持する支持部17がそれぞ
れ一体に突設されている。そして、外部端子取付部14
は、外ケース5の中心を通り前記一対の係合孔10,1
1を結ぶ仮想線18(図3、図5)を挟んでその両側に
3つずつ対向配置されており、かつ同じ側の3つの外部
端子取付部14は互いに密接して設けられている。
【0014】前記外部端子15は、図3、図4、図7お
よび図8に示すように前記端子金具16と、接点ばね1
9と、外部コード20を端子金具16に接続するビス2
1とで構成されている。端子金具16は、適宜板厚、幅
および長さを有する金属板のプレス加工によって折り曲
げ形成されるもので、略直交する2つの斜面22a,2
2b(図7)を有する側面視「へ」の字状の中央部16
Aと、中央部16Aの一端に延設された水平基部16B
と、中央部16Aの他端および水平基部16Bの反中央
部側端に一体に延設された幅狭部16C,16Dとから
なり、前記一対の取付壁14a,14b間に配設され中
央部16Aの両側縁部が支持部17によって支持される
ことにより、前記一対の取付壁14a,14bと共に接
点ばね19を収納する収納空間A(図7)を形成してい
る。中央部16Aの長辺側斜面22bは、前記ビス21
がねじ込まれ、外部コード20の一端が接続されること
により、外部コード20の接続部を形成している。端子
金具16の両端に設けられた幅狭部16C,16Dは、
外ケース5に設けられた係止穴23,24にそれぞれ後
方から挿入係止されており、これにより端子金具16を
外部端子取付部14に固定している。
【0015】図7および図8において、前記接点ばね1
9は、薄い板ばねの折り曲げ加工によって図に示す如き
形状に形成されることにより、板状基部19aと、板状
基部19aの一端より前方に略直角に折曲された弾性変
形部19bと、弾性変形部19bの反板状基部側端より
板状基部19aとは反対側に略直角に折曲された折曲部
19cと、折曲部19cの前面側に3辺を取り囲む如く
設けられたコ字状の端子受け部19dと、端子受け部1
9dに設けられ後述する内部端子25を弾性的に保持す
る保持部19eとからなり、板状基部19aが前記端子
金具16の水平基部16Bの前面に溶接固定され、保持
部19eが長孔13に対応するよう前記端子金具16の
中央部16Aの前方に位置している。したがって、端子
金具16を外部端子取付部14に取付けると、保持部1
9eは前記収納空間A内に位置し、埃等の付着から保護
される。前記保持部19eは、端子受け部19dの対向
する2辺の先端部を内側に折り曲げて形成された一対1
組とする2組、合計4つの弾性片119からなり、これ
らによって内部端子25を弾性的に4点保持する。そし
て、このように形成された接点ばね19の板状基部19
aは、前記端子金具16の各幅狭部16C,16Dが外
ケース5の係止穴23,24にそれぞれ挿入係止される
と、外ケース5の背面に突設された受け台26に密接固
定され、この板状基部19aに連接された弾性変形部1
9b、折曲部19cおよび端子受け部19dが外ケース
5の背面および前記一対の取付壁14a,14bから離
間され揺動自在とされている。このように接点ばね19
の板状基部19aより先端側を揺動自在としておくと、
外ケース5、内ケース7の製造誤差、接点ばね19、内
部端子25の位置ズレ等が大きい場合でも、接点ばね1
9と内部端子25を接続する際、弾性変形部19bが図
7矢印方向に弾性変形して保持部19eを揺動させるの
で、前記誤差、位置ズレ等を効果的に吸収することがで
き、各弾性片119を内部端子25に対して略等しい接
触圧で接触させることができる。
【0016】図1および図2において、前記端子カバー
6は、外ケース5と略同一の外径を有して前面が開放す
る円筒状に形成され、前面に周方向に180°ずれて一
対の係合爪28が一体に突設されており、これらの係合
爪28は前記外ケース5の外周面後端部に形成された係
合凹部29に係合される。この場合、端子カバー6の外
ケース5に対する位置決めは厳密さを要求されず、その
ため係合凹部29は外ケース5の周方向に等配されて例
えば6つ形成されており、そのうち180°ずれて互い
に対向する任意の2つが端子カバー6の係止に供され
る。また、端子カバー6には一対の外部コード導出孔3
0が形成されている。この外部コード導出孔30は、端
子カバー6の背面に形成された丸孔部31と、周面に軸
線方向全長にわたって形成され前記丸孔部31に連通す
るスリット部32とで構成されている。さらに、端子カ
バー6の外周面後端部にはそれぞれ一対からなるガイド
孔34a,34bおよび傾斜部35a,35bが180
°の位相差をもって形成されている。ガイド孔34aと
傾斜部35aおよびガイド孔34bと傾斜部35bはそ
れぞれ同位置に形成されている。そして前記端子カバー
6の内部中央には前記取付ねじ27が回転自在に貫通さ
れる円筒部36が一体に突設されている。
【0017】前記内ケース7は、図1、図2、図4およ
び図6に示すように前記外ケース5の本体5Aに嵌挿さ
れる前面が開放した円筒状の本体7Aと、本体7Aの前
端部外周面に一体に突設された鍔部7Bとからなり、本
体7Aが外ケース5内に正しく嵌挿されると鍔部7Bの
裏面が外ケース5の鍔部5Bの前面に密接されるよう構
成されている。鍔部7Bの前面中央部には断面V字状の
環状突起からなる水切山37(図1、図2)が一体に突
設されている。
【0018】前記内ケース7の背面には前記内部端子2
5が貫通して設けられると共に、一対の係合部38,3
9が一体に突設されている。内部端子25は、前記外ケ
ース5の各外部端子15に対応して同心円上に突設され
るもので、インサート成形によって内ケース7と一体に
形成されている。係合部38,39は、前記外ケース5
の係合孔10,11に対応して突設されるもので、図2
に示すようにそれぞれ側面視逆L字状に形成されること
により、内ケース7の後方に向かって延在する垂直基部
38a,39aと、垂直基部38a,39aの先端に内
ケース7の外側に向かった延設された水平部38b,3
9bとからなり、内ケース7が外ケース5に嵌挿される
と、係合孔10,11の径方向穴部10a,11aに図
5二点鎖線で示すようにそれぞれ挿入され、この状態で
内ケース7を図5時計方向に回動させると、垂直基部3
8a,39aが周方向穴部10b,11bに移動して水
平部38b,39bが外ケース5の背面に当接係合し、
内ケース7を外ケース5に着脱可能に固定する。
【0019】この場合、内ケース7を180°回転させ
て外ケース5に嵌挿すると、異なった外部端子15と内
部端子25が接続されて電気回路が破損したり、検出器
として正常に機能しなくなるため、係合孔10,11の
径方向穴部10a,11aと係合部38,39の形状を
それぞれ異ならせ、径方向穴部10aと係合部38の水
平部38bを互いに嵌合し得る台形に、径方向穴部11
aと係合部39の水平部39bを同じく互いに嵌合し得
る矩形にそれぞれ形成し、係合部38の水平部38bが
径方向穴部11aに対しては嵌合しないようにしてい
る。
【0020】また、前記係合部38,39の水平部38
b,39bが図5二点鎖線で示すように係合孔10,1
1の径方向穴部10a,11aにそれぞれ挿入される
と、各内部端子25は、対応する長孔13に外ケース5
の内側から挿入されて外ケース5の後方に突出し、内ケ
ース7を時計方向に回転させることによりその突出部が
図4および図8に示すように前記接点ばね19の保持部
19e間に挿入されて4点接触し、これによって外部端
子15と内部端子25が電気的および機械的に接続され
る。したがって、内ケース7の外ケース5に対する取付
作業および外部端子15と内部端子25の電気的、機械
的接続作業は、ワンタッチで同時に行われる。
【0021】図1、図2および図4において、前記内ケ
ース7の内部にはさらにセンサ40を実装してなる回路
基板41等が収納されている。回路基板41は、前後に
離間して配設された2枚の配線基板41A,41Bから
なり、後方に位置する配線基板41Aは取付ねじ孔の両
面の周囲にプリント配線パターンのランド部を有しこの
ランド部が前記各内部端子25の前面に接触され止めね
じ43によってねじ止め固定されることにより、各内部
端子25と電気的に接続されている。一方、前方に位置
する配線基板41Bは、内ケース7の内周面に突設され
た複数個のねじ取付部44の前面に止めねじ45によっ
て後述するレンズホルダ46と共に共締め固定され、リ
ード線47によって前記後方に位置する配線基板41A
と電気的に接続されている。
【0022】前記レンズホルダ46は、両端開放の筒状
体に形成され、後端側開口部内側面に前記止めねじ45
が挿通されるねじ取付孔を有する一対のねじ取付部50
が一体に突設され、前端側開口部には樹脂によって皿状
に形成されたレンズ51が嵌着固定されている。レンズ
51はフレネルレンズからなり、外周縁部がレンズホル
ダ46の内周面前端部に設けられた段差面52(図1、
図4)に密接されると共に、レンズホルダ46の内周面
前端部に突設された例えば4つの係合爪53(図4)に
よって前記段差面52に固定されており、これにより赤
外線センサ40との距離が一義的に決定され、センサ4
0をレンズ51の焦点位置に正確に設置するようにして
いる。
【0023】前記前面カバー8は浅底皿状に形成される
ことにより、外ケース5および内ケース7の前面を被う
円板部8Aと、この円板部8Aの表面外周に突設された
円筒部8Bとからなり、円板部8Aの中央には前記内ケ
ース7の内径より大きく鍔部7Bの外径より小さい開口
54が開設されており、円筒部8Bが前記外ケース5の
鍔部5B外周面に嵌合するようになっている。また、円
板部8Aの内面で開口部54の周囲には前記内ケース7
の鍔部7Bを係止する、例えば4つの係合爪55(図
2、図6)が一体に突設されると共に、前記開口部54
を気密に被うカバー56が配設されている。カバー56
は、ポリエチレン樹脂等によって皿状に形成されて中央
部が前記開口部54に後方から嵌合され、外周部が前記
円板部8Aの内面内周部に密接され、その表面に前記内
ケース7の鍔部7Bがリング状のカバーパッキン57を
介して密接される。カバーパッキン57は、外径がカバ
ー56の外径より大きく、内径がカバー56の外径より
若干小さく設定されることにより、前面カバー8の円板
部8A内面とカバー56の外周部裏面に共通に密接され
ており、前面カバー8が前記係合爪55によって内ケー
ス7に取付けられると圧縮されて開口部54とカバー5
6との隙間および円板部8A内面とカバー56との隙間
を気密にシールする。さらに、前記前面カバー8の内面
には一対の位置決め用突起58(図6)が一体に突設さ
れており、この突起58は前面カバー8の取付時に内ケ
ース7の鍔部7B外周面に形成された切欠凹部59に係
合し前面カバー8を位置決めする。
【0024】図1および図2において、前記端子カバー
6の外周には外ケース5を天井板1に係止固定する取付
ブラケット60が配設されている。この取付ブラケット
60は、中央に前記取付ねじ27が螺合するねじ孔61
を有する剛性の高い金属板62と、金属板62の前面に
固定された板ばね63とで構成されている。板ばね63
は、コ字状に折曲形成されることにより、前後方向に延
在する左右一対の開閉脚63a,63bと、これら開閉
脚63a,63bの後端を連結する連結部63cとから
なり、連結部63cが前記金属板62に係止され、開閉
脚63a,63bが端子カバー6の外周面後端部に設け
られた前記ガイド孔34a,34bに後方からそれぞれ
摺動自在に挿通されている。また、開閉脚63a,63
bは、長手方向中央部に内側にV字状に屈曲する屈曲部
65を有し、前記取付ねじ27によって取付ブラケット
60が前後移動されると、この屈曲部65が端子カバー
6の外周面後端部に形成された前記傾斜部35a,35
bに対して当接、離反し、これによって開脚もしくは閉
脚されるよう構成されている。すなわち、本実施例にお
いては板ばね63として閉脚習性が付与されているもの
を用い、この板ばね63を取付ねじ27の先端側に移動
させると、図1の二点鎖線で示すように屈曲部65が端
子カバー6の後方に位置するため、開閉脚63a,63
bが閉脚状態を保持する。この閉脚状態における屈曲部
65の間隔は、端子カバー6の外径より小さく、開閉脚
63a,63bの前半部が外ケース5および端子カバー
6の外周面に密接し、これによって天井板1の取付孔2
からの外ケース5の抜き出しを可能にしている。今、二
点鎖線で示すように取付ブラケット60が取付ねじ27
の先端側に位置している状態で取付ねじ27を回転操作
して取付ブラケット60を前方に移動させると、板ばね
63の屈曲部65の頂部が端子カバー6の傾斜部35
a,35bにそれぞれ当接するため、開閉脚63a,6
3bは徐々に開脚される。そして、取付ブラケット60
が一定距離前進移動すると、板ばね63の前端が天井板
1の裏面、すなわち天井裏側面1bに当接して外ケース
5の鍔部5Bを天井板1の天井裏側面1bに押し付け
る。したがって、外ケース5の鍔部5Bと板ばね63は
天井板1を挟持し、これによって外ケース5を天井板1
に固定する。外ケース5を取り外す場合は、上記とは反
対に取付ねじ27を回転操作し、取付ブラケット60を
後退移動させればよい。すると、板ばね63の屈曲部6
5が端子カバー6の後方に移動し、開閉脚63a,63
bが自身の閉脚習性によって閉脚するため、外ケース5
を天井板1の取付孔2から簡単に取り外すことができ
る。
【0025】なお、外ケース5の天井板1への取付作業
は、当然のことながら内ケース7の取付け前に行なわれ
る。また、板ばね63は1つに限らず複数個使用するこ
とが可能であり、例えば2つ使用する場合は互いに直交
するよう90°ずらして金属板62に取り付ければよ
い。
【0026】ここで、本実施例においては板ばね63と
して閉脚習性を有するばねを用いた場合について説明し
たが、これに限らず開脚習性を有する板ばねであっても
よいことは勿論である。その場合は傾斜部35a,35
bはかならずしも必要ではなく、ガイド孔34a,34
bが外ケース5の固定時に開閉脚63a,63bの開脚
角度を規制し、また取付ブラケット60の後退移動に伴
い開閉脚63a,63bを閉脚させる。
【0027】なお、上記実施例は在室検出器3に適用し
た場合について説明したが、本考案はこれに何等特定さ
れるものではなく、種々の変更、変形が可能であり、例
えば係合孔10,11を内ケース7に、係合部38,3
9を外ケース5に設けることが可能である。また、在室
検出器に限らず、温湿度検出器、火災感知器、侵入検知
器等にもそのまま適用することができ、また異なった複
数個のセンサを内ケース7に収納配置して複合型検出器
とすることも可能である。さらに、本実施例は検出器3
を天井板1の取付孔2に埋め込み設置したが、壁面に埋
め込み設置してもよい。
【0028】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る室内取
付型検出器は、外部端子を有する外ケースと、内部端子
を有し外ケースに収納配置される内ケースとを備え、外
部端子として一端部が外ケースの外部端子取付部に固定
され、他端部が揺動自在な接点ばねを含み、この接点ば
ねの他端部に前記内部端子を弾性的に保持する保持部を
設けたので、外ケース、内ケースの製造誤差、外部端
子、内部端子の位置ズレ等が大きくとも、保持部が揺動
することで内部端子と保持部を確実に接続することがで
きる。また、本考案は保持部を一対1組とする複数組の
弾性片で構成し、内部端子と多点接触させているので、
接触の信頼性が高く、その上保持部が揺動することで、
各弾性片との接触抵抗値を略等しくすることができる。
また、本考案は端子金具と外部端子取付部とで接点ばね
の収納空間を形成しているので、接点ばねと内部端子と
の接触部を埃等から良好に保護することができるなど、
その実用的効果は非常に大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る室内取付型検出器の一実施例を示
す断面図である。
【図2】同検出器の分解斜視図である。
【図3】外ケースの背面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】外ケースの正面図である。
【図6】内ケースの背面図である。
【図7】外部端子の取付構造を示す断面図である。
【図8】接点ばねと内部端子の斜視図である。
【符号の説明】
1 天井板 2 取付孔 3 在室検出器 5 外ケース 6 端子カバー 7 内ケース 8 前面カバー 15 外部端子 16 端子金具 19 接点ばね 19e 保持部 20 外部コード 25 内部端子 34a,34b ガイド孔 35a,35b 傾斜部 40 センサ 41 回路基板 119 弾性片 A 収納空間

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面、天井等に埋め込み設置される外ケ
    ースと、この外ケースに設けた外部端子取付部に固定さ
    れた外部端子と、この外部端子の一構成要素であって一
    端部が前記外部端子取付部に固定され、他端部が揺動自
    在で内部端子を弾性的に保持する保持部を形成する接点
    ばねと、同じく前記外部端子の一構成要素であって前記
    外部端子取付部に固定され、外部コードおよび前記接点
    ばねが接続される端子金具と、センサ、回路基板、内部
    端子等を内蔵し前記外ケース内に収納配置される内ケー
    スとを備え、前記外部端子は前記接点ばねを覆い、かつ
    前記外部端子取付部と共に前記接点ばねの収納空間を形
    成することを特徴とする室内取付型検出器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の室内取付型検出器におい
    て、接点ばねの保持部は、一対1組とする複数組の弾性
    片からなり、これら弾性片によって内部端子を多点保持
    することを特徴とする室内取付型検出器。
JP1993016857U 1993-03-15 1993-03-15 室内取付型検出器 Expired - Lifetime JP2590804Y2 (ja)

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