JPH0670094U - 天井取付型検出器 - Google Patents

天井取付型検出器

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JPH0670094U
JPH0670094U JP1686293U JP1686293U JPH0670094U JP H0670094 U JPH0670094 U JP H0670094U JP 1686293 U JP1686293 U JP 1686293U JP 1686293 U JP1686293 U JP 1686293U JP H0670094 U JPH0670094 U JP H0670094U
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ceiling
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JP1686293U
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良之 金井
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Azbil Corp
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Azbil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一つの検出器で室内と天井裏の状態を監視す
ることができ、また取り付け、配線作業、メインテナン
ス等が容易で作業性を向上させる。 【構成】 天井板2に火災感知器10を埋め込み設置す
る。感知器10は、外ケース11と、外ケース11内に
嵌挿される内ケース12と、外ケース11および内ケー
ス12の前面を覆う前面カバー14を備え、内ケース1
2内にセンサ60を収納配置する。前面カバー14に室
内1と内ケース12の内部とを連通させる流通孔62を
形成し、外ケース11と内ケース12に天井裏3と内ケ
ース12の内部とを連通させる通気孔22,52をそれ
ぞれ形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、事務所、ホテル、病院などの建築物の天井に埋め込み設置される天 井取付型検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ビルディング等においては、空調制御を行ったり、盗難、火災等を 防止するため、温湿度検出器、赤外線検出器、火災感知器等の各種検出器を天井 や壁面に埋め込み設置している。図9は室内および天井裏のガス漏れ、出火等の 異常を監視する感知器の取付構造を示す従来例で、1は室内、2は天井板、3は 天井裏、4は天井板2の室内側面に設置され室内1の火災を検知する火災感知器 、5は天井裏3のガス漏れ、出火等を検知するガス漏れまたは火災感知器、6は 感知器4,5の検出信号により警報を発する警報装置である。 このように、従来は天井裏2のガス漏れ、出火等の異常を検知するガス漏れま たは火災感知器5を室内用の火災感知器4とは別個独立に天井裏3に設置してい た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記したように従来は室内専用の火災感知器4と、天井裏専用のガス漏れまた は火災感知器5を個々独立に配設しているので、感知器の数が増加し、特に天井 裏側は感知器5の取り付け、配線作業、メインテナンス等が面倒であると言う問 題があった。また、警報装置6に監視点数の多いものを使用しなければならず、 コストアップの原因になるという問題もあった。
【0004】 したがって、本考案は上記したような従来の問題点に鑑みてなされたもので、 その目的とするところは、一つの検出器で室内と天井裏の状態を監視することが でき、また取り付け、配線作業、メインテナンス等が容易で作業性を向上させる ようにした天井取付型検出器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、外部コードが接続される外部端子を有して 天井に配設される外ケースと、センサ、配線基板、内部端子等を内蔵し前記外ケ ース内に収納配置される内ケースと、内ケースの前面開口部を覆う前面カバーと を備え、この前面カバーに室内空気が内ケース内に流通する流通孔を形成し、か つ前記外ケースおよび内ケースに互いに連通し天井裏の空気が内ケース内に流通 する通気孔をそれぞれ形成したものである。
【0006】
【作用】
本考案において、室内のガス、煙等は前面カバーの流通孔を通って内ケース内 に流入し、センサによって検出される。天井裏のガス、煙等は外ケースおよび内 ケースの通気孔を通って内ケース内に流入し、センサによって検出される。
【0007】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図1は本考案を天井取付型火災感知器に適用した場合の一実施例を示す概略構 成図、図2は同感知器の断面図、図3は同感知器の分解斜視図、図4は外ケース の正面図、図5は外ケースの背面図、図6は図5のVI−VI線拡大断面図、図 7は接点ばねと内部端子の斜視図、図8は内ケースの背面図である。図1におい て、本実施例は1つの火災感知器10を天井板2に埋め込み設置し、これにより 室内1および天井裏3の出火を検知するようにしたものである。以下、火災感知 器10の構成等を図2〜図8に基づいて詳述する。
【0008】 図2および図3において、火災感知器10は、2分割形成された2重筒構造を なす外ケース11および内ケース12と、外ケース11の背面に着脱自在に取り 付けられる端子カバー13と、外ケース11および内ケース12の前面に着脱自 在に取り付けられる前面カバー14等を有している。
【0009】 前記外ケース11は、樹脂の射出成形によって一体に形成されるもので、天井 板2に設けられた取付孔15の穴径より小さい外径を有し前面が開放する円筒状 の本体11Aと、本体11Aの前端部外周面に突設されパッキン16を介して天 井板2の室内側面2aに密接されるフランジ部11Bとを備え、本体11Aの背 面には一対の係合孔17,18(図4)と、ねじ取付孔19(図2,図4,図5 )と、それぞれ6つからなる長孔20(図4)および外部端子取付部21(図2 ,図5,図6)がそれぞれ形成され、また周面後端側には本体11Aを天井裏3 に連通させる軸線方向に長い、例えば6つの細長い通気孔22が周方向に等配さ れて形成されている。
【0010】 図4において、前記一対の係合孔17,18は、前記内ケース12を係止する もので、互いに180°の位相差をもって形成され、それぞれ平面視鉤形(L字 形)を呈することにより、外ケース11の中心方向に向かう径方向穴部17a, 18aと、径方向穴部17a,18aの内端に連接された周方向穴部17b,1 8bとで構成されている。
【0011】 前記ねじ取付孔19は、外ケース11の背面中央に形成されており、後述する 取付ねじ46が外ケース11の内側から回転自在に貫通して配設されている。
【0012】 前記長孔20は、前記係合孔17,18間にそれぞれ3つずつ周方向に所定の 間隔をおいて形成されている。
【0013】 前記外部端子取付部21は、主として図5および図6に示すように周方向に一 定の間隔をおいて平行に対設された一対の取付壁24a,24bで構成されてお り、これら取付壁24a,24bの内側面には外部端子25の端子金具26を支 持する支持部27がそれぞれ一体に突設されている。そして、外部端子取付部2 1は、外ケース11の中心を通り前記一対の係合孔17,18を結ぶ仮想線29 (図5)を挟んでその両側に3つずつ対向配置されており、かつ同じ側の3つの 外部端子取付部21は互いに内側端を密接して設けられている。
【0014】 図6において、前記外部端子25は前記端子金具26と、接点ばね30とで構 成され、外部コード31の一端がビス32によって端子金具26に接続されてい る。端子金具26は、適宜板厚、幅および長さを有する金属板のプレス加工によ って折り曲げ形成されるもので、略直交する2つの斜面33a,33bを有する 側面視「へ」の字状の中央部26Aと、中央部26Aの一端に延設された水平基 部26Bと、中央部26Aの他端および水平基部26Bの反中央部側端に一体に 延設された幅狭部26C,26Dとを一体に備えて、前記一対の取付壁24a, 24b間に配設され、中央部26Aの両側縁部が支持部27(図5)によって支 持されることにより、前記一対の取付壁24a,24bと共に接点ばね30を収 納する収納空間Aを形成している。中央部26Aの長辺側斜面33bは、前記ビ ス32がねじ込まれ、外部コード31の一端が接続されることにより、外部コー ド31の接続部を形成している。端子金具26の両端に設けられた幅狭部26C ,26Dは、外ケース11に設けられた係止穴34,35にそれぞれ後方から挿 入係止されており、これにより端子金具26を外部端子取付部21に固定してい る。 なお、外部コード31の他端は警報装置6(図1)に接続されている。
【0015】 図6および図7において、前記接点ばね30は、薄い板ばねの折り曲げ加工に よって図に示す如き形状に形成されることにより、板状の基部30aと、基部3 0aの一端より前方に略直角に折曲された弾性変形部30bと、弾性変形部30 bの反基部側端より基部30aとは反対側に略直角に折曲された折曲部30cと 、折曲部30cの前面側に3辺を取り囲む如く設けられたコ字状の端子受け部3 0dと、端子受け部30dに設けられ後述する内部端子38を弾性的に保持する 保持部30eとからなり、基部30aが前記端子金具26の水平基部26Bの前 面に溶接固定され、保持部30eが前記収納空間A内にあって長孔20の両側に 位置している。また保持部30eは、端子受け部30dの対向する2辺の先端部 を内側に折り曲げて形成された一対1組とする2組、合計4つの弾性片130か らなり、これらによって内部端子38を弾性的に4点保持する。そして、このよ うに形成された接点ばね30の基部30aは、前記端子金具26の各幅狭部26 C,26Dが外ケース11の係止穴34,35にそれぞれ挿入係止されると、外 ケース11の背面に突設された受け台37に密接固定され、弾性変形部30b、 折曲部30cおよび端子受け部30dが外ケース11の背面および前記一対の取 付壁24a,24bから離間して揺動自在とされている。このように接点ばね3 0の基部30aより先端側を揺動自在にしておくと、外ケース11、内ケース1 2の製造誤差、接点ばね30、内部端子38との相対的位置ズレ等が大きい場合 でも、接点ばね30と内部端子38を接続する際、弾性変形部30bが図6矢印 方向に弾性変形して保持部30eを揺動させるので、前記誤差、位置ズレ等を効 果的に吸収することができ、各弾性片130を内部端子38に対して略等しい接 触圧で接触させることができる。
【0016】 図2および図3において、前記端子カバー13は、外ケース11と略同一の外 径を有して前面が開放する円筒状に形成され、前面に周方向に180°ずれて一 対の係合爪40が一体に突設されており、これらの係合爪40は前記外ケース1 1の外周面後端部に形成された係合凹部41に係合される。この場合、前記端子 カバー13の外ケース11に対する回転方向の位置決めは厳密さを要求されず、 そのため係合凹部41は前記各通気孔22の終端に連接されることにより6つ形 成されており、そのうち180°ずれて互いに対向する任意の2つが端子カバー 13の係止に供される。また、端子カバー13には一対の外部コード導出孔42 が形成されている。この外部コード導出孔42は、端子カバー13の背面に形成 された丸孔部42aと、周面に軸線方向全長にわたって形成され一端が前記丸孔 部42aに連接され他端が端子カバー13の前面開口部に開放するスリット部4 2bとで構成されている。
【0017】 この場合、単に丸孔部42aのみで外部コード導出孔を構成すると、事前に外 部コード31を丸孔に通して外部端子25の端子金具26に接続する必要がある が、本考案のように外部コード導出孔42を長孔状に形成して一端を端子カバー 13の前面開口部に開放させておくと、外部コード31をスリット部42bから 端子カバー13内に挿入して丸孔部42aから外部に導出することができるため 、外部コード31を外部端子25に結線した後でも端子カバー13の外ケース1 1への取り付けが可能である。したがって、事前に外部コード31を外部コード 導出孔42に通す必要がなく、通し忘れを起こすことがない。
【0018】 さらに、端子カバー13の外周面後端部にはそれぞれ一対からなるガイド孔4 3a,43bおよび傾斜部44a,44bが180°の位相差をもって形成され ている。ガイド孔43aと傾斜部44aおよびガイド孔43bと傾斜部44bは それぞれ同位置に形成されている。そして前記端子カバー13の内部中央には前 記取付ねじ46が回転自在に貫通する円筒部47が一体に突設されている。
【0019】 前記内ケース12は、図2、図3および図8に示すように前記外ケース11の 本体11Aに嵌挿される前面が開放した円筒状の本体12Aと、本体12Aの前 端部外周面に一体に突設されたフランジ部12Bとからなり、本体12Aが外ケ ース11内に正しく嵌挿されるとフランジ部12Bの裏面が外ケース11のフラ ンジ部11Bの前面に密接されるよう構成されている。
【0020】 前記内ケース12の背面には前記内部端子38が貫通して設けられると共に、 一対の係合部50,51が一体に突設されている。内部端子38は、前記外ケー ス11の各外部端子25に対応して同心円上に6つ突設されるもので、インサー ト成形によって内ケース12と一体に形成されている。係合部50,51は、前 記外ケース11の係合孔17,18(図4)に対応して突設されており、図3に 示すようにそれぞれ側面視逆L字状に形成されることにより、内ケース12の後 方に向かって延在する基部50a,51aと、基部50a,51aの先端に内ケ ース12の径方向外側に向かって延設された折曲部50b,51bとからなり、 内ケース12が外ケース11に嵌挿されると、係合孔17,18の径方向穴部1 7a,18aに図4二点鎖線で示すようにそれぞれ挿入され、この状態で内ケー ス12を図4時計方向に回動させると、基部50a,51aが周方向穴部17b ,18bに移動して折曲部50b,51bが外ケース11の背面に当接係合し、 内ケース12を外ケース11に着脱可能に固定する。
【0021】 但し、内ケース12を中心軸周りに180°回転させて外ケース11に嵌挿す ると、異なった外部端子25と内部端子38が接続されて電気回路が破損したり 、検出器として正常に機能しなくなるため、係合孔17,18の径方向穴部17 a,18aと係合部50,51の形状をそれぞれ異ならせ、径方向穴部17aと 係合部50の折曲部50bを互いに嵌合し得る相似形の台形に、径方向穴部18 aと係合部51の折曲部51bを同じく互いに嵌合し得る相似形の矩形にそれぞ れ形成し、係合部50の折曲部50bが径方向穴部18aに対しては嵌合しない ようにしている。
【0022】 また、前記係合部50,51の折曲部50b,51bが図4二点鎖線で示すよ うに係合孔17,18の径方向穴部17a,18aにそれぞれ挿入されると、各 内部端子38は、対応する長孔20に外ケース11の内側から挿入されて外ケー ス11の後方に突出し、内ケース7を時計方向に回転させることによりその突出 部が図6に示すように前記接点ばね30の保持部30e間に挿入されてこれらと 4点接触し、これにより外部端子25と内部端子38が電気的および機械的に接 続される。したがって、内ケース12の外ケース11に対する取付作業および外 部端子25と内部端子38の電気的、機械的接続作業は、ワンタッチで同時に行 われる。
【0023】 前記内ケース12の周面後端部には内ケース12を天井裏3に連通させる軸線 方向に長い6つの通気孔52が周方向に等配されて形成されている。この通気孔 52は、外ケース11の通気孔22に対応して形成されており、内ケース12が 外ケース11に嵌挿され、前記係合孔17,18と係合部50,51の係合によ り係止されると、図2に示すように通気孔22と重なり、内ケース12の内部を 天井裏3に連通させる。
【0024】 さらに前記内ケース12の内部には配線基板54が収納されている。配線基板 54は、前後に離間して配設された2枚の配線基板54A,54Bからなり、後 方に位置する配線基板54Aが前記各内部端子38の内端面に止めねじ55によ ってねじ止め固定されている。このため、内部端子38の内端面には前記止めね じ55がねじ込まれるねじ孔が形成されている。一方、配線基板54Aには止め ねじ55が挿通されるねじ取付孔(図示せず)が形成されており、またこのねじ 取付孔の内周面および両端開口部周縁にはプリント配線パターンのランド部(図 示せず)が連続して形成されている。したがって、配線基板54Aを内部端子3 8の内端面に密接して止めねじ55で固定すると、配線基板54Aと内部端子3 8が止めねじ55およびランド部を介して電気的に接続され、リード線による接 続を不要にする。なお、配線基板54Aの周縁部には一対の位置決め凹部(図示 せず)が形成されており、これらの凹部は内ケース12の内周面に突設したねじ 取付部56に嵌合することで、配線基板54を回転方向に位置決めし、内部端子 38との誤接続を防止する。一方、前方に位置する配線基板54Bは、前記ねじ 取付部56の前面に止めねじ58によって固定され、リード線59によって前記 後方に位置する配線基板54Aに電気的に接続されている。そして、配線基板5 4Bの前面中央には煙を検知するセンサ60が配設されている。
【0025】 前記前面カバー14は浅底皿状に形成されることにより、外ケース11および 内ケース12の前面を被う円板部14Aと、この円板部14Aの表面外周に突設 された円筒部14Bとからなり、円板部14Aの中央部に複数個の流通孔62が 形成され、円筒部14Bが前記外ケース11のフランジ部11B外周面に嵌合す るようになっている。また、円板部14Aの内面外周寄りには例えば4つの係合 爪63(図3,図8)と、一対の位置決め用突起64が一体に突設されている。 係合爪63は内ケース12のフランジ部12Bの裏面外周部に係合することで、 前面カバー14を内ケース12に着脱可能に係止する。位置決め用突起64は内 ケース12のフランジ部12Bの外周面に形成された切欠凹部65に係合するこ とで、前面カバー14を内ケース12に対して位置決めする。
【0026】 図2および図3において、前記端子カバー13の外周には外ケース11を天井 板2に係止固定する取付ブラケット70が配設されている。この取付ブラケット 70は、中央に前記取付ねじ46が螺合するねじ孔71を有する剛性の高い金属 板72と、金属板72の前面に固定された板ばね73とで構成されている。板ば ね73は、略コ字状に折曲形成されることにより、前後方向に延在する左右一対 の開閉脚73a,73bと、これら開閉脚73a,73bの後端を連結する連結 部73cとからなり、連結部73cが前記金属板72に係止され、開閉脚73a ,73bが端子カバー13の外周面後端部に設けられた前記ガイド孔43a,4 3bに後方からそれぞれ摺動自在に挿通されている。また、開閉脚73a,73 bは、長手方向中央部に内側にV字状に屈曲する屈曲部74をそれぞれ有し、前 記取付ねじ46によって取付ブラケット70が前後移動されると、この屈曲部7 4が端子カバー13の外周面後端部に形成された前記傾斜部44a,44bに対 して当接、離反し、これによって開脚もしくは閉脚されるよう構成されている。 すなわち、板ばね73が閉脚習性が有するものとすると、この板ばね73を取付 ねじ46の先端側に移動させると、図2の二点鎖線で示すように屈曲部74が端 子カバー13の後方に離間して位置するため、開閉脚73a,73bが閉脚状態 を保持する。この閉脚状態における屈曲部74の間隔は、端子カバー13の外径 より小さく、開閉脚73a,73bの前半部が端子カバー13の外周面に密接し 、これによって天井板2の取付孔15からの外ケース11の抜き出しを可能にし ている。今、二点鎖線で示すように取付ブラケット70が取付ねじ46の先端側 に位置している状態で取付ねじ46を回転操作して取付ブラケット70を前方に 移動させると、板ばね73の屈曲部74の頂部が端子カバー13の傾斜部44a ,44bにそれぞれ当接するため、開閉脚73a,73bは徐々に開脚される。 そして、取付ブラケット70が一定距離前進移動すると、板ばね73の前端が天 井板2の裏面2bに当接して外ケース11のフランジ部11Bを天井板2の裏面 2bに押し付ける。したがって、外ケース11のフランジ部11Bと板ばね73 は天井板2を挟持し、これによって外ケース11を天井板2に固定する。外ケー ス11を取り外す場合は、取付ねじ46を上記とは反対方向に回転操作し、取付 ブラケット70を後退移動させればよい。すると、板ばね73の屈曲部74が端 子カバー13の後方に移動し、開閉脚73a,73bが自身の閉脚習性によって 閉脚するため、外ケース11を天井板2の取付孔15から簡単に取り外すことが できる。
【0027】 なお、外ケース11の天井板2への取付作業は、当然のことながら内ケース1 2の取り付け前に行なわれる。また、板ばね73は1つに限らず複数個使用する ことが可能であり、例えば2つ使用する場合は互いに直交するよう90°ずらし て金属板72に取り付ければよい。
【0028】 ここで、本実施例においては板ばね73として閉脚習性を有するばねを用いた 場合について説明したが、これに限らず開脚習性を有する板ばねであってもよい ことは勿論である。その場合は傾斜部44a,44bはかならずしも必要ではな く、ガイド孔43a,43bが外ケース11の固定時に開閉脚73a,73bの 開脚角度を規制し、また取付ブラケット70の後退移動に伴い開閉脚73a,7 3bを閉脚させる。
【0029】 かくしてこのような構成においては、内ケース12の内部を前面カバー14に 形成した流通孔62によって室内1に連通すると共に、外ケース11の本体11 Aに設けた通気孔22および内ケース12の本体12Aに設けた通気孔52によ って天井裏3に連通しているので、室内1の空気と天井裏3の空気を共に内ケー ス12内に流通させることができる。したがって、1つの火災感知器10によっ て室内1と天井裏3の出火を検知することが可能で、感知器の設置数を削減する ことができる。また火災感知器10を天井板2に設置しているので、取り付け、 配線作業、メインテナンス等が容易である。
【0030】 なお、上記実施例は火災感知器10に適用した場合について説明したが、本考 案はこれに何等特定されるものではなく、ガス漏れ感知器にも適用可能であり、 また煙とガスを検知する複合型感知器とすることも可能である。
【0031】
【考案の効果】 以上説明したように本考案に係る天井取付型検出器は、前面カバーに室内と内 ケース内部とを連通させる流通孔を形成し、外ケースと内ケースに天井裏と内ケ ース内部とを連通させる通気孔を形成したので、内ケース内に室内空気と天井裏 の空気を流通させることができ、したがって、1つの検出器で室内と天井裏の状 態を監視することができ、特に、煙、ガス漏れ検知器等に適用して好適である。 また、天井に設置するだけでよいので、取付、取外作業、保守点検作業、配線作 業等も簡単かつ容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を天井取付型火災感知器に適用した場合
の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】同感知器の断面図である。
【図3】同感知器の分解斜視図である。
【図4】外ケースの正面図である。
【図5】外ケースの背面図である。
【図6】図5のVI−VI線拡大断面図である。
【図7】接点ばねと内部端子の斜視図である。
【図8】内ケースの背面図である。
【図9】従来の感知器の配置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 室内 2 天井板 3 天井裏 10 火災検知器 11 外ケース 12 内ケース 13 端子カバー 14 前面カバー 22 通気孔 25 外部端子 38 内部端子 52 通気孔 54 配線基板 60 煙センサ 62 流通孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部コードが接続される外部端子を有し
    て天井に配設される外ケースと、センサ、配線基板、内
    部端子等を内蔵し前記外ケース内に収納配置される内ケ
    ースと、内ケースの前面開口部を覆う前面カバーとを備
    え、この前面カバーに室内空気が内ケース内に流通する
    流通孔を形成し、かつ前記外ケースおよび内ケースに互
    いに連通し天井裏の空気が内ケース内に流通する通気孔
    をそれぞれ形成したことを特徴とする天井取付型検出
    器。
JP1686293U 1993-03-15 1993-03-15 天井取付型検出器 Pending JPH0670094U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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