JP2590626Y2 - 磁気センサ装置 - Google Patents

磁気センサ装置

Info

Publication number
JP2590626Y2
JP2590626Y2 JP1992056512U JP5651292U JP2590626Y2 JP 2590626 Y2 JP2590626 Y2 JP 2590626Y2 JP 1992056512 U JP1992056512 U JP 1992056512U JP 5651292 U JP5651292 U JP 5651292U JP 2590626 Y2 JP2590626 Y2 JP 2590626Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reference voltage
resistors
voltage
temperature coefficient
sensor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992056512U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0618905U (ja
Inventor
順寿 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP1992056512U priority Critical patent/JP2590626Y2/ja
Publication of JPH0618905U publication Critical patent/JPH0618905U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2590626Y2 publication Critical patent/JP2590626Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は磁気抵抗素子を有する
磁気センサ装置に関し、特に使用可能な温度範囲の拡大
に関する。
【0002】
【従来の技術】図9には、一従来例に係る磁気センサ装
置の回路が示されている。この磁気センサ装置はInS
b等の半導体から形成される磁気抵抗素子MR1及びM
R2を直列に接続した構成を有している。
【0003】磁気抵抗素子MR1及びMR2の直列接続
体の両端には電源端子から電源電圧Vin(例えば5
V)が印加される。磁気抵抗素子MR1及びMR2は例
えば基板上に平行配置されて磁気バイアスされており、
磁気抵抗素子の表面に沿って磁性体から作られた歯車や
磁気パタン(例えば紙幣等の表面に印刷された磁気イン
クのパタン)が通過すると、これに伴い、磁気抵抗素子
MR1及びMR2の電気抵抗値が変化する。すなわち、
磁気抵抗素子MR1及びMR2は、加わる磁界の変化に
より抵抗値が変化する素子であり、その接続点の電位は
この抵抗値変化に伴い変動する。従って、接続点の電位
を出力端子から出力電圧Voutとして取り出すことに
より、歯車や磁気パタンの検出・読取りが可能となる。
【0004】また、出力電圧Voutは正弦波に近い波
形の交流電圧であり、磁気抵抗素子MR1及びMR2の
定常時の抵抗値及び電源端子から電源電圧Vinの値に
より定まる中性点電圧を中心に変動する。後段の検出回
路において磁界の変化を示す交流信号を取り出すために
は、出力電圧Voutと中性点電圧とを比較する等の処
理が必要である。この比較を行うことにより、出力電圧
Voutから直流成分=中性点電圧を除去できる。
【0005】図において抵抗R1及びR2で示される回
路は、後段の検出回路に中性点電圧に相当する基準電圧
Vrefを供給する回路である。すなわち、抵抗R1及
びR2は、電源端子から電源電圧Vinを磁気抵抗素子
MR1及びMR2とほぼ同じ分圧比で分圧して基準端子
に基準電圧Vrefを発生させ、比較器等に供給する。
そのため、抵抗R1及びR2は直列接続されておりかつ
磁気抵抗素子MR1及びMR2の直列接続体に並列接続
されている。ここで、抵抗R1及びR2とほぼ同じ分圧
比としたのは、定常時に於いて同じ抵抗値の一対の磁気
抵抗素子を得ることは出来ないからである。
【0006】また、磁気抵抗素子MR1及びMR2の抵
抗値に各々大きなバラツキがあるため、抵抗R3及びR
4は、抵抗R1及びR2による基準電圧Vrefを調整
するために用いられる。そのため、抵抗R3及びR4
は、直列接続されておりかつ抵抗R1及びR2の直列接
続体に並列接続されており、さらに抵抗R1とR2の接
続点は抵抗R3とR4の接続点に接続されている。これ
により、抵抗R1及びR2による初期の分圧比を変え
て、磁気抵抗素子MR1及びMR2の分圧比に合致 させ
るために抵抗R3及びR4で微調整した分圧比とする。
例えば抵抗R1及びR2の抵抗値は1kΩ以下の比較的
小さな値であり、抵抗R3及びR4の抵抗値は10kΩ
程度の比較的大きな値である。抵抗R3及びR4の抵抗
値の選択により、例えば磁気抵抗素子MR1及びMR2
の個々の特性によりばらつく中性点電圧に対応できるよ
う、基準電圧Vrefを微調整できる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、磁気抵抗素
子の抵抗値の温度特性が例えば図10(A)に示される
ような特性であり、−1.01%/℃程度の負の温度係
数を有している。従って、磁気抵抗素子間の温度係数の
微妙な相違により中性点電圧は0.5〜1.0mV/℃
程度ドリフトしてしまう。これに対して、基準電圧の発
生・調整用の抵抗の温度係数は例えば0±100ppm
/℃程度であるから、基準電圧の温度ドリフトは0.0
3mV/℃である。この結果、例えば室温において基準
電圧の調整を行っても温度変化に伴い実際の中性点電圧
との差が発生拡大してしまう。例えば、80℃程度の温
度までしか、信頼性のある測定結果を得ることができな
い。
【0008】本考案は、このような問題点を解決し、
性点電圧の温度ドリフトとほぼ同じ特性の温度ドリフト
を基準電圧にも与えることにより、温度ドリフトによる
誤差を低減し信頼性を高めた磁気センサ装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案は、中性点電圧の温度ドリフトとほぼ同じ
特性で基準電圧が温度ドリフトするよう、基準電圧発生
及び基準電圧調整のための抵抗のうち少なくとも1個
を、温度係数が他と異なる値の抵抗としたことを特徴と
する。
【0010】
【作用】磁気抵抗素子に温度係数差がある場合、この温
度係数差に起因して中性点電圧が変化する。従来のよう
に基準電圧発生及び基準電圧調整のための抵抗として温
度係数の小さい抵抗を選択した場合には、温度変化によ
って中性点電圧が変化しても基準電圧は変化せず、従っ
中性点電圧と基準電圧の差が生じてしまう。そこで、
本考案においては、基準電圧発生及び基準電圧調整のた
めの抵抗に、温度係数差を持たせるようにしている。す
なわち、中性点電圧が上昇する場合にはこれに伴い基準
電圧が上昇し、中性点電圧が下降する場合にはこれに伴
い基準電圧が下降するよう、少なくとも1個の抵抗の温
度係数を他の抵抗のそれと異なる値とする。例えば、各
抵抗を温度係数ほぼ0の抵抗とし、1個のみをリニア
正温度係数抵抗とする。このようにすることにより、基
準電圧と実際の中性点電圧の差が抑制される。
【0011】
【実施例】以下、本考案の好適な実施例について図面に
基づき説明する。なお、図9に示される従来例と同様の
構成には同一の符号を付し説明を省略する。
【0012】図1には、本考案の第1の実施例に係る磁
気センサ装置の回路構成が示されている。この実施例
は、従来例における抵抗R2に代えリニア正温度係数抵
抗TR2を用いた点を特徴としている。
【0013】リニア正温度係数抵抗TR2はNi抵抗等
であり、図10(B)に示すように、温度係数が正であ
りかつリニアに抵抗値が変化する温度特性を有してい
る。温度係数は例えば+100〜400±10〜100
ppm/℃程度である。リニア正温度係数抵抗TR2は
室温で抵抗R1と等しい抵抗値とし、室温では基準電圧
Vref=2.5Vとなるようにする。抵抗R1,R3
及びR4は従来例と同様の抵抗値及び温度係数に設定す
る。従って、抵抗R1とリニア正温度係数抵抗TR2の
間には温度係数差が生じる。
【0014】このような構成とすることにより、本実施
例においては、基準電圧Vrefの温度ドリフトを中性
点電圧のそれとほぼ同一にすることができる。すなわ
ち、抵抗R3及びR4によって基準電圧Vrefを中性
点電圧に初期調整すると共に、初期調整後は、温度変化
に伴うリニア正温度係数抵抗TR2によって基準電圧V
refが変化するため、広い温度範囲、例えば−25〜
120℃に亘って、中性点電圧に対する基準電圧Vre
fの誤差を抑制できる。このような基準電圧Vrefド
リフトは、リニア正温度係数抵抗TR2の選択によって
実現される。
【0015】図2乃至図8には、本考案の第2乃至第8
実施例に係る磁気センサ装置の回路が示されている。こ
れらの実施例は、従来例における抵抗R1〜R4のうち
少なくとも1個がリニア正温度係数抵抗に置換されてい
る。具体的には、第2実施例では抵抗R2及びR4に代
えリニア正温度係数抵抗TR2及びTR4が、第3実施
例では抵抗R1に代えリニア正温度係数抵抗TR1が、
第4実施例では抵抗R1及びR3に代えリニア正温度係
数抵抗TR1及びTR3が、第5実施例では抵抗R1及
びR2に代えリニア正温度係数抵抗TR1及びTR2
が、第6実施例では抵抗R1,R2及びR3に代えリニ
ア正温度係数抵抗TR1,TR2及びTR3が、第7実
施例では抵抗R1,R2及びR4に代えリニア正温度係
数抵抗TR1,TR2及びTR4が、そして第8実施例
では抵抗R1〜R4に代えリニア正温度係数抵抗TR1
〜TR4が、それぞれ用いられている。
【0016】これらいずれの実施例においても、第1実
施例と同様にして、従来より広い温度範囲、例えば−2
5〜120℃に亘って、中性点電圧に対する基準電圧V
refの誤差を抑制できる。また、上記各実施例は、磁
気抵抗素子MR1及びMR2における中性点電圧のドリ
フト方向(温度上昇に対して中性点電圧が上昇するか下
降するか)等により、選択採用できる。
【0017】例えば第1及び第2実施例は、中性点電圧
のドリフト方向が正の方向(温度上昇に対して中性点電
が上昇する方向)の場合に用いることができる。すな
わち、温度上昇に伴ってリニア正温度係数抵抗TR2
(及びTR4)の抵抗値が増大するため基準電圧Vre
fが上昇するから、中性点電圧が温度上昇に伴って上昇
する場合に適用すれば、中性点電圧に対する基準電圧V
refの差を抑制補償できる。
【0018】また、第3及び第4実施例は、中性点電圧
のドリフト方向が負の方向の場合に用いることができ
る。すなわち、温度上昇に伴ってリニア正温度係数抵抗
TR1(及びTR3)の抵抗値が増大するため基準電圧
Vrefが下降するから、中性点電圧が温度上昇に伴っ
て下降する場合に適用すれば、中性点電圧に対する基準
電圧Vrefの差を抑制補償できる。
【0019】そして、第5乃至第8実施例は、中性点電
のドリフト方向が正の方向であっても負の方向であっ
ても使用できる。すなわち、リニア正温度係数抵抗TR
1及び抵抗R3若しくはリニア正温度係数抵抗TR3の
合成抵抗の温度係数が、リニア正温度係数抵抗TR2及
び抵抗R4若しくはリニア正温度係数抵抗TR4の合成
抵抗の温度係数より小さければ、基準電圧Vrefのド
リフト方向が正の方向となり、大きければ、負の方向と
なる。従って、この場合には、各合成抵抗の温度係数差
の設定が重要である。
【0020】なお、リニア正温度係数抵抗に代え、異な
る傾向の温度特性を有する抵抗を用いても良い。その場
合でも、磁気抵抗素子MR1及びMR2の中性点電圧
ドリフトに応じて基準電圧Vrefのドリフトが生じる
よう、各抵抗間の温度係数差を設定すれば、中性点電圧
に対する基準電圧の差を抑制できる。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
基準電圧発生部又は基準電圧調整部の調整用の抵抗の温
度係数設定により中性点電圧の温度ドリフトが補償抑制
されるため、使用可能な温度範囲が広がり、適用条件や
利用範囲、使用環境を大幅に拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る磁気センサ装置の回
路図である。
【図2】本考案の第2実施例に係る磁気センサ装置の回
路図である。
【図3】本考案の第3実施例に係る磁気センサ装置の回
路図である。
【図4】本考案の第4実施例に係る磁気センサ装置の回
路図である。
【図5】本考案の第5実施例に係る磁気センサ装置の回
路図である。
【図6】本考案の第6実施例に係る磁気センサ装置の回
路図である。
【図7】本考案の第7実施例に係る磁気センサ装置の回
路図である。
【図8】本考案の第8実施例に係る磁気センサ装置の回
路図である。
【図9】従来例に係る磁気センサ装置の回路図である。
【図10】磁気抵抗素子及びリニア正温度係数抵抗の温
度特性図である。
【符号の説明】
MR1、MR2 磁気抵抗素子 R1、R2、R3、R4 抵抗 TR1、TR2、TR3、TR4 リニア正温度係数抵

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の磁気抵抗素子が直列接続された検
    知部と、一対の抵抗が直列接続されこの直列接続体が検
    知部に並列接続された基準電圧発生部と、一対の抵抗が
    直列接続されこの直列接続体が基準電圧発生部に並列接
    続されると共に、一対の抵抗の接続点が基準電圧発生部
    における一対の抵抗の接続点に接続された基準電圧調整
    部と、を備え、検知部の両端に電源電圧を印加し磁気抵
    抗素子に加わる磁界の変化を磁気抵抗素子の接続点に現
    れる電圧として検出すると共に、この電圧の中性点電圧
    に相当する基準電圧を基準電圧発生部における抵抗の接
    続点に現れる直流電圧として取り出し、基準電圧の値を
    基準電圧調整部の抵抗により初期調整する磁気センサ装
    置において、中性点電圧 の温度ドリフトとほぼ同じ特性で基準電圧が
    温度ドリフトするよう、基準電圧発生部及び基準電圧調
    整部に含まれる抵抗のうち少なくとも1個を、温度係数
    が他と異なる値の抵抗としたことを特徴とする磁気セン
    サ装置。
JP1992056512U 1992-08-11 1992-08-11 磁気センサ装置 Expired - Lifetime JP2590626Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992056512U JP2590626Y2 (ja) 1992-08-11 1992-08-11 磁気センサ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992056512U JP2590626Y2 (ja) 1992-08-11 1992-08-11 磁気センサ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0618905U JPH0618905U (ja) 1994-03-11
JP2590626Y2 true JP2590626Y2 (ja) 1999-02-17

Family

ID=13029182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992056512U Expired - Lifetime JP2590626Y2 (ja) 1992-08-11 1992-08-11 磁気センサ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2590626Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5144168B2 (ja) * 2007-08-16 2013-02-13 セイコーインスツル株式会社 センサ回路
JP5363075B2 (ja) * 2008-11-13 2013-12-11 セイコーインスツル株式会社 センサ回路
JP5363074B2 (ja) * 2008-11-13 2013-12-11 セイコーインスツル株式会社 センサ回路

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0618905U (ja) 1994-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6717457B2 (en) Semiconductor device with temperature compensation circuit
JPS60104263A (ja) パラメ−タを測定する検出装置
JPH08242027A (ja) 磁気抵抗素子回路
CN110857952B (zh) 电流传感器
JPH10332722A (ja) 回転速度検出装置
JP2590626Y2 (ja) 磁気センサ装置
JP4418755B2 (ja) 電流強度を測定するための装置
JP5729254B2 (ja) ヒシテリシス装置
JP4233711B2 (ja) センサ閾値回路
TW200415365A (en) IDDQ test technique
US20060123926A1 (en) Torque sensor for vehicle steering system
JP4768704B2 (ja) 電流検出回路
JP3516644B2 (ja) 磁気センサ装置および電流センサ装置
US11994537B2 (en) Floating voltage measuring circuit and method
JP7225694B2 (ja) 磁気センサ
US20220390490A1 (en) Floating Voltage Measuring Circuit and Method
RU2099722C1 (ru) Измеритель малых сопротивлений
JPH06265613A (ja) 磁気センサ装置
JPH036054A (ja) 半導体電圧検出回路
JP2002006014A (ja) 磁気センサ
JP2002006016A (ja) 磁気センサ
JPH0634711Y2 (ja) 磁気センサ
JP2002071772A (ja) センサ装置
JPH032868Y2 (ja)
JP3151986B2 (ja) 磁気センサ装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071211

Year of fee payment: 9