JP2590564B2 - 双糸の糸継ぎ方法 - Google Patents
双糸の糸継ぎ方法Info
- Publication number
- JP2590564B2 JP2590564B2 JP1150874A JP15087489A JP2590564B2 JP 2590564 B2 JP2590564 B2 JP 2590564B2 JP 1150874 A JP1150874 A JP 1150874A JP 15087489 A JP15087489 A JP 15087489A JP 2590564 B2 JP2590564 B2 JP 2590564B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- twist
- twisting
- twin
- piecing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、空気式糸継ぎ装置により双糸を糸継ぎする
ときの糸継ぎ方法に関するものである。
ときの糸継ぎ方法に関するものである。
上撚りのかかっていない、合糸しただけの双糸を紡績
し巻き取る過程で糸切れが発生した場合、周知の空気式
糸継ぎ装置により合糸状態で糸継ぎを行なうときは、一
本の糸を繋ぐ場合と同様に、接合すべき合糸端部を空気
噴射で解撚したのち突き合わせ、旋回空気流を吹き付け
て、遷移の絡合を生じさせながら糸を撚る。その際加え
る撚りの方向も、一本の糸を繋ぐ場合と同様に、その双
糸を構成する単糸に加えられた下撚りの方向と同じ方向
に加えられる。例えば、下撚りがZ撚りの糸の場合はZ
撚りの加撚が行なわれるように、糸継ぎ装置の空気噴射
方向が選ばれる。
し巻き取る過程で糸切れが発生した場合、周知の空気式
糸継ぎ装置により合糸状態で糸継ぎを行なうときは、一
本の糸を繋ぐ場合と同様に、接合すべき合糸端部を空気
噴射で解撚したのち突き合わせ、旋回空気流を吹き付け
て、遷移の絡合を生じさせながら糸を撚る。その際加え
る撚りの方向も、一本の糸を繋ぐ場合と同様に、その双
糸を構成する単糸に加えられた下撚りの方向と同じ方向
に加えられる。例えば、下撚りがZ撚りの糸の場合はZ
撚りの加撚が行なわれるように、糸継ぎ装置の空気噴射
方向が選ばれる。
ところで上記双糸を、紡績,合糸後、ダブルツイスタ
ー等の撚糸機で下撚りとは逆方向の上撚りを加えた場
合、前記糸継ぎ時に下撚りと同方向の撚りを加えている
ため、糸継ぎ部分は逆の撚りが加えられることになり、
解撚状態となり、上撚り後に、糸の継目部分が強度不足
と外観不良という欠点を示し易い。
ー等の撚糸機で下撚りとは逆方向の上撚りを加えた場
合、前記糸継ぎ時に下撚りと同方向の撚りを加えている
ため、糸継ぎ部分は逆の撚りが加えられることになり、
解撚状態となり、上撚り後に、糸の継目部分が強度不足
と外観不良という欠点を示し易い。
そこで本発明は、空気式糸継ぎ装置により双糸を糸継
ぎする際に上撚りを加えても,特に継目の強力の弱まる
ことのない糸継ぎ方法を得ることを目的とするものであ
る。
ぎする際に上撚りを加えても,特に継目の強力の弱まる
ことのない糸継ぎ方法を得ることを目的とするものであ
る。
双糸に、その各単糸の下撚りの方向とは逆方向の上撚
りを加えて、上撚り済の双糸を得るに当って、双糸を糸
継ぎする際に、単糸を合糸した状態で単糸の下撚りの方
向とは逆方向の撚りを加えるようにした。
りを加えて、上撚り済の双糸を得るに当って、双糸を糸
継ぎする際に、単糸を合糸した状態で単糸の下撚りの方
向とは逆方向の撚りを加えるようにした。
糸の下撚りと逆方向の撚りを加えて糸継ぎを行なう本
発明の糸継ぎ方法は、下撚りを解き、継いだ後の糸を弱
くするように見えるが、空気噴射による糸継ぎが糸全体
を捩るよりも糸表面の単繊維の巻き付きを生じさせるこ
とにより遂行されるものなので、下撚りと同方向の撚り
を加える糸継ぎを行なった場合に比べた強度低下は僅か
である。継いだ箇所の合糸強度は、悪くても、ダブルツ
イスター加撚に耐える程度になる。そして、下撚りとは
逆方向の上撚りをかけるダブルツイスター加撚後の継ぎ
目は、加撚が糸継ぎ時の撚り方向と同方向になって該撚
りを強化するため、かえって強くなる。
発明の糸継ぎ方法は、下撚りを解き、継いだ後の糸を弱
くするように見えるが、空気噴射による糸継ぎが糸全体
を捩るよりも糸表面の単繊維の巻き付きを生じさせるこ
とにより遂行されるものなので、下撚りと同方向の撚り
を加える糸継ぎを行なった場合に比べた強度低下は僅か
である。継いだ箇所の合糸強度は、悪くても、ダブルツ
イスター加撚に耐える程度になる。そして、下撚りとは
逆方向の上撚りをかけるダブルツイスター加撚後の継ぎ
目は、加撚が糸継ぎ時の撚り方向と同方向になって該撚
りを強化するため、かえって強くなる。
Z撚りで紡績した単糸を2本合糸して巻き取る過程で
発生した糸切れを空気式糸継ぎ装置で糸継ぎを行なっ
た。糸継ぎは、第1図に示したように、単糸1,2の合糸
状態で、接合部3に繊維4によるS撚りがかかるように
空気噴射方向を選んで行なった。次いで、得られた双糸
をダブルツイスターでS撚りに加撚し、第2図に示した
ように接合部3のS撚りが強化された上撚り済み双糸を
得た。
発生した糸切れを空気式糸継ぎ装置で糸継ぎを行なっ
た。糸継ぎは、第1図に示したように、単糸1,2の合糸
状態で、接合部3に繊維4によるS撚りがかかるように
空気噴射方向を選んで行なった。次いで、得られた双糸
をダブルツイスターでS撚りに加撚し、第2図に示した
ように接合部3のS撚りが強化された上撚り済み双糸を
得た。
比較のため、糸継ぎ時の撚りがZ撚りになるようにし
たほかは同様にして双糸を製造した。
たほかは同様にして双糸を製造した。
その結果、従来方法により得た継目にあっては、追撚
後保持率70%であるのに対し、本発明方法で継いだ継目
部は追撚後82%の保持率であって、強力のばらつきも少
ないという結果を得た。
後保持率70%であるのに対し、本発明方法で継いだ継目
部は追撚後82%の保持率であって、強力のばらつきも少
ないという結果を得た。
本発明は、双糸を空気式糸継ぎ装置により糸継ぎする
に当たり、糸継ぎのための撚りを、糸の下撚りの方向と
は逆の方向に加えるようにしたので、下撚りとは逆方向
の上撚りがかかるダブルツイスター等の撚糸機による加
撚後の継ぎ目は、糸継ぎ時の撚りが強化されて、従来の
方法によるものよりも強く且つ美しくなる。従って、本
発明の糸継ぎ方法は、実用上問題になるダブルツイスタ
ー等の撚糸機による加撚後の双糸の強度むらを減少さ
せ、均整度を向上させるのにきわめて有効なものであ
る。
に当たり、糸継ぎのための撚りを、糸の下撚りの方向と
は逆の方向に加えるようにしたので、下撚りとは逆方向
の上撚りがかかるダブルツイスター等の撚糸機による加
撚後の継ぎ目は、糸継ぎ時の撚りが強化されて、従来の
方法によるものよりも強く且つ美しくなる。従って、本
発明の糸継ぎ方法は、実用上問題になるダブルツイスタ
ー等の撚糸機による加撚後の双糸の強度むらを減少さ
せ、均整度を向上させるのにきわめて有効なものであ
る。
第1図は本発明の方法によって繋がれた双糸の加撚前の
状態を示す図、第2図は第1図の双糸をダブルツイスタ
ーで加撚したあとの状態を示す図である。 1,2……単糸,3……接合部
状態を示す図、第2図は第1図の双糸をダブルツイスタ
ーで加撚したあとの状態を示す図である。 1,2……単糸,3……接合部
Claims (1)
- 【請求項1】双糸に、その各単糸の下撚りの方向とは逆
方向の上撚りを加えて、上撚り済の双糸を得るに当っ
て、双糸を糸継ぎする際に、単糸を合糸した状態で単糸
の下撚りの方向とは逆方向の撚りを加えることを特徴と
する双糸の糸継ぎ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1150874A JP2590564B2 (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | 双糸の糸継ぎ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1150874A JP2590564B2 (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | 双糸の糸継ぎ方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0318561A JPH0318561A (ja) | 1991-01-28 |
JP2590564B2 true JP2590564B2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=15506267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1150874A Expired - Lifetime JP2590564B2 (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | 双糸の糸継ぎ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2590564B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100999844B (zh) * | 2006-01-11 | 2010-12-08 | 上海梅花刺轴有限公司 | 一种对纱线进行无结捻接的方法和采用该方法的搓纱器 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101699306B1 (ko) * | 2014-12-24 | 2017-01-24 | 문창수 | 우산 거치대 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0412063Y2 (ja) * | 1988-06-08 | 1992-03-25 |
-
1989
- 1989-06-14 JP JP1150874A patent/JP2590564B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100999844B (zh) * | 2006-01-11 | 2010-12-08 | 上海梅花刺轴有限公司 | 一种对纱线进行无结捻接的方法和采用该方法的搓纱器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0318561A (ja) | 1991-01-28 |
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