JP2590446B2 - 人工発汗装置 - Google Patents
人工発汗装置Info
- Publication number
- JP2590446B2 JP2590446B2 JP1839295A JP1839295A JP2590446B2 JP 2590446 B2 JP2590446 B2 JP 2590446B2 JP 1839295 A JP1839295 A JP 1839295A JP 1839295 A JP1839295 A JP 1839295A JP 2590446 B2 JP2590446 B2 JP 2590446B2
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- Japan
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- membrane
- film
- water
- humidifying
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- Expired - Lifetime
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- Control Of Non-Electrical Variables (AREA)
- Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、さまざまな温熱環境に
おいて、人体の不感蒸泄から発汗領域までを人工的に実
現させるようにした人工発汗装置に関するものである。
おいて、人体の不感蒸泄から発汗領域までを人工的に実
現させるようにした人工発汗装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より人工発汗装置は衣服内気候シミ
ュレーション装置として被服等の諸機能を評価するため
の試験装置の一部として、また発汗機能を付与されたサ
ーマルマネキンの一部として用いられている。そして、
特公平−19098号公報及び特公平1−19540号
公報には、模擬皮膚を用いて人工的な発汗を行なう装置
が開示されている。これらは、函体の上面に模擬皮膚を
設け、この函体内の水を蒸発もしくは、放出させて、不
感蒸泄から発汗までを行なうようにしたものである。
ュレーション装置として被服等の諸機能を評価するため
の試験装置の一部として、また発汗機能を付与されたサ
ーマルマネキンの一部として用いられている。そして、
特公平−19098号公報及び特公平1−19540号
公報には、模擬皮膚を用いて人工的な発汗を行なう装置
が開示されている。これらは、函体の上面に模擬皮膚を
設け、この函体内の水を蒸発もしくは、放出させて、不
感蒸泄から発汗までを行なうようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記装
置では、不感蒸泄から発汗領域では溌水性多孔質フィル
ムを使用し、また多量の発汗から発汗停止領域では特徴
ある金属微小孔を有する金属板を使用するというように
2タイプの模擬皮膚を使用しなければならなかった。こ
れは特開昭60−192976号公報にある発汗人体模
型装置に配置した場合も同様で、2種類の模擬皮膚を使
用を使用しなければならなかった。また上記従来の装置
では、発汗量を高めるためには、函体内の水温を上げる
しか他に方法がなく、人体の発汗特性と大きく異なって
いた。
置では、不感蒸泄から発汗領域では溌水性多孔質フィル
ムを使用し、また多量の発汗から発汗停止領域では特徴
ある金属微小孔を有する金属板を使用するというように
2タイプの模擬皮膚を使用しなければならなかった。こ
れは特開昭60−192976号公報にある発汗人体模
型装置に配置した場合も同様で、2種類の模擬皮膚を使
用を使用しなければならなかった。また上記従来の装置
では、発汗量を高めるためには、函体内の水温を上げる
しか他に方法がなく、人体の発汗特性と大きく異なって
いた。
【0004】さらに、特公平3−24846号公報に加
圧型の模擬皮膚が開示されているが、これは加圧型とい
うことで、物理的にも人体とは大きく異なり、装置も大
がかりなものとなり、さらに、耐久性、高重量という点
でも実用性に乏しいという問題がある。このように、従
来の技術に係る装置では、人体に近い状態で、なおかつ
不感蒸泄から発汗領域までの広い範囲を1つの模擬皮膚
で行なわせることはできかった。
圧型の模擬皮膚が開示されているが、これは加圧型とい
うことで、物理的にも人体とは大きく異なり、装置も大
がかりなものとなり、さらに、耐久性、高重量という点
でも実用性に乏しいという問題がある。このように、従
来の技術に係る装置では、人体に近い状態で、なおかつ
不感蒸泄から発汗領域までの広い範囲を1つの模擬皮膚
で行なわせることはできかった。
【0005】本発明は上記のことにかんがみなされたも
ので、水蒸気と水分の両方を放出できる膜を発汗装置内
に設けることにより、人体に近い状態で、不感蒸泄から
発汗までを1つの種類の装置にて行なうことができるよ
うにした人工発汗装置を提供することを目的とするもの
である。
ので、水蒸気と水分の両方を放出できる膜を発汗装置内
に設けることにより、人体に近い状態で、不感蒸泄から
発汗までを1つの種類の装置にて行なうことができるよ
うにした人工発汗装置を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る人工発汗装置は、表面側に疎水性多孔
質膜1を、その内側に透湿性を有する支持体2を、さら
にその内側に水蒸気と水分の双方を放出できる膜と、こ
の膜を電力にて加熱する加熱手段とからなる加湿膜7を
配置してなり、この加湿膜7の水蒸気と水分の双方を放
出する膜に水ポンプ9を、加熱手段に電源10を接続し
た構成となっている。そして上記加湿膜7は、中空糸膜
5とヒータとなる金属線6を複合した構成にしてある。
に、本発明に係る人工発汗装置は、表面側に疎水性多孔
質膜1を、その内側に透湿性を有する支持体2を、さら
にその内側に水蒸気と水分の双方を放出できる膜と、こ
の膜を電力にて加熱する加熱手段とからなる加湿膜7を
配置してなり、この加湿膜7の水蒸気と水分の双方を放
出する膜に水ポンプ9を、加熱手段に電源10を接続し
た構成となっている。そして上記加湿膜7は、中空糸膜
5とヒータとなる金属線6を複合した構成にしてある。
【0007】
【作 用】加湿膜7に、制御系を介して電源10より
電力を入力し、同時に制御系を介してポンプ9より水分
を供給する。このとき、電力量が多く、適度の送水量で
あれば、加湿膜7の表面から水蒸気が放出され、また電
力量が少なくそれに比較して多量の水分を供給すること
により、加湿膜7の表面より水が放出される。加湿膜7
より放出された水蒸気は、支持体2及び疎水性多孔質膜
1を通過して疎水性多孔質膜1の表面より環境中に放出
される。また、同様に加湿膜7より放出された水は、水
ポンプ9の圧力により、支持体及び疎水性多孔質膜1よ
り環境中に放出される。
電力を入力し、同時に制御系を介してポンプ9より水分
を供給する。このとき、電力量が多く、適度の送水量で
あれば、加湿膜7の表面から水蒸気が放出され、また電
力量が少なくそれに比較して多量の水分を供給すること
により、加湿膜7の表面より水が放出される。加湿膜7
より放出された水蒸気は、支持体2及び疎水性多孔質膜
1を通過して疎水性多孔質膜1の表面より環境中に放出
される。また、同様に加湿膜7より放出された水は、水
ポンプ9の圧力により、支持体及び疎水性多孔質膜1よ
り環境中に放出される。
【0008】
【実 施 例】本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1、図2において、1は疎水性多孔質膜であり、
これの内側に焼結体からなる支持体2が配設してある。
この疎水性多孔質膜1と支持体2は皿ビスにて組立て固
着される枠状のカバー3とボックス4とに挟持されてい
る。なおカバー3とボックス4の組立て固着は接着で行
なってもよい。
る。図1、図2において、1は疎水性多孔質膜であり、
これの内側に焼結体からなる支持体2が配設してある。
この疎水性多孔質膜1と支持体2は皿ビスにて組立て固
着される枠状のカバー3とボックス4とに挟持されてい
る。なおカバー3とボックス4の組立て固着は接着で行
なってもよい。
【0009】そして上記支持体2の奥側には、中空糸膜
5にヒータとなる金属線6を巻いてなる加湿膜7が収納
されている。この加湿膜7は図2に示すように渦巻き状
に配置されて支持体2に対向されており、この加湿膜7
の下周囲は熱伝導性のある樹脂8にて覆われている。そ
して上記加熱膜7の中空糸膜5には水ポンプ9が接続さ
れていて、制御系を介して適量の水が供給されるように
なっている。またこの加湿膜5の金属線6には電源10
が接続されていて、制御系を介して電力が供給されるよ
うになっている。
5にヒータとなる金属線6を巻いてなる加湿膜7が収納
されている。この加湿膜7は図2に示すように渦巻き状
に配置されて支持体2に対向されており、この加湿膜7
の下周囲は熱伝導性のある樹脂8にて覆われている。そ
して上記加熱膜7の中空糸膜5には水ポンプ9が接続さ
れていて、制御系を介して適量の水が供給されるように
なっている。またこの加湿膜5の金属線6には電源10
が接続されていて、制御系を介して電力が供給されるよ
うになっている。
【0010】上記構成において、加湿膜7に適量の水を
供給すると共に、金属線6に通電してこれを加熱するこ
とにより、加湿膜7から水が蒸発される。このとき、加
湿膜7に供給された水分は、例えば、電力量が多い場合
には加湿膜7の表面で水蒸気になり、その水蒸気は支持
体2及び疎水性多孔質膜1を通過して環境中へ放出され
て不感蒸泄及び少量の発汗となる。
供給すると共に、金属線6に通電してこれを加熱するこ
とにより、加湿膜7から水が蒸発される。このとき、加
湿膜7に供給された水分は、例えば、電力量が多い場合
には加湿膜7の表面で水蒸気になり、その水蒸気は支持
体2及び疎水性多孔質膜1を通過して環境中へ放出され
て不感蒸泄及び少量の発汗となる。
【0011】また電力量が少なく、送水量が多い場合に
は、加湿膜7の表面よりボックス4内に水分として浸透
して、その水分は支持体2及び疎水性多孔質膜1より多
量の発汗となって浸出する。上記実施例における疎水性
多孔質膜1には、その一例としてニトロセルロース系の
メンブランフィルタが用いられ、また支持体2には、セ
ラミックスの焼結体が用いられる。
は、加湿膜7の表面よりボックス4内に水分として浸透
して、その水分は支持体2及び疎水性多孔質膜1より多
量の発汗となって浸出する。上記実施例における疎水性
多孔質膜1には、その一例としてニトロセルロース系の
メンブランフィルタが用いられ、また支持体2には、セ
ラミックスの焼結体が用いられる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、外部から入力する電力
量及び送水量を制御することにより、1つの装置で不感
蒸泄から発汗までの領域を補うことができる。また、電
力量と送水量の両方を制御することで、加湿膜7よりの
水蒸気の放出速度が制御でき、人体に近い発汗作用・放
熱量が再現できる。さらに加湿膜7を使用することで、
装置の構造が簡単になると共に、小型化を図ることがで
きる。そして、疎水性多孔質膜1より環境中に放出され
る水は、水ポンプ9の圧力により送られるため、人工発
汗装置を垂直に設置しても発汗作用を実現できる。
量及び送水量を制御することにより、1つの装置で不感
蒸泄から発汗までの領域を補うことができる。また、電
力量と送水量の両方を制御することで、加湿膜7よりの
水蒸気の放出速度が制御でき、人体に近い発汗作用・放
熱量が再現できる。さらに加湿膜7を使用することで、
装置の構造が簡単になると共に、小型化を図ることがで
きる。そして、疎水性多孔質膜1より環境中に放出され
る水は、水ポンプ9の圧力により送られるため、人工発
汗装置を垂直に設置しても発汗作用を実現できる。
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例を示す平面図である。
1…疎水性多孔質膜、2…支持体、3…カバー、4…ボ
ックス、5…中空糸膜、6…金属線、7…加湿膜、9…
水ポンプ、10…電源。
ックス、5…中空糸膜、6…金属線、7…加湿膜、9…
水ポンプ、10…電源。
Claims (2)
- 【請求項1】 表面側に疎水性多孔質膜1を、その内側
に透湿性を有する支持体2を、さらにその内側に水蒸気
と水分の双方を放出できる膜と、この膜を電力にて加熱
する加熱手段とからなる加湿膜7を配置してなり、この
加湿膜7の水蒸気と水分の双方を放出する膜に水ポンプ
9を、加熱手段に電源10を接続したことを特徴とする
人工発汗装置。 - 【請求項2】 加湿膜7を、中空糸膜5とヒータとなる
金属線6を複合した構成にしたことを特徴とする請求項
1記載の人工発汗装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1839295A JP2590446B2 (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 人工発汗装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1839295A JP2590446B2 (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 人工発汗装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08193992A JPH08193992A (ja) | 1996-07-30 |
JP2590446B2 true JP2590446B2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=11970442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1839295A Expired - Lifetime JP2590446B2 (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 人工発汗装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2590446B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002201522A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-19 | Kyoto Electron Mfg Co Ltd | 人口発汗装置 |
JP5634730B2 (ja) * | 2010-03-30 | 2014-12-03 | ユニ・チャーム株式会社 | 人工発汗装置 |
JP6344954B2 (ja) * | 2014-04-10 | 2018-06-20 | 株式会社ゴールドウイン | 衣類内環境模擬測定装置 |
-
1995
- 1995-01-11 JP JP1839295A patent/JP2590446B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08193992A (ja) | 1996-07-30 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |