JP2590327B2 - 図面情報の管理方法 - Google Patents
図面情報の管理方法Info
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- JP2590327B2 JP2590327B2 JP61285971A JP28597186A JP2590327B2 JP 2590327 B2 JP2590327 B2 JP 2590327B2 JP 61285971 A JP61285971 A JP 61285971A JP 28597186 A JP28597186 A JP 28597186A JP 2590327 B2 JP2590327 B2 JP 2590327B2
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- Japan
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- mesh
- vector
- size
- drawing information
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- Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、図面情報の管理方法に関し、特に各種の設
計図面や地図など、図面情報の対話的な検索・編集を高
速に行う技術において、図面内に大きさの変化が激しい
成分を含む場合に好適な高速化手法に関する。
計図面や地図など、図面情報の対話的な検索・編集を高
速に行う技術において、図面内に大きさの変化が激しい
成分を含む場合に好適な高速化手法に関する。
従来、図面や地図など2次元以上の空間的な位置情報
を含む図面データを高速に検索するために各種の高速化
手法が提案されている。例えば、特願昭60−285512号明
細書で述べられているように、図面の多元空間を一定の
格子に分割し(以降、これをメッシュと呼ぶ)、図面情
報として記憶されている各図形要素が通過するメッシュ
位置を記憶しておき、検索時には、指定されたメッシュ
位置から、限定された図形要素だけを処理の対象とする
ことにより、処理の高速化を図る方式がある(以下、文
献1という)。
を含む図面データを高速に検索するために各種の高速化
手法が提案されている。例えば、特願昭60−285512号明
細書で述べられているように、図面の多元空間を一定の
格子に分割し(以降、これをメッシュと呼ぶ)、図面情
報として記憶されている各図形要素が通過するメッシュ
位置を記憶しておき、検索時には、指定されたメッシュ
位置から、限定された図形要素だけを処理の対象とする
ことにより、処理の高速化を図る方式がある(以下、文
献1という)。
一方、コミュニケーションオブエーシーエム第18巻9
号1975年刊(J.L.Bentley“Multi−dimensional Binary
Search Trees used for Associative Searching"Commu
n.ACM.18.9(1975))では、K−D木と呼ばれる領域分
割方式が提案されている(以下、文献2という)。この
方式では、上述のメッシュの代わりに、2分法を基本と
する手法により、各図形要素を包含するように大きさの
異なる領域(以降、これわキーエリアと略称する)に図
面を分割し、キーエリアに含まれる図形要素の数が均一
となるまでキーエリアへの分割と木構造化とを繰り返す
手法であった。これにより、処理対象図形の限定のため
に使われるキーエリアの量は少なくなる。
号1975年刊(J.L.Bentley“Multi−dimensional Binary
Search Trees used for Associative Searching"Commu
n.ACM.18.9(1975))では、K−D木と呼ばれる領域分
割方式が提案されている(以下、文献2という)。この
方式では、上述のメッシュの代わりに、2分法を基本と
する手法により、各図形要素を包含するように大きさの
異なる領域(以降、これわキーエリアと略称する)に図
面を分割し、キーエリアに含まれる図形要素の数が均一
となるまでキーエリアへの分割と木構造化とを繰り返す
手法であった。これにより、処理対象図形の限定のため
に使われるキーエリアの量は少なくなる。
ところが、一般に、設計図面や地図などには、大きさ
の変化の激しい図形要素が含まれる上に、図形位置の変
更などの編集操作が頻繁に行われる。このような状況下
で、まず文献1の手法を適用すると、図形要素の寸法の
大きなものに対しては、図形要素の通過するメッシュ数
が多くなる。従って、例えば、編集操作で図形要素位置
の移動などを加える場合、上記通過メッシュ位置の変更
処理量が大きくなるなどの問題があった。次に文献2の
手法を適用すると、同様な図形要素位置の移動などの編
集処理を行う場合には、図形要素がキーエリアの構造木
内のどの位置に移動したかを知り、しかもキーエリアの
構造木をたどりながら、所定の木の位置を検定し、木の
構造を修正するといった一連の処理を行う必要がある。
しかし、一般にこれらの一連の処理は複雑になり、しか
も修正によるK−D木の機能が著しく低下するため、実
質上K−D木の変更は不可能に近い問題がある。
の変化の激しい図形要素が含まれる上に、図形位置の変
更などの編集操作が頻繁に行われる。このような状況下
で、まず文献1の手法を適用すると、図形要素の寸法の
大きなものに対しては、図形要素の通過するメッシュ数
が多くなる。従って、例えば、編集操作で図形要素位置
の移動などを加える場合、上記通過メッシュ位置の変更
処理量が大きくなるなどの問題があった。次に文献2の
手法を適用すると、同様な図形要素位置の移動などの編
集処理を行う場合には、図形要素がキーエリアの構造木
内のどの位置に移動したかを知り、しかもキーエリアの
構造木をたどりながら、所定の木の位置を検定し、木の
構造を修正するといった一連の処理を行う必要がある。
しかし、一般にこれらの一連の処理は複雑になり、しか
も修正によるK−D木の機能が著しく低下するため、実
質上K−D木の変更は不可能に近い問題がある。
本発明の目的は、このような従来の問題を解決し、検
索・編集等の処理対象とする図形要素が大きな場合で
も、単純な処理手順により各種の処理の高速化を図れる
図面情報の管理方法を提供することにある。
索・編集等の処理対象とする図形要素が大きな場合で
も、単純な処理手順により各種の処理の高速化を図れる
図面情報の管理方法を提供することにある。
上記問題点を解決するため、本発明による図面情報の
管理方法は、図形を形成するベクトルを含む図面情報を
第1の記憶手段(60)に記憶し、上記第1の記憶手段に
記憶された図面情報からベクトルを検索したり編集する
際に、ベクトルを高速に取り出すためのインデックスを
作成して、第2の記憶手段(50)に記憶する図面情報の
管理方法において、 1)検索したり編集するベクトルが含まれる図面情報の
領域を、仮想的な複数の領域であるメッシュに、設定さ
れたメッシュサイズに応じて分割して、上記ベクトルが
通過するメッシュ番号とメッシュの数を求めるステップ
(ステップ110,120,130)と、 2)上記メッシュの数が所定数以下の場合には、設定さ
れたメッシュサイズと通過したメッシュ番号を上記ベク
トルのインデックスとして上記第2の記憶手段に記憶す
るステップ(ステップ140)と、 3)上記メッシュの数が所定数以下でない場合には、上
記メッシュの大きさが大きいメッシュサイズに再設定す
るステップ(ステップ150)と、 4)再設定したメッシュサイズが所定の寸法以下の場合
は、上記1)から3)のステップを繰り返し、 5)再設定したメッシュサイズが所定の寸法以下でない
場合は、上記ベクトルの始点と終点を含む外接長方形領
域を上記ベクトルのインデックスとして上記第2の記憶
手段に記憶するステップ(ステップ160,170)とからな
ることを特徴としている。すなわち、高速化のための管
理方法として、図面要素の通過するメッシュの数に着目
し、ある一定値以下の要素は例えば等分割論理メッシュ
の通過メッシュ数を記憶し、それ以上の場合には例えば
要素に外接する領域を記憶するなど、図形要素の大きさ
に応じ、異なる方式による階層的管理を行うものであ
る。
管理方法は、図形を形成するベクトルを含む図面情報を
第1の記憶手段(60)に記憶し、上記第1の記憶手段に
記憶された図面情報からベクトルを検索したり編集する
際に、ベクトルを高速に取り出すためのインデックスを
作成して、第2の記憶手段(50)に記憶する図面情報の
管理方法において、 1)検索したり編集するベクトルが含まれる図面情報の
領域を、仮想的な複数の領域であるメッシュに、設定さ
れたメッシュサイズに応じて分割して、上記ベクトルが
通過するメッシュ番号とメッシュの数を求めるステップ
(ステップ110,120,130)と、 2)上記メッシュの数が所定数以下の場合には、設定さ
れたメッシュサイズと通過したメッシュ番号を上記ベク
トルのインデックスとして上記第2の記憶手段に記憶す
るステップ(ステップ140)と、 3)上記メッシュの数が所定数以下でない場合には、上
記メッシュの大きさが大きいメッシュサイズに再設定す
るステップ(ステップ150)と、 4)再設定したメッシュサイズが所定の寸法以下の場合
は、上記1)から3)のステップを繰り返し、 5)再設定したメッシュサイズが所定の寸法以下でない
場合は、上記ベクトルの始点と終点を含む外接長方形領
域を上記ベクトルのインデックスとして上記第2の記憶
手段に記憶するステップ(ステップ160,170)とからな
ることを特徴としている。すなわち、高速化のための管
理方法として、図面要素の通過するメッシュの数に着目
し、ある一定値以下の要素は例えば等分割論理メッシュ
の通過メッシュ数を記憶し、それ以上の場合には例えば
要素に外接する領域を記憶するなど、図形要素の大きさ
に応じ、異なる方式による階層的管理を行うものであ
る。
本発明においては、処理対象とする図形要素の大きさ
が小さいものに対しては、従来のメッシュ管理により、
処理のための候補の限定が容易な上に、図形要素の大き
さが大きくなっても、その大きさに適合した大きさのメ
ッシュで管理しているので、処理のための図形候補の数
がむやみに多くなり過ぎることがない。また、さらに大
きな図形要素に対しても、その要素と1対1に対応した
外接長方形で管理しているので、検索・編集などにより
管理情報の変更はきわめて容易となる。
が小さいものに対しては、従来のメッシュ管理により、
処理のための候補の限定が容易な上に、図形要素の大き
さが大きくなっても、その大きさに適合した大きさのメ
ッシュで管理しているので、処理のための図形候補の数
がむやみに多くなり過ぎることがない。また、さらに大
きな図形要素に対しても、その要素と1対1に対応した
外接長方形で管理しているので、検索・編集などにより
管理情報の変更はきわめて容易となる。
以下、本発明の一実施例を、図面により詳細に説明す
る。
る。
第2図は、本発明を適用したシステムの構成例を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
第2図において、10はマイクロプロセッサやミニコン
ピュータのCPUなどの処理装置、20は検索・編集などの
処理を加えるための図面・地図データを表示するための
CRT、30と40はCRT20での位置を指定するためのスタイラ
スと座標入力装置、50は処理対象とする図面・地図デー
タや検索高速化のための管理情報を一時的に記憶する一
時メモリ、60は地図・図面データを記憶するための磁気
ディスク等のファイル装置である。
ピュータのCPUなどの処理装置、20は検索・編集などの
処理を加えるための図面・地図データを表示するための
CRT、30と40はCRT20での位置を指定するためのスタイラ
スと座標入力装置、50は処理対象とする図面・地図デー
タや検索高速化のための管理情報を一時的に記憶する一
時メモリ、60は地図・図面データを記憶するための磁気
ディスク等のファイル装置である。
このような構成において、まず、ファイル装置60に記
憶される図面・地図データの形式について説明する。本
実施例において、図面・地図内の図形成分は、全て多角
形で記述されるものとすると、第3図(図形成分の例)
に示すように、1つの線セグメントは、それぞれ2座標
で定義されたベクトルの連続した集合として定義され、
第4図(図形成分の内部記憶形式)に示す形式の図形テ
ーブルに記憶される。この第4図におけるセグメント番
号lnoは、各セグメントの記憶位置を、物理的なアドレ
スではなく、固有番号でアクセスするための整理番号で
あり、セグメントタイプlkは、セグメントをCRT20上に
表示する場合に、実線・破線・鎖線などの線種の区別及
び線色を反映した値とする。
憶される図面・地図データの形式について説明する。本
実施例において、図面・地図内の図形成分は、全て多角
形で記述されるものとすると、第3図(図形成分の例)
に示すように、1つの線セグメントは、それぞれ2座標
で定義されたベクトルの連続した集合として定義され、
第4図(図形成分の内部記憶形式)に示す形式の図形テ
ーブルに記憶される。この第4図におけるセグメント番
号lnoは、各セグメントの記憶位置を、物理的なアドレ
スではなく、固有番号でアクセスするための整理番号で
あり、セグメントタイプlkは、セグメントをCRT20上に
表示する場合に、実線・破線・鎖線などの線種の区別及
び線色を反映した値とする。
一方、図面・地図内の文字・記号成分は、第5図(文
字・記号成分の例)に示すように、文字・記号を配置す
る外接長方形の対角左下座標と右上座標、およびその傾
斜角度を第6図(文字・記号成分の内部記憶形式)に示
す形式の文字・記号テーブルに記憶する。そして、この
第6図におけるテキスト番号は、図形テーブルのセグメ
ント番号と同様に、固有番号でアクセスするための整理
番号であり、テキストタイプは、明朝体・ゴシック体な
ど、字体・字の太さ等を規定する値である。また第6図
のテキストデータf1,f2,…,fmに対応する文字・記号成
分として、第5図のF1,F2…,Fmを象徴的に示している。
字・記号成分の例)に示すように、文字・記号を配置す
る外接長方形の対角左下座標と右上座標、およびその傾
斜角度を第6図(文字・記号成分の内部記憶形式)に示
す形式の文字・記号テーブルに記憶する。そして、この
第6図におけるテキスト番号は、図形テーブルのセグメ
ント番号と同様に、固有番号でアクセスするための整理
番号であり、テキストタイプは、明朝体・ゴシック体な
ど、字体・字の太さ等を規定する値である。また第6図
のテキストデータf1,f2,…,fmに対応する文字・記号成
分として、第5図のF1,F2…,Fmを象徴的に示している。
次に処理高速化のための階層的管理用のインデックス
の作成方法について述べる。このインデックスを作成す
るタイミングは、あらかじめ検索・編集などの処理とは
独立に作成して、ファイル装置60に記憶しておき、処理
直前に図形データを一時メモリ50へ転送するのと同じタ
イミングで転送する場合と、処理の対象成分をファイル
装置60から一時メモリ50へ転送直後に動的に作成する方
法とが考えられる。本実施例では、このどちらにも共通
する手法について述べる。また、以下述べる実施例で
は、階層的管理用のインデックスを、大きく上位・下位
の2階層に分類し、上位インデックスの例として、「大
規模図面情報管理における高速処理の提案」鈴木他,情
報処理学会論文誌 vol27.NO4(1986)pp454〜461に述
べられているようなフィールドブロックを用い、また下
位インデックスとしては特願昭61−225938号明細書で示
したような適応メッシュを用い、それぞれのインデック
スを構成する場合について説明する。ただし、この上位
・下位のインデックスは、ここで述べた方法以外に、上
位インデックスの例として、既に紹介した文献1による
K−D木を用いたり、下位インデックスの例として、
「パターンレコグニッション 第17巻6号」(“A Ge
ographic Information System using Quadtrees",by Ha
nan S.etc4,Pattern Recognition vol.17 NO6.pp647〜6
56,1984)に述べられているような4進木を用いたりす
る場合なども考えられ、以下に示すように、上位をフィ
ールドブロック、下位を適応メッシュに限定されるもの
ではない。また、インデックスの作成方法としては、上
位・下位いずれの方向からも作成可能であるが、ここで
は下位から上位に向けた作成方法について述べる。
の作成方法について述べる。このインデックスを作成す
るタイミングは、あらかじめ検索・編集などの処理とは
独立に作成して、ファイル装置60に記憶しておき、処理
直前に図形データを一時メモリ50へ転送するのと同じタ
イミングで転送する場合と、処理の対象成分をファイル
装置60から一時メモリ50へ転送直後に動的に作成する方
法とが考えられる。本実施例では、このどちらにも共通
する手法について述べる。また、以下述べる実施例で
は、階層的管理用のインデックスを、大きく上位・下位
の2階層に分類し、上位インデックスの例として、「大
規模図面情報管理における高速処理の提案」鈴木他,情
報処理学会論文誌 vol27.NO4(1986)pp454〜461に述
べられているようなフィールドブロックを用い、また下
位インデックスとしては特願昭61−225938号明細書で示
したような適応メッシュを用い、それぞれのインデック
スを構成する場合について説明する。ただし、この上位
・下位のインデックスは、ここで述べた方法以外に、上
位インデックスの例として、既に紹介した文献1による
K−D木を用いたり、下位インデックスの例として、
「パターンレコグニッション 第17巻6号」(“A Ge
ographic Information System using Quadtrees",by Ha
nan S.etc4,Pattern Recognition vol.17 NO6.pp647〜6
56,1984)に述べられているような4進木を用いたりす
る場合なども考えられ、以下に示すように、上位をフィ
ールドブロック、下位を適応メッシュに限定されるもの
ではない。また、インデックスの作成方法としては、上
位・下位いずれの方向からも作成可能であるが、ここで
は下位から上位に向けた作成方法について述べる。
第7図は階層管理のためのアルゴリズムを説明するた
めのPAD図であり、第8図〜第12図は階層管理を説明す
るための図である。
めのPAD図であり、第8図〜第12図は階層管理を説明す
るための図である。
まず、図形成分のインデックスを作成するアルゴリズ
ムを第7図に従い説明する。処理対象とする図面・地図
の範囲(以降、ドメインと略称する)を〔Dx,Dy〕と
し、各Dx,Dyを等間隔に分割した仮想のメッシュを作成
する。このメッシュは、大きさの異なる複数組を考え、
それらをメッシュの大きさに準じ、階層化する。例え
ば、第8図に示すように、Dx,Dyをそれぞれ1/2分割し、
ドメインを1/22n分割する方法では、ドメイン全体に対
し、 のように細分化される。そして処置対象とするベクトル
が最初の処理を行う場合には、ステップ100で示すよう
に、メッシュの大きさを最小のものに設定する。この場
合、メッシュの最小サイズは、第9図に示すような各セ
グメントのベクトル成分の長さを横軸にし、その頻度を
縦軸にとった頻度分布に適合するように決める。例え
ば、メッシュサイズは、その頻度分布の再頻値となる寸
法に最も近い値を選択する。次に各ベクトルがどのメッ
シュを通過するかを検定するために、ベクトルの始端と
終端のそれぞれの座標が属するメッシュ番号MS,MEを求
める(ステップ110)。そして、ブレゼンハムのアルゴ
リズム「Algorithm for Computer Central of Digital
Plotter」,by Bresenham,IBM System Journal 4.1 pp.2
5〜30(1965)により、MSから出発し、MEに至るまでに
通過するメッシュ番号を求め、メッシュリスト (MS,MM1,MM2,…,ME) を作成する(ステップ120)。このメッシュリストの要
素数を調べ(ステップ130)、もしその値がKL以下なら
ば、第10図に示す形式のV−M関係表にメッシュサイズ
とメッシュ番号を記入する(ステップ140)。もし、要
素数がKU以上であれば、メッシュサイズをより大きいも
のに設定しなおす(ステップ150)。そしてさらにその
メッシュサイズが上限値KMを越えるかどうかを判定し、
もし越える場合には、ベクトルの外接長方形を求める
(ステップ160)。そしてその外接矩形長方形の対角座
標を第11図に示す形式のV−R関係表に登録する(ステ
ップ170)。メッシュサイズが上限以下の場合には、ス
テップ110以降を再び実行する。
ムを第7図に従い説明する。処理対象とする図面・地図
の範囲(以降、ドメインと略称する)を〔Dx,Dy〕と
し、各Dx,Dyを等間隔に分割した仮想のメッシュを作成
する。このメッシュは、大きさの異なる複数組を考え、
それらをメッシュの大きさに準じ、階層化する。例え
ば、第8図に示すように、Dx,Dyをそれぞれ1/2分割し、
ドメインを1/22n分割する方法では、ドメイン全体に対
し、 のように細分化される。そして処置対象とするベクトル
が最初の処理を行う場合には、ステップ100で示すよう
に、メッシュの大きさを最小のものに設定する。この場
合、メッシュの最小サイズは、第9図に示すような各セ
グメントのベクトル成分の長さを横軸にし、その頻度を
縦軸にとった頻度分布に適合するように決める。例え
ば、メッシュサイズは、その頻度分布の再頻値となる寸
法に最も近い値を選択する。次に各ベクトルがどのメッ
シュを通過するかを検定するために、ベクトルの始端と
終端のそれぞれの座標が属するメッシュ番号MS,MEを求
める(ステップ110)。そして、ブレゼンハムのアルゴ
リズム「Algorithm for Computer Central of Digital
Plotter」,by Bresenham,IBM System Journal 4.1 pp.2
5〜30(1965)により、MSから出発し、MEに至るまでに
通過するメッシュ番号を求め、メッシュリスト (MS,MM1,MM2,…,ME) を作成する(ステップ120)。このメッシュリストの要
素数を調べ(ステップ130)、もしその値がKL以下なら
ば、第10図に示す形式のV−M関係表にメッシュサイズ
とメッシュ番号を記入する(ステップ140)。もし、要
素数がKU以上であれば、メッシュサイズをより大きいも
のに設定しなおす(ステップ150)。そしてさらにその
メッシュサイズが上限値KMを越えるかどうかを判定し、
もし越える場合には、ベクトルの外接長方形を求める
(ステップ160)。そしてその外接矩形長方形の対角座
標を第11図に示す形式のV−R関係表に登録する(ステ
ップ170)。メッシュサイズが上限以下の場合には、ス
テップ110以降を再び実行する。
上記アルゴリズムのステップ140,150におけるベクト
ルの通過メッシュ数から、メッシュサイズの切換えを行
うためのパラメータKUとKLの値に関しては任意である
が、例えば第1図(本発明による階層管理の一例を示す
原理図)に示すような1/22n分割のメッシュの場合に
は、KU=3、KL=2、KM=1/16に設定する。また、KU=
2,KL=1に設定した場合には、各ベクトルが1つのメッ
シュ内に完全に包含されるかどうかの判定を行うことと
同等になる。また、第10,11図に示したV−MおよびV
−R関係表は、Codd,E.Fによって提案(「A Relational
Model of Data for large Shared Data Banks」by Cod
d E.F.Communication of the ACM VOL.13 NO6,June 197
0)後、商用化されている各種のR−DBMS(関係データ
ベース管理システム)で管理すれば、多様な検索が可能
となる。ただし、V−MおよびV−R関係表におけるベ
クトル番号は、先頭4ケタをセグメント番号lno,下2ケ
タをセグメント内相対ベクトル位置を示す番号に割当て
ている。従って第10,11図におけるベクトル管理倍号の
値が100101の場合は、セグメント番号1001で、第1番目
のベクトルを指す。また、以上のアルゴリズムにより得
られるV−M関係表が下位インデックスに、V−R関係
表が上位インデックスにそれぞれ相当することになる。
ルの通過メッシュ数から、メッシュサイズの切換えを行
うためのパラメータKUとKLの値に関しては任意である
が、例えば第1図(本発明による階層管理の一例を示す
原理図)に示すような1/22n分割のメッシュの場合に
は、KU=3、KL=2、KM=1/16に設定する。また、KU=
2,KL=1に設定した場合には、各ベクトルが1つのメッ
シュ内に完全に包含されるかどうかの判定を行うことと
同等になる。また、第10,11図に示したV−MおよびV
−R関係表は、Codd,E.Fによって提案(「A Relational
Model of Data for large Shared Data Banks」by Cod
d E.F.Communication of the ACM VOL.13 NO6,June 197
0)後、商用化されている各種のR−DBMS(関係データ
ベース管理システム)で管理すれば、多様な検索が可能
となる。ただし、V−MおよびV−R関係表におけるベ
クトル番号は、先頭4ケタをセグメント番号lno,下2ケ
タをセグメント内相対ベクトル位置を示す番号に割当て
ている。従って第10,11図におけるベクトル管理倍号の
値が100101の場合は、セグメント番号1001で、第1番目
のベクトルを指す。また、以上のアルゴリズムにより得
られるV−M関係表が下位インデックスに、V−R関係
表が上位インデックスにそれぞれ相当することになる。
一方、文字・記号成分に関する下位インデックスの作
成方法は、特願昭61−225938号明細書で述べた方法と同
一であるので省略する。この文字・記号成分の上位イン
デックスは第12図に示すように、各辺がx軸またはy軸
に平行で、テキスト外接長方形に外接するような長方形
領域を求め、その対角座標を第11図と同様な形式のV−
R関係表に登録する。
成方法は、特願昭61−225938号明細書で述べた方法と同
一であるので省略する。この文字・記号成分の上位イン
デックスは第12図に示すように、各辺がx軸またはy軸
に平行で、テキスト外接長方形に外接するような長方形
領域を求め、その対角座標を第11図と同様な形式のV−
R関係表に登録する。
以上階層的インデックスの作成方法に関するアルゴリ
ズムについて述べたが、これらの階層インデックスを用
いた図形要素の高速検索アルゴリズムについて以下に示
す。一般に検索には、点指定・線指定・領域指定などが
考えられるが、これらの指定要素との完全マッチングで
はなく、最小距離検索などの場合には、領域指定による
検索候補の選択に帰着される。従って以下長方形領域か
らの図形要素検索アルゴリズムについて述べる。文字・
記号要素の検索アルゴリズムも同様であるので、省略す
る。
ズムについて述べたが、これらの階層インデックスを用
いた図形要素の高速検索アルゴリズムについて以下に示
す。一般に検索には、点指定・線指定・領域指定などが
考えられるが、これらの指定要素との完全マッチングで
はなく、最小距離検索などの場合には、領域指定による
検索候補の選択に帰着される。従って以下長方形領域か
らの図形要素検索アルゴリズムについて述べる。文字・
記号要素の検索アルゴリズムも同様であるので、省略す
る。
〈長方形領域による図形要素検索アルゴリズム〉 ステップ210:指定した長方形領域を構成する4つの座
標位置を計算する。
標位置を計算する。
ステップ220:これらの4座標を使って指定した長方形
領域を覆うメッシュ番号を得る。この手法としては、特
願昭61−225938号明細書で述べたように、大きさの異な
るメッシュ別に、領域と重畳関係にあるメッシュ番号を
得、次に示す形式のMS−listを作成する。
領域を覆うメッシュ番号を得る。この手法としては、特
願昭61−225938号明細書で述べたように、大きさの異な
るメッシュ別に、領域と重畳関係にあるメッシュ番号を
得、次に示す形式のMS−listを作成する。
MS−list=(i番目メッシュサイズ,メッシュ番号リス
ト) ステップ230:各MS−listのメッシュサイズと、メッシ
ュ番号とを順に呼び出し、第10図のV−M関係表におけ
るメッシュサイズとメッシュ番号の両者の値が合致する
位置におけるベクトル管理番号を得、これをVC−listと
する。
ト) ステップ230:各MS−listのメッシュサイズと、メッシ
ュ番号とを順に呼び出し、第10図のV−M関係表におけ
るメッシュサイズとメッシュ番号の両者の値が合致する
位置におけるベクトル管理番号を得、これをVC−listと
する。
ステップ240:指定長方形領域と、第11図のV−R関係
表に登録されている領域との重畳関係をステップ220と
同様の手法で調べ、関係のあるベクトル管理番号を得、
これをVC−listに追加する。
表に登録されている領域との重畳関係をステップ220と
同様の手法で調べ、関係のあるベクトル管理番号を得、
これをVC−listに追加する。
ステップ250:このVC−listにおいて、各要素の重複を
調べ、重複のある場合には唯一化を図る。
調べ、重複のある場合には唯一化を図る。
ステップ260:指定した長方形領域の中心位置(例えば
図心)をGPとし、VC−listに登録されている要素の代表
点間の距離(例えば、ベクトルとGP間の距離)を調べ、
最も値の小さなものを選択する。
図心)をGPとし、VC−listに登録されている要素の代表
点間の距離(例えば、ベクトルとGP間の距離)を調べ、
最も値の小さなものを選択する。
ステップ270:選ばれた要素をCRT20上に再表示し、選
択されたものが適当かどうかを判定する。
択されたものが適当かどうかを判定する。
このように、本実施例においては、処理対象とする図
形要素の大きなが小さいものに対しては、従来のメッシ
ュ管理により、処理のための候補の限定が容易な上に、
図形要素の大きさが大きくなっても、その大きさに適合
した大きさのメッシュで管理しているので、処理のため
の図形候補の数がむやみに多くなり過ぎることがない。
また、さらに大きな図形要素に対しても、その要素と1
対1に対応した外接長方形で管理しているので、検索・
編集などによる管理情報の変更はきわめて容易となる。
形要素の大きなが小さいものに対しては、従来のメッシ
ュ管理により、処理のための候補の限定が容易な上に、
図形要素の大きさが大きくなっても、その大きさに適合
した大きさのメッシュで管理しているので、処理のため
の図形候補の数がむやみに多くなり過ぎることがない。
また、さらに大きな図形要素に対しても、その要素と1
対1に対応した外接長方形で管理しているので、検索・
編集などによる管理情報の変更はきわめて容易となる。
以上説明したように、本発明によれば、図面情報の図
形・文字・記号の各成分に対して、大きさの変化に依存
しない一定個数以下のメッシュリストが得られる外、特
に大きな要素には1対1に対応した存在領域が得られる
ので、処理速度および手順を大幅に短縮できる。
形・文字・記号の各成分に対して、大きさの変化に依存
しない一定個数以下のメッシュリストが得られる外、特
に大きな要素には1対1に対応した存在領域が得られる
ので、処理速度および手順を大幅に短縮できる。
第1図は本発明による階層管理の一例を示す原理図、第
2図は本発明を適用したシステム構成例を示す図、第3
図は図形成分の例を示す図、第4図は図形成分の内部記
憶形式を示す図、第5図は文字・記号成分の例図、第6
図は文字・記号成分の内部記憶形式を示す図、第7図は
階層管理のためのアルゴリズムを説明するためのPAD
図、第8図は適応メッシュのサイズによる階層化を示す
図、第9図はベクトル長と出現数による頻度分布を示す
図、第10図は図面各要素の適応メッシュの記憶表例を示
す図、第11図は大型要素に対する外接領域管理表例を示
す図、第12図は第11図の表に登録する文字・記号成分の
インデックスの求め方を説明するための図である。 10:処理装置、20:表示装置、30:座標入力装置、40:スタ
イラス、50:一時メモリ、60:ファイル装置。
2図は本発明を適用したシステム構成例を示す図、第3
図は図形成分の例を示す図、第4図は図形成分の内部記
憶形式を示す図、第5図は文字・記号成分の例図、第6
図は文字・記号成分の内部記憶形式を示す図、第7図は
階層管理のためのアルゴリズムを説明するためのPAD
図、第8図は適応メッシュのサイズによる階層化を示す
図、第9図はベクトル長と出現数による頻度分布を示す
図、第10図は図面各要素の適応メッシュの記憶表例を示
す図、第11図は大型要素に対する外接領域管理表例を示
す図、第12図は第11図の表に登録する文字・記号成分の
インデックスの求め方を説明するための図である。 10:処理装置、20:表示装置、30:座標入力装置、40:スタ
イラス、50:一時メモリ、60:ファイル装置。
フロントページの続き (72)発明者 宮崎 敦夫 東京都品川区南大井6丁目23番15号 株 式会社日立製作所大森ソフトウエア工場 内 (56)参考文献 特開 昭62−145369(JP,A) 特開 昭63−81573(JP,A) 特開 昭62−80766(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】図形を形成するベクトルを含む図面情報を
第1の記憶手段(60)に記憶し、上記第1の記憶手段に
記憶された図面情報からベクトルを検索したり編集する
際に、ベクトルを高速に取り出すためのインデックスを
作成して、第2の記憶手段(50)に記憶する図面情報の
管理方法において、 1)検索したり編集するベクトルが含まれる図面情報の
領域を、仮想的な複数の領域であるメッシュに、設定さ
れたメッシュサイズに応じて分割して、上記ベクトルが
通過するメッシュ番号とメッシュの数を求めるステップ
(ステップ110,120,130)と、 2)上記メッシュの数が所定数以下の場合には、設定さ
れたメッシュサイズと通過したメッシュ番号を上記ベク
トルのインデックスとして上記第2の記憶手段に記憶す
るステップ(ステップ140)と、 3)上記メッシュの数が所定数以下でない場合には、上
記メッシュの大きさが大きいメッシュサイズに再設定す
るステップ(ステップ150)と、 4)再設定したメッシュサイズが所定の寸法以下の場合
は、上記1)から3)のステップを繰り返し、 5)再設定したメッシュサイズが所定の寸法以下でない
場合は、上記ベクトルの始点と終点を含む外接長方形領
域を上記ベクトルのインデックスとして上記第2の記憶
手段に記憶するステップ(ステップ160,170)とからな
ることを特徴とする図面情報の管理方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61285971A JP2590327B2 (ja) | 1986-12-02 | 1986-12-02 | 図面情報の管理方法 |
US07/101,020 US4811244A (en) | 1986-09-26 | 1987-09-25 | Drawing information management system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61285971A JP2590327B2 (ja) | 1986-12-02 | 1986-12-02 | 図面情報の管理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63140374A JPS63140374A (ja) | 1988-06-11 |
JP2590327B2 true JP2590327B2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=17698337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61285971A Expired - Lifetime JP2590327B2 (ja) | 1986-09-26 | 1986-12-02 | 図面情報の管理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2590327B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0235573A (ja) * | 1988-07-25 | 1990-02-06 | Fujitsu Ltd | 表示図形情報検索方式 |
JP2002279043A (ja) * | 2001-03-21 | 2002-09-27 | Showa Sekkei:Kk | 建物維持保全システム |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0756671B2 (ja) * | 1985-10-04 | 1995-06-14 | 沖電気工業株式会社 | 図形デ−タ検索装置 |
-
1986
- 1986-12-02 JP JP61285971A patent/JP2590327B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63140374A (ja) | 1988-06-11 |
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