JP2590326Y2 - トランジスタ試験装置 - Google Patents

トランジスタ試験装置

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JP2590326Y2 JP1993019627U JP1962793U JP2590326Y2 JP 2590326 Y2 JP2590326 Y2 JP 2590326Y2 JP 1993019627 U JP1993019627 U JP 1993019627U JP 1962793 U JP1962793 U JP 1962793U JP 2590326 Y2 JP2590326 Y2 JP 2590326Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はトランジスタの動作試験
を行うトランジスタ試験装置に係わり、特に、トランジ
スタの制御端子および出力端子にそれぞれバイアス電圧
を印加し、所定出力電流を通流させた状態で制御端子と
出力端子との間における信号の伝送特性を調べるトラン
ジスタ試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トランジスタの動作特性には直流動作特
性と交流動作特性とがある。例えば高周波回路に組込ま
れるトランジスタにおいては、交流動作試験を実施する
必要がある。FET等のトランジスタを一つの伝送回路
素子とすると、ゲート端子とドレイン端子とをそれぞれ
入力端子と出力端子とみなして、入出力端子相互間の信
号伝送特性を調べる。このような伝送特性を調べるトラ
ンジスタ試験装置は例えば図4に示すように構成されて
いる。
【0003】試験信号発生器1から出力された例えば高
周波の試験信号aは直流遮断コンデンサ2およびソケッ
ト4の端子4aを介して被試験トランジスタ3のゲート
端子へ印加される。ゲート端子には可変電圧源5からコ
イル6を介してバイアス電圧E1 が印加される。被試験
トランジスタ3のソースは端子4bを介して接地されて
いる。被試験トランジスタ3のドレイン端子から出力さ
れる出力信号bはソケット4の端子4cおよび直流遮断
用コンデンサ7を介して受信回路8へ入力される。受信
回路8で受信された出力信号は次の信号解析部9でもっ
て解析される。
【0004】また、可変電圧源10からコイル11を介
して被試験トランジスタ3のドレイン端子にバイアス電
圧E2 が印加されている。また、可変電圧源10とコイ
ル11との間にドレイン端子に流入するドレイン電流I
d を検出する電流検出回路12が介挿されている。検出
された電流値は例えばマイクロコンピュータからなる制
御部13へ送出される。各可変電圧源5,10から出力
される各バイアス電圧E1 ,E2 の値、および試験信号
発生器1,信号解析部9の起動,停止指令は前記制御部
13から与えられる。
【0005】例えば工場の製品検査等において多数のト
ランジスタの動作特性を調べる場合は、測定条件を一定
にする必要がある。一般に、FETにおいては、ドレイ
ン電流Id およびドレイン端子に対するバイアス電圧E
2 を一定値に制御する。すなわち、ドレイン端子に所定
のバイアス電圧Es を印加した状態で、ドレイン電流I
d がトランジスタの仕様等を参照して定められる所定値
Idsになるように、ゲート端子に印加するバイアス電圧
E1 を制御する。
【0006】なお、FETの特性として、ゲート電圧V
g (バイアス電圧)がドレイン電圧Vd より高くなると
過大なドレイン電流Id が流れる。これを未然に防止す
には、バイアス電圧E1 を調整してドレイン電流Id を
所定電流値Idsに制御する過程で、ゲート電圧Vg がド
レイン電圧Vd 以上にならないために、バイアス電圧E
1 を一旦−2Vまで低下させた後に、徐々に増加させる
必要がある。
【0007】このような条件を満足させるために、制御
部13は、ソケット4に被試験トランジスタ3が装着さ
れた状態で、図5の流れ図に従って、被試験トランジス
タ3に対する測定処理を実行する。流れ図が開始される
と、P(プログラムステップ)1にて、可変電圧源5,
10から出力される各バイアス電圧E1 ,E2 を0V
(ボルト)に設定する。次に、可変電圧源5を制御して
ゲート端子に対するバイアス電圧E1 を−2Vに変更す
る。次の段階で、可変電圧源10を制御してドレイン端
子に対するバイアス電圧E1 を予め定められた所定電圧
Es に変更する。
【0008】P2にて、電流検出回路12から出力され
ているドレイン電流Id を読取る。そして、読取ったド
レイン電流Id と予め定められている所定電流値Idsと
の差が規定範囲に入っていなければ(P3)、P4へ進
み、可変電圧源5を制御して、バイアス電圧E1 を微小
値ΔE1 だけ変化させる。具体的には、検出されたドレ
イン電流Id が所定電流値Idsより小さい場合バイアス
電圧E1 を上昇させ、検出されたドレイン電流Id が所
定電流値Idsより大きい場合バイアス電圧E1を低下さ
せる。そして、P2にて再度ドレイン電流Id を読取
る。
【0009】P3にて、ドレイン電流Id と所定電流値
Idsとの差が規定範囲に入ると、各バイアス電圧E1 ,
E2 の値を固定する(P5)。そして、P5にて、実際
の試験処理を実行する。すなわち、試験信号発生器1を
起動して、この試験信号発生器1から例えば高周波の試
験信号aを被試験トランジスタ3のゲート端子へ送出さ
せる。同時に、信号解析部9を起動して、受信回路8で
受信した被試験トランジスタ3のドレイン端子からの出
力信号bに対する各種データ解析を実施して、伝送特性
等を測定する。
【0010】一連の試験処理が終了すると、ゲート端子
に対するバイアス電圧E1 を−2Vに戻し(P7)、次
に、ドレイン端子に対するバイアス電圧E2 を0Vに戻
す。そして、最後にゲート端子に対するバイアス電圧E
1 を0Vに戻す。すなわち、各バイアス電圧E1 .E2
を初期状態に戻す。このように印加順序と全く逆順序で
もって各バイアス電圧E1 ,E2 を元の初期状態へ戻し
て、1個の被試験トランジスタ3に対する測定処理を終
了する。
【0011】図6は被試験トランジスタ3をソケット4
に装着した状態で、測定開始から測定終了までにおける
被試験トランジスタ3のゲート電圧Vg とドレイン電圧
Vdおよびドレイン電流Id 相互の関係を示すタイムチ
ャートである。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示すトランジスタ試験装置においてもまだ次のような問
題があった。
【0013】ゲート端子に印加するバイアス電圧E1 を
−2Vからドレイン電流Id が所定電流値Ids一定にな
るまで変化させる手段として、図5に示すソフト的手段
を用いている。すなわち、可変電圧源5に対して新たな
バイアス電圧E1 を算出するまでに要する図5における
P2からP3,P4を経てP2に戻る1サイクルの所用
時間Ts は、この1サイクルの内に多数のプログラムス
テップが含まれるので、かなりの時間を消費する。その
結果、−2Vのバイアス電圧E1 をドレイン電流Id が
所定電流値Idsになるまでに要する電圧設定所要時間T
d が非常に長くなる。ちなみに、図4の試験装置におい
ては、約1分であった。
【0014】その結果、1個の被試験トランジスタ3に
対するソケット4への装着,取外し時間を除いた測定所
要時間T0 が1.5分近くになり、測定作業能率が大幅
に低下する。
【0015】また、一般に、ドレイン電流Id は一旦所
定電流値Idsに制御されたとしても、温度変化等の種々
の要因にて、変化したり、変動する場合がある。しか
し、図4の試験装置においては、図5の流れ図にも示す
ように、一旦バイアス電圧E1が最適値に設定される
と、それ以降その電圧値E1 に固定されるので、ドレイ
ン電流Id が変化したり、変動したりしても、全く対処
できない。したがって、試験期間Tm 中にドレイン電流
Id が所定電流値Idsから変化したり、または変動する
ので、測定された伝送特性の精度が低下する。
【0016】本考案はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、制御端子に対するバイアス電圧を出力電流
が所定電流値になるまで上昇させる制御を被試験トラン
ジスタを負帰還回路とする演算増幅回路でもって実現す
ることによって、出力電流が所定電流値になるまでに要
する電圧設定所要時間を大幅に短縮でき、全体の測定処
理能率を大幅に向上でき、かつ実際の試験期間中におい
ても出力電流値を制御でき、試験精度を向上できるトラ
ンジスタ試験装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本考案は、被測定トランジスタの出力端子に所定の出
力バイアス電圧を印加し、被測定トランジスタの制御端
子に一旦負極性の制御バイアス電圧を印加して、その後
出力端子からの出力電流が所定電流値になるまで制御バ
イアス電圧を上昇させて、所定出力電流値が得られた状
態で制御端子と出力端子との間における信号の伝送特性
を調べるトランジスタ試験装置において、出力端子に印
加する所定の出力バイアス電圧を発生する第1の電圧源
と、第1の電圧源から出力端子に対する出力バイアス電
圧供給路に介挿され、出力電流を検出して検出電流値に
比例した検出電圧を出力する電流検出回路と、所定出力
電流が通流した場合に電流検出回路から出力される検出
電圧の逆極性の設定電圧を出力する第2の電圧源と、入
力端子に第2の電圧源の設定電圧と電流検出回路の検出
電圧とが入力され、出力端子から被測定トランジスタの
制御端子へ制御バイアス電圧を出力する演算増幅回路
と、この演算増幅回路の出力端子から被測定トランジス
タと電流検出回路とを経由して演算増幅回路の入力端子
へ帰還する負帰還回路とを備えたものである。
【0018】
【作用】このように構成されたトランジスタ試験装置で
あれば、第1の電圧源から被測定トランジスタの出力端
子に所定の出力バイアス電圧が印加される。そして、電
流検出回路にて被試験トランジスタの出力電流値が検出
され、検出電圧が出力される。第2の電圧源は所定出力
電流が通流した場合に電流検出回路から出力される検出
電圧の逆極性の設定電圧を出力する。したがって、演算
増幅回路には、設定電圧と検出電圧との加算電圧が入力
される。そして、この演算増幅回路の入出力端子間には
被試験トランジスタと電流検出回路とを含む負帰還回路
が接続されている。
【0019】したがって、この演算増幅回路は入力され
ている前記加算電圧が零になるように出力電圧が変化す
る。この出力電圧は被試験トランジスタの制御端子に対
する制御バイアス電圧であるので、結果的に、出力電流
が所定電流値になるように制御バイアス電圧が変化す
る。よって、被試験トランジスタの出力電流が所定電流
値に制御され、被試験トランジスタに対する実際の試験
が実行される。なお、この出力電流に対する制御は実際
の試験期間中においても継続している。
【0020】
【実施例】以下本考案の一実施例を図面を用いて説明す
る。
【0021】図1は実施例のトランジスタ試験装置の概
略構成を示す模式図である。図4に示す従来の試験装置
と同一部分には同一符号が付してある。
【0022】試験信号発生器1から出力された例えば高
周波の試験信号aは直流遮断コンデンサ2およびソケッ
ト4の端子4aを介して例えばFETからなる被試験ト
ランジスタ3のゲート端子へ印加される。ゲート端子に
は演算増幅回路15から切換スイッチSW2 の常開端子
aおよびコイル6を介してバイアス電圧E1 (制御バイ
アス電圧)が印加される。被試験トランジスタ3のソー
スは端子4bを介して接地されている。被試験トランジ
スタ3のドレイン端子から出力される出力信号bはソケ
ット4の端子4cおよび直流遮断用コンデンサ7を介し
て受信回路8へ入力される。受信回路8で受信された出
力信号は次の信号解析部9でもって解析される。
【0023】また、第1の電圧源16は被試験トランジ
スタ3に対する実際の試験を実施する場合にドレイン端
子に印加する所定のバイアス電圧Es を出力する。出力
されたバイアス電圧Es は演算増幅回路17の(+)側
入力端子に入力される。演算増幅回路17の出力電圧は
電流検出回路18の抵抗18a,切換スイッチSW1の
常開端子aおよびコイル11を介して被測定トランジス
タ3のドレイン端子へ印加される。
【0024】前記抵抗18aと切換スイッチSW1 との
接続点の電位は演算増幅回路17の(−)側入力端子に
入力される。したがって、抵抗18aは演算増幅回路1
7に対する負帰還回路を構成するので、(−)側入力端
子の電位が(+)側入力端子に印加されている電位、す
なわち、所定バイアス電圧Es に一致するように出力電
圧が制御される。その結果、出力電圧は抵抗18aによ
る電圧降下分(R1 ・Id )を加算した値(Es +R1
・Id )となる。ここで、Id は被試験トランジスタ3
のドレイン端子に流入するドレイン電流である。よっ
て、被試験トランジスタ3のドレイン端子には第1の電
圧源16から出力される所定のバイアス電圧(出力バイ
アス電圧)Es が印加される。
【0025】前記電流選出回路18は図示するように抵
抗18aとこの抵抗18aの両端電圧(R1 ・Id )を
増幅する固定増幅率Gを有した増幅器18bとで構成さ
れている。したがって、この電流検出回路18はドレイ
ン電流Id に比例した電圧を有する検出電圧(G・R1
・Id )を出力する。電流検出回路18から出力された
検出電圧は抵抗19を介して前記演算増幅回路15の
(+)側入力端子へ入力される。
【0026】第2の電圧源20は、前記ドレイン電流I
d が所定電流値Ids(所定出力電流値)になった場合
に、前記電流選出回路18から出力される検出電圧(G
・R1・Ids)の逆極性の設定電圧Eb を出力する。
【0027】Eb =−(G・R1 ・Ids) 第2の電圧源20から出力された設定電圧Eb は切換ス
イッチSW4 の常開端子aおよび前記抵抗19と同一抵
抗値を有した抵抗21を介して前記演算増幅回路15の
(+)側入力端子へ入力される。
【0028】演算増幅回路15の(−)側入力端子は接
地されている。そして、各切換スイッチSW1 ,SW2
が常開端子a側に接続され、スイッチSE3 が閉成(O
N)された状態においては、演算増幅回路15の出力端
子から切換スイッチSW2 ,コイル6,被試験トランジ
スタ3,コイル11,切換スイッチSW1 .電流検出回
路18,スイッチSW3 および抵抗19を経て演算増幅
回路15の入力端子へ帰還する負帰還回路が形成され
る。したがって、この演算増幅回路15は図中A点で示
される入力端子の電位が接地電位(0V)になるように
出力電圧、すなわち、ゲート端子に対するバイアス電圧
E1 が変化する。
【0029】また、演算増幅回路15の入出力間には図
示極性のツェナーダイオード22が接続されている。こ
のツェナーダイオード22のツェナー電圧は2Vより若
干低い値に設定されており、入力端子に−2Vの電圧が
印加されると、この−2Vの電圧が直接切換スイッチS
W2 の常開端子aに印加される。
【0030】さらに、各切換スイッチSW1 ,SW2 の
各常閉端子bは接地されており、切換スイッチSW4 の
常閉端子cには図示しない電源から−2Vの一定電圧が
印加されている。また、各切換スイッチSW1 ,SW2
,SW4 およびスイッチSW3 の動作は例えばマイク
ロコンピュータからなる制御部23の切換指令にて実行
される。この制御部23は、前記第1,第2の電圧源1
6,20から出力される電圧Es ,Eb を指定するとと
もに、試験信号発生器1および信号解析部9に対する起
動指令を送出する。
【0031】そして、制御部23は、ソケット4に被試
験トランジスタ3が装着された状態で、図2の流れ図に
従って被試験トランジスタ3に対する測定処理を実行す
る。
【0032】流れ図が開始されると、Q1にて、各切換
スイッチSW1 .SW2 ,SW4 およびスイッチSW3
を初期設定する。すなわち、各切換スイッチSW1 .S
W2,SW4 を常閉端子b側に接続する。またスイッチ
SW3 を解放状態(OFF)とする。この状態において
は、切換スイッチSW4 を介して出力され−2Vの電圧
はツェナーダイオード22を介して切換スイッチSW2
の常開端子aに印加されている。しかし、切換スイッチ
SW2 は常閉端子b側に接続されているので、試験トラ
ンジスタ3のゲート電圧Vg は0Vである。また、切換
スイッチSW1も常閉端子b側に接続されているので、
ドレイン電圧Vd も0V状態である。
【0033】次に、Q2にて、第1の電圧源16に対し
て前述した所定バイアス電圧Ed を設定して、この第1
の電圧源16から出力させる。さらに、第2の電圧源2
0に対して前述した設定電圧Eb (=−G・R1 ・Id
s)を設定して、この第2の電圧源20から出力させ
る。すると、第1の電圧源16から出力された所定バイ
アス電圧Es が切換スイッチSW1 の常開端子aに印加
される。
【0034】以上の準備処理が終了すると、Q4にて、
切換スイッチSW2 を常開接点a側に切換える。する
と、常開端子aに印加されている−2Vの電圧がバイア
ス電圧E1 (=−2V)として被試験トランジスタ3の
ゲート端子へ印加される。よってゲート電圧Vg は−2
Vとなる。なお、この時点では、ドレイン電圧Vd は0
Vのままである。
【0035】次に、Q5にて切換スイッチSW1 を常開
設定a側へ切換える。すねと、常開端子aに印加されて
いる所定バイアス電圧Es が被試験トランジスタ3のド
レイン端子へ印加される。よってドレイン電圧Vd は所
定バイアス電圧となる(Vd=Eb )。
【0036】次に、スイッチSW3 を閉成(ON)する
とともに切換スイッチSW4 を常開端子a側に接続す
る。すると、A点の電位が電流検出回路18からの検出
電圧(G・R1 ・Id )と第2の電圧源からの設定電圧
Eb (=−G・R1 ・Ids)との加算電圧ΔEとなる。
【0037】 この加算電圧ΔEが演算増幅回路15の(+)側入力端
子に印加され、かつこの時点では、前述した負帰還回路
が形成されてる。したがって、前記加算電圧ΔEが0V
になるよう演算増幅回路15から出力されているバイア
ス電圧E1 が変化する。
【0038】加算電圧ΔEが0Vになると、上式からも
明らかなように、ドレイン電流Idが所定電流値Idsと
なる。
【0039】ドレイン電流Id が所定電流値Idsに一致
するまでの予め設定された規定時間、すなわち電圧設定
所要時間Td が経過すると(Q7)、Q8にて、実際の
試験処理を実行する。すなわち、試験信号発生器1を起
動して、この試験信号発生器1から例えば高周波の試験
信号aを被試験トランジスタ3のゲート端子へ送出させ
る。同時に、信号解析部9を起動して、受信回路8で受
信した被試験トランジスタ3のドレイン端子からの出力
信号bに対する各種データ解析を実施して、伝送特性等
を測定する。
【0040】そして、一連の試験処理が終了すると、ス
イッチSW3 を開放して(OFF)、切換スイッチSW
4 を常閉端子b側に接続する(Q9)。すると、負帰還
回路が解除され、ゲート端子に−2Vのバイアス電圧E
1 が印加される。次に、切換スイッチSW1 を常閉端子
b側に接続して、ドレイン電圧Vdを0Vに戻す(Q1
0)。そして、最後に切換スイッチSW2 を常閉端子b
側に接続して、ゲート電圧Vg を0Vに戻す。しかし
て、被試験トランジスタ3は試験する前の初期状態に戻
る。
【0041】図3は図1に示す実施例トランジスタ試験
装置において、被試験トランジスタ3をソケット4に装
着した状態で、測定開始から測定終了までにおける被試
験トランジスタ3のゲート電圧Vg とドレイン電圧Vd
およびドレイン電流Id 相互の関係を示すタイムチャー
トである。
【0042】図示するように、測定開始時刻から測定終
了時刻までの測定所要時間T0 内に占める電圧設定所要
時間Td が図6に示す従来装置のそれに比較して大幅に
短縮されることが理解できる。この電圧設定所要時間T
d は、電流検出回路18内の増幅器18bおよび各演算
増幅回路15,17の応答速度に対応して定まるが、図
4に示すプログラムを用いたソフト手法に比較して、格
段に短いことはいうまでもない。実施例装置において
は、この電圧設定所要時間Td は約100μsである。
したがって、全体の測定所要時間T0 もせいぜい数10
msである。
【0043】その結果、各被試験トランジスタ3に対す
る試験処理能率が大幅に向上するので、たとえこのトラ
ンジスタ試験装置を例えば工場の検査ラインに組込んだ
としても、順次搬入されてくる試験トランジスタ3に対
する伝送特性試験をオンライン状態で実施できる。
【0044】また、図3に示す試験トランジスタ3に対
する実際の試験期間Tm においても、前述た負帰還回路
が形成されており、演算増幅回路15は正常に動作して
いる。したがって、たとえ温度変化等の何等かの要因に
て試験期間Tm 中にドレイン電流Id が所定電流値IdS
より外れようとしても、ゲート端子に対するバイアス電
圧E1 が自動的に変化して、ドレイン電流Id は所定電
流値IdSに補正される。したがって、試験期間Tm 中、
ドレイン電流Id は常に所定電流値IdSに維持される。
よって、常に一定した高い測定精度を維持できる。
【0045】なお、本考案は上述した実施例に限定され
るものではない。実施例においては、被試験トランジス
タをFETとしたが、例えば通常のトランジスタであっ
てもよい。
【0046】また、電流検出回路18を抵抗18aと増
幅器18bとで構成したが、図4に示した通常の電流検
出回路を用いることも可能である。なお、この場合は、
演算増幅回路17を除去して、第1の電圧源16から直
接所定のバイアス電圧Es を切換スイッチSW1 の常開
端子aへ印加し、この切換スイッチSW1 と第1の電圧
源16との間に前記通常の電流検出回路を介挿すればよ
い。
【0047】
【考案の効果】以上説明したように本考案のトランジス
タ試験装置によれば、被試験トランジスタの制御端子に
対するバイアス電圧を出力電流が所定電流値になるまで
上昇させる制御を被試験トランジスタを負帰還回路とす
るアナログの演算増幅回路でもって実現している。した
がって、出力電流が所定電流値になるまでに要する電圧
設定所要時間をプログラムのソフト的手段を採用した従
来装置に比較して大幅に短縮でき、全体の測定処理能率
を大幅に向上できる。また、実際の試験期間中において
も出力電流値を制御できるので、全体の試験精度を大幅
に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係わるトランジスタ試験
装置の概略構成を示す模式図。
【図2】 同実施例装置の動作を示す流れ図。
【図3】 同実施例装置の動作を示すタイムチャート。
【図4】 従来のトランジスタ試験装置の概略構成を示
す模式図。
【図5】 同従来装置の動作を示す流れ図。
【図6】 同従来装置の動作を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1…試験信号発生器、3…被試験トランジスタ、8…受
信回路、9…信号解析部、15,17…演算増幅回路、
16…第1の電圧源、18…電流検出回路、20…第2
の電圧源、23…制御部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定トランジスタ(3) の出力端子に所
    定の出力バイアス電圧(Es )を印加し、前記被測定ト
    ランジスタの制御端子に一旦負極性の制御バイアス電圧
    (E1 )を印加して、その後前記出力端子からの出力電
    流(Id )が所定電流値(Ids)になるまで前記制御バ
    イアス電圧を上昇させて、前記所定出力電流値が得られ
    た状態で前記制御端子と出力端子との間における信号の
    伝送特性を調べるトランジスタ試験装置において、 前記出力端子に印加する前記所定の出力バイアス電圧を
    発生する第1の電圧源(16)と、前記第1の電圧源から前
    記出力端子に対する出力バイアス電圧供給路に介挿さ
    れ、前記出力電流を検出して検出電流値に比例した検出
    電圧を出力する電流検出回路(18)と、前記所定出力電流
    が通流した場合に前記電流検出回路から出力される検出
    電圧の逆極性の設定電圧を出力する第2の電圧源(20)
    と、入力端子に前記第2の電圧源の設定電圧と前記電流
    検出回路の検出電圧とが入力され、出力端子から前記被
    測定トランジスタの制御端子へ制御バイアス電圧を出力
    する演算増幅回路(15)と、この演算増幅回路の出力端子
    から前記被測定トランジスタと前記電流検出回路とを経
    由して前記演算増幅回路の入力端子へ帰還する負帰還回
    路(3〜18) とを備えたトランジスタ試験装置。
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