JP2590168Y2 - 内燃機関用消音器 - Google Patents
内燃機関用消音器Info
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- JP2590168Y2 JP2590168Y2 JP1993051346U JP5134693U JP2590168Y2 JP 2590168 Y2 JP2590168 Y2 JP 2590168Y2 JP 1993051346 U JP1993051346 U JP 1993051346U JP 5134693 U JP5134693 U JP 5134693U JP 2590168 Y2 JP2590168 Y2 JP 2590168Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関用消音器に係
り、任意の吸音材を充填してなる消音ユニット部を形成
し、外筒内に交換可能に配設して、とりわけ自動車用な
どに供して好適なものとした消音器に関する。
り、任意の吸音材を充填してなる消音ユニット部を形成
し、外筒内に交換可能に配設して、とりわけ自動車用な
どに供して好適なものとした消音器に関する。
【0002】
【従来の技術】元来内燃機関用消音器は、内燃機関から
の排気音を減少させるために排気管に取り付けるもので
あり、シリンダ内の排気ガスを直接大気中に放出すると
大なる音を発するので、排気の急激な膨脹を避けつつ大
気中に放出可能とするために、排気を多数の小孔、邪魔
板、あるいは渦状管等を通過させたり、排気管の外周に
沿い多孔質の吸音材を配設したり、排気管の断面積の変
化、音響濾波器あるいは位相変位による干渉等を利用し
たものなどがある。また、構造的に大別すると、消音器
内に配設する内管を多孔管材の直管状とし、かつ、該内
管の外周に沿い吸音材を配して消音をなすストレート式
のものと、外管内を任意に区画してなる多室式のものと
ある。この中で、ストレート式の場合には、吸音材を適
切な状態で介在させないと消音効果が低下するが、使用
に従い交換などするメンテナンスが現状では不可能のた
めに、自動車用には通常多室式が使用されており、スト
レート式は一部特殊な場合のみに使用されている。この
ため、本願者は先に実願平4−31354号により消音
器を形成する外筒と内筒を任意位置で分割して外筒と内
筒間に詰め込んだ吸音材を容易に交換し消音効果を維持
可能とした内燃機関用消音器を出願した。
の排気音を減少させるために排気管に取り付けるもので
あり、シリンダ内の排気ガスを直接大気中に放出すると
大なる音を発するので、排気の急激な膨脹を避けつつ大
気中に放出可能とするために、排気を多数の小孔、邪魔
板、あるいは渦状管等を通過させたり、排気管の外周に
沿い多孔質の吸音材を配設したり、排気管の断面積の変
化、音響濾波器あるいは位相変位による干渉等を利用し
たものなどがある。また、構造的に大別すると、消音器
内に配設する内管を多孔管材の直管状とし、かつ、該内
管の外周に沿い吸音材を配して消音をなすストレート式
のものと、外管内を任意に区画してなる多室式のものと
ある。この中で、ストレート式の場合には、吸音材を適
切な状態で介在させないと消音効果が低下するが、使用
に従い交換などするメンテナンスが現状では不可能のた
めに、自動車用には通常多室式が使用されており、スト
レート式は一部特殊な場合のみに使用されている。この
ため、本願者は先に実願平4−31354号により消音
器を形成する外筒と内筒を任意位置で分割して外筒と内
筒間に詰め込んだ吸音材を容易に交換し消音効果を維持
可能とした内燃機関用消音器を出願した。
【0003】
【考案か解決しようとする課題】従来の消音器は、上述
したとおり、吸音材の交換が一般的に不可能であり、吸
音材を交換式にしても、排気ガス中の水分、スラッジ等
の消音器内部への付着や消音器内側に発生する錆などに
より吸音材が取り出しにくく、また、吸音材の詰め込み
状態により排気音の音量、音質が変化することがある。
そこで、本考案は、上述した従来の欠点を除去するため
になされたものであって、任意の吸音材を充填してなる
消音ユニット部を外筒内にカートリッジ式に配設して、
この消音ユニット部を容易に交換可能とすることを目的
とする。
したとおり、吸音材の交換が一般的に不可能であり、吸
音材を交換式にしても、排気ガス中の水分、スラッジ等
の消音器内部への付着や消音器内側に発生する錆などに
より吸音材が取り出しにくく、また、吸音材の詰め込み
状態により排気音の音量、音質が変化することがある。
そこで、本考案は、上述した従来の欠点を除去するため
になされたものであって、任意の吸音材を充填してなる
消音ユニット部を外筒内にカートリッジ式に配設して、
この消音ユニット部を容易に交換可能とすることを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案は、第一
に、多孔状の内管と、該内管と該内管の外周に配設され
た中間筒間との空間内に、任意の吸音材を充填可能な消
音ユニット部と、該消音ユニット部を収納可能な中空体
状の外筒とを有し、上記消音ユニット部が上記外筒内に
着脱可能になされ、さらに、収納時において上記消音ユ
ニット部と上記外筒内壁間に空間部を有することとする
ことによる。さらに、第二に、一端に案内管部を有する
側壁部を設けた中空体状の外筒と、少なくとも一端を上
記外筒の案内管部に連結可能とした多孔状の内管を有
し、該内管と該内管の外周に配設された中間筒間との空
間内に、任意の吸音材を充填可能な消音ユニット部とを
有するとともに、上記消音ユニット部が上記外筒内に着
脱可能になされ、さらに、収納時において上記消音ユニ
ット部と上記外筒内壁間に空間部を有することとするこ
とによる。 さらに、第三に、一端に開口部を備えた外筒
フランジ部と、他端に案内管部を有する側壁部を設けた
中空体状の外筒と、一端を上記外筒の案内管部に連結可
能とし、かつ他端に上記外筒フランジ部に取付取外し可
能な内筒フランジ部を突成した多孔状の内管を有し、該
内管と該内管の外周に固着した中空体状の中間筒間との
空間内に、任意の吸音材を充填可能な消音ユニット部と
を有するとともに、上記消音ユニット部が上記外筒内に
着脱可能になされ、さらに、収納時において上記消音ユ
ニット部と上記外筒内壁間に空間部を有することとする
ことによる。さらに、第四に、上記外筒に取付取外し可
能であるとともに排出管部を備えた蓋体を有し、上記内
筒の他端を、上記蓋体の排出管部に連結可能としたこと
とすることによる。さらに、第五に、一端に開口部を備
えた第一フランジ部を設け、他端に案内管部を有する第
一側壁部を設けた中空体状の第一外筒と、一端に第一フ
ランジ部に取付取外し可能として開口部を備えた第二フ
ランジ部を設け、他端に排出管部を有する第二側壁部を
設けた中空体状の第二外筒と、両端部を上記案内管部お
よび上記排出管部に嵌入可能とした多孔状の内管を有
し、該内管と該内管の外周に固着した中空体状の中間筒
間との空間内に、任意の吸音材を充填可能な消音ユニッ
ト部とを有するとともに、上記消音ユニット部が上記第
一、第二外筒内に着脱可能になされ、さらに、収納時に
おいて上記消音ユニット部と上記第一、第二外筒内壁間
に、空間部を有することとすることにより、上記目的を
達成しようとするものである。
に、多孔状の内管と、該内管と該内管の外周に配設され
た中間筒間との空間内に、任意の吸音材を充填可能な消
音ユニット部と、該消音ユニット部を収納可能な中空体
状の外筒とを有し、上記消音ユニット部が上記外筒内に
着脱可能になされ、さらに、収納時において上記消音ユ
ニット部と上記外筒内壁間に空間部を有することとする
ことによる。さらに、第二に、一端に案内管部を有する
側壁部を設けた中空体状の外筒と、少なくとも一端を上
記外筒の案内管部に連結可能とした多孔状の内管を有
し、該内管と該内管の外周に配設された中間筒間との空
間内に、任意の吸音材を充填可能な消音ユニット部とを
有するとともに、上記消音ユニット部が上記外筒内に着
脱可能になされ、さらに、収納時において上記消音ユニ
ット部と上記外筒内壁間に空間部を有することとするこ
とによる。 さらに、第三に、一端に開口部を備えた外筒
フランジ部と、他端に案内管部を有する側壁部を設けた
中空体状の外筒と、一端を上記外筒の案内管部に連結可
能とし、かつ他端に上記外筒フランジ部に取付取外し可
能な内筒フランジ部を突成した多孔状の内管を有し、該
内管と該内管の外周に固着した中空体状の中間筒間との
空間内に、任意の吸音材を充填可能な消音ユニット部と
を有するとともに、上記消音ユニット部が上記外筒内に
着脱可能になされ、さらに、収納時において上記消音ユ
ニット部と上記外筒内壁間に空間部を有することとする
ことによる。さらに、第四に、上記外筒に取付取外し可
能であるとともに排出管部を備えた蓋体を有し、上記内
筒の他端を、上記蓋体の排出管部に連結可能としたこと
とすることによる。さらに、第五に、一端に開口部を備
えた第一フランジ部を設け、他端に案内管部を有する第
一側壁部を設けた中空体状の第一外筒と、一端に第一フ
ランジ部に取付取外し可能として開口部を備えた第二フ
ランジ部を設け、他端に排出管部を有する第二側壁部を
設けた中空体状の第二外筒と、両端部を上記案内管部お
よび上記排出管部に嵌入可能とした多孔状の内管を有
し、該内管と該内管の外周に固着した中空体状の中間筒
間との空間内に、任意の吸音材を充填可能な消音ユニッ
ト部とを有するとともに、上記消音ユニット部が上記第
一、第二外筒内に着脱可能になされ、さらに、収納時に
おいて上記消音ユニット部と上記第一、第二外筒内壁間
に、空間部を有することとすることにより、上記目的を
達成しようとするものである。
【0005】
【作用】上記構成によりなる本考案においては、任意の
吸音材を充填してなる消音ユニット部をカートリッジ式
に形成して、この消音ユニット部を外筒内に取付、取外
し可能に配設することにより、消音器外筒の内径よりも
消音ユニット部外径の方が小さく、消音ユニット部が外
筒内に該外筒と空間部を有して収納されるため、消音器
外筒が外部からの衝撃により変形したりあるいは消音器
外筒内側が錆等により腐食しても、消音ユニット部を外
筒の開口部側から取り出して容易に交換することが可能
となる。また、外筒を二分割して、この外筒内に任意の
吸音材を充填してなる消音ユニット部をカートリッジ式
に空間部を有して配設したものは、一方の外筒を固定し
て、他の外筒を消音ユニット部とともに取付取外し可能
とすることにより、固定した外筒の長さを短くして消音
ユニット部の交換を可能とし、各種内燃機関に適用する
ことが可能となる。
吸音材を充填してなる消音ユニット部をカートリッジ式
に形成して、この消音ユニット部を外筒内に取付、取外
し可能に配設することにより、消音器外筒の内径よりも
消音ユニット部外径の方が小さく、消音ユニット部が外
筒内に該外筒と空間部を有して収納されるため、消音器
外筒が外部からの衝撃により変形したりあるいは消音器
外筒内側が錆等により腐食しても、消音ユニット部を外
筒の開口部側から取り出して容易に交換することが可能
となる。また、外筒を二分割して、この外筒内に任意の
吸音材を充填してなる消音ユニット部をカートリッジ式
に空間部を有して配設したものは、一方の外筒を固定し
て、他の外筒を消音ユニット部とともに取付取外し可能
とすることにより、固定した外筒の長さを短くして消音
ユニット部の交換を可能とし、各種内燃機関に適用する
ことが可能となる。
【0006】
【実施例】以下、引き続き本考案の内燃機関用消音器の
要旨をさらに明確にするため、図面を利用して一実施例
を説明する。図1、図2に従って第一実施例、即ち消音
器M1について説明する。1は外筒であり、消音ユニッ
ト部3を嵌入可能な開口部111を備えた円環状の外筒
フランジ部11が、円筒形状の外筒本体10の一端に配
設され、かつ、該外筒フランジ部11の内側に任意のピ
ツチで、任意個数のナットNが固着されていて、さら
に、該外筒本体10の他端に側壁部12を設け、かつ、
これの中央部付近に外方に向けて案内管部121が突成
されていて、さらに、後記消音ユニット部3の内管31
を嵌着しうべくなっている。
要旨をさらに明確にするため、図面を利用して一実施例
を説明する。図1、図2に従って第一実施例、即ち消音
器M1について説明する。1は外筒であり、消音ユニッ
ト部3を嵌入可能な開口部111を備えた円環状の外筒
フランジ部11が、円筒形状の外筒本体10の一端に配
設され、かつ、該外筒フランジ部11の内側に任意のピ
ツチで、任意個数のナットNが固着されていて、さら
に、該外筒本体10の他端に側壁部12を設け、かつ、
これの中央部付近に外方に向けて案内管部121が突成
されていて、さらに、後記消音ユニット部3の内管31
を嵌着しうべくなっている。
【0007】2は蓋体で、板状で外径を前記外筒1の外
径と同じになし、かつ、前記外筒フランジ部11に固着
したナットNと同位置に、ボルトでなる固着部材4を締
付可能にバカ孔を設けた蓋本体20と、該蓋本体20の
中心部に、外側に向けて、内管31と略同径で突成され
た排出管部21とよりなっている。
径と同じになし、かつ、前記外筒フランジ部11に固着
したナットNと同位置に、ボルトでなる固着部材4を締
付可能にバカ孔を設けた蓋本体20と、該蓋本体20の
中心部に、外側に向けて、内管31と略同径で突成され
た排出管部21とよりなっている。
【0008】3は消音ユニット部であり、前記外筒1の
案内管部121の内径と略同径の外径を備えて、該案内
管部121に一端を嵌着しうべくなし、かつ、他端に板
状の内管フランジ部311を設け、さらに、内管フラン
ジ部311の右端と案内管部121の左端間の管壁に任
意径で多数の孔部312を貫設した内管31と、該内管
31および内管フランジ部311に固着された中空体状
の中間筒32と、該中間筒32と内管31間の空間内に
充填されたグラスウール等でなる吸音材33とにより一
体的に構成されカートリッジ状に形成される。 また、上
記消音ユニット部3は、上記外筒1に収納した時に、図
1に示すように、上記消音ユニット部3の外殻、つま
り、中間筒32が、上記外筒1の内壁と全周に渡って十
分な幅の空間部S1を有するように形成される。なお、
該内管フランジ部311には、前記外筒フランジ部11
と蓋本体20間に挿入して固着しうべく、該外筒フラン
ジ部11に固着したナットNと同位置にボルトでなる固
着部材4を締付可能にバカ孔を設けている。
案内管部121の内径と略同径の外径を備えて、該案内
管部121に一端を嵌着しうべくなし、かつ、他端に板
状の内管フランジ部311を設け、さらに、内管フラン
ジ部311の右端と案内管部121の左端間の管壁に任
意径で多数の孔部312を貫設した内管31と、該内管
31および内管フランジ部311に固着された中空体状
の中間筒32と、該中間筒32と内管31間の空間内に
充填されたグラスウール等でなる吸音材33とにより一
体的に構成されカートリッジ状に形成される。 また、上
記消音ユニット部3は、上記外筒1に収納した時に、図
1に示すように、上記消音ユニット部3の外殻、つま
り、中間筒32が、上記外筒1の内壁と全周に渡って十
分な幅の空間部S1を有するように形成される。なお、
該内管フランジ部311には、前記外筒フランジ部11
と蓋本体20間に挿入して固着しうべく、該外筒フラン
ジ部11に固着したナットNと同位置にボルトでなる固
着部材4を締付可能にバカ孔を設けている。
【0009】4は固着部材であって、ここではホルトを
用いて、前記蓋体2と外筒フランジ部11間に消音ユニ
ット部3の内管フランジ部311を挿入して、ナットN
に螺着することにより固着しうべくなっている。なお、
特にボルトに限定するものではない。以上のように、本
第一実施例においては、任意の吸音材33を充填してな
る上記消音ユニット部3をカートリッジ式に形成して、
この上記消音ユニット部3を上記外筒1内に取付、取外
し可能に配設することにより、上記消音ユニット部3が
上記外筒1内に該外筒1と上記空間部S1を有して収納
されるため、消音器の外筒1が外部からの衝撃により変
形したりあるいは消音器の外筒1内側が錆等により腐食
しても、上記消音ユニット部3を外筒1の開口部111
側から取り出して容易に交換することが可能となる。
用いて、前記蓋体2と外筒フランジ部11間に消音ユニ
ット部3の内管フランジ部311を挿入して、ナットN
に螺着することにより固着しうべくなっている。なお、
特にボルトに限定するものではない。以上のように、本
第一実施例においては、任意の吸音材33を充填してな
る上記消音ユニット部3をカートリッジ式に形成して、
この上記消音ユニット部3を上記外筒1内に取付、取外
し可能に配設することにより、上記消音ユニット部3が
上記外筒1内に該外筒1と上記空間部S1を有して収納
されるため、消音器の外筒1が外部からの衝撃により変
形したりあるいは消音器の外筒1内側が錆等により腐食
しても、上記消音ユニット部3を外筒1の開口部111
側から取り出して容易に交換することが可能となる。
【0010】次に、図3および図4に従い第二実施例、
即ち消音器M2について説明する。1aは第一外筒であ
り、円筒形状の第一外筒本体10aの一端外周に取付ね
じでなる固着部材4を固着しうべき任意数のバカ孔を備
えた第一フランジ部11aを突成し、かつ、開口部11
1aを設け、さらに、第一外筒本体10aの左端の第一
側壁部12aの中心部付近に外方に向けて管状の案内管
部121aが突成されていて、内管51を嵌着しうべく
なっている。
即ち消音器M2について説明する。1aは第一外筒であ
り、円筒形状の第一外筒本体10aの一端外周に取付ね
じでなる固着部材4を固着しうべき任意数のバカ孔を備
えた第一フランジ部11aを突成し、かつ、開口部11
1aを設け、さらに、第一外筒本体10aの左端の第一
側壁部12aの中心部付近に外方に向けて管状の案内管
部121aが突成されていて、内管51を嵌着しうべく
なっている。
【0011】また、第二外筒1bは、円筒形状の第二外
筒本体10bの一端に前記第一フランジ部11aと同様
の第二フランジ部11b、開口部111bを設け、他端
に第一側壁部12aおよび案内管部121aと同様の第
二側壁部12bおよび排出管部121bを設けている。
なお、第二フランジ部11b上には第一フランジ部11
aに固着した固着部材4と同位置にナットNが固着され
ている。
筒本体10bの一端に前記第一フランジ部11aと同様
の第二フランジ部11b、開口部111bを設け、他端
に第一側壁部12aおよび案内管部121aと同様の第
二側壁部12bおよび排出管部121bを設けている。
なお、第二フランジ部11b上には第一フランジ部11
aに固着した固着部材4と同位置にナットNが固着され
ている。
【0012】さらに、消音ユニット部5は、一端が案内
管部121a、他端が排出管部121bと嵌着し、か
つ、第一側壁部12aと第二側壁部12b間の管壁に任
意径で多数の孔部512を貫設した内管51と、第一側
壁部12aと第二側壁部12b間における内管51の外
周に固着し、かつ、外周の中間部分に前記第一フランジ
部11aと第二フランジ部11b間に固着部材4により
固着しうべき中間筒フランジ部521を突成した中空体
状の中間筒52と、該中間筒52と内管51間の空間内
に充填したグラスウール等でなる吸音材53により一体
的に構成されカートリッジ状に形成される。 また、上記
消音ユニット部5は、上記第一外筒1a及び上記第二外
筒1bに収納した時に、上記消音ユニット部5の外殻、
つまり、中間筒52が、図3に示すように、上記第一外
筒1a及び上記第二外筒1bの内壁と、それぞれ、全周
に渡って十分な幅の空間部S2a、S2bを有するよう
に形成される。
管部121a、他端が排出管部121bと嵌着し、か
つ、第一側壁部12aと第二側壁部12b間の管壁に任
意径で多数の孔部512を貫設した内管51と、第一側
壁部12aと第二側壁部12b間における内管51の外
周に固着し、かつ、外周の中間部分に前記第一フランジ
部11aと第二フランジ部11b間に固着部材4により
固着しうべき中間筒フランジ部521を突成した中空体
状の中間筒52と、該中間筒52と内管51間の空間内
に充填したグラスウール等でなる吸音材53により一体
的に構成されカートリッジ状に形成される。 また、上記
消音ユニット部5は、上記第一外筒1a及び上記第二外
筒1bに収納した時に、上記消音ユニット部5の外殻、
つまり、中間筒52が、図3に示すように、上記第一外
筒1a及び上記第二外筒1bの内壁と、それぞれ、全周
に渡って十分な幅の空間部S2a、S2bを有するよう
に形成される。
【0013】以上のように本第二実施例では、上記第一
実施例で述べた空間部の効果に加えて、任意の吸音材5
3を充填してなる上記消音ユニット部5をカートリッジ
式に配設したものは、一方の外筒を固定して、他の外筒
を上記消音ユニット部5とともに取付取外し可能とする
ことにより、固定した外筒の長さを短くして上記消音ユ
ニット部5の交換を可能とし、各種内燃機関に適用する
ことが可能となる。なお、前記実施例では、外筒を分割
する場合略中央部において実施したが特に限定するもの
でなく、また、各部の材質は消音器の機能を達成しうる
ものであれば特に限定するものでなく、さらに、消音ユ
ニット部の内管は直管状のものでこの外周に吸音材を配
設する形状のものであればよく、外筒フランジ部、内管
フランジ部、案内管部、排出管部等の形状、大きさ、材
質、個数等は、前記した目的、作用および後記する考案
の効果が達成される範囲内においてそれぞれ任意に定め
られてよく、これらの変更はいずれも本考案の要旨を何
ら変更するものでないことは申すまでもない。
実施例で述べた空間部の効果に加えて、任意の吸音材5
3を充填してなる上記消音ユニット部5をカートリッジ
式に配設したものは、一方の外筒を固定して、他の外筒
を上記消音ユニット部5とともに取付取外し可能とする
ことにより、固定した外筒の長さを短くして上記消音ユ
ニット部5の交換を可能とし、各種内燃機関に適用する
ことが可能となる。なお、前記実施例では、外筒を分割
する場合略中央部において実施したが特に限定するもの
でなく、また、各部の材質は消音器の機能を達成しうる
ものであれば特に限定するものでなく、さらに、消音ユ
ニット部の内管は直管状のものでこの外周に吸音材を配
設する形状のものであればよく、外筒フランジ部、内管
フランジ部、案内管部、排出管部等の形状、大きさ、材
質、個数等は、前記した目的、作用および後記する考案
の効果が達成される範囲内においてそれぞれ任意に定め
られてよく、これらの変更はいずれも本考案の要旨を何
ら変更するものでないことは申すまでもない。
【0014】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案は、
任意の吸音材を充填してなる消音ユニット部をカートリ
ッジ式に形成して、この消音ユニット部を外筒内に取付
取外し可能に配設することにより、消音ユニット部の外
径が消音器の外筒の内径より小さく、即ち、該消音ユニ
ット部が外筒内に該外筒と空間部を有して収納されるた
め、消音器の外筒か外部からの衝撃等により変形した
り、あるいは、消音器外筒内側が錆等により腐食して
も、消音ユニット部を外筒より取り出して容易に交換し
うるので、消音ユニット部を工場生産して消音器の音
質、音量を一定に維持するとともに、消音器の消音機能
を容易に維持させることが可能となる。また、外筒を二
分割して、この外筒内に任意の吸音材を充填してなる消
音ユニット部をカートリッジ式に空間部を有して配設し
たものは、一方の外筒を固定し、他方の外筒を消音ユニ
ット部とともに取付取外しうるため、各種内燃機関に取
り付けることができて、取扱いを容易にすることが可能
となる。以上説明したように、本考案は従来にない独特
の効果を奏し、まことに実用的ですぐれた考案である。
任意の吸音材を充填してなる消音ユニット部をカートリ
ッジ式に形成して、この消音ユニット部を外筒内に取付
取外し可能に配設することにより、消音ユニット部の外
径が消音器の外筒の内径より小さく、即ち、該消音ユニ
ット部が外筒内に該外筒と空間部を有して収納されるた
め、消音器の外筒か外部からの衝撃等により変形した
り、あるいは、消音器外筒内側が錆等により腐食して
も、消音ユニット部を外筒より取り出して容易に交換し
うるので、消音ユニット部を工場生産して消音器の音
質、音量を一定に維持するとともに、消音器の消音機能
を容易に維持させることが可能となる。また、外筒を二
分割して、この外筒内に任意の吸音材を充填してなる消
音ユニット部をカートリッジ式に空間部を有して配設し
たものは、一方の外筒を固定し、他方の外筒を消音ユニ
ット部とともに取付取外しうるため、各種内燃機関に取
り付けることができて、取扱いを容易にすることが可能
となる。以上説明したように、本考案は従来にない独特
の効果を奏し、まことに実用的ですぐれた考案である。
【図1】本考案第一実施例の側断面図である。
【図2】本考案第一実施例の分解状態を示す説明図であ
る。
る。
【図3】本考案第二実施例の側断面図である。
【図4】本考案第二実施例の分解状態を示す説明図であ
る。
る。
M1 消音器 M2 消音器 1 外筒 1a 第一外筒 1b 第二外筒11 外筒フランジ部 11a 第一フランジ部 11b 第二フランジ部 111、111a、111b 開口部 12 側壁部 12a 第一側壁部 12b 第二側壁部 121、121a 案内管部 121b 排出管部 2 蓋体 21 排出管部 3、5 消音ユニット部 31、51 内管 311 内管フランジ部 32 、52 中間筒 33 、53 吸音材 S1、S2a、S2b 空間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01N 7/18 F01N 1/24 F01N 1/04
Claims (5)
- 【請求項1】 多孔状の内管と、該内管と該内管の外周
に配設された中間筒間との空間内に、任意の吸音材を充
填可能な消音ユニット部と、 該消音ユニット部を収納可能な中空体状の外筒とを有
し、 上記消音ユニット部が上記外筒内に着脱可能になされ、
さらに、収納時において上記消音ユニット部と上記外筒
内壁間に空間部を有することを特徴とする内燃機関用消
音器。 - 【請求項2】 一端に案内管部を有する側壁部を設けた
中空体状の外筒と、 少なくとも一端を上記外筒の案内管部に連結可能とした
多孔状の内管を有し、 該内管と該内管の外周に配設された中間筒間との空間内
に、任意の吸音材を充填可能な消音ユニット部とを有す
るとともに、 上記消音ユニット部が上記外筒内に着脱可能になされ、
さらに、収納時において上記消音ユニット部と上記外筒
内壁間に空間部を有することを特徴とする内燃機関用消
音器。 - 【請求項3】 一端に開口部を備えた外筒フランジ部
と、他端に案内管部を有する側壁部を設けた中空体状の
外筒と、 一端を上記外筒の案内管部に連結可能とし、かつ他端に
上記外筒フランジ部に取付取外し可能な内筒フランジ部
を突成した多孔状の内管を有し、該内管と該内管の外周
に固着した中空体状の中間筒間との空間内に、任意の吸
音材を充填可能な消音ユニット部とを有するとともに、 上記消音ユニット部が上記外筒内に着脱可能になされ、
さらに、収納時において上記消音ユニット部と上記外筒
内壁間に空間部を有することを特徴とする内燃機関用消
音器。 - 【請求項4】 上記外筒に取付取外し可能であるととも
に排出管部を備えた蓋体を有し、上記内筒の他端を、上記蓋体の排出管部に連結可能とし
たことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の内燃
機関用消音器。 - 【請求項5】 一端に開口部を備えた第一フランジ部を
設け、他端に案内管部を有する第一側壁部を設けた中空
体状の第一外筒と、 一端に第一フランジ部に取付取外し可能として開口部を
備えた第二フランジ部を設け、他端に排出管部を有する
第二側壁部を設けた中空体状の第二外筒と、 両端部を上記案内管部および上記排出管部に嵌入可能と
した多孔状の内管を有し、該内管と該内管の外周に固着
した中空体状の中間筒間との空間内に、任意の吸音材を
充填可能な消音ユニット部とを有するとともに、 上記消音ユニット部が上記第一、第二外筒内に着脱可能
になされ、さらに、収納時において上記消音ユニット部
と上記第一、第二外筒内壁間に、空間部を有することを
特徴とする内燃機関用消音器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993051346U JP2590168Y2 (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 内燃機関用消音器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993051346U JP2590168Y2 (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 内燃機関用消音器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0717913U JPH0717913U (ja) | 1995-03-31 |
JP2590168Y2 true JP2590168Y2 (ja) | 1999-02-10 |
Family
ID=12884370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993051346U Expired - Fee Related JP2590168Y2 (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 内燃機関用消音器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2590168Y2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100948973B1 (ko) * | 2008-06-30 | 2010-03-23 | (주)한창산업 | 카세트식 소음기 |
JP5993195B2 (ja) * | 2012-05-09 | 2016-09-14 | 旭化成エンジニアリング株式会社 | 消音器 |
JP2019010225A (ja) * | 2017-06-29 | 2019-01-24 | 京セラインダストリアルツールズ株式会社 | 電動バキューム |
KR200497860Y1 (ko) * | 2021-12-23 | 2024-03-18 | 주식회사 한국가스기술공사 | 소음기 부착 밴트 플랜지 |
-
1993
- 1993-08-27 JP JP1993051346U patent/JP2590168Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0717913U (ja) | 1995-03-31 |
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