JP2590102Y2 - コンクリート基礎の通気口用スリーブ - Google Patents

コンクリート基礎の通気口用スリーブ

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JP2590102Y2
JP2590102Y2 JP1993031117U JP3111793U JP2590102Y2 JP 2590102 Y2 JP2590102 Y2 JP 2590102Y2 JP 1993031117 U JP1993031117 U JP 1993031117U JP 3111793 U JP3111793 U JP 3111793U JP 2590102 Y2 JP2590102 Y2 JP 2590102Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、住宅建築等のコンクリ
ート基礎に開口される通気口を箱抜き形成するためのス
リーブに関する。
【0002】
【従来の技術・考案の解決課題】一般に、住宅建築にお
いてはコンクリート基礎に通気口が開口形成される。従
来の工法では、所定大きさの木製スリーブを型枠内に嵌
め込み、これを釘等で型枠に取り付け固定した状態でコ
ンクリートを型枠内に打設していた。コンクリートが固
化した後に型枠が解体され、スリーブも取り外したとこ
ろに通気口用の開口が形成される。図8に示すように、
この開口30に鉄格子31を嵌め付け、その周囲を上か
らモルタル32で塗り固めることで鉄格子31は固定さ
れる。図8において33はコンクリート基礎である。
【0003】ところで、通常のコンクリート打設用型枠
には規格寸法のコンクリートパネルが使用され、一方で
はコンクリート基礎が建物ごとに固有の高さに設定され
るため、スリーブの取り付け高さ位置は常に一定という
わけにはいかない。また、型枠が組み立てられた後にス
リーブの取り付け固定を行う場合には、狭い空間内にス
リーブを差し込む作業が強いられ、そのような煩雑な作
業に加えてスリーブの高さ位置も調整しなければならな
かった。
【0004】さらには、通気口用開口が形成された後
に、その開口に鉄格子を嵌め込んで固定する作業も煩雑
であった。
【0005】本考案は上述のごとき従来の技術的課題に
鑑み、これを有効に解決すべく創案されたものである。
したがって本考案の目的は、コンクリート型枠に対して
取り付けが簡単であり、特に取り付け位置の高さ調整が
簡単に行えるコンクリート基礎の通気口用スリーブを提
供することにある。
【0006】本考案の他の目的は、通気口用開口に鉄格
子を嵌め込む作業が簡単にできるコンクリート基礎の通
気口用スリーブを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係るコンクリー
ト基礎の通気口用スリーブは、上述のごとき従来技術の
課題を解決し、その目的を達成するために以下のような
構成を備えている。即ち、底面と該底面の両端から上方
に垂直に立ち上がる両側面と該両側面の上端から内方に
水平に延びる両側上面と該両側上面の内方端から上方に
垂直に立ち上が るフランジ部とから構成され、相対向す
る型枠の間に差し込まれて上記底面と両側面とによって
所定の通気口形状を区画形成する外フレームと、底面と
該底面の両端から上方に垂直に立ち上がる両側面と該両
側面の上端に固定されかつ上記型枠の上端部に対して固
定可能に取り付けられる矩形フレーム状の上面とから構
成され、両側面にはスリットが上下に延びて形成され、
該スリットに挿通されたねじ部材が上記外フレームのフ
ランジ部に螺合されることにより上記外フレームに対し
て上下方向へスライド可能に取り付け固定される内フレ
ームと、上記外フレームの両側面の外側に着脱可能にか
つその上端を上記外フレームの上面と面一に取付けられ
た縦溝形成用バー部材とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【0009】
【作用および考案の効果】本考案に係るコンクリート基
礎の通気口用スリーブでは、型枠内に注入されるコンク
リートを外フレームが通気口の形状に排除し、コンクリ
ートの固化後そこに開口を形成する。外フレームは内フ
レームに対して上下方向にスライドすることにより、そ
の取り付け高さ位置を調整できる。取り付け高さ位置の
基準は型枠の上端部であり、そこに内フレームの取付固
定部が取り付けられて基準位置となる。すなわち、基礎
の高さが決まれば型枠の上端部からの高さも決まるの
で、その位置に外フレームが来るように内フレームとの
相対的位置関係を決めることができる。その決められた
位置関係に両フレームを固定して組み付ければ、後はそ
の組み付けたフレームを型枠の間へ上から差し込み、上
述のように内フレームの取付固定部を型枠の上端部に取
り付けるだけで、簡単にしかも正確にスリーブを型枠に
取り付けることができる。
【0010】特に、外フレームの両側面外側に縦溝形成
用バー部材を取り付けた場合、形成された通気口の両側
面に縦溝が形成され、そこに鉄格子を上から差し込め
る。通気口の鉄格子取り付けに極めて便利である。
【0011】
【実施例】以下、本考案に係るコンクリート基礎の通気
口用スリーブの一実施例について、図1から図7を参照
して説明する。図1は本実施例の通気口用スリーブを示
す分解斜視図、図2はその組み立て図、図3は組み立て
状態のスリーブをコンクリートパネルの型枠に取り付け
てコンクリートが打設された状態を示す斜視図である。
スリーブは、通気口の開口形状を呈した外フレーム1
と、その外フレーム1に対して上下方向にスライド可能
に組み付けられる内フレーム2とから主に構成されてい
る。
【0012】外フレーム1は、型枠(図3参照)3間の
距離に大略等しい厚さ寸法で形成されており、型枠3で
塞がれる前後の面が開放され、上面4、底面5および両
側面6,7を有している。上面4は、内フレーム2がス
ライド可能なようにその中央部分が開放されており、そ
の開放両端縁が上方へ直角に折り返されてフランジ部8
に形成されている。フランジ部8は、内フレーム2の上
下スライドを案内すると共に、螺子穴部9が形成されて
おり、内フレーム2を貫通して締め付ける止めボルト1
0が螺合するように構成されている。一方の内フレーム
2には、止めボルト10を挿通させると共に内フレーム
2の上下スライドを許容するスリット11が形成されて
いる。すなわち、止めボルト10を締め付ければ外フレ
ーム1と内フレーム2とが互いに固定され、緩めれば両
者は互いに上下方向へスライドできる。
【0013】外フレーム1の両側面6,7は、建物の内
側に向く前方開口よりも外側に向く後方開口の方が横幅
方向に長くなるようにテーパが付けられている。両側面
6,7の外側には、縦溝形成用のバー部材12がボルト
13で取り付けられる。図中14は、そのボルト穴であ
る。このバー部材12がコンクリート基礎に形成する縦
溝は、鉄格子21(図6参照)を差し込むための溝22
である。なお鉄格子21には、その両端上下にバネ部材
23が取り付けられており、溝22に差し込まれた鉄格
子21は溝22内でバタつくことがない。コンクリート
が固化した後、型枠が解体されて本実施例のスリーブも
取り外される際に、ボルト13を外してバー部材12だ
けがコンクリート内に残される(図4参照)。このバー
部材12は、鉄格子21の組み付け時までコンクリート
基礎に取り付けておけばよく、そのときまでに縦溝が欠
けたりするを有効に防止する(図5参照)。バー部材1
2は、固化したンクリートから取り外し易いように、そ
の断面が台形状にされている。また、ゴム等のある程度
変形可能な材質で形成しておけば、更に取り外しが容易
である。
【0014】内フレーム2は、型枠によって塞がれる前
後の面が外フレーム1と大略同様に開放され、その両側
面15,16および底面17は外フレーム1と同じ厚さ
寸法に形成されている。図中19は補強リブである。上
述した外フレーム1の上面4の開放両端縁のフランジ部
8には、両側面15,16がこれに沿ってスライド可能
であり、底面17および上面18によってその上下両端
が接続されている。上面18は、両側面15,16より
も前後左右に外側へ張り出してフランジ状に形成されて
おり、図3に示すように型枠3の上端面に載せることが
できる。図3には、固定手段は示していないが、例えば
クランプによってこの上面18と、型枠3のコンクリー
トパネルとを挟み付けてもよく、或いは上面18に予め
釘穴を設けておけば、釘で型枠3に打ち付けることもで
きる。上面18の中央部は矩形状に大きく開口されてい
る。特に、本実施例のスリーブを型枠3に取り付けた後
に、外フレーム1の高さ調整をする場合には、上からこ
の開口20に手を入れて止めボルト10を締めたり緩め
たりできる。
【0015】以上のように構成されたスリーブは、組み
立てられた型枠3内へ、型枠3の上方開口から差し込ま
れ、内フレーム2のフランジ状上面18を型枠3の上端
面に係止させて固定する。スリーブの取り付け高さは、
止めボルト10を緩めて調整し、締め付けて固定する。
或いは、コンクリート基礎の決められた高さから、逆に
外フレーム1の上面の高さ位置を、型枠3の上端面から
の深さ位置で予め設定できるので、スリーブを型枠3内
に差し込む前に(型枠3の外で)外フレーム1と内フレ
ーム2との相対的位置を決めて固定しておけば、スリー
ブは型枠3に差し込んで固定するだけでセットできる。
スリーブが型枠3にセットされた後は、外フレーム1の
上面4と同じ高さまでコンクリートが型枠3内に注入さ
れる。
【0016】コンクリートが固化して型枠3を解体した
後、ボルト13を外し、スリーブは外フレーム1が広が
った方向へ引き出すことでコンクリートから容易に取り
外せ、通気口となる開口がコンクリート基礎に形成され
る。このとき、バー部材12はコンクリート基礎内に残
されるが、鉄格子21を嵌め込むときにバー部材12は
とり外され、残った縦溝22内に上から鉄格子21を差
し込むことができる。図7に示すように、鉄格子21は
縦溝22内に差し込まれるだけで固定され、図8に示し
たようなモルタル塗りの後処理が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の通気口用スリーブを示す分解斜視
図である。
【図2】 図1のスリーブの組み立て図である。
【図3】 組み立て状態のスリーブをコンクリートパネ
ルの型枠に取り付けてコンクリートが打設された状態を
示す斜視図である。
【図4】 図3の状態からコンクリートが固化した後、
型枠を解体して本実施例のスリーブが取り外され、バー
部材がコンクリート内に残っている状態を示す斜視図で
ある。
【図5】 図4の状態からバー部材が取外された状態を
示す斜視図である。
【図6】 図5のように形成された通気口部分に鉄格子
が組み付けられる状況を示す斜視図である。
【図7】 本考案のスリーブを用いた場合に形成される
通気口に鉄格子が取り付けられた状態を示す水平断面図
である。
【図8】 従来技術により開口形成された通気口に鉄格
子が取り付けられた状態を示す水平断面図である。
【符号の説明】
1 外フレーム 2 内フレーム 3 型枠 4 外フレームの上面 5 外フレームの底面 6 外フレームの側面 7 外フレームの側面 8 フランジ部 9 螺子穴部 10 止めボルト 11 スリット 12 バー部材 13 ボルト 14 ボルト穴 15 内フレームの側面 16 内フレームの側
面 17 内フレームの底面 18 内フレームの上
面 19 補強リブ 20 開口 21 鉄格子 22 縦溝 23 バネ部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面(5)と該底面(5)の両端から上
    方に垂直に立ち上がる両側面(6,7)と該両側面
    (6,7)の上端から内方に水平に延びる両側上面
    (4,4)と該両側上面(4,4)の内方端から上方に
    垂直に立ち上がるフランジ部(8,8)とから構成さ
    れ、相対向する型枠(3,3)の間に差し込まれて上記
    底面(5)と両側面(6,7)とによって所定の通気口
    形状を区画形成する外フレーム(1)と、底面(17)と該底面(17)の両端から上方に垂直に
    立ち上がる両側面(15,16)と該両側面(15,1
    6)の上端に固定されかつ上記型枠(3)の上端部に対
    して固定可能に取り付けられる矩形フレーム状の上面
    (18)とから構成され、両側面(15,16)にはス
    リット(11,11)が上下に延びて形成され、該スリ
    ット(11,11)に挿通されたねじ部材(10,1
    0)が上記外フレーム(1)のフランジ部(8,8)に
    螺合されることにより 上記外フレーム(1)に対して上
    下方向へスライド可能に取り付け固定される内フレーム
    (2)と、上記外フレーム(1)の両側面(6,7)の外側に着脱
    可能にかつその上端を上記外フレーム(1)の上面
    (4)と面一に取付けられた縦溝形成用バー部材(1
    2)とを 備えたことを特徴とするコンクリート基礎の通
    気口用スリーブ。
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JPH0685443U JPH0685443U (ja) 1994-12-06
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JP2015004231A (ja) * 2013-06-21 2015-01-08 旭化成ホームズ株式会社 換気口型枠、及び布基礎用型枠の設置構造

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