JP2589513Y2 - レシプロエンジン用ピストンの組付治具 - Google Patents

レシプロエンジン用ピストンの組付治具

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JP2589513Y2
JP2589513Y2 JP1992066854U JP6685492U JP2589513Y2 JP 2589513 Y2 JP2589513 Y2 JP 2589513Y2 JP 1992066854 U JP1992066854 U JP 1992066854U JP 6685492 U JP6685492 U JP 6685492U JP 2589513 Y2 JP2589513 Y2 JP 2589513Y2
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Japan
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piston
diameter
jig
cylinder
assembling
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健二 松村
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】本考案は、レシプロエンジン
のシリンダにピストンリングを有するピストンを挿入す
る際に使用する組付治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シリンダブロックのシリンダにピ
ストンリングを有するピストンを手作業で取り付けるに
は、図5に示す組付治具21を使用して、図6及び図7
に示すような作業手順で行う方法がある。すなわち、前
記組付治具21は、上下面が平行に開口した円筒形状
で、その内周面22は下方に向かって小径となるテーパ
面に形成されているとゝもに、上面開口部21aの内径
はピストン2のピストンリング7の外径と同一であり、
その下面開口部21bの内径はシリンダブロック12の
シリンダ14に嵌合されたシリンダライナ15の内径と
同一に設定されている。
【0003】そこで、先ず図6に示すように、シリンダ
ブロック12の上に組付治具21を載置して、該組付治
具21とシリンダ14とを同軸上に固定する。つぎに、
前記組付治具21内にコンロッド16側を下にしてピス
トン2を手で押入すると、該ピストン2のピストンリン
グ7は、図7に示すように、下降するに従って組付治具
21のテーパ面により次第に収縮し、その下面開口部2
1bでシリンダライナ15の内径と同一径になって、該
シリンダライナ15内に挿入される。
【0004】図8及び図9に示すものは他の従来の組付
方法で、一対のホルダ23は平板24の一端より下方に
屈曲部25を設けた構造のものであり、この2枚のホル
ダ23はその屈曲部25をクランクケース26の開口内
周面とピストン2との隙間に挿入して該ピストン2を保
持した後、シリンダ14を被嵌してクランクケース26
に固定する構造のものである(実開昭55−41513
号公報)。
【0005】図10に示すものは更に従来の挿入工具
で、該挿入工具27は上下面が平行に開口した円筒形状
で、その内周面28は下方に向かって小径となるテーパ
面に形成されており、この内周面28には多孔質金属2
9のライニングが施されているとゝもに、該多孔質金属
29には潤滑油供給手段30により潤滑油が含有されて
いる。なお、前記挿入工具27によるピストン組付方法
は、前記第1の従来例と同様に、シリンダライナ15を
有するシリンダ14上に載置してピストン2を挿入する
のものである(実開昭55−112041号公報)。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記図5乃至
図7に示す従来例では、組付治具21内にピストン2を
手作業で挿入する際に、該ピストン2を傾けて挿入する
とピストンリング7がピストン3に対して位置ずれする
(ピストン2とピストンリング7とが同心ではなくな
る)ため、シリンダ14内に押込むことが不可能にな
り、無理に押し込んだ場合には、ピストンリング7に欠
損が発生する。そして、ピストンリング7のこの欠損は
構造上外観からは発見できないので、エンジンの性能劣
化を招来する。
【0007】また、前記図8及び図9に示す従来例で
は、2枚のホルダ23の屈曲部25はピストン2の直径
線上の対向位置において、クランクケース26の開口内
周面とピストン2との隙間に挿入するので、クランクケ
ース26の開口部とピストン2とを同軸上に保持するこ
とが困難となる。従って、シリンダ14を被嵌してクラ
ンクケース26に固定することが不可能となるといった
問題点がある。
【0008】さらに、図10に示す従来例では、挿入工
具27は多孔質金属29に含有した潤滑油によってピス
トン2の挿入を円滑にするものであって、挿入時には上
記第1の従来例の場合と同様な問題点を有する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記のような
従来の問題点を解決するために成されたもので、ピスト
ンに被嵌してピストンの傾き防止とピストンリングの位
置決めをして、該ピストンリングの欠損を防止するとゝ
もに、正確且つ迅速にシリンダにピストンを挿入して組
付作業の能率を向上せしめることができるものを提供す
ることを目的としたものであた、その要旨は、ピストン
に被嵌可能で天面部に窓穴を外周壁に指先の挿入穴を夫
々開口するとゝもに、内部にピストンヘッドの外径と同
一径の小径部とピストンリングの外径と同一径の大径部
とを同軸上に連接形成した組付治具と、上面開口部の内
径が前記組付治具の大径部と同一径で、下面開口部の内
径がシリンダの内径と同一のテーパ内周面を有する中間
挿入具とから構成したことを特徴とするレシプロエンジ
ン用ピストン組付治具にある。
【0010】
【考案の実施の形態】以下、本考案を図1乃至図4に示
す実施例により詳細に説明する。なお、前記従来例のも
のと同一部品は同じ符号を付して説明するに、図におい
て、1はピストン2に被嵌する組付治具で、天面部3を
有し下面が開口した下面開口部4を有する円筒形状のも
のである。そして、その内部は前記天面部3側の小径部
5と前記開口部4側の大径部6とから構成されており、
小径部5の内径は前記ピストン2のピストンヘッド2a
の外径と同一であり、大径部6の内径はピストンリング
7の外径と同一に夫々設定されている。
【0011】また、前記天面部3の裏面は組付治具1の
下面と平行であり、組付治具1の下端外周にはフランジ
8が形成され、該フランジ8上の外周壁には所定間隔毎
に指先が挿入できる挿入穴9が開口しているとゝもに、
前記天面部3にはピストン2を押下するための円形状の
窓穴10が開口されている。
【0012】11は前記組付治具1とシリンダブロック
12との間に介装される中間挿入具で、該中間挿入具1
1は上下面が平行に開口した円筒形状で、その内周面1
3は下方に向かって小径となるテーパ面に形成されてお
り、該中間挿入具11の上面開口部11aの内径は前記
ピストン2のピストンリング7の外径と同一であり、そ
の下面開口部11bの内径はシリンダブロック12のシ
リンダ14に嵌合されたシリンダライナ15の内径と同
一に夫々設定されている。
【0013】次に、シリンダ14にピストン2を挿入す
る工程について説明すると、先ず図2に示すように、シ
リンダブロック12の上に中間挿入具11を載置して、
該中間挿入具11とシリンダ14とを同軸上に一致させ
て固定する。
【0014】一方、ピストン2に治具本体1を被嵌し
て、該治具本体1の天面部3の裏面にピストン2のピス
トンヘッド2aの上面を密着させると、該ピストンヘッ
ド2aが小径部5に嵌合するので、ピストン2は治具本
体1と同軸となって傾斜が防止されるとゝもに、ピスト
ンリング7は大径部6に嵌合するので、ピストン2と同
軸(センタリング機能)となってピストンリング7の位
置ずれが防止される。
【0015】そこで、上記治具本体1とピストン2と
は、挿入穴9に挿入した指により一体的に持ち上げ、図
3に示すように、ピストン2の下部及びコンロッド16
を上記中間挿入具11に挿入し、その上面に治具本体1
の下面を接合して両者を同軸に固定した後、治具本体1
の挿入穴9穴から指先を引き出す。
【0016】そして、上記組付治具1の天面部3の窓穴
10からピストン2を押下すると、該ピストン2は中間
挿入具11内に進入する。そして、図4に示す如く、ピ
ストンリング7は中間挿入具11のテーパ内周面13に
より下降するにしたがって次第に収縮し、中間挿入具1
1の下面開口部11bでシリンダライナ15の内径と同
一径になってシリンダ14内の所定位置に挿入すること
ができる。なお、上記治具本体1の下面と中間挿入具1
1の上面、該中間挿入具11の下面とシリンダ14の上
面との各接合面に位置決め機能を有する嵌合部を設けれ
ば、接合する両者のセンタリングが的確となり、シリン
ダ14へのピストン2の挿入が正確且つ迅速に行える。
【0017】
【考案の効果】本考案に係るレシプロエンジン用ピスト
ン組付治具は、上記のように、ピストンに被嵌可能で天
面部に窓穴を外周壁に指先の挿入穴を夫々開口するとゝ
もに、内部にピストンヘッドの外径と同−径の小径部と
ピストンリングの外径と同一径の大径部とを同軸上に連
接形成した組付治具と、上面開口部の内径が前記組付治
具の大径部と同一径で、下面開口部の内径がシリンダの
内径と同一のテーパ内周面を有する中間挿入具とから構
成したものであるから、治具本体の窓穴からピストンを
押下するだけでシリンダ内に円滑且つ迅速に挿入するこ
とができる。したがって、組付作業の能率向上を図るこ
とが出来るとゝもに、ピストンリングの欠損の発生もな
いといった諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るピストン組付治具の斜視図であ
る。
【図2】同組付治具による第1組付作業状態の要部縦断
面図である。
【図3】同第2組付作業状態の要部縦断面図である。
【図4】同第3組付作業状態の要部縦断面図である。
【図5】従来のピストン組付治具の一部を切除した斜視
図である。
【図6】同組付治具による第1組付作業状態の要部縦断
面図である。
【図7】同第2組付作業状態の要部縦断面図である。
【図8】他の従来のシリンダ組付用ピストンホルダによ
るピストン保持状態を示す縦断面図である。
【図9】同ピストンホルダの斜視図である。
【図10】更に他の従来のピストン挿入工具よる組付作
業状態の縦断面図である。
【符号の説明】
1 組付治具 2 ピストン 2a ピストンヘッド 3 天面部 5 小径部 6 大径部 7 ピストンリング 9 挿入穴 10 窓穴 11 中間挿入具 11a 上面開口部 11b 下面開口部 12 シリンダブロック 13 テーパ内周面 14 シリンダ 15 シリンダライナ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンに被嵌可能で天面部に窓穴を外
    周壁に指先の挿入穴を夫々開口するとゝもに、内部にピ
    ストンヘッドの外径と同一径の小径部とピストンリング
    の外径と同一径の大径部とを同軸上に連接形成した組付
    治具と、上面開口部の内径が前記組付治具の大径部と同
    一径で、下面開口部の内径がシリンダの内径と同一のテ
    ーパ内周面を有する中間挿入具とから構成したことを特
    徴とするレシプロエンジン用ピストン組付治具。
JP1992066854U 1992-08-31 1992-08-31 レシプロエンジン用ピストンの組付治具 Expired - Lifetime JP2589513Y2 (ja)

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JP4342091B2 (ja) * 2000-08-03 2009-10-14 本田技研工業株式会社 ピストン挿入治具
KR20020019293A (ko) * 2000-09-05 2002-03-12 이계안 피스톤 장착용 지그
JP3809369B2 (ja) * 2001-12-07 2006-08-16 株式会社クボタ ディーゼルエンジンの燃料供給装置
US8640314B2 (en) * 2010-08-03 2014-02-04 Federal-Mogul Corporation Piston assembly transportation and installation apparatus and methods of transporting and installing a piston assembly therewith

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