JP2589080Y2 - 加圧型の露光装置におけるフォトツール保持具 - Google Patents

加圧型の露光装置におけるフォトツール保持具

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JP2589080Y2 JP1993073208U JP7320893U JP2589080Y2 JP 2589080 Y2 JP2589080 Y2 JP 2589080Y2 JP 1993073208 U JP1993073208 U JP 1993073208U JP 7320893 U JP7320893 U JP 7320893U JP 2589080 Y2 JP2589080 Y2 JP 2589080Y2
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井 章 永
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Adtec Engineering Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は加圧型の露光装置にお
けるフォトツール保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板等の製造に際して、露光装
置を用いて回路パターンを基板上に焼き付けるリソグラ
フィ法が近年用いられるようになって来ている。露光装
置には回路パターンを描いたフォトツールを装着し、該
フォトツールを保持具に保持させた上で基板に密着させ
て露光を行うようになっている。このフォトツールを基
板に密着させるために、フォトツールを加圧フィルム等
を用いて加圧して基板に押しつけるタイプのものが本願
出願人により提案され、実用化されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしこのような加圧
型の露光装置において、フォトツールを保持する保持具
の肉厚により、フォトツールの端部において、加圧フィ
ルムとの間に隙間が生じ、加圧フィルムによる加圧が不
十分になる問題があった。そのためフォトツールの端部
はパターン原図のない空白代としなければならず、その
結果フォトツールの大きさをパターン原図よりも十分に
大きくする必要があった。しかしフォトツールが大きく
なると、フォトツールの伸びや弛み等の問題が生じ易く
なり、露光精度に悪影響を及ぼす問題があった。本考案
は上記した従来技術の問題点を解決するためになされた
もので、フォトツール端部の空白代を最小限にできるフ
ォトツールの保持具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、フォトツールを加圧して露光対象物に密着
させる加圧型の露光装置におけるフォトツール保持具に
おいて、強度保持のための基枠と、該基枠の底面側に設
けられ、該基枠よりも径小で且つ肉厚が薄く、底面側に
フォトツールを装着するフォトツール枠とを備えたこと
を特徴とする。
【0005】
【作用】保持具の強度は基枠により維持され、フォトツ
ール枠によりフォトツールと加圧フィルムとの間の隙間
が小さくなる。そのため、フォトツール端部の空白代を
最小限にすることが可能になり、その結果フォトツール
の大きさを必要最小限とすることが可能になる。
【0006】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。図4に加圧式の露光装置の全体の構成を示す。露光
対象である基板Kは回転、昇降及びx、y方向に移動可
能な基台20に置かれる。保持具Aは支持装置24に支
持されて基板K上に配置され、該保持具Aにはフォトツ
ールFが保持されている。そしてCCDカメラ22によ
りフォトツールFと基板Kの位置合わせがなされ、基台
20の上昇により基板KとフォトツールFとを接触させ
るようになっている。そして、エアコンプレッサ23か
ら加圧フィルムPの内部に送気して加圧フィルムPを膨
らませ、該加圧フィルムPの圧力によりフォトツールF
を基板Kに密着させた上で、光源21から光を放射して
露光するように構成されている。
【0007】該保持具Aの詳細を図1及び図2に示す。
図1は平面図、図2は図1におけるアーア線断面図であ
る。基枠1は4角形の枠であって、図2に示すように肉
厚の部材から構成され、この基枠1により保持具A全体
の強度を維持している。該基枠1の裏面側にビス10に
より中間枠2が固定されている。中間枠2は図2に示す
ように基枠1よりも肉薄の部材からなり、且つ各辺が幅
広の枠体になっている。従って、中間枠2の枠は基枠1
よりも径小になっている。
【0008】該中間枠2の裏面側に更にフォトツール枠
3が装着されている。該フォトツール枠3は基枠1より
も肉薄で且つ中間枠2よりも更に肉薄の部材から形成さ
れている。該フォトツール枠3は中間枠2よりも更に径
小の枠体になっており、図2に示すようにその裏面側に
フォトツールFを装着するように構成されている。フォ
トツール枠3はこの実施例では中間枠2にスポット溶接
により固着されている。またフォトツールFはフォトツ
ール枠3に接着テープ4により脱着可能に装着されてい
る。
【0009】以上の構成の保持具Aを図4に示すように
支持装置24に装着し、CCDカメラ22で位置合わせ
を行った上、基台20を上昇させて基板Kをフォトツー
ルFに接触させ、更にフォトツールFを加圧フィルムP
に接触させる。同時にエアコンプレッサ23から加圧フ
ィルムP内部に空気を送り、加圧フィルムPを膨張さ
せ、フォトツールFを基板Kに密着させる。図3はこの
状態の部分拡大図を示すもので、加圧フィルムPにより
フォトツールFが基板Kに密着している。フォトツール
枠3の端部ではフォトツールFと加圧フィルムPの間に
若干の隙間Bが形成されるが、フォトツール枠3は肉薄
であるため、該隙間Bは最小限のものとなる。図5は従
来の肉厚の枠にフォトツールFを装着した場合の状態を
示すもので、フォトツールFと加圧フィルムPの間に形
成される隙間B’が非常に大きくなり、フォトツールF
と基板Kが密着しない面積が大きくなることがわかる。
【0010】以上説明した実施例の構成によれば、基枠
1により保持具A全体の剛性が確保され、しかも肉薄の
フォトツール枠3により加圧フィルムPとフォトツール
Fの間に形成される隙間Bが最小になるから、フォトツ
ールFと基板Kの密着性が向上し、フォトツールFの実
効面積を拡大することができる。したがって、フォトツ
ールFを比較的小さなものとすることができ、フォトツ
ールFの伸びや弛みを小さくできるから、精度の高い露
光を実現できる。
【0011】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、フォトツ
ールを加圧して露光対象物に密着させる加圧型の露光装
置におけるフォトツール保持具において、強度保持のた
めの基枠と、該基枠の底面側に設けられ、該基枠よりも
径小で且つ肉厚が薄く、底面側にフォトツールを装着す
るフォトツール枠とを備えているため、保持具の強度は
基枠により維持され、フォトツール枠によりフォトツー
ルと加圧フィルムとの間の隙間を小さくすることができ
る。そのため、フォトツール端部の空白代を最小限にす
ることが可能になり、その結果フォトツールの大きさを
必要最小限とすることが可能になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す平面図。
【図2】図1におけるアーア線断面図。
【図3】本考案の一実施例における加圧フィルムPとフ
ォトツールFの接触状態を示す説明図。
【図4】加圧型の露光装置の概略正面図。
【図5】従来例における加圧フィルムPとフォトツール
Fの接触状態を示す説明図。
【符号の説明】
1:基枠、2:中間枠、3:フォトツール枠、4:接着
テープ、10:ビス、12:テーパ端面、20:基台、
21:光源、22:CCDカメラ、23:エアコンプレ
ッサ、24:支持装置。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォトツールを加圧して露光対象物に密
    着させる加圧型の露光装置におけるフォトツール保持具
    において、 強度保持のための基枠と、 該基枠の底面側に設けられ、該基枠よりも径小で且つ肉
    厚が薄く、底面側にフォトツールを装着するフォトツー
    ル枠と、 を備えたことを特徴とする加圧型の露光装置におけるフ
    ォトツール保持具。
  2. 【請求項2】 前記基枠とフォトツール枠の間に、基枠
    よりも径小で肉厚が薄く、フォトツール枠よりも径大で
    肉厚の厚い中間枠を設けた、 請求項1に記載の加圧型露光装置におけるフォトツール
    保持具。
JP1993073208U 1993-12-22 1993-12-22 加圧型の露光装置におけるフォトツール保持具 Expired - Lifetime JP2589080Y2 (ja)

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JPH0739049U JPH0739049U (ja) 1995-07-14
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